松本清張の「砂漠の塩」
最近の言葉でいうとダブル不倫の物語。
ふつうならまず読まないジャンルなのだが、エジプトが出てくるというので
図書館から借りてきた。
舞台が昭和40年代ということで、カイロまで行くのが大変。
主人公が乗った飛行機は、東京からアンカレッジ・ハンブルグで給油してパリへ。
そこからまたアテネで止まってカイロ。
その相手は南回りで、香港~バンコク~テヘラン(?)でそれぞれ休憩してカイロへ。
「3時間飛んで1時間休む」って、これじゃ海外旅行も大変!
今の時代でよかった。
言葉づかいも違う。不倫相手の男と話すのに
カーテンをお閉めになったら
とか
よろしいのよ。寒かったらあとでいただきますから
とか。
いやはや。これが普通だったんだろうか?