インデペンデンツァ通りのポルティコを歩いてボローニャ駅へ。フィレンツェ行きのチケットを買おう。
時刻は13:45。席が取れるのは約1時間後の電車。
もうちょっと観光してくればよかったと思いながら購入を保留。
少考したあと、やむをえないと思い、もう一度自販機を操作すると1時間後の電車が売り切れ
うそでしょ~
と思って、別の自販機で再挑戦すると30分後の電車のプレミアム2等というのが買える。
ここは即決。誰かキャンセルしたのかな?
それとも自販機ごとに残りチケット枚数が違うの?よくわからん。
特急電車は乗り場が遠いようだ。打刻は最後にホームで・・・と思ったが、ホームに打刻機がない。
慌てて打刻しようと戻る途中に受付がある。
「打刻機この辺にないですか?」
と聞くと
「乗る電車が決まっているチケットなので打刻不要ですよ」
的なお答え。焦って損した。
電車が来て乗り込み、どうにか自分の席にいくと女性の先客がいる。
60歳前後かな。チケットを見せるとごめんなさいねという感じで立ち上がり、
隣の70歳は越えていると思われる男性と手を握ってお別れの挨拶という感じ。
あれ、夫婦?お知り合い?
「それならぼくがあなたの席に移ってもいいですよ」
というが、女性は
「いいのいいの」
と立ち上がる。その後は車両と車両の間のスペースに立っていた。
推測すると、
・女性は席のないチケットを買った
・空いている席があったのでそこに座った
・その隣の男性がナンパした
・あいにく女性の席に客(僕)が来た
というところか。さすがイタリアオトコ、見習いたいが見習って同じ結果になるとは限らない。
プレミアム2等のせいか、おやつがある。
30分でフィレンツェ到着。ほとんどトンネルの中だった気ぃするな。
3年ぶりのフィレンツェ。ホテルも前回泊まったところの近くなので安心
・・・ほらすぐ見つかった・・・と思うも入口閉まってる。どうなってるの?
力ずくで開くものでもない。
???と思っていると、数件先に同じホテルの看板が。
行ってみたらこっちは開いてた。
フロントはミスタービーンが赤ネクタイをしたような陽気なおっちゃん。
無事チェックイン。エレベータないし、部屋までが遠い。
隣の建物に行くような感じ。さっきの閉まってたところに行ったのか?
ボローニャ大学に行ってみた。学問の街と言われるボローニャ。それは世界最古の大学、ボローニャ大学があるからだろうが、それは旧ボローニャ大学と呼ばれている方。これから行くのは新校舎っていうのかな?
その途中に教会があった。サン・ジャコモ・マッジョーレ教会というようだ。礼拝するところは写真禁止だったので、教会の外で数枚。
ボローニャ大学の横の掲示板。かなりの量の張り紙だな。
大学にもポルティコ
いいアパートでも見つかりましたか?
ボローニャにも運河がある。
ホテルに戻って
荷物を受け取ってフロントと真珠の首飾りの少女にさようならを。
予定より早いボローニャ発となってしまった。
では観光へ。
まずは斜塔に登ろう。塔は2つあるが片方しか登れない。
その途中で見つけた。ノヴィ太社のスマホ?
斜塔はまず狭い入口があって
入口から少し登ったところに受付があり、ここで3ユーロ。窓口の人も暇そう。
途中電線があったり
塔の壁の内側に沿いながら登っていく。
途中にあった穴(?)当初からあったのかな?
すれ違ったのはカップル一組のみ。これじゃ受付も暇だろうな。
頂上が見えた。
ボローニャ独り占め・・・の気分
降りるのも大変。
次はボローニャ大学のほうへ。
このホテル(Albergo delle Drapperie)、広場の近くでベストポジションかと思っていたが、
早朝、そうでもないことに気づいた。泊まった部屋が路地沿いで向かいが八百屋と魚屋。
朝早くから仕入れの音で目が覚めた。ちょっとかなわんなぁ。
朝の散歩へ。この旅行、初めてのまともな散歩。
件の向かいの八百屋さん。
近くの斜塔へ。ピサほどではないが確かに傾いている。あとで登りに来ます。
朝のポルティコ
マッジョーレ広場のネプチューンの噴水
広場の裏手には裸女の像がいくつか。
向かいの魚屋さん。おかげで朝からの準備で寝られませんでしたよ。
地図だけでは分からないこともあるのだな。
朝食は8時から。★★に応じたしょぼさといったところか。
これは部屋の中の写真
荷物を預けてチェックアウト。
来年の5月は月火水が祝日。ということで木金を休めば一週間休めることになる。
航空券は高いかな・・・と危惧したが、それほどでもない。それならば行かない
という選択肢はなくなる。
行き先はバルト三国とトルコ。バルト三国に行くならトルコ航空がいいかな・・・
と思って航空券を調べたところ、イスタンブール⇔バルト三国は毎日飛んでいる
ワケではないようで、到着日にトルコ滞在、出国の前日もトルコ滞在を余儀なく
された。同じ二日間トルコ滞在ならば連続がいいのだが。そこは我慢しよう。
トルコは今年の春に行くつもりでガイドブックまで買ったのだった。9月は
乗換えを待つ間に市街まで行ってきた。
というわけで読んだのが澁澤幸子さんのイスタンブール、時はゆるやかに
1981年に初めてトルコ旅行をし、トルコに魅せられてその後何度も訪れたらしい。
ある家族ともなじみになって、訪れるたびにその家族との交流が書かれている。
他にもトルコの各地域に行ったときの話もあり、その都度現地の方々に
助けられたことなど。読んでいるとあたかも自分がその体験をしたかのような
感じになる。一気に読んでしまった。
1981年となると30年以上前。海外旅行など今ほど一般的ではなかったはず。
今のようにインターネットなどないし、アナログな旅ならではの道中。
大変だったろうとも思うが、ややうらやましくもある。
ラヴェンナから再び普通列車でボローニャへ。
ボローニャ駅は広く、駅の外に出るのも一苦労だった。今回ここまで回った
都市の中ではダントツの都会的な駅前。近代的な建物があるわけではないが
人や車が多い。
ボローニャといえばポルティコ。これが駅から1km以上続く。雨の日は助かるな。
フェラーラと同じように駅と観光地は1kmちょっと離れている。
ホテルは観光地近くにとってあった。
駅前通りのポルティコを歩いて10分あまりようやくマッジョーレ広場が見えてきた。
ホテルはここのすぐそば。暗くなる前に着けた。
斜塔。ホントに傾いてるのかな?
ボローニャではボロネーゼを食べようと思っていた。一人で豪華なレストランは
入りにくいのでトラットリアを10分以上探してようやく入れそうなお店を見つけた。
ちょっと量が少ないな。お昼食べてないし、パンでお腹を満たした。
外は満席でした。
マドリードのサンミゲル市場を小さくした感じ。
ホテルに戻って歯を磨こうとしたら歯ブラシがない。こりゃサンマリノのホテルの
洗面所に忘れてきたね。★★★★ホテルに舞い上がったかな。
歩いている途中にあった日本料理屋
さすがラヴェンナ、モザイク柄のネクタイがある
サンタポッリナーレヌオーヴォ教会
これでモザイク鑑賞は終わり。バスで行けるサンタポッリナーレ・イン・グラッセ教会
というのがあるらしいが、十分楽んだし時間もないのでそこは行かず。
テオドリックの廟は外側だけ。地図では駅から近いように見えたが意外と遠かった。
ローマ人の物語はコンスタンティノープル遷都までしか読んでおらず、ラヴェンナの主役の
ユスティニアヌスやガッラ・プラキーディアが出てくるのはその先。今回の旅行を
機に続きを読むとしよう。
これがコインロッカーがあるレンタルバイク店。お世話になりました。
ラヴェンナ途中下車観光の予定の方はこちらをご利用ください。
リミニからラヴェンナはローカル列車で一時間ほど。
途中雨が降ったりしたがラヴェンナに着いたころには止み、
むしろ晴れてきた。ここは晴男らしいところ。
ラヴェンナはリミニと違ってコインロッカーがあるという事前情報。
しかし駅構内にはなさそう。外に出てみても見当たらない。まずいぞ。
駅に戻ってバスか何かのオフィスに人がいるので聞いてみると、
外に緑の小屋があってそこに預けられると教えてくれた。
行ってみた。どうやらレンタルバイクのオフィスのようだ。
その中にロッカーがあり、パスポートのコピーで貸してくれた。3ユーロ。
オフィスは6:30に閉めるので、それまでに戻ってきなさいということだった。
おっけいです。
大きさはギリギリで、無理やり押し込むような感じ。
戸がちょっと膨らんでるな。
さて、それではビザンチン時代のモザイクを見に行こう。
まずは駅前通りを通ってサン・ヴィターレ聖堂へ。
ここが一番の見所。
今思えば一番の見所を最初に見るのは4番バッターを1番にすえるようなものだな。
印刷したGoogleMapを見て歩いていくと、
途中にアリアーニ洗礼堂というのがある。
手持ちのガイドブックには出てないが、ちょっとの寄り道だし見てみるか・・・
と思ったら無料でこんな天井が見れた。実物はこの写真の10倍はいい!
無料でこんな立派なモザイクが見られるとは、これは今後が期待できる。
ポポロ広場から
サンタ・ヴィターレ聖堂へ。チケットはここでは売っていない。
チケット売り場のアドレスを教えてもらった。
近くのチケットオフィスへ。
この前に隣のアイス屋さんで「チケットありますか?」と聞いてしまったのはご愛嬌。
何かおかしいなとは思ったよ。
中に入って感動
いろんなガイドブックや歴史書に載っていたのと同じだ。
同じ敷地内にあるガッラ・プラキーディアの霊廟
ガッラ・プラキーディアについては「イタリアの歴史」などで知ったが、
霊廟の内部の写真などはあまり載っていなかった。
それだけにこちらのモザイク画のきめ細かさなど見ることができて大満足。
リミニ駅に到着後(11:20ころ)、昨日と同じようにタクシーの列の先頭の運ちゃんを捕まえた。
やはりルビコン川までは20km近く、値段も40~50ユーロ。
帰りは電車で帰れそうなので、出費はこれだけだ。それなら行ってみよう。
カエサルがルビコン川を渡ったところならばそれなりに有名で、地図や写真などを見せれば
あ~、あそこね!
くらいな反応かと思っていたが、運ちゃんはゆっくり走りながらカーナビに入力。
大丈夫か?行けるかどうかというよりも事故が心配だ。
カーナビってのは地図はもとより到着予定時刻まで出るんだね。到着予定時刻は11:55くらい。
そして11:55になって、カーナビの経路の最後のところに来て車は止まった。
ちょっとしたスペースのあるところ。
この近くに川があるんだな、住宅街のようで人の往来はあるし聞けば分かるだろう・・・
と思ったら、また走り出した。
えっ?どこ連れてかれるの・・・?と思うこと1分、橋を渡った。ここか!
運ちゃん、場所知ってるんじゃん。とホッとして下車。45ユーロでした。
ルビコン川は噂どおり細い川
ローマとガリアの国境を示す看板
この橋をカエサル率いる一群は渡った(可能性が高い)のだね
そうだと言ってるのかな
賽は投げられたと言っているのか?
ちなみにリミニでは荷物を預けなかったので、荷物をコロコロさせながら橋を行き来している。
さて、ではリミニに戻りますか。
橋の近くにあったお店。この辺でカエサルの像以外で唯一カエサルを見たところ。
やっぱりリミニまでは15kmはあるんだね。
最寄り駅は川を下流側に歩いて右側にあるはず・・・あった。徒歩10分くらい。
電車は30分~1時間に1本の割合だった。時間が合えば往復電車でも行けます。
ここでやばかった。電光板の電車の案内は行き先と出発駅と両方出ている。
ここで出発駅を行き先と間違えて反対側のホームで待っていたのだ。
電車も右側を走るだろうし辻褄もあっている。
ここで声を掛けてくれたのはチケットを買うときに少し話した中国人風の男性。
彼もリミニに行くので少し話したのだった。ホームで待っていると、向こうだよと教えてくれた。
電車も1分違い、やばかった。ありがとうね。
電車来て(左側通行)
無事リミニ到着。ラヴェンナ行きのホームを確認。
第二の塔に行く途中にあった各国語の宣伝
第二の塔入口。ここでも4ユーロ。塔二つ+αの共通券も10ユーロくらいであった。
中には武器博物館的なものもあって
塔に上ると第三の塔、これは登れないはず
第一の塔。
第二の塔から見る第一の塔の景色が一番いいという事前情報があった。確かにそうだった。崖の部分が良く見えるからかな。
それにしても写真がいまいち。天気も悪いしあまり考えずに、凝らずに撮ってるし。
もうちょっと考えて凝って撮れば、もうちょっといい写真にはなりそうなんだが、考えすぎて旅行が二の次になってしまいそうだ。いい写真は他の旅人に任せてそれを見ることで満足しよう。
・・・ということで第三の塔へ
うーん、これは登れない。何のために建てたのだ?言ってみれば試合に出られないけど、万一のためにベンチに入っている第三捕手のようだ。
さぁ降りよう。来た道を戻ろうかとも思ったが、ショートカットできそうな
登山道的なものがあった。半信半疑で降りてみると・・・見覚えのある道に着いた。
10:30のバスまでまだ時間がある。ちょっとうろうろ
キャッチ
荷物を受け取りにホテルへ
さすが★★★★ホテルのフロントは広いし華やか
バスを待つ人たち・・・実際にはこの人たちは路線バスに乗る人ではなくて別の観光バス待ちの人たちだった
リミニに戻ります。