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小栗左多里 (おぐり さおり) & トニー=ラズロ。メディアファクトリー、2008年3月刊。シリーズ第3弾。
前2冊との違いは、タイトルからもちろん分かるように、お子さんが生まれたこと。多言語を使いこなし、語学の知識豊富なラズロ氏がどのように子供に接し、子育てをしていくのかに興味津々。途中に挿入される”パパトニーのつぶやき”が面白い。
出産も子育ても人それぞれ、そして、千差万別という当たり前の感想ですが、とても楽しく読めました。
小栗左多里 (おぐり さおり) & トニー=ラズロ。メディアファクトリー、2008年3月刊。シリーズ第3弾。
前2冊との違いは、タイトルからもちろん分かるように、お子さんが生まれたこと。多言語を使いこなし、語学の知識豊富なラズロ氏がどのように子供に接し、子育てをしていくのかに興味津々。途中に挿入される”パパトニーのつぶやき”が面白い。
出産も子育ても人それぞれ、そして、千差万別という当たり前の感想ですが、とても楽しく読めました。
【田中伸尚著、『ドキュメント 憲法を獲得する人々』】
「毎月2日は基地の前で」の渡辺さんは、松下さんの『草の根通信』でお馴染み。ちなみに、当ブログで「勁」という字を再三取り上げているのは、松下さんの追悼文集のタイトルが『勁 (つよ) き草の根』であるが故。
「私は裁判官になりたい」の神坂さんは、そのタイトルが表す通り。「どんな裁判にも憲法が隠れているんです。それを引き出すのが裁判官の仕事です」(p.24)、と語るのは哲さんや古崎さんの影響かな。「任官拒否」はまさに「いじめ」。お父さんへの意趣返しも一部含まれている。
「遺族が求めた合祀取り下げ」の菅原さん。最高裁大法廷の「愛媛玉ぐし料訴訟」での司法判断など意に介さず、あるいは、無視し参拝を強行する小泉元首相 (p.94)。「私と同じ遺族が、・・・中曽根を拍手と歓声で迎える光景・・・、遺族が喜ぶ・・・、拍手で迎える。この倒錯した光景は、あまりに悲しくて切なかった・・・」(p.95)。「侵略戦争の加害者として動員され、死んだ。国家は二重の意味で遺族に謝罪する責任」(p.95) があり、「首相の公式参拝が遺族として耐えがたい屈辱」(p.96)。
田中伸尚著、『合祀はいやです。こころの自由を求めて』読了。樹花舎、2003年12月刊。文庫本で、一度読んだもの。『自衛隊よ、夫を返せ! ~合祀拒否訴訟~』(現代教養文庫) を大幅に改訂増補した新版。
強烈な批判、曰く、「非国民」・「国賊」・「亡国の輩」など・・・。そんな批判にめげず、「いやです」という一言に込めた思い。仁保冤罪事件の岡部保さん、「権力にとって一人や二人の人間を葬るのは、虫をぷしゅっとつぶすようなもんさね」(p.123)。でも、『五分の虫にも、一寸の魂』(松下竜一)。仁保事件に奔走していた林牧師らの助けで、地裁・高裁では勝訴したものの、護国神社は合祀取り下げを拒否。結局、最高裁も逆転敗訴。宗教問題、政教分離問題と司法の問題。「国家に仕えたものが死ねば、その時点で死者は公 (国家) のもので、したがって「宗教的施設ではない」護国神社に合祀するのは当然であり、信教の自由とは関係がない」、という呆れた論理。
本多勝一。朝日新聞社、2002年12月刊。副題は、悪口雑言罵唁讒謗集「非常事態のイラクを行く」。
シンガポールにて、「言語の植民地化は、たいてい教育の場から始まる」(p.22)。
ベトナム戦争の枯葉剤、そして、イラク侵略では核兵器「ウラン弾」。「劣化」などという言葉の装飾は止めるべきであり、核兵器そのもの(p.75)。病院を訪問して、「驚きというよりも、言葉にならぬ衝撃の地獄絵図」(p.106)。「人類史どころか地球空前の非道」(p.110) をなす国、そしてそれを支持する被爆国・・・。「人道に対する罪」(p.123) 以外の何物でもない。
話は変わって、「辻元代議士が・・・「例によって」あの体制御用週刊誌の暴露」(p.168)だが、「・・・と等価で辞職を語るような次元のものでは金輪際ない」(p.169)。また、「都知事・・・卑劣で臆病な男の記者会見にさいして、マスコミの記者たちは鋭い質問をするどころか、ほとんどが「お説」を「拝聴」するばかり、あの男の恫喝に一矢を報いる反骨あるジャーナリストなど絶無」(p.175)。(新銀行東京への400億にのぼる税金投入をめぐって都議会予算特別委員会が、現在、大もめ中。)
日本語は相変わらず素晴らしい。さすがの偽右翼も、この「極右」の日本語を責めることができない。