nikkan-gendaiの記事【甘利大臣は辞任秒読み 安倍内閣を待つ一蓮托生崩壊】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173796)。
《こりゃ、完全にアウトだろう……甘利経済再生相の金銭大醜聞だ。甘利の事務所がトラブル解決の口利きの見返りに1200万円もの“賄賂”を受け取っていたというもので業者の人間が実名告発しているだけでなく、秘書との現金授受の場面もバッチリ写真に……。甘利本人も直接カネをもらっているといい、大臣辞任どころか議員辞職、逮捕されてもおかしくない内容》。
『●アベ様ら自公議員やおおさか維新議員
=「責任感の強い人」!? 嗤うしかない論理だ』
本人が直接カネを受け取る! さすが「責任感の強い人」達の御一人です! トリクルダウンしなかった「お零れ」が「甘い利」として甘利経済再生相に滴り落ちてきたそうです。「3A+S」の一角だけが、「責任感の強い人」とは思えません。夜な夜な記者という名の広報係をオモテナシする等々、アベ様も相当にダーク。
リテラの記事【収賄疑惑を告発された甘利大臣の悪評! 経産相時代、バンダイの御曹司に絵画を1500万円で売りつけ裏金づくりの疑惑も】(http://lite-ra.com/2016/01/post-1907.html)によると、
《安倍首相の右腕に衝撃的な収賄スキャンダルが浮上
…“TPP交渉の立役者”といわれている甘利明・経済再生兼TPP担当相》
だそうですし、また、東京新聞の社説【政治とカネ 甘利氏は疑問に答えよ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016012202000134.html)では、
《謝礼として甘利氏の公設秘書に五百万円…甘利氏に大臣室で直接、
五十万円を謝礼…甘利氏に再び五十万円を…自身の金銭受領の
話である。本当に記憶にないのだろうか》
とあります。さらに、東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016012202000130.html)には、
《甘利明・経済再生担当相や秘書らが千葉の建設会社側から
総額千二百万円にもなる現金や接待…大臣に現金を手渡し
…甘利さんは、「記憶があいまいなところがある」》
のだそうです。
竹中平蔵氏は『トリクルダウンは起きない』と爆弾発言し、ウソ吐きだったことを認めた訳ですが、「貧しい者」ではなく「アベ様の自民党」に「お零れ」がトリクルダウンしていたわけです。
『●「トリクルダウン理論」:
「貧しい者」ではなく「アベ様の自民党」に「お零れ」が!』
竹中センセイはある意味正しかったわけです。
『●Dr.トリクルダウン竹中平蔵センセイ、今さら、そりゃぁ~ないでしょ!』
『●「アベドアホノ丸」:
ドアホノミクス(©浜矩子さん)という難破船から逃げ出す……』
さて、マスコミはなぜもっと「バカ騒ぎ」しないのですか? 自公議員や民主党議員も、検察も、小沢一郎氏の時は延々とあれだけの「バカ騒ぎ」をしたではないですか?
『●書籍紹介『20人の識者がみた
「小沢事件」 の真実 捜査権力とメディアの共犯関係を問う』』
直ぐに終幕!?、なんてことは起きないですよね。
『●素晴らしき道徳観:ドリルだろうが、
パンツ&ストーカーだろうが、「言論弾圧」だろうが、何でも許す!?』
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【http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/173796】
甘利大臣は辞任秒読み 安倍内閣を待つ一蓮托生崩壊
2016年1月20日
(シドロモドロ(C)日刊ゲンダイ)
こりゃ、完全にアウトだろう。
21日発売の週刊文春が報じた甘利経済再生相の金銭大醜聞だ。甘利の事務所がトラブル解決の口利きの見返りに1200万円もの“賄賂”を受け取っていたというもので業者の人間が実名告発しているだけでなく、秘書との現金授受の場面もバッチリ写真に撮られ掲載されている。甘利本人も直接カネをもらっているといい、大臣辞任どころか議員辞職、逮捕されてもおかしくない内容だ。
さっそく、21日の参院決算委員会で追及されたが、甘利はシドロモドロ、何一つマトモに答えられなかった。
文春によると、2013年5月、千葉県内の建設会社の総務担当者が、独立行政法人都市再生機構(UR)とのトラブル処理を甘利事務所に依頼。決着した謝礼として甘利の秘書に500万円、甘利本人に50万円を手渡した。一部は政治資金収支報告書への記載がないという。
さらに、秘書らはこの関係者に“タカる”ように、キャバクラやフィリピンパブなどで豪遊。こうした接待なども含めれば“賄賂”総額は1200万円に及ぶという。口を利いてもらった建設会社は、URから約2億2000万円の補償金を受け取った。これらは、あっせん利得処罰法違反や政治資金規正法違反にあたり、立派な犯罪だ。
文春には、甘利本人が告発者とガッチリ握手している写真や、秘書がニタニタしながら現金を受け取っている写真、さらには甘利事務所が出した手書きの領収書も掲載されている。事実を裏付けるメモや録音データも残っているという。もはや言い逃れはムリだろう。
■新年度予算審議入りの最悪タイミング
甘利は20日の会見で「私自身は国民から後ろ指をさされる行動を取ったことはない」「調査した上で、説明責任を果たしたい」と平静を装ったが、動揺は隠せなかった。それもそのハズで、週刊誌の発売日前日にもかかわらず、テレビは20日からこのニュースを大々的に扱っている。これは異例のことであり、それだけ致命的、決定的醜聞だと判断したからに他ならない。
本人にもその自覚はある。
「16日に文春に直撃された甘利さんは、17、18日の2日間で
記事をもみ消そうと奔走したようです。しかし、手に負えず、
19日に官邸に駆け込んだ。党幹部らが対応策を協議し、
『もう閣僚辞任しかないか』という話にもなった。本人も腹を
決めて、大臣を辞任しようとしたが、官邸がそれを押し戻したらしい。
官邸は『十分に説明すれば乗り切れる。甘利さんはダボス会議で
間もなく海外出張するので、行ってしまえば何とかなる』と
甘く考えていたようです」(自民党関係者)
このタイミングでの甘利のスキャンダルは、安倍政権にとって痛すぎる。
今国会は22日、安倍首相の施政方針演説が行われ、新年度予算案の審議に入る。経済担当の甘利はそのキーパーソンのひとりであり、重要法案のTPP関連法案の責任者だ。頻繁に答弁に立つことになるが、カネの問題を追及され、予算やTPPの審議が滞るのは間違いない。野党はこの問題をガンガン攻めるつもりで、参考人招致や証人喚問に進展する可能性もある。
民主党の枝野幸男幹事長は20日の会見で「相当深刻な問題を抱えているという認識だ。本人を厳しく問いたださないといけない」と語り、21日から始まる参院決算委員会などで取り上げる方針を明らかにした。共産党の穀田恵二国対委員長は安倍首相の任命責任を問題視し、「真相について解明が求められている。内閣の長たる者の責任をはっきりさせる必要がある」と述べた。
菅官房長官は「一般論として疑惑を持たれれば、政治家自らが真摯に説明する必要がある」としている。
「7月に参院選があるし、その前の5月は日本が議長国となる
サミットがある。事実上、審議はGW前までになるので日程がキツイ。
そのために今国会は政府提出法案を過去最少の55本に抑えた
ほどです。甘利さんへの追及や審議ストップで時間を取られたら
綱渡りの日程になってしまう……」(官邸事情通)
安倍のイライラは頂点だろう。
首相を取り巻く環境のすべてが逆回転してきた
それにしても、政権中枢の重要閣僚がよくもまあ、こんな分かりやすい典型的なワイロをもらったものだ。文春によれば、謝礼のカネは「大臣室でとらやの羊羹と一緒に封筒に入れて手渡された」というから、ひと昔前の疑獄事件を思わせるヤリ方だ。
「甘利さんはもともとは山崎拓さんの派閥でしたが、石原伸晃さんとの
“跡目争い”に負けて離脱した。その際、自らのグループを
つくろうと動き、カネ集めに奔走していました。ですから
甘利事務所はカネに対する嗅覚がある。甘利さんは次は
幹事長を目指しているようなので、まだまだカネや人脈が
必要だったのでしょう。もともと古いタイプの政治家です」(自民党関係者)
実名告発した建設会社の総務担当者は20日、「私がURとの補償交渉で甘利事務所に口利きを依頼し、計1200万円を渡した。裏付けるメモや録音データが残っている」とあらためてコメントを出している。覚悟の告発ということだ。
今後、警察や検察も動き出すだろう。もはや甘利は逃げられない。
■「潮目が変わってきた」
この甘利スキャンダルは安倍政権の終わりの始まりだ。
まず、閣僚のドミノ辞任が再び現実のものとなる。甘利が辞めれば、下着ドロの過去を報じられた“パンツ大臣”高木毅復興相やカレンダー問題で公選法違反の疑いが持たれている島尻安伊子沖縄担当相への追及も再び強まり、ただではすまなくなる。
第1次安倍政権では、閣僚の不祥事が相次ぎ、07年参院選で大敗した。この夏の参院選もあの時の再現になるんじゃないか。
それでなくても、安倍政権を取り巻く環境は、年明けから昨年とは様相がガラリと変わってきている。
その筆頭がアベノミクスのインチキを隠してきた株価だ。中国経済の低迷や中東の緊張、原油安を背景に未曽有の世界恐慌に突入し、日経平均株価は年初から2500円以上も下げ、昨年来安値を更新中。
為替相場も、きのうロンドン市場で1ドル=115円を付けた。円高傾向に歯止めがかからなくなってきて、頼みの大企業の業績も先行き不透明感が漂う。
「経済、経済、経済」で参院選まで高支持率を維持しようと考えていた安倍のシナリオは、ガタガタと崩れている。そこにもってきて、政権発足から3年間にわたって最側近として支えてきた最重要閣僚が辞任必至なのだから、安倍政権そのものにも大打撃、一蓮托生で崩壊が始まることになる。
政治評論家の野上忠興氏がこう言う。
「参院選に向けて、『3分の2の勢力で改憲する』と強い姿勢を見せたり
していますが、株価の暴落に看板閣僚の醜聞と、すべてが
逆回転してきました。こうなると体調不安も重なり、今後、どうなるか
わかりませんよ。潮目が変わってきました」
驕れるもの久しからず、だ。
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