Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●『はだしのゲン』中沢啓治さんの新たな遺稿が見つかる

2013年02月28日 00時00分26秒 | Weblog


asahi.comの書評のページに出ていた記事(http://book.asahi.com/booknews/update/2013021900010.html?ref=comtop_fbox_u)。

 昨年末亡くなった中沢啓治さんの遺稿が見つかったという記事。

   『●「はだしのゲン」中沢啓治さん、亡くなる
   『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である

================================================================================
http://book.asahi.com/booknews/update/2013021900010.html?ref=comtop_fbox_u

「はだしのゲン」続きあった 中沢さん自宅に新たな遺稿
[文]後藤洋平、小玉重隆  [掲載]2013年02月15日

 昨年12月に73歳で亡くなった漫画家、中沢啓治さんの未完成の作品となった「はだしのゲン」第2部の新たな遺稿が見つかった。広島平和記念資料館に寄贈されている未発表作品は16ページまでだが、続く17~32ページが埼玉県所沢市にある自宅の仕事場に残されていた。
 今年1月、遺品を整理していた中沢さんの妻ミサヨさん(70)が、作業机の辺りで見つけた。A3用紙を半分に折り、表裏を使って1枚あたり4ページ。計4枚で鉛筆書き。絵を書き込む位置などは大まかに示されているが大半がせりふとコマ割りのみだった。
 これまで明らかになっている16ページまでの物語は、漫画家になるため上京したゲンが、盗みを働こうとした男児と知り合う場面で終わっていた。新たに見つかった遺稿では、知り合ったこの男児と、ゲンとの切ないやりとりが描かれていた。
 男児は東京大空襲で両親を奪われた孤児。ともに生き延びた妹も栄養失調で亡くし、「こんなおれが生きのこるためにはドロボーをするしかないだろう。だれも助けてくれないんだから」と独白を続ける。ゲンは「わかるよ。わしも広島のピカで同じ思いをしたけえのう……」と被爆体験を重ねる。全財産が入った財布から千円を取り出して渡そうとしたところ、財布ごと奪われてしまった。
 最後の32ページ目は、孤児を追いかけたものの逃げられたゲンが、「わ、わしは一文なしになってしもうた……一文なしに……」とのセリフで終わっていた。
 ミサヨさんによると、第2部の執筆は17~18年前に出版社から打診があり、中沢さんも承諾。漫画家を目指したゲンがその夢をかなえ、海外を旅するその過程を描く構想だったという。今回見つかったものと併せて第2部の遺稿は、当時描かれたものとみられる。
 ところが、執筆を始めた直後に右目の眼底出血と診断され、出版を断念。ミサヨさんによると、中沢さんは「それぞれの人の心の中で、ゲンの続きを想像してほしい」と話していた。「本人はすごくショックを受けていたように見えた」
 中沢さんは2009年、白内障のため断筆を宣言。原画の劣化などを心配し、段ボール30箱以上に及ぶ作品の大半を広島平和記念資料館に寄贈した。未発表だった16ページ目までの遺稿は同館が所蔵し、4ページのコピーが今年1月に一般公開されたばかり。16ページまでのうち、絵が描かれていたのは冒頭の1枚のみだった。
 中沢さんからの寄贈品の担当をする同館啓発課の菊楽忍さん(54)によると、中沢さんは、第2部のあらすじについて「東京大空襲で両親を亡くした孤児と仲良くなるんだ」と語っていたという。「続きがあって、とてもうれしい」と話した。ミサヨさんは3月にも広島市を訪れ、同館に寄贈するつもりだ。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●だから言わんこっちゃない ~自民党復権と原子力ムラの復活~ 

2013年02月27日 00時00分01秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201302150279.html)と社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html、2月19日)。

 だから言わんこっちゃないでしょ。

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

 自民党の一体誰が東京電力原発人災の責任をとったのでしょうか? 元首相らのお笑いな反省の弁があっただけだ(『●Mr.風見鶏: 反原発をお前が言うか!?』、『●どんだけ面の皮が厚いんだか!!』)。自民党を復権させ、原発推進に突っ走らせているこの日本。このような現状が、道議会議長や静岡県議会議長の発言につながっている。

 以下はとある日のつぶやき。

************************************************************************************
AS@ActSludge

「責任は免れない」けれども、原発推進、建設再開、再稼働、輸出?? 『小泉進次郎氏ら警戒区域視察 自民青年局の約150人』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021101001565.html …)/「立ち入り禁止となっている福島県内の警戒区域を視察・・「原発を推進してきた私たち(自民党)の責任は免れない・・」」
************************************************************************************

・・・・・・と思ったのですが、東京新聞の記事は消えているので、こちらを「小泉進次郎氏ら警戒区域視察 自民青年局の約150人」(http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013021101001565.html)。

    「自民党青年局の小泉進次郎局長ら若手国会議員や地方議員の
     約150人は11日、東京電力福島第1原発事故を受けて
     原則立ち入り禁止となっている福島県内の警戒区域を視察した。
     視察後、小泉氏は福島市内での報告会で「原発を推進してきた
     私たち(自民党)の責任は免れない。全国から集まった青年世代が
     復興の日まで責任を持って見届ける」と決意を語った。
      警戒区域内で視察団はバスに分乗し、同県浪江町の
     伝統工芸品「大堀相馬焼」の窯元の被害状況などを見て回った。
      福島市内では避難生活を余儀なくされている仮設住宅の住民から
     「復興住宅を早く造ってほしい」などの要望を聞いた。」

 お笑いだ。「復興の日まで責任を持って見届ける」なんて噴飯ものだ。若手議員である小泉進次郎氏の世代で復興できるとでも思っているのだろうか。父上と同じ「無責任」ぶりだ。
 被災者の市民の皆さん、おじいちゃん、おばあちゃん、子供たち・・・・・・、騙されてはいけない、責任一つとれない党に。

================================================================================
http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201302150279.html

2013年2月15日23時54分
福島県議会議長、怒りの退席 自民会合、再稼働の声多く

 自民党の資源・エネルギー戦略調査会が15日、原発がある13道県の議長を招いた意見交換の場で、出席者から原発再稼働を求める声が相次いだ。これに福島県議会の議長が怒り、会合から退席した。

 「民主党政権に止められた浜岡原発は今後どう対応するのか」(静岡)
 「再稼働の手続きを速やかに詰めて、お知らせいただきたい」(北海道)

・・・・・・。
================================================================================

================================================================================
http://www.asahi.com/paper/editorial.html・・・・

社説

2013年2月19日(火)付

原発政策―課題を先送りするな

 朝日新聞の世論調査で、原発の今後について尋ねたところ、「やめる」と答えた人が計7割にのぼった。
 「すぐにやめる」「2030年より前にやめる」「30年代にやめる」「30年代より後にやめる」「やめない」という五つの選択肢から選んでもらった。
 全体の6割は30年代までに国内で原子力による発電がなくなることを望んでおり、「やめない」は18%にとどまる
 政権交代を経ても、原発への国民の意識は変わっていないことが確認されたといえよう。
 気になるのは、政治の場から原発に依存しない社会に向けて議論を深めようという機運が失せていることだ。
 安倍政権も「脱原発依存」を掲げている。実際には、民主党政権が決めた「原発ゼロ政策」の見直しを表明するなど、巻き戻しの意図が濃厚だが、何をどう見直すかについてはあいまいにしている。
 当面、新たな安全基準や活断層評価などを進める原子力規制委員会の動向を見守る姿勢を示すのは、「参院選まではじっとしている」戦略なのだろう。
 国会でも、原発政策をめぐる論戦は低調なままだ。
 原発政策の転換は、経済や社会に大きな影響を与える。
 だからこそ政策変更に伴って生じる負の側面をできるだけ軽減し、新たな成長や構造転換のきっかけとするよう、周到な準備と合意形成に向けた取り組みが不可欠だ。
 例えば、規制委による審査の厳格化で、廃炉になる可能性が高い原発や再稼働までに時間のかかる原発が増えることが確実視されている。
 廃炉までの段取りをどう進めるのか。地元経済や電力安定供給への影響をどう軽減するか。使用済み燃料放射性廃棄物の保管をどうするか。
 どれも、待ったなしの課題である。政府が課題を洗い出したうえで、国会で議論を始めるべきだ。
 国会には先月末、原子力問題調査特別委員会が設置された。規制当局が「原子力ムラ」にとりこまれないよう、国民の目で監視するべきだとする国会事故調査委員会の提言でできた。
 その趣旨を踏まえたうえで、もっと広く脱原発依存に向けた政策全体を議論する場にしてはどうだろう。
 昨夏の「国民的議論」のように、市民自身による議論の場を設けるのも一案だ。
 政治が面倒なことから逃げ、課題を先送りすれば、後の混乱が大きくなるだけである。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「希望にすがるな 絶望せよ」/『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号)についてのつぶやき

2013年02月26日 00時00分31秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年2月22日、932号)、「希望にすがるな 絶望せよ」についてのつぶやきから、AS@ActSludge

************************************************************************************
■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 今到着。「希望にすがるな 絶望せよ」。木野龍逸氏「国会事故調に虚偽説明、すでに3兆円超の税金投入決定/情報隠蔽の東電は国有化を」。真野きみえ氏「橋下大阪市長の処分撤回求め裁判スタート/「入れ墨調査」の是非を問う」

■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 落合恵子さん「風速計/福島からの声」。平田剛氏「奪われた「山の幸」」。「西川伸一の政治時評/ディテール石破幹事長の不気味な党風刷新の動きと安倍首相が出し始めた地金」

■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 「谷村智康の経済私考住民の幸福を度外視した「復興」はやめよ! 自治体、業界、マスコミがしていること」。宇都宮健児さん「黒風白雨22/問題の多い公職選挙法」

■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 「伊藤千尋の国際時典/中国/公害対策なしの経済重視政策が生んだ大気汚染 何のための成長・発展かという原点を見直すとき」。北村肇氏「『約束 名張ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』/「真実」への執念が目に耳に、そして心に」

■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 本多勝一さん「貧困なる精神543/「人類の契約」を提唱する③ 人間でないと考えるよう教育された兵士」。中嶋啓明氏「天皇制国家の責任追及し戦争への動きを止めたい 「言論弾圧横浜事件国賠請求」、「被害者全員が再審開始決定を見る前に死亡」

■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 三宅勝久さん「年一億円かけた差別警備に疑問持たぬ記者クラブ員」、「テロ容疑なみの徹底検査を受ける「一般人」を横目に・・・素通りしている。・・・「名誉白人」待遇に嬉々としているとすれば、遠からず読者に見放されることだろう」

■『週刊金曜日』(2013年2月22日、932号) / 岩本太郎氏「安倍自民党政権が」出す“悪法”に向けて「緊急作戦会議」、「いま目の前にある危機~秘密保全法・自衛隊海外派兵・盗聴法改悪・共謀罪復活・排外主義~」をテーマに、寺澤有さんや三宅勝久さんら
************************************************************************************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●最近の諸々のつぶやきメモ: 反原発や冤罪、死刑問題、情けない政治等々

2013年02月25日 00時00分41秒 | Weblog


何か酷い生活である。反原発や冤罪、死刑問題等々、最近の諸々のつぶやき。AS@ActSludge

************************************************************************************
■『米の核施設で放射性廃液漏れる 長崎原爆の関連施設』(http://www.asahi.com/international/update/0216/TKY201302160229.html …)/「タンク1基から高レベル放射性廃液が漏れ出て」==>ため息が出てしまう ==>『福島原発、上空から撮影 ひしめく汚染水タンク』(http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/347664

ポット出版様からTETSU&SUZUカレンダー2013を頂いた! (http://www.pot.co.jp/diary/20130213_180623493931427.html …http://www.pot.co.jp/tetsu/ ) 鉄とすず、相変わらずかわいいな~。我が職場にも癒し犬・動物が居ればいいのにな~っ。    @potpub

■ポット出版の本、まだ入手できていない。『●ポットの本: 『僕に生きる力をくれた犬 青年刑務所ドッグ・プログラムの3カ月』』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ff29109a770aacf1660b280ec4fc69e1 …)。NHK BSで放送されたドキュメンタリーのポット出版による書籍化。あ~、出版から1年以上経過してしまった

■仕事の合間にラジオで聞いたので曖昧だけれども(検索しても??)、拉致被害者の会の訴えを福岡地裁却下。朝鮮学校に支出されたお金が、拉致に使われたのでしょうか? 教員や生徒や関係者がその予算を使って拉致など反社会的なことをしたの? 訴えはどんなロジック? 私の考えが奇妙なのかな?

■なんか筆坂さんの物言いに違和感を感じるな~。共産党への意趣返しなのでしょうが、それにしても「安倍外交は賢明だなんて乱暴すぎないですかねアメリカベッタリの酷いモノだと思いますが?『共産党元幹部が政権を絶賛 「安倍外交は賢明だ」』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130215/plt1302151137002-n1.htm …

■『元JAYWALK中村、反省の日々語る』(http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20130215-1085301.html …)/「再犯の可能性も含めて、世間の目が厳しいことは、承知している。「僕には家族家族がいました。『お父さんを守る』と言ってくれた息子(17)。長年築いてきた仕事を僕が壊してしまったのに、今も・・・」

■お笑いである。投票・支持者の皆さん、そろそろ目を覚ました方が良くないでしょうか 『安倍政権と維新、連携を協議 菅長官と松井知事が会談』(http://www.asahi.com/politics/update/0218/TKY201302170255.html …)/「・・・安倍政権と維新の連携について協議した。昨年末の安倍政権発足後、両氏が2人だけで会談・・・」

当然 『原発「やめる」7割超す 朝日新聞世論調査』(http://www.asahi.com/politics/update/0217/TKY201302170189.html …)/「・・「やめる」と答えた人は合わせて7割を超えた・・・「国民の間で原発事故の被災者への関心が薄れ、風化しつつあると思う」は66%にのぼり、「そうは思わない」の29%を引き離した」

■すでに安全神話に陥っているような・・・?? 『「原発の安全神話」復活許さず 原子力規制委の更田氏』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021701001620.html …)/「・・原発にリスクはないという前提に立っていたことだと指摘。新基準は「・・さらにさまざまな設備で信頼性を向上させるものだ」と説明」

■『「脱原発法」参院再提出へ 生活・みどり・社民 安倍政権に異議』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021890070516.html …)/「昨年末の衆院解散で廃案になった「脱原発基本法案」が三月にも、参院で国会に再提出される見通しとなった。・・・原発維持を鮮明にする安倍政権に異議を唱えるのが狙い」

■あ~虚しい・・。そんなことで生態系や多様性が保全されるのならだれも苦労しないよ 『オスプレイ離着陸帯建設 沖縄 希少植物の保全失敗』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013021802000102.html …)/「・・希少植物を別の場所に植え替えて保全しようとしたが、六割以上が枯れるなど事実上失敗していた」

元大阪「ト」知事が掲げてもいない脱原発の看板を下ろす・・・今に始まったことではないし、驚きもしないが、相変わらずだ『 ウソつき橋下脱原発ブン投げ』(http://gendai.net/articles/view/syakai/140965 …)/「橋下市長の肝いりで始まった「大阪府市エネルギー戦略会議」が、3月末で廃止・・・」

■出す方も出す方だが、貰う側の論理を知りたいものだ 『日本原電、敦賀への高額寄付継続 原発停止の13年度も』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021901002281.html …)/「3、4号機建設を見越して地元の福井県敦賀市に道路建設費用を寄付してきた日本原子力発電が、2013年度も約6億7千万円を」

■『大間原発、建設凍結を 函館市長ら政府に要請書』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013021902000248.html …)/「電源開発Jパワー)が青森県大間町で進める大間原発建設の無期限凍結を求める要請書を政府などに提出した。政権交代後は初めて。市は建設差し止め訴訟を準備しており、政府の対応を見て・・・」

放送禁止歌と自己規制(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e1b217ef14c0fb57be62348871c41e92 …)  『美輪明宏「ヨイトマケの唄」再びNHKで』(http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20130220-1087858.html …/「・・・美輪明宏(77)が昨年の紅白歌合戦以来、3カ月ぶりにテレビの生放送で「ヨイトマケの唄」を歌うという・・・」

■これで終わったとえいえるの? 収束ですか?? 『つぶれた屋根、津波被害そのまま 福島原発上空ルポ』(http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY201302200501.html …)/「ヘリコプターで・・・発電所の真上を飛び・・・事故を起こした1~4号機の原子炉建屋が並ぶ・・・最上階がむき出しの4号機・・・」

平気で法律破る国だものな~  『原発被災者から 国、意見未聴取』(2013年2月22日 東京新聞)/「「原発事故子ども・被災者支援法」について、具体策を検討するための政府主催の意見聴取を、これまでに一度も実施していない・・。支援法は、・・国が被災者の意見を聴くよう義務付けている」

■東京電力原発人災が収束なんて嘘っぱちジャン! 『建屋地下に白っぽい水面 東電 1、3号機画像公開』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022202000139.html …)/「・・・プール内の燃料ラックの上にはがれきが堆積していた・・・トーラス室内には水がたまり、水面が白っぽく写っていたほか、底には・・・」

■なんでサメ脳(失礼!)とまで呼ばれた方が今頃シャシャり出てくるのだろう。理解に苦しむ 『首相のGWロシア訪問へ調整 プーチン大統領・森氏会談』(http://www.asahi.com/politics/update/0222/TKY201302210478.html …) / 「首相の特使として・・・森喜朗元首相は・・・プーチン・ロシア大統領・・親書を手渡した」

■「・・・いつもは何にでも騒ぐ〝右翼〟系政治家達やその取り巻き〝右翼〟達はダンマリを決め込んでいます。だって、死刑制度堅持・強化する数少ない国の一つ日本が文句言えるはずがないですものね・・・」『●高い冤罪の可能性: 名張毒ブドウ酒事件』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/042451e97ef1c44b5e4e917f9bdc7540 …

■遺族でもない訳で、安易な発言は出来ない。一方、遺族でもない者が遺族の気持ちを過剰に忖度することも問題。死刑で本当に問題が解決するのだろうか?  谷垣法相が『小林薫死刑囚ら3人の死刑執行』(http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20130221-1088193.html …)/「・・・身勝手な理由で尊い生命を奪った・・・」

死刑で本当に問題が解決するのだろうか? マスコミも過剰な忖度でそれを支持 『自ら死刑選択、一因か 自民政権下、執行続く可能性』(http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201302210748.html …)/「谷垣・・就任2カ月で死刑執行・・民主党政権では執行しない法相もいたが、今後は定期的に続く可能性が高」

■政治家としてとか、政党としての矜持とかないのかいな? アノ自民党に、よく平気で出戻りできるもんだ 『国民新・自見代表、自民との合併と復党申し入れ』(http://www.asahi.com/politics/update/0221/TKY201302210259.html …)/「自見庄三郎代表・・・自民党との合併と自身の復党を申し入れた・・・」

■政治家としてとか、政党としての矜持とかないのかいな? しかも吸収合併要請って・・・一体どんな神経? 『国民新消滅か 自民に吸収合併要請』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013022202000134.html …)/「参院選で全国郵便局長会(全特)の支援を得られない見通しで、展望が描けない状況に陥っている」

■もっと早くアピールすべきだったのに・・・  『「一番心強かったのは憲法9条」北沢・元防衛相』(http://www.asahi.com/politics/update/0221/TKY201302210295.html …)/「戦後、憲法9条が最大のシビリアンコントロール・・安倍・・みたいな人が国防軍だとか集団的自衛権だとか激しいことを・・。憲法9条の重さ」

元「ト」知事継承者は本気で移転するつもり? 『築地市場移転予定地近く ヒ素 基準の52倍検出』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022202000124.html …)/「検出場所は三メートルの盛り土をしており、今後予定する工事でもヒ素が飛散しない工法をとるため同社は生活環境への影響はないとみている」??

■原発どころか、衆院選ですっぽり抜け落ちていた沖縄。自民党復権させる国民って? 『[CML 022769] 『〈沖縄〉基地問題を知る事典』刊行』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-February/022612.html …)/「前田哲男・林博史・我部政明編、吉川弘文館 2,400円+税 2013/02/20刊行」
************************************************************************************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●レイシストをしばき隊 

2013年02月24日 00時00分43秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』に出ていた記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15)。

 弱い者いじめかい(会)?、こと 『う(右)』在特会などの狼藉を静かに戒めようという行動のようだ。

   『●「九電本店前ひろば」「経産省前テントひろば」の継続した抗議行動
   『●「九電本店前ひろば」: 「原発推進派」の〝とある暴力集団〟による
                                 嫌がらせ、それに乗っかる警察
   『●〝とある暴力集団〟の警察お墨付きの「自由」は許されるのか?
   『●〝とある暴力集団〟、九電前テント村に現る
   『●「言論の暴力」の一線を超えた暴力を行使する〝とある暴力集団〟

 こういう方を「レイシスト」と呼ぶのでしょう、きっと。『前田朗Blog中国を蔑視して喜ぶ日本人』(http://maeda-akira.blogspot.ch/2013/02/blog-post_21.html)にある通り、西尾幹二氏のことです。

   「日本はひたすら被害者で、とにかくすべて中国が悪いと、罵詈雑言、誹謗中傷が
    えんえんと続く。本書を読めば、一部の日本人が、いかに被害妄想を抱いて、
    ひたすら他者を貶め、攻撃し、それによって精神の安定を得ようとしているのかが
    よくわかる。うんざりする1冊だ」

こちらCMLの記事にも(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-February/022592.htmlhttp://list.jca.apc.org/public/cml/2013-February/022596.html)にも、こういう発言があります: 「中国を敵視する発言、というより在特会のメンバーと同様の汚い言葉で中国を罵っているのは、あの西尾幹二です」。

================================================================================
http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-15

Twitterまとめ投稿 2013/02/15

wataitakeharu「レイシストをしばき隊」というグループが、身体を張ったユニークな活動を最近しているので注目している。17日(日)午後は、私も東京・新大久保周辺にいる予定。http://t.co/f80OgDf2  http://t.co/b9GhNZQp02/15 06:08
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●掲げてもいない脱原発の看板を下ろす: 今に始まったことではないし、驚きもしないが・・・

2013年02月23日 00時46分40秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/140965)。

 嘉田さんはお気の毒。騙されることの責任もあるけれども。
 掲げてもいない脱原発の看板を下ろすわけだ。今に始まったことではないし、驚きもしないが・・・相変わらずな、トンデモの〝ト〟知事ぶり。小泉純一郎氏の息子氏と同じで、エエ格好しい。投票した人や支持者は、いい加減に気付いたらどうだろうか。

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

================================================================================
http://gendai.net/articles/view/syakai/140965

ウソつき橋下脱原発ブン投げ
2013年2月15日掲載

肝いり「エネルギー戦略会議」3月末で廃止

 橋下市長の肝いりで始まった「大阪府市エネルギー戦略会議」が、3月末で廃止されることが日刊ゲンダイ本紙の取材で分かった。

 同会議は脱原発の実現を目指した橋下が昨年2月に立ち上げたもの。スタート直後は橋下も、「電力が足りないから原発が必要というのは、サインしなければ命がどうなるか分からないという霊感商法と同じだ」と威勢がよかった。ところが、大飯の原発再稼働を容認した頃から豹変。昨秋には会議を途中で休止させたりと腰が引け始めた。

 その上、原発推進の石原慎太郎ら「太陽の党」と「維新の会」が合流するとすっかりトーンダウン。今回、会議の廃止を決めたことで、「脱原発」は完全に終わりということになる。

 しかも、橋下がズルイのは、「脱原発」をやらない理由を会議のせいにして逃げようとしていることだ。

 今月8日、戦略会議は「2030年までの原発ゼロは可能」とした提言をまとめた。ところが、実現までの工程表はなく、橋下は「具体的な工程表がなければ、ゼロにするとは言えない」とゴニョゴニョ。そこで会議のメンバーは、今年のゴールデンウイーク明けに工程表を作ると府市の事務方に伝えた。すると予想外の答えが返ってきたという。

「来年度は戦略会議の予算を取っていないので、5月に工程表を作ってもらっても困るんです」

 橋下はこれまで今後の戦略会議について問われると、「メンバーの意見を聞いて決める」などと発言。一度も「廃止」を口にしていない。そのウラでは、とっくの昔に廃止を決めていたことになる。

 メンバーのひとりがこう言う。
「来年の活動ができないと知って、みんなア然としていました。橋下さんの発言を聞いている限り、終わるなんて夢にも思わなかった。結局、私たちは橋下さんの人気取りのために使われただけだったんですね。その上、戦略会議の提言を逆手に取って『脱原発』をやらないとしたから悪質。すっかり騙(だま)されましたよ」

 橋下が「脱原発」や「原発再稼働反対」で旗を振ってきたのは、しょせん、世論のブームに乗っただけのパフォーマンスだった。全然、本気じゃなかったのである。「体罰問題」も同じだ。この男は注目を集めたいだけ。理念など何もないのだ。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.3)についてのつぶやき

2013年02月22日 00時00分23秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge

************************************************************************************
■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.3) / 「本誌購読料の一部は原発被災地の子供たちの健康支援に使われます」、「一枚の写真が国家を動かすこともある」、「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」。表紙は広河さん撮影、郡山市の開成山公園前、2013年1月14日

■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.3) / 広河隆一さん「福島・子供たちの今」「ここのお花、摘んでもいい?と聞かれて・・・。広河さん、特集「IAEA国際原子力機関 福島で何が進んでいるのか」、「福島への本格進出の理由」。「桑原史成も韓国 二人の朴 激動の50年」

■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.3) / 米川正子氏「チェルノブイリとフクシマ/第14回 原子力の裏側 ――ウラン産地で何が起きているのか」。斎藤美奈子さん「OUTLOOK/原子力規制委員会に正しく仕事をさせるには」。山田養蜂場宣伝「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず。」(田中正造
************************************************************************************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●国会議員にしてしまった自称〝勝海舟〟氏や元〝ト〟知事の危うさと胡散臭さ

2013年02月21日 00時00分14秒 | Weblog


gendai.netの三つの記事http://gendai.net/articles/view/syakai/140898、http://gendai.net/articles/view/syakai/140935http://gendai.net/articles/view/syakai/140919

 何のために国会議員に? 本当にお国のためや、地方のためなのかいね?? 自称〝勝海舟〟氏なんて、無茶苦茶胡散臭いんだけど。元〝ト〟知事の「尖閣の購入」問題なんて、本当に国を危うくしていると思うし。

   『●「右向け右。安倍首相のタカ派教育路線」
          /『週刊金曜日』(2013年2月1日、929号)について

 なんで選んでしまったのでしょうね? 選ばれた方だけでなく、選んだ方の「品格」や「資質」て一体なんだろう・・・。

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

================================================================================
http://gendai.net/articles/view/syakai/140898

論戦デビュー 東国原の厚顔国政の中心で「地方」を叫ぶ
2013年2月9日 掲載

どの口が言うんだ!

<予算委で首長“ブン投げ組”ズラリ並べた維新の会>
 こんな連中が“地方の代表”とはチャンチャラおかしい。8日の衆院予算委員会で首長経験者をズラリと並べ、「地方目線」をアピールした日本維新の会。

 国会デビューを果たした東国原・前宮崎県知事(55)が地方公務員の給与削減を「暴挙だ」と吠え、「われわれ地方は」と連呼すると、前横浜市長の中田宏(48)は地方交付金や交付税の仕組みを新藤大臣に問いただし、「きちっと勉強していただかないと」とエラソーに説教を垂れた。この日は山田宏・前杉並区長(55)も質問に立ったが、どの口で「地方目線」を語っていられるのか、ア然とした有権者も多いんじゃないか。

   「東国原は07年に知事になると、あっという間に国政に色気を
    出し始めた。翌年には自民党から衆院選出馬へのラブコールを受け、
    条件として『なるからには閣僚か、トップ(首相)』とまんざらでも
    なさそうだったし、09年には自民党の古賀誠元幹事長に出馬要請され、
    いきなり『総裁候補にしろ』と迫っていた。結局、県民から批判を
    浴びて断念したが、『行くなというなら(残り任期の)1年半は
    ブラーッとさせてもらう』とスネて火ダルマになった。東京での
    タレント活動に余念がなく、六本木のキャバクラに知事名で
    祝い花を贈っていました」(政界関係者)

 最後は口蹄疫パニックも冷めないうちに知事職をポイ。こんな男が「われわれ地方は」なんてよく言えたものだし、中田も山田も任期途中で辞職して、2010年の参院選に出馬、落選した放り出し組だ。12日には石原慎太郎が登場するが、コイツこそブン投げの極致である。

 そういえば、この面々は全員、比例選出で国政に入った「維新ブーム」のタダ乗り組でもある。「根無し草」が地方を叫んでも、何から何まで説得力ゼロだ。
================================================================================

================================================================================
http://gendai.net/articles/view/syakai/140935

18年ぶり国会再デビュー自慢話とクダマキは家でおやりよ石原老人
2013年2月13日掲載

キレも深みもなし

「独演会にならなければいいが」――同僚議員の懸念が当たった。日本維新の会の石原慎太郎共同代表(80)が12日、衆院予算委員会に登場。「浦島太郎のように18年ぶりに戻ってきた暴走老人です」と切り出すと、質問もそこそこに都知事時代のグチや負け惜しみを連発。1時間40分もの持ち時間をムダに使って長ったらしい講釈を続けた。

 安倍首相に憲法改正や防衛問題で自らの主張をぶつけたが、「天皇は日本国の象徴だが、『象徴』の具体的な意味は?」「尖閣問題で国民は冷静な対応を政府に求めているが、『冷静』ってどういうことですか?」と、やたら抽象的な“難問”ばかり。これには安倍も苦笑いだった。

   「横田基地の軍民共有化をめぐり、立体模型を勝手に答弁者の演台に
    置いたのには参りました。NHK中継が入っていたのに、質問席の
    マイクを通さず説明を始めたうえ、せっかくの模型も石原さんの背中に
    隠れてカメラに映らない。その点をやじられると、カメラに向かって
    “おまえが近づいてこい”のジェスチャー。困った人です」(維新関係者)

 結局、持ち時間の大半を「尖閣は東京が買い取っていたらよかった」「横田返還は外務省に邪魔された」などと都知事時代のボヤキ節に費やし、残りは白洲次郎、村松剛、開高健、エジプトのナセル大統領、インドネシアのスカルノ大統領、ホーキング博士と「わが人生の時の時」の華麗なる交遊録を披露しただけ。ほとんど質問になっていなかったし、質問する気もないのだろう。野党党首でありながら、最後まで安倍政権を追及する場面はゼロ。1時間40分の質疑時間のほとんどを慎太郎がひとりでしゃべり、安倍首相の答弁は5分足らずだった。

 質疑後も記者団に「質問を通じて国民に問題を認識してもらえればいい」「何か文句あるか!」「もう少し歴史勉強しろよ、君ら」とエラソーだったが、自慢話やクダを巻きたければ、自分の家で息子相手にすればいい。維新だって暴走老人を質疑に立たせるだけ、貴重な持ち時間のムダである。
================================================================================

================================================================================
http://gendai.net/articles/view/syakai/140919

大阪の地方選で2勝したけれど… 維新橋下 支離滅裂
2013年2月12日掲載

「安倍首相はすばらしいが自民候補はダメ」

 10日に行われた大阪の柏原市長選と府議補選(柏原選挙区・欠員1)で大阪維新の会の候補者が連勝した。マスコミ各社は「やはり地元・大阪では維新に勢い」と報じていたが、内実はお寒い限りだ。

 補選は維新・中谷恭典候補(59)と自民・山下亜緯子候補(32)の一騎打ち。維新の牙城の大阪とはいえ、安倍政権の高支持率をバックに自民党が議席獲得にあと一歩まで迫った。

 結果は維新が1万3920票、自民が1万1562票。維新は2400票弱の僅差での辛勝だったのだ。

 選挙戦では、危機感を覚えた橋下大阪市長が何度も応援に入ったのだが、国政と地方を使い分ける矛盾した演説に、地元で疑問の声が上がったという。

   「演説で橋下市長は、『安倍さんはすばらしい。しかし、安倍さんと
    大阪の自民党は違う。古くてどうしようもない。特に(候補者の)
    山下さんはダメです』と言っていました。一騎打ちで自民党と
    戦っているのに、安倍首相をベタ褒めするのはおかしいし、
    一方で相手候補の個人名を出して攻撃する演説は、
    あまりにえげつなかった」(維新の支援者)

 最近の橋下は、桜宮高校の体罰問題で体育系学科の入試中止を強行して生徒から猛批判を浴び、旗色が悪い。さらに、橋下ら維新系と平沼ら太陽系との確執が囁かれ出して以降、ムチャクチャな発言も増えている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。

   「橋下さんはリアリストですから、昨日と今日で言うことが違う
    ということは度々ありました。しかし、いまは国政政党の共同代表を
    務める身。国政と地方で立場を使い分けることは、もはや通用しません。
    石原氏ら『太陽の党』との合流で“反既成政党”の旗が曖昧になり、
    こんなハズじゃなかったと焦る気持ちもあるのでしょうが、
    早い段階で整理する必要性に迫られています」

 橋下は自分でもワケが分からなくなっているんじゃないか。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●東京電力原発人災、汚染水問題は続く

2013年02月20日 00時00分34秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013013190070215.html)。

 これは悩ましい問題・・・。問題が解決したような国の物言いに腹が立つ。何の解決もしてないじゃん。蒸留みたいなのは無理なのかな? 水蒸気はろ過して・・・・・・。

 しかし、海に放出を検討なんて、無責任にもほどがある。今も地下水を汚染し続けていると思うけれども、「ほとんどの種類の放射性物質を法定濃度未満になるまで除去」するなんて本当にできるのかどうか眉唾であり、それを海に放出するなんて許されるのか?

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013013190070215.html

汚染水、海へ放出検討 東電
2013年1月31日 07時02分

 東京電力が、福島第一原発の高濃度汚染水を処理した大量の水を海洋放出することを検討し始めた。敷地内に水をためるタンクの増設に限界がみえてきたためだ。ほとんどの種類の放射性物質を法定濃度未満になるまで除去するというが、地元漁協は強く反発している。 (小野沢健太

 「とんでもない話だ。たとえ、どれほど念入りに処理したとしても放出は一切認められない」。福島県漁業協同組合連合会の中田研二参事(58)は憤る。
 茨城県の茨城沿海地区漁業協同組合連合会の吉田彰宏専務も「出荷規制がかかった魚がまだ二十種類もある。今も被害が続いているのに放出という話が出てくること自体、いったい何を考えているのか。現場の実情をあまりに知らなすぎる」と怒りを隠せない。また、同県北茨城市の大津漁協に所属する漁師の男性(60)は「少し風評被害が落ち着いてきたのに、汚染水を流されたら、また『茨城の魚は食べられない』となる。苦しみを分かっていない」と訴える。
 福島第一原発では二〇一一年四月、毎時一〇〇〇ミリシーベルトを超える極めて高濃度の汚染水が海に漏れた。その後、高濃度汚染水の移送先確保のため、比較的に低濃度の汚染水を意図的に放出。魚類から当時の暫定規制値(一キログラム当たり五〇〇ベクレル)を超えるセシウムが検出され、漁業者は操業自粛に追い込まれた
 現在は放出を避けるため、タンクに貯水。千基超のタンクに約二十二万トンの処理水がたまり、汚染水処理に伴う廃棄物やがれきも管理している。注水した水は建屋地下に流れ込む地下水と混じって、汚染水は一日四百トンずつ増加。一部は処理して冷却に再利用できるが、大半はタンクにためるしかない
 一三年度、敷地南側の駐車場など十万平方メートルをタンク造成地に充て、タンク容量を計七十万トンまで増やす計画。それでも、たった二年半で使い果たす見込みだ。北側の森は地盤が軟弱でタンクの長期保管に不安が残る。
 東電側が海洋放出に言及したのは、福島第一の廃炉計画を審議する二十四日の原子力規制委員会の検討会。担当者は「最終的には関係者の合意を得ながら、そういった活動(海洋放出)ができれば、敷地に一定の余裕ができる」と述べた。
 東電が期待するのがセシウム以外の多くの放射性物質も除去できる新しい処理装置。実験では一部の物質を除けば、法定濃度をクリアできる水準まで浄化できたという。
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で「現段階で放出は具体的に考えてはいない」と釈明したが、いずれ処理水が貯蔵しきれなくなるのは明白。その前に、地元も納得できる解決策を打ち出す必要がありそうだ。

(東京新聞)
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●これが民意なの?

2013年02月19日 00時10分27秒 | Weblog


いずれも東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013013102000108.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013013102000124.html)。忌野清志郎さんについてのコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013013102000122.html)。

 たとえば、原発問題一つとっても、パブリックコメントでは、多くの人が原発ゼロを支持していたはずなのに。原発再稼働や輸出のどこが「責任あるエネルギー政策を構築」することになるのか? いままでの「責任」を何一つとっていないのに?
 憲法にしても、なんでそんなに目の敵? そんなに戦争したいのか??
 いま、自民党を復権させたことをどのように自民党投票者は考えているのだろう?

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013013102000108.html

首相「原発ゼロ」見直し 改憲発議要件 96条改正意欲
2013年1月31日 朝刊

 安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が三十日午後、衆院本会議で始まった。首相は二十八日の演説では経済再生に絞るなど「安全運転」に徹したが、代表質問では「二〇三〇年代の原発稼働ゼロ」方針が盛り込まれた野田政権の「革新的・エネルギー環境戦略」を「ゼロベースで見直す」と表明。改憲の発議要件を定めた憲法九六条を緩和する方向で改正する考えを示した。 
 原発維持路線や改憲には連立政権を組む公明党が慎重な姿勢を示しているため、首相は所信表明演説では触れなかった。しかし、野党から質問され、持論を展開することになった。
 三〇年代の原発稼働ゼロ方針をどうするかは、民主党の海江田万里代表が質問した。首相は原発ゼロ方針を「具体的な根拠を伴わない」「国のエネルギー政策に協力をしてきた立地自治体、国際社会や産業界、国民に不安や不信を与えた」と強く批判し、野田政権の原発政策を見直す考えを示した。
 憲法問題は改憲に積極的な日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表から質問され、首相は「党派ごとに異なる意見があるため、まずは多くの党派が主張している九六条の改正に取り組む」と明言。九六条改正は昨年末の衆院選後の記者会見で言及していたが、現職の首相が国会答弁で改憲に踏み込んだ発言をするのは極めて異例だ。
 環太平洋連携協定TPP)の交渉参加についても、所信表明演説では言及していなかったが、自民党の高村正彦副総裁から対応を問われて答弁。ただ、党内の反対論に配慮し「参加した場合の影響を精査、分析し、最善の道を求める」と抽象的な表現にとどめた。
================================================================================

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013013102000124.html

代表質問 「原発」の議論 深めたい
2013年1月31日

 各党代表質問が衆院で始まった。経済再生は重要だが、安倍晋三首相が所信表明演説で触れなかった原発の存廃も避けて通れない論点だ。政府の姿勢をただし、議論を深めるのは国会の責任である。
 まず質問に立ったのは、民主党を新たに率いることになった海江田万里新代表である。昨年十二月の衆院選での惨敗を受け、「全党一丸となって党改革を断行し、信頼いただける国民政党に生まれ変わり、政権に再挑戦する覚悟だ」と決意表明した。
 民主党にとって信頼回復は厳しいが、党再生に力を尽くし、再び政権を争う政党になってほしい。
 海江田氏は原発の位置付けがあいまいな安倍内閣のエネルギー政策を「後退」だと指摘し、野田前内閣が定めた、二〇三〇年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入するとした「革新的エネルギー・環境戦略」を引き継ぐのか否かただした。
 これに対し、首相は、原発依存度の低減を目指すとしつつも、前内閣が定めた戦略は「具体的な根拠を伴わない」として「ゼロベースで見直し、安定供給、コスト軽減の観点も含め、責任あるエネルギー政策を構築する」と答えた。
 政権交代すれば、前政権の政策を見直すのは当然だとしても、過酷事故を起こせば人々の生活を脅かし、故郷を奪うことになる原発はなくすことが、多くの国民が抱く切実な思いだろう
 自民党は衆院選で原発稼働を堂々と掲げて政権復帰したわけでもない。政権公約どおり、再生可能エネルギー導入と省エネを進め、原子力に依存しない経済・社会の実現に努めるのが責務である。
 残念だったのは、日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表の質問が、時間切れで原発問題にまで踏み込めなかったことだ。
 草稿では「日本維新の会としては脱原発依存を掲げておりと明確にした上で、原発稼働は当面やむを得ないとの立場ながら、「中長期的かつ段階的に原発依存からフェードアウトし、次第に脱原発を達成することが望ましい」と訴えることになっていた。
 原発の存廃をめぐり、石原慎太郎橋下徹両共同代表間に意見の隔たりがあるとされたが、平沼氏が代表として国会で党の立場を明らかにしようとした意味は重い。
 原発に依存しない経済・社会を実現するには与野党を超えた協力が必要だ。国民の生命と財産にかかわる重要政策で、党利党略などあってはならない。
================================================================================

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013013102000122.html

【コラム】
筆洗
2013年1月31日

地震の後には戦争がやってくる軍隊を持ちたい政治家がTVででかい事を言い始めてる国民をバカにして戦争にかり立てる自分は安全なところで偉そうにしてるだけ」。昔、有名なロック歌手がそう書いていた▼「日本国憲法第9条に関して人々はもっと興味を持つべきだ」という題名でつづったのは、四年前に亡くなった忌野清志郎さん。雑誌で連載していたエッセーをまとめた『瀕死(ひんし)の双六(すごろく)問屋』(小学館文庫)に収録されている▼書かれたのは阪神大震災から五年後。ただ、よく見ると、「没原稿その二」とある。事情があって雑誌には掲載されなかった原稿が、単行本化する際に復活したのだろう▼欧米とは違って政治的発言を控える芸能人が多い中、レコード会社の横やりにも負けず、反核や反原発を訴える曲を発表してきたこの人が健在だったら、福島の原発事故の後、どんな行動をしただろうか、と想像してみる▼衆院の代表質問で安倍晋三首相はきのう、憲法九六条の改正に強い意欲を示した。反発の強い九条は後回しにして、発議の要件を緩める既成事実をつくり、外堀から埋める戦術だ▼「五十年以上もの間、戦争の無かった国は世界でも珍しいのだ。その点だけでも日本はすばらしい国ではないか」とも清志郎さんは書いていた。それを誇りに思えない人たちが、残念ながら増えているらしい
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●「世界が見ている」/『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号)についてのつぶやき

2013年02月18日 00時00分51秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年2月15日、931号)、「世界が見ている/「慰安婦」で安倍首相は針のムリロ!?」についてのつぶやきから、AS@ActSludge

 中国軍艦のレーダー照射「事件」については、Inti-solさんのブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diaryall/)にたくさんの情報が(この二つ: 「戦争を招き寄せているのは誰かhttp://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201302140000/、「続・戦争を招き寄せているのは誰かhttp://plaza.rakuten.co.jp/intisol/diary/201302160000/)。

************************************************************************************
■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 昨日到着、いま漸く開く。「世界が見ている/「慰安婦」で安倍首相は針のムリロ!?」。田岡俊次氏「中国軍艦のレーダー照射への日本政府の対応は整合性を欠く/海上事故防止協定では禁止せず」

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 野中大樹氏「「生業を返せ、地域を返せ!」原発訴訟」、東電と国を被告に。明石昇二郎さん「勝俣氏・清水氏・武藤氏など東電幹部を続々と/東電刑事告訴で進む聴取」。樫田秀樹氏「元同僚が都教委の主張を否定も 土肥元校長が敗訴」

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 山秋真氏「上関原発、中電の免許執行を引き延ばす県」、祝島島民の会代表の抗議。「二人の「キャパ」 ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー」。武田知弘氏「安倍政権の景気対策は〝アベコベミクス〟である/デフレ脱却にはまず賃上げを!

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 藤田孝典氏「「まず就労ありき」で生活保護が危ないなぜ生活困窮者対策に予算を割けないのか」。屋良朝博氏「ハワイではオスプレイ訓練飛行を断念振興策で沖縄をなだめる安倍政権の愚昧」、本当にそうだ!

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 「青島顕の政治時評 「最低でも県外、と言っただけ 鳩山元首相は他の人よりまし」 沖縄の人の言葉が重く響く」。例の丸刈り「事件」も含めて、「竹信三恵子の経済私考/AKB48とアベノミクスをつなぐもの 復古趣味と現実拒否、将来先食いの時代精神」

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 英「インディペンデント」紙特派員インタビュー「「河野談話見直しは破局的事態を招く」。こういう発言(http://uonome.jp/article/tougo2/2627)を見るとなんだかな~だけれども・・・東郷和彦氏「政府の予算を使って「慰安婦」に道義的補償を」

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 「雨宮処凛のらんきりゅう/〝国による子どもの虐待〟」。境分万純氏「グラミン銀行が危ない 世界最大の社会的企業をバングラディシュ政府が「乗っ取り」?!」、肝心のムハマド・ユヌス氏が総裁職を解任されたようだ。MC(マイクロクレジット)

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 本多勝一さんの「貧困なる精神」は、「イルカ殺し問題」について。矢崎泰久さん「発言2013」、「二度あることは三度ある。この謂に倣えば日中戦争は勃発する。・・・もし戦争が日本側の理由で起きたら、世界の孤児になってしまうに違いない」

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 首相と「LINE友だち」の畠山理仁さん「「LINE」で語る安倍首相の本気度 公式アカウントからの返信はたったの4パターン」・・・、畠山さんからのお願い。関係ないけど、私、折角の日本発の技術なんでしょうが、LINEが気持ち悪くてしょうがありません

■『週刊金曜日』(2013年2月15日、931号) / 山口正紀さん「「可視化」なんてもんじゃない 法制審「基本構想」」。岩本太郎氏「マスコミが伝えない「建国記念日」前後の「在特会」らの動き」。元「ト」知事子分の猪瀬氏、八木秀次氏・・・高嶋伸欣氏「見て見ぬふりで政権の本性隠蔽に手を貸すマスコミ」
************************************************************************************

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●追われゆく坑夫と脇に追いやられた原発人災

2013年02月17日 00時00分33秒 | Weblog


asahi.comの「天声人語」(http://www.asahi.com/paper/column20130211.html)。東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2013021402000148.html)。

 倉本聰氏の劇について、再び。 

   『●「暗闇の思想」か? 「豊かな」生活のための原発の恐怖か?

 『追われゆく坑夫たち』と筑豊文庫
 「原発事故で故郷を追われた多くの人は、帰るめどが今もたたない。なのに原発への関心や、痛みの共有は薄れてきたようだ。総選挙でも主役は経済が占め、原発は脇に追いやられた」。あ~、何でもすぐに風化してしまう国・・・。

   『●『キジバトの記』読了(1/3)
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(1/3)
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(2/3)
   『●『追われゆく坑夫たち』読了(3/3)

================================================================================
http://www.asahi.com/paper/column20130211.html

天声人語
2013年2月11日(月)付

「悲別」と書いて「かなしべつ」と読む。閉山した炭鉱の町だが、実在はしない。脚本家の倉本聰さんがつくり出した架空の地である。まだ貧しかった戦後の時代、這(は)い上がる日本を地の底から支えたのがヤマの人たちだった▼国が豊かになるのと入れ違いに炭鉱はさびれていく。倉本さんが「悲別」を舞台に、失われゆく故郷(ふるさと)と人間模様をドラマにしたのは1984年のことだ。以来29年、今度は炭鉱に原発を重ねた劇をつくり、全国ツアーが始まった▼その「明日(あした)、悲別で」を見ると、国策に翻弄(ほんろう)されて悲哀をなめ、怒りにふるえる個々の存在がつきつけられる。国の舵取(かじと)りにもまれて、使い捨てにされる人間。名もない人々の一語一語が胸に刺さる▼閉山で去る労働者らは坑内に刻む。「我ラ世ニ遅レ不要ト言ハレタリ ヨッテ此処(ここ)ヲ去ル 文明我ラヲ踏石(ふみいし)ニシ高所ニ登リテ 踏石ヲ捨テル 踏石ノ言葉既(すで)ニ聞クモノナシ」。誰にも起こりうる痛みを分かち持ってほしい、と倉本さんは言う▼現実に戻れば、原発事故で故郷を追われた多くの人は、帰るめどが今もたたない。なのに原発への関心や、痛みの共有は薄れてきたようだ。総選挙でも主役は経済が占め、原発は脇に追いやられた▼炭鉱や原発に限らず、人が軽くみられる社会で希望を探すのは難しい。足尾鉱毒を告発した田中正造をまねて言うなら「真の文明は人を棄(す)てざるべし」であろうと、舞台を見終えて考えた。もうひと月で、3・11から2年の日がめぐってくる。
================================================================================


 

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2013021402000148.html

【放送芸能】
漂う核のゴミ 警鐘を鳴らす 倉本聰
2013年2月14日 朝刊

 雪がしんしんと降る北海道富良野市の郊外。トドマツの原生林に囲まれた脚本家・倉本聰のアトリエは、昼間でも静寂が支配する。夕張、芦別、上砂川…、周りの炭鉱町をモチーフに作・演出した舞台「明日、悲別(かなしべつ)で」が全国各地で巡演されている。そこに込めたのは「世の中を少しでも変えたい」という思い。厳冬の森にあって倉本は熱い思いをほとばしらせた。 (浅野宮宏)

 エネルギー政策の転換という国策で衰退した架空の炭鉱町「悲別」を舞台にしたシリーズ最新作。原発問題を織り込んだ。きっかけは東日本大震災による福島第一原発事故。「『悲別』って石炭で食っていた地方の町が崩壊し、町全体が捨てられ、古里を失う棄民の物語。でも福島は違う。町があるのに帰れない
 調べて知る。炭鉱閉鎖と原発が始まる時期が符合し、炭鉱労働者が原発労働者になっていた。しかも東京のために送電されていた福島原発。浮かび上がったのは、地方を踏み台に中央が豊かさを保つ図式。「原発で下請けに採用され、一番危険な所に放り込まれ、日本の高度成長を支えた人間が捨てられる怒り」が創作の源になった。
 経済至上主義の呪縛からか原発と決別しない国や財界、電力による豊かな生活に飼いならされた日本人。一方で、復興が進まない被災地、相変わらず増え続ける使用済み核燃料という核のごみ。「このままじゃ、ごみ屋敷。あまりに無責任すぎる」と憂える。
 「~悲別で」では旧坑道に埋められたタイムカプセルに入った希望を目指す前作の筋立てはそのままに、核のごみを炭鉱跡に埋める話を盛った。「三百メートルの地下に希望が埋まってて、千メートルに今度は絶望を埋めようっていうのか」のせりふで、今日の課題を未来に丸投げしてしまっている同時代人に警鐘を鳴らす。
 「実は、『北の国から』も同じテーマなんですよ。正直に言うと。エネルギーを自分でつくる話でしょ。その問題を露骨に出していたら絶対つぶされるんです。糖衣錠のように、核の部分を隠して、うんと甘みをつけ、テレビ局もだまさないといけない。それがテレビドラマの手法」。老成してなお気鋭。脚本家の真の顔が眼前にあった。

       ×

 富良野GROUP「明日、悲別で」の東京公演は十九~二十一日、東京・初台の新国立劇場中劇場で。六千三百円ほか。トゥモローハウス=(電)03・5456・9155。
 くらもと・そう 1935年、東京都生まれ。脚本に「前略おふくろ様」(75~77年)、「北の国から」(81~2002年)など。1977年、北海道富良野市に移住。84年、富良野塾をつくり役者、脚本家を育てる(2010年閉塾)。06年、富良野自然塾を開き、被災者支援にも取り組む。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

2013年02月16日 00時58分32秒 | Weblog


レイバーネット日本(http://www.labornetjp.org/の『●木下昌明の映画の部屋』から(http://www.labornetjp.org/Column/20121211。東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012082290070613.html)とコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012091302000110.html。最後に、映画『放射線を浴びた『X年後』』のWPから(http://x311.info/message/、http://x311.info/keyword/)。

   「こんな巨大な事件が、全体像が明らかにされないまま現代史に
    埋没するなんてことは、日本人としての資質が問われる」

 こんな事件があったなんて、衝撃的。まったく知らなかった。1年ほど前に「NNNドキュメント」で映画の原本と云えるものが放映されたらしいが、覚えていないということは、見損ねたのか。
 第五福竜丸だけではなく、しかも日米両政府の「密約」があったというのが驚き。

   「たとえば「第二幸成丸」の乗組員20人中17人が、「新生丸」では
    19人中17人が死亡している。それなのに米政府は、200万ドルの
    慰謝料を支払うことで“完全解決”を図り、日本政府が受諾し、
    一切の調査を打ち切って隠蔽した。翌年から、すべての魚が無検査で
    全国の食卓にのぼった」・・・・・・。

================================================================================
http://www.labornetjp.org/Column/20121211

木下昌明の映画の部屋・第153
伊東英朗監督『放射線を浴びたX年後』

「第五福竜丸」事件の実態暴く――フクシマ「X年後」の未来は……

 「3・11」以降に見た放射能問題を扱った数多くの映画のなかでも、伊東英朗監督の『放射線を浴びたX年後』は刺激的だった。一つの事件を介して、日本人とその社会のあり方を問うていたからだ
 この作品は今年1月「NNNドキュメント」で放映されたテレビ番組を、新たな映像を加えて映画用に編集し直したドキュメンタリーである。1954年、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」がビキニの水爆実験によって被曝した事件を扱っている。この事件が、戦後文化の象微となったゴジラ映画誕生のヒントとなったことはよく知られている。
 だが、実は被曝したのは1隻だけでなく992隻に上った。しかも、船員の多くは若くしてがんで人知れず亡くなっていた。たとえば「第二幸成丸」の乗組員20人中17人が、「新生丸」では19人中17人が死亡している。それなのに米政府は、200万ドルの慰謝料を支払うことで“完全解決”を図り、日本政府が受諾し、一切の調査を打ち切って隠蔽した。翌年から、すべての魚が無検査で全国の食卓にのぼった。
 この事件を、高校教師の山下正寿とその教え子たちが28年かけて調査、記録していた。そのことを知った南海放送の伊東監督は調査に参加するとともに独自に船員家族の取材を始める。埋もれていた実態が次々と明るみに出てくるこのシーンが見どころだ。
 また映画は、米国から入手した機密文書によって、日本全土が放射性降下物「死の灰」に覆われていた実態も図面によって明らかにする。米国は、日本の米軍基地で死の灰を予知し、観測していたのだ。
 山下は語る。「こんな巨大な事件が、全体像が明らかにされないまま現代史に埋没するなんてことは、日本人としての資質が問われる」と。
 この映画から、フクシマの「X年後」が見えてきて誰しも愕然となろう。
 映画は現在、全国で自主上映されているが、東京では今年の目玉の一つとして上映される。フェスタは、映画や音楽を通じて身近な労働や生活を見つめ直す趣旨で毎年開かれている。他に、中川五郎のライブや3分ビデオ大会など。
木下昌明/『サンデー毎日』 2012年12月23日号)

「レイバーフェスタ」は12月15日午前10時30分~ 新宿区大久保のR’sアートコートで。
問い合わせは、℡ 03-3530-8588

〔付記〕 再録にあたって、若干の加筆をした。
================================================================================

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012082290070613.html

ビキニ水爆実験 調査続ける元教諭 死の灰1000隻に 恐怖今も
2012年8月22日 07時06分

 一九五四年の米軍のビキニ水爆実験では、第五福竜丸だけではなく、約一千隻ものマグロ漁船が死の灰を浴びた。高知県宿毛(すくも)市の元高校教諭山下正寿さん(67)は三十年近く調査を続け、船員たちが長く健康被害に苦しみ、がんなどで亡くなった実態を明らかにした。「核の恐怖は三十年後、四十年後でないと分からない」。福島という核の体験を重ねたこの国で命の重みを問い続ける。 (森本智之

 二十一日の東京・築地市場の正門近く。被ばくマグロが大量廃棄されたことを伝える金属板に、足を止める観光客はいない。「寂しいですね」と山下さんがつぶやいた。
 終戦四十年に当たる八五年夏。社会科教諭だった山下さんは高校生らと地元の原爆被爆者への聞き取りをした。年老いた女性から「長崎で被爆した息子はビキニでも被ばくし、最後は自殺しました」と聞いた。
 爆心地から一・八キロの長崎市の自宅で被爆。宿毛に移り住み、母子家庭を支えるためマグロ漁船に乗り始めたという。戦後復興のため「沖合へ遠洋へ」と国が旗を振った時代。貧しい港町でほとんど唯一の高収入を得る手段だった。航海を重ねるうち、のどの痛みなどを訴えるようになり、入院先の神奈川県で海へ身を投げた。二十七歳だった。
 「第五福竜丸の他に死の灰を浴びた人がいた。それも身近に」。当時の新聞記事や公文書を調べると、計六回の水爆実験の際、付近で操業していたマグロ漁船は帰国後、被ばく検査を受けた。マグロの廃棄を求められたのは九百九十二隻。三分の一に迫る約二百七十隻は高知県船籍だった。日米両政府は二百万ドル(当時のレートで七億二千万円)の慰謝料で決着。その後、船員の健康調査は行われていない
 山下さんたちは突き動かされるように、県内の漁村を訪ね歩く。偏見や風評被害を恐れ沈黙していた船員たちも口を開き始めた。航海中、汚染された雨水を飲み、被ばくマグロを食べていた。「きのこ雲を見た」「白い粉が降ってきて口に含んだ仲間が、血を吐いて死んだ」という証言をいくつも得た。
 身元が判明した百八十七人中、四十人は死亡していた。大半は六十代前後。うち十三人ががんだった。「マグロ漁師は早死にする」とうわさされる地域もあった。
 元船員らの団体をつくるなどして補償を国や県に求めた。「因果関係が不明」と相手にされない中、元船員らは相次いで亡くなった。今も調査は続ける。
 東京電力福島第一原発の事故後も「放射能の直接的な影響で亡くなった人はいないという論で再稼働を求める動きがあることに、市民の被害を過小評価する姿勢は変わっていないと危惧する。
 今夏、自身の前立腺がんが分かった。この日、東京を訪れたのも治療のためだ。「核実験でがん患者の数が増えていると警鐘を鳴らしてきた。その私ががんにかかるとは『もっと頑張れ』と誰かに言われているような気がする」

<ビキニ水爆実験> 1954年3~5月、米国が南太平洋ビキニ環礁などで計6回行った。放射性物質を含む死の灰が広範囲に降り、近くで操業していた静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の無線長久保山愛吉さんは急性放射線障害で死亡した。この年を含め、米国は周辺海域で原水爆実験を繰り返しており46~58年に計67回行った

(東京新聞)
================================================================================

================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012091302000110.html

【コラム】
筆洗
2012年9月13日

 米国は一九五四年、太平洋のビキニ環礁などで、六回もの水爆実験を繰り返した。無線長だった久保山愛吉さんが亡くなった「第五福竜丸」以外にも、多くの日本の漁船が「死の灰」を浴びたことはほとんど知られていない▼同じ海域で数多くのマグロ漁船が操業していた。二百七十隻は高知県の船だった。闇に葬られそうだった事実を発掘しようと、高校の教員だった山下正寿さんは三十年かけて、生徒とともに漁村を訪ね歩き、聞き取りを続けた▼調査の過程で二百人以上の元船員の消息が分かった。健在なら五十代から六十代のこの時期に、三分の一の人はすでにがんなどで亡くなっていたという▼山下さんの調査の足跡を丹念にたどり、生存している元船員や遺族への取材を重ねた南海放送(松山市)のドキュメンタリーが映画になった。「放射線を浴びた『X年後』」。十五日から東京都内で上映が始まる▼なぜ、被曝(ひばく)の記憶が消えたのか。船員には米国からの補償金は届いたのか。歴史の底に沈む闇を照らそうとするジャーナリズムの熱意が伝わる。山下さんの執念が、地方のテレビ局に乗り移ったかのようだ▼南海放送が独自に入手した米国の原子力委員会の機密文書からは、日本全土が核実験の死の灰で覆われていた実態も明らかになる。福島第一原発の事故を経験した今、映像は重い問い掛けを発している。
================================================================================

================================================================================
http://x311.info/message/

プロデューサー 大西康司

 はじめに、何故「もうひとつの第五福龍丸事件」を愛媛の放送局が?という疑問を持つ方が多いと思います。今から8年前、私にとっても1954年に起きたいわゆる'第五福龍丸事件'は遠く、歴史上の、そして教科書上の出来事に過ぎませんでした。しかし伊東英朗ディレクター(監督)が掴んできた「ビキニで被災した元マグロ漁船乗組員が、愛媛にもいるらしい」という思わぬ情報は「不思議な感覚」を私に呼び起こしました。それは歴史が'今'に生きている「不思議さ」であり、広島・長崎・第五福龍丸だけと思っていたこの国の被ばく者が、自分の近くに共存している「驚き」でした
 2004年から始めた取材。伊東ディレクター(監督)との約束事は一つ。それは、被取材者と近い位置にいるローカル局制作者として「一人の人間の'痛み'を忠実に丁寧に描くこと」によって、「個人と国家」の関係が問われるこの事件の実態・本質に迫っていこう、ということでした。そう、「一人の人間に寄り添うことから本質へと迫る」…これはローカル局の'限界'ではなくローカル局だからできる'可能性'なのです。手探りの中、ひたすら、ひたすら現地を訪ね、一人一人の証言を積み重ねていく取材…「小さな井戸を掘り続け、それを'普遍'につなげていく」…8年の取材を重ねる中、社の理解を得てローカルで粘り強く放送を続けることができたこと、そして何より日本テレビ系「NNNドキュメント」で2回に渡り全国放送できたことが、この'小さな井戸'を掘り進んでいく大きな勇気となりました。
 そんな取材の集大成として突き進んだ映画化。
 この映画が発掘した事実を'一人'でも多くの方に知って欲しい。
 この映画を見て頂いた'一人'が、その立場や考え方を超えて噛みしめて欲しい。
 この映画を'一人''一人'にしっかりと届けたい。
 …'一人'の人間にこだわる私達の願いです。
 最後に、南海放送というローカル局が'テレビ'というメディアを超え'映画'に挑戦する試みが可能になった背景には、日頃「メディアとメディアの新しい組み合わせ」を積極的に推進してきた南海放送トップの後押し、様々な現場の仲間による社を挙げての協力・応援がありました。そして勿論、'映画'という未知の航海への'灯台'となって頂いた 日本テレビ系「NNNドキュメント」関係者の皆様のご指導、御協力があったればこそです。改めて深く感謝致します。

大西 康司【プロフィール】
 昭和57年南海放送入社。以来、様々な番組を制作、プロデュースを行う。報道情報本部制作部長などを経て、現在 執行役員テレビ局長。


監督 伊東英朗

『高校生で訪れた広島』
 原爆で焼かれた一人ひとりの壮絶な死を知り、その苦しみに自らを重ね合わせた時、深い絶望と強い怒りを覚えた。10代だった僕はその思いを「忘れること」は、加害と同じだと考えた。以来、折にふれ広島を訪れるようになった。そしていつからか「忘れない」ではなく「何かできることをしたい」と思うようになった。

『8年前』
 インターネットで番組リサーチをしていた時。元高校教師 山下さんの活動を伝える記事が目に飛び込んできた。『…第五福竜丸以外の多くの被ばく船を調査…』「第五福竜丸以外の船?そんな話聞いたこともない。僕だけが知らないことなのか。」まるで狐につままれたような感覚だった。

『確かめたい』
 番組制作を共にやってきたプロデューサーの大西と、4時間をかけ高知県の山下さんを訪ねた。山下さんは静かに語り始めた。「多くのマグロ漁船、貨物船が被ばくし、汚染された魚が水揚げされ食卓に運ばれた。いつしか事件は第五福竜丸事件として記憶された」と言う。それまで当たり前のように使ってきた「広島、長崎、唯一の被ばく国というフレーズは正確ではなかった。「なぜ事件が記憶から消え去ったのか」僕は、その理由をこの手で解き明かしたいと思った。
 その日からこの事件の取材が始まった。抱えている番組制作の隙間を見つけては現場に通った。費用を節約するため山下さんの自宅を宿舎兼取材拠点とさせてもらった。カメラマンと2人、愛媛西部から高知東部まで300キロを何十回となく往復。被ばく者を訪ね歩く日々。時に怒鳴られ凄まれ、飯が喉を通らないこともあれば「よう来てくれたなあ、ありがとう。お父さんが生きとったらあんたら大歓迎するに。腹減っちゅうがやろ」とカレーをおご馳走になることも。取材で疲れた体で車を運転し会社まで4時間をかけ戻る。その繰り返し。その年2004年には、日本テレビ系列(NNNドキュメント)で全国の人にその事実を伝えることができた。以降、新事実が見つかるたびにローカルでの放送を繰り返した。しかし、番組が事件解明へつながることはなかった。

『乗組員の証言も積み重ねた』
 日米両政府の公的文書、調査記録も検証した。
しかし乗組員が被ばくしたことを裏付けることができないままだった。ところが2009年、米エネルギー省の機密文書を発見。放射性降下物が漁場を中心に拡大、日本全土までもが放射性降下物で覆われていたことが分かった。

『2011年3月11日』
 その日を境に人々の関心は放射能に集まった。「直ちに健康に影響はない」という言葉に疑心し、目に見えない放射線に怯え、風評被害が起こった。

   「ついにあの時がやってきた

テレビの前で呆然と立ち尽くす自分の姿がありった。

『人々に向けられる線量計』
 風で舞い上がり、雨で落下する放射性物質。セシウム、ストロンチウム、ホットスポット、シーベルト…専門用語が飛び交い、新聞紙上に、牛乳やお茶、魚、水などから放射線が検出されたと記事が踊る。風評被害が起こり、わずかの期間で政府は、終息宣言をした。
僕が、港を歩き老人や未亡人から聞いた半世紀前の話が、目の前で起こっていることと重なる。心の中で叫んでいた。

   「半世紀前に身の回りで同じことが起こっていたんだ。
    皆知らないのか
    同じ轍を踏んではいけない。」

 過去の被ばく事件を未清算のまま放置してはいけない。この事件を解明しなければ、今後起こりうる被害を防ぐことができない。
 2012年1月、日本テレビ系列(NNNドキュメント)で1時間番組として8年ぶり2回目となる放送を行った。全国から大きな反響を得、多くの若い世代が見てくれたことが分かった。

『今度は映画化』
 映画館での上映はもちろん、その後の小さな自主上映が調査などにつながって欲しい。それが僕の強くささやかな願いだ。事件はほぼ未解明なままだ。全国津々浦々にかつてマグロ船に乗った人がいる。生存していれば70歳台から80歳台。核実験は、太平洋だけとっても1954年から1962年まで続けられた。被害者の数は計り知れない。解明の第一歩となる被害の実態を調査し、救済の道筋をつけなければならない。小さな行動が積み重なれば光が見えてくると信じている。
 日本テレビ日笠プロデューサーには番組製作から映画化まで親身になってアドバイス頂いた。また、当時のマグロ漁をとらえた「荒海に生きる」、そして高校生たちの取り組みを記録した「ビキニの海は忘れない」などの映像によって、よりリアリティをもってビキニ事件の実相に迫ることができた。
 今、被ばく者たちは自らの死をもって被ばく事件のX年後を伝えている。僕らはそれを重く受け止め、事件を伝え続けなけれならない。
 人々が事件を知ることが、被ばく事件解明の一歩につながると信じている。

伊東 英朗【プロフィール】
 1960年愛媛県生まれ。16年間公立幼稚園で先生を経験後、テレビの世界に入る。東京で番組制作を経験した後、2002年から地元ローカル放送局 南海放送で情報番組などの制作の傍ら、地域に根ざしたテーマでドキュメント制作を始める。2004年ビキニ事件に出会い、以来、8年に渡り取材を続ける。
================================================================================

================================================================================
http://x311.info/keyword/

ビキニ水爆実験
 米国が1954年3月1日から5月まで、中部太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で行った実験。キャッスル作戦と名付けられた実験は6回(うち1 回はエニウェトク環礁)。3月1日に爆発させた「ブラボー」は広島に落とされた原爆の1千倍以上の破壊力があるとされ、近海で操業中の第五福龍丸(乗組員23人)が被ばく。同年9月、無線長の久保山愛吉さんが死亡した。

ビキニ被災事件の補償問題に関する日本側書簡返信
 日本政府は、1954年12月、被ばくした魚は、人体に影響を及ぼすものではないとして、放射線の検査をすべて打ち切った。そして翌日からは、すべての魚が水揚げされた。その直後、日本政府とアメリカ政府は、公文書を取り交わしている。アメリカ政府が「完全な解決」を条件に、慰謝料として200万ドル(当時、日本円にして7億2千万円)を支払うという文書。日本政府は、その条件を受け入れ、事件は完全な解決とされた。慰謝料は、4分の3が、魚の廃棄や魚価が下がったことによる損害に、残りは、第五福龍丸乗組員の治療費などにあてることが閣議決定されている。

アメリカ原子力委員会の機密文書
 南海放送は2009年、アメリカエネルギー省から、水爆実験を所管した米原子力委員会の機密文書を入手。これは、米国気象局のロバート・J・リストが、1955年5月(実験のおよそ1年後)にまとめたNYO-4645と呼ばれるもので、非公開資料として長年機密扱いされてきた、しかし、1984年8月に一部の数値や文章を削除した状態で公開したものである。「キャッスル作戦からの世界的規模の放射性降下物」と題された機密文書には、世界規模の放射性降下物の広がりが記録されている。各水爆実験の広がりの他、1日毎の広がりが記録されている。この機密文書から、多くのマグロ漁船が放射性降下物に覆われた場所で操業していたこと日本全土が放射性降下物で覆われていたことが裏付けられることになった。また、この文書から、実験の1年前に、すでに122ヶ所のモニタリングポストが設けられていることが分かった。日本では、三沢や東京など5ヶ所。さらに広島や長崎ではABCCが利用され測定が行われていた。

山下正寿(やましたまさとし)と幡多ゼミ(はたぜみ)
 元高校教師の山下正寿氏らが顧問を務める高校生ゼミナール(1983年設立)。高知県幡多地区の高校生が主体となり「足もとから平和と青春を見つめよう」をモットーに、地域の現代史調査活動をしている。1985年から地域のビキニ事件を調査。その姿は「ビキニの海は忘れない」(1990年)で描かれた。
 教師になって高知に帰ってきた山下さんは、仲間の教師や教え子たちと共に、被災者の聞き取り調査を始め、高知県の沿岸部を3年に渡り調査した結果、消息が分かった乗組員は241人。生存していれば50代から60代のこの時期に、既に3分の1が死亡していた。被ばくした魚を水揚げした船は、東北から九州まで全国に渡っていた。その内、3分の1が山下さんの地元、高知船籍の船だった。山下先生は現在も、被災した乗組員たちに、被爆者健康手帳が交付されるように働きかけている。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●放送禁止歌と自己規制: 「ヨイトマケの唄」

2013年02月15日 00時00分52秒 | Weblog


asahi.comから(http://astand.asahi.com/magazine/kotoba/jinken/2013020300001.html?ref=comtop_fbox)。

 江原啓之氏などと組んでのオカルト系の話には辟易とするが・・・。

 「ヨイトマケの唄」は、なんで放送禁止歌なんだろう? 

   『●「公務より選挙が大事と公言し、
          参議院議員も兼任できると訴えている人が市のトップ」の下した処分

 桑田佳祐氏も歌っていますが、やはり美輪明宏氏本人が歌ったものの方が良い。以下のウィキペディアの記事は面白いので、是非、一読を。

   『ヨイトマケの唄』
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B1%E3%81%AE%E5%94%84

 この記事によると、

   「発表後間もなくして歌詞の中に差別用語として扱われる
    「土方」(どかた)「ヨイトマケ」が含まれている点などから、
    日本民間放送連盟により要注意歌謡曲(放送禁止歌)に指定された事で
    それ以降民放では放送されなくなる。この制度自体は1983年に
    廃止されたが、実際は廃止された後もしばらくの間この制度の影響を
    受け続けることになる」

・・・だそうです。森達也さんの『放送禁止歌』に、〝放送禁止歌〟のこれ以降のその辺の事情が書いてあったと思います。要は放送局の思い込みと自己規制。

================================================================================
http://astand.asahi.com/magazine/kotoba/jinken/2013020300001.html?ref=comtop_fbox

ヨイトマケ「放送禁止」はナンセンス
2013年02月08日

■紅白歌合戦の衝撃

「ちょ!さっきの紅白見た人いる!?衝撃!!」
「どうして美輪さんは金髪じゃなかったんだろうねぇ」
「凄(すご)い歌詞らしいけど、衝撃で内容一切入って来んかったーー(; ;)」

 この会話は、歌手で俳優の美輪明宏さんが、昨年12月31日のNHK紅白歌合戦で「ヨイトマケの唄」を歌った直後、女子大学生がツイッターで交わしたつぶやきです。美輪さんといえば、テレビでよく見る「金髪ロングでハデハデ」の印象が強かった彼女たちの世代にとっては、このときのステージのように黒い短髪に衣装は黒の上下、といったいでたちはさぞ「衝撃」だったのでしょう。

 紅白の舞台は背景もなく真っ暗で、照明もピンスポットと上からの2本だけ。化粧もせずに髪も黒。「無でいい」と美輪さんは考えたそうです。「聴く人の想像力を邪魔したくないから」。建設現場で泥にまみれて地ならしの仕事をする母と、母親の職業ゆえにいじめられた子、それでもその子はぐれずに成長し、エンジニアになっていま、母の唄、ヨイトマケの唄こそ世界一だと親子の絆を思う――。私も久しぶりにこの歌を聴いて、美輪さんが歌う母、子、青年が、聴く人それぞれの人生に重ねられる「凄い歌詞」だと改めて思いました。

 放送後の反響は大きく、冒頭のつぶやきよろしく、ネット上は直後から「号泣」「紅白史上最高」などの声で埋まったといいます(2013年1月30日付毎日新聞夕刊)。新聞紙上も「ヨイトマケの唄」に「涙が止まりませんでした」(1月6日付朝日新聞)、「母の姿が重なり、涙がこぼれました」(同日付北国新聞)といった投書が相次ぎました。

 美輪さんが四十数年前、この歌を最初にテレビのモーニングショーで歌ったとき、障害や出身で差別を受けている人たち、貧しく厳しい環境で働く人たちから「自分たちへの励ましの歌だ」といった投書が2万通もテレビ局に寄せられたといいます。「今回も同じ。親は大事にしないといけないと思ったとか、善意を呼び覚ましてくれたとかいう意見をたくさんもらいました。親子のあり方、社会のあり方を考えるきっかけになればいいですね」と2月2日、東京・五反田であった音楽会直前の取材で話してくれました。

・・・・・・・・。
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

●司法権力の〝執念〟: 映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』

2013年02月14日 00時00分26秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-10)で、映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』(http://yakusoku-nabari.jp/introduction/http://yakusoku-nabari.jp/story/)のことを知りました。

   『●『創(2009年5月号)』
   『●高い冤罪の可能性: 名張毒ブドウ酒事件
   『●名張毒ぶどう酒事件という冤罪
   『●『冤罪File(No.10)』読了
   『●強大な氷山の一角としての冤罪発覚
   『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・

 名張毒ぶどう酒事件について、昨年5月末、第7次再審請求差戻審で名古屋高裁が再審の求めを却下している。綿井さんの言うように、正に「別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”」である。

   「名古屋高裁刑事二部(下山保男裁判長)は二十五日午前、
    弁護側が提出した新証拠は「毒物がニッカリンTではないことを
    示すほどの証明力はなく、確定判決に合理的な疑いは生じない」として、
    検察側の異議を認め奥西勝死刑囚(86)の再審を開始しない
    と決定した。いったんは再審を開始すると判断した名古屋高裁刑事
    一部の決定(二〇〇五年)を取り消した。」
    (http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012052502000260.html
      (『●「疑わしきは罰する」名張毒ぶどう酒事件、あ~っため息が・・・』) 

 警察、検察、裁判所・・・・・・なぜここまで頑なに再審を拒むのか?

   「名張毒ぶどう酒冤罪事件の第7次再審請求差戻審で、またしても、
    名古屋高裁は開きかけた扉をあっさりと閉じてしまった。
    本当にまじめに新証拠の審査を行っているのか? 奥西勝死刑囚は
    無実の罪で囚われ、すでに86歳だそうだ。警察や裁判所の罪を
    糊塗したままで、冤罪は続いていく」

================================================================================
http://watai.blog.so-net.ne.jp/2013-02-10

Twitterまとめ投稿 2013/02/10

wataitakeharu 
NHK放送文化研究所のシリーズ、『制作者研究』はどれも興味深い。ネット上でも全文がPDF閲覧できる。http://t.co/jbF8tvpO 個人的には、現代センター代表・吉永春子さんの登場を期待している。吉永さん、お元気だろうか?02/10 05:52

wataitakeharu 東海テレビの司法ドキュメンタリーの中でも、名張毒ぶどう酒シリーズは、どれも秀作だが、今回の『約束』(2月16日から劇場公開)はその中でも最高傑作だった。 http://t.co/75pUkmi9 恐るべし東海テレビの執念、そして、別の意味で恐るべし、司法権力の“執念”!02/10 05:22

wataitakeharu 昨日(9日・土)のTBS「報道特集」で放送された死刑執行の実態。http://t.co/2yA4BR8t 巡田忠彦記者による3回目の死刑リポートは、この番組の名物シリーズ企画となりつつある。東海テレビの司法ドキュメンタリー番組・映画と同じく、僕はこれからも必ず観ると思う。02/10 05:10

wataitakeharu 先日の高円寺ドキュメンタリー祭で、森口豁さん取材の沖縄ドキュメンタリー番組を観た人は、ぜひ以下のテキスト(PDFで全文閲覧可能)も読んでほしい。http://t.co/gIuIIc3Z あのETV特集放射能汚染地図」の七沢潔ディレクターが丹念に調べた森口豁さんの足跡。02/10 04:53
================================================================================

================================================================================
http://yakusoku-nabari.jp/introduction/

何度裏切られても、彼が信じ続ける。
裁判所が事実と良心に従って、
無実を認めてくれると。

獄中から無実を訴え続けている死刑囚がいます。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡しました。「名張毒ぶどう酒事件」です。奥西は一度は犯行を自白しますが、逮捕後、一貫して「警察に自白を強要された」と主張、1審は無罪。しかし、2審で死刑判決。昭和47年、最高裁で死刑が確定しました。戦後唯一、無罪からの逆転死刑判決です。
事件から51年――際限なく繰り返される再審請求と棄却。その間、奥西は2桁を越える囚人が処刑台に行くのを見送りました。いつ自分に訪れるか分からない処刑に怯えながら
あなたは、その恐怖を、その孤独を、その人生を、想像することができますか?


これは、冤罪ではないか。
司法は、獄中死を望んでいるのか?

事件発生当初から蓄積した圧倒的な記録と証言を再検証し、本作を作り上げたのは、『平成ジレンマ』『死刑弁護人』の齊藤潤一斎藤潤一(脚本・監督)と阿武野勝彦(プロデューサー)。これは、東海テレビ放送の名物ドキュメンタリー「司法シリーズ」を手掛ける二人が、カメラが入ることが許されない独房の死刑囚を描き出す野心作である。
そして、奥西勝を演じるのは日本映画界の至宝、仲代達矢。息子の無実を信じ続ける母・タツノ役に、樹木希林。ナレーションをつとめるのは、寺島しのぶ
そう、本作は映画とジャーナリズムが日本の司法に根底から突きつける異議申立なのだ。


半世紀近く拘置所に閉じ込められている
奥西さんの心境は測りしれません。
私がこの状況に追い込まれたらどうなるか、
そういう気持ちで演じました。
60年俳優をやってきた中で、
私にとって記念碑的な作品です。
  ――――――――――― 仲代達矢


http://yakusoku-nabari.jp/story/

独房から無実を訴え続けている死刑囚がいる。奥西勝、86歳。昭和36年、三重県名張市の小さな村の懇親会で、ぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した。逮捕された奥西は「警察に自白を強制された」と訴え、無実を主張。1審は無罪だったものの、2審は逆転死刑判決。そして昭和47年、最高裁で死刑が確定した。奥西は、死刑執行の恐怖と闘いながら、いまも再審を求め続けている

奥西の無実を信じているのが、母、タツノ。事件で村を追われ、見知らぬ町で独り暮らしを始めた。内職をして電車賃を稼ぎ、月に1度、名古屋拘置所にいる息子に会いに行く。タツノは奥西に969通の手紙を送った。「お金のあるあいだ、湯たんぽを貸してもらい、牛乳も飲みなさい」「やっていないのは、おっかあが一番知っている」「長い間の苦労は毎日、涙いっぱいですよ」再審を待ち続ける母。奥西はタツノと約束をする。“無実を晴らして、必ず帰る” しかし、その約束は果たされることなく、母は昭和63年、84歳で亡くなった。

そしてもう一人、奥西を支え続けたのが支援者の川村富左吉※(73歳)。確定死刑囚への面会は、肉親と弁護士以外許されていないが、川村は法務省に掛け合い奥西との面会を許される。川村は奥西との面会を10冊のノートに記録した。「起床7時。運動毎日50分。運動は3坪ほどの部屋で歩くばかり」「作業、朝7時40分頃から袋貼り。午後4時に終わる。報酬は月2千円」「正月の食事、鯛の塩焼き・数の子・餅・赤飯・みかん・菓子。普段は米麦6対4」「息子が突然、面会に来た。20数年ぶり。嬉しかった」「誰かの死刑が執行された。一斉放送のニュースが突然切れたのでおかしいと思った」「胃がんの手術。3分の2を切除」

事件から44年後の平成17年4月、名古屋高裁は奥西の再審開始を決定した。川村と奥西は名古屋拘置所の面会室のガラス越しに握手。「今度は晴れて、塀の外で握手をしましょう」と二人は約束した。しかし、喜びもつかの間、検察が異議申し立てをし、再審は棚上げとなった。そして、その半年後、川村は病に倒れ、この世を去る。奥西との約束を果たすことができずに…。

平成18年、奥西の再審開始決定は名古屋高裁の別の裁判官によって取り消されたが、2009年、最高裁は名古屋高裁に審理を差し戻し。平成24年、名古屋高裁は再び、再審開始決定を取り消した――。

司法は、何を望んでいるのだろうか?

                               ※川村富左吉の「吉」の字の“土”は下が長い
================================================================================

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする