asahi.comの記事二つ(http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201304260220.html、http://www.asahi.com/national/update/0428/OSK201304270133.html)。
おぞましい言論状況。例外なく何人にも「言論の自由」は認められるべきであろう。
『●「日本の恥と呼ぶべき存在」』
でも、石川真澄さんの言葉を思い出した。
『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)』
「本多さんによる最後の電話インタビューでは、
「やはり一番問題なのは「表現の自由」」とし、
『週刊文春』によるある政治家の娘の離婚問題掲載記事販売差し止めの
件について。「あのとき僕はつくづく思ったんだけど、
みんな表現の自由を問題にし、応援したくもないクソッタレ文春を
弁護しなけりゃならないことにウンザリしながらやってました」
一方、もはや「言論の暴力」の域である。差別や(子供までが)殺人教唆することまで、人権を侵害することまでが「言論の自由」なのか?
二番目の記事の彼らの言葉のおぞましさを見てみてください。「会員は公称1万2千人」だそうです。「歴史的な経緯を初めて知った」ということに驚く、慄く。この国の教育は「とても上手くいっている」ことを実感。
ハシズム=「「敵」を見つけ、暴力的な言葉を浴びせる人々がいる。それを容認し、駆り立てる空気がある」、である。
そして、すでに、「言論の暴力」をも超える行為が・・・。
『●「言論の暴力」の一線を超えた暴力を行使する〝とある暴力集団〟』
東京弁護士会は、「とある暴力集団」等の「言論の自由」が侵害され、人権侵害があったかどうか、当然、調査すべきである。「デモに抗議する人たちから暴行・妨害を受けたこと」は本当なのかどうか、を明らかにしてほしい。でっ、同時に、「とある暴力集団」等が「言論の自由」を超えた「言論の暴力」を為していないかを明らかにすべきだし、暴力行為を告発すべきだ。
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【http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201304260220.html】
2013年4月26日18時52分
在特会、人権救済申し立て「デモで抗議側から妨害受け」
東京・新大久保で、「朝鮮人を殺せ」などと連呼するヘイトスピーチ(憎悪表現)のデモが繰り返されている問題で、デモを主催する「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長らが26日、日本弁護士連合会に人権救済を申し立てた。
許可を得たデモであるにもかかわらず、デモに抗議する人たちから暴行・妨害を受けたこと、「ヘイト」「レイシスト(人種差別主義者)」などと決めつけられたことが、人権侵害に当たると主張している。
新大久保のデモを巡っては、宇都宮健児・前日弁連会長ら有志弁護士が3月、差別や暴力をあおる言動が在日外国人に恐怖を感じさせ、周辺店舗の業務にも影響を与えているとして、東京弁護士会に人権救済を申し立てている。
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【http://www.asahi.com/national/update/0428/OSK201304270133.html】
2013年4月28日5時4分
在日攻撃 牙をむく言葉(敵がいる:1)
■「みる・きく・はなす」はいま
【石橋英昭】3月の日曜、昼下がり、東京・新大久保。
「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠会長(41)が、先導車から拡声機でコールする。
「新大久保のゴキブリの皆さんこんにちは!
こちらは『全日本・社会の害虫を駆除しよう清掃委員会』のデモ隊です」
「変態民族を撲滅しましょう!」
「在日韓国人をテポドンにくくりつけ、韓国に撃ち込みましょう!」
なぜ、こうも激しい言葉を投げつけるのか。桜井会長はこう言う。
「韓国や北朝鮮の振る舞いに本気で怒ってるから、
殺せとまで言うんです。単に排外主義と決めつけないでほしい。
怒りを間違えないでほしい」
「在日韓国・朝鮮人が不当な特権を得ている」と主張する市民団体だ。外国人への参政権付与や生活保護の受給、朝鮮学校生の授業料無償化。次々と抗議の的を見つけては、過激なシュプレヒコールで練り歩く。2006年末の結成で、会員は公称1万2千人。
□
反対側の歩道には、デモへの抗議に集まった人たちのプラカードが並ぶ。指を突き立て「ザイトク帰れ」と叫ぶ一団も。韓流の街・新大久保で2月以降、繰り返されている光景だ。
雑踏に隠れるようにして見ている眼鏡の男性(39)がいた。仮に生主(なまぬし)さん、と呼んでおく。
在特会や同種の右派系市民団体のデモや街宣に、過去65回参加した。外から見るのは初めて。涙が出そうだった。
在特会を知ったのは、数年前のこと。
メーカー勤めのころ、海外との取引で日本が不当におとしめられている、と思うことが多かった。歴史問題でも領土でも外国に責められてばかりではないか。
そんな時、ネットで在特会の動画を見つけた。自宅でパソコンに向かっては、興奮で机をバンバンたたいていた。後に妻から、そう聞かされた。
生主さんが初めて参加したデモは11年8月、フジテレビへの抗議。韓流ドラマが多いのは偏向と訴えた。10月、民主党本部前の座り込みに加わった。政府が中国や韓国に弱腰なのが、許せなかった。
デモの後の居酒屋では、気の合う仲間が何人もできた。会社員もいれば、主婦もいる。生主さんも脱サラして事業を起こし、小学生の子が2人いる。
やがて、ニコニコ生放送の「生(なま)放送主(ぬし)」を引き受けるようになる。パソコンとカメラを手にデモを追いかけ、ネットで動画を中継する。頼まれれば全国どこへでも車を駆った。
中継画面はいつも視聴者のコメントで埋まる。「そうだあああああああ」。多くの人が机を鳴らし、そして路上に出た。
□
「日本を、取り戻す」
昨年12月の総選挙結果は地方のデモの帰り道、車中で知った。安倍政権誕生に「高揚感がありました」。日の丸持参で街頭演説に出かけた仲間もいる。
生主さんはその後、目標を見失った気がした。仲間うちのツイッターのつぶやきも急に減る。デモでより激しい言葉が使われるようになるのは、それからだ。
中継のとき、デモ参加者と通行人との温度差は、前から気になっていた。飲み会で主張と少しでも違うことを言うと、みなすぐに激高した。
でもその「怒り」の根拠って何だろう。
「ネットで都合よい情報ばかり集めては、
身内でそうだそうだと盛り上がっていただけではないか」
立場の異なる人が書いた本を読んでみた。在日韓国・朝鮮人がなぜこの国にいるのか。歴史的な経緯を初めて知った。
2月。自分は行かなかった大阪のデモで「朝鮮人を殺せ」と連呼するのを、動画で見た。
ビールをあおった。
3月、新大久保でのデモの前夜。迷いに迷った末、「決別宣言」を、自宅からニコ生で放送した。
「殺せ、ゴキブリと言いながらのデモには、もう賛同できない。
スタンスの違う人からは、モンスターに見えるのではないか」
灰皿には吸い殻の山。
「怒りを伝えるためにタブーを破るんだという。
でも、あんな言葉を使わないとできないのか」
1時間で5471件のコメントが殺到。「お前は在日認定」「氏(し)ね~~」
言葉が今度は自分に刺さってきた。
ただただ、怖かった。
◇
「敵」を見つけ、暴力的な言葉を浴びせる人々がいる。それを容認し、駆り立てる空気がある。朝日新聞阪神支局で記者2人が殺傷された事件を機に、時代の言論状況を見つめてきた企画の第38部。不寛容な社会の危うさを追う。
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沖縄の人々にとっての「屈辱の日」について、東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013042802000135.html)とコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013042802000132.html)、そして、CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-April/023793.html)。
衆院選での自公政権復権で浮かれている。当初は「安全運転」するつもりだったらしいが、どんどんと箍が緩んできている。自公(や元両〝ト〟知事のトンデモ党)に投票した人たちや、支持者の人達は何も感じないのでしょうかね?
『●改憲などしている場合か? ~壊憲派に勝たせてはならない~』
『●トンデモな両元〝ト〟知事がリーダーの「維新」を支持する価値はあるのか?』
『●橋下元大阪〝ト〟知事の問題というよりも、投票者・支持者の問題?』
『●来るところまできた原発推進、
3.11東京電力原発人災は一体何の教訓をもたらしたのか?』
『●東京電力原発人災、大熊町双葉病院の患者遺族が東電を提訴』
『●元大阪〝ト〟知事は単なる目立ちたがり屋!? 「あざとい」・・・』
『●民意薄き圧勝: 原発推進してきた自民党』
コラム「筆洗」の云う「仲井真弘多沖縄県知事は欠席する。当然だ。沖縄にとっては、祖国から切り離された「屈辱の日」なのだから▼「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ」。保守系の翁長雄志那覇市長が語っていた。こうした正論は安倍晋三首相の耳には聞こえないようだ」、に全く同感。
「屈辱の日」を祝う神経を疑う。
「安倍政権を礼賛している右寄りの人たちは、実は自分たちも切り捨てられる側にいることに気づいていない」、これってハシズムを大絶賛している人たちにも言えます。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013042802000135.html】
【社説】
週のはじめに考える 日本の真の独立を思う
2013年4月28日
きょう二十八日は主権回復の日。天皇、皇后両陛下も出席されての初の式典開催ですが、沖縄の当然ともいえる反発があっては虚心にはなれません。
サンフランシスコ講和条約が発効した一九五二年四月二十八日はどんな日だったか。データベースを検索して当時の新聞各紙を読み比べると、歓喜と不安が交錯する日だったことがわかります。
六年八カ月の軍事占領からの解放。中日新聞(当時中部日本新聞)は一面に「雲ひらく」と題した横山大観画伯の大きな多色刷り富士山頂図を奮発しています。
◆歓喜と不安交錯の記念日
朝日新聞は天声人語の「二つの日本に分割されなかった幸い」や「有史以来初の主権在民の独立国になったのである」に高揚感を漂わせます。「自主独立が外交の基本」-夕刊紙だった東京新聞はこの朝の吉田茂首相と内閣記者団との一問一答を掲載しています。
不安は東西冷戦に由来します。五〇年六月、北朝鮮軍の砲撃から始まった朝鮮戦争は、死者四百万~五百万人、その大半が一般市民という凄惨(せいさん)な事態となりますが、まだ休戦に至っていません。講和も旧ソ連や大陸の中国との締結のない単独講和でした。
中日新聞に「独立に想(おも)う」を寄稿した社会学の清水幾太郎は「アメリカのソ連包囲網の一環になったまでのこと。新しい大戦の危険は大きい」と不気味な予言。「八千五百万人の日本人が独立の気力をもって現実に働きかければ」と期待しました。「共産主義が歴史の必然」ともいわれた時代。世界の行方などわからないものです。
講和条約と同時に発効した日米安全保障条約によって、西側陣営に立ち、反共の砦(とりで)の役割を担うことになった日本。戦後社会をけん引したのは吉田首相の軽武装・経済重視の「吉田ドクトリン」路線でしたが、最近の昭和史研究や豊下楢彦前関西学院大教授の「昭和天皇・マッカーサー会見」(岩波現代文庫)は、外交、防衛、安全保障面で昭和天皇の果たした役割の大きさを明らかにしています。昭和天皇の沖縄メッセージや講和条約交渉への天皇の介入は、沖縄の運命や日本の防衛や安全保障に決定的だったように見えます。
◆沖縄の犠牲に支えられて
沖縄メッセージは四七年九月、天皇御用掛の寺崎英成氏が連合国マッカーサー総司令部に伝えた極秘メッセージ。天皇が米軍の沖縄占領継続を希望し、占領は長期租借(二十五年ないし五十年、あるいはそれ以上)で-などの内容。七九年の文書発掘は沖縄に衝撃を与え、その後、入江侍従長の日記で内容がほぼ事実と確認されたことで、沖縄の人々は大きく傷ついたといわれます。
豊下前教授はダレス米国務省顧問を相手にした講和条約、安保条約交渉でも、吉田首相と昭和天皇の二重外交があったことを論証しています。当時の天皇にとっての脅威は朝鮮半島にまで迫った共産主義でした。共産主義から天皇制を守ることは日本を守ることでもあったのでしょう。戦争放棄の憲法と非武装となった日本で天皇が頼ったのは米軍、それが沖縄占領継続の希望や基地提供でした。
そこにはパワーポリティクスや外交的駆け引きの余地はなく、ダレスに対日交渉での当初からの目論見(もくろみ)「望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利の確保」を勝ち取らせることになってしまいました。およそ独立にふさわしくないこの条約は、今も日米地位協定の不平等のなかに潜まされ、変えられていません。
講和条約三条で沖縄は本土から分離され米国の施政権下に移されました。講和条約や安保条約の成立過程の検証は、本土の独立が沖縄の一方的犠牲の上に築かれていることを教えます。
沖縄への理不尽は、世界一危険な普天間飛行場移転問題に集約的に現れます。沖縄の四十一全市町村長の反対にもかかわらず、政府は県内の辺野古移転を変えません。米軍の移転候補基地の比較衡量で満点は「本土の自衛隊基地」。辺野古への固執は本土移転回避の政治的理由としか思えません。
日米安保の重要性は否定できません。それなら負担は国民が等しく、本土でも米軍基地を引き受けていくべきです。憲法改正に声高な政府や政治家が日米地位協定改定には及び腰なのはなぜか。国民のために当たり前のことを主張し要求していくのが独立国の政府、正しいことに勇気をもって立ち向かうのが独立国の国民。
◆日本全体で考える
昭和を継いだ今上天皇の沖縄への思いはことに深いようです。昨年十二月の七十九歳の誕生日のお言葉は「日本全体の人が沖縄の人々の苦労を考えていくことが大事」でした。沖縄こそ真の主権回復の一歩にしたいものです。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013042802000132.html】
【コラム】
筆洗
2013年4月28日
<パスポート笈(おい)底深く復帰の日>。『南島俳句歳時記』(瀬底月城著)から志多伯得壽さんの句を引いた。笈とは背負って歩く木製の箱。沖縄が復帰するまでの間、本土への渡航に必要だったパスポートをしまい込んだ感慨を詠んだのだろうか▼一九五八年、夏の全国高校野球大会に沖縄代表として初出場した首里高校の選手もパスポートを携えて渡航した。甲子園のグラウンドから土を持ち帰ろうとすると、検疫で「外国の土」とみなされ、那覇港で廃棄させられた▼五二年四月二十八日、サンフランシスコ講和条約が発効し、連合国軍総司令部(GHQ)の占領が終わった。沖縄にとってはさらに二十年間に及ぶ米軍統治の始まりだった。米軍基地はそっくり残り、再び本土の「捨て石」にされたのである▼政府はきょう、主権回復を記念する式典を開く。仲井真弘多沖縄県知事は欠席する。当然だ。沖縄にとっては、祖国から切り離された「屈辱の日」なのだから▼「憲法改正よりも日米地位協定を改定することが主権回復だ」。保守系の翁長雄志那覇市長が語っていた。こうした正論は安倍晋三首相の耳には聞こえないようだ▼講和条約と同時に結ばれた日米安保条約の下で沖縄の人々が強いられてきた犠牲は、本土のメディアや国民の無関心によって一層強められた。「屈辱の日」に立ち上る声に耳を澄ませたい。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-April/023793.html】
[CML 023924] 主権と回復 慶応大学教授・片山杜秀さん
BARA ・・・・・・
2013年 4月 27日 (土) 11:28:10 JST
新聞記事
朝日新聞2013.4.27朝刊
http://digital.asahi.com/articles/TKY201304260492.html?ref=comkiji_redirect
4月28日、安倍政権は「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開き、天皇、皇后両陛下も出席する。
閣僚の靖国神社参拝などと相まって国家主義的な動きが強まっているように見えるが、政治思想史家の片山杜秀さんは「国民国家が崩壊過程にあるからこそ起きる現象だ」と語る。
いったいどういうことなのだろうか。
――「主権回復の日」をどうみますか。
「実に『安上がり』な国民統合の仕掛けですね。安倍政権が主権や国防軍、日の丸、君が代といったナショナルなシンボルをやたらと強調するのは『もう国は国民の面倒はみない。それぞれ勝手に生きてくれ』という、政権の新自由主義的なスタンスと表裏の関係にあります」
「日本という国は明治以来、天皇の下で国民統合が図られてきました。革命が起きて天皇制がつぶれたり、共和国になったりすることをずっと怖がってきて、社会主義や共産主義を抑圧しようと幸徳秋水を殺し、大杉栄を殺し、治安維持法を制定し、その一方で国民に不満を持たせないように、食わせるための努力をしてきた。社会党や共産党よりも天皇を仰ぐ私たち保守の方が皆さんを食わせることができますよと、実際に札ビラを見せながらやってきたのが戦後自民党で、池田勇人の所得倍増計画はその典型です。しかし今の安倍政権はそういう保守ではもはやない。税金や徴兵など国民に犠牲を強いるかわりに後々までちゃんと面倒みるよ、というのが国民国家ですが、安倍政権の国家観はすでにそこからズレていっています。そのことをまずは深く認識すべきです」
――どういうことでしょうか。
「例えば自民党の改憲草案では、わざわざ条項を新設し、『家族は、互いに助け合わなければならない』とうたっています。オールド左翼は『天皇を家長とする家族主義的国家の復活だ』といった方向から批判をしていますが、全くピントがずれている。これは自助努力の文脈で捉えなければなりません。家族で助け合ってくれれば安上がりですから」
「草案には天皇の元首化や国防軍の創設なども盛り込まれているため『右傾化』『軍国主義』といった枠組みで批判されがちですが、問題の本質を見誤っています。安倍政権の特質をひとことで言うなら『安上がり』です。国民の面倒はみない、でも文句を言わせないための安上がりな仕掛けをたくさん作っておこうというのが安倍政権の改憲路線です。国民皆兵にして海外で戦争を……なんて考えているわけがない。面倒なことは少しでもやりたくないというのが新自由主義ですから」
「ただ、面倒をみなければ当然、国家としての凝集力は弱まります。富裕層は国外に流出するかもしれないし、貧乏人は暴動を起こすかもしれない。さあどうするか。以前のようにお金をバラまけないのなら、とりあえずは精神で統合をはかるしかありません。日の丸。君が代。靖国神社。主権回復の日。あるいは国民栄誉賞もそうかもしれませんが、『俺たちは日本人だ』という雰囲気を盛り上げ、つらい目にあっている人ほど持っている『連帯したい』という感情を糾合し、文句を言わせないようにしようと。安倍政権を礼賛している右寄りの人たちは、実は自分たちも切り捨てられる側にいることに気づいていないし、左の人たちは批判のポイントを間違っていて、その意味では両方ともうまくごまかされてしまっています」
■ ■
――確かに、式典を批判する側の足場は「沖縄の心」に偏っていて、どうにも心もとない感じです。
「サンフランシスコ講和条約と同時に日米安保条約が結ばれたことによって、主権とアメリカ、どちらを立たすか難しい『二頭立て』の状態が現在も続いています。沖縄にとって4・28が『屈辱の日』であるのはその通りで、それを祝うなんて沖縄に失礼だ、申し訳ないというのはひとつの正しいロジックです。ただそれは逆にいうと、沖縄を犠牲にして本土はいい思いをしたということを裏で認めることになる。真っ先に語られるべきは、4・28は日米安保とセットだったということで、『沖縄が怒っている』ではない。沖縄に極端に出ている問題を本土もまた抱えているのだという視点を強調せずに、沖縄に寄りかかって批判していると、筋がズレてしまいます」
――式典には天皇も出席します。
「『最低価格』での連帯感の維持を考えた時、最も有効なのは天皇を政治的に利用することです。天皇が来なければ、せっかくの式典の価値が減じます。国歌や国旗と違って、天皇は生身ですから。お言葉を発したり歌を詠んだりすれば、別に懐は温まらなくても『日本人でよかった』という連帯心が醸成される。日本に天皇がいなかったら、国民統合にかかるコストは今とは比較にならないくらい高くついたでしょう」
「今上天皇はまさにアメリカが占領時代に日本に植えつけた民主主義的な価値観を、ある意味最も体現している人物でもある。もし自らの意見を表明することが許されるなら……。一番よくわかっておられる。そう信じています」
――安く上げるために、利用価値があるものは何でも利用すると。まさに新自由主義的ですね。
「安倍政権が戦後の保守とは質を違えていることはまさに、4・28で歴史に線をひくという発想に現れています。軍国主義から平和主義へ。天皇主権から国民主権へ。天皇のいる民主主義国家をつくり、守っていくための仕掛けは、占領時代、日米の絶妙な政治的駆け引きによって生まれ、だからこそ自民党の長期政権も可能になったのです。4・28以前の日本は占領軍に手足を縛られ、何も思うようにできなかったかのごとく言うのは、歴史の歪曲(わいきょく)であり、戦後保守の自己否定です」
「さらに占領期のネガティブな面を強調し、4・28を一種の解放記念日のように位置づけることは、反米ナショナリズムに火をつけ、自主防衛、日米安保破棄論につながりかねません。反米世論を抑え、アメリカを『番犬』にしながら日本を豊かにして国民に分け前を与えるというのが戦後保守の王道なのに、下手をするとその構図を壊しかねません」
■ ■
――それでもあえて4・28を強調するのはなぜでしょうか。
「改憲への地ならしにしたいという意図ははっきりしています。『憲法は占領時代に押し付けられた。自分たちでつくり直さなければ真の自立とはいえない』という言説を振りまき、そうだったのか、じゃあとりあえず96条を改正して憲法を変えやすくした方がいいかもしれない、という世論を形成したいのでしょう」
――憲法を変えれば日本は良くなるなんて、ずいぶんナイーブというか精神主義的な議論ですね。
「日本の精神主義は、『持たざる国』であることからきています。地政学上、日本のライバルは中国、アメリカ、旧ソビエトですから、嫌でも資源に乏しい国であることを自覚せざるを得ません。その結果、人口が足りないから産めよ増やせよとか、資源を求めて植民地主義に走るとか、現実を直視せずに常に背伸びをして頑張る、頑張っていればきっとそのうちなんとかなるさ……という習性が身についています」
「背伸びをさせるには精神主義しかありません。戦争中、レーダーを開発するお金がなくても、日本人は目がいいから大丈夫だとか、空襲も音で判断しろと学校でレコードを聞かせ、『これはB29だ』と教えている。体が小さい日本人は大きくて小回りが利かないアメリカ人よりも戦闘機乗りとして有利だと、本に真面目に書いてありますから。『持たざる国』だという現実を美化するためのロジックは無尽で、あとは精神力でカバーすればなんとかなると。そうやってずっとやってきたのです」
■ ■
――為政者にしてみれば、安上がりな統治がしやすいと。
「そういうことになりますね。安上がりに済ますにはうってつけの精神的風土があることは疑いない。ただ、それでも戦前の日本は、『この戦争に勝てば大東亜共栄圏ができて日本は繁栄する』と、将来のビジョンを示している。所得倍増計画だって、みんな電化製品に囲まれていい暮らしができるよというビジョンを見せて、それなりに実現させることによって国民を統合していました。ところが、今の安倍政権はビジョンを見せたり約束したりはしてくれません。『美しい国』なんて何の実態もないし、『アベノミクス』もお祭り囃子(ばやし)に過ぎないでしょう。踊れや踊れ、でもその後は自助だよ知らないよと開き直るのは、日本においては新しい統治のパターンです」
「そもそも日本が国民国家であるということが、もはや当たり前ではなくなってきています。フランスでは高額な税率を嫌い、有名人が実際に国籍を捨てている。高度資本主義国家のたどる末路です。安倍政権は、日本も将来、そういう国にならざるを得ないというビジョンは持っているのではないでしょうか。国民国家が崩壊の過程にあるからこその、主権の強調。今回の『主権回復』をめぐる動きは、そういう歴史の皮肉として捉えられるべきです」
(聞き手・高橋純子)
*
かたやまもりひで 63年生まれ。
専門は政治思想史。音楽評論家としても活躍し、東京芸術大学で非常勤講師を務める。著書に「未完のファシズム」など。
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『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、宇都宮健児さん【『週刊金曜日』を読む 2013年3月分/改憲に抗する問題提起を】と山口正紀さん【「九六条改正」問題 〈壊憲の危機〉にもっと警鐘を】。
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■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 「9条が危ない! 自民党の暴走」。粟野仁雄さん【新規制基準でも稼働が続く見込み 大飯原発運転容認判断に怒り】。横田一さん【参議院山口補選4月28日投開票 TPPに言及しない安倍政権】。伊田浩之氏【左右の壁を越えた反TPPデモ「公約守れよ、安倍晋三」】
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 前泊博盛氏【切り捨てられた地域から安倍首相に問う 米国追従路線の原点がなぜ「主権回復の日」なのか】。「連合国から「独立を果たした」として、安倍政権は「祝う」日にするという」が“屈辱の日”(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B6%FE%BF%AB%A4%CE%C6%FC)
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 【村岡和博の政治時評/「ファクトに基づく議論を」と首相は言うが、議論に値する政権の成果などまだ何もない】、「・・・と言うが、今誇れるのは投機的・思惑的な指標がほとんどだ。・・・時間的にはメッキが剥がれるは夏の参議院選挙後だろう」
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 【アンドリュー・デウィットの経済私考/環境産業の雇用規模が過去最高を更新中 経団連は「失われた30年」を作り出すのか】、経団連(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/416cd6375e372db47b0cd43fbdc2194b)は原発を動かしたくてしょうがないのだろう
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 宇都宮健児さん【『週刊金曜日』を読む 2013年3月分/改憲に抗する問題提起を】。いまなぜ壊憲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/172c37f27e05713964a462356d7042a1)? 「事故から二年も経つのに、原発事故はいまだに終息せず・・・避難生活を余儀なくされており、・・・は県外避難となっている」
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 対談、水島宏明・永田浩三・金平茂紀(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/62955bb9de266688ce13b1862fc93c6c)さん【テレビ報道とジャーナリズムの使命/希望、それは外とつながること】、「少数者よりも多数者の時代?」「構成に基づいた単なる貼り絵」
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 山口正紀さん【「九六条改正」問題 〈壊憲の危機〉にもっと警鐘を】、「橋下氏は・・・安倍首相と会談し、「九六条改正」で一致したという。…憲法の根幹にかかわる重大な問題だ」。全く同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/172c37f27e05713964a462356d7042a1)
■『週刊金曜日』(2013年4月26日、941号) / 【金曜日から】(伊田浩之氏)、「同一執筆者のコラムとしては、国内では屈指の長さを誇るのではないかと思います。・・・『貧困なる精神』名の単行本は・・・五一冊が出ており、新刊となる「25集」を現在、小社で編集中です」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/826f81f88c49f5fc553712714d3291b2)
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東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013041602000159.html)。
「政府の教育再生実行会議が出した教育委員会改革の提言」ってそんなに素晴らしいものなのか? そもそも自分たちで破壊しておいて「教育再生」って、マッチポンプ。「再生」「改革」するどころか、「さらなる破壊」「止めを刺すこと」になりはしまいか?
『●元大阪〝ト〟知事は単なる目立ちたがり屋!? 「あざとい」・・・』
『●日弁連声明: 都教委を擁護する東京高裁』
『●対橋下元〝ト〟知事、どうすべきか?』
『●犬がワンと鳴き、飼い主が喝采する、というお話』
『●「東京都立三鷹高校元校長」対「東京都教委」』
『●日の丸訴訟、君が代判決』
『●大阪元〝ト〟知事、重いツケ、将来への大きな禍根』
『●ト知事たちのハタとウタ』
『●日弁連声明: 都教委を擁護する東京高裁』
『●『石原慎太郎よ、退場せよ!』読了(2/3)』
『●『創(2009年8月号)』読了(2/2)』
3.11東京電力原発人災で日本の環境を破壊し、次に壊憲。本当に酷い政治状況。それを許している我々大人っていったい・・・・・・。
「忠魂碑」と「教育塔」。
『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013041602000159.html】
【社説】
教育委員会改革 政治からの中立保て
2013年4月16日
政府の教育再生実行会議が出した教育委員会改革の提言は、自治体の首長に公教育を事実上委ねてしまうものだ。政治的思惑に翻弄(ほんろう)されないか憂慮される。中立性をどう守るのか議論を尽くさねば。
提言の仕組みでは、これまで教育行政の実務を取り仕切ってきた教育長に権限と責任を集中させる。そして首長は議会の同意を得て、その教育長を任免できる。
子どもへの愛国心教育を徹底したいと考える首長は、その意向に沿う教育長を送り込めるし、逆に意に背くようなら退場させられる。この仕組みが実現すれば、例えばそんなかじ取りも、首長には可能になるだろう。
教育予算に加えて教育長人事を握り、教育行政に関わる度合いが強まるのだ。首長は地域の民意の体現者なのだから一見、民主的な仕組みに映るかもしれない。
だが、懸念が拭えない。首長が個人的に信奉する価値観や思想信条が持ち込まれないだろうか。選挙で首長が交代する度に教育の理念や方針が変わり、学校現場が混乱しないだろうか。
公教育がそんなふうに政治に左右されないようにと、戦後一貫して教育行政を担ってきたのが教育委員会だ。戦前の軍国主義教育への反省を原点として政治から距離を置き、落ち着いた教育環境を提供する。そんな考え方だろう。
ところが、機能不全が問題視されて久しい。最近の大津市のいじめ自殺事件や大阪市の体罰自殺事件でも対応が後手に回った。不都合な情報を隠す体質もあらわになった。厳しく非難され、教委廃止論さえ勢いづいた。
原則五人の教育委員は教育長を除き、非常勤だ。実務を統括する教育長と教委代表の委員長が併存し、責任の所在がはっきりしない。合議制だから意思決定が遅く、教育長率いる事務方の議案を追認するばかりだという。
長年の批判を背景に、政治的独立性の高い教委から権限を奪い去ることが提言の主眼だ。教育長に教育の方向性を示したり、仕事ぶりを点検したりすることに主な役割を縮小するという。
教委が形骸化したのは地域の住民にも責任がある。どんな教科書を使うのか。どんな子どもを評価するのか。地元の学校教育にどれほど関心を抱いてきただろう。
首長と教育長とですべてが決められる公教育では危うい。教育委員の公選制も考えられる。中央教育審議会での制度設計に際しては暴走の歯止め機能が最重要だ。
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東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013040901002184.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013041002000110.html)。
示し合わせたような両改憲派・壊憲派の猿芝居にウンザリ。早く自民党と合体してほしい。こんな猿芝居を見せられて、支持者・投票者の皆さんは何も感じないのか?
何度も書いてきたが、東京電力原発人災の何ものも解決していない今、なぜ壊憲なのか理解に苦しむ。ドサクサ紛れに、火事場泥棒。「菅氏は「憲法ができた当時はなかった環境権などを盛り込むのは自然だ」と、公明党が主張する環境権やプライバシー権などの加憲への配慮」という甘い汁を垂れ流している。騙されてはいけない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013040901002184.html】
橋下氏「憲法改正を争点に」 夏の参院選で
2013年4月9日 20時13分
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は9日、国会内で開いた党の憲法調査会で講演し、夏の参院選で憲法改正を主要な争点とすべきだとの考えを示した。あいさつで「参院選は憲法改正が大きなテーマで、争点化したい」と語った。
憲法改正の発議要件を緩和する96条改正を目指すとの立場も重ねて表明し「何のためかが必ず議論になる。きちんとした憲法論を踏まえないといけない」と述べた。
弁護士になるため憲法を学んだ経験に触れ「憲法論を語るのに憲法の教科書を読まないというのはあり得ない。(これまでに)積み重なってきた憲法論は非常に深い」と熱弁、憲法に対する自身の関心の高さも示した。
(共同)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013041002000110.html】
「96条改正 参院選の争点に」 自民一変 発言相次ぐ
2013年4月10日 朝刊
改憲を夏の参院選の争点にすることに慎重な態度を取ってきた自民党の幹部から、改憲手続きを定めた憲法九六条の改正を争点に据えるべきだとの発言が相次いでいる。改憲に慎重で自民党と連立を組む公明党は強く反発している。 (岩崎健太朗、冨江直樹)
安倍晋三首相はまず九六条の改正を目指すと明言しているが、参院選までは自重するとみられていた。だが、一転して政権幹部から踏み込んだ発言が出始めた。
自民党の石破茂幹事長は九日のBSテレビ番組で「自民党は改憲のためにできた政党だ。参院選公約には当然(改憲を)最初に載せる。わが党が問わずに、何のための国政選挙か」と述べた。
高市早苗政調会長は六日の民放テレビ番組で「憲法は選挙の争点に常になるべきで、国家観による政界再編が最後の正しい姿だ」と指摘。菅義偉官房長官も七日の講演で「参院選で九六条の問題も争点になるだろう」と明言した。
日本維新の会と歩調を合わせるような発言や行動も目立つ。維新は参院選で、自民党など改憲勢力で三分の二確保を目指す方針を示したばかりだ。
維新共同代表の橋下徹大阪市長は九日、国会内で開かれた党の憲法調査会で「参院選で改憲を争点化したい。九六条改正手続きをするとなれば、何のためにという憲法論を踏まえないといけない」と党内で憲法議論を活発化する意向を示した。
橋下氏は憲法調査会後、官邸に菅官房長官を訪問。途中から安倍首相も加わり、会談は約一時間に及んだ。表向き、JR大阪駅周辺の再開発に関する陳情との理由だったが、同席した松井一郎大阪府知事は会談後、「さまざまな話もあった」と記者団に述べた。
自民党は参院選を前に公明党との連立関係に傷を付けるつもりはない。維新との連携を探るかのような幹部の発言や行動は、維新と改憲、護憲両派を抱える民主党を分断すると同時に、改憲に慎重な公明党で議論を活発化させたい思惑があるようだ。
菅氏は「憲法ができた当時はなかった環境権などを盛り込むのは自然だ」と、公明党が主張する環境権やプライバシー権などの加憲への配慮も示した。
しかし、公明党からは「ついて来いと言っているのか」「改憲といっても、その先は各党バラバラだ」といった声が出ている。
山口那津男代表は九日の記者会見で「国民には(国会の)議論の状況すら十分届いていない。争点になるほど熟した議論になっていない」と反論。「現実的な国民生活の課題について訴えることが重要だ」と強調した。
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041090070855.html)。
ネズミ、タコに次いで今度はイタチとは・・・・・・。「東電は池の汚染水を数少ない地上の空きタンクに移す検討をし始めたが、しのげるのはわずかな期間で、毎日発生する汚染水の処理にも影響が出てくるのは必至だ」ということで、計画性もヘッタクレもなく、イタチごっこを始めた訳です。
『●「危機感が伝わらない」: 東京電力原発人災後の漏水問題』
『●所詮机上の空論、原発など動かさないことが最良の道』
『●ネズミ騒動、それともタコの足か? 原発の想定不適当事故!?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041090070855.html】
福島第一 汚染水計画破綻 貯水池構造上の欠陥
2013年4月10日 07時08分
東京電力福島第一原発の地下貯水池で相次いでいる汚染水漏れ事故で九日、三件目の水漏れが起きた。池に構造的な欠陥があるのは明らかで、東電の汚染水貯蔵計画は破綻した。東電は池の汚染水を数少ない地上の空きタンクに移す検討をし始めたが、しのげるのはわずかな期間で、毎日発生する汚染水の処理にも影響が出てくるのは必至だ。
同日昼、すでに水漏れが確認されている貯水池(2番)から、放射性ストロンチウムなどが残る塩水を移送していた池(1番)の遮水シートの中で濃い塩分を検出。2、3番の池に続き、水漏れしていることが確定的となった。
東電はこれまで、満水近くなった貯水池の上部から水漏れが起きたと推測。水位を八割ほどに抑えれば、貯水池は問題なく使用できると説明してきた。しかし、今回の水漏れは水位が半分ほどの場所で起きており、貯水池の水漏れは構造上の欠陥である可能性が高まった。
福島第一には貯水池が七つあり、容量は計五万八千トン。小学校の二十五メートルプールにすると、ざっと百十六杯分にもなる。地上の金属製タンクより貯水量がかせげるため、汚染水貯蔵の重要な柱になっている。
貯水池にはすでに約二万七千トンの汚染水が貯蔵されており、地下水汚染を防ぐには地上タンクに移す必要がある。だが、地上タンクの空き容量は約二万二千トンしかない。
東電は原子炉冷却用の水をためる予備のタンクなどを動員し、貯水池の汚染水の移送先にすることを検討。それでも用意できそうなのは計七千三百トン程度しかない。
容量を使い切る前に次の移送先を確保しないと、一日約四百トンずつ増える高濃度汚染水を処理した後に残る水の行き先がなくなり、処理ができなくなる。東電は早急な汚染水処理の計画練り直しを迫られている。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「貯水池の信頼性が損なわれていることにまったく反論はない」と認める一方、貯蔵先をほかに確保できないとして、まだ問題が見つかっていない貯水池は引き続き使う方針も示し、矛盾した説明に終始した。
(東京新聞)
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CMLに出ていた紹介記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-April/023416.html)。
ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%B4%8E%E4%BA%8B%E4%BB%B6)によると、
「大崎事件(おおさきじけん)は、1979年10月、鹿児島県曽於郡大崎町で
起こった事件。殺人事件として有罪が確定したが、死亡原因は
殺人ではなく、転落による事故であるため殺人罪は冤罪である、
との主張がある。・・・第2次再審請求が行われた。・・・また、弁護側は
2012年12月、検察側が作成した未開示の証拠リストの開示を
求める意見書などを鹿児島地裁に提出した。2013年3月6日、
鹿児島地裁は再審請求を棄却した」
・・・・・・だそうです。これだけ冤罪と思われるものが多いと、なかなか全てを知るのは難しい。今後はこの事件にも注意を。検察側の証拠開示の問題や裁判所の異常な再審の壁の厚さなど、この大崎事件も問題が多すぎるようです。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-April/023416.html】
[CML 023558] あたいはやっちょらん
・・・・・・
2013年 4月 7日 (日) 12:56:25 JST
坂井貴司です。
転送・転載歓迎。
1979年、鹿児島県大崎町で男性の殺人死体が牛小屋の堆肥の中から見つかりました。
逮捕された原口アヤ子さんは、無実を訴えましたけれど、共犯とされた親族の自白が証拠とされ、有罪とされました。
原口さんは「やっていない罪を認める訳にはいかない」と仮出所の話も断り、判決通り10年間服役しました。
出所後、原口さんは再審を求め続けています。しかし、未だに鹿児島地方裁判所は証拠開示を認めず、再審を行っていません。これが鹿児島大崎事件です。
再審制度が裁判所の「さじ加減」にゆだねられている現実を、NNNドキュメントが描きます。
NNNドキュメント
「あたいはやっちょらん 鹿児島大崎事件『再審格差』」
http://www.ntv.co.jp/document/
放送日:4月7日
放送時間:25:20~
・・・・・・
福岡県
E-Mail: ・・・・・・
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
私も編集委員をしています(^^;)
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『DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
ブログ主のお薦め記事は、ジャノン・ジェンセン氏【スーダン難民たちの長い旅】。
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■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.5) / 雨の中、今到着。第9回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞特大号。「本誌購読料の一部は原発被災地の子供たちの健康支援に使われます」。【富岡町実測汚染マップ】、「住民の本音は・・・「自分が思っていたより現状がはるかにひどかった・・・」」
■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.5) / 第2位ジャノン・ジェンセン氏【スーダン難民たちの長い旅】、「長旅を終えた静かな証人」とは? 第3位富田幸太郎氏【南京大虐殺75年の記憶】、「消えない記憶」。恥(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/dd81bf0f6d039373e7a21dccb6104c2d)
■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.5) / DAYS審査員特別賞ピエルパオロ・ミッティカ氏【福島 放射能の檻】、「これからも続く過酷事故のドラマ」、「住むことのできなくなった自宅で、悲嘆にくれる被災者。福島県双葉町浪江町」、「見捨てられた牛たち。福島県」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/89e077d4ac2c85e1a2b2fc77d9137cdb)
■『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.5) / DAYS審査員特別賞野田雅也氏【反原発 革命前夜】、「命を守るために自ら判断し行動する」。広河隆一編集長講評「来年のDAYS JAPAN10周年に向け、世の中をもっと視る方法を考えねばなりません」
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『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、赤岩友香氏【脱原発運動を威嚇、個人に多額の損害請求 国が経産省前テントを提訴】と松井克明氏【橋下市長提訴発言で再浮上する『週刊朝日』休刊説 有能な編集者や記者の追放で体力が低下か】。
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■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 雨の中、今到着。「安倍さん、子育て政策は大丈夫ですか?」。木野龍逸氏【地下の汚染水漏洩問題で露呈した東電の限界 福島第一原発の国有化を】。ネズミやタコというお粗末に次いで、イタチごっこまで(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A5%A4%A5%BF%A5%C1)
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 赤岩友香氏【脱原発運動を威嚇、個人に多額の損害請求 国が経産省前テントを提訴】。原発スラップ訴訟(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A3%D3%A3%CC%A3%C1%A3%D0%A3%D0)の第2弾。司法が機能していないので・・・・・・「一票の差別」のような判決にはほとんど期待できない
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 池添徳明(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C3%D3%C5%BA%C6%C1%CC%C0)氏【痴漢冤罪の元高校教諭・河野さん 東京高裁で逆転勝訴】、「市村陽輔典裁判長・・・反原発デモの日比谷公園の使用をめぐる仮処分決定、・・・土肥信雄・元校長の控訴審不当判決などを言い渡したあの市村裁判長である」
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 鈴木沓子氏【アントニオ・ネグり氏が来日、官邸前デモにも参加 「民主主義と原発は両立せず」】。雨宮処凛さん【風速計/弱さの情報公開】、「「ないこと」のようにして振る舞わなければならないのが今の「社会人」なら、私は社会人失格でいいや、と改めて開き直ったのだった」
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 小川正氏【生活保護を受給させ劣悪な簡易宿泊所で月額6万円余りの家賃 NPO法人の貧困ビジネスに手を貸す東京電力と川崎市】。金儲けのためなら何でもアリな〝貧困なる精神〟(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C9%CF%BA%A4%A5%D3%A5%B8%A5%CD%A5%B9)
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 【西川伸一の政治時評/「安全」「防災」「減災」のため この善意による危機管理が息苦しい社会を作り出す】、「オーウェルの「一九八四年」・・・まで、あと一歩ではないか」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A5%AA%A1%BC%A5%A6%A5%A7%A5%EB)
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 高田久代氏【日立、東芝、三菱重工は事故後もビジネス拡大? 自民党は責任賠償回避へ? 原賠法改正して原発にもメーカー責任を!】、「グリーンピースでは、「原発にもメーカー責任を」オンライン署名を実施」。GPJ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A5%B0%A5%EA%A1%BC%A5%F3%A5%D4%A1%BC%A5%B9)
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 平舘英明氏【自民党が進める新たな保育政策 自己責任を押し付ける「子育て」に未来はない】。小泉政権下で乱発された「自己責任」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BC%AB%B8%CA%C0%D5%C7%A4)、自ら責任をとらない者が好む言葉
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 横田一(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B2%A3%C5%C4%B0%EC)さん【山口補選と自民党の政策 待機児童解消と幼児教育無償化、どちらが優先か】、「今回だけでなく、私立幼稚園業者が自民候補の常連支援団体となっているという。何があるのか?」
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 【松崎菊也の無責任架空対談 第一六六作/安倍VS麻生憲法漫才】、「憲法を熟読したことがない二人。これへ橋下も乗る。彼が変えたいのは一五条「すべて公務員は橋下の奉仕者でなくてはならない」」。壊憲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B2%F5%B7%FB)
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 松井克明氏【橋下市長提訴発言で再浮上する『週刊朝日』休刊説 有能な編集者や記者の追放で体力が低下か】、驚きとともに呆れる。朝日新聞の反小沢キャンペーン(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C8%BF%BE%AE%C2%F4)と山口一臣氏
■『週刊金曜日』(2013年4月19日、940号) / 中嶋啓明氏【何が「沖縄に思い」「ご心中は」だ 「主権回復の日」式典】、「この日を「屈辱の日」と位置付ける沖縄」。寺西和史氏【論争/当初応募規定への疑問 「趣旨を変えないで手を入れる」とは】、「・・・編集者にできるかのような書き方は傲慢であろう」
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毎日新聞の記事(http://mainichi.jp/select/news/20130418k0000m040142000c.html)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041802000236.html)。
機内でたまたま読んだ毎日新聞に出ていた記事。
残忍な証拠写真を見たことによるものだけではなく、「死刑のスイッチ」を押してしまったことへのトラウマもあるのだろうか。
『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~』
『●死刑という制度: 「吊るせ、吊るせ」の合唱で何か状況は変わるのか?』
『●「裁判員制度」の下での「死刑制度」存置支持』
『●それは、職業裁判官の怠慢にすぎない』
『●裁判員制度下で少年死刑判決』
『●裁判員の心を慮る・・・』
『●そのスイッチを押せない』
『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)』
『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)』
『●裁判員制度: 被告にとっても憲法違反』
『●裁判員制度を即刻中止に』
やはり私には耐えられない。絶対に裁判員を拒否する。
『●『つぶせ! 裁判員制度』読了』
『●『裁判員制度の正体』読了』
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【http://mainichi.jp/select/news/20130418k0000m040142000c.html】
福島・死刑判決:元裁判員がストレス障害 遺体画像で
毎日新聞 2013年04月18日 02時30分(最終更新 04月18日 02時41分)
強盗殺人罪などに問われた被告に死刑を言い渡した今年3月の福島地裁郡山支部の裁判員裁判で、裁判員を務めた福島県の60代女性が、証拠調べで見た遺体のカラー画像などが原因で不眠症や食欲不振に陥り、「急性ストレス障害(ASD)」と診断されたことが分かった。女性の弁護士によると、裁判員経験者が精神障害と診断されたのは初めてという。女性側は国に制度の見直しを求めるため、慰謝料など計160万円を求める国家賠償訴訟を仙台地裁に起こす構え。
裁判員の心のケアを巡り、最高裁は昨年2月の有識者懇談会で、遺体の写真など刺激の強い証拠は白黒にしたり、コンピューターで加工した映像にしたりするなど、裁判員の衝撃を和らげる配慮をしていると説明。メンタルサポート体制も充実していると述べていたが、裁判員を務めたことによる「被害」が確認されたことで、12年から進められている裁判員法の見直し論議にも影響を与えそうだ。
女性や家族によると、3月1日に同支部で裁判員選任手続きがあり、強盗殺人事件の担当と告げられた直後から不眠症に悩まされるようになった。
証拠調べでは、被害者夫婦の遺体や傷口のカラー画像が目の前のモニターに映し出された。評議では、テーブルの真ん中に犯行に使われたとされた凶器のナイフが置かれ、被告の残忍性の説明を受けた。
その結果、食事をしても嘔吐(おうと)を繰り返すようになり、判決後も、遺体の画像などがフラッシュバックし、悪夢にさいなまれた。量刑を巡る自らの決定にも悩み続けているという。
そのため女性は、最高裁が開設している「裁判員メンタルヘルスサポート窓口」に連絡。しかし、交通費を自分で負担して東京に行かないと対面カウンセリングが受けられないと告げられ断念した。3月22日に心療内科で受診したところ、1カ月の休養を要するASDと診断され、心的外傷後ストレス障害(PTSD)へ移行する恐れがあるとして薬物治療を受けることになった。
女性や家族は「裁判員の心のケア制度はあるのかもしれないが、実際には役に立っていない。国賠訴訟を機に裁判員経験者全員に改めて聞き取りするなどして制度の見直しを図ってほしい」と訴えている。【三村泰揮、栗田慎一】
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013041802000236.html】
【社会】
裁判員がストレス障害 「殺害カラー写真 頭離れず」
2013年4月18日 夕刊
強盗殺人罪などに問われた男に死刑判決を言い渡した三月の福島地裁郡山支部の裁判員裁判で、裁判員を務めた福島県の六十代女性が、公判後にストレス障害と診断されたことが、関係者への取材で分かった。
関係者によると、女性は「審理で見た血みどろの殺害現場のカラー写真がフラッシュバックする」と話し、国への法的措置などを検討している。
最高裁によると、二〇〇九年に裁判員制度が始まって以来、裁判が原因で裁判員経験者が精神疾患を発症し、規定に基づき公務災害と認定された事例はない。裁判員の精神的負担はこれまでも懸念されてきたが、実際に精神疾患の事例が出たことで、サポート体制の充実などが求められそうだ。
関係者によると、女性は判決日を含む六日間の公判全日程に参加。殺害現場の写真をモニターで見た三月四日には休廷中に嘔吐(おうと)した。その後も食事がのどを通らず、脳裏に写真がフラッシュバックして就寝中に何度も目が覚めるといった症状が、毎日のように出たとしている。
判決後、裁判員経験者の相談に応じる最高裁の窓口を利用したが症状は改善せず、県内の病院に通院。三月下旬にストレス障害と診断され、現在も治療を受けている。女性は過去に精神疾患になったことはないという。
福島地検は「真実を伝えるため必要最小限のカラー写真を見せたのは事実」とする一方、女性のストレス障害は「承知していない」としている。
審理では写真のほか、被害者が助けを求める一一九番の音声も流れ、判決後の記者会見では、複数の裁判員経験者が精神的負担が大きかったと話した。
この裁判で福島地裁郡山支部は三月十四日、昨年七月に福島県会津美里町で夫婦を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた無職高橋明彦被告(46)に求刑通り死刑の判決を言い渡し、弁護側が即日控訴した。
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ポット出版(http://www.pot.co.jp/)のWPに出ていた松沢呉一さんによる記事(http://www.pot.co.jp/matsukuro/20130410_093215493931863.html)。
口に出すのもはばかられる現象。詳しくは記事中のYoutube映像をご覧ください。
先週、「南京事件(南京大虐殺)」にかかわる事柄で、ツイッター上でブログ主は批判(?)されました。産経系WPのとある記事にあった「事実と異なるという見解」「現在では30万人まで膨張」「当時の南京市の人口は約20万人」というのは否定派の言い分で、そういった主張を繰り返すことで、教育が歪められ、下記のような「中学生によるヘイトスピーチ」のようなことが起きるのではないでしょうか。ツイッター上で、ブログ主が3つのサイト(『南京事件-日中戦争 小さな資料集』(http://www.geocities.jp/yu77799/ )、『南京事件資料集』(http://www.geocities.jp/kk_nanking/ )、『inti-solのページ』(http://homepage3.nifty.com/ryo-folklore/intisol/intisol.htm …)を紹介したところ、肯定派の資料ばかりに基づいたサイト、科学的な議論が行われていないサイトだとまで言われる始末。勝手に紹介し、フォロワーの何人かの方々には誤解させてしまったままかもしれませんね・・・・・・、3つのサイトの運営者の方には、すいませんでした。
二項対立だそうなので、この事件について否定派でもなく肯定派でもなく、かつ、科学的に議論しているサイトがどこかにあるのかどうか。そもそも、否定派のサイトで科学的に議論しているものなんて見たことがないし、上記3つの肯定派のサイトは圧倒的に否定派サイトよりも科学的で、何が起きたのかを冷静に、かつ、真摯に考えておられるサイトだと思うのですが。
否定派の方や、「とある暴力集団」の方々の方こそ教育を歪めてはいないでしょうか? 問題を長期化させているのは、二項対立で言えば、肯定派なのでしょうか? ブログ主は、否定派こそが問題をこじらせているように思うのですが。
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【http://www.pot.co.jp/matsukuro/20130410_093215493931863.html】
松沢呉一の黒子の部屋
2013-04-10
お部屋2497/「鶴橋大虐殺」動画の拡散
Facebookでまとめたのですが、一度投稿したものに追加ができないので、こっちで改めてまとめておきます。
2月24日、鶴橋で行われた街宣で、女子中学生が「鶴橋大虐殺」の演説をしたことはネットで話題になっていましたし、韓国でも報じられていたようです。
これが一気に拡散するのは、この動画に英文字幕がついたものがYouTubeにアップされて以降。4月2日のことです。
罵倒語までは翻訳できないので、元のひどさがそのままは伝わらないでしょうが、それでも本日時点で48000再生回数で、700弱のコメントがついています。
同日、CNNのiReportが取り上げます。これは市民記者の投稿のページ。
翌4月3日、Japan Daily Pressとロケットニュース英語版が取り上げます。
同日、台湾でも報道され、これを受ける形で、中国のメディアも複数取り上げてます。
以降は以下の通り。
4月8日 カナダ http://www.digitaljournal.com/article/347556
4月9日 香港 http://news.wenweipo.com/2013/04/09/IN1304090053.htm
4月9日 イギリス http://www.dailymail.co.uk/news/article-2305900/Japanese-girls-anti-North-Korea-rant-goes-viral-rogue-state-threatens-nuke-West.html
4月10日 オランダ http://www.demorgen.be/dm/nl/990/Buitenland/article/detail/1611128/2013/04/09/Japanse-roept-op-om-Koreanen-te-vermoorden.dhtml
4月10日 ペルー http://www.americatv.com.pe/portal/noticias/internacionales/joven-japonesa-amenaza-en-video-con-masacrar-coreanos-que-viven-en-su-pa-s-2013
抜けがあったり、さらに増えた場合は加筆していく予定なので、気づいたものがあれば、コメント欄でお知らせください。
当たり前と言えば当たり前ですが、「日本の中にいる一部の異常な人々の行動」ととらえるだけでなく、日本という国の問題としてもとらえられます。CNN iReportのまとめにあるように、日本は国際社会に適しているとは見なされなくなる。「行動する保守」はまさに日本の恥と呼ぶべき存在です。
ヘイトスピーチに刑事罰が加えられるヨーロッパだったら許されにくい内容であり、アジアでもヘイトスピーチ規制法のある国は存在しています。もはや日本でもヘイトスピーチ規制法の制定は免れないのではないか。今なお私はそこに躊躇があるわけですが、すでに述べたように、「やむを得ない」とも感じ始めています。繰り返しますが、「法の制定は危険だ」と主張する方々は、どうかそれ以外の方法で、これに対抗してください。
2013-04-10 9:56 [松沢 呉一]
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asahi.comに出ていた宣伝記事・書評(http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2013032900002.html?ref=comtop_btm)。週刊朝日+今西憲之さん。
記事によると、「残された資料は、動燃が選挙を通じ自民党と『蜜月』の関係を築いていたことを示す、動かぬ証拠だった」そうだ。原子力推進に一切自民党は責任を取っていないが、この記事を読むと原子力ムラから脱退することは党として、議員としての生死に係るようだ。先の衆院選でもこういった「集票マシン」が再び機能したのだろうか? 次期参院選がますます悲観的になってくる。
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【http://astand.asahi.com/webshinsho/asahipub/weeklyasahi/product/2013032900002.html?ref=comtop_btm】
WEB新書 > 朝日新聞出版> 週刊朝日 > 商品紹介
2013年04月05日
機密ファイル「N」の衝撃 霞が関官僚は「やらせ抗議」を指示した
「まさか、ここまでやっているとは!」。NHKのドキュメンタリー番組に対する組織的な「やらせ動議」を動燃に指示したのは、なんと、霞が関の官僚だった。原発反対派への徹底的な監視や、見学者への「思想チェック」。週刊朝日編集部が独占入手した「西村ファイル」には、ベールに包まれた「原子力ムラの闇」が克明に記録されていた。
◇第1章 「原発、組織ぐるみ選挙」の決定的証拠
◇第2章 科学技術庁が指示したNHK「やらせ抗議」
第1章 「原発、組織ぐるみ選挙」の決定的証拠
旧動燃(動力炉・核燃料開発事業団=現・日本原子力研究開発機構)の元最高幹部の一人は、苦々しげにこうつぶやいた。
「選挙や政治家の資料もあるのか……なんてことだ。
われわれがいちばん書かれたくない部分だよ」
本誌はこれまで2度にわたり、独占入手した「西村ファイル」を検証し、「原子力ムラ」の暗部を暴いてきた。(『機密ファイル「K」の驚愕 原子力ムラ不実の裏工作を暴く』)
今回、紹介するのは「選挙」に関するファイルだ。「取扱注意」「マル秘」などと書かれた文書も多く、動燃の元総務部次長・西村成生(しげお)氏が従事させられた「秘密の業務」の中でも、とりわけ重要だったことがわかる。
ファイルを開くと、すぐにこんな記述が目に飛び込んできた。
〈票田の仕切り〉
〈票の提出〉
〈茨城2区については、東海事業所で全面的に、バックアップしていく〉
残された資料は、動燃が選挙を通じ自民党と『蜜月』の関係を築いていたことを示す、動かぬ証拠だったのである。
◎村一つ分に匹敵する「巨大集票マシン」
舞台は茨城県東海村。現在、日本原子力研究開発機構(JAEA)が本部を置くこの地は、動燃の前身の原子燃料公社が1957年から拠点とし、81年には日本初の核燃料再処理施設が稼働した。同村は、言わずと知れたJCO臨界事故(99年)の現場であり、日本原子力発電の東海第二原発がある。いわば「原子力ムラ」の『牙城』だ。
資料の多くは、93年の衆院選のときのものだった。宮沢喜一首相(当時)率いる自民党が惨敗し、細川護煕連立政権が誕生。55年体制が崩壊した歴史的選挙である。
中選挙区制だった当時、東海村がある茨城2区は自民党幹事長の梶山静六氏(2000年に他界)、後に通産相となる塚原俊平氏(97年に他界)の2人の自民党候補が票を分け合っていた。
動燃は、2人のために猛烈な「集票工作」を行っていた。そのことをはっきり示しているのが、動燃東海事業所総務課が93年6月に作成した〈過去集票実績〉というデータだ。90年の前回衆院選の集票実績として、こう記されている・・・
著者週刊朝日編集部・本誌取材班、今西憲之
出版社 朝日新聞出版
出版媒体 週刊朝日
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201304050526.html)、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013040802000117.html)。同様に2紙の社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013040902000140.html)。
地下水汚染の問題は、いま始まったことですか? 2011年3月11日直後から懸念されていたのではないのですか? 小出裕章さんは地下水の遮蔽壁の設置を当初から提案されていました。
ネズミやタコで停電したり、(それだけ大変な場所での作業であることは想像できますが)ショートさせたりするぐらいですから、計画的にやっているとは思えません。その後、イタチ(ごっこ)まで・・・・・・。
安全神話に基づく、いつもの机上の空論だった訳です。3.11以前と何の変りもなく。自公政権が出来て、原子力ムラ内に、ますます「“従前どおり”で行きましょうや」の雰囲気が充満しています。
『●所詮机上の空論、原発など動かさないことが最良の道』
『●こんな国に大飯原発を再稼働させて大丈夫か?』
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【http://www.asahi.com/national/update/0406/TKY201304050526.html】
2013年4月6日4時2分
汚染水、漏出か 福島第一 地下貯水槽から
東京電力は5日夜、福島第一原発の敷地内にある放射能汚染水をためる地下貯水槽から汚染水が漏れた可能性が高いと発表した。東電は漏水量や漏れた原因を調べている。貯水槽の周囲の地盤や地下水に汚染水がしみ出ている可能性があるという。
東電が5日、地下を掘って造った貯水槽(縦60メートル、横53メートル、深さ6メートル)の内側に設けられた三重の防水シートのうち、2枚目と3枚目の間の水を採取して調べたところ、1立方センチメートルあたり6千ベクレルの放射能を検出した。
地下貯水槽は事故で溶けた燃料を冷やして出る放射能汚染水から放射性セシウムなどを除去した後の水をためる水槽。ストロンチウムなど多くの放射性物質が残っている。3日、三重シートの外側の水たまりで同10ベクレル程度の放射能が検出されていたため、東電が水質を調べていた。貯水槽の外に汚染水が漏れている可能性があるため、原子力規制委員会は5日夜、貯水槽の水を他に移すよう指示した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013040802000117.html】
福島第一 貯蔵危機 やっと認識
2013年4月8日 朝刊
高濃度汚染水を処理した後の水をためる、東京電力福島第一原発の地下貯水池で、水漏れの可能性が相次いでいる。処理水の貯蔵について東電は、地上タンクと合わせ十分に「余裕」があると強調してきたが、ようやく危機的な状況にあることを認めた。
「(地上の)鋼製タンクに処理水を移せる状況ではない。
机上の計算では空きはあるが、一万トンを超える水を
小さなタンクに移すには時間もかかる」
七日の記者会見で、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は、苦しい表情でこう話した。東電は五日夜に水漏れを公表した貯水池の処理水の移送作業を行っているが、移送先となる隣の貯水池も水漏れの危険性がある。その是非についての記者の質問への答えだ。
六日までは、七つの貯水池(容量計五万八千トン)のうち四つは未使用で、残り容量が計五万トンあることに加え、地上タンクも今後、増設すると説明。汚染水処理が直ちに破綻する心配はないとしてきた。
だが、また水漏れ問題が起き、貯水池が使えなくなる可能性が浮上。地上タンクに換算すると六十基近くの残り容量が一気に失われる恐れもある。
尾野氏は、とにかく問題の貯水池から処理水を抜くことが重要と強調し、地上タンクを温存したい考えのようだが、危機は現実。東電はもっと急ピッチで汚染水発生を減らす手だてを講じる必要がある。 (山川剛史、桐山純平)
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup】
2013年 4月 9 日(火)付
汚染水漏れ―福島原発の態勢見直せ
福島第一原発で、放射能汚染水が地下貯水槽から漏れていたことがわかった。
同原発では、急造の設備で原子炉に水を注ぎ、冷やし続けている。汚染された水は海に流せず保管するしかない。その汚染水の一部が漏れた。
先月起きた長時間の停電を含め、原発事故がなお継続していることを物語る。
核燃料を取り出すまで、抜本的な解決策は見あたらない。電源確保や汚染水タンクの増設など、リスクに先手を打つしかないが、後手に回っている。
今回も3月中旬から水漏れをうかがわせるデータがありながら、対応が遅れた。
現状は、東京電力の管理能力を超えているのではないか。
汚染水について、そもそもの誤算は冷却水をループ状に使い回して原子炉を冷やす「循環冷却」ができなかったことだ。
地震や水素爆発で原子炉建屋にひび割れができたらしく、1~4号機の建屋内には1日400トンもの地下水が流れ込む。炉心を冷やした水は一部を再び冷却用に循環させるものの、流入分だけ汚染水が増える。
福島第一は、いわば原子炉冷却を通じた「汚染水生産工場」と化している。
地下水をくみ上げて流入量を減らしたり、放射性物質をできるだけ除去した汚染水を海に流したりする計画はあるが、実効性や早期の実現性は疑問だ。
東電は当面、大量の漏れが見つかった2号地下貯水槽からだけ汚染水を移し、ほかは水位を少し下げて使い続ける。不足する分は、地上タンクの増設を前倒しし乗り切る考えだ。
しかし、地上タンクも盤石ではない。接合部が経年劣化して水漏れを起こす危険が指摘されているうえ、原発敷地内にはタンクを設置する場所もなくなりつつある。
遅まきながら東電は「福島第一信頼度向上緊急対策本部」を設けた。汚染水、機械設備、電気設備、土木・建築設備の四つの対策チームをつくり、リスクを洗い出す。外部に助言を求める方針も明記した。
国はもっと積極的に関わる必要がある。海外を含め、様々な分野から知恵や人材を集めるため、原子力規制委員会とともに指導力を発揮すべきだ。
茂木敏充経済産業相は東電の社長に「会社一丸となって取り組んでほしい」と求めたが、汚染水タンクの設置場所がなくなった場合の対応ひとつとっても、東電任せでは限界がある。政府と東電が一丸となった態勢をつくらなければならない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013040902000140.html】
【社説】
福島・汚染水 事故はまだ続いている
2013年4月9日
停電の次は放射能のある汚染水漏れ。東京電力福島第一原発で深刻な事故が続いている。ところが事故の当事者たちから危機感が伝わらない。東電は被害者の視点に立って現実を見直すべきである。
穴を掘り、遮水シートを敷いて、浸出水を防ぐという構造は、普通のごみを埋め立てる最終処分場の構造と基本的には同じである。遮水シートが破れやすいのも、継ぎ目部分が弱いのも、ごみ処理の世界では基本知識と言っていい。
一九九〇年代、東京・日の出処分場など、全国で有害物質を含んだ浸出水が問題になった。だから家庭ごみの処分場でも、漏水には細心の注意を払う。
のり面を鋼矢板で遮水したり、漏水を検知すると自動的に修復されるシステムを備える施設も、今や珍しくはないという。
相手は放射能である。家庭ごみ並み、あるいはそれ以下の扱いとは、あまりに危機感が見えなさ過ぎる。
東電はすでに先月半ばには、遮水シートの近くで微量の放射能を検知するなど、汚染水漏れの兆候をつかんでいたという。それなのに対策は講じられなかった。
今回の汚染水漏れも「事故」とは言わず「事象」と呼んだ。専門用語はともあれ、普通の人が聞いたらどう感じるか。
前政権が「冷温停止状態」と言ってから約一年四カ月。原子炉を冷やすため、現場では毎日約三百七十トンの水を注いでいる。その上一日四百トンもの地下水が流れ込む。一部を循環させたり、汚染される前の地下水をポンプでくみ上げたりしても、汚染水は増えていく。このままでは、タンクをいくら増設してもきりがないだろう。
つまり、「事故」はまだ終わっていない。
東電には被害者の視点に立って、事故処理や情報発信のあり方を考え直してもらいたい。
地中に簡易なプールを掘って汚染水をためるというのは、あくまでも一時しのぎ、事業者本位の応急措置にほかならない。
放射能汚染水の漏出が、住民にどれだけ不安を与えるか、事実を知らされないことが、どれほどの不信を呼ぶか。海の汚染を漁民がどんなに恐れ、苦しんでいることか。
これを機に、あらためて「事故」の現実を直視して、住民の気持ちになって対策を練り直すべきではないか。対策を明確に語り、その中身が専門家らの検証に耐えなければならない。
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013040102000119.html)。
核実験・核開発なんて、北朝鮮であろうと、イランだろうと、アメリカだろうと、フランスだろうと、どこだろうと、やってはならないと思うんですよね。でも、「原子力=核」なのですから、結局、我国も原発を廃炉に向けて作業を開始しない限りは、人様の国のことに口出ししづらくなると思うんです。3.11東京電力原発人災を引き起こした我が国が再稼働や原発輸出なんてやっている場合でしょうか? そんなこと(再稼働や原発輸出など)は止めて、廃炉に向けての作業を開始し、堂々と核実験・核開発に反対したいものです。
『●嘘吐きと本音』
『●破綻した核燃サイクル: なぜ核分裂性プルトニウムをため込むのか?』
『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013040102000119.html】
北朝鮮 「核と経済発展を両立」
2013年4月1日 朝刊
【ソウル=篠ケ瀬祐司】北朝鮮は三十一日、労働党の中央委員会総会で、核開発と経済発展を並行して推進するとの「並進路線」をうたった「決定書」を全会一致で採択した。朝鮮中央通信が伝えた。
北朝鮮の非核化を促す国際社会をけん制するとともに、住民生活向上に取り組む姿勢を示して、体制の求心力を高める狙いとみられる。中央委員会総会の開催は二〇一〇年九月以来。
巨額の費用がかかる核開発は住民生活を圧迫するが、中央通信は「戦争抑止力と防衛力の効果を高めることで、経済建設(発展)と人民生活向上に集中できる」として、経済発展と矛盾しないと強調。核開発を「民族の生命」と形容している。
中央通信は「核武力(兵器)は地球上に帝国主義が残り、核の脅威がある限りあきらめられない」と、核開発は米国に対する自衛的な措置だと主張。「共和国(北朝鮮)の核保有を法的に固定させ、世界の非核化が実現されるまで質量的に拡大強化する」と、追加の核実験も示唆した。
一方で「責任ある核保有国として、核伝播(でんぱ)を防ぐために、積極的に努力する」と、核兵器や技術の不拡散に取り組む姿勢を示した。国際社会に核保有国としての地位を認めさせ、米国を「核軍縮」協議に引き出す戦略とみられる。半面、核放棄拒否をあらためて強調したことで、朝鮮半島の非核化を話し合う六カ国協議議長国の中国の反発を招く可能性もある。中央通信は「軽水炉開発を推進し、電力問題を解決する」と、核の平和利用を強調している。
<朝鮮労働党中央委員会総会> 北朝鮮の指導政党、朝鮮労働党で党大会、党代表者会に次ぐ重要会議。「重要な諸問題」の討議・決定のほか、党中枢の政治局常務委員や下部組織の政治局員、日常的な党務の執行に当たる書記らを選出する。規約は年1回以上開くとしているが、昨年と一昨年は開催が伝えられなかった。2010年9月時点で中央委員は125人。 (共同)
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山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月30日)。gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/141693)。そして、asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0404/TKY201304030575.html)。
コモンズとしての「水」「水へのアクセス」についての3つの記事。「水男爵(ウォーター・バロン)」だけでなく水コングロマリットも虎視眈々と日本の水・水資源・水事業を狙っている。
水やコモンズについて、これまでの幾つかの記事。
『●水ビジネスは住民を幸せにするのか?』
『●今度はID?』
『●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(3/5)』
『●『月刊 自然と人間2007年10月号』読了』
『●Blue Goldをめぐる水商売: コモンズとしての水と新自由主義』
『●『ブルー・ゴールド』映画化!!(1/2)』
『●なんでも金、金、金』
『●大阪元〝ト〟知事、重いツケ、将来への大きな禍根』
『●内橋克人さんインタビュー:
〝貧困マジョリティー〟の形成と『FEC自給圏』への志向』
『●無謀な原発再稼働・消費税増税に続き、
オスプレイ上陸無視、TPP参加に意欲を示す首相』
『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である』
『●ブルーゴールド: 民営化される水道の水源までもが買収される・・・』
竹中平蔵氏の「・・・インフラなどの「運営権」を売却すれば、「最低でも数十兆円になる」(竹中教授)という。会議では、運営権の売却で得たお金を、古くなった道路やトンネルを直す費用に回す案も出た。/空港など社会インフラの運営を民間企業にまかせれば、収益を上げる効率経営につながる可能性・・・」という、まさにトリクルダウン理論が披露されている。まさに小泉純一郎政権時代の格差拡大社会に何の反省もないようだ。
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【http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、3月30日】
2013/03/30
結局、やり得!? 裁判所が追認した格好の、ネスレ→旧加ト吉子会社の富士山麓盗水疑惑
執筆者: Yamaoka (11:40 pm)
近年、立法や行政だけでなく、司法の下す判決にも異議ありというケースが目立つ。
大手コンビニ「セブンーイレブン・ジャパン」(東京都)を被告とする控訴審で、値引き販売をセブンが不当にFC店に制限してないとの逆転判決を下したのも、その典型例だろう。
杓子定規に判断し、現場の本当の実態にメスを入れようという姿勢が感じられない。それどころか、むしろ強者の方にあえてテコ入れしているのではないかとの疑念を持ってしまうような判決が目立つ。
本紙がかつてウォッチを続けていた、富士山麓の湧き水を盗んでまでミネラルウォーターを販売していた疑惑に関しても、裁判所は昨年9月、信じられないような結論を下していたことがわかったので報告する。
本紙既報記事をご覧いただきたいが、この盗水疑惑、浮上したのは06年のことだった。
大手飲料メーカー「ネスレ日本」(神戸市)が、山梨県西桂町を水源とする湧水を使ってミネラルウォーターを販売(冒頭左写真)。ところが、この水源は国有地にあるところ、商用に供する許可を得ず、しかも送水管を勝手に敷設して取水しているという違法なもので、町長との癒着疑惑さえ出ていた。ネスレはこの疑惑が浮上するまで、約8年間も違法操業(売上高は総額約300億円とも)。そして、疑惑が浮上するや、その権利を冷凍食品大手・旧「加ト吉」(香川県観音寺市。現テーブルマーク)に譲渡し(約10億円とも)、今度は加ト吉と、その一部を購入した大手コンビニ「ローソン」(東京都品川区)が販売するようになった。
これに対し、勝手に送水管を敷設された一部民有地の所有者N氏が西桂町を相手取って送水管撤去の訴訟を提起。1審はN氏が勝訴(08年12月)したものの、控訴審は逆転敗訴(09年8月)に。
ただし、控訴審とて、送水管の強制撤去までは認めないが、適正というわけではなく、話し合いで解決せよという内容だった。しかし、これに怒ったN氏は所有地内の送水管に止水弁を取り付け止水の実力行使に(09年10月17日。上告取り下げによるN氏敗訴確定はその2日後)。
これに対し、西桂町は10年4月、妨害排除請求訴訟を提起。一方、N氏はその3週間後、旧加ト吉やローソンを相手取り、3億円の損害賠償請求訴訟を提起していた。本紙がこれまでに報じたのは、この時点までだ。
・・・・・・。
(上写真=左は「朝日」07年2月14日山梨版。右は「産経」同1月15日記事)
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/141693】
首都圏の水がなくなる!?
2013年3月30日 掲載
水源地を外国資本が続々買収
国内の森林が外国資本に買収され、首都圏の水が危なくなっている。安倍首相は国会で水源地の保護を口にしたが、放ったらかしになっているのが現状だ。
林野庁によると、外資系企業による森林の買収は760ヘクタール(2011年度末)に上るという。しかし、「これは氷山の一角」と警告するのは、「日本の地下水が危ない」の著者で、水問題に詳しいジャーナリストの橋本淳司氏だ。
「日本人が名義貸しし、実質は中国企業が支配しているという
ケースもある。少なく見積もっても1000ヘクタールは買収されている
とみていいでしょう。森林の土地は1ヘクタール当たり50万円と安い。
しかも、相手が外国人でも、規制を受けずに売り買いできます。
首都圏も侵食されています。箱根では個人、法人(ともに中国籍)の2件、
荒川の上流にあたる埼玉県の秩父で1件、利根川の上流にあたる
群馬で3件、外国資本に買収されていることが分かっています」
こうした問題が表面化したのは11年になってからだ。群馬県嬬恋村で44ヘクタールの水利権付きの土地をシンガポール人が購入。自治体に届け出されたことで、水不足を懸念する住民らが反発し、大騒ぎとなった。
首都圏の住民も安心できない。実際、荒川や利根川の上流は買われている。水が買い占められ、貯水場が空っぽなんて事態が起こらないとも限らない。
「関東の一部自治体は、条例をつくって水源地の守りに入っています。
12年4月には、改正森林法ができました。それによって、
面積にかかわらず、土地の取引をしたら90日以内に知事に届け出を
しなければならなくなった。これによって実態は把握できます。ただし、
届け出後の報告だから、買収の歯止めにはならない。
なにより土地所有者が財産権を主張すれば、異議を唱える
術(すべ)はないのです」(橋本氏)
対策を急ぐほかない。
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【http://www.asahi.com/politics/update/0404/TKY201304030575.html】
2013年4月4日5時25分
空港・地下鉄運営売却で数十兆円 「埋蔵金」竹中氏提言
【福山亜希】空港や地下鉄の運営を民間に任せれば、数十兆円規模の「埋蔵金」を掘り出せる――。政府の成長戦略を話し合う産業競争力会議の3日の会合に、民間議員として出席した竹中平蔵・慶大教授はこんな見通しを示した。公的施設などの民営化を急ぐべきだとの提言だ。
競争力会議の試算では、空港や高速道路、上下水道といった公的な資産の総額は約185兆円。負債を差し引いても約100兆円の価値がある。こうしたインフラなどの「運営権」を売却すれば、「最低でも数十兆円になる」(竹中教授)という。会議では、運営権の売却で得たお金を、古くなった道路やトンネルを直す費用に回す案も出た。
空港など社会インフラの運営を民間企業にまかせれば、収益を上げる効率経営につながる可能性がある。ただし、もうからない部門の切り捨てにつながるおそれも指摘されており、どの程度まで踏み込むべきかについても今後、議論する。
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