Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●松元ヒロさん「憲法くん」は語る

2014年05月31日 00時00分37秒 | Weblog


澤藤統一郎の憲法日記』から『松元ヒロ・「憲法くん」の語りに脱帽』(http://article9.jp/wordpress/?p=2602)。

 「だけど丸投げで頼むわけじゃない。頼まれたから何でもできると思って戦争なんか始めちゃダメだよ。そのために、憲法にしっかりと9条を書いてこれをわたす。この憲法に書いてあることをしっかり守って、頼まれごとをやってくれ、と」・・・・・・松本ヒロさんの「憲法くん」は語る。アベ様をはじめとした自公議員、翼賛野党の壊憲派には理解できまい。

   『●「ぼくらは差別が見えていない」 『週刊金曜日』
                     (2014年5月9日、990号)
    「■⑩『週刊金曜日』(2014年5月9日、990号) / 松元ヒロさん
     【写日記その30】、「ドキュメンタリー映画『
ザ・思いやり予算』・・
     バクレーさんが「ヒロさん、ギャラなんですが・・・・・・」
     「大丈夫、『予算』がないんでしょ? 私の『
思いやり』!」。
     さすが「
憲法くん
     (
http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9cf92a972ac07b0d0538d9f8b4167b3a)」

   『●「放射能と学校給食③」『週刊金曜日』
        (2013年6月7日、946号)についてのつぶやき

    「■『週刊金曜日』(2013年6月7日、946号) / 松元ヒロ氏
     【写日記 その10】、「日本国憲法を擬人化した『
憲法くん』と
     言うネタで全国を飛び廻っているお笑い芸人」「
憲法くん
     『私のことを自虐的とか言う人がいる。でも私は六六年間、
     戦争という名前で他国の人々を殺したことがない。
それが誇りです
     私をどうするか、皆さんに託しましたよ』と締めくくると満場の拍手に包まれた」」

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http://article9.jp/wordpress/?p=2602

澤藤統一郎の憲法日記
松元ヒロ・「憲法くん」の語りに脱帽

憲法フェスティバル、略称「憲フェス」に足を運んだ。40回目の憲法記念日となった1987年に、青年法律家協会が企画して第1回を開催。以来連綿と続いて、今年は28回目となっている。実行委員会は、年に1度のイベントを開催するだけでなく、通年の憲法運動の担い手となっている。これが立派なところ。

今年のテーマは、子どもの日にちなんで「この子らに託すもの」。大林宣彦監督作品「この空の花ー長岡花火物語」の上映と、同監督のトークがメインの企画だが、私のお目当ては、松元ヒロさん。「今年の憲フェスに、あの『憲法くん』が帰ってくる!」という惹句に惹かれて、「憲法くん」に会いに行った。

素晴らしいステージだった。45分間の熱演を堪能した。…という程度では言葉が足りない。脱帽した。ショックさえ感じた。そして、その姿勢に学びたいと思った。こんな風に、楽しく、分かりやすく、大切なことを上手に語れるようになりたいものと思う。

私は、ヒロさんの「憲法くん」の初演を観ている。あのときもすごいと思ったが、あれから遙かに芸が磨かれ、洗練されている。同じ古典落語をくり返し聞いていると、簡潔だが実に的確な言葉の組み立てになっていることに気づかされる。言葉の贅肉を殺ぎ落として成り立つ芸。そういう芸を聞かせてもらった。

ヒロさんは、「テレビには出演することのない」芸人として定着している。政権への批判や皇室への物言いにも遠慮がない。そこが、観客にウケる所以だが、決して言葉にどぎつさを感じさせない。政権の要人や天皇を揶揄して笑い飛ばしても、その人格を貶めてはいない。だから、会場全体で安心して笑える。

いくつかのセリフに感心した。憲法の本質を語り、自民党改憲草案の危険性の本質をよく語っている。以下は、私の記憶の限りでのトークの一部の再現。

   「私たち国民が国の主人公なんですよ。戦前とはそこが違う。
    だから本当は私たち国民自身が、どのように国を動かしていくか
    話し合って決めなければならない。だけど、私たち、みんな忙しい
    ですよね。仕事もしなければならない。だから、私たちの代わりに
    話し合いをする人を選んで、その人たちにきちんと国を動かすように
    頼むんです。その頼む相手が代議士・国会議員。その中から、
    国を動かす責任者も出てくる。別にエラクもなければ、
    先生と呼ぶ必要もない。」

   「私たちはこういう人たちに、しっかりと国を動かしてくれよ、
    と頼むんです。だけど丸投げで頼むわけじゃない。頼まれたから
    何でもできると思って戦争なんか始めちゃダメだよ。そのために、
    憲法にしっかりと9条を書いてこれをわたす。この憲法に書いてあることを
    しっかり守って、頼まれごとをやってくれ、と」

   「この世の中の歪みの犠牲者として、貧しい人が出てきますよね。
    不幸な境遇の方もいる。そういう人を、社会全体で支えてあげたい
    と思いますよね。お互いさまですから。私たちは、国の主人公として、
    そういう風に国民のお金を使いたい。だけど、私たち一人一人は
    みんな忙しいですよね。仕事をしなくちゃならない。だから、
    みんなからお金を集めて、困っている人に配分する仕事を頼むんです。
    そのときに、『ハイ、これが25条。これに基づいてみんなのお金を
    使ってくれ』と渡す。これが憲法というものなんです」

私も、ヒロさんに学んで分かりやすく語ることの修行を積み重ねよう。分かりにくいのは、語る側がよく分かっていないからだ。あるいは、分かってもらおうという情熱に欠けるから。聞き手に、あるいは読み手に分かってもらうため工夫を重ねよう。そして、話しも文章も、長すぎないように心掛けよう。原則として…、だけど。

(2014年5月5日)
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●「上級審では国側が勝つこの国の裁判」・・・・・・今度こそ、福井地裁の名判決を活かしたい

2014年05月30日 00時00分56秒 | Weblog


nikkanーgendai.comの記事【「大飯」勝訴でも不安…上級審では国側が勝つこの国の裁判』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150434)。

   『●関西電力大飯原発再稼働差し止め、画期的勝訴:
                 もし敗訴していたら大変なことに・・・・・・


 福井地裁による、画期的なすばらしい関西電力大飯原発再稼働差止判決にもかかわらず・・・・・・「関電は翌日控訴。菅官房長官も安全な原発を再稼働させる政府方針は「全く変わらない」と言い切った」。東電の原発人災の最大の責任者である自民党が何の反省もせずに、原発を再稼働し、輸出し、原発を推進しつづけようとしている。関電の社長・八木誠氏は電事連の会長でもあります。

   『●「電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)」:
                         あとは野となれ、山となれ


 今回の裁判でもし負けていたら、きっと大変なことになっていたはずです。この「幸運」を活かし、「上級審では国側が勝つこの国の裁判」を何とか打破したいもの。

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150434

「大飯」勝訴でも不安…上級審では国側が勝つこの国の裁判
2014年5月24日

    (地裁判決はアリバイ作りか/(C)日刊ゲンダイ)

 本当に原発は止まるのか

 関西電力大飯原発の再稼働差し止めを求めた民事訴訟が住民側の勝訴となったことで、反原発派は勢いづいているが、関電は翌日控訴。菅官房長官も安全な原発を再稼働させる政府方針は「全く変わらない」と言い切った。今度の判決は「(耐震性に問題がある原発は)生命を守り生活を維持する人格権の根底を具体的に侵害する恐れがある」(樋口英明裁判長)とし、原発から半径250キロ圏内の住民の人格権を認めた画期的判決といわれる。

 原告弁護団事務局長の笠原一浩弁護士は「原発のように科学的見解に複数の知見が存在するテーマだからこそ、万一の事故もあってはならないという、最高裁の判断も踏まえた判決だと理解しています」と言い、控訴審に自信を示したが、不安がよぎる。過去を振り返れば、この国では「司法の独立」なんて絵に描いたモチで、住民側が苦汁をなめる判決が多いからだ。

 米軍基地に立ち入った学生7人が安保条約に伴う刑事特別法違反に問われた砂川事件(1957年)は、1審は米軍駐留そのものが違憲だとして全員無罪となったが、米政府などから圧力を加えられた最高裁では国が逆転勝訴した。

 1票の格差訴訟でもそうだ。高裁判決は「違憲」「無効」の判断が相次いだのに、2013年11月の最高裁判決は玉虫色の「違憲状態」に後退した。

 原発がらみでは、高速増殖炉「もんじゅ」の設置許可を取り消した2003年の名古屋高裁金沢支部判決と、北陸電力敦賀原発の運転を差し止めた06年の金沢地裁判決がある。住民側は喜んだが、いずれも最高裁で住民側敗訴が確定した。結局、下級審は国民のガス抜きの場に過ぎなかった。


■ピラミッド組織

 明大教授の西川伸一氏(政治学)はこう指摘する。

   「司法の世界は厳然たるピラミッド組織です。高裁の裁判長は地裁や
    家裁の裁判長を経て出世するポジションなので、下級審に対しては
    上から目線になりがち。高裁の裁判長はもっと上の最高裁を
    目指すので、保守的、行政サイド寄りになる傾向は否めません。
    大飯原発の控訴審は名古屋高裁で争われることになりますが、
    高裁でひっくり返されてしまう嫌な予感がします。それでは最高裁は
    どうかというと、裁判官15人のうち裁判長経験者は6人しかいない。
    9人は元官僚などだし、長官も法務官僚の経験が長かった。
    高裁の判決を維持する傾向が見えます。『画期的な判決』に
    ヌカ喜びは禁物です」

 同じように画期的といわれる厚木基地の夜間・早朝飛行を差し止めた判決も話題になったが、こちらはアリバイ作りの色が濃い。判決は毎日午後10時から翌朝6時まで自衛隊機の飛行差し止めを命じたが、そもそも海難救助などの緊急時以外、自衛隊は夜間・早朝の飛行を自主規制している。原告住民が求めた米軍機の差し止めについては、「国の支配の及ばない第三者の行為」として退けた。

 憲法学者の奥平康弘氏はかつて東京新聞で「明治以来、司法の立場は弱い。行政の裁量処分でも、乱用がないかくらいしかいえない」と解説していた。やすやすと変われるはずがないのだ。
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●「一体誰が朝日の記者に吉田調書を流したのか」・・・・・・犯人捜しなどやってる暇があるのか?

2014年05月29日 00時00分11秒 | Weblog


nikkanーgendai.comの記事【『安倍官邸が激怒! 福島原発「吉田調書」流出で“犯人捜し”】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150411)。

   『●死者を鞭打つ ~東京電力原発人災原因解明の
          キーパーソン、そして、事故を防げたかもしれない人~


 「「政府事故調の『吉田調書』入手」「高濃度の放射性物質放出」「大量被曝の恐れ」――。朝日新聞の連日の“スクープ報道”に安倍官邸が激怒しているという・・・・・・住民が大量被曝するベントの準備を密かに進めていた事実を報道。あらためて東電の隠蔽体質を浮き彫りに・・・・・・この報道に安倍官邸がカンカンなのだ」・・・・・・東電も隠蔽体質だけど、官邸も隠蔽体質。公開するどころか、アベ様は「「吉田調書」流出で“犯人捜し”」だそうです。さすがは、平成の治安維持法を作ったアベ様。でもそんなヒマがあるのなら、完全にブロック」「状況はコントロール」して見せてほしいものです。

   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の
                非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
                「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事
   『●「治安維持法」を止めるために:
         「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない


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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150411

安倍官邸が激怒! 福島原発「吉田調書」流出で“犯人捜し”
2014年5月23日

     (福島原発事故の全てを知っていた故・吉田所長/(東京電力提供))

 「政府事故調の『吉田調書』入手」「高濃度の放射性物質放出」「大量被曝の恐れ」――。朝日新聞の連日の“スクープ報道”に安倍官邸が激怒しているという。

 朝日は、福島第1原発の所長だった故・吉田昌郎氏が、政府の事故調査・検証委員会に語った「調査報告書」(吉田調書)を入手。事故直後に所員の9割にあたる約650人が吉田所長の待機命令を無視して“逃亡”したことや(※ブログ主注: 140911、朝日新聞が記事を取り消しました)住民が大量被曝(ひばく)するベントの準備を密かに進めていた事実を報道。あらためて東電の隠蔽体質を浮き彫りにした。

 この報道に安倍官邸がカンカンなのだ。

   「官邸ではいま、『一体誰が朝日の記者に吉田調書を流したのか』と
    “犯人捜し”が始まっています。菅官房長官は『(調書は絶対に)
    公開しない』と憤然としている。とくに安倍周辺は、原発は過酷事故が
    起きれば、電力会社さえもコントロール不能に陥る――という
    解説部分が気に入らないらしい。原発再稼働に突き進む安倍政権に
    とって、少しでも反原発につながる動きは許せないのでしょう」(官邸事情通)

 原発はとても人間の手に負えるシロモノじゃない。「吉田調書」の生々しい証言はそれを物語っている。未曽有の大惨事にならなかったのは、たまたま「偶然」が重なっただけだ。

 だからこそ、福井地裁は21日、関電大飯原発3、4号機の運転差し止め判決を出したのだが、それでも菅官房長官は「(再稼働の方針は)変わらない」と突っぱねている。


■「機密保護法」施行後なら逮捕

 それにしても、つくづく思うのは、もし「特定秘密保護法」が施行されていれば、「吉田調書」は確実に“闇”に葬られていたということだ。

   「菅官房長官は会見で『(吉田調書は)政府として情報公開制度に
    対する扱いは不開示としている』と明確に答えている。つまり、
    『特定秘密に当たる』ということです。年内がメドとされる秘密保護法が
    施行されていたら、吉田調書を入手した朝日の記者も、渡した役人も
    逮捕される事態になっていたでしょう」(司法ジャーナリスト)

 元外務省国際情報局長の孫崎享氏はこう言う。

   「『吉田調書』であらためて分かったのは、福島原発事故の全容が
    きちんと検証されていないことです。驚くのは原子力規制委員会の
    田中俊一委員長も調書を『読んでいない』と答えていること。
    秘密保護法が施行されれば、国民にとって必要な情報はますます
    隠されることになる。大変、危惧します」

 集団的自衛権を行使できないと国民の生命を守れない、と口にしている安倍首相は、国民が原発の被害に苦しんでも構わないと思っているのか
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●「鼻血問題」: 圧力に屈した「アベ様のNHK」

2014年05月28日 00時00分59秒 | Weblog


田中龍作ジャーナル』の記事【『美味しんぼ』休載 首相「風評被害」を強調、再開のメドなく】(http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009367)。

 いつも連続的に掲載されている訳ではないようですから、「休載」=「お終い」ということではないと信じたいです。

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●西山太吉さんが喝破、「うそをつく人たちが作ろうとしている危険な法案」
   『●東京五輪と東電原発人災の現実:
        「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」


 「首相は「政府としては根拠のない風評を払拭していくためにもしっかりと正確な情報を分かりやすく提供していく。国として全力をあげて対応していく必要がある」・・・・・・アベ様が「根拠のない風評を払拭」「正確な情報を提供」だそうです。苦笑するしかありません。「完全にブロック」「状況はコントロール」と世界に向けてアベ様は「正確な情報を分かりやすく提供」したようです。「根拠のない」言説は一体どちらか? 「国として全力をあげて対応」していく方向性が、明後日の方向。「除染でなく、避難を」。

 「出版社や広告主に対しては第1級の圧力である。とりわけ最高権力者である首相の一言は大きい・・・・・・もし『美味しんぼ』が再開されても、小学館側は原発事故を取り上げることに二の足を踏むだろう」・・・・・・かつてのNHKに対する圧力も。

   『●『DAYS JAPAN』(2014,APR,Vol.11,No.4)の
                     最新号についてのつぶやき

    「斎藤美奈子さん【OUTLOOK 首相の怨念を背負った
     NHK会長の迷走】、アベ氏・中川一郎氏の圧力による
     「ETV2001 問われる戦時性暴力」番組改悪事件
     (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a)」

   『●『創(2009年4月号)』(2/2)
    「「・・・中川氏は安倍晋三議員とともに、NHKの従軍慰安婦を取り上げた
       番組の放送前日に・・・NHK幹部を呼び、番組を「偏った内容だ」と
       指摘し」、番組を改悪するように政治的圧力をかけ、NHKは
       それに屈した訳だ」

   『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
    「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、
     「言論・報道の自由」という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、
     それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。
     たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの
     安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞
     西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、
     最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と
     文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは
     「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での
     〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」

   『●『官僚とメディア』読了(3/3)
    「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって
     行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。
     「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、
     安倍晋三自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、
     ・・・などと放送中止を求める発言もした」。
     「中川NHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている
     これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、
     無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。
     辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉は
     どうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を
     着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」

 いまや「アベ様のNHK」「アベ様の犬HK」である。

   『●原発再稼働・もんじゅ推進を無批判に放送できる
                 公正中立な公共放送「アベ様のNHK」
   『●トップからして腐敗したメディア: 「きょうの安倍将軍」「安倍様のNHK」
   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
   『●内閣法制局、NHK、秘密保護法、消費税増税・・・、
                「肝いり人事」という安倍首相の暴走人事
   『●「治安維持法」を止めるために:
         「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない
   『●「アベ様のNHK」に、なぜ「皆様」が受信料を支払うのでしょうか?


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http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009367

『美味しんぼ』休載 首相「風評被害」を強調、再開のメドなく
2014年5月19日 15:48

     (『美味しんぼ』休載の告知。=ビッグコミックスピリッツ
               19日発売号より 写真:筆者=)

 低線量被ばくによる鼻血を題材にして、政府や福島県の自治体などから批判を浴びた『美味しんぼ』が『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)の本日(19日)発売号で休載となった。同誌誌面で告知された。

 原発推進勢力が問題とする『美味しんぼ』は4月28日発売号。原発事故以降、鼻血が頻繁に出るようになったという井戸川克隆・前双葉町長が実名で登場するなどして大きな反響を呼んだ。

 佐藤雄平・福島県知事は記者会見で「極めて遺憾」と不快感を表明したうえで「正しい情報をしっかり発信していくことが大事だ」と述べた。

 原発推進の大元帥である安倍首相に至っては17日、福島を訪問してあくまでも「風評被害」であると強調した。

 訪問先で『美味しんぼ』について記者団から聞かれた首相は「政府としては根拠のない風評を払拭していくためにもしっかりと正確な情報を分かりやすく提供していく。国として全力をあげて対応していく必要がある」と答えた。

 佐藤福島県知事、安倍首相とも言論介入と受け止められる直接的な表現を避けているが、出版社や広告主に対しては第1級の圧力である。とりわけ最高権力者である首相の一言は大きい

    (NPO法人代表のコメント。『美味しんぼ』が政治権力から強い批判を
     浴びたことにより、鼻血の症状すら口にできない言論封殺の雰囲気が
     できあがってしまうのだろうか。=ビッグコミックスピリッツ
     19日発売号より 写真:筆者=)

 小学館・愛読者サービスセンターによれば「元々『福島の真実編』はこの号で一度終了の予定だった。打ち切りではない」と説明した。再開のメドは「今のところついていない」という。政府からの圧力について聞くと「ない」と答えた。

 渦中の『美味しんぼ・福島の真実編』最終回は、主人公・山岡士郎と海原雄山の反目しあう親子が手を取り合うシーンで終わった。作品の縦線を流れるテーマが親子の確執であったので、その「和解」を最後に持ってくることによって、いつ作品が完全に終了してもおかしくない表現になっている。

 いずれにしても『福島の真実編』はこれで終わる。もし『美味しんぼ』が再開されても、小学館側は原発事故を取り上げることに二の足を踏むだろう。
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●西山太吉さん: 「特定秘密保護法制の実施機関にメディアが入っている」非民主国

2014年05月27日 00時00分03秒 | Weblog


東京新聞の記事【ツワネ原則関わった米元高官 秘密保護法を批判】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014050902000133.html)。
田中龍作ジャーナル』の二つの記事【元米政府高官 「秘密保護法なくても安全保障交渉に支障ない」】(http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009308)と、
【沖縄密約、因縁の日米2人が語る「秘密保護法」】(http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009315)。
最後に、nikkanーgendai.comの記事【米NSC大物が「安倍首相のウソ」明言 解釈改憲はデタラメ】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150186)。

   『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の
          非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任


 世界の潮流と逆行する「『平成の治安維持法』をつくった総理」アベ様・・・・・・「国家が秘密にする情報の明確化などを求めた、安全保障と知る権利に関する国際ルール「ツワネ原則」・・・・・・「日本政府はきちんとした手続きを踏んでおらず、急いで成立させた。民主社会であるべき協議をしていない」と政府の姿勢を批判」、「米国の安全保障の生き証人であり、日米交渉の舞台裏を知り抜いた人物である。特定秘密保護法の国会上程にあたって安倍首相や政権幹部はことごとく「日米の安全保障、特に防衛機密の漏えいを防ぐために欠かせない」と説明してきた。だがハルペリン氏の話を聞く限りでは、それは全くウソだった」。

 「西山氏「特定秘密保護法制の実施機関にメディアが入っている。そんな国が世界のどこにあるか?」 ハルペリン氏「ない」」・・・・・・この国の異常さといううよりも、アベ様はじめ自公議員、翼賛野党議員、そして、それが分かっていて、あるいは、無関心に彼・彼女らに投票してしまった人々の異常さ。

   『●ジャーナリズムの矜持無きこんな「公共」放送なんて要らない!
   『●原発再稼働・もんじゅ推進を
        無批判に放送できる公正中立な公共放送「アベ様のNHK」
   『●確信犯? ノー天気? 猛毒法に、
      座長・渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長は断言「・・・賛成だ」
   『●「治安維持法」を止めるために:
        「アベ様のNHK」などマスメディアだけに任せてはおれない


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014050902000133.html

ツワネ原則関わった米元高官 秘密保護法を批判
2014年5月9日 朝刊

 国家が秘密にする情報の明確化などを求めた、安全保障と知る権利に関する国際ルール「ツワネ原則」の策定に深く関与したモートン・ハルペリン氏(75)が八日、国会内で講演した=写真、伊藤遼撮影。昨年十二月に成立した特定秘密保護法について「日本政府はきちんとした手続きを踏んでおらず、急いで成立させた。民主社会であるべき協議をしていない」と政府の姿勢を批判した。

 ハルペリン氏は外交政策や核戦略論などが専門の政治学者で、米国家安全保障会議(NSC)の元メンバー。ニクソン政権時代に沖縄返還時の核密約にも関わり、クリントン政権時代には大統領特別顧問を務めた。昨年公開されたツワネ原則の策定にも主要な役割を果たした。ハルペリン氏は、米国などでは秘密法の制定や改定に二、三年費やしたことを説明。秘密保護法が民間人に刑事罰を科し、政府の不正を秘密にしてはならないという要件や内部告発者の保護などが明確でない欠点を指摘した。

 ツワネ原則が国際的に認知されていない、との日本政府の主張については「世界の民主的な国で実行されているものを踏まえた」と反論。「秘密を守る法律がないことを根拠に、米政府が日本との協議や情報共有に及び腰になると決めた事実はない」と疑問を呈した。
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http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009308

田中龍作ジャーナル
元米政府高官 「秘密保護法なくても安全保障交渉に支障ない」
2014年5月8日 19:57 

    (ハルペリン氏は民主党、共和党両政権で安全保障交渉に
     携わってきた。眼光は76歳とは思えないほど鋭い。=8日、
     衆院会館 写真:筆者=)

 日弁連などの招きで来日した元米政府高官がきょう、衆院会館で「特定秘密保護法」の危うさについて語った。

 モートン・ハルペリン氏(1938年生まれ)は、ジョンソン政権で国防次官補代理、ニクソン政権とクリントン政権で国家安全保障会議のメンバーを務め、ニクソン政権時には「沖縄核密約・返還交渉」にあたった。

 米国の安全保障の生き証人であり、日米交渉の舞台裏を知り抜いた人物である。

 特定秘密保護法の国会上程にあたって安倍首相や政権幹部はことごとく「日米の安全保障、特に防衛機密の漏えいを防ぐために欠かせない」と説明してきた。だがハルペリン氏の話を聞く限りでは、それは全くウソだった。

 ハルペリン氏の証言は冒頭から強烈だった。「特定秘密保護法制定にあたって日本政府に米国政府から大きな圧力があったと理解している」としながらも「事実として言えることは、秘密保護法がなくても最もセンシティブな安全保障交渉に支障はなかった。現政権と日本との協議でもそうだ」。

 「私はジョンソン政権から今に至るまで、長い間アメリカ政府側担当者として、またアメリカ政府のアドバイザーとして日米関係に関与してきた。日本の秘密保護に関する強い法律がないために協議ができないということは、一度たりとも誰の口からも聞いたことはない」。ハルペリン氏は畳みかけた。

 「(核交渉でさえ)この新しい法律(秘密保護法)は必要ない」とまで言った。実際に核密約の交渉にあたったハルペリン氏の指摘は説得力があった。

    (衆院会館での講演は「特定秘密保護法」に反対する超党派の
     国会議員が主催した。=写真:筆者=)

 特定秘密保護法で懸念されているのが「知る権利」の侵害だ。国家機密をスッパ抜いたジャーナリストが罪に問われることになる。ハルペリン氏は次のように警鐘を鳴らす―

   「一番問題だと思われるのは、ジャーナリストが政府から情報を
    得て公開(記事に)することに刑事罰を与えることだ。ツワネ原則(※)は
    市民が国家安全保障に関する情報を漏らした時に刑事責任を
    問うてはならないと明確にしている。アメリカでもNATO諸国(同盟国)の
    多くでも国家安全保障に関する情報を漏洩したからと言って
    刑事罰を問うようなことは設けていない」。

 国家機密を暴いたジャーナリストが罪に問われない、とは本当だろうか? 質疑応答の時間が設けられたため、筆者は「メキシコの麻薬戦争」に関する調査報道をしていたフリージャーナリストが2012年9月、FBIに拘束されたことをハルペリン氏に質問した。

 ハルペリン氏は「事実を知らないのでコメントできない」と答えた。一介のフリージャーナリストの身柄拘束なんぞはベタ記事にさえならないため、氏も知らないのだろうか。

 特定秘密保護法には「取材報道の自由」が書き添えられた。ただし報道機関とは記者クラブメディア(大新聞、大放送局、大通信社)のことである。権力とお友達の取材報道活動の自由は保証されるが、権力のコントロールが効かないフリーランスが特定秘密に触れた場合は罪に問われる、ということだ。

 安全保障を知り尽くしたハルペリン氏もそれは知らなかったようだ。

 ◇

(※)ツワネ原則

「国家安全保障と情報への権利に関する国際原則」。国家安全保障上の国家秘密に関する法津制定と国民の知る権利の保護の両立をはかるための国際的な指針。2013年南アフリカのツワネで採択された。
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http://tanakaryusaku.jp/2014/05/0009315

沖縄密約、因縁の日米2人が語る「秘密保護法」
2014年5月11日 00:19

    (西山氏「特定秘密保護法制の実施機関にメディアが
     入っている。そんな国が世界のどこにあるか?
     ハルペリン氏「ない」 =10日夜、弁護士会館 写真:筆者=)

 沖縄返還(1972年)に絡んで日米両政府の間で交わされた密約をスッパ抜き逮捕された記者(※)と返還交渉に携わった元米政府高官が10日、初めて対面した。

 元毎日新聞の西山太吉記者とジョンソン、ニクソン政権で安全保障を担当したモートン・ハルペリン氏。霞が関の弁護士会館で顔を合わせた二人は照れ臭そうに席を並べた。特定秘密保護法の さきがけ となる事件から40年余りが経っていた。

田中:かつてスッパ抜いた方として密約の担当者にお会いしたお気持ちはいかがですか?

西山:喜ばしいことですよ。とにかく彼はどうしても一回お会いしたい人だったから。それができたから、今日は本当に喜ばしい日ですよ。人生にとって。

田中:(西山さんは)密約によって人生を犠牲にしたといえるが、どう思いますか?

ハルペリン:Very Sad. 大変嘆かわしい

田中:彼に会ってどうですか?

ハルペリン:大変うれしいです。

田中:西山氏の事件は特定秘密保護法のオリジナル版のようなものです。彼は法を犯したが、それによって密約が明らかになり国民は喜んだが?

ハルペリン:彼は法を犯すべきではなかった。(ハルペリン氏の真意は、法律に不備があるということではないだろうか。幾度も「ジャーナリストに特定秘密保護法を適用してはならない」と述べていることからもわかる。)

   (「安倍政権独特の歴史認識がある。集団的自衛権、
    武器輸出・・・権力が集中する時、必ず秘密を独占したがる」。
    西山氏は現政権の危険性を厳しく指摘した。=写真:筆者=)

 沖縄返還にあたって米国は核を撤去し、軍用地の原状回復費用を負担するとされていた。しかし実際は日米両政府の間で「沖縄米軍基地への核再持ち込み」「米国が負担する400万ドルは、日本政府が肩代わりする」という“合意”がなされていたのである。これが沖縄返還密約だ。

 「核抜き・本土並み返還」は、佐藤栄作首相(当時)が政治家としての集大成をかけた粉飾だったのである。実態は真逆だった。国民の血税が使われ、沖縄の基地は核(再)持ち込みのまま固定化することになったのだ。

 パネルディスカッションで司会者から「沖縄返還交渉で密約は必要だったか?」と問われた西山氏は次のように答えた―

   「核密約は非核三原則を自らの手で引き裂くものだから、
    密約が成立する。財政上の密約は、なぜ国民に言えなかったか?
    綺麗に「無償返還だ」と美化して、あらゆる戦略をとった。
    これは国民を愚弄すること。外交交渉のプロセスは隠しても、
    結論は国民に言うべきだ。民主主義のイロハのイでしょう。
    密約なんて必要じゃなかったと思う」。

 同じ趣旨を質問されたハルペリン氏は「(密約は)開示すべきだった。敵国からの反撃というより国民からの反感が怖かったから日本政府は開示しなかった」と答えた。

 パネルディスカッションの冒頭、西山氏は「(日本に)秘密保護法がないとアメリカが困るということはない」と言い切った。ハルペリン氏も8日、衆院会館で行った講演でまったく同じことを話している。

 外務省アメリカ局長(当時)が「密約の存在」を認め、米公文書館で「密約文書」が見つかり、故佐藤栄作氏の家族も「密約文書」を公開している。2010年、岡田克也外相は「密約はあった」とする調査結果を公表している。

 それでも「密約はない」と言い張る自民党政権が、無理やりに成立させたのが「特定秘密保護法」だ。国民に知られると都合の悪いものは、厳罰で縛って知らせないようにする。

 国民の利益に適うことであっても為政者には不利益なのである。故佐藤栄作が安倍首相の大叔父というのも因縁か。

  ◇

外務省の女性事務官から機密情報を引き出した西山氏は、国家公務員法違反(教唆)の罪で逮捕、起訴される。1978年に最高裁で有罪が確定した。
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150186

米NSC大物が「安倍首相のウソ」明言 解釈改憲はデタラメ
2014年5月15日 

米は集団的自衛権の行使を望んでいないゾ

■解釈改憲はかくもデタラメ

 先日、アメリカの国家安全保障会議(NSC)の元メンバーで、外交専門家のモートン・ハルペリン氏が来日し、複数の国会議員や識者と懇談した。

 ハルペリン氏といえば、エール大で博士号を取得、国務省政策企画本部長などを務め、現在、外交問題評議会上級フェローという大物だ。そのハルペリン氏の口から飛び出したのが、安倍の「ウソ」なのである。

 意見交換会をセットしたひとり、柳澤協二元内閣官房副長官補にハルペリン氏を呼んだ趣旨と発言内容を語ってもらった。

 ハルペリン氏を呼んだのは集団的自衛権についてアメリカの識者から生の声を聞くことが目的です。安倍政権や解釈改憲容認派は『集団的自衛権行使容認をやらないと日米同盟が揺らぐ』みたいな言い方をするが、果たして、それは本当なのか。それを彼に聞いてみたかったのです。

 意見交換会には与党も含めて、複数の国会議員が参加しました。ズバリ、「集団的自衛権行使容認をアメリカが求めているのか」という質問が出ました。それに対してハルペリン氏の答えは明確でした。

 「秘密保護法よりも優先度は高いだろうが、最も優先度が高いのは貿易だ」「集団的自衛権にそれほどプライオリティーはない」と明言し、こんな例え話をしたのです。

   「夜中にオバマ大統領に電話をして、『(日本は米国のために)
    何が必要か』といきなり聞いてみればいい。その時にどんな答えが
    返ってくるのか。『1に貿易(TPP)、2に貿易、3に貿易だ』と言うだろう」

 日本が米国のために「集団的自衛権を行使できるようにします」と言えば、そりゃ、米国は「歓迎します」とは言うでしょう。米国にとって、迷惑な話ではないからです。しかし、それは米国が望む優先事項ではない。

 先日の日米共同声明で米国は「日本が集団的自衛権行使を検討することを歓迎する」とは言いました。でも、オバマ大統領は同時に『中国とは平和的に問題を解決するのが重要だし、あまり挑発的な言葉を使ったり、挑発的な行動を取るべきではない』とクギを刺した。


政府の言い分を信じちゃいけない

 私はハルペリン氏に「石破幹事長はアメリカに行って『アンザス条約(1951年に締結された米、豪、ニュージーランドの安全保障条約)のような多国間の同盟をつくっていきたい』という趣旨のことを述べた。そういうことをアメリカは考えているのか」と聞きました。

 ハルペリン氏は「マルチ(多国間)の同盟をつくるということは、それだけフリーハンドを失ってしまうことになるので、米国は望んでいない」と否定した。安倍政権がもくろむ中国包囲網のようなことをすれば、米国の利益を損なう。それが米国の考え方なのです。

 米国が日本の集団的自衛権の行使について、積極的に後押ししないのは理由があります。米国は日本の核武装や歴史認識について、かなり心配しているのです。ハルペリン氏も

   「(日本が)核開発はしない」というメッセージを出した上で、
    「北東アジアの非核地帯化というマルチ(多国籍間)の条約を
    作るべきだ。その方が日本の安全に役立つ」「安倍政権の
    歴史認識についても『昔の日本になるのではないか』と不安に
    思うアメリカ人がいる」「集団的自衛権の前に核軍縮や
    歴史認識問題を片付ける必要がある」と強調していました。
    改めて、「それが集団的自衛権行使容認の前提条件なのか」

と聞くと、「そうだ」と言う。

 「アメリカで安倍政権に危惧している人はいますか」という質問も出ました。この答えも「イエス」でした。なぜ、集団的自衛権がいま必要なのか。米国にもさまざまな意見、見方があるのです。政府側の言い分を100%うのみにするのではなく、幅広い検証と深化した議論が必要です。
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●「袴田事件の次は狭山事件だ」 『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号)

2014年05月26日 00時00分24秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年5月23日、992号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、石坂啓さん【初めて老いった!?第88回/血をフリコメ詐欺】、「したいんです、と腹で思っても「戦争は、しません」とシレッと言ってのける。ペテン師か。・・・自作自演の狂言アリ捏造アリ冤罪アリの、「血をフリコメ詐欺」が始まろうとしている・・・「安全だから信じろ」ではなく、もう母船が何度傾いているかを察知すべきだ。「そこにいちゃ死ぬぞ!! 逃げろ!!」と、あなたは救命具をつけて待つ高校生に向かって、悔しい思いで叫ばなかったか」。

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■①『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 「袴田事件の次は狭山事件だ」「毒牙をあらわしたアベノミクス」。浜矩子さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8fd0e08da47a39ece1e0e2455b85d940)によると「アホノミクス」を通り越して「ドアホノミクス」だそう

■②『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 片岡伸行氏【アベノミクスで賭博を礼賛? カジノ解禁推進法案の廃案を】、「反対している・・・大門実紀史・・・福島みずほ・・・糸数慶子・・・も参加」。元「ト」知事の方々もお好きでした(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/07968cccb4abad0a01affdd3c37e0b4e

■③『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 満田夏花さん【原発事故による避難住宅の窮状 期限迫る無償支援の延長を】、「1年先の住居がどうなっているのかもわからないのに、生活の再建などあり得ない」。カジノ法案なんてやっている場合なのか? 原発再稼働や輸出なんて・・!?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2dd6819f03d34852519050b6a80592bf

■④『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 中島岳志さん【風速計/「創価学会の正念場」】、「理念を大切にしてほしい。/私は一人の歴史家として、同じ仏教を大切にする友人として、その行動を注視している」。う~ん、公明党は既に第3自民党と化し、既に一体化?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/08e4b176dd9a9e274deb5b34a1b9512a

■⑤『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 石川文洋さん【ベトナム50年を旅する】、「戦争はその〝いい人〟たちが、人を殺すし、拷問もする・・・それが戦争です。・・・私の仕事は、今、そこで起きてる事実を記録し、伝えること」。石川さんとベトナムと沖縄と(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6825289b60b19442e4ab8d25aab34a58

■⑥『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) /  【西川伸一の政治時評/安倍首相の集団的自衛権会見 評論にすら値しない猿芝居と横畠新法政局長官の変貌ぶり】、「視覚的に情緒を刺激し強迫観念を植え付けるとは、秀逸なセンスである。事の本質を隠蔽する陳腐な手法」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79

■⑦『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 【佐高信の新・政経外科第2回/追悼 渡辺淳一様】、「城山三郎さん・・・「・・・を語る時、勲章拒否現行憲法擁護の二点だけは外してほしくない・・・『戦争で得たものは憲法だけ』と口癖のように・・・まさに城山さんの遺言というべきでしょう」」。(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/38fef8e43cb96129b5209ba4f5be0214

■⑧『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 対談金聖雄×小室等【映画『SAYAMA』が静かに伝える石川一雄さんの今 「みえない手錠」はいつはずれるのか】、「「袴田事件の次は、狭山事件の再審の扉を!」との声が高まるなか、逮捕から51年・・・」。「冤罪事件を「絶対に忘れるな」」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/55763e0aa5cd1eeb323e47acc29f73da

■⑨『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 横田一さん【憲法骨抜き、安倍首相の集団的自衛権行使容認の今後 連立離脱賭けて公明党は抵抗するのか】、「今後の公明党や創価学会の動きから目が離せない」? そうかな~?、すでに自民党と一体化しているけれど(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/08e4b176dd9a9e274deb5b34a1b9512a

■⑩『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 金子勝さん【「異次元の金融緩和策」から1年 世界の潮流から外れるビジョンなき経済政策】、「出口失う金融緩和策・・原発と武器輸出・・・産業構造の転換を・・・ビジョンと戦略とが日本には、そして安倍政権にはまったく欠けているのです」。時代錯誤http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8fd0e08da47a39ece1e0e2455b85d940

■⑪『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 木野龍逸さん【「美味しんぼ」で問題提起された低線量被曝をごまかしたい人々の集団バッシング”】、「麻生太郎・・・佐藤雄平・・・菅義偉・・・森まさこ・・・石原伸晃」「鼻血は多かった・・・根拠言えない環境相・・・説明責任を果たせ」。誰にこそ責任があるのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c56d9377915ebb7e4a0e6235f2081741

■⑫『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 本橋哲也氏【格闘する思想 中山智香子 消費中毒の日本でこそ「経済的不服従」を】、「全地球を支配するネオリベのトリック・・・中国やインドは本当に勝利しつつあるのか・・・新自由主義圧政への民主主義的抵抗とは・・・「新自由主義から不自由主義へ」」

■⑬『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 【佐々木実の経済私考竹中平蔵氏らの政治装置「国家戦略特区」が始動 熟議なしの強引なシステムに地元では軋轢も】、「特区制度は、多様な立場や意見を反映させる政治システムではない・・・民主主義の“抜け道”でしかない」。〝憲法番外地〟(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d9935b2b6742c0a4d3c9876943f71f4b

■⑭『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 永六輔さん【話の特集 無名人語録420】、「・・・何はさておいても。まずは東北復興って言ってたよなァ。そうしてないのに訂正してないよなァ」「東北の復興は最優先って言ってたよなァ。言ってたなァ。おい、忘れちゃったのかい」

■⑮『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 松元ヒロさん【写日記その31】、「「憲法フェスティバル」に出演・・・大林宣彦監督・・・「・・・芸能・芸術は風化しないジャーナリズム・・・ゲルニカがそうです。憲法くんもそうです。私はこの映画を『シネマ・ゲルニカ』にしたいのです」。私も憲法くんを『コミック・ゲルニカ』に!」。憲法くん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9cf92a972ac07b0d0538d9f8b4167b3a

■⑯『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 北原みのり氏【メディア仕分け人Vol.91/韓国沈没船事故で批判の矛先を逸らされ「美味しんぼ」で批判の口を閉ざされ――】、「ああ、どうかこの批判力を、自らの国に向けていただきたいです!と思うけれど、もしかしたら、メディアも・・・・・・」

■⑰『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 北原みのり氏【メディア仕分け人Vol.91/韓国沈没船事故で批判の矛先を逸らされ「美味しんぼ」で批判の口を閉ざされ――】、「・・・・・・メディアも自分の国を批判するの、怖いのかもしれないね。なぜって政府と違う意見を言ったら、つぶされるかもしれないという例が出来てしまったから・・・「美味しんぼ」批判だ」

■⑱『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 石坂啓さん【初めて老いった!?第88回/血をフリコメ詐欺】、「したいんです、と腹で思っても「戦争は、しません」とシレッと言ってのける。ペテン師か。・・・自作自演の狂言アリ捏造アリ冤罪アリの、「血をフリコメ詐欺」が始まろうとしている・・・・・・」

■⑲『週刊金曜日』(2014年5月23日、992号) / 石坂啓さん【初めて老いった!?第88回/血をフリコメ詐欺】、「・・・・・・「安全だから信じろ」ではなく、もう母船が何度傾いているかを察知すべきだ。「そこにいちゃ死ぬぞ!! 逃げろ!!」と、あなたは救命具をつけて待つ高校生に向かって、悔しい思いで叫ばなかったか
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●『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6)の最新号についてのつぶやき

2014年05月25日 00時00分17秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 ブログ主のお薦め記事は、小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】。

   『●広河隆一さん『DAYS JAPAN』の編集長公募
   『
●『DAYS JAPAN』(2014,FEB,Vol.11,No.2)・・・

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■①『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 「広河隆一責任編集◎世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」。「プリピャチ市中心部2014年3月28日 福島県郡山市2013年8月10日」

■②『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 【ToPICs台湾/原発凍結へ!市民らら徹夜の抵抗】、「・・第4原発は原子炉など主要部分を日本メーカーが輸出しており「日の丸原発」とも呼ばれている」。そんなふうに呼ばれているなんて「」だ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2dd6819f03d34852519050b6a80592bf

■③『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広河隆一さん・小出裕章さん【特集1 実測・チェルノブイリ放射能汚染地図 福島の人が住む町と比較】、「事故後28年目・・・10キロ圏内に入る。そこで示されたのは、私たちが福島で測定している数値とそれほど変わらない線量

■④『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「30年間の合計被曝量の半分は事故後5年で受けてしまう。避難するのであれば、当初の5年間が大切なのである。すでに人々は3年間を超えて、・・・」

■⑤『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「・・彼の地に棄てられ続け、一度避難した人たちも帰還せよと国から指示されている。これが法治国家というものか?」。「常軌を逸した〝法治〟国家」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4f361ef7aa3f8b4329b0610784409bcd

■⑥『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「子どもたちには・・・責任はない。・・・そして彼らこそ被曝に敏感で危険を一手に負わされる。被曝を防ぐことは、原子力を暴走させた・・・」

■⑦『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 小出裕章さん【解説/チェルノブイリの汚染と福島の現在の汚染】、「・・・あるいはそれを止められなかった大人たちの最低限の責任である」。「大人たちの最低限の責任」を果たしているだろうか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6c8ae979f341695485415fd1d99fa214

■⑧『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 編集部【実測・放射線汚染地図番外編/子どもの遊び場に潜む放射線 茨城県ひたちなか市国営ひたち海浜公園】、「子どもたちの憩いの公園 潜むホットスポット

■⑨『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広河隆一さん【特集2 現地報告 28年目のチェルノブイリ】、「保養の必要性・・・除染よりも避難を優先するべき・・・28年後の今も多発する甲状腺がん・・・福島の子供たちへのメッセージ・・・チェルノブイリから3年目の福島へ」

■⑩『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「最終的な目標が改憲であるとしても、改憲への壁はよほど高いと判断したのか、その前にようまぁあれこれ、裏口入学みたいな手口を思いつくものである」

■⑪『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「首相の私的諮問機関安保法制懇)ごときになんで安全保障の指針を決めていただかなければならないのかという点も疑問だし、その座長が・・」

■⑫『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「・・「容認派」の北岡伸一氏・・長官に「容認派」の小松一郎氏をすえたのも、解釈改憲ならぬ「人事改憲」の風情である」。「暴走人事」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a5da5f4aa6d60a32ca0d977fac41ea64

■⑬『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 地球の裏側まで行ける集団的自衛権って何】、「首相と政府が前のめりになればなるほど、引く国民。憲法解釈について「最高の責任者は私です」とも語った首相。ま、せいぜいお気張りやす。地球の裏側で起こる戦争なんかに加担したい民はいないよ

■⑭『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / チンキィ・シュクラ氏【DAYS JAPAN Public Prize インド ウラン鉱山の放射能汚染】、「開発という名の下に犠牲となる少数民族・・インドの原子力と核兵器の夢を実現させるために・・地域住人にとって悪夢の始まりとなった・・今や地獄だ・・人々は開発という名の祭壇に捧げられた生け贄なのだ」

■⑮『DAYS JAPAN』(2014,JUN,Vol.11,No.6) / 広告【善きことは、かたつむりの速度で動く。】、「ガンジー・・・『七つの社会的罪』 Seven Social Sins
1.理念なき政治 Politics without Principles
2.労働なき富 Wealth without Work
3.良心なき快楽 Pleasure without Conscience
4.人格なき学識 Knowledge without Character
5.道徳なき商業 Commerce without Morality
6.人間性なき科学 Science without Humanity
7.献身なき信仰 Worship without Sacrifice」 
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●東京五輪と東電原発人災の現実: 「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」

2014年05月24日 00時00分43秒 | Weblog


東京新聞の記事【汚染水 外洋流出続く 首相の「完全ブロック」破綻】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014051790065857.html)。


(↑ すいません画像を勝手にコピペ:
   http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2014051799065857.jpg

 五輪のために世界にウソを拡散・・・・・・「東京電力福島第一原発から漏れた汚染水が、沖合の海にまで拡散し続けている可能性の高いことが、原子力規制委員会が公開している海水データの分析から分かった。安倍晋三首相は昨年九月、国際社会に向かって「汚染の影響は専用港内で完全にブロックされている」と強調したが、現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」。東電原発人災以降、ずっと汚染を続けていることが分かっていながら、「完全にブロック」「状況はコントロール」と世界に向けてアベ様はウソをついている訳です。

   『●世界に向けて
     「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『
●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの
            重大事故だというのに、この国は・・・・・・


 いまからでも遅くない、世界に向けて恥さらしな宣言の撤回、開催権返上を。

   『●「開催権返上の決断」:
      「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ


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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014051790065857.html

汚染水 外洋流出続く 首相の「完全ブロック」破綻
2014年5月17日 06時58分

 東京電力福島第一原発から漏れた汚染水が、沖合の海にまで拡散し続けている可能性の高いことが、原子力規制委員会が公開している海水データの分析から分かった。安倍晋三首相は昨年九月、国際社会に向かって「汚染の影響は専用港内で完全にブロックされている」と強調したが、現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている。 (山川剛史、清水祐樹)

 かつて海外の核実験により放射性物質が日本にも降り注いだため、国は財団法人海洋生物環境研究所などに委託し海水中の放射性セシウム137濃度などを高精度で分析してきた。原子力規制委員会は一九八四年以降のデータを公開、福島第一の沖合三十キロ付近も調査地点に含まれていた。

 二〇一一年の福島事故で、福島沖の同地点の濃度は直前の値から一挙に最大二十万倍近い一リットル当たり一九〇ベクレル(法定の放出基準は九〇ベクレル)に急上昇した。それでも半年後には一万分の一程度にまで急減した。

 一九四〇年代から世界各地で行われた核実験の影響は、海の強い拡散力で徐々に小さくなり、八六年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故で濃度は一時的に上がったが、二年ほどでかつての低下ペースとなった。このため専門家らは、福島事故でも二年程度で濃度低下が元のペースに戻ると期待していた。

 ところが、現実には二〇一二年夏ごろから下がり具合が鈍くなり、事故前の水準の二倍以上の〇・〇〇二~〇・〇〇七ベクレルで一進一退が続いている

 福島沖の濃度を調べてきた東京海洋大の神田穣太(じょうた)教授は「低下しないのは、福島第一から外洋への継続的なセシウムの供給があるということ」と指摘する。

 海水が一ベクレル程度まで汚染されていないと、食品基準(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を超える魚は出ないとされる。現在の海水レベルは数百分の一の汚染状況のため、「大きな環境影響が出るレベルではない」(神田教授)。ただし福島第一の専用港内では、一二年初夏ごろから一リットル当たり二〇ベクレル前後のセシウム137が検出され続けている。沖合の濃度推移と非常に似ている。

 神田教授は「溶けた核燃料の状態がよく分からない現状で、沖への汚染がどう変わるか分からない。海への汚染が続いていることを前提に、不測の事態が起きないように監視していく必要がある」と話している。

(東京新聞)
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●関西電力大飯原発再稼働差し止め、画期的勝訴: もし敗訴していたら大変なことに・・・・・・

2014年05月23日 00時00分15秒 | Weblog


asahi.comの記事【大飯差し止め―判決「無視」は許されぬ】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p)。
東京新聞の記事【大飯原発・差し止め訴訟 国民の命を守る判決だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014052202000148.html)。
再び、asahi.comの二つの記事【原発NO、司法が動いた 大飯差し止め判決、歓喜と困惑】(http://www.asahi.com/articles/ASG5P6D8BG5PPTIL02L.html?iref=comtop_list_nat_n03)、
【大飯再稼働、差し止め命じる 生存と電気代、同列許さず】(http://www.asahi.com/articles/ASG5P521XG5PPTIL014.html?iref=comtop_list_nat_n04)。
最後にもう一度、東京新聞の記事【大飯原発 運転認めず 各地の再稼働 影響も】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014052290070024.html)。

 「東京電力福島第一原発事故の教訓を最大限にくみ取った司法判断・・関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、福井地裁が再稼働の差し止めを命じた」・・・・・・関西電力大飯原発再稼働差し止め訴訟の一審、福井地裁の判決は大変に画期的。樋口英明裁判長。志賀原発での井戸謙一さんの判決に次ぐ、第2例目の勝訴。3.11を経験した我々はその教訓を生かし、この画期的な勝訴結果を全国に波及させたいものだ。

   『●原発裁判はどれも完敗: 井戸謙一元裁判官と小出裕章さんの対話
   『●そりゃぁ、東京電力原発人災以降を見ただけでも、「司法」にも絶望するよな
   『●井戸謙一元裁判官再び: 最高裁は常に国側に、そして、努力は無駄に
   『●金沢地裁原発差し止め判決: 井戸謙一元裁判官
   『●志賀原発訴訟第二ラウンド: 裁判所は信頼を回復できるか?


 でも考えてみると、当たり前の判決。3.11を経験したのだから。「樋口英明裁判長は「(住民が)生命を守り生活を維持する人格権の根幹を具体的に侵害する恐れがある」」、「「司法は生きていた」・・・・・・東京電力福島第一原発事故の避難者たちは「悲劇を繰り返さない第一歩にして」と」。

   ●打つ手なし、それでも原発を続けたいという。アホである

 電事連会長・関電社長八木誠氏はどうする心算だろうか・・・・・・と思っていたら、すぐさま控訴。まったく救いようのないお人だ。

   『●「電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)」:
                   あとは野となれ、山となれ

 【原発再稼働の推進「全く変わりません」 官房長官】(http://www.asahi.com/articles/ASG5P6Q7VG5PUTFK011.html?iref=comtop_list_pol_n04)の記事によると、「菅氏は「規制委員会がしっかりとした基準を作って、徹底して審査することが大事だ」と強調。「規制委でしっかりとした審査をしていただく中で、結果を待つ」」とのべたそう。田中俊一氏を委員長とする原子力「ムラ寄生」委員会・原子力「推進」委員会の審査に通ったから、何だというのでしょう!! 100%安全な原子力に変身するとでも??
 東京電力原発人災の最大の責任者・自民党の議員がこの一審判決を全く意に介していない。自公政権は、なにも責任を感じていないようだ。もし運転差し止めの判決が出ていなかったら、と思うとぞっ~とする。

   『●原子力「寄生」委員会の審査に通ったからといって何だというのでしょう?

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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?iref=comtop_pickup_p

大飯差し止め―判決「無視」は許されぬ
2014年5月22日(木)付

 東京電力福島第一原発事故の教訓を最大限にくみ取った司法判断だ。電力事業者と国は重く受け止めなければならない。

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、福井地裁が再稼働の差し止めを命じた。

 関電側の想定をはるかに上回る地震の可能性が否定できず、少なくとも250キロ圏内の住民に重大な被害を及ぼす恐れがある、と判断した。

 裁判長は、福島原発事故で15万人が避難を余儀なくされ、入院患者ら60人の関連死があったことに言及し、「原発技術の危険性の本質と被害の大きさが明らかになった」とした。

 そして「同様の事態を招く危険性が万が一でもあるか。裁判所がその判断を避けることは、最も重要な責務を放棄するに等しい」と述べた。

 原発は専門性が高く、過去の訴訟で裁判所は、事業者や国の判断を追認しがちだった。事故を機に、法の番人としての原点に立ち返ったと言えよう。高く評価したい。

 特筆されるのは、判決が、国民の命と暮らしを守る、という観点を貫いていることだ。

 関電側は電力供給の安定やコスト低減を理由に、再稼働の必要性を訴えた。これに対し、判決は「人の生存そのものにかかわる権利と、電気代の高い低いを同列に論じること自体、法的に許されない」と断じた。

 「原発停止は貿易赤字を増やし、国富流出につながる」という考え方についても、「豊かな国土に、国民が根を下ろして生活していることが国富だ」と一蹴した

 関電は控訴する方針だ。再稼働を望んできた経済界や立地自治体の反発も必至だろう。しかし、福島原発事故で人々が苦しむのを目の当たりにした多くの国民には、うなずける考え方なのではないか。

 事故後、独立性の高い原子力規制委員会が設置され、新しい規制基準が定められた。安倍政権は規制委の審査に適合した原発は積極的に再稼働させていく方針を示している。

 だが、判決は「自然の前における人間の能力の限界」を指摘した。「福島原発事故がなぜ起き、なぜ被害が広がったか」にすら多くのなぞが残る現状で、限られた科学的知見だけを根拠に再稼働にひた走る姿勢を厳に戒めたといえる。

 事業者や国、規制委は、判決が投げかけた疑問に正面から答えるべきだ。上級審での逆転をあてに、無視を決め込むようなことは許されない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014052202000148.html

大飯原発・差し止め訴訟 国民の命を守る判決
2014年5月22日

 大飯原発の運転再開は認めません。昨日の福井地裁判決は、言い換えるなら、国民の命を守る判決ということだ。原発に頼らない国への歩みにしたい。

 判決はまず、津波対策に比べて軽視されがちな地震の揺れの強さに着目し、「想定外」は許されないと言っている。

 世界有数の地震国日本では、どんな大地震に大飯原発が襲われるか分からない。原発を冷やすシステムが破壊されない保証もない。一方、想定より弱い地震でも重大事故は起こり得るものだという。

 要するに、「想定外」を恐れている。


◆いくつもの神話の否定

 使用済み核燃料に関しても、放射性物質が漏れ出さないように閉じ込めることが可能な保管設備は存在しない、とも考える。

 さらに、大飯原発の安全技術と設備は、確たる根拠のない楽観的な見通しのもとに初めて成り立つ脆弱(ぜいじゃく)なものだと断じている。

 裁判官の前では関西電力の方に説得力がなかったわけである。

 安全神話の完全な否定である。

 原発の稼働が発電コストの低減になるという関電側の主張も退ける。極めて多数の人々の生存そのものにかかわる権利と、電気代が高い低いの問題とを並べて論じること自体、許されないと、怒りさえにじませているようだ

 経済神話の否定である。

 そして、原発の稼働が地球温暖化の原因になる温室効果ガスの削減に寄与するという被告側の主張に対しては、福島原発事故はわが国始まって以来の環境汚染甚だしい筋違いとまで言い切って、環境神話も否定した。

 3・11後もまだ残る原発神話を払いのけ、その素顔を国民の前にさらして見せたとすら、言えるだろう。

 原発再稼働に走る政府はどう受け止めるのか。

 国内の原発訴訟で住民側が勝訴したのは、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の設置許可を無効とした二〇〇三年の名古屋高裁金沢支部判決と、北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)の運転差し止めを命じた〇六年の金沢地裁判決だけだった。

 福井、岐阜両県と近畿の住民が同じ3、4号機の差し止めを求めた仮処分裁判の抗告審で、大阪高裁は今月九日、「現時点では判断できない」と、訴えを退けた。

 今回の判決は、福島の事故直後に当時の近藤駿介・原子力委員長が示した見解を踏まえ、原発から二百五十キロ圏内の住民は事故の被害を受ける恐れが強く、差し止めを求める権利があると、かなり広く認めている。


◆国民が普通に思うこと

 3・11後、原発の停止や建設中止を求める訴訟が各地で起こされているが、司法の流れは本当に変わるのか。

 関電はきっと控訴するだろう。差し止めの結論はもちろん、判決内容にも多々不服があるだろう。国は、これでは日本の経済が成り立たない、というかもしれない。

 しかしよく考えてみてほしい。今回の地裁の判決理由は、普通の国民が普通に考えて思い至ることばかりではないか。

 その考えの基底には、あの東日本大震災・大津波で引き起こされた福島原発の惨状、放射能汚染の怖さ、また安全神話と今は称される、事故の蓋然(がいぜん)性に固く目を閉ざしていたこと、などへの痛切な悔悟と反省とがある。

 事故のあと、日本の原発行政は揺れに揺れた。当時の民主党政権下では、原発ゼロへの計画をいったんは決めながら、自民党への政権交代によって揺り返した。

 先月、政府は原発をできるだけ減らすと言いながら、その実、原発をベースロード電源と位置づけ、事実上、原発頼みへとかじを切り直した。

 原発に頼らないという道筋は、立地自治体などには経済活動の停滞や雇用の不安を生じさせる。それはもちろん理解せねばならない。そして、日本全体で考えるべきことだ。

 そういった不安を除きつつ、同時に原発政策を見直し、国民の生命・安全を守りぬこうとすることこそが、政治なのではないか。


◆福島の反省に立って

 判決は、あらためて、福島の反省に立て、と言っているかのようである。

 司法は、行政が行うことについて、もし基本的人権を危うくするようなら異議を唱えるものだ。その意味で、今回の判決は、当然というべきであり、画期的などと評されてはならないのだ。

 経済性より国民の安全が優先されるというのは、これまで私たちが何度も唱えてきたことであり、未来への願いでもある。

 それは大方の国民の思いと同じはずである。
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http://www.asahi.com/articles/ASG5P6D8BG5PPTIL02L.html?iref=comtop_list_nat_n03

原発NO、司法が動いた 大飯差し止め判決、歓喜と困惑
大野正智、小川詩織 大久保直樹、下地毅、坂本純也
2014年5月22日00時54分

    (運転差し止めを命じる判決を支持者に伝える、原告団の弁護士ら
     =21日午後3時6分、福井市の福井地裁前、山本正樹撮影)

 「司法は生きていた」――。大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた21日の福井地裁判決に、原発の危険性を長年訴えてきた原告たちは歓喜の声を上げ、東京電力福島第一原発事故の避難者たちは「悲劇を繰り返さない第一歩にして」と願いを込めた。一方、原発立地自治体の首長らは判決に戸惑いを隠せない。

 21日午後3時。福井地裁の大法廷で樋口英明裁判長が主文を告げると、廷内に「おー」「よし!」と歓声や拍手がわき起こった。民事裁判では異例だが、樋口裁判長は45分間にわたって判決要旨を読み上げた。

 主文を聞いて飛び出した原告側代理人の弁護士が地裁前で「差し止め認める」と書いた垂れ幕を掲げると、法廷に入りきれなかった原告らは「すべての原発を止めよう」と約40人がシュプレヒコールを上げた。

 「判決を聞いて5人の仲間のことを思った」

 原告の一人で元原発作業員の山本雅彦さん(57)=福井県敦賀市=は判決後の記者会見でそう話し、04年にあった美浜原発3号機の蒸気噴出事故で亡くなった5人の作業員を悼んだ。

 1979年から6年間、県内すべての原発で計測機器の点検などを担当した。被曝(ひばく)は怖かったが他に仕事のあてもなく、「事故が起きても大事には至らない」という関電の説明をうのみにしていた。

 しかし退職後の86年にチェルノブイリ原発事故が発生。原発に関する文献を読みあさって安全性に疑問を抱き、原発をめぐる訴訟に原告として参加するようになった。

 山本さんは「(原発という)危険な職場の緊張感は働く者しか分からない。原発を動かしてはいけないと言った判決の意義は本当に大きい」と話した。

 原告団代表で住職の中嶌哲演(なかじまてつえん)さん(72)=同県小浜市=は判決後の会見で「歴史的名判決だ」と笑顔を見せ、「原発密集地帯の福井県の地元裁判所による判決の意義ははかりしれない。国内外の広範な市民と連帯しつつ『原発ゼロ社会』を目指していきたい」とする声明を読み上げた。

 1968年に小浜市で原発誘致計画が浮上した時から反原発運動に関わり、大飯原発の再稼働反対運動をリードしてきた。「素晴らしい判決だが、市民感覚でいえば当たり前。福島第一原発事故や原発訴訟で敗訴につぐ敗訴を重ねた先人たちのことを思うと、感無量です」と話した。(大野正智、小川詩織)
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http://www.asahi.com/articles/ASG5P521XG5PPTIL014.html?iref=comtop_list_nat_n04

大飯再稼働、差し止め命じる 生存と電気代、同列許さず
太田航
2014年5月22日00時29分

    (【動画】再稼働差し止めの判決を伝えるのぼりを掲げる原告団の
      弁護士ら=湊彬子撮影)
    (関西電力大飯原発。手前から3号機、4号機=16日、
      福井県おおい町、朝日新聞社ヘリから、竹花徹朗撮影)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐり、住民らが関電に運転の差し止めを求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であった。樋口英明裁判長は「大飯原発の安全技術と設備は脆弱(ぜいじゃく)なものと認めざるを得ない」と地震対策の不備を認定し、運転差し止めを命じた。関電は22日にも控訴する方針。

 2011年3月の東京電力福島第一原発の事故後、原発の運転差し止めを求めた訴訟の判決は初めて。大飯原発は13年9月に定期検査のため運転を停止し、新規制基準に基づく原子力規制委員会の再稼働に向けた審査を受けている。

 この判決が確定しない限り、基準に適合すれば大飯原発の運転は可能だ。ただ、司法判断を無視しての強行には世論の大きな反発も予想され、安倍政権の再稼働方針に対する足かせとなることは必至だ。・・・・・・・・・。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014052290070024.html

大飯原発 運転認めず 各地の再稼働 影響も
2014年5月22日 07時00分

     (大飯原発3、4号機の運転差し止めを認める垂れ幕を掲げる
      原告団と喜ぶ支援者ら=21日、福井市の福井地裁前で
      (蓮覚寺宏絵撮影))

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)は地震対策が不十分だなどとして、福井県の住民らが運転差し止めを求めた訴訟で、福井地裁は二十一日、定期点検中の二基の再稼働を認めない判決を言い渡した。樋口英明裁判長は「(住民が)生命を守り生活を維持する人格権の根幹を具体的に侵害する恐れがある」とした。東京電力福島第一原発事故後、原発の運転差し止めを認める判決は初めて。原発の再稼働に向けた全国の自治体などの動きにも影響を与えそうだ。関電は控訴する。

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は同日の会見で、規制基準に適合すると判断された原発の再稼働を進める政府方針に変化はないとの認識を示した。

 耐震性の目安となる「基準地震動」が訴訟の最大の争点だった。樋口裁判長は「(炉心溶融に結び付く)一二六〇ガルを超える地震が来ないとの科学的根拠に基づく想定は、本来的に不可能」と判断。住民側の「これまで国内で観測された揺れの最大加速度四〇二二ガルに設定するべきだ」とする主張を踏まえ、一二六〇ガルを超える地震が起きる危険性が否定できないと認めた。

 さらに、使用済み核燃料の保管状況について「福島原発事故では4号機の使用済み核燃料が危機的状況に陥り、住民の避難計画が検討された」と指摘。関電の「堅固な施設は必要ない」との主張に対し、「国民の安全が何よりも優先との見識に立たず、深刻な事故はめったに起きないだろうという見通しに基づく対応」と断じた。そのうえで「危険性があれば運転差し止めは当然」と指摘。福島事故で検討された住民への避難勧告を根拠に、原告百八十九人のうち二百五十キロ圏内の百六十六人の請求を認めた。

 また、生存権と電気代のコストを並べて論じること自体が「法的には許されない」ことで、原発事故で豊かな国土と国民生活が取り戻せなくなることが「国富の喪失」だと指摘。福島事故は「わが国が始まって以来、最大の環境汚染」であり、環境問題を原発推進の根拠とする主張を「甚だしい筋違い」と断じた

 住民側は「事故や放射線の被害による不安のない安全な環境を享受する権利を有している」として、人格権と環境権に基づいて運転差し止めを求めていた。

 原発の運転や設置をめぐる訴訟で、住民側勝訴は三例目。二〇〇三年一月に名古屋高裁金沢支部で高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の設置許可を無効とする判決、〇六年三月に金沢地裁で北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の運転差し止めを命じる判決が出ている。いずれも最高裁で住民側敗訴が確定した。

 大飯原発3、4号機は原子力規制委が審査中だが、一四年度中の再稼働は困難とみられている。

(東京新聞)
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●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言

2014年05月22日 00時00分51秒 | Weblog


mainichi.jpの記事【漫画「美味しんぼ」:原発取材後の鼻血の描写で物議】(http://mainichi.jp/select/news/20140429k0000e040156000c.html)。
asahi.comの記事【「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ】(http://www.asahi.com/articles/ASG5D4W9FG5DUGTB00C.html?iref=comtop_pickup_01)。
CMLの記事【[CML 031367] 【朝日新聞】 美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-May/031395.html)。
nikkansports.comの記事【首相、美味しんぼ描写に健康被害確認ない】(http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20140517-1302599.html)。

 「鼻血問題」について、(放射能・内部被曝による直接的な影響も全く否定できないのですが)たとえ東京電力原発人災の直接的な影響は無くとも、目に見えない放射線に対するトラウマや故郷から避難させられたりした精神的な影響もあるはずです。それを含めた「鼻血問題」であり、東電や国はそこまでの配慮が必要。「鼻血問題」を完全否定することは、「原発事故(の放射能)で死んだ人はいない」という自民党議員の寝言発言と同じではないかと感じます。つまり、「原発関連死」。「原発さえなければ」、こんな「鼻血問題」や「原発関連死」は無かったはずです。

   『●自公議員や原子力「推進」「寄生」委員会委員らは
                       「闘うみんな」ではないようだ


 官房長官をはじめ自民党議員や国は、自信満々に「「住民の被ばくと鼻血の因果関係は考えられない」と批判」したそうだ。自信満々に因果関係がないと断言できる根拠は一体何? 自公議員は、元の福島の姿に戻してから寝言は言ってほしい。

   『●原発推進のおバカ映画を見て、一体何の教訓を得ろと??

 小出裕章さんが良く取り上げておられる『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』・・・・・・JOC臨界事故で何が起きたでしょうか? そして、「二次被曝した救急隊員、大泉実成さんのご家族」に何が起こったでしょうか?

   『●反省なき自民党を体現:  
         「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」


 「今回のような健康被害に関する主張は事故後あちこちで見られてきた。それが広く関心を集める背景には、巨大な被害を招いた原発政策への怒りも反映していよう」・・・・・・そして、「非」が誰にあるのかを見失ってはいけない。「死の街」問題と同じ構図。

   『●「死の町」にした者が悪いのではないか?
   『●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(1/2)
   『●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(2/2)


 一方、さすが井戸謙一さん・・・・・・「「風評被害を助長する」という県の批判に対し、同会の井戸謙一弁護士らは「事実の歪曲(わいきょく)。(描写は)根拠のない風評ではなく、体験に基づく見解だ」と反論」。

   『●井戸謙一元裁判官再び:
          最高裁は常に国側に、そして、努力は無駄に


 そして最後にトドメ。無責任な自民党の無責任なアベ様が、またしても無責任な発言。一体誰が福島・日本を汚染させたのか? 鼻血問題・原発人災の責任者たちこそ批判されるべき。

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http://mainichi.jp/select/news/20140429k0000e040156000c.html

漫画「美味しんぼ」:原発取材後の鼻血の描写で物議
毎日新聞 2014年04月29日 11時27分(最終更新 05月04日 21時08分)

   (週刊「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された「美味しんぼ」の一場面)

 小学館が28日に発売した週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」5月12、19日合併号の人気漫画「美味(おい)しんぼ」(雁屋哲作・花咲アキラ画)で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を出す場面が描かれ、読者から問い合わせが相次いでいることが分かった。同誌編集部は「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載した」などとするコメントを発表した。

 漫画の内容は、主人公である新聞社の文化部記者の山岡士郎らが取材のために福島第1原発を見学。東京に戻った後に疲労感を訴えて鼻血を出し、井戸川克隆・前福島県双葉町長も「私も出る」「福島では同じ症状の人が大勢いる。言わないだけ」などと発言している。

 一方で、山岡を診察した医師が「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と答える場面もある。

 同誌編集部はホームページに掲載したコメントで「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図はない」「風評被害を助長する意図はない」などとしている。

 原作者の雁屋氏は今年1月、豪州在住の日本人向け情報サイトで2011年11月~13年5月に福島第1原発の敷地内などを取材したことを明かし、「帰って夕食を食べている時に、突然鼻血が出て止まらなくなった」「同行したスタッフも鼻血と倦怠(けんたい)感に悩まされていた」などと語っていた。

 井戸川氏は28日の毎日新聞の取材に「雁屋さんから取材されて答えたことがそのまま描かれている。(描写や吹き出しの文章は)本当のことで、それ以上のコメントはない」と話した。

 「美味しんぼ」は1983年に連載開始。グルメブームの火付け役となったともされる。【川口裕之、狩野智彦、黒田阿紗子】

 ◇被ばくと関連ない

 野口邦和・日本大准教授(放射線防護学)の話 急性放射線障害になれば鼻血が出る可能性もあるが、その場合は血小板も減り、目や耳など体中の毛細血管から出血が続くだろう。福島第1原発を取材で見学して急性放射線障害になるほどの放射線を浴びるとは考えられず、鼻血と被ばくを関連づけるような記述があれば不正確だ。

 ◇ストレスが影響も

・・・・・・・・・。
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http://www.asahi.com/articles/ASG5D4W9FG5DUGTB00C.html?iref=comtop_pickup_01

「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ
高橋尚之、根岸拓朗
2014年5月12日23時25分

   (抗議を受けた小学館発行の「美味しんぼ」。先月28日発売号で
    原発取材後の主人公が原因不明の鼻血を出し(右)、最新号では
    井戸川克隆・前双葉町長の「今の福島に住んではいけない」との発言が
    描かれた(左))

 週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味(おい)しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県や地元政界などが12日、発行元の小学館に相次いで抗議した。問題視するのは登場人物が放射線被曝(ひばく)と鼻血の因果関係を指摘したり、「福島に住んではいけない」と述べたりする場面。県内には風評被害への懸念が根強い一方、強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。

 「福島県民の心情を全く顧みず深く傷つけ、農林水産業や観光業へ深刻な損失を与えかねない」「断固容認できず、極めて遺憾だ」

 福島県は12日、ホームページに載せた見解で、鼻血の描写などについて、小学館に対し強く抗議。「原発事故で放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はない」とも指摘した。

 同日には政府のスポークスマンである菅義偉官房長官も会見で「住民の放射線被曝と鼻血に因果関係はないと、専門家の評価で明らかになっている」と断じた。自民党県連や民主党県議らでつくる会派も相次いで抗議声明を出した。

 騒ぎは大学にも飛び火。福島大准教授が12日発売号で除染の効果を否定したことに対し、中井勝己学長は「多方面に迷惑と心配をおかけして大変遺憾。教職員には立場をよく理解して行動と発言をするよう注意喚起する」と談話を出した。

 一方、鼻血をめぐる発言をした福島県双葉町の井戸川克隆・前町長は9日の会見で「本当のことをしゃべっただけだ。県が慌てるのはおかしい」と語った。

 最新号の描写について、スピリッツ編集部は12日付のホームページで「行政や報道のあり方について議論を深める一助としたい」とコメント。また、19日発売の次号の特集ページで複数の識者の意見や抗議に対する見解を示すとしている。漫画の内容や表現を変える予定はないという。

 原作者の雁屋哲氏は、自らのブログで福島に関する作品が続くことを明らかにし、「取材などはそれから後にお考えになった方がよいと思います。書いた内容の責任はすべて私にあります」とコメントしている。(高橋尚之、根岸拓朗)
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-May/031395.html

[CML 031367] 【朝日新聞】 美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2014年 5月 16日 (金) 08:18:39 JST

美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体
2014年5月15日22時19分

 週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県が発行元の小学館に抗議したのは、「表現の自由の侵害にあたる」として、県内の市民団体が15日、抗議文を佐藤雄平知事に送った。


トピックス:美味しんぼ

 県内の子どもたちの「被曝(ひばく)しない権利」の確立を求める「ふくしま集団疎開裁判の会」など4団体。「風評被害を助長する」という県の批判に対し、同会の井戸謙一弁護士らは「事実の歪曲(わいきょく)。(描写は)根拠のない風評ではなく、体験に基づく見解だ」と反論した。
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http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20140517-1302599.html

首相、美味しんぼ描写に健康被害確認ない

 安倍晋三首相は17日、福島市の福島県立医大を視察した後、東京電力福島第1原発事故の影響に関し「放射性物質に起因する直接的な健康被害の例は確認されていないということだ」と記者団に強調した。漫画「美味(おい)しんぼ」で、原発事故による放射性物質と健康被害を関連付けるような描写があったことへの受け止めを問われ、答えた。

 同時に「根拠のない風評には国として全力を挙げて対応する必要がある。払拭(ふっしょく)するために正確な情報を分かりやすく提供する。今までの伝え方で良かったのか全省的に検証する」と述べた。

 県立医大で首相は「甲状腺検査」の模擬検査の様子を見学。全県民を対象に放射線の影響を調べる「健康管理調査」について説明を受け「正しい情報を出すことが大切だ」と指摘した。

 首相の福島県入りは7回目で、約1カ月前から固まっていた。その後の美味しんぼの問題を受け、不安を払拭したいとの考えもあるようだ。

 続いて福島市内の仮設住宅を訪ね、全域が避難区域になっている同県飯舘村を離れて避難生活を続ける住民や菅野典雄村長と意見交換。サクランボ農家では、収穫したばかりのサクランボを試食し「風評被害で大変だったと思う。本当に努力された」と、ねぎらった。桑折町では、除染で出た放射性物質を含む土などを一時的に管理する「仮置き場」を視察した。(共同)

 [2014年5月17日19時37分]
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●PC遠隔操作”冤罪”事件: 意外な結果に・・・・・・ブログ主自身の無能さを痛感

2014年05月21日 00時00分23秒 | Weblog


神保哲生さんのvideonews.comの記事【遠隔操作ウイルス事件 「これで裁判を終わりにして欲しい」 (電話: 片山祐輔氏(遠隔操作ウイルス事件被告)】(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/003291.php)。
asahi.comの記事【片山被告を勾留へ PC遠隔操作事件 関与すべて認める】(http://www.asahi.com/articles/ASG5N3D1PG5NUTIL003.html?iref=comtop_6_01)。
videonews.comの記事【「死のうとしたが死にきれなかった」と片山氏は私に語った 一連の犯行を認めた片山祐輔被告の佐藤弁護士が会見】(http://www.videonews.com/press-club/0804/003301.php)。

 「遠隔操作ウイルス事件が急展開を見せた。第8回目の公判が開かれていた5月16日のお昼前、真犯人を名乗るメールが報道機関や弁護士などに届いた」・・・・・・PC遠隔操作事件についてのマスコミの人権侵害、どう落し前を? まさか無視なんて!? 1度目の冤罪で反省していれば、2度目の片山さんへの冤罪でマスコミは恥をかくこともなかったでしょうに・・・・・・と思っていたのですが、ブログ主にとっては大変に意外な結果になってしまいました。ブログ主自身の無能さ・マヌケさを痛感しています。悔しい思いですが、どこにぶつければ良いのか・・・・・・。

 「自ら弁護団に電話をして「自分が犯人です」と話し、一連のすべての事件について関与を認めたことがわかった・・・・・・弁護団は起訴内容をすべて認める方針に転換する」・・・・・・ブログ主にとって大変にショッキングな結末でした。佐藤弁護士や弁護してきたジャーナリストの皆さんも同様ではないでしょうか。佐藤弁護士、「私は見捨てたりはしない」「これは弁護士をしていれば必ず起きることそれで被疑者を非難するようでは弁護する資格はない」。

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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/003291.php

ニュース・コメンタリー (2014年05月17日)
遠隔操作ウイルス事件
これで裁判を終わりにして欲しい
(電話: 片山祐輔氏(遠隔操作ウイルス事件被告)

 遠隔操作ウイルス事件が急展開を見せた。第8回目の公判が開かれていた5月16日のお昼前、真犯人を名乗るメールが報道機関や弁護士などに届いたのだ。

 メールには、威力業務妨害などの罪で起訴され現在公判中の片山祐輔被告の所有する複数のPCをウイルスに感染させ、同被告を犯人に仕立て上げた手口などが詳細に綴られていた。現時点でメールの真贋は定かではないが、メールには犯人にしか知り得ないとされる秘密の情報も複数含まれているという。

 公判後の記者会見で片山氏は自称真犯人からのメールを読んだことを認めた上で、「事実関係が当たっていて信ぴょう性が高いと思う。これで裁判を終わりにしてほしい」と語り、このメールが自身の無実の証明となることへの期待をにじませた。

 その後、片山氏はビデオニュース・ドットコムの番組に電話出演し、自称真犯人からメールが送られてきた時刻に自分は法廷にいてアリバイがあることや、自宅のパソコンを弁護人の管理下に置いてあることなどから、メールは自分が送ったものではないことは証明できるが、「誰かに書かせたものではないことはどうやっても証明できない」と、これで自身の無実が証明できるかについては一抹の不安をのぞかせた。

 片山氏の弁護人の佐藤博史弁護士は、一刻も早く捜査当局がこのメールが真犯人からのものであることを確認し、その事実を公表すべきだと語った。

 また、この日行われた8回目の公判では、江ノ島の防犯ビデオを解析した捜査官らが出廷し、犯人から送られてきた猫の写真を片山氏が写す機会があったと判断する根拠などを証言した。

 この点について片山氏の弁護人の竹田真弁護士は公判後の会見で、捜査官は片山氏が猫の写真を撮る機会があったことを指摘するのみで、実際に片山氏が撮ったことの証拠となるものは何も提示されなかったことを指摘した。竹田氏はまた、「「撮れた可能性」から「撮った可能性」へと話が飛躍していたので、そこを問い質そうとしたが、平行線のままだった」と語った。

 公判では片山氏以外にも猫を撮影できた人物が複数いたが、いずれも捜査対象とはならなかったことも明らかになった。

 自称真犯人からのメールを受けて、片山氏に現在の思いを電話で聞いた。その上で、今回のメールと積み重ねてきた公判を通じてより鮮明になってきた事件の構造について、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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http://www.asahi.com/articles/ASG5N3D1PG5NUTIL003.html?iref=comtop_6_01

片山被告を勾留へ PC遠隔操作事件 関与すべて認める
2014年5月20日11時48分

    (弁護士事務所を出る片山祐輔被告=20日午前10時53分、
     東京都港区、内田光撮影)

 パソコン(PC)遠隔操作事件で、威力業務妨害などの罪に問われている片山祐輔被告(32)=保釈、公判中=が19日夜、自ら弁護団に電話をして「自分が犯人です」と話し、一連のすべての事件について関与を認めたことがわかった。20日、弁護団が明らかにした。東京地裁は同日午前、片山被告の保釈を取り消した。再び勾留される見通しだ。

 片山被告は同日午前11時ごろ、弁護士事務所から東京地検の検事らに連れられて車に乗り込み、その後、地検に入った。

 弁護団によると、電話があったのは19日午後9時半ごろ。片山被告は「死のうと思ったが死にきれなかった。先生、申し訳なかった。犯人です」などと話したという。20日朝から弁護士事務所で面会した際も「河川敷に埋めた携帯(スマートフォン)がまさか見つかると思わなかった」と話したという。弁護団は起訴内容をすべて認める方針に転換する。

 一連の事件をめぐっては、今月16日に「真犯人」を名乗るメールが報道機関などに送られてきた。メールは片山被告の無実を示唆する内容だったが、河川敷にスマホを埋める片山被告の姿が目撃されていたことなどから、捜査当局はこのメールは片山被告自身が送ったものだと断定。東京地検が19日、地裁に保釈の取り消しを求めていた。

 PC遠隔操作事件では2012年6~9月、大量殺人や爆破などの予告がメールなどで送信された。当初、警視庁、神奈川県警、大阪府警、三重県警が4人の男性を誤認逮捕し、謝罪する事態になった。警視庁などは13年2月に片山被告を威力業務妨害の疑いで逮捕。東京地検は同年6月までに10件の事件で起訴した。片山被告は公判でも「真犯人にPCなどを遠隔操作され、犯人に仕立てられた」などと訴え、逮捕から一貫して無実を訴えていた。

     ◇

 〈パソコン(PC)遠隔操作事件〉 2012年、ネット掲示板に無差別殺人や小学校襲撃の予告が書き込まれた事件で、IPアドレスなどの捜査をもとに男性4人が逮捕されたが、その後、PCが遠隔操作されていたことが判明。「真犯人」を名乗る人物が弁護士らに犯行声明メールを送り、事件への関与を告白。警察庁が4人の誤認逮捕を認めた。片山祐輔被告は13年2月、警視庁などに威力業務妨害容疑で逮捕され、誤認逮捕につながった事件など計10事件で起訴されたが、一貫して無罪を主張。今年3月に保釈された。
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http://www.videonews.com/press-club/0804/003301.php

プレスクラブ (2014年05月20日)
「死のうとしたが死にきれなかった」と片山氏は私に語った
一連の犯行を認めた片山祐輔被告の佐藤弁護士が会見

 遠隔操作ウイルス事件の弁護人の佐藤博史弁護士は5月20日、記者会見を行い、被告の片山祐輔氏が一連の事件の犯行を認めたと語った。同日、東京地裁が保釈の取り消しを認める決定を出したため、東京地検は同日、片山氏の身柄を拘束した。

 自治体や企業などに相次いで脅迫メールが送られ、4人の誤認逮捕を生んだ遠隔操作ウイルス事件では、昨年2月に逮捕・起訴された元IT企業社員片山祐輔氏が、自身のパソコンも遠隔操作されており自分は被害者であるとして、一貫して無罪を主張していた。

 しかし、今月16日に真犯人を名乗るメールが報道機関などに届き、その送り主が片山氏だったとの疑いが出ていた。

 この日の会見で佐藤弁護士は、19日午前から音信不通になっていた片山氏から同日深夜になって連絡があり、16日の真犯人メールを送ったのが自分であることを認めた上で、一連の遠隔操作ウイルス事件の犯人も自分であると語ったという。

 片山氏は16日の「真犯人メール」を送ったスマートフォンを荒川の河川敷に埋めていたが、報道を通じてそれが捜査当局に押収されたことを知り、その電話の中に他の事件の証拠も残されていることから、「自分が犯人です」と佐藤弁護士に認めたという。

 片山氏の逮捕直後から一貫して氏の無実を主張し、前日の会見でも「片山氏がそのようなメールを送ることはあり得ない」と断定していた佐藤氏は、「片山氏から申し訳ありませんと言われたが、裏切られたという否定的な感情は沸かなかった。私たちを解任して国選の弁護人にしたいと言っていたが、私は見捨てたりはしないと伝えた」と語った。

 片山氏の無実を信じた理由として佐藤氏は、片山氏が可視化を条件に取り調べに応じるとしていたにもかかわらず検察が可視化を拒んで取り調べを行わなかったことや、押収した片山氏の携帯電話から決定的な証拠となる江ノ島の猫の写真が見つかったとされる報道が、実際には虚偽だったことなどをあげた。

 特に取り調べの可視化について佐藤氏は、可視化をした上で検察が片山氏の取り調べを行い、主張の矛盾点をきちんと指摘していれば、氏は犯行を認めざるを得なくなっていたかもしれないと語った。

 「もし検察が可視化して(直接片山氏に取り調べを行って)いたら、もっと早く片山さんに罪を認めさせることができたのではないか」と佐藤氏は述べた。

 無実を信じていた依頼者が真犯人だったことについて佐藤氏は、「これは弁護士をしていれば必ず起きることそれで被疑者を非難するようでは弁護する資格はない」と語った。

 佐藤氏はまた、昨日からの片山氏との会話の中で、片山氏が自分は平気で嘘をつけてしまう病的なサイコパスであると自らを分析していたと語り、今後の公判では片山氏の精神鑑定なども視野に入れていくことになるとの見通しを示した。
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●PC遠隔操作冤罪事件: 2度目の冤罪を黙殺するマスコミ

2014年05月20日 00時00分04秒 | Weblog


付記(140521): ブログ主にとっては意外な結果になりました・・・・・・●PC遠隔操作”冤罪”事件: 意外な結果に・・・・・・ブログ主自身の無能さを痛感』]

※昨日書いていたものですが、あえて、アップします。ブログ主も頭の整理が出来ていません・・・・・・。今回も片山さんの自宅に記者が来たりしているそうですし、マスコミも警察報道に乗っかって(アベ様のNHKや読売テレビが)「騒いでいる」様にも感じます。佐藤弁護士は「警察は伸るか反るかの大勝負に出てきた」と仰っています。
 まずは、佐藤弁護士の記者会見をご覧ください。神保哲生さんのビデオニュース・ドット・コムで、『『遠隔操作ウイルス事件 「片山氏の無実の確信に揺るぎはない」 『真犯人メールは自作自演』報道を受けて佐藤弁護士が会見』(http://www.youtube.com/watch?v=Wu1Tgk60Bmg&feature=youtu.be)』。
 片山さんには早く佐藤弁護士に連絡をしてほしいです。



asahi.comの記事【PC遠隔操作「真犯人」名乗るメール 複数の記者に届く】(http://www.asahi.com/articles/ASG5J6H6BG5JUTIL03T.html)。

 PC遠隔操作事件、「隠し撮りか何か知らないがあれだけ浮かれた報道をしたマスコミ」、さあどう落し前をつけるのか!

   『●PC遠隔操作冤罪事件: やはり捏造しようとしていないか?

 大ニュースだと思うのですけど、なぜマスコミは大騒ぎしないの? 警察への配慮? 片山さんへの配慮は?? 

   『●「自由はまぶしい」: PC遠隔操作冤罪事件、
             もし無罪となったらマスコミはどう責任を?


 警察は2度の冤罪を生んだんですよ!

   『●遠隔操作ウィルス冤罪事件: 「2人は自白まで」させられた
   『●PC遠隔操作冤罪事件: やはり捏造しようとしていないか?
   『●バカ騒ぎしないマスコミは検察に配慮?:
               PC遠隔操作冤罪事件、さっさと釈放すべきだ
   『●PC遠隔操作冤罪事件:
     マスコミは「お釈迦様の掌の上の孫悟空だった」「検察に踊らされた」


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【http://www.asahi.com/articles/ASG5J6H6BG5JUTIL03T.html】

PC遠隔操作「真犯人」名乗るメール 複数の記者に届く
2014年5月16日22時36分

 パソコン(PC)遠隔操作事件に絡み、「真犯人」を名乗る人物からのメールが16日、朝日新聞などの複数の記者たちに届いた。威力業務妨害罪などに問われている元IT会社員片山祐輔被告(32)のPCをウイルス感染させて遠隔操作したと主張し、片山被告の無実を示唆する内容で、警視庁は送信者を調べている。

 メールでは、「真犯人」は片山被告が使っていた複数のPCをウイルス感染させて乗っ取ったと説明。これらのPCを通じて、他人のPCを遠隔操作したとしている。片山被告がPCで神奈川県・江の島への経路を検索していたことを知り、片山被告が逮捕されるよう、PC遠隔操作事件に絡むウイルスのプログラムが記録された記憶媒体を江の島にいる猫に仕込んだという。

 この日あった公判後の記者会見で、片山被告は「メールは自分が送ったものではない」とし、「(真犯人しか知り得ない)秘密の暴露があり、信憑(しんぴょう)性は高いのではないか」と話した。

 片山被告は、ウイルス感染させた計6人のPCを遠隔操作し、9件の犯罪予告をしたとして起訴された。公判では、デジタルデータなどの間接証拠をもとに有罪を主張する検察側と、「真犯人に被告のPCや携帯電話を遠隔操作され、犯人に仕立てられた」として無罪を主張する弁護側が対立している。片山被告は3月に保釈されている。
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●「原発震災4年目の動物たち」 『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号)

2014年05月19日 00時00分06秒 | Weblog


『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、山口正紀さん【東京地裁は〈安倍の番犬〉か 「秘密保護法/靴投げ」裁判】・・・・・・「イヌのイヌのイヌのイヌ・・・・・・」。

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■①『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 平田剛士氏「特集 続 福島県浜通りエコツアーガイドブック/原発震災4年目の動物たち」。【ガイド1 汚染土を食らうシシたち/ガイド2 サルたちの血液が物語ること/ガイド3 アユは川底から被曝する/ガイド4 ユメカサゴの警句】。不可逆(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ba81cad971a91108269e4a1ba8870cf7

■②『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 【憲法記念日に全国で〝壊憲〟反対の声 平和憲法なし崩しへの危機感】、「一部の人びとの意見で物事がどんどん決められている・・・・・・集会拒否の自治体も・・・・・・民主党議員が「改憲」発言」。そんなに戦争したいものでしょうか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/886dbf36d6f593b6bf984f670d401486

■③『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 横田一さん【滋賀県知事後継に三日月氏指名 脱原発首長が不出馬】、「原子力ムラの〝代表選手〟といえる小鑓隆史氏(自民党)と〝脱原発知事の後継者〟との一大決戦」。心もとなり脱原発知事後継者だ・・・・・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/bf961223c0eb9121c53d7e5a7bd23cae

■④『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 宇都宮健児さん【風速計/憲法改悪を許さないために】、「憲法改悪を政治目標に定めた安倍政権・・・・・・海外で戦争ができる体制を作るために、実質的に9条を改憲し憲法の平和主義を放棄・・・・・・」。「戦争絶滅受合法案」が必要(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/886dbf36d6f593b6bf984f670d401486

■⑤『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 【大村アスカの政治時評/集団的自衛権「政府方針」とわかりにくい「限定容認論」 曖昧さ許す言論機関の責任】、「世論調査・・・・・・「限定容認論」・・・・・・好意的な結果・・・・・・限定的とは何を指すかを分かって答えている人はどれほど」? アベ様のモノですもの(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/36e6fe8600d368ee8366a41ad0e446ad

■⑥『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 粟野仁雄さん【再審開始へ 袴田事件で差別・偏見はねのけた元ボクサーらの意地】、「恩赦ではダメ、あくまでも冤罪で・・映画『ザ・ハリケーン・・・・・・袴田巌さん・・・・・・「人生はフリー・ノックダウン」ということを、老チャンプは命がけで教えてくれた』」

■⑦『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 新連載、【佐高信の新・政経外科第1回/古市憲寿と曽野綾子の相似性】、「古市は「戦争」に興味が無く、曽野は「差別」に興味がない・・・・・・上野千鶴子・・・・・・に、古市に対する教育責任、もっと言えば〝製造物責任〟をさえ問いたくなってくる」。無関心(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0d77c2ede488f4ed9364bb261496b4b0

■⑧『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 竹信三恵子氏【少子化〝生涯派遣〟〝残業代ゼロ〟で「産めない社会」を強化?! 出生率の数値目標設定前にやるべきことはある】、「貧困を促す雇用政策・・・・・・制度の趣旨をねじ曲げて・・・・・・保育士賃金をダンピング」。こんな社会で産みたいと思うだろうか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9c78acf8a563c3202beed3147d12cf78

■⑨『週刊金曜日』(2014年5月16日、991号) / 山口正紀さん【東京地裁は〈安倍の番犬〉か 「秘密保護法/靴投げ」裁判】、「今回も権力むき出しの暴力法廷・・・・・・ヤジを言う権利もなければ拍手する権利もない私に、唯一「抵抗権の行使」をするために残されていたのが一足の靴なのです」。靴投げといえば・・・・・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/26acbb3eb06ecffd50b8ecc69de44edc
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●「開催権返上の決断」: 「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ

2014年05月18日 00時00分18秒 | Weblog


東京新聞の【【私説・論説室から】「返上」が突きつけたもの】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014043002000128.html)。

 本記事が、「完全にブロック」「アンダーコントロール」に触れないのは変ではないかな・・・・・・?

 それにしても、「ベトナムが二〇一九年に予定していたハノイ・アジア大会開催を辞退した・・・・・・これは深い意味のある出来事・・・・・・ならば無理をして国の財政にダメージを与えるより、思い切って返上した方がいいという判断・・・・・・巨費を投じて大きさや華やかさを競う路線の最たるものはオリンピックだ・・・・・・開催権返上の決断は世界のスポーツ界に「このままでいいのか?」という問いを突きつけている」。ベトナムにできたことを、ウソのアピールまでして東京五輪を獲得した我国こそ潔く・・・・・・。別の意味で「「このままでいいのか?」という問いを突きつけている」。原発推進・原発輸出も止め、五輪を返上して見せたら、世界から喝采を叫ばれるのに。

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が
                  出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2014043002000128.html

【私説・論説室から】
返上」が突きつけたもの
2014年4月30日

 ベトナムが二〇一九年に予定していたハノイ・アジア大会開催を辞退したというニュースが流れた。あまり大きく報じられなかったが、これは深い意味のある出来事だと思う。こうした国際総合競技大会の頂点にあるオリンピックにもそのまま通じる話だからだ。

 返上の理由は増大する開催経費だという。当初予定より大幅に膨らむ見通しとなったのである。ならば無理をして国の財政にダメージを与えるより、思い切って返上した方がいいという判断だろう。中東や中国で多額の経費をつぎ込んだ大会が続いていたが、そうした路線にはやはり無理があったのだ。

 もちろんアジア大会だけの話ではない。巨費を投じて大きさや華やかさを競う路線の最たるものはオリンピックだ。となれば、惜しげもなく経費を増やして豪華になっていく一方の五輪大会にも、いずれは行き詰まる可能性があると言わないわけにはいかない。

 大会開催に多額の費用をかけられる国や都市は少ない。豪華路線が続くならアジア大会は東アジアや中東でしか開けなくなる。オリンピックも同じことだ。スポーツ大会の原点に立ち返り、より質素な大会にしてどこでも開けるようにしなければ、オリンピックもアジア大会も本来の意味を失う。省みる時期を逃してはならない。開催権返上の決断は世界のスポーツ界に「このままでいいのか?」という問いを突きつけている。 (佐藤次郎)
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●戦争できる国へ: アベ様をはじめ自公議員・翼賛野党議員の皆様がまずは「丸太」に

2014年05月17日 00時00分18秒 | Weblog


東京新聞の記事【「戦地に国民」へ道 解釈改憲検討 首相が表明】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014051690071008.html)と、
社説【「集団的自衛権」報告書 行使ありきの危うさ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014051602000164.html)、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014051602000140.html)。

   『●閉塞の時代に: 安倍晋三首相の危険な「思い入れの強さ」
    「要するに都合のいい委員会を作り、自分の望む方向へと議論を
     誘導してくれる委員を選び、消費税増税にしろ、TPPにしろ、
     好き放題やっている訳。戦争を出来る国へと異常な思い入れの強さ」。
     その結果、以下のような世界を希求している。

     『●『石原莞爾/その虚飾』読了 (2/2)
        「手と足をもいだ丸太にしてかへし
        
万歳とあげて行った手を大陸へおいてきた
         /・・・鶴彬は、こうした刺し貫くような反戦川柳をつくって逮捕され、
         赤痢にかかって、手錠をかけられたまま、二十九歳で病死した」」

 「自らの私的諮問機関から解釈改憲を提言する報告書を受けた」「日本政府の法の番人・内閣法制局長官は集団的自衛権の行使は憲法が許さないと言ってきた。その番人を自分の意を汲(く)む人物にかえた安倍首相はきのう、これまた自分の意を汲んだ有識者らの提言を受け、集団的自衛権行使に向け舵(かじ)を切った」・・・・・・アベ様が恣意的に選んだ「私」的諮問会が、アベ様の私的内閣、アベ様のお好きな翼賛与野党議員らとともに好き勝手にやっています。「平和憲法」が泣いているし、世界の笑いものです。憲法9条がノーベル賞でも受けようものなら、「恥」の上塗りどころか、軽蔑の対象でしょう。

   『●戦争、環境破壊の最たるもの
   『●宮崎駿監督「憲法を変えるなどもってのほか」
   『●壊憲派に、フリーハンドを渡してはならない
   『●「人道なんてなかった」頃の「戦争できる国」の現実
   『●教育破壊: 「「ボンクラ」「嘘つき」」につける薬なし、
                      そして、「戦争絶滅受合法案」の制定を!
   『●戦争できる国にしたくてしょうがないらしい・・・アベ様に一番に戦場へ


 まずはアベ様はじめ自公議員・翼賛野党議員の皆様、そして、そのご家族に戦地へ行っていただきましょう。「戦争絶滅受合法案」。
 「日本も米国の求めでイラクに航空自衛隊などを派遣・・・・・・過去に学ばず、どんな未来に向かうというのだろう」・・・・・・そんな知的な思考ができるアベ様ではないです。こんな自公政権を支持し、自公議員や翼賛野党議員に投票した方々の大罪なので、壊憲派の政治家ならびに家族に続いて、そういった投票者の方々に戦地に行っていただきましょう。
 そして、残った平和を愛する皆で、二度と解釈の余地のない真の「硬い」平和憲法を。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014051690071008.html

戦地に国民」へ道 解釈改憲検討 首相が表明
2014年5月16日 07時10分

    (集団的自衛権行使を容認する報告書が提出された15日、
     官邸前には解釈改憲に反対する人々が集まり、「勝手に決めるな」
     などと声を上げた=東京・永田町で(神代雅夫撮影) 

 安倍晋三首相は十五日、官邸で記者会見し、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更を検討する考えを表明した。これに先立ち、自らの私的諮問機関から解釈改憲を提言する報告書を受けた。集団的自衛権は、自国が攻撃されていないのに武力を行使する権利で、容認は海外の戦場に国民を向かわせることにつながる。解釈変更だけで行使を認めれば、憲法九条は骨抜きになり、憲法が権力を縛るという立憲主義の原則も否定される。戦後日本が守り続けてきた平和主義が揺らいでいる。

 首相は会見で、集団的自衛権の行使を禁じた今の憲法解釈に関し「国民の命と暮らしを守る法整備が、これまでの憲法解釈のままで十分にできるのか、検討が必要だ」と強調。二十日に自民、公明両党による与党協議が始まることを踏まえ「与党協議の結果に基づき、憲法解釈の変更が必要と判断されれば、改正すべき法制の基本的方向を閣議決定していく」と述べた。

 首相は「限定的に集団的自衛権の行使が許されるという考え方について研究を進めていきたい」とも説明。海外での自衛隊の対処が必要な事例として(1)邦人を救出した米艦船を守ること(2)海外で邦人らが武装勢力に襲われたときに、国連平和維持活動(PKO)に参加中の自衛隊員が離れた場所から援護に向かう「駆け付け警護」-の二つを挙げた。

 首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の報告書は、集団的自衛権の行使容認に加え集団安全保障への参加も提言。湾岸戦争時の多国籍軍編成などの事例がある国連中心の武力制裁の枠組みだが、首相は「政府の憲法解釈と論理的に整合しない。採用できない」と明言した。

 与党協議では、離島への武装勢力の上陸など、日本の領土・領海内で本格的な武力攻撃に至らない事態が起きた場合、自衛隊が対処する法整備が必要かを最初に議論。「グレーゾーン事態」と呼ばれ、安保法制懇の報告書にも集団的自衛権とは別に必要性が盛り込まれて、公明党も検討に柔軟な姿勢を示している。

 公明党は、集団的自衛権の行使容認には反対している。首相は八月中の閣議決定を目指していて、公明党の譲歩を引き出そうと限定容認の論法を持ち出したが、同党の態度は硬い。

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014051602000164.html

【社説】
「集団的自衛権」報告書 行使ありきの危うさ
2014年5月16日

 「出来レース」の誹(そし)りは免れまい。安倍晋三首相に提出された報告書を「錦の御旗」に、集団的自衛権の行使容認に踏みきることなど断じて許されない

 報告書を提出したのは“有識者”らでつくる「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」だ。第一次安倍内閣で設けられ、第二次内閣でも再開された安倍首相の私的諮問機関である。

 報告書では、政府が憲法違反としてきた「集団的自衛権の行使」を認めるよう、憲法解釈の変更を求めた。集団的自衛権の行使も「自衛のための必要最小限度」の枠内という理屈だ。


◆大国の介入を正当化

 集団的自衛権とは例えば、米国に対する攻撃を、日本が直接攻撃されていなくても反撃する権利である。政府は国際法上、権利を有しているが、その行使は憲法九条で許される実力行使の範囲を超える、との立場を堅持してきた。

 この権利は、報告書が指摘するように、一九四五年の国際連合憲章起草の際、中南米諸国の求めで盛り込まれた経緯がある。

 安全保障理事会の常任理事国に拒否権が与えられ、発動されれば国連の安全保障措置が機能しない懸念があるとして、中小国が集団で防衛し合う権利を認めさせたのだ。

 しかし、国連に報告された行使の事例をみると、米国などのベトナム戦争、旧ソ連のハンガリー動乱やプラハの春への介入など、大国による軍事介入を正当化するものがほとんどだ。このような「戦争する」権利の行使を今、認める必要性がどこにあるのか。

 中国の海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発が現実的な脅威だとしても、外交力を駆使して解決するのが筋ではないのか。軍事的な選択肢を増やしたとしても、軍拡競争に拍車を掛ける「安全保障のジレンマ」に陥るのが落ちだ。


正統性なき私的機関

 戦争放棄と戦力不保持の憲法九条は、第二次世界大戦での三百十万人に上る尊い犠牲の上に成り立つことを忘れてはなるまい。

 その九条に基づいて集団的自衛権の行使を認めないのは、戦後日本の「国のかたち」でもある。

 一九八一年に確立したこの憲法解釈を堅持してきたのは、ほとんどの期間政権に就いていた自民党中心の歴代内閣にほかならない

 憲法解釈自体は内閣法制局が担ってきたが、国民に選挙で選ばれた国会議員と政府が一体で三十年以上積み上げ、国会での長年の議論を経て「風雪に耐えた」解釈でもある。それを一内閣の判断で変えてしまっていいはずがない。

 もし、集団的自衛権を行使しなければ、国民の命と暮らしを守れない状況が現実に迫りつつあるというのであれば、衆参両院での三分の二以上の賛成による改正案発議と国民投票での過半数の賛成という九六条の手続きに従い、憲法を改正するのが筋である。

 そうした正規の手続きを経ない「解釈改憲」が許されるのなら、憲法は法的安定性を失い、憲法が権力を縛るという立憲主義は形骸化する。それでは法の支配という民主主義国家共通の価値観を、共有しているとは言えない。

 安保法制懇のメンバー十四人は外務、防衛両省の元事務次官、国際政治学者ら外交・安全保障の専門家がほとんどだ。憲法という国の最高法規への畏敬の念と見識を欠いていたのではないか。

 その上、集団的自衛権の行使容認を目指す安倍首相への同調者ばかりである。バランスのとれた議論などできるわけがない。そもそも、この“有識者”懇談会の設置に法的根拠はない

 首相は記者会見で、今後実現を検討すべき具体例として、邦人輸送中の米艦船防護や、国連平和維持活動(PKO)の他国部隊が武装勢力に襲われた際の自衛隊による「駆け付け警護」を挙げた。

 国民の命と暮らしを守る方策を検討するのは当然だ。しかし、現行憲法の枠内でも可能とされるこれらの事例と、憲法解釈の変更を前提とする報告書の事例とは、あまりにも懸け離れている。

 混然一体とした例示で、集団的自衛権の行使容認の必要性を印象づけようとするのは姑息(こそく)だ。


守るべきは平和主義
 首相は会見で「憲法の平和主義を守り抜く」「自衛隊が湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してない」とも述べた。これ自体は評価したい。ぜひ実践してほしい。

 しかし、公明党や自民党の一部など与党内でも、解釈改憲という安倍内閣の政治手法に対する危機感が高まっているのも事実だ。

 カギを握るのは公明党である。戦後日本の「専守防衛」政策を根底から変えようとする安倍内閣に、政権内部からどう歯止めをかけるのか、日本の命運を左右する正念場と心得るべきである。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014051602000140.html

【コラム】
筆洗
2014年5月16日

 今そこに、大量破壊兵器や弾道ミサイルの脅威が差し迫っている。そう言って始めたイラク戦争の大義がまやかしだったと分かった時から、英国ではこの戦争の検証が始まった▼強い権限を持つ調査委員会が機密文書を調べ、公聴会も重ねてブレア元首相らにも証言を求めた。検証の一つの焦点となったのが、英政府の「法の番人」たる法務長官を務めたゴールドスミス卿の言動だった▼彼は当初、イラクへの武力行使は、国際法上「違法」だと明言していた。だが二〇〇三年二月に訪米したことで考えを変える。ブッシュ政権の法律担当者らに「合法」だと説得されたのだ▼英外相らからも再考を促されていた長官は、ついに英国の参戦に青信号を出した。法の番人が政治家や米国の言いなりとなって法解釈を歪(ゆが)めたことで、〇三年三月二十日、英国は泥沼の戦争に突入した▼日本政府の法の番人・内閣法制局長官は集団的自衛権の行使は憲法が許さないと言ってきた。その番人を自分の意を汲(く)む人物にかえた安倍首相はきのう、これまた自分の意を汲んだ有識者らの提言を受け、集団的自衛権行使に向け舵(かじ)を切った▼日本も米国の求めでイラクに航空自衛隊などを派遣した。後に裁判所は空自の活動は違憲だったと断じたが、政府はあの戦争の検証すらまともにしていない。過去に学ばず、どんな未来に向かうというのだろう
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