Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●遺族の願いとはほど遠い現実…「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…」

2016年11月30日 00時00分20秒 | Weblog


琉球新報の社説【<社説>米軍属事件半年 小手先の策では防げない】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-397471.html)。
 沖縄タイムスの玉寄興也記者によるコラム【[大弦小弦]逮捕から半年。元米兵暴行殺人事件で、被害者の父親が・・・】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71941)。

 《「なぜ殺されなければならなかったのか」。娘を失った父の悲痛な訴えは、そのまま基地被害を受け続ける沖縄社会に、繰り返される事件を防げない日米両政府に投げ掛けられた重い問いだ》。
 《▼「米兵がらみの事件や事故が起こるたびに二度と繰り返さないと誓うが、いまだに政治は問題を解決できていない」。… ▼父親の手記は最後に「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を県民として願う」と訴える。吉田さんは「根本的な解決にはそれしかない。政府はごまかしている」》

 《遺族の願いとはほど遠い現実》…《沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を…》。
 これまでに、アベ様や最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相ら、米軍属女性暴行殺人事件後に、一体何をやったの? 「改善」に向けて一体何の進展があったの? 「本土」マスコミも、もうすでに忘却?

 アベ様らに残された「選択肢は一つしかない」はず、だというのに、見て見ぬふり。例えば、司法までもが賛同し、「辺野古が唯一の解決策」なんて寝言を言う始末。「沖縄差別」「住民分断」の究極の姿。

   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる…
             「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」

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http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-397471.html

<社説>米軍属事件半年 小手先の策では防げない
2016年11月20日 06:02

 「なぜ殺されなければならなかったのか」。娘を失った父の悲痛な訴えは、そのまま基地被害を受け続ける沖縄社会に、繰り返される事件を防げない日米両政府に投げ掛けられた重い問いだ。

 恩納村の雑木林で若い女性が無残な姿で見つかった米軍属女性暴行殺人事件で、元米海兵隊員の軍属ケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告が逮捕されてから半年が過ぎた。

 半年で何かが変わったのだろうか。

 事件は沖縄の人々に大きな衝撃と怒りを与え、そして自責の念を生んだ。若い女性の命を守れなかったつらさと、1995年の少女乱暴事件以降も繰り返される米軍関係者による事件を防げなかったことへの悔いだ。

 6月19日の県民大会には主催者発表で約6万5千人が集まり、海兵隊の撤退や、米軍関係者に特権的地位を与える日米地位協定の抜本的改定を要求した。

 沖縄の怒りに対し、日米両政府は火消しに躍起となり、安倍晋三首相は三重県でのオバマ大統領との会談で再発防止を求めた。

 しかし日米両政府が示す再発防止や綱紀粛正の策は小手先だった

 在沖米軍は哀悼期間の約1カ月間、夜間外出や基地外飲酒を禁止した。しかし期間中にも米軍人が飲酒運転で国道58号を逆走するなどの事件が起き、哀悼期間後は米軍関係者による傷害事件などが発生している。

 地位協定も軍属の範囲を狭めるだけの議論に終始し、しかもいまだ「補足協定」も締結されていない

 政府が設置した「沖縄・地域安全パトロール隊」も65台態勢と、予定する100台に届かない。しかも米軍関係者による事件事故が多い深夜には実施されず、効果は疑問視されている。警官100人増員も間に合わず、来年以降、県外からの応援で対応する。

 狭い沖縄に4万7千人以上の米軍人、軍属、その家族が住む。集中する米軍基地は沖縄本島の約18%を占める。住民と軍隊があまりに近い沖縄で、「綱紀粛正」を何度繰り返しても事件は起きる

 被害女性の父は手記で、事件を「沖縄に米軍基地があるがゆえに起こる」とし、「一日も早い基地の撤去を」と願った。遺族の重い問いに日米両政府は応えるべきだ。
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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71941

[大弦小弦]逮捕から半年。元米兵暴行殺人事件で、被害者の父親が・・・
2016年11月20日 09:55玉寄興也 元米兵事件・事故 米軍軍属

 逮捕から半年。元米兵暴行殺人事件で、被害者の父親が手記を寄せた。被告への強い怒り、癒えぬ悲しみ、「大事な一人娘」への深い愛情を振り絞るようにつづっている

▼「なぜ娘が」。突然、娘が殺されたことを受け止められず、気持ちの整理がつかないことに胸が痛む。「私達遺族にはいかなる言い訳も通用しません、被告人は人ではありません」と極刑を望んでいる

▼金武町の吉田勝廣さん(71)は、被害者の遺体が発見された恩納村の現場へ6日に1度行く。花をたむけ、手を合わせ、献花台の周りを掃除する。事件を忘れないため、だ

▼「米兵がらみの事件や事故が起こるたびに二度と繰り返さないと誓うが、いまだに政治は問題を解決できていない」。町長や県議など23年間、政治に関わってきた吉田さんは、自分自身にも問い掛けている

▼父親の手記は最後に「沖縄に米軍基地があるゆえに起こる。一日でも早い基地の撤去を県民として願う」と訴える。吉田さんは「根本的な解決にはそれしかない。政府はごまかしている

▼1995年の米兵暴行事件後、日米両政府は普天間飛行場の返還に合意したが何も変わっていない。今回の殺人事件でも、政府はパトロール強化に向け、県警の定員100人増とパトカー20台増を決めただけだ。遺族の願いとは、ほど遠い現実がある。(玉寄興也)
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●高江の皆さん、ご唱和を! 「鶴保庸介沖縄担当相殿、「無実だと断じることは到底できない!」」

2016年11月29日 00時00分50秒 | Weblog


日刊ゲンダイの記事【上限超えパーティー券返金 鶴保大臣に“怪しい口利き”疑惑】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194356)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/二階の後ろ盾で鶴保やり放題】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1741941.html)。

 《鶴保庸介・沖縄北方相(49)は21日の国会答弁で、2013年に開いた政治資金パーティーでNPO法人副代表らが購入したパーティー券の収入計300万円を返金したことを明らかにした》。
 《★パーティー券を買うことで便宜を図っていたとなれば収賄も視野に入れざるを得ないだろう。…それは鶴保の影響力だけではない。鶴保は今年7月に時速40キロの速度超過で略式起訴されている。…二階という後ろ盾を利用してやり放題やっている鶴保を政府はなぜ守らなくてはならないのか》。

 リテラにかなり詳しい記事があります。
 【土人発言擁護の鶴保庸介沖縄担当相に重大「政治とカネ」疑惑が発覚! 国交副大臣時代、補助金の見返りに…】(http://lite-ra.com/2016/11/post-2716.html)には、《土人発言を「差別と断じることはできない」と述べ、差別思想を公然と露わにした鶴保庸介沖縄担当相。この発言だけでも大臣辞職に値するものだが、ここにきて大きな“政治とカネ”問題が明らかになった…鶴保氏が副国土交通相に就任して直後の2013年1月に開いた政治資金パーティにおいて、山梨県のNPO法人副代表が200万円のパーティ券を購入。このNPOは同年3月に国交省の所管である観光庁の補助事業に選ばれ、さらには14年2月にも別の補助事業が決定。これらの補助事業決定後も、NPO副代表は100万円(13年10月)、150万円(14年3月)と2度にわたって鶴保氏のパーティ券を購入していたことが発覚したのだ。しかも、パーティ券購入をめぐる“やりとり”はかなり悪質だ。…だが、最大の問題は、このNPOを補助事業に選んでいることだ》…だそうです。滅茶苦茶。

   『●「お零れ」=「甘い利」を大臣本人が直接受け取る!  
       さすが、秘書任せにせずに「責任感の強い人」!!
   『●「ホンモノの疑惑にメス」は入るか?…
     何でも許す倫理観無き「責任政党」と手控える批判精神無きマスコミ
   『●「美学」という名の「醜態」: 
     ドアホノミクスという難破船・泥船から下船する収賄大臣
   『●「美学」と「醜態」:「企業・団体献金(の禁止)うんぬんに 
            一直線に問題」を結び付けずにどうするのか?
   『●「甘い利」を得た「収賄=犯罪」の「構図は、単純だ」
   『●「甘利問題の核心は、政治家が口利きの
     見返りとして企業から献金を受け取ることが許されていること」
   『●もはや終わった事件? マスコミも与野党議員もお優しいこって
                           …小沢一郎氏「事件」と大違いだ
   『●なぜマスコミや与党・癒党、民進党はバカ騒ぎしないのか?  
                       口利きの御返し・甘い利はOK?
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」
   『●吸「血税」氏引責と「不適切だが違法でない」… 
     東京地検が認めなくとも「あっせん利得」は「違法」では?
   『●泥棒に縄(政治資金規正法やあっせん利得処罰法)を
        なわせても…「不適切だが違法でない」が続くだけ
   『●甘~い利を得た人が「私の件は決着した」!?:
        「冗談」や「馬鹿」も「休み休み」言われたのではね…

 甘~い利を得た方と同様、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相のコウユ~のも贈収賄じゃないんですか? あまりに醜く、汚くないですか? 政治資金規正法あっせん利得処罰法に抵触しないのですか? 「不適切だが違法でない」とか、返金すれば「私の件は決着した」なんて、断じて言えない
 高江破壊や辺野古破壊の被害者の皆さん、「沖縄差別」に苦しむ皆さん、「差別と断定できない鶴保庸介沖縄担当相には、「無実だと断じることは到底できない」という言葉を投げつけましょう!

   『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
           破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識
   『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」? 
      …沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」「事実関係を
       無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
      基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「歴史的暴言」、アベ様のシモベらの度の過ぎた
      差別意識の酷さ…無数の「沖縄差別」の氷山の一角が露見
   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、
              無用な衝突を招いている張本人は誰か」?

    「「民意圧殺」=高江破壊での「歴史的暴言」とその周辺の酷い反応。
     それを「歴史的暴言」と感じないヘイトな人々。ニッポンの
     社会そのものが相当に歪んでいる…《今の日本の病んだ空気》。
     《みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、無用な衝突を招いている張本人
     誰か》?、を理解できないようだ」

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」
       …ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘

   『●前泊博盛さん「在日米軍は、本土から…
      ウルトラマンに見えるが、沖縄から見ると怪獣でしかない」
   『●沖縄差別: 「両論併記は比較すべきものでもないものすら
                     “論”に昇格させてしまう危険なロジックだ」
   『●「どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、
      鶴保沖縄北方相「差別だと断じることは到底できない」論
   『●差別の掛算…「権力者が決めたことなのだから
      建設計画に従うべき」×「沖縄は黙って受け入れるべきだ」
   『●「沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、
          県民を敵視するかのような発言…。もはや失格」

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194356

上限超えパーティー券返金 鶴保大臣に“怪しい口利き”疑惑
2016年11月22日

     (補助金の見返りは否定しているが…(C)日刊ゲンダイ)

 鶴保庸介・沖縄北方相(49)は21日の国会答弁で、2013年に開いた政治資金パーティーでNPO法人副代表らが購入したパーティー券の収入計300万円を返金したことを明らかにした。

 21日の毎日新聞の報道を受け、大慌てで返金したのは、観光振興を目的とするNPO法人副代表が13年1月に購入した200万円分と免税店経営会社の社長を務める台湾系米国人男性が同年10月購入した100万円分。

 副代表の購入額は政治資金規正法の上限を超えている。また会社社長は名義を偽装してパーティー券を購入しており、こちらも同法に抵触している可能性がある。

 鶴保氏は12年12月から13年9月まで観光分野を所轄する国交省の副大臣を務め、副代表のNPOは13年3月、国交省の補助事業に選ばれた。鶴保氏は口利きなどの便宜を図った疑惑を否定しているが、外形上はかなり怪しい。
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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1741941.html

政界地獄耳
2016年11月23日8時33分
二階の後ろ盾で鶴保やり放題

 ★18日の閣議で政府は、沖縄県の米軍施設工事反対派に「土人」と発言した機動隊員の行為を一方的に差別とは断じられないとした沖縄北方担当相・鶴保庸介について発言を人権問題と捉えるかどうかは、言われた側の感情に主軸を置いて判断すべきとし、謝罪した国会答弁を撤回、訂正したりする必要はないとする答弁書を決定した。

 ★鶴保が国交副大臣に就任した直後の13年1月のパーティーでは、山梨県のNPO法人副代表が200万円分のパーティー券を購入。するとそのNPOは同年3月に国交省所管である観光庁の補助事業に選ばれ、さらに14年2月にも別の補助事業が決定。NPO副代表は13年10月に100万円、14年3月に150万円とパーティー券を買い続けた。加えてその手口も悪質だ。同副代表は破産手続き中にあったホテル名義と、知人の公認会計士の名義の2つに分けた。1回のパーティー券の販売上限は150万円であるため、政治資金規正法違反名義偽装も加わる。

 ★パーティー券を買うことで便宜を図っていたとなれば収賄も視野に入れざるを得ないだろう。鶴保が副大臣をやめた後も「関係を強要し、役所は鶴保に言われるままにそのNPOを扱っていたのなら、それは鶴保の影響力だけではない。鶴保は今年7月に時速40キロの速度超過で略式起訴されている。この時派閥のボスである党幹事長・二階俊博鶴保をとがめるよりもなぜ発覚したかにこだわったといわれる。二階という後ろ盾を利用してやり放題やっている鶴保を政府はなぜ守らなくてはならないのか。(K)※敬称略
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●目取真俊さん「差別用語であることは一目瞭然」…沖縄負担軽減相ら閣僚の皆さん方全員がヘイト体質

2016年11月28日 00時00分39秒 | Weblog


沖縄タイムスの記事【<土人発言>政府見解に芥川賞作家・目取真俊さんが反発】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/72396)。

 《大阪府警機動隊の「土人」発言を「許すまじき発言」と言っていた菅義偉官房長官が「差別と断定できないというのは政府の一致した見解だ」と変更したことに対し、面と向かって言われた芥川賞作家の目取真俊さんは22日、本紙の取材に「『断定できない』とは、『差別ではない政府が公式に認めたようなものだ。断じて許されない」と怒りをあらわにした》。

 最低の官房長官沖縄負担軽減担当相のスガ殿ら、アベ内閣の閣僚の皆さん方全員がヘイト体質であることが露見。お得意の閣議決定で、ヘイト体質を世界に発信してしまいました。恥ずかしい。

 琉球新報の社説【<社説>政府差別断定せず 「土人発言」偏見を助長する】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-398515.html)によると、《大阪府警機動隊員の「土人発言」に関し政府は、鶴保庸介沖縄担当相の「差別と断定できない」とする発言を容認する答弁書を閣議決定した。到底、受け入れられない。安倍晋三首相、金田勝年法相ら政府の見解を改めてただしたい》だそうです…本当に酷い差別主義者たちです。
 そして当事者の目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/そんなに沖縄人を差別したいのか。】(http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/74f90ba23c5ce67f88fa7ea773cd4735)。《改めて、「土人」発言の動画を見てみればいい。 https://www.youtube.com/watch?v=zm6NbNKIayk ここまであからさまな差別発言は珍しいくらいだ。しかも発言者は警察官=公務員であり、公務中の発言である。本来はヘイトスピーチ取り締まるべき立場にある警察官ビデオカメラを向けられているのを承知で「土人」と吐き捨てる例など、滅多にあるものではない。これが差別でなければ何が差別なのか》。

   『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
           破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識
   『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」? 
      …沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」「事実関係を
       無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
      基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「歴史的暴言」、アベ様のシモベらの度の過ぎた
      差別意識の酷さ…無数の「沖縄差別」の氷山の一角が露見
   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    「沖縄タイムスのコラム【我々は皆「土人」である 【金平茂紀
     新・ワジワジー通信(20)】】」

   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、
              無用な衝突を招いている張本人は誰か」?

    「「民意圧殺」=高江破壊での「歴史的暴言」とその周辺の酷い反応。
     それを「歴史的暴言」と感じないヘイトな人々。ニッポンの
     社会そのものが相当に歪んでいる…《今の日本の病んだ空気》。
     《みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、無用な衝突を招いている張本人
     誰か》?、を理解できないようだ」

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」
       …ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘

   『●前泊博盛さん「在日米軍は、本土から…
      ウルトラマンに見えるが、沖縄から見ると怪獣でしかない」
   『●沖縄差別: 「両論併記は比較すべきものでもないものすら
                     “論”に昇格させてしまう危険なロジックだ」
   『●「どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、
      鶴保沖縄北方相「差別だと断じることは到底できない」論
   『●差別の掛算…「権力者が決めたことなのだから
      建設計画に従うべき」×「沖縄は黙って受け入れるべきだ」
   『●「沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、
          県民を敵視するかのような発言…。もはや失格」

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/72396

<土人発言>政府見解に芥川賞作家・目取真俊さんが反発
2016年11月23日 05:00 土人発言問題 目取真俊 米軍北部訓練場 高江ヘリパッド 菅義偉菅官房長官

 大阪府警機動隊の「土人」発言を「許すまじき発言」と言っていた菅義偉官房長官が「差別と断定できないというのは政府の一致した見解だ」と変更したことに対し、面と向かって言われた芥川賞作家の目取真俊さんは22日、本紙の取材に「『断定できない』とは、『差別ではない政府が公式に認めたようなものだ。断じて許されない」と怒りをあらわにした。

 目取真さんは「沖縄の近現代史を少しでも勉強していれば、『土人』が差別用語であることは一目瞭然」と指摘。「21世紀の日本のどこに『土人』と吐き捨てるように呼ばれ、侮辱されなければいけない市民がいるというのか」と憤った。

 沖縄差別をインターネット上で書き立てる「ネット右翼」ではなく、機動隊員の発言だったことを問題視した上で、「政府が公務員の差別的用語を容認し、お墨付きを与えるかのような姿勢は、沖縄以外の地方にこの差別の構図が広がる恐れがある」と強調。さらに「政治が差別用語を容認すれば機動隊だけではなく、子どもたちにまで『土人』という言葉が浸透するのではないか」と懸念した。

 また、石原慎太郎元東京都知事が中国を「シナ」と公式の場で発言した過去の事例を挙げ、「『トランプ現象(米国の右傾化)』などと騒がれるが、日本こそ人権侵害が先行している国であり、国際感覚としても正常な状態ではない」と断じた。
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●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…

2016年11月27日 00時00分19秒 | Weblog


日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/原発を売りっぱなしにしないため】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1737986.html)。

   『●日印原発輸出・輸入の狂気: 「安倍政権は
       インドが核実験した場合は協定を破棄する」という「空手形」
     「こんな《デタラメにもほどがある》こと、《ふざけたシナリオ》の強行を
      許していいのだろうか?
      原発輸出…ニッポン、インドはお互いに気は確かなのだろうか? 
     日本が輸出した核発電で核兵器製造…、アベ様や原子力ムラ住人は、
     いったい、どう責任をとるつもりか? 
     《原発は『プルトニウムをつくる装置』》だということを無視している」

 《非加盟国との調印は玉虫色で核拡散の不安が残る…我が国の原子力政策や核開発に対する考えもまさに玉虫色で、世界唯一の被爆国としての世界への核兵器不拡散の願いと安定エネルギーとしての原子力開発との整合性は見いだせない…原発を終わらせるビジネスこそ、日本のとる技術でもあるのではないか》。

 核発電「麻薬」中毒患者の皆さんから頂いた「空手形」を信じろと言われても…。《世界唯一の被爆国》であるにもかかわらず、《原発は『プルトニウムをつくる装置』》に何の疑問も持たず、《双子の兄弟》(烏賀陽弘道さん)であることを理解しようとしない。そして、東京電力核発電人災で日本中=「地元」を汚染し、世界中に迷惑をかけたニッポンが核発輸出=《海外に原発を販売》。世界は、こんなニッポンをどう見ているのでしょう。恥ずかしい。
 ニッポンの《原発を終わらせるビジネス》が真の意味で、この先に二度と核発電を再稼働しないことであるのならいいのですが…。核発電輸出という見返りにならなければいいのですが…。

   『●烏賀陽弘道さん
     『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了
    《核兵器をタブーの領域に押し込めた。双子の兄弟の一人を
     「いないこと」にしてしまった。原発と核兵器の「血のつながり」を
     論ずることはタブーになった》

   『●ベトナム、核発電建設「延期」…
      ハノイ・アジア大会開催権返上といい、至極真っ当な判断
   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
      唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
    「渡辺謙氏については、リテラにも記事が出ていました。
     【渡辺謙が「核兵器禁止条約」に反対した安倍政権を真っ向批判
     「核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか」】
     (http://lite-ra.com/2016/11/post-2677.html)…《この議決に対して
     米露英仏の核保有国などとともに反対したのが、
     被爆国である日本だった》。」

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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1737986.html

政界地獄耳
2016年11月14日10時13分
原発を売りっぱなしにしないため

 ★11日、首相・安倍晋三はインドのモディ首相と首相官邸で会談し、インドへの原発輸出を可能にする原子力協定に日印両政府が署名した。インドは核拡散防止条約(NPT)非加盟の核兵器保有国。非加盟国との調印は玉虫色で核拡散の不安が残る。

 ★我が国の原子力政策や核開発に対する考えもまさに玉虫色で、世界唯一の被爆国としての世界への核兵器不拡散の願いと安定エネルギーとしての原子力開発との整合性は見いだせない。それはコントロールできる核エネルギーとしての原子力発電を標榜(ひょうぼう)しながら東日本大震災や、それ以前の核施設での事故はいずれも人的コントロール下に置かれていたとは言い難く、時にはずさんな管理も浮き彫りになった。つまりコントロールできる核でありながら人的ミスで事故につながったというコントロール出来ていないという弱点と、地震や津波、活断層の存在など不安要素が多い国土での安全性の担保も胸を張れるものではないからだ。

 ★福島第1原発の沈静化や廃炉に関しても予算的要素も、廃炉技術も不透明なものばかりで、過去の説明とはずいぶんと違うようだ。その中で海外に原発を販売しようというのだから、日本の原発ビジネスは「売ったら売りっぱなし」のようなものだ廃炉作業まで責任を持てるのか。わが国でもやったことがない作業を無視して売り抜けようというのはかなり乱暴なビジネスといえる。

 ★そこで一部から声が上がり始めたのが、福島第1、第2、新潟・柏崎刈羽の一部原発の廃炉の作業とその研究を海外の専門家とともに行い、廃炉技術の確立とその技術者を育成しようという考え。廃炉の技術を持ってこそ安全で安定的な原発ビジネスになろうというものだ。原発を終わらせるビジネスこそ、日本のとる技術でもあるのではないか。(K)※敬称略
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●「沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、県民を敵視するかのような発言…。もはや失格」

2016年11月26日 00時00分13秒 | Weblog


東京新聞の社説【「土人」発言擁護 沖縄相の資格を疑う】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111502000133.html)。

 《沖縄での警察による「土人」発言について、鶴保庸介沖縄北方担当相が八日の国会で「差別だと断じることは到底できない」と発言した。人権感覚に疑問符が付き、担当相の適格性も疑われる》。

 どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、鶴保庸介沖縄北方担当相の「差別だと断じることは到底できない」論。香山リカさんは《…「権力者が決めたことなのだから建設計画に従うべき」という権力側にいる機動隊員として一般市民を見下す意識、さらに「特に沖縄は黙って受け入れるべきだ」と沖縄に対する差別が加わっている》と仰っている訳で、例の「歴史的暴言」となったわけですが、それを擁護する鶴保庸介沖縄北方担当相の「差別だと断じることは到底できない」論。(リテラ)《まったく見識を疑わざるを得ない発言…頓珍漢にも程がある》。でも、どうもスガ沖縄負担軽減担当相最低の官房長官らも「差別だと断じることは到底できない」論を支持しているそうです。アベ様やスガ殿らまでが、ヘイト支持、沖縄差別支持なのでしょうか?

   『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
           破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識
   『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」? 
      …沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」「事実関係を
       無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
      基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「歴史的暴言」、アベ様のシモベらの度の過ぎた
      差別意識の酷さ…無数の「沖縄差別」の氷山の一角が露見
   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    「沖縄タイムスのコラム【我々は皆「土人」である 【金平茂紀
     新・ワジワジー通信(20)】】」

   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、
              無用な衝突を招いている張本人は誰か」?

    「「民意圧殺」=高江破壊での「歴史的暴言」とその周辺の酷い反応。
     それを「歴史的暴言」と感じないヘイトな人々。ニッポンの
     社会そのものが相当に歪んでいる…《今の日本の病んだ空気》。
     《みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、無用な衝突を招いている張本人
     誰か》?、を理解できないようだ」

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」
       …ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘

   『●前泊博盛さん「在日米軍は、本土から…
      ウルトラマンに見えるが、沖縄から見ると怪獣でしかない」
   『●沖縄差別: 「両論併記は比較すべきものでもないものすら
                     “論”に昇格させてしまう危険なロジックだ」
   『●「どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、
      鶴保沖縄北方相「差別だと断じることは到底できない」論
   『●差別の掛算…「権力者が決めたことなのだから
      建設計画に従うべき」×「沖縄は黙って受け入れるべきだ」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111502000133.html

【社説】
「土人」発言擁護 沖縄相の資格を疑う
2016年11月15日

 沖縄での警察による「土人」発言について、鶴保庸介沖縄北方担当相が八日の国会で「差別だと断じることは到底できない」と発言した。人権感覚に疑問符が付き、担当相の適格性も疑われる

 沖縄県の米軍北部訓練場へのヘリコプター離着陸帯建設に抗議する住民たちに先月中旬、大阪府警の機動隊員が「土人が」と、別の隊員は「黙れコラ、シナ人」と発言した。撮影された動画はインターネット上でたちまち拡散した。

 住民をロープで縛ったり、微罪で逮捕する強硬姿勢には反発が広がっていた。その中で権力の側が住民をさげすむ「土人」発言である。県民全体に向けられた暴言だともとらえられた。

 「土人」とは「未開・非文明」という意味を含んだ差別用語である。これは常識である。沖縄から抗議の声が上がったのも、当然である。

 府警がこの二人を戒告の懲戒処分としたのも当然である。菅義偉官房長官は「不適切な発言で大変残念だ。許すまじきことだ」と述べ、金田勝年法相も国会で「土人」という言葉が差別用語に当たるとの認識を示していた。

 こういう経緯をたどりながら、鶴保氏は国会の場で「差別だと断じることは到底できない」と発言したのである。

 もともと鶴保氏は記者会見で「沖縄振興策は例えば基地問題と現実にリンクしている」とも発言し、後に「エールを送ったつもり」と釈明に追われた。

 この問題では「消化できないものを無理やりお口開けて食べてくださいよでは、全国民の血税で使われているお金を無駄遣いしているという批判に耐えられない」と発言したこともある。

 米軍基地の辺野古移設をめぐっては「注文はたった一つ、早く片付けてほしいということに尽きる」。県民が移設に反対の声を強めているのに「片付けて」という言葉は、あまりに無神経すぎる

 「土人」発言について、明治政府の琉球処分から受け継がれた差別意識の表れだととらえる人もいよう。そこに戦後の米国占領と復帰後も続く日米両政府の傲慢(ごうまん)を感じる人もいよう。

 それでも差別ではないと言うつもりなのか

 本来、沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、県民を敵視するかのような発言を繰り返すもはや失格である閣僚としても失格であるし、首相の任命責任も問われねばならない。
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●被ばくの犠牲なくして成り立たない核発電所の再稼働や輸出を推進することは核発電「麻薬」中毒

2016年11月25日 00時00分23秒 | Weblog


東京新聞の記事【白血病発症で労災認定の元作業員 東電と九電を損賠提訴へ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016111702000134.html)。

 《この間に計一九・七八ミリシーベルト被ばくした(原発作業員の被ばく線量基準は年間五〇ミリシーベルト五年で計一〇〇ミリシーベルト以内)》。

 このような被ばくの犠牲なくして成り立たない発電システムや、それを求める社会は間違っている。それを無視してでも、核発電所の再稼働や輸出を推進することは核発電「麻薬」中毒。いい加減に、手を切れ。
 室井佑月さんは、《なんでもいいから安い電力が欲しいこの国の経済界に逆らう気もないし、首相もおなじ考え方なのかもしれない。途上国に金をばらまき悦に入るその金、税金なんですが……。自分だけが良い目をみればいい。それと、馬鹿のひとつ覚えみたいに原発依存をやめないし。世界は地球環境のため、再生可能な自然エネルギーへシフトしていっているというのに、この国は莫大な国費を原発につぎ込んで後戻りできないでいる》(『●TPP公約とその強行採決、「息吐く様に噓つく」アベ様…室井佑月さん「この方、ヤバいのではないか?」』)。本当に哀しい国です。

   『●原発被爆労働という〝原発ジプシー〟の労災
   『●鳴き殺し・被爆労働者
   『●ある原発労働者のつぶやき
   『●原発を稼働させるということ = 誰かの犠牲の上でしか成り立たない社会
   『●原発で働く: 「コスト優先」、「命は二の次」
   『●特定秘密隠蔽法と恫喝:
      被曝労働の上に世間に「声」を発することも許されず
   『●東電核発電人災…5年8カ月の忘れたころの余震
      =何度「警告」を受けても再稼働を「合理的」に推進の狂気

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201611/CK2016111702000134.html

白血病発症で労災認定の元作業員 東電と九電を損賠提訴へ
2016年11月17日 朝刊

 東京電力福島第一原発事故の収束作業などで被ばくし白血病になったとして、元作業員の男性(42)=北九州市=が、東電と九州電力に計約五千九百万円の損害賠償を求める訴訟を、二十二日に東京地裁に起こす。男性は昨年十月、白血病の発症で労災認定された。

 弁護団によると、男性は二次下請け会社の作業員として、二〇一一年十月~一三年十二月、福島第一や第二、九電玄海原発(佐賀県)で主に溶接などを担当。福島第一で原子炉建屋カバーなどを設置したほか、福島第二の原子炉建屋の出入り口補強工事や玄海4号機の定期点検でも作業。この間に計一九・七八ミリシーベルト被ばくした(原発作業員の被ばく線量基準は年間五〇ミリシーベルト五年で計一〇〇ミリシーベルト以内)。

 男性は一四年一月、急性骨髄性白血病と診断され、抗がん剤治療などをした。昨年十月に、福島第一などでの被ばくが白血病の原因になった可能性があるとして労災を認められた。白血病で死ぬかもしれないという不安からうつ病とも診断され、今年五月に労災認定された。

 弁護団は、東電や九電は現場施設管理者として作業員の安全を守る責任があったが、十分な被ばく防止対策を怠ったと主張。男性は白血病になる遺伝的要因などはなく、労災認定の専門家会議でも原発作業での被ばく以外の原因は認められなかったとしている。

 東電は「詳細は承知していないが、訴状が送達され次第、適宜適切に対応する」とコメント。九電は「提訴について承知しておらず、現時点ではコメントのしようがありません」とした。
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●東電核発電人災…5年8カ月の忘れたころの余震=何度「警告」を受けても再稼働を「合理的」に推進の狂気

2016年11月24日 00時00分11秒 | Weblog


日刊ゲンダイの記事【早朝の列島に悪夢再び…福島第2核燃料冷却装置が一時停止】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194414)。
LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【福島沖でまた…この地震大国原発を次々再稼働する安倍政権と規制委は正気なのか? 玄海原発でも耐震性不足が】(http://lite-ra.com/2016/11/post-2718.html)。

 《東日本大震災の悪夢が脳裏をよぎった。22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。福島、茨城、栃木3県で震度5弱を観測した強い揺れにより、福島第2原発緊急事態に陥った》。
 《“まさか”という事態は現実に起きるのだ。そして、そうなれば、福島第一原発の事故と同じような原発の重大事故が起きることも十分ありうる。実際、福島第一原発の事故要因はいまだ解明されておらず、事故当時の福島第一原発所長の故・吉田昌郎氏の調書からも東日本壊滅の危機を免れたのはたまたまの幸運に過ぎなかったことが明らかになっているのだ》。

   『●東京電力人災時のベントと住民避難、
       そして、いま「彼ら」はなぜ反対の声をあげないのか?
   『●『朝日』潰しに夢中: 原発再稼働や輸出を進めるアベ様には
                  「制御を失った原発の実相」が見えていない
   『●「吉田氏の肉声を記録した調書」: 
         『朝日』の「誤報」を叩くだけでいいのか?
   『●「仏様のおかげ」はもう期待しない方がいい:
      高浜原発、「このゴジラが最後の一匹だとは思えない」

 3.11東京電力原発人災の悪夢、再びか?、とヒヤリとしました。福島第2原発の「使用済み核燃料貯蔵量1120トン」のようです(『●志賀原発訴訟第二ラウンド: 裁判所は信頼を回復できるか?』)。 

   『●「豊かな玄海町」へ:
     「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力正しい理解で豊かな暮らし」

 その冷や汗も引かぬ間に…。同日午前中…。
 福島沖の大地震で大騒ぎしている最中、核発電「麻薬」中毒者達ときたら…「原子力正しい理解で豊かな暮らし」という狂気です。
 東京新聞の記事【玄海原発の避難計画策定 政府や佐賀県「合理的」】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112201001514.html)を見て呆れました。《政府と佐賀、長崎、福岡の3県は22日、都内で会合を開き、九州電力が再稼働を目指す玄海原発(佐賀県玄海町)の周辺自治体の避難計画を議論、「合理的」として取りまとめた。事実上、再稼働手続きの一環で、政府の原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)が近く了承する》。
 《合理的》!? アベ様議長の原子力防災会議は、一体、どこをどう議論すると、そのような合理的な「結論」に到達できる、「了承」できるでしょうか?
 「地元」民の皆さん、「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しい理解で豊かな暮らし」の教訓を、本当に忘れてしまっていいのですか?
 3.11東京電力核発電人災から5年8カ月。忘れたころの余震は何度めの「警告」でしょうか。それでも、アベ様らは核発電再稼働を「合理的」に推進し、輸出までしたい、ということです。狂気。「麻薬」中毒、ビョーキ。


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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194414

早朝の列島に悪夢再び…福島第2核燃料冷却装置が一時停止
2016年11月22日

     (写真はイメージ(福島第1原発4号機の
      使用済み燃料プール、東京電力提供))

 東日本大震災の悪夢が脳裏をよぎった。22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。福島、茨城、栃木3県で震度5弱を観測した強い揺れにより、福島第2原発が緊急事態に陥った。

 原子力規制庁によると、午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が自動停止し、核燃料を冷やす水の循環ができない状態となった。

 3号機の使用済み核燃料プールには2544本の核燃料が貯蔵されており、うち184本が新燃料。停止当時のプールの水温は28.7度で、1時間に0.2度ずつ上がると予想され、運転上の制限値である65度に達するまでには1週間程度の余裕があった。

 核燃料の発熱量が少なかったため、すぐさま危険な状態には至らなかったが、午前7時47分に冷却用のポンプが再起動し、冷却が再開されるまで実に1時間半にわたって現場には緊張が走った。NHKが津波への警戒のため、「東日本大震災を思い出してください!」と避難を促すアナウンスを連呼する中、あの大惨事を思い出した方も多かったことだろう。

 福島第1原発には現時点で新たな異常はない。宮城県の女川原発、運転を停止している茨城県の東海第2原発でも異常は確認されていない。


■仙台港 1メートル超え津波

 福島県などで震度5弱を観測した地震は、太平洋沿岸に1メートル超えの津波をもたらした。

 気象庁は福島と宮城両県の太平洋岸に津波警報を発令。6時49分にいわき市小名浜で60センチの津波を観測後、広い範囲で津波を観測。最大観測は仙台港の140センチ(8時3分)、次いで相馬港の90センチ(7時6分)、石巻市鮎川の80センチ(7時39分)、久慈港の80センチ(7時54分)。関東でも、茨城県大洗で50センチ(7時8分)、千葉県の内房で30センチ(7時10分)、八丈島で30センチ(7時22分)の津波を観測している。同庁は、震源は東日本大震災の余震域内だが、プレート境界ではなく陸側プレート内で起きた正断層型地震と発表している。

 都内では、千代田区、中央区、新宿区、渋谷区など広い範囲で震度3を観測した。
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http://lite-ra.com/2016/11/post-2718.html

福島沖でまた…この地震大国で原発を次々再稼働する安倍政権と規制委は正気なのか? 玄海原発でも耐震性不足が
原発 編集部 2016.11.22

     (九州電力公式サイト玄海原子力発電所ページより)

 本日早朝、福島県沖を震源とするM7.4の地震が発生。東日本沿岸に津波がおしよせる事態となった。東日本大震災から5年しか経っていないのに同じような震源地で大規模地震が発生するとはほとんどの人が思っていなかっただろう。しかし“まさかという事態は現実に起きるのだ。そして、そうなれば、福島第一原発の事故と同じような原発の重大事故が起きることも十分ありうる

 実際、福島第一原発の事故要因はいまだ解明されておらず、事故当時の福島第一原発所長の故・吉田昌郎氏の調書からも東日本壊滅の危機を免れたのはたまたまの幸運に過ぎなかったことが明らかになっているのだ。

 にもかかわらず、安倍政権と電力会社は原発の再稼働を次々と進めている。政府や電力会社は「世界一厳しい安全基準」などといっているが、地震大国である日本の現状をまったく勘案せずに、穴だらけのまま、無理やり再稼働しているのが実態だ。

 たとえば、11月9日には、原子力規制委員会が佐賀県の九州電力玄海原発3・4号機の審査で合格の内定を出したが、玄海原発をめぐっても、住民訴訟で九州電力が想定地震規模を過少評価していて耐震性が不足していること、フィルターベントや第2制御室が未完成であること、配管の損傷検査がきちんと行われていないことなどが指摘されている。

 すでに再稼働している鹿児島県の川内原発、愛媛県の伊方原発、福井県の高浜原発にも、耐震性の不足や住民の避難の困難さ、火山噴火への対策をまったくしていないことなど、様々な問題がある。

 本サイトはこれまで、再稼働の動きのたびに、各原発の危険性を指摘し、再稼働を進める安倍政権と原子力規制委員会、そして電力会社の利権に群がるマスコミの実態を指摘してきた。その記事を以下に再掲載するので、いま、進行している事態の危険性を改めて認識してもらいたい。

(編集部)


村上春樹が原発推進派を徹底論破! 15万人の人生を踏みつける“効率”に何の意味がある?

原発に懸念示すだけで「地震の政治利用」と炎上…ネット世論に騙されるな! 川内、伊方原発で高まる大地震の可能性

熊本で震度7! 川内原発にこの規模の地震が直撃していたら…再稼働した原発の甘すぎる地震対策

桜島噴火で“再稼働”川内原発が危ない! 火山専門家が警告するも原子力規制委・田中委員長が無責任対応

再稼働した伊方原発は日本で一番危険な原発だ! 安全審査をした原子力規制委の元委員長代理が「見直し」警告

もう一度言う、福島原発事故の主犯は安倍晋三だ! 第一次政権時に地震対策拒否、事故後もメディア恫喝で隠蔽…

新潟県知事選で原発再稼働反対の米山隆一候補が当選した理由…官邸の謀略と東電のデタラメに県民が怒り

NHKの生番組で解説委員が反乱!? 7人の委員のうち6人が政府の原発政策を徹底批判する快挙!

NHKディレクターが原発報道への圧力を明かした! 経営委員会で原発推進の番組をつくれという指示が

再稼働ドミノに待った! 原発訴訟ですべての原発は止められる! 大飯、高浜原発を止めた弁護士が明かす法廷戦術と訴訟の舞台裏
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●竹中平蔵氏のパソナによる「自分が関わったところで自分が利益を得るという構図」に乗っかって大丈夫か?

2016年11月23日 00時00分19秒 | Weblog


日刊ゲンダイの記事【民間業者の影も…安倍政権“フリーター量産計画”の思惑】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194249)。

 【第1回「雇用関係によらない働き方」に関する研究会を開催しました】(http://www.meti.go.jp/press/2016/11/20161117005/20161117005.html)によると、以下のような委員構成です。委員のプロフィールは、コチラhttp://www.meti.go.jp/press/2016/11/20161117005/20161117005-c.pdf)。

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【委員】
 高橋俊介 (慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授)
 中野円佳 (株式会社チェンジウェーブ)
 中村天江 (リクルートワークス研究所 労働政策センター センター長)
 湯田健一郎 (一般社団法人クラウドソーシング協会 事務局長)

【ゲスト】
<事業者>
 粟生万琴 (株式会社パソナテック 取締役)
 須藤憲司 (KAIZEN PLATFORM CEO)
 曽根秀昌 (ランサーズ株式会社 取締役)
 田中優子 (株式会社クラウドワークス 執行役員)
 田中美和 (株式会社 Waris 代表取締役)

<フリーランス等働き手>
 ○○○○ ○○
 □□ □□
 △△ △△
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 《例えばパソナだ。今回の経産省の研究会にはパソナのシニアマネジャーが有識者として出席した。パソナの南部靖之社長は過去に「リストラや定年がないフリーターこそ終身雇用」と持論を唱えたことがある。現在は子会社がフリーランスと企業のマッチングサービスを展開》。

 《働き方改革》ではありません。アベ様らのやっていることは、いずれの分野においても、「改」であり、「働き方壊革」です。
 そしてまたしても、ヤッパリねェ~、竹中平蔵氏のパソナ。またしても、「自分が関わったところで自分が利益を得るという構図」のようです。

 <フリーランス等働き手>には、今後、批判的な視点を持つ方は招かれるのだろうか?
 《「ドクターX」のように腕一本で生きるフリー医師》…いやぁ~、番組中の「ドクターX」医師も、イジメ的搾取を相当に受けていると思いますが?

 アベ様らが恣意的に選んだ委員・有識者の下の悍ましき構図=竹中平蔵氏のパソナによる「自分が関わったところで自分が利益を得るという構図」に無批判に乗っかっていて、本当に大丈夫なのでしょうか? 「幸せ」を望む、「より良き生業」を望む非正規雇用者やフリーターの方々は、この構図の下で、本当に幸せになれるのか? 多くの方々は、現実には、「いのちき」さへ困難な状況ではないでしょうか。

   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(1/2)
   『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)
   『●『松下竜一未刊行著作集1/かもめ来るころ』読了(8/8)
   『●「長時間労働を前提にした企業文化」…
      ニッポンの哀しい「文化」…働くとは何か? 生業とは?
   『●哀しい利権に群がるアサマシさ・・・学商・竹中平蔵氏の
            「パソナが手にした利権は偶然なのだろうか?」

   『●政商と学商・・・自分が関わったところで
         自分が利益を得るという構図、それは「偶然」か?

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194249

民間業者の影も…安倍政権“フリーター量産計画”の思惑
2016年11月20日

 安倍政権が「働き方改革」を口実にして、フリーターの量産化を画策している。今月17日、経産省は、会社と雇用関係を結ばないフリーランスなどの働き方を促進するための研究会雇用関係によらない新しい働き方を立ち上げた。

   「人手不足が深刻化している今の日本では、フリーランスは女性を
    中心に潜在的な働き手を掘り起こす有効な手だてになる
    と考えています。有識者をお招きし、フリーランスの現状や
    課題について議論しました」(経産省経済産業政策局)

 聞こえはいいが、フリーランスとは要するにフリーターだ。現在1064万人おり、10年前の約5倍に増えた。背景には急速に拡大してきた派遣市場が飽和状態に近づいていることがあるが、「だったらフリーランスでひと儲け」ともくろむ民間業者の影もチラつく。


■企業とのマッチングサービスまで

 例えばパソナだ。今回の経産省の研究会にはパソナのシニアマネジャーが有識者として出席した。パソナの南部靖之社長は過去に「リストラや定年がないフリーターこそ終身雇用」と持論を唱えたことがある。現在は子会社がフリーランスと企業のマッチングサービスを展開している。

 サラリーマンには時間に縛られず仕事を選べるフリーランスは魅力的に映るかもしれないが、現実は厳しい。労働問題に詳しい上田啓子弁護士が言う。

   「一般的に、よほど専門性の高い技術や知識を持つ人ではないと、
    フリーランスで稼ぎ続けるのは難しい。発注先の要求を断れず、
    結果的に長時間労働につながったり、突然の契約打ち切りや
    ギャラの未払いなどのリスクも生じます。確定申告や社会保険料などの
    事務手続きも自分でしなくてはならない煩わしさもあります」

 「ドクターX」のように腕一本で生きるフリー医師に憧れる人の気持ちも分かるが、政府の甘い文言に踊らされると大ヤケドする。
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●行ってはいけない: 「それでも日本には戦前の過ちを踏まえた「戒め」がある。海外で武力行使をしない」

2016年11月22日 00時00分01秒 | Weblog


東京新聞の社説【南スーダンPKO 新任務より撤収の勇気を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111602000134.html)と、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016111602000138.html)。

 《南スーダンに派遣される自衛隊部隊に「駆け付け警護」などの任務が追加された。憲法が禁じる海外での武力の行使につながりかねない危うい任務だ…◆非軍事支援、検討急げ》。
 《助かる人がいる。その半面で日本の海外での武器使用の範囲は拡大する▼慎重論に対して、「仲間が襲われているのに、見捨てるのか」という批判を聞く。なるほど、その言葉は突き刺さる。それは卑怯なことではないかと▼これだけは、言える。それでも日本には戦前の過ちを踏まえた「戒め」がある海外で武力行使をしない》。

 どんな「戦況」で、何があろうとも撤収させる気などさらさらなく、自衛隊に重大な「問題」が発生することに期待している、としか思えないアベ様や稲田朋美防衛相(パートナーはアノ株主)ら。閣議決定で「駆け付け警護」の付与を決定できる?、一体、この国はどうなっているのですか?
 ……それでも「海外で武力行使をしない」べき、と信じる…《これだけは、言える。それでも日本には戦前の過ちを踏まえた「戒め」がある海外で武力行使をしない》。

   『●「人殺し」なんぞには行かせたくない
   『●戦争できる国へ: アベ様をはじめ
     自公議員・翼賛野党議員の皆様がまずは「丸太」に
   『●アベ様の「誇りある国へ」
      =戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」、でいいのか?

   『●「「死にたくない」だけでは足りない、「人を殺したくない」
               という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」

   『●壊憲法案・戦争法案: 「撃つより撃たれよう」
       と自衛隊員に考えさせる場面、あまりに残酷
   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
   『●「あとの祭り」: 「駆けつけ警護」は『任務遂行型』の武器使用
                      =違憲な自己防衛を越える武器使用
   『●自衛隊を弄ぶ「トンデモ答弁」「言葉遊び」「詭弁」…
           「戦闘」「戦闘行為」ではなく「衝突」「衝突事案」
   『●「武力衝突は、変化を予測しやすい天候とは違」う、
      「きょうの安全があすの安全を保障するとは限らない」
   『●アベ様、稲田・高市氏「この国の政権の
     重要閣僚がヘイト団体と仲良し」…どの辺が「インテリジェンス」?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016111602000134.html

【社説】
南スーダンPKO 新任務より撤収の勇気を
2016年11月16日

 南スーダンに派遣される自衛隊部隊に「駆け付け警護」などの任務が追加された。憲法が禁じる海外での武力の行使につながりかねない危うい任務だ。

 一九九二年のカンボジアから始まった自衛隊の国連平和維持活動(PKO)参加は、二十四年を経て歴史的転換点に立っている。

 政府はきのう国連南スーダン派遣団(UNMISS)に参加する陸上自衛隊の部隊に「駆け付け警護」と「宿営地の共同防護」の任務を追加で与えることを決めた。二十日から順次、現地に派遣される十一次隊から適用される。


◆一発も撃つことなく

 「駆け付け警護」は自衛隊部隊が活動する近くで非政府組織(NGO)などの関係者が襲われ、速やかに対応できる国連部隊が存在しない場合、自衛隊が救出する任務。「宿営地の共同防護」は自衛隊が他国の部隊とともに活動拠点とする宿営地が武装集団に襲撃された場合、共同で対応する任務である。

 ともに、安倍政権が昨年九月に成立を強行した安全保障関連法で可能になり、陸上自衛隊は新しい任務が遂行できるよう、訓練を重ねてきたという。

 問題となるのは、自らを守るという武器使用の一線を越え任務を遂行するための武器使用が可能になることだ。

 自衛隊のPKO活動は「五原則」に基づいて派遣されてきた。

 紛争当事者間で停戦合意が成立していることや、紛争当事者が日本の参加に同意していること中立的立場を厳守することで、これらの条件が満たされない場合、撤収できると定めている。また武器の使用は必要最小限のものに限っている。

 この五原則に基づく派遣で二十四年間、自衛隊は一発の銃弾も撃つことなく任務を遂行してきた。


◆武力の行使に発展も

 戦後日本は、先の大戦で国内外に多大の犠牲を強いた反省から憲法九条の下、専守防衛に徹してきた。自衛隊を創設したものの、防衛力の整備は自衛のための必要最小限度のものにとどめてきた。

 海外で武力の行使はしないという抑制的な姿勢が、戦後日本の国際的な信頼と経済的繁栄をもたらしたことは紛れもない事実だ。

 五原則に停戦合意を盛り込んだのも自衛隊が戦闘に巻き込まれ海外での武力の行使を禁じた憲法に違反するような事態が生じるのを避けるためである。

 しかし、南スーダンは今、専守防衛という戦後日本の国是を脅かしかねない危険な情勢にある。

 自衛隊の宿営地がある首都ジュバでは七月に大統領派と反政府勢力との大規模な武力衝突が発生して二百七十人以上が死亡。十月中旬にはジュバから約六百キロ離れた地域での戦闘で五十人以上が死亡した、という。

 政府は治安情勢の厳しさを認めながらも、現地を視察した稲田朋美防衛相は「ジュバ市内は比較的落ち着いている」と強弁する。

 反政府勢力は国家に準ずる組織とは言えず、停戦合意などの五原則は維持されているという論法だが、それは、現実を直視しない、安保関連法に基づく新任務付与の実績づくりを優先した派遣継続ありきの姿勢ではないのか。

 市民を巻き込んだ戦闘の危険すら否定できない情勢で現地にとどまることが、日本の活動として本当に適切なのだろうか。

 駆け付け警護に当たる自衛隊が武装勢力との間で本格的な戦闘に発展すれば、双方に犠牲が出ることも避けられないだろう。

 戦闘相手が、五原則で想定している国家や国家に準ずる組織でないとしても、憲法が禁じる海外での武力の行使と同様の軍事的行為に当たるとの批判は免れまい。

 共同通信社が十月下旬に実施した全国電話世論調査で駆け付け警護の任務付与に57%が「反対」と答え、賛成の31%を大きく上回ったのも、新しい任務自体の危険性や憲法との関係に対する危惧を感じているからではないか。

 南スーダンは最も新しい国連加盟国で、国づくりには国際社会が協調して取り組む必要がある。憲法前文の精神から言っても、日本が率先して支援するのは当然だ。


◆非軍事支援、検討急げ

 専守防衛に徹する平和国家であり、欧州各国とは違ってアフリカを植民地支配したこともない日本だからこそ得られる信頼がありできる貢献があるはずである。

 政府は各国に呼びかけ、インフラ整備をはじめ医療・衛生、教育・人材育成など非軍事の民生支援の検討を急いだらどうか。

 日本から遠い地で、厳しい状況下で任務に当たる自衛隊員には敬意を表するが、有意義な活動ができない治安情勢に至った場合、安倍晋三首相には躊躇(ちゅうちょ)なく撤収を決断する勇気を求める。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016111602000138.html

【コラム】
筆洗
2016年11月16日

 映画「七人の侍」(黒沢明監督、一九五四年)の後半の場面で、三船敏郎さん演じる「菊千代」は銃を構える敵に対し、ひるむことなく、立ちはだかる。シナリオから引く。<勘兵衛(叫ぶ)「菊千代っ!何をする!危ない!」><ダーン!-銃声。菊千代、一歩ふらっと出る。また、一歩>…▼菊千代は野武士と相打ちの果て絶命する。映画ならばこれでよい。しかし菊千代の親ならお逃げなさい」「別の方法を考えなさいと止めるだろう別の方法はないのか。政府が閣議決定した南スーダンPKOの新任務の駆け付け警護である。陸上自衛隊は現地で国連職員らが襲われた場合、武器を持って赴き救出に当たる。助かる人がいる。その半面で日本の海外での武器使用の範囲は拡大する▼慎重論に対して、「仲間が襲われているのに、見捨てるのか」という批判を聞く。なるほど、その言葉は突き刺さる。それは卑怯(ひきょう)なことではないかと▼これだけは、言えるそれでも日本には戦前の過ちを踏まえた「戒め」がある海外で武力行使をしない。新任務はその戒めに本当に触れぬのか▼武器を取るのは難しくない。難しいのは戒めを守りつつ安全で効果的な国際的な平和維持活動を日本がどう築いていくかである。武器を取らぬことで批判もあろう。が、その茨(いばら)の道を選ぶのは卑怯ではない菊千代とは違う勇気の形もある
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●米内政問題であり、「TPP参加に理解を求める役回り…首相の仕事ではない。で、何しに行ったのか」?

2016年11月21日 00時00分49秒 | Weblog


日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/安保やTPPより対中露方針では】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1740116.html)。

 《TPP参加…、首相の仕事ではない。で、何しに行ったのか》?


 その前に、まず、日刊スポーツの記事【安倍首相、トランプ氏に54万円ゴルフドライバー】(http://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1740111.html)によると、《外国首脳の中で、一番乗りの「トランプ詣で」。首相は信頼できる指導者だと持ち上げ、ゴルフという同じ趣味を持つトランプ氏に、日本から持ち込んだ「本間ゴルフ」の最高級ドライバー(54万円)をプレゼント。トランプ氏も首相にゴルフグッズを贈呈。趣味の一致が、今後の日米関係を占う鍵に浮上した》…そうです。
 悍ましい「ドナ・シン」関係。アベ様、当然、ポケットマネーでしょうね太っ腹ですね!

   『●「ドナ・シン」と日米FTA:トランプ氏、
      猪突猛進なアベ様評は「彼はとんでもないやつだ、すごいぞ」!

 また、東京新聞の記事【トランプ氏、政治私物化? 首相との会談に娘同席】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016111901000927.html)によると、《トランプ氏の娘…と夫…が同席したことについて、トランプ氏一家による「政治の私物化」だとの批判…。米メディアが18日伝えた。…外国首脳が同社を優遇しかねないとして、国益と個人的な利益が相反するとの懸念が広がっているためだ。イバンカさん夫妻が機密情報に接する権限を持っていないことも批判に拍車》。
 アベ様の「一番槍」…オバマ大統領や反トランプ派の皆さんはどう思ったことでしょう。世界の蔑みの目?

 さらに、東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016111902000155.html)では、《▼銀行の救済を受けながらトランプ氏のカジノは破綻した。無謀な経営の結末であるにもかかわらず、彼は破綻の理由を、こう語った。「大規模な景気後退の犠牲になったのだ-もはやそれは恐慌と呼ぶべきかもしれない」▼あれっ、そういえば…安倍首相も参院選前に公約変更の理由を「世界経済はリーマン・ショック前に似ている」と世界経済のせいにして国内外で失笑されていたような。意外に気が合う二人なのか?》…とのこと。
 あ~悍ましき「ドナ・シン」関係。

 さて、《首相が説得に意欲を燃やしていたTPP参加に理解を求める役回りは、オバマ大統領やケリー国務長官など来年1月まで現職として勤める者の内政としての仕事であり、首相の仕事ではない。で、何しに行ったのか》?? …「一番槍」とご機嫌なアベ様?、でも、反トランプ派の人々の目にはどう映ったのでしょうね?
 室井佑月さん曰く、「この方、ヤバいのではないか?」…御尤も。こんなリーダーしか居ません、ニッポンには。

   『●TPP公約とその強行採決、「息吐く様に噓つく」アベ様…
             室井佑月さん「この方、ヤバいのではないか?」

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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1740116.html

政界地獄耳
2016年11月19日9時15分
安保やTPPより対中露方針では

 ★次期米大統領・トランプと会談した首相・安倍晋三。「胸襟を開いて率直な会談ができた。信頼関係を築いていくことができる、確信を持てる会談だった」と首相は意義を強調したが、トランプは「私の基本的な考え方を話した」と言葉少なだ。政府は大統領選勝利後、トランプと外国首脳の会談は初めてと胸を張るが、就任前の米次期大統領と日本の首相による会談は異例。

 ★今までも米国には無理難題を突き付けられてきたはずだが、民主党とも共和党とも違うトランプが何を言い出すか不安で、すっ飛んで会いに行ったというところだろう。真意を聞くということは大切だ。しかし、選挙戦の最中に、在日米軍駐留経費の日本側全額負担や、核保有を促すなど、本意なのか、勢いでの発言なのかよく分からない。日本では政治家の発言は重いとされている。選挙公約が実行されないとなると、国民もメディアも野党もこぞって「うそつき」と批判する。もっとも、最近は不用意な発言や暴言が売り物の政治家が世界中に増え、日本でもまねをしたがる閣僚もいる。首相にはトランプからそんなあしき慣習は学んできてほしくはないが、日本側が日米安保や日米同盟は大切だと説き、理解を求めるというのもおかしな話だ。

 ★本来問うべきはトランプの持つ価値観や世界観、アジア政策、特に中国、ロシアとの距離の置き方など、我が国の外交と密接に関係することだろう。また、首相が説得に意欲を燃やしていたTPP参加に理解を求める役回りは、オバマ大統領やケリー国務長官など来年1月まで現職として勤める者の内政としての仕事であり、首相の仕事ではない。で、何しに行ったのか。(K)※敬称略
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●テイクテイク…な「民進に信用がないのを野党で支える構造をわかっていない」「なぜ偉そうに上から目線」

2016年11月20日 00時00分16秒 | Weblog


日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/助けられる立場なのに偉そうな民進】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1739625.html)。

   『●瀬戸際、分岐点: 神保哲生氏、
     「野党は…あれだけ抵抗した安保法反対は本物だったのかが問われます」
    「nikkan-gendaiの記事【主張も“封印”し現実路線に
     志位共産党「野党共闘」への本気度】」
    《だが、「違憲の安保法廃止」と「集団的自衛権行使を容認した
     昨年7月の閣議決定取り消し」への共産党の覚悟は、
     想像を超えるハンパなさだ……神保哲生氏……むしろ他の野党は、
     共産党と共同戦線を張れないのなら、あれだけ抵抗した
     安保法反対は本物だったのかが問われます


 《民進党の議員が次点に泣かないようにするための共闘で、メリットは民進党にばかりある。つまり、共産党が候補者を出さずに民進党の候補者を助けるという話なのに、なぜ偉そうに上から目線なのだろうか…「民進党が強くて国民の支持があれば何の問題もない。民進に信用がないのを野党で支える構造をわかっていない」(野党関係者)》。

 相変わらずテイクテイクテイク。何か大きな誤解、ないしは、勘違いをしているのではないでしょうか?、死ぬ気で「民」と共に「進」むべき党は。コラムでは、《自公と補完勢力…。今の民進党は補完勢力に近いといえる》とも。
 TPPでもヒヨリ、結果として強行採決のスキを与えた大罪をまたしても犯している。そして、アベ様ら核発電「麻薬」患者に、次々と寿命核発電所までも再稼働を許すこととなっているが、そこにも民進党は貢献している言わざるを得ない。「連合傘下の電力総連」の顔色ばかりうかがっている。
 《民進に信用がないのを野党で支える構造をわかっていない偉そうに上から目線》をいつまで続けるつもりだろうか? 狂ったアベ様政権の「政」をストップする気は全くないようだ。

   『●同感…「民主党は本気で安倍政権を
        倒す気があるのか?――そう疑わざるを得ない」
    《民主党は本気で安倍政権を倒す気があるのか?――
     そう疑わざるを得ない…生活の元職、森裕子氏(59)が
     出馬表明済み…新潟県には東電の柏崎刈羽原発があるが、
     泉田知事は再稼働に慎重です。そこへ『脱原発』の森さんが
     野党統一候補になることに、連合傘下の電力総連が猛反発し、
     民主党本部はそれに従った…民主党にとっては
     「打倒安倍」より、連合と原発の方が大事ということ》

   『●「ちっ、ほっといたら民主なんて、
     そのうち死ぬ運命だったのに。余計なことしやがって…ってことだわな」
    「民進党は、「民」と「進」む気はあるのか? テイクテイクテイクばかり
     していると…皆にそっぽを向かれますよ。室井佑月さんは、《民主党は、
     国民に寄り添って死ぬ気で行動するよりない》と言います。同感です。
     壊憲阻止で共「闘」することが第一です。でも、連合電力総連
     配慮して核発電再稼働を進めるようであれば、民心は離れていくことは
     必至です。民進党の踏ん張りどころ。「道」を踏み誤ってはいけない」

   『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」という
           「冗談」のような公約…投票したオメデタイ皆さん
    「そもそもウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」という
     「冗談」のような自民党の公約…自公や「癒(着)」党に投票した
     オメデタイ皆さんたち。「あとの祭り」。加速度的に破壊されていくニッポン。
      今回の強行採決、死ぬ気で「民」と共に「進」むべき党が、
     ヒヨッタことにも大変に大きな原因があります」

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http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1739625.html

政界地獄耳
2016年11月18日8時54分
助けられる立場なのに偉そうな民進

 ★第7回中央委員会総会(7中総)での連立政権構想について、民進党代表・蓮舫が「共産党の片思いの話」と発言したことを受けて、17日、共産党委員長・志位和夫は会見で同党の「野党連合政権」構想について「選挙協力の条件という位置付けではない。話し合いの中で合意を得たい」と述べ、修正に終始した。だが民進党のいじめには生産性はない。蓮舫が片思いというなら、あと数万票が民進党にも連合にも出せないで、民進党の議員が次点に泣かないようにするための共闘で、メリットは民進党にばかりある。つまり、共産党が候補者を出さずに民進党の候補者を助けるという話なのに、なぜ偉そうに上から目線なのだろうか

 ★共産党との路線の違いや、いやそもそも今の民進党の議員は、共産党の綱領を知っているだろうか。ただただ50代以上の連合幹部に不安感をあおられてのことだろう。昨年9月、志位は「国民連合政府」構想を発表。そののろしは、その年の9月の岩手県知事選で現職の達増拓也を民主、維新、生活、共産が支援するところから始まったと言っていい。政治状況は多少変わったが、自民党の1強多弱の構図は変わらない。それを打破すらできずに軽口をたたくのは早計だ。

 ★民進党こそ今党内で政策論議が行われたら党が空中分解するのは明白それを壊さないように支えているのが野党共闘でもある。「民進党が強くて国民の支持があれば何の問題もない。民進に信用がないのを野党で支える構造をわかっていない」(野党関係者)。7中総の決議では冒頭に「自公と補完勢力対野党と市民の共闘」を打ち出した。今の民進党は補完勢力に近いといえる。(K)※敬称略
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●TPP公約とその強行採決、「息吐く様に噓つく」アベ様…室井佑月さん「この方、ヤバいのではないか?」

2016年11月19日 00時00分03秒 | Weblog


asahi.comの記事【室井佑月「この方、ヤバいのではないか?」】(https://dot.asahi.com/wa/2016111600107.html)。

 《安倍さんは…「円滑に議論し、議論が熟した際には採決する。民主主義のルールにのっとっていくのは当然のこと」 さらに、「我が党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」とまで言い切った。……。もう言葉も出て来ませんな。よく、そんな嘘が平気でつける》。
 《123カ国が、勇気を持って賛成したのに。この国は唯一の戦争の被爆国なのだから、こういうところでリーダーシップを発揮せずしてどうする? 核兵器がない世界を目指そうと、声高に訴えるべきじゃん。ほかの非核保有国からは、とんだ裏切り者に見えただろう。一国民として、恥ずかしくてならない》。

 TPPについては、そもそも「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」という「冗談」のような公約でしたものね。しかも、「TPP断固反対といったことは一回も、ただの一回もございません」とまで言う始末。「我が党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と全く同じ。相変わらずの「息吐く様に噓つく」アベ様。室井さんは《サイコパス》か?、とまで言いますが、全く同感。

   『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、
                   騙す阿呆に、騙される阿呆
   『●公約破りの自民党が推進するTPP、その旗を振るマスコミにも呆れる
   『●自公議員は、TPP問題だけは「信頼」できるし、
        「責任」を持つって? 救いようのない○○です
   『●アベ様「TPP断固反対といったことは一回も、
      ただの一回もございません」…TPPのみならずウソだらけ
   『●現実路線に転じ、暴言を撤回する「ト」な米大統領候補
        …アベ様同様、選挙が終われば豹変するに決まってる
   『●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」
       という「冗談」のような公約…投票したオメデタイ皆さん

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳】は《世界が動きだしているときに日本はあまりにも鈍感》と言います。渡辺謙氏も…

   《核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられないニュース
    流れました。いったいどうやってこの地球から無用な兵器を
    無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで意見は
    無いのか。原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験したこの国
    どこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか》

…とつぶやきました。
 こんな《リーダー》しかいないニッポン、哀し過ぎる。

   『●《…death fell from the sky…》
        …「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」
   『●「核なき世界」無き国…「日本や韓国など
      米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」」
   『●「ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか」?  
                      そして、ナガサキは? フクシマは?
   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
    「「ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか」? 
     そして、ナガサキは? フクシマは? この国は何も騒ぎません。
     さらには、原発輸出や核発電所再稼働に向けて核発電「麻薬」
     中毒患者が正気の沙汰ではないことをやっています。
     「核なき世界」にはほど遠い。哀しい国です」

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https://dot.asahi.com/wa/2016111600107.html

(更新 2016/11/18 07:00)
室井佑月「この方、ヤバいのではないか?」

 10日の衆院本会議で環太平洋経済連携協定(TPP)承認案と関連法案が可決された。議論半ばで採決に至ったことに、作家の室井佑月氏は怒りを露わにする。

*  *  *

 衆院環太平洋経済連携協定(TPP)特別委員会は、11月4日午後、自民党・公明党、野党である日本維新の会の賛成多数で可決した。

 結局、強行採決じゃん。安倍総理のお仲間の「強行採決(すればよい)」という発言が問題になっていたが、強行採決は自民党内で暗黙の了解になってたんでしょ?

 安倍さんは、その発言が問題とされたとき、国会でこう言った。

   「円滑に議論し、議論が熟した際には採決する。
    民主主義のルールにのっとっていくのは当然のこと」

 さらに、

   「我が党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない

 とまで言い切った。

 ……。もう言葉も出て来ませんな。よく、そんな嘘が平気でつける

 この方、ヤバいのではないか? 小説や映画に出て来るサイコパスかもしれん。

 忘れもしない、昨年9月の安全保障関連法案の審議。参院特別委で速記担当者も聴取不能とまでなったもみ合いの中、行われたことはなんだったのですか

 恐ろしい人だ。首相の言葉を裏返せば、円滑に議論しない、議論が成熟した際に採決をしようとしない、民主主義なんて糞食らえと考えているってか?

 この人は、この国をいったいどこへ持っていこうとしているのだろうか?

 4日に発効された「パリ協定」。国際社会は「低炭素」から「脱炭素」に切り替わった。多くの国が地球温暖化を防ごうと、190カ国以上が参加、温暖化対策にこれまで消極的だった米国や中国さえ同意した。

 だが、日本はほかの国とすっきり足並みを揃えられなかった。TPPの国内審議が大変で乗り遅れたと書いてあった新聞があるけど、そういうことじゃないだろう(てか、TPPを強硬に推し進めるのも意味不明)。

 なんでもいいから安い電力が欲しいこの国の経済界に逆らう気もないし、首相もおなじ考え方なのかもしれない。途上国に金をばらまき悦に入るその金、税金なんですが……。自分だけが良い目をみればいい。

 それと、馬鹿のひとつ覚えみたいに原発依存をやめないし。世界は地球環境のため、再生可能な自然エネルギーへシフトしていっているというのに、この国は莫大な国費を原発につぎ込んで後戻りできないでいる

 自分さえよければ、金さえ儲かれば……そういう考えで、首相がよく言う「(世界で)リーダーシップ」を発揮できる国になれるのかしら?

 核兵器を法的に禁止する国連の「核兵器禁止条約」交渉開始決議にも反対したしな。123カ国が、勇気を持って賛成したのに

 この国は唯一の戦争の被爆国なのだから、こういうところでリーダーシップを発揮せずしてどうする? 核兵器がない世界を目指そうと、声高に訴えるべきじゃん。ほかの非核保有国からは、とんだ裏切り者に見えただろう一国民として、恥ずかしくてならない

※週刊朝日 2016年11月25日号
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●差別の掛算…「権力者が決めたことなのだから建設計画に従うべき」×「沖縄は黙って受け入れるべきだ」

2016年11月18日 00時00分50秒 | Weblog


沖縄タイムスのインタビュー記事【二重の差別意識が隠れている 精神科医・香山リカさん【インタビュー「土人」発言・18】】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71009)。

 《自分で意識していない人もどこかで沖縄を見下している。これは沖縄に対する差別にほかならない。…「権力者が決めたことなのだから建設計画に従うべき」という権力側にいる機動隊員として一般市民を見下す意識、さらに「特に沖縄は黙って受け入れるべきだ」と沖縄に対する差別が加わっている》。

 足し算ではなく、沖縄差別の掛算。《権力側にいる機動隊員として一般市民を見下す意識》が3乗、4乗…となり、「歴史的暴言」へと。差別感情の増幅。「本土」の社会も歪んでおり、その差別意識の3乗、4乗…に何の疑問も持たない人々も多い。選挙時の「本土」の投票行動を見れば、一目瞭然。自公や「癒」党に投票できるのですから。

   『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
           破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識
   『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」? 
      …沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」「事実関係を
       無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
      基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「歴史的暴言」、アベ様のシモベらの度の過ぎた
      差別意識の酷さ…無数の「沖縄差別」の氷山の一角が露見
   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    「沖縄タイムスのコラム【我々は皆「土人」である 【金平茂紀
     新・ワジワジー通信(20)】】」

   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、
              無用な衝突を招いている張本人は誰か」?

    「「民意圧殺」=高江破壊での「歴史的暴言」とその周辺の酷い反応。
     それを「歴史的暴言」と感じないヘイトな人々。ニッポンの
     社会そのものが相当に歪んでいる…《今の日本の病んだ空気》。
     《みんなが嫌がる仕事を押し付け、無用な衝突を招いている張本人
     誰か》?、を理解できないようだ」

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」
       …ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘

   『●前泊博盛さん「在日米軍は、本土から…
      ウルトラマンに見えるが、沖縄から見ると怪獣でしかない」
   『●沖縄差別: 「両論併記は比較すべきものでもないものすら
                     “論”に昇格させてしまう危険なロジックだ」
   『「どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、
      鶴保沖縄北方相「差別だと断じることは到底できない」論

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/71009

二重の差別意識が隠れている 精神科医・香山リカさん【インタビュー「土人」発言・18
2016年11月14日 10:00 土人発言問題 香山リカ 著名人 沖縄差別

 9月に短い期間だったが高江に行った。地元住民が静かに粘り強く抗議する姿に、「これは政治闘争ではなく暮らしを守る闘いだ」と思った。しかし東京に戻ってこの話をしても、正直言って反応は鈍い。「大変なのはわかるが、ここは沖縄の人たちに我慢してもらって」と思っているのだ。自分で意識していない人もどこかで沖縄を見下している。これは沖縄に対する差別にほかならない。

   (香山リカさん)


 「土人」発言には、二重の差別意識があると思う。「権力者が決めたことなのだから建設計画に従うべき」という権力側にいる機動隊員として一般市民を見下す意識、さらに「特に沖縄は黙って受け入れるべきだ」と沖縄に対する差別が加わっている。そして残念ながら、後者の「沖縄への差別」は多くの人の意識の中に隠れていることは先に言った通りだ。

 人は真実を指摘されると、かえって否定して認めないことがある。「差別ではない」と取り繕う鶴保大臣らの態度にもそれを感じる。沖縄の人たちはひるむことなく、「差別するな」と声を上げてほしい。

 応援する人たちは本土にもたくさんいる。私たちは、もう決して沖縄を見捨てたりしない。そう心に決めたのは私だけではないはずだ。
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●「憲法は…世界のいかなる国も、いまだかつて言われなかったところの戦争放棄という重大な宣言をした」

2016年11月17日 00時00分38秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016110302000142.html)。

 《▼「(憲法は)世界のいかなる国も、いまだかつて言われなかったところの戦争放棄という重大な宣言をした。これは日本国民にとって忘れ難い日であると共に国際的にも文化的意義を持つ重大な日である」▼その言葉遣い一つ一つに、憲法を国民のものにしようとの先人の思いが込められている》。

 それなのに、違憲な手続きで、違憲な議員たちが、「壊憲」しようというのですから、あまりに「愚」。「「ト」な《党の公式文書》自民党壊憲草案…「言論の府」で議論する価値など全く無し、を自ら認めた」?、その中身ときたら…《国民主権の縮小…、戦争放棄の放棄…、基本的人権の制限》なのですから、話になりません。《憲法を国民のものにしようとの先人の思いが込められている》、その思いを理解できない愚者。

   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
      「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
    《それは、自民党の憲法改正草案とはずばり「国民主権、平和主義、
     基本的人権の尊重」の3つをことごとく否定する中身だからだ
      先日発売された自民党改憲草案の批判本『あたらしい憲法草案のはなし』
     (太郎次郎社エディタス)は、〈憲法草案、すなわちあたらしい憲法の三原則〉
     について、その本質をこう指摘している。
      〈一、国民主権の縮小
       一、戦争放棄の放棄
       一、基本的人権の制限〉》

   『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
       当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」
   『●花森安治さんの「「武器を捨てよう」は
      憲法押し付け論を批判し、9条の意義を説く一編」
   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止: 
       「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」
   『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
     押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」
   『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
                  ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」
   『●壊憲反対の不断の声を:  
     「戦後の歴史の岐路かもしれません。不断の努力こそ求められます」
   『●「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…
      「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」
   『●「ト」な《党の公式文書》自民党壊憲草案…
      「言論の府」で議論する価値など全く無し、を自ら認めた?
   『沖縄差別: 「両論併記は比較すべきものでもないものすら
                  に昇格させてしまう危険なロジックだ」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016110302000142.html

【コラム】
筆洗
2016年11月3日

 新しい時代の憲法を、どうするか。一九四六年三月に政府が公表した草案要綱は、こんな調子で書かれていた。<国民ハ凡テノ基本的人権ノ享有ヲ妨ゲラルルコトナキモノトシ此ノ憲法ノ保障スル国民ノ基本的人権ハ永遠ニ亙ル不可侵ノ権利トシテ…>▼この文語体の草案に、『真実一路』などで知られる作家・山本有三らが異を唱えた。すべての国民の心をあつめて新しい日本をうち立てるには、わかりやすく書かなくてはならない。ひらがな書きの口語体で書くべきだと、政府に申し入れたのだ▼早速「やさしい日本語の憲法」づくりが始まった。山本らも筆を執って草案の古めかしい言葉を、こう生まれ変わらせた。<国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として…>▼参院議員となった山本は、そうして生まれた憲法が公布された十一月三日を「文化の日」にする意味を、国会で説いた▼「(憲法は)世界のいかなる国も、いまだかつて言われなかったところの戦争放棄という重大な宣言をした。これは日本国民にとって忘れ難い日であると共に国際的にも文化的意義を持つ重大な日である」▼その言葉遣い一つ一つに、憲法を国民のものにしようとの先人の思いが込められている。憲法公布から七十年。今日は節目の「文化の日」だ。
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●「どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、鶴保沖縄北方相「差別だと断じることは到底できない」論

2016年11月16日 00時00分26秒 | Weblog


沖縄タイムスの渡辺豪氏による記事【「土人」VS「土民軍」の背景にあるもの】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/69899)。

 《沖縄の人々の心奥に刻印されたであろう、東村高江のヘリパッド建設に抗議活動する市民に向けた10月18日の大阪府警機動隊員の「土人発言」は、在京メディアでは既に過去のことにされつつある。本土社会は、この発言を単に「特異な事例」として受け流そうとしているのではない。事態はより深刻かつ醜悪だ》。

 沖縄差別・「歴史的暴言」に対してヘイトな対応をする方々。そこで出てきたのが「どっちもどっち」論と云う暴論。そして、さらにその上を行く、鶴保庸介沖縄北方相による「差別だと断じることは到底できない」論。タマゲタネ!

 東京新聞の記事【「土人」発言「差別と断定できない」 鶴保沖縄北方相が答弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201611/CK2016110802000255.html)によると、《沖縄県の米軍北部訓練場の工事反対派に大阪府警の機動隊員が「土人」と発言した問題に関し「差別だと断じることは到底できない」と述べた。…「第三者が一方的に決めつけるのは非常に危険だ」と指摘。「現在は差別用語とされるものも、過去に流布していた例はたくさんある」と強調》。

 そして、リテラの記事【鶴保庸介沖縄担当相が「土人」発言を擁護!「差別とは断定できない」「昔は差別語じゃなかった」】(http://lite-ra.com/2016/11/post-2682.html)…《これは差別の上塗りだ。…「土人」と人を罵る行為が差別に当たるかどうか判断できない。……まったく見識を疑わざるを得ない発言…頓珍漢にも程がある》。


 ホントに《頓珍漢にも程がある》! 自身や家族がそう呼ばれても気にしない!?、ってことですかね。《反対する市民を弾圧できない官僚は容赦なく吹き飛ばのが今の官邸流人事》…アベ様の閣僚が「あぁ成る」のも納得。そして、《沖縄で起きていることにあまりに鈍感な本土社会》。《日本人が沖縄を見放すことによって実は日本人が沖縄の人々から見放されつつある》。

   『●沖縄差別、その究極の姿:「報道の自由」「知る権利」の
           破壊に立ち向かわない「本土」マスコミの差別意識
   『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」? 
      …沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」
   『●「第二の加害者」として「悪質なデマ」「事実関係を
       無視した沖縄攻撃」「蔑視・差別」、沖縄イジメに加担
   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
      基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
   『●「歴史的暴言」、アベ様のシモベらの度の過ぎた
      差別意識の酷さ…無数の「沖縄差別」の氷山の一角が露見
   『●沖縄差別・沖縄破壊の「やりたい放題」…
     「歴史的暴言」から想起されるナチソネ氏や「産経のドン」等々
    「沖縄タイムスのコラム【我々は皆「土人」である 【金平茂紀
     新・ワジワジー通信(20)】】」

   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、
              無用な衝突を招いている張本人は誰か」?

    「「民意圧殺」=高江破壊での「歴史的暴言」とその周辺の酷い反応。
     それを「歴史的暴言」と感じないヘイトな人々。ニッポンの
     社会そのものが相当に歪んでいる…《今の日本の病んだ空気》。
     《みんなが嫌がる“仕事”を押し付け、無用な衝突を招いている張本人
     誰か》?、を理解できないようだ」

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」
       …ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘

   『●前泊博盛さん「在日米軍は、本土から…
      ウルトラマンに見えるが、沖縄から見ると怪獣でしかない」
   『●沖縄差別: 「両論併記は比較すべきものでもないものすら
              “論”に昇格させてしまう危険なロジックだ」

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/69899

「土人」VS「土民軍」の背景にあるもの
2016年11月6日 14:02 土人発言問題 安倍晋三首相 防衛省機動隊員
渡辺豪

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渡辺 豪(わたなべ つよし)

フリージャーナリスト(元沖縄タイムス記者)
1968年兵庫県生まれ。関西大学工学部卒。92年毎日新聞社入社。98年沖縄タイムス社入社、2015年3月に退職。現在、東京都内在住。主な著書に『「アメとムチ」の構図』(沖縄タイムス)、『国策のまちおこし』(凱風社)、『私たちの教室からは米軍基地が見えます』(ボーダーインク)、「日本はなぜ米軍をもてなすのか」(旬報社)、共著に『この国はどこで間違えたのか~沖縄と福島から見えた日本~』(徳間書店)、「波よ鎮まれ~尖閣への視座~」(旬報社)、4月に「普天間・辺野古 歪められた二〇年」(集英社新書)を刊行。
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     (目取真俊さん(左端)を4人がかりで押さえ込む警察官
      =18日、東村高江・米軍北部訓練場N1地区表側出入り口
      (撮影:沖縄タイムス))

 沖縄の人々の心奥に刻印されたであろう、東村高江のヘリパッド建設に抗議活動する市民に向けた10月18日の大阪府警機動隊員の「土人発言」は、在京メディアでは既に過去のことにされつつある。本土社会は、この発言を単に「特異な事例」として受け流そうとしているのではない。事態はより深刻かつ醜悪だ

 大阪府の松井一郎知事は発言翌日、自身のツイッターに

   「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、
    大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのが
    わかりました。出張ご苦労様

労うようなニュアンスを含む感想を投稿。記者会見では「混乱を引き起こしているのはどちらか」と抗議する市民の側にも非があるような見方を示した。一部メディアやネットはこれに沿う形で、どっちもどっち」の論を展開した。

 極め付けは、以下の広告見出しで記事を特集した主要週刊誌だ。

   「なぜ土人発言だけが報道されるのか?
    沖縄ヘリパッド『反対派』の『無法地帯』現場レポート」

 正直に告白すれば、都内の地下鉄でこの中吊り広告を目にしたとき、筆者は腐った食べ物を無理矢理口に放り込まれたような吐き気をもよおした。刺激的でインパクトのある見出しを並べたこうした「報道」は、沖縄に興味や関心のない首都圏の人々の注意も引くだろう。中吊り広告だけを見て、「なるほど、そういうことなのか」と得心したような気になる人も少なくないのではないか。そんなことを考えながら、筆者も無意識のうちに「なぜ土人発言だけが報道されるのか」という見出しの文字を反すうしていた。そして、あるフレーズを思い出した。

 「土民軍」という言葉だ。

 防衛施設庁をある程度長く取材、リサーチしたことがある記者や研究者なら、一度は彼ら(防衛施設庁職員)が自分たちの組織をそう表現するのを聞いたことがあるはずだ。

 昨年上梓した拙著「日本はなぜ米軍をもてなすのか」(旬報社)から一部引用させていただく。


防衛施設庁は、〇六年一月に表面化した空調設備工事の発注をめぐる競売入札妨害事件に絡む一連の不祥事で「解体」が決まります。事件を通じて、防衛施設庁が20年以上前から民間業者に天下りを受け入れさせる見返りに不正な受注調整がおこなわれていたことや、事件後の内部調査に際して施設庁内で組織的に証拠隠滅が図られていたことも発覚しました。不正の根の深さから、「再生不能」と判断されたのです。

 〇七年一月に防衛庁が「省」に昇格した後、防衛施設庁は同年九月に防衛省に吸収統合されました。旧防衛施設庁に在籍した職員の中には、「省昇格のために施設庁が召し上げられた」という見方をする人もいます。

 この廃止・統合に当たって防衛施設庁は、歴代の長官、次長経験者らに意見を求めたようです。『防衛施設庁史』が「貴重な意見」として紹介した一つに以下の内容があります。

   「防衛施設行政を担当する防衛施設庁を『外局』として設置してきたのは
    先人の知恵である。防衛施設庁という『外局』が、これまで
    自衛隊施設及び米軍施設に係る各種の業務を一元的に実施してきた
    メリットを踏まえた組織改編とすべきである」

 「先人の知恵」とは具体的にどういう知恵で、「メリット」とは具体的にどういうメリットなのでしょうか。

 安全保障政策にかかわる職務のうち、「汚れ仕事」のパーツを引き受ける「外局」として防衛施設庁を防衛庁とは別部隊に切り離した「先人の知恵」によって、日米同盟をはじめとする防衛政策に対する国民の信頼を維持できたという「メリット」を忘れてくれるなよ、という思いが込められているのではないでしょうか。

 『防衛施設庁史』の編さん後記で、編集にかかわった職員のうちの一人の文章に目が留まりました。「施設庁の廃止、『内局』への統合が現実味を帯びてくるにつれ、施設庁に思い入れのある先輩職員などからは、『<土民軍>の仕事を内局にできるのか』などという声も聞かれました」という下りです。】(引用ここまで)


 文中にある「防衛施設庁史」は、防衛施設庁が解体される直前の2007年に同庁職員によって編さんされた、施設庁の足跡をたどる記録・証言集だ。

 旧防衛施設庁職員が自分たちを「土民軍」と称するのは、自分たちが官僚組織の下層に位置しているという意識と、「現場」の仕事に携わっているという自負があるからだろう。

 ある防衛施設庁OBは筆者にこう語った。

   「要するに自分たちのやってきたのは外務省の尻ぬぐいですよ。
    防衛施設庁の仕事は日米安保の土台を支えるための、
    いわば汚れ仕事。でも、安保体制を縁の下で支えてきたという
    自負はありますよ」

 大臣の国会答弁やコメントを振り付けたり、各国との外交交渉や日米間のさまざまな取り決めを議論する非公開の日米合同委員会に出席したりと、大所高所から外交・防衛政策を検討するのは外務・防衛省のキャリア・エリートだ。一方、日米安保条約の履行のため外務省がレールを敷いた日米地位協定や、基地政策にまつわる日米合意の実施機関として、防衛施設庁の末端の職員はまさに「安保の現場」で住民と米軍の間に立ち、ときには住民の「嫌われ者」になることも承知でその役割に徹してきた

 日本国内でさまざまな特権に守られた米軍人関係者が住民感情を逆なでする事件や事故を繰り返すたび、「抗議」や「要請」の窓口として対応し、平身低頭する姿を見せ、世論や住民をとりなすのも防衛施設庁職員の仕事だ。かつては「内灘闘争」や「砂川闘争」といった日本本土での熾烈な米軍基地反対運動の現場でも、防衛施設庁職員は機動隊員とともに前面に立ってきた。日本本土と沖縄の米軍専用施設の比率が逆転し、74%が沖縄に集中する現在、勢いのある根強い米軍基地反対運動は「沖縄限定」の様相を帯びるようになった。

 防衛施設庁の仕事はなくなったわけではなく、防衛省に吸収統合される形で温存されている。しかし沖縄では今や、高江や辺野古といった米軍基地の建設現場で、防衛省の沖縄の出先機関である沖縄防衛局職員の姿はあまり目に付かない。代わりに機動隊員や海上保安庁の海上保安官、民間の警備会社従業員らが組織の命を受け、反対派市民と対峙させられるようになった。この中には、沖縄以外の都府県警から派遣されている機動隊員も混じる

 誤解を恐れずに言えば、彼らはみんな「土民軍」ということになるその土民軍の1人が今回、対峙する市民を「土人」と言い放ったのだ

 大阪府警から派遣された若い機動隊員はおそらく、沖縄が「本土」によって負わされてきた歴史的痛苦も安保政策の意味も基地問題の実情も十分把握していなかったのではないか。ただ上司に命じられた通り、任務を遂行していたはずだ。派遣を命じたのは、形式はともかく日本政府にほかならない。

 辺野古や高江の工事を強行せよ、との官邸の意向は関係省庁に浸透している。地元世論に配意し、反対派市民の排除命令を現場に徹底できず更迭される幹部官僚もいれば、弾圧姿勢を貫き官邸の覚えがめでたい幹部官僚もいる。後者はキャリア官僚として出世の道が約束される。ある政府関係者はこう打ち明けた。

   「反対する市民を弾圧できない官僚は容赦なく吹き飛ばのが
    今の官邸流人事です」

 権力機関は絶対的なたて社会、階級社会で構築されている。14年5月の内閣人事局発足後、官僚人事は官邸が完全掌握するようになっている。

 われわれは末端の役人だけを見るのではなく、本質を見極めなければならない

 すべての住民に歓迎される国策というのはないのかもしれない。しかし、権力の中枢に近い人たちが決めた国策が不条理なゆがんだものであればあるほど、現場の摩擦は大きくなり、その尻ぬぐいは地元の住民と末端の役人が負わされることになる

 9月26日の所信表明演説で安倍晋三首相は、安全保障環境の変化や高江のヘリパッド移設にも言及した上で、こう訴えた。

   「現場では夜を徹し、今この瞬間も海上保安庁、警察、自衛隊の
    諸君が任務に当たっている。今この場所から、心からの敬意を
    表そうではありませんか」

 安倍首相に促された自民党議員は一斉に立ち上がって手をたたき続け、約10秒間、演説が中断した。この異様さは、「起立」と「拍手」だけによるのではない。国家や為政者に忠誠を尽くす立場の特定の職業従事者に絞って首相自らが喝采を送り、周囲にも同調を促す、というのは「自己翼賛ともいえる異様な構図だ。これは自画自賛ではないのか。にもかかわらず、演説内容に異論をはさむ余地はない、というのが日本本土社会の常識的受け止めになっているが本当にそれでいいのか

 国会での安倍首相の振る舞いも松井・大阪府知事の見解も、高江や辺野古で抗議活動する市民に対峙させる任務を機動隊員らに付与することへの躊躇や苦渋は微塵も感じられない。それは、彼らにとって国の政策に従わない者は、明確に「敵」と識別されているからではないか

 その感覚は正常と言えるのか

 「国民」を分断する政権の沖縄政策は「国益」や「安全保障政策」の観点から本当に有益といえるのか。日本本土の「国民」は今一度立ち止まって真剣に考えなければならない。

 

 しかし、沖縄で起きていることにあまりに鈍感な本土社会では、「土人発言」をきっかけに、沖縄の歴史に思いを馳(は)せ、現在も続く「過重な基地負担」という差別と不条理に向き合おうとする動きが活発化する期待はもてない。これが日本社会の現実だ。

 同じ時代に、同じ価値観を共有する社会に属しながら、大半の日本人は沖縄を見放している、という自覚もないまま沖縄を追い込んでいる日本人が沖縄を見放すことによって実は日本人が沖縄の人々から見放されつつある。そんな気がしてならない。
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