[付記(140521): ブログ主にとっては意外な結果になりました・・・・・・『●PC遠隔操作”冤罪”事件: 意外な結果に・・・・・・ブログ主自身の無能さを痛感』]
gendai.netの記事【逮捕から300日「PC遠隔操作事件」いまだ“完黙”のワケ】(http://gendai.net/articles/view/newsx/146706/2)。
『●PC遠隔操作冤罪事件: なぜこんなに長期にわたり
勾留しないといけないのか?、マスコミは報じるべき』
『●PC遠隔操作事件でまたしても暴走?』
「隠し撮りか何か知らないがあれだけ浮かれた報道をしたマスコミ、
警察との癒着が酷すぎるように見えてしょうがない」
『●遠隔操作ウィルス冤罪事件: 「2人は自白まで」させられた』
『●PC遠隔操作冤罪事件: やはり捏造しようとしていないか?』
あれだけ浮かれ騒ぎしたマスコミは、いまや、まったくPC遠隔操作冤罪事件を報じることがない。佐藤博史弁護士が精力的に情報発信しているのに、マスコミは完全に無視しているように見える。様子見なのか、検察や警察への配慮なのか知らないが・・・・・・。まったくダラシない。
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【http://gendai.net/articles/view/newsx/146706/2】
逮捕から300日「PC遠隔操作事件」 いまだ“完黙”のワケ
2013年12月16日 掲載
世間を騒がせたパソコン遠隔操作事件で、元IT関連会社社員の片山祐輔被告(31)が今年2月10日に逮捕されてから、300日余り。片山被告はあれから3度も再逮捕され、10の事件で起訴された。初公判は来年2月に開かれる見通しだが、一貫して否認し、“完黙”を続けているという。
「黙秘ではありません。当局が取り調べの可視化に応じてくれたら、
黙秘権は行使せず、何でも話すと言っているんです。向こうがそれに
応じないだけです」(主任弁護人の佐藤博史弁護士)
長期化もささやかれる裁判のカギを握るのが、4人もの誤認逮捕を招いた遠隔操作ウイルス。だが、片山被告が作成したことを裏付ける決定的な証拠はいまだ見つかっていない。それどころか、片山被告にとって有利にはたらきそうな“重要証拠”が先月末に開示されたというのだ。
ちょっとおさらいしておくと、今年1月5日、真犯人を名乗る人物から報道機関などに送りつけられたメールをもとに、神奈川・江の島のネコの首輪からSDカードが回収された。遠隔操作ウイルスの設計図が見つかったそのSDカードは、首輪にセロハンテープで固定されていた。
そのセロハンテープにDNAが付着していたという。前出の佐藤弁護士が言う。
「鑑定の結果、片山さんとは別の型のDNAであることが分かった。
鑑定書にはどこに付着していたかは記されていませんが、
接着面であれば、その人物が真犯人である可能性が高い。
そもそも、片山さんを逮捕したのが2月で、その鑑定書が完成したのが3月。
鑑定結果が出る前に逮捕しているわけです。こちらが請求して鑑定書が
開示されたのも、ようやく先月末のことです」
検察サイドは、片山被告に有利な証拠は隠せるだけ隠しておこうとしている。そう思われても仕方がない。片山被告本人は「真犯人は名乗り出てきてほしい」などと話しているというが、果たして……。
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東京新聞の記事【消費増税 個人負担増なのに 法人税納税 わずか3割】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122202000112.html)。
輸出戻し税などなどなど・・・・・・最悪の消費税とその増税。欠点だらけで、不公平な税制。
消費税増税の陰で、「法人税を納めている企業が3割未満という現状」「大企業でも納めていない会社は半数近くにのぼる」をどう理解すればいいのだろう? 大企業は肥え、市民は消費税増税でいじめられる。自公議員や翼賛野党議員は「弱き者から税を獲れ!」と思っている、に違いない。
『●『消費税のカラクリ』読了』
『●しつこく消費税増税反対』
『●消費税増税、やってはイケナイ: 斎藤貴男さん名著『消費税のカラクリ』から学ぶ』
『●消費税増税: フリーハンドを渡してはならない』
『●内部留保と消費税増税: 雇用「数」増加で誤魔化す雇用形態の「質」の劣化』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013122202000112.html】
消費増税 個人負担増なのに 法人税納税 わずか3割
2013年12月22日 朝刊
企業業績が回復しているにもかかわらず、本年度に法人税を納める企業が全企業の三割程度にとどまることが、財務省が行った二〇一四年度予算案の税収見通し調査などで分かった。大企業でも納めていない会社は半数近くにのぼる。安倍政権は企業優遇策を相次いで打ち出しており、納税企業の割合は横ばいのまま。税収の不足分は国民が負担することになる。 (須藤恵里)
国税庁の会社標本調査によると、一一年度は国内の全企業(二百五十七万社)のうち、27・7%の企業しか法人税を納めていない。資本金一億円超の「大企業」でも納めているのは53・7%にとどまる。財務省関係者は「本年度も三割という傾向は変わらない」と話す。
以前からある優遇策の一つが「欠損金の繰越控除制度」だ。ある年に巨額の赤字を計上すると、翌年以降その赤字額を黒字額から差し引き、九年間にわたって納税を少なくできる。リーマン・ショック後に大きな赤字を出した自動車や電機、製薬、化学業界などでは、業績が改善した後もいまだに法人税を納めていない大企業が少なくない。
このほか企業が製品開発のために使った研究開発費や設備投資の一部を法人税額から差し引ける特別措置もある。企業を景気浮揚の要とみる安倍政権は、発足後二度の税制改正を通じてこうした優遇策を拡充してきた。
どの企業が法人税を納めていないかは、詳しい内容を各企業が開示していないために分からないが、財務省の調査では一四年三月期からはようやく自動車や製薬、鉄鋼、化学、金融などの大手が払い始める見通しだという。
しかし、「三割」の傾向はここ十年以上続いており、識者などからは法人税制の構造的な欠陥を指摘する声も出ている。
◆「利益への課税 時代遅れ」 野口悠紀雄氏に聞く
法人税を納めている企業が3割未満という現状について、早稲田大学ファイナンス総合研究所の野口悠紀雄(ゆきお)顧問に聞いた。
-納めている企業が三割未満という法人税の現状をどう見るか。
「税制として公平性に欠ける。法人税という制度が機能しなくなっている。これは、法人税が利益にかける税金であるためだ。高度成長期の利益率が高かったころは、重要な税だった。ところが、一九八〇年代以降、中国など新興国の台頭で世界的市場での価格競争が激しくなり、日本企業の利益が減った。利益に課税する法人税の仕組みが、日本の経済の構造に合わなくなった」
-利益の出ている大企業でも法人税を納めていないところが多くある。
「欠損金の繰越控除制度の影響が大きい。企業は多年度にわたる事業で利益を生み出すから、この制度自体が悪いわけではない。ただし、輸出企業は円安のためにいま非常に大きな利益を上げている。それにもかかわらず、しばらく税金を納めなくてよいというのは、一般人の感覚としては受け入れがたい」
-どんな法人税改革が必要か。
「薄く広く課税する『公平な税』にするべきだ。そのためには利益でなく、企業の規模や売上高などに応じて課税するのがいい。そうすれば課税対象の企業が増え、一定の税収を確保できる」
-法人税引き下げの議論はどう見る。
「国が法人税を減税すれば、所得税や消費税での負担増が必要になる。日本で税に関して最大の問題は、国民の多くが納税者意識を持っていないこと。国が何かをする場合には、私たちがコストを払っているという意識を持つべきだ」
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gendai.netの記事【ふざけるな!安倍政権 「復興予算」を「原発輸出」に流用】(http://gendai.net/articles/view/news/146811)。
3・11を経験した我が国が原発輸出することだけでも「恥」なのに、「復興予算」を原発輸出に流用していたそうです。まさに「恥の上塗り」です。本当に恥ずかしい国です。自公の議員は、福島の被災者や被爆者の前に行って、説明してみてはどうか?、『原発の輸出で被災地の原発機器メーカーが潤う』と言い放ってみてはどうか? 真の復興につながることに使わず、また、汚染水漏えいや未使用・使用済み核燃料、メルトダウンした核燃料の取出しにお金を集中すべきなのに、原発輸出に流用とは!、何と恥ずかしい人たちなのでしょう。
『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』
『●輸出してはいけない』
『●原発推進やらせ・仕込み: 誤誘導した事実をひっくり返す訳でもなし』
『●あ~、またしても原発廃止・脱原発の外堀が埋められていく』
『●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」』
『●原発輸出に踏み切るニッポン』
『●東京電力原発人災の現況と未来、真っ当な科学者の声を聞いてください』
『●再び原発人災が発生した時、原発推進派議員に何ができるのか?』
「「原発輸出、今は恥じている」と述べたそうだが、そう、そういう行為は
「恥」なのです。「恥ずべき行為」なのです。
再び原発人災が発生した時、原発推進派議員に何ができるのでしょうか?
自分たちだけが、世界のどこかの「安全」な場所にでも逃げることができる、
とでも思っているのでしょうか?」
『●五輪誘致に浮かれ、原発再稼働・輸出を
目指して廃炉に向かえない恥ずかしい我国』
『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、さらに「死の商人」へ:
どうやら「恥」という概念は無いらしい』
『●呆れた!! 自公議員が、どの口で
「憲法違反」を叫ぶのか!? そして、国会は一体何をやってきたのか?』
『●トルコ原発、「責任」を持って「死の灰」は
日本に逆輸入してあげるのですか? 日本で10万年管理??』
『●自公議員に投票したことの意味:
原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続』
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【http://gendai.net/articles/view/news/146811】
ふざけるな! 安倍政権 「復興予算」を「原発輸出」に流用
2013年12月21日 掲載
「ゼロとはいかない」。安倍首相が20日のTBS番組で、小泉元首相が訴える「原発即ゼロ」に改めて反論した。
安倍は「安くて安定的な電力を供給しなければ……」とシタリ顔で話していたが、もはや原発の発電コストが他のエネルギーと比べて「安い」と騙(だま)されている国民は皆無に近いだろう。福島原発を見ても、一度事故が起きれば廃炉や除染、住民避難……で莫大なカネがかかる。
原発再稼働に突き進む安倍政権は24日に決定する来年度予算案で、総額3兆円の「復興特別会計」を計上する見通し。復興予算といえば、被災地復興と全く関係のない事業にカネがバンバン使われていたことが判明している。なんと、「原発輸出」にまで流用していたことが分かった。
「ベトナムと原子力協定を締結した日本側は09~11年度にかけて、
ベトナム現地の調査費用として約25億円を日本原電に支出しています。
驚くことに、この中で5億円が復興予算から支出されていたのです。
ベトナムに原発をつくることがなぜ、被災地の復興になるのか全く分からないし、
よりによって原発輸出のために使うなんて、被災者をバカにしているとしか
思えません。国側は
『原発の輸出で被災地の原発機器メーカーが潤う』
と説明していたが、あまりにデタラメ過ぎますよ」(経済ジャーナリスト)
政府が年内にもまとめる中長期的なエネルギー政策では、原発が「重要なベース電源」に位置づけられるという。大半の国民が原発に反対しているにもかかわらず、押し切るつもりだ。復興予算がまた原発関連事業に流用されるのも時間の問題だ。
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『鎌田慧ブログ~その仲間たちが作る 現代日本の深部を読み解く(原発、労働、司法制度etc.)』に出ていた記事【橋本勝の風刺マンガ 「2013年12月6日、日本の民主主義は敗北した」】(http://nomorewar77.blog.fc2.com/blog-entry-1108.html)。
民主主義が元々在ったのか?、という議論は脇に置いておくとしても、日本の民主主義が瀕死の重傷な一年でした。(非)特定秘密隠蔽法や、原発再稼働・原発輸出や壊憲への暴走、さらには、消費税増税、TPP、労働環境の質の劣化・・・・・・市民に何一つ良いことをしていない政権。まったく酷い政権を自公議員・翼賛野党支持者が選んでくれたものです。
でも、挫けることなく、来年は、なんとか盛り返しさないと。
『●政治家の耳には市民の反対の声は届かず: 特定秘密隠蔽法案が衆院通過』
『●どこに「民主主義」「世論の共感」?、
特定秘密隠蔽法: 反対・廃案の声は届かないらしい』
『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ』
『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の
非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任』
『●特定秘密隠蔽法と恫喝: 被曝労働の上に世間に「声」を発することも許されず』
『●原子力「安全神話」とは何だったのか?: 「”ピンホール”問題先送り」問題』
『●東京電力原発人災:
「状態はコントロール」には程遠く、「おもてなし」などできる状態か?』
『●「テロリスト」潰し・・・・・・「日本の民主主義は、もうオシマイだ」』
『●自公議員に投票したことの意味:
原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続』
『●「『平成の治安維持法』を作った総理」の「時代錯誤の富国強兵」』
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【http://nomorewar77.blog.fc2.com/blog-entry-1108.html】
橋本勝の風刺マンガ 「2013年12月6日、日本の民主主義は敗北した」
2013年12月14日(土)
この日、ついに特定秘密保護法が
反対する多数の市民が国会をとりかこんでいることを無視し
参院での強行採決により成立した
安倍政権による日本の民主主義の破壊はとどまることをしらない
戦前、戦中の日本をとりもどしたいアベさんである
平成の治安維持法たる特定秘密保護法の次にねらうのは
改憲による戦争できる国
日本の民主主義の3本の柱ともいうべき
憲法の国民主権、基本的人権、平和主養はないがしろにされ
国民のいのちと暮らしは危機的である
しかも12月6日に
安倍政権は原発の維持をうちだした
再稼働にさらに新設、増設をもやろうとしている
福島原発事故も収束していないというのに
しかも許されないことに福島原発事故の経験を売りにして
「日本の原発の安全は世界一」と言い放ち、トルコへ、
さらにベトナムへの輸出をたくらんでいる
自国の経済の利益のためなら他国の人の命なんか気にしない
民主主義を破壊し、日本を、世界を危機におとしいれる
安倍政権にサヨナラだ。
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asahi.comの2つの記事【都議会、百条委撤回を決定 猪瀬氏に1千万円の退職金】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312200134.html?ref=com_top6)、
【猪瀬氏の辞意―政治と利権の深い闇】(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup)。
東京新聞の記事【都知事選 3年間で3回目 費用、血税から計130億円】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013122002000246.html)と、
社説【猪瀬都知事辞職 疑惑追及の幕引けない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122002000135.html)。
「・・・・・・百条委員会設置を撤回することを正式に決めた。「許せない」。共産党の委員から声が上がる中、起立採決・・・・・・在職月数13カ月の猪瀬直樹知事には、条例に従って約1千万円の退職金が支払われる」そうです。選挙では、何十億と使うそうですね。そして、結局、猪瀬知事の責任は有耶無耶。それにしても、1年程度の期間で「アマチュア」程度の働きにもかかわらず、凄い退職金ですね。”寄進”してもらった5千万円を返却しても、すごいお釣りです。猪瀬氏辞任の種をまき、「パンダ」以下の働きだったと言われる石原慎太郎元東京「ト」知事も、4期にも渡って美味しい「ト」知事を務めるわけである。ま~、その石原元東京「ト」知事という経験を踏まえた上での、猪瀬前「ト」知事という都民330万人の賢明な選択なのでしょうけれどもね。太っ腹ですね。
『●尖閣諸島、ポケットマネーで買えば!?』
パンダ以下の元「ト」知事を4回も選び、1期さえも務め得ない前「ト」知事に330万票も投じたんですから、投票した330万人の方々には仕方ないことです。大金で五輪を「買って」、いろいろ「うらあり」な「おもてなし」をするんでしょうから、太っ腹な330万都民の皆様。
『●五輪招致活動: 親分が親分なら、子分も子分』
そういえば前「ト」も元「ト」知事も作家センセでした。でも、作家センセの「「不徳」という無責任」で免罪せず、かつ、石原元「ト」知事・作家センセの徳洲会との親密な「不徳」の責任も明らかにすべきじゃないでしょうかね?
それでも、公職選挙法で訴えられたら、のんびりもしていられないでしょうけどね。元「ト」知事にまで芋づる式に繋がれば良いのですが。
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【http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312200134.html?ref=com_top6】
都議会、百条委撤回を決定 猪瀬氏に1千万円の退職金
2013年12月20日15時18分
東京都議会の議会運営委員会は20日午前、2日前に合意した百条委員会設置を撤回することを正式に決めた。「許せない」。共産党の委員から声が上がる中、起立採決となった。
都議会で、5千万円授受の目的や経緯について調査する機会はなくなった。議運委員長の吉原修自民党幹事長は「説明は不十分だが、もう都知事ではなくなる。我々は捜査機関ではない」と話した。
この日の委員会では、臨時議会を24日に開き、猪瀬氏の辞職を認めることも決まった。
都によると、在職月数13カ月の猪瀬知事には、条例に従って約1千万円の退職金が支払われる。退職金の返上は、公職選挙法の「自治体への寄付」に触れるため、難しいという。猪瀬氏は2007年6月から12年11月までの副知事時代、約3700万円の退職金を受け取っている。
・・・・・・。
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup】
猪瀬氏の辞意―政治と利権の深い闇
2013年12月20日(金)付
表の政治を操る裏の利権構造は旧態依然のようだ。
東京都の猪瀬直樹知事の辞任劇は、変わらない政治とカネの問題の根深さを見せつけた。
有権者が1千万を超える都知事選は、都市型選挙の典型と見られてきた。幅広い民意の支持がものを言い、金権選挙にはなりにくいはずだった。
ところがその裏側では、都から補助金を受けている医療法人・徳洲会側から、猪瀬氏に5千万円もの現金が動いていた。
猪瀬氏は徳洲会側とは面識がなかったとされる。石原慎太郎前知事と親しかった徳洲会は、都政とのパイプをつなぎとめたかったのだろう。
それは猪瀬氏だから、はまった落とし穴でもない。知事という権力の座には、さまざまな思惑をもった人がまとわりつく。その舞台裏が、徳洲会事件のために厚い幕のすきまから垣間見えたにすぎまい。
猪瀬氏に期待されたのは、この古い政治の打破だったはずだ。ジャーナリストとして、副知事として、多くの利権を追及する姿勢を見せてきた。
彼なら今までの職業政治家と違って利害関係にとらわれない政治をしてくれる――。「アマチュア」ならではの斬新な政治を有権者は望んだことだろう。
ところが、選挙の前から利害関係者とカネをやり取りし、発覚後も言い逃れを二転三転させた。その姿は旧来の政治家と何ら変わらなかった。
猪瀬氏には、東京電力病院の売却にまつわる疑惑も浮かんでいる。まっとうな説明をしないままの幕引きは許されない。
政治家として身を引いても、事実の重みを説いてきた作家としての説明責任は消えないことを肝に銘じるべきだ。
私たちは何を頼りに、どんなリーダーを選べばいいのか。有権者に残した問いかけは重い。闇の中でうごめく政党の打算や利権団体のしがらみを断ち切る政治は実現しないのか。
猪瀬氏の去り際も象徴的だった。辞任を決意させたのは、前任の石原氏らから促されたことだという。自民党本部が公然と辞任を求めたことも決定的だっただろう。
有権者の怒りの声よりも、背後に控える政党やOBが引導を渡すことによって政治生命が絶たれる。この経緯自体、猪瀬氏が古い政治の世界にからめとられていたことを物語っている。
徳洲会と関係のあった政治家は猪瀬氏だけではない。政治に利害関係をもつ団体も徳洲会だけではない。「猪瀬問題」で終わらせるべき話ではない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013122002000246.html】
都知事選 3年間で3回目 費用、血税から計130億円
2013年12月20日 夕刊
医療法人「徳洲会」から五千万円を受け取った問題で猪瀬直樹東京都知事が辞職し、二月に知事選が行われると、都民は三年足らずの間に計三回、知事を選ぶことになる。選挙にかかる多額の税金や現場の負担に懸念の声が出ている。 (小嶋麻友美)
東日本大震災直後の二〇一一年四月の統一地方選で石原慎太郎前知事は四選を果たしたが、翌一二年十月、任期を二年半近く残して辞職した。同十二月に初当選した猪瀬氏も、任期途中で辞職する。
都選挙管理委員会によると、知事選の費用は一一年が約四十二億円、昨年が約三十八億円。投開票に携わる区市町村職員の時間外勤務に支払う人件費、都内約一千九百カ所の投票所や約一万四千カ所のポスター掲示板の設営費などに使う。今回も都は五十億円の補正予算を組む予定で、三年間の知事選費用は総額百二十億~百三十億円に膨らむ。
今回は土日を加えて九連休の年末年始をはさむため、告示までの実質の作業時間は限られる。都選管は「業者への発注もあり、年内には執行計画をつくらなければ」と話す。
「立て続けの知事選に納税者から不満が出るのは当然で、途中で放り出した石原氏、猪瀬氏の政治的責任も問われる」と話すのは、地方自治に詳しい田村秀(しげる)・新潟大法学部長。
「だからといって居座るべきでもない。米国のように副知事など特別職を選挙で選び、知事が途中で辞めても副知事が残りを代行する制度も考える余地があるのではないか。東京都のような大規模自治体で、知事への権力集中を抑えることにもなる」と話していた。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013122002000135.html】
【社説】
猪瀬都知事辞職 疑惑追及の幕引けない
2013年12月20日
医療法人徳洲会グループから五千万円を受け取った猪瀬直樹東京都知事が辞職する。真相はいまだやぶの中だ。説明責任からの逃走であれば許されない。
真実追求を旨としてきたノンフィクション作家にしては、あまりに嘆かわしい退任劇である。
うそはいくら糊塗(こと)しても、いつかは必ずほころぶ。それが昔からの教えであることを、猪瀬氏は誰よりも熟知しているはずだ。
それだけに、辞意を表明した記者会見で「不徳の致すところ」という一言に真相を押し込めてしまったのは、逃げ口上と受け止められても仕方ない。
◆「不徳」という無責任
政治の担い手としての未熟さを反省する一方で、あやふやな“政治家用語”を使って中途半端に職責を締めくくる。そんな去就を見せつけられては、政治不信が一層広がらないかと憂うほかない。
辞職を決意したきっかけは、日本維新の会共同代表の石原慎太郎前知事らとの会談だったと、猪瀬氏は明らかにした。都政の停滞を打開する道筋を確認し合った末に出した結論だという。
しかし、都議会が地方自治法に基づく百条委員会の設置を決めた直後である。出頭や証言、記録の提出を拒んだり、虚偽の証言をしたりすると刑事罰を科され得る厳しい追及の場となるはずだった。
直前までかたくなに辞意を否定していた姿勢を一夜にして転換した形だ。疑惑にふたをして逃げ去る意図を勘繰る向きもある。
なぜ疑念は晴れるどころか膨らんだのか。五千万円の授受、保管、返却、そして趣旨という重大なポイントになると、猪瀬氏の説明が二転三転したからだ。
徳田毅衆院議員から現金を受け取ると真っすぐに帰宅したと答えていたのに、本当は個人事務所に立ち寄っていた。大金を目にして驚いて貸金庫に預けたという答弁は、あらかじめ妻に貸金庫を用意させたと訂正した。
◆徳洲会マネーの闇
五千万円には手を付けなかったと弁明しながら、実は保管先の貸金庫を変えていた。現金の返却日も事実と食い違っていた。徳田氏が送り返してきたと説明していた借用証は、民族派団体の木村三浩代表から郵送されてきていた。
「妻が」「秘書が」「覚えていない」「記憶にない」と、都議会総務委員会の審議でも“政治家用語”を多用した。周りには真相をけむに巻きたいと映っただろう。
庶民にとっては一生に一度の買い物のマイホームさえ購入できる金額である。猪瀬氏は「説明責任を果たすべく努力した」と釈明したが、無利子無担保で生活資金を借りたという説明の根幹からして民心に届くはずがない。
さらに、見過ごせない事実も急浮上した。猪瀬氏は昨年十一月の現金授受に先立ち、徳洲会の徳田虎雄前理事長から都内の東京電力病院を取得する意向を伝えられていたというのだ。
都は東電の株主である。猪瀬氏は副知事だった昨年六月に株主総会に出席し、経営陣に病院売却を迫っていた。その後、東電は競争入札での売却を決め、徳洲会は今年八月に入札に参加していた。
五千万円の意味合いが有利な取り計らいへの対価だったとすれば、収賄の疑いさえ出てくる。
昨年十二月の衆院選に絡み、捜査当局が摘発した徳洲会グループの公職選挙法違反事件は、政界に根強く残る金権体質ぶりを浮かび上がらせたと言える。
徳田衆院議員の昨年分の政治資金収支報告書のみに限っても、徳田氏側から九十人に及ぶ国会議員側にパーティー券購入といった名目で資金が流れていた。政界での影響力を高めようとしていたのだろう。
しかし、それらは公式に記録された“表のカネ”にすぎない。手にした五千万円を「個人的な借入金」と言い張る猪瀬氏の姿は、水面下で桁違いの“裏のカネ”が広くばらまかれた疑いをかえって抱かせる。真相解明が急がれる。
一年前の知事選で猪瀬氏に投票した四百三十四万人の多くは裏切られた思いだろう。真実を求める作家知事に対しての信頼と期待は大きかったはずである。
次期選挙では同じ轍(てつ)を踏まないよう注意したい。候補者が訴える政策は重要だが、首長にふさわしい資質を兼ね備えているか同時に見抜かねばならない。人物情報を集め、考え抜いて投票したい。
◆問われる“有権者力”
二〇二〇年東京五輪の開催準備が控える。都政運営には十兆円規模の予算が充てられる。課題は山積みだ。リーダーシップを発揮する清潔で誠実な知事が必要だ。
「首長は誰がなっても同じ」という無関心や諦めは最大の敵である。選挙の主役は有権者だ。選ぶ力が試される。
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asahi.comの記事【武器輸出の新原則策定へ 安倍内閣が初の国家安保戦略】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312170016.html)。
東京新聞の記事を3つ。【首相、憲法解釈変更へ意欲 集団的自衛権で】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013121701002300.html)、
社説【国家安保戦略を決定 平和国家の大道を歩め】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121802000164.html)、
コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013121802000120.html)。
asahi.comの記事【(どうする?秘密法)命より重い情報ない 三上智恵さん】(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210314.html)。
アナクロな富国強兵政権は、「武器輸出を原則禁じた武器輸出三原則に代わる新原則を定める方針を打ち出した」そうだ。「平和」主義が聞いて呆れる。「戦争できる国へ」が「平和主義」と云うんだからどんな論理? 「死の商人」主義。
『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の
非常に危険な思い入れ、それに手を貸す責任』
『●「『平成の治安維持法』を作った総理」の「時代錯誤の富国強兵」』
『●トルコ原発、「責任」を持って「死の灰」は
日本に逆輸入してあげるのですか? 日本で10万年管理??』
さらには、「集団的自衛権に関する憲法解釈変更に取り組む強い意欲を表明した。自らが設置した有識者懇談会の会合で「個別的自衛権だけで国民の生存を守り、国家の存立を全うできるのか。弾道ミサイルなどの脅威が容易に国境を乗り越え、瞬時にわが国にやってくる時に集団的自衛権が必要ないのか」と訴えた」そうだ。どうやって国を守るつもりなのか? それに、猛毒法で国内の「テロリスト」が潰されている、とタカを括っているようだ。
『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ』
『●「テロリスト」潰し・・・・・・「日本の民主主義は、もうオシマイだ」』
『●自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちに「罪の意識はまったくない」』
「チリの歌手ビクトル・ハラ・・・・・・軍事クーデターで、ハラはチリ・スタジアムに連行された・・・・・・なお歌おうとして射殺された。兵士は言った。「歌ってみろ。それでも、歌えるものなら」」・・・・・・「戦争できる国」に向かうこの国に、このビクトル・ハラの射殺を重ねることは杞憂だろうか? 「テロリスト」に猛毒法の「銃口」を向け、「戦争できる国」を望む「兵士」は言った、自公政権を「潰してみろ。それでも、潰せるものなら」。
『●『標的の村』三上智恵さんインタビュー』
『●子供にもSLAPPする国:
三上智恵監督・映画『標的の村 ~国に訴えられた沖縄・高江の住民たち~』
『●秘密隠蔽法: 「もっと絶望した方がいい」・・・
「絶望」させられたのは自公・翼賛野党非支持者ばかり』
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【http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312170016.html】
武器輸出の新原則策定へ 安倍内閣が初の国家安保戦略
2013年12月17日11時17分
安倍内閣は17日、外交・安全保障の基本方針となる国家安全保障戦略(NSS)を初めて策定し、これを支える防衛大綱、中期防衛力整備計画とともに閣議決定した。NSSは「積極的平和主義」を基本理念に、中国や北朝鮮への強い懸念を表明。武器輸出を原則禁じた武器輸出三原則に代わる新原則を定める方針を打ち出した。
NSSの策定にあたって、連立を組む公明党との間で議論になった「愛国心」に関する条項は、「我が国と郷土を愛する心を養う」との表現を入れた。
NSSでは「国際協調主義に基づく積極的平和主義」を基本理念とした理由を「国際社会において我が国に見合った責任を果たすため」と説明。これは、安倍晋三首相が目指す、憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認を視野に入れたものだ。ただ、安倍政権は行使容認に慎重な公明党に配慮して解釈変更を来春以降とする方針で、NSSでは集団的自衛権に直接は触れなかった。
一方で、戦後日本の平和主義に基づいた武器輸出三原則は緩和する方向で見直し、新たな武器輸出管理原則を策定する方針を示した。共同開発・生産に参画して防衛装備品のコストを抑えるため、(1)移転を禁止する場合の明確化(2)移転する場合の限定と厳格審査(3)目的外使用と第三国移転に関する適正管理――に留意するとした。ただ、新原則策定については、公明党に慎重論があり、具体的な内容について与党内で議論している。
・・・・・・・・・。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013121701002300.html】
首相、憲法解釈変更へ意欲 集団的自衛権で
2013年12月17日 20時15分
安倍晋三首相は17日、集団的自衛権に関する憲法解釈変更に取り組む強い意欲を表明した。自らが設置した有識者懇談会の会合で「個別的自衛権だけで国民の生存を守り、国家の存立を全うできるのか。弾道ミサイルなどの脅威が容易に国境を乗り越え、瞬時にわが国にやってくる時に集団的自衛権が必要ないのか」と訴えた。
外交と安全保障政策の初の包括的指針となる「国家安全保障戦略」と、今後10年程度の防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」を閣議決定したのを踏まえ、防衛力強化に向けた議論を加速させる方針だ。
(共同)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121802000164.html】
【社説】
国家安保戦略を決定 平和国家の大道を歩め
2013年12月18日
安倍晋三首相が主導した国家安全保障戦略は、戦後日本が歩んできた「国のかたち」を変質させかねない。「平和国家」は踏み外してはならない大道だ。
政府が初めて閣議決定した国家安全保障戦略は、今後十年程度を念頭に置いた外交・安保の基本方針を示したものだという。
防衛力の在り方を示した新「防衛計画の大綱(防衛大綱)」、二〇一四年度から五年間の「中期防衛力整備計画(中期防)」と同時に決定されたことは、戦略、防衛大綱、中期防の一体性を示す。
外交よりも「軍事」に重きが置かれていることは否定できない。
◆武器三原則堅持を
戦略は基本理念で、日本が「専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とはならず、非核三原則を守るとの基本方針を堅持してきた」と指摘し、「平和国家としての歩みを引き続き堅持」すると決意表明している。
先の大戦の反省に基づく平和国家路線は、国際社会の「高い評価と尊敬」を勝ち得てきた戦後日本の「国のかたち」である。引き続き堅持するのは当然だ。
同時に、この「国のかたち」を変質させかねない要素も随所にちりばめられている。その一つが武器輸出三原則の見直しである。
紛争当事国などへの武器や関連技術の輸出を禁じる三原則が果たした役割を認めつつも、「武器等の海外移転に関し、新たな安全保障環境に適合する明確な原則を定める」と、見直しを打ち出した。
高性能化、高価格化している防衛装備品は国際共同開発・生産が主流になっているというが、三原則の理念は堅持しなければならない。国際紛争を助長したり、日本の信頼が損なわれることにならないか、厳密な検討が必要だろう。
目先の利益にとらわれて日本の安全が脅かされれば本末転倒だ。
◆戦略的忍耐の必要
中国の軍事的台頭や北朝鮮の核・ミサイル開発など、東アジアの安保環境が緊迫化していることは否定できない。日本政府としてどう対応するのか、政権の力量が問われる場面ではある。
戦略は、地域の平和と安定のための責任ある建設的役割と、軍事面での透明性向上を中国に促すことを打ち出した。このことは日本のみならず、アジア・太平洋地域の平和と安定に資する。困難だろうが、外交力を駆使して中国に粘り強く働き掛けてほしい。
将来的には「東アジアにおいてより制度的な安全保障の枠組みができるよう適切に寄与」する方針も明記した。東アジアに中国を含む形で安全保障の制度的な枠組みができれば、地域の安定には望ましい。すぐには実現しなくても、戦略として掲げる意義はある。
心配なのは、偶発的な衝突が本格的な紛争に発展することだ。
戦略には「不測の事態発生の回避・防止のための枠組み構築を含めた取り組みを推進する」と書き込んだ。日中両政府はホットライン設置や艦艇、航空機間の連絡メカニズム構築にいったん合意しながら、棚上げ状態になっている。
中国が沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海に防空識別圏を設定し、緊張はさらに高まっている。早期の運用開始に向け、中国説得の労を惜しむべきではない。
中国の軍事的台頭に毅然(きぜん)と対応することは大切だが、挑発に「軍備増強」で応じれば、軍事的な緊張を高める「安全保障のジレンマ」に陥りかねない。時には耐え忍ぶ「戦略的忍耐」も必要だ。
しかし、防衛大綱では、これまでの「節度ある防衛力」を「実効性の高い統合的な防衛力」に書き換えてしまった。
ストックホルム国際平和研究所の調査によると、軍事支出である防衛費だけをみれば、日本は世界五位(一二年)である。そのうえ防衛費の増額に転じ、防衛力整備から「節度」を削れば、周辺国が疑心暗鬼になるのも当然だ。
国家安保戦略、防衛大綱、中期防を俯瞰(ふかん)すれば、自衛隊を増強して、日米の「同盟関係」を強めようとの安倍内閣の姿勢が鮮明である。その先に待ち構えるのは、集団的自衛権の行使容認と、自衛隊を国軍化する憲法改正だろう。
果たしてそれが、平和国家の姿と言えるのだろうか。
◆軍略よりも知略で
プロイセンの軍事学者、クラウゼビッツが著書「戦争論」で指摘したように、戦争が政治の延長線上にあるならば、軍事的衝突は外交の失敗にほかならない。
防衛力を適切に整備する必要性は認めるとしても、それ以上に重要なことは、周辺国に軍事的冒険の意図を持たせないよう、外交力を磨くことではないのか。
日本で暮らす人々を守り、アジアと世界の安定、繁栄にも寄与する。そのために尽くすべきは、軍略ではなく、知略である。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013121802000120.html】
筆洗
2013年12月18日
街角に音楽が流れる。歳末の商店街のジングルベルも高円寺駅前の若者の歌もいい。とりあえずは「平和」だ▼霞が関で「ケサラ」のトランペット演奏が聞こえた。抗議集会のようだ。切ないイタリア歌謡の不意打ちにちょっとはなをすする。「ケサラ」は「なんとかなるさ」の意味でホセ・フェリシアーノが歌った原曲は家出する男の歌。日本には反戦、抵抗を歌う訳詞(にしむらよしあき)がある▼チリの歌手ビクトル・ハラ。訳詞に「ビクトル・ハラを決して忘れはしないさ」とある。四十年前の一九七三年九月の軍事クーデターで、ハラはチリ・スタジアムに連行された▼『禁じられた歌 ビクトル・ハラはなぜ死んだか』(八木啓代著)によると、ハラはスタジアムでも逮捕者のために歌った。兵士にギターを奪われた。手拍子で歌った。銃の台尻で腕を砕かれた。なお歌おうとして射殺された。兵士は言った。「歌ってみろ。それでも、歌えるものなら」▼チリ大統領選決選投票でバチェレ前大統領が勝利した。バチェレさんの父親も軍事クーデターで拷問され死んだ。バチェレさんも母親と拘束された。「痛み」を知る指導者である▼「この牢獄(ろうごく)にいるのはもう前に進むことなく、ゆっくりと死を待つ番号ばかり」。ハラがスタジアムで書いた悲痛な詞。街角に音楽が流れる穏やかな日常のありがたさを思う。
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【http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312210314.html】
(どうする?秘密法)命より重い情報ない 三上智恵さん
2013年12月21日21時17分
■琉球朝日放送キャスター・三上智恵さん
多くの人は「国防上の秘密があるのは仕方ない」とか「スパイ容疑で罰せられるのは映画の世界」と思っているのではないでしょうか。しかし、沖縄では機密を知っていたために死に追いやられた住民がたくさんいました。
情報を漏らすものは極刑という軍機保護法があった沖縄戦でのことです。住民は軍人と同じ屋根の下で暮らし、陣地の構築や奉仕にかり出されました。軍の編成や動向など軍事機密に通じていました。だから、敵が上陸し捕虜になって情報が漏れることを恐れた日本軍から「スパイか」と切りつけられ、自決に追い込まれた。自分の身を守るため「あいつがスパイだ」と密告する人もいました。
特定秘密保護法は軍機保護法の再来です。いまも米軍や自衛隊と隣接して生活する沖縄の住民が、いつまた不都合な存在となり、処罰の対象にされるかと危惧しています。
事故の多いオスプレイが使う着陸帯の建設に反対する東村(ひがしそん)高江の住民たちが主人公のドキュメンタリー映画「標的の村」を制作しました。家の近くに何がどのくらい飛来するのか、命を守るために知ろうとするのは当然です。しかし、「秘密を保有する者の管理を害する行為」とされて監視対象になりかねません。
軍事機密の漏洩(ろうえい)を厳罰化した先にもたらされた悲劇を知るこの島から、法の危うさを何度でも訴えていきたい。人の命よりも先に守るべき情報などあるはずはありません。
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東京新聞の社説3つ。
【フィンランドの教育現場(1) すべての子に学ぶ支援】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121602000138.html)、
【フィンランドの教育現場(2) 人に投資、現場を信じる】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121702000133.html)、
【フィンランドの教育現場(3) 解決のかぎは公正さ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121902000132.html)。
愛国心を押し売りし、ハタやウタに目の色を変える国。格差社会が教育にも大きな影を落とす国。それが愛国とは程遠く、『非国民』こそが愛国的であるかに気づかない国。彼我の教育に対する考え方の大きな差、この国のレベルの低さを感じる。かたや「教育大国」、かたや「愛国強制大国」。どちらの国に生まれた子どもの方が本当に幸せなのだろうか?
『●犬がワンと鳴き、飼い主が喝采する、というお話』
『●『創(2009年8月号)』読了(2/2)』
『●『石原慎太郎よ、退場せよ!』読了(2/3)』
『●大阪元〝ト〟知事、重いツケ、将来への大きな禍根』
『●日の丸訴訟、君が代判決』
『●「東京都立三鷹高校元校長」対「東京都教委」』
『●我が身を省みらずに遠吠えする元新聞記者らしき人と
校長の検閲に喝采を送る元弁護士らしき人のイサカイ』
『●ト知事たちのハタとウタ』
『●元大阪〝ト〟知事は単なる目立ちたがり屋!? 「あざとい」・・・』
『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~』
『●ハタとウタと東京都教委: 強制しておいて、その記述を問題視するとは・・・』
『●音圧計でも持ち出しそうな勢い、
たかがウタに「口パク」禁止令・監視命令・・・アホらしい』
『●『人はなぜ学歴にこだわるのか。』読了』
「「・・・旧弊な身分制度社会の桎梏から近代の人間を解放する役割を
果たしてきたはずの学歴システムが、いつの間にやら階級固定の
道具になっている現実・・・」(p.19)。「・・・子供の学力は、低年齢で
あればあるほど、親の教育水準および経済状態をストレートに反映・・・」(p.66)。
「・・・学歴における機会均等なんてものは、もはや建前でさえない・・・」(p.168)。
斎藤貴男さんの『機会不平等』(※1) と同じ指摘。
「学歴問題は、環境問題にも似ている」(p.56)。 [学歴社会反対・
環境破壊反対に] 「誰もが賛成しているが、具体的な場面において
人々が何をやっているのか・・・」」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121602000138.html】
【社説】
フィンランドの教育現場(1) すべての子に学ぶ支援
2013年12月16日
「みんなも同じ時代に生きていると想像してね」。地理の時間。シモ先生(43)の明るい声に励まされ、生徒たちは色鉛筆を手に、米大陸の先住民族インディアンの肖像画を描き始めた。
首都ヘルシンキから東へ約百三十キロ離れた地方都市、コトカ市にあるランギンコスキ中学校。教員歴十八年のシモ先生は、脳機能の障害などで読み書きが難しい生徒たちの特別支援学級を受け持つ。絵を描くのは、言葉や感情を上手に伝えられない生徒たちにとって、表現力を養う工夫でもあるのだという。
人口約五百五十万人のフィンランドは、小国ながら二〇〇〇年以降、経済協力開発機構(OECD)加盟国を中心とする国際学習到達度調査で常に上位に位置してきた。「教育大国」を自任するのはそのためだ。応用力や読解力を養う総合学習の成果とも言われているが、エリート教育はされていない。高い学力の秘密はむしろ生徒間の学力差の小ささにある。成績下位の子どもが少ないことが水準を押し上げているのだ。
フィンランドでは親の経済力に関係なく、大学まで無償で学ぶ機会が保障される。公財政支出に占める教育費は13%弱。日本の9%を上回る。一学級の人数は二十人前後で、授業に応じてアシスタントの教師が配置される。
特別支援学級はさらに少人数で行われる。シモ先生の一人一人の力に応じたきめ細かな指導も、ハンディがある子どもをこそ手厚く支えようとするこの国の教育のあり方を表している。
背景には、一人一人の学ぶ権利を大切にするという社会の合意がある。すべての子に支援を惜しまないと決めた教育が、格差の小さな学力と高い学力とを両立させている。
日本でも習熟度別授業などで教師を増やしているケースはある。でも一学級四十人の基準は減らない。財政難を理由に教育予算が削減されるなら、今以上に学校からゆとりが奪われるだけだ。フィンランドに日本が学べることは何か。コトカ市の学校現場を訪ねながら考えた。 (佐藤直子)
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121702000133.html】
【社説】
フィンランドの教育現場(2) 人に投資、現場を信じる
2013年12月17日
教育大国と呼ばれるフィンランドの転機は一九九〇年代のバブル崩壊後に訪れた。財政難で教育予算も大幅な削減が求められた。だが当時の教育相は「教育の力で不況を切り抜けたい。むしろ予算を増やして人に投資すべきだ」と、大胆な教育改革を打ち出した。
教育の権限は国から地方へと移され、予算執行は自治体に任された。学習内容も国は大綱によって最低限の目標を示すだけで、具体的なカリキュラムや授業配分は自治体や学校が決める。現場の裁量は広がる一方、教師にはより高い質が求められるようになった。
教職の人気は高い。大学の養成課程には意欲ある学生が集まり、みな修士号を取る。「教職に就いてからも指導法の研究は欠かさない」とコトカ市の中学校教師タイナさん(36)。「教師は競争を勉強の動機づけにしないのです」
子どもたちは「勉強は自分のためにするもの」と教えられる。金曜日の小学校では、ある子は国語の書き取りに、ある子は計算問題に取り組んでいた=写真。「週内に十分に達成できなかったことを、それぞれが考えて補習している」と担任が教えてくれた。
義務教育は日本と同じ九年。最後に到達度をはかる学力テストがあるが、それは公教育を競わせるためのものではない。学力差のある子らが同じ教室で学びながら、一人一人が目標にどう近づくのかが大切にされる。詰め込みや点数競争にさらされない子どもたちの姿はのびのびとしてみえた。
学校や教師の「責任とやる気」にかけたフィンランドの改革は、国際的な学習到達度調査の上位国となることで成果を収めたようにみえる。だが課題がないわけではない。一部の自治体では、人件費抑制のために教師が交代で休まされるようなことも起き、学習環境の悪化が心配されている。
「よりよい公教育を目指し、学校や教師は努力してくれる」。来日したキウル教育相は学校現場への信頼を口にし、「それでも」と言葉を継いだ。「私たちの改革はまだ道半ばです」 (佐藤直子)
【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121902000132.html】
【社説】
フィンランドの教育現場(3) 解決のかぎは公正さ
2013年12月19日
木くずを飛ばし、のこぎりを引く。障害児学級を併設したコトカ市のムッサロ学校で、知的障害のある生徒たちが教師に手伝われて木工に取り組んでいた。
フィンランドでは成人して親と一緒に暮らす者は少ないという。身体に障害があっても同じだ。このため九年の義務教育では木工の授業を重視する=写真。技能があれば社会的な自立につながるからだ。職業学校に進んだり、木工所で働くこともできる。
課題を抱えた子だからこそ手厚く支え、その方が将来の自立につながるという考えはごく当然だ。しかし、その先に「その方が社会全体にとってもいい」と考えるのがフィンランド流だと思う。
不登校の子どもはどうか。市の特別支援調整役のハナレさんによると「ゼロ」だという。市内の小中学生約五千五百人のうち病気で登校できない三人がいるが、日本のような不登校はいない。全国で十万人を超え、どの学校にも数人の不登校児童・生徒を抱える日本では想像もつかないことだ。
学校に行きたがらない子に対しては、校長がカウンセラーらと協力し、家まで迎えに行くこともある。「何度か訪ねると来てくれるようになりますよ」と、ムッサロ校の校長は言う。信頼とは簡単にいかなくても、そこには校長が同じ位置に立とうとする思いがある。
経済協力開発機構(OECD)が実施した二〇一二年の国際的な学習到達度調査で、日本は「教育大国フィンランド」を、すべての分野で上回った。だが排除される子どもがどうしてこんなにも生み出されるのか。
むろんフィンランドも夢の国ではない。厳しくなる財政事情や失業の増加など問題を抱えている。
だが公正さを失わず、一人ひとりの力を伸ばすことで社会の発展を目指そうとする福祉国家の原則は古びていない。
それはあらゆる場で格差を広げている今の日本にこそ取り入れられてほしい考え方だ。時間のかかる教育も、機会が平等に保障されてこそ、成果が生まれる。フィンランドののびやかな教育現場がそれを物語っている。 (佐藤直子)
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『DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
ブログ主のお薦め記事は、【地震・津波・原発爆発 全国原発事故避難シミュレーション】と【ToPICs 日本・福島/福島第一原発で80本の破損燃料4号機燃料移送への影響は?】。
『●広河隆一さん『DAYS JAPAN』の編集長公募』
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■①『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」「一枚の写真が国家を動かすこともある」「世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌」。表紙は「福島第一原発から立ち昇り、海側に流れて行く煙。福島県双葉郡。2011年3月14日」
■②『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【ToPICs メキシコ/放射性物質盗難 「汚染爆弾」に転用の危険性も】、「コバルト・・医療用放射性物質・・強盗団によって盗まれた。・・理論上は、広い範囲に放射性物質をまき散らす「汚染爆弾」と呼ばれる爆発物に使えるとされる」
■③『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【ToPICs 日本・福島/福島第一原発で80本の破損燃料4号機燃料移送への影響は?】、「廃炉を阻む古傷・・破損とその対策の放置を国には説明していたというが、国民には長年にわたり隠蔽していた」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f24b9aac63aa56b2ceb49f4f04d651f8)
■④『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 斎藤美奈子さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0c58925fcace3ecc668bc445318ce9e0)【OUTLOOK 秘密保護法成立までのメディアの動きを再検証】、「法案は通ったが、政府与党が被った傷は大きい。強行採決で露見したのは安倍自民党の独裁的な体質だった」
■⑤『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 斎藤美奈子さん【OUTLOOK 秘密保護法成立までのメディアの動きを再検証】、「・・御用新聞の読売と産経を除く各紙はなおも闘うと表明した。本当だろうな。本当にしなくちゃ。正念場はこれからだ」
■⑥『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【地震・津波・原発爆発 全国原発事故避難シミュレーション】、「泊原発 事故時西風なら道内全域が放射能に汚染される」「東通・・原発と六ヶ所再生処理工場同時事故の可能性も」「女川・・13.8メートルの津波が原発に襲来」
■⑦『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【地震・津波・原発爆発 全国原発事故避難シミュレーション】、「柏崎刈羽・・10キロ圏に市中心部。9万人都市が帰還困難に」「敦賀・・美浜・・大飯・・高浜・・35キロ圏内に4原発が隣接。主要避難道はすべての原発の直近を通る」
■⑧『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【地震・津波・原発爆発 全国原発事故避難シミュレーション】、「志賀・・能登半島付け根に位置 半島住民の避難困難に」「浜岡・・南海トラフの真上に位置。最大19メートルの津波が襲う」
■⑨『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【地震・津波・原発爆発 全国原発事故避難シミュレーション】、「島根・・10キロ圏内に命令系統が密集 風向きによっては近畿全域が汚染される」「伊方・・断層そばの半島付け根に位置 原発以西住民をとり残すな」
■⑩『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【地震・津波・原発爆発 全国原発事故避難シミュレーション】、「玄海・・離島住民の避難が課題。本土が避難区域指定なら逃げ道なし」「川内・・桜島や新燃岳の噴火活動は想定なしの防災計画」
■⑪『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 【「生存権」と「知る権利」を奪う特定秘密保護法廃棄の闘い、幕開け】。広河隆一さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/33ff396e47257327dd6282c8b08ff518)【「人としての尊厳」が踏みにじられるような都合の悪いことがある場合、国家権力は必死にそれを隠そうとする。】
■⑫『DAYS JAPAN』(2014,JAN,Vol.11,No.1) / 井戸川克隆氏(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/9a50dba99e92be440b785a77fea00f8b)【健康障害の隠蔽と被害者阻害を後押しする悪法】
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『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、佐高信さん【抵抗人名録27 西山太吉】と宇都宮健児さん【風速計/あきらめない!!】。
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■①『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 「食を哲学する」。北方農夫人氏【消費者を〝脅す〟東電の再建計画 一六年までに全七基を再稼働】。企業倫理とか環境倫理とか東電には無いのかね? 正気じゃない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0dd82d07a543e6525d6e982763ebc6e1)
■②『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 満田夏花氏【特定秘密保護法の公布に官邸前で抗議の声続々 民主主義を踏みにじるな!】、「安倍首相・・あなたはウソつきだ。・・野党の質問に答えて、『原発は安全だ』といって何の対策も取らなかった。そんなあなたを誰が信じますか?」
■③『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 片岡健氏【カレー事件の林眞須美さん 前例なき国賠を提訴】、「大阪拘置所に接見を違法に制限・・安田好弘弁護士」。和歌山毒カレー冤罪事件(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/2d453d51ac165ff784049f039ae886b4)
■④『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 中村ゆうき氏【地元民が原子力規制委に質問状 問題山積の東海村】、「施設を所有するJCOは周辺住民に焼却炉着工に反対する者はいないというが、それは間違い」。原子力「推進」委員会(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/976cc2457ab8d171c1c6f19c9a356899)
■⑤『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 宇都宮健児さん【風速計/あきらめない!!】、「・・秘密保護法の廃止を求める運動を国家安全保障基本法とと集団的自衛権行使容認に反対する運動につなげていく必要」。ウソつき達に一泡吹かせたい(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8fd0e08da47a39ece1e0e2455b85d940)
■⑥『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 野中大樹氏【辺野古強制へと自民党本部が策動する名護市長選まであと1ヵ月 基地利権派たちのもくろみと大誤算】、「基地容認派がふたり立候補してしまう天変地異が起きた名護市長選・・」。『戦場の村』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fd058d8517aa8e656646c79d09fa4ab7)
■⑦『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 【村岡和博の政治時評/「日本を取り戻す」と叫ぶ安倍首相とその政権から「民主主義を取り戻す」年に】、「・・秘密保護法への抗議運動は思想・政策を越えた一点共闘が可能であることを示した」。最悪法(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8fd0e08da47a39ece1e0e2455b85d940)
■⑧『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 俵義文さん【歴史をわい曲する教科書の「国定」化 異例づくしの文部科学省の検定基準改定案】、「・・事実上の「国定教科書」化の問題点を・・」。愛国を無理強いして何になる?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8adfc28e3a834d65c8088d41cd74d9cb)
■⑨『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 【新-わたしと憲法シリーズ 日野範之 宗教者の戦争責任を自覚する真宗大谷派前僧侶】、「「殺さない、殺させない」は各宗教の共通の教えであり それは九条の精神にも通じる」。戦争できる狂った国へ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)
■⑩『週刊金曜日』(12月20日・1月3日合併号、973号) / 佐高信さん【抵抗人名録27 西山太吉】、「西山の妻、啓子・・西山は・・仕方ないというふうに唇を開いて、「あり・・・」・・「がと」と付け加えた。精一杯の表現だったという」。ウソをつく人々に翻弄(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4050be4c99dbf746cd59c296f5c40688)
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013112302000117.html)。
森達也さんの言う「組織全体の病理と民意の後押し」というのは、「『平成の治安維持法』をつくった総理」の危険な思い入れ「時代錯誤の富国強兵」「戦争出来る国」へと突っ走っていることと、それを支える自公議員・翼賛野党議員支援者・投票者によるバックアップに似ていないだろか。「全有権者でみれば自民の得票率は小選挙区で24%、比例代表はわずか15%。四分の一以下の「民意」しか得ていない」(『●自公議員に投票したことの意味: 原発は「重要なベース電源」、さらに「もんじゅ」「核燃サイクル」継続』)にもかかわらず、戦争へと進む道を後押ししているのは自公議員・翼賛野党議員に投票した彼・彼女たちの「小さな民意」によるものであり、国会周辺に集まる多くの「テロリスト」たちの「大きな民意」を無視して暴走している。
『●森達也さん「組織全体の病理と民意の後押し」』
「この法廷でアイヒマンは自らの行為を、「命令に従っただけだ」と何度も
主張した。おそらく嘘や言い逃れの言葉ではない。アイヒマンは実際に、
これは命令なのだと自分を正当化しながら、何百万人ものユダヤ人を
殺戮する行為に従事していた」
『●森達也さん『国民を騙し続けたこの国には秘密保護法など不要』』
『●秘密隠蔽法: 「もっと絶望した方がいい」・・・
「絶望」させられたのは自公・翼賛野党非支持者ばかり』
アイヒマンの名前を見て、そんなことを思い浮かべました。彼・彼女たちには「罪の意識はまったくない」ことに問題の根本が。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013112302000117.html】
【コラム】
筆洗
2013年11月23日
誰が言ったのか定かならぬ警句がある。「一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計である」。独裁者スターリンが言ったという説もあれば、ナチスのユダヤ人大虐殺に関わったアイヒマンの言葉ともされる▼アイヒマンは、一九六〇年に逃亡先の南米でイスラエルの秘密機関に捕らえられ、エルサレムで裁かれた。六百万人を死に追いやったと糾弾された彼が、現実に法廷で口にしたのはこういう言葉だった。「私は命令に従ったまでです」「殺害するか否かは命令次第です」「事務的に処理したのです」▼東京に続き、きょうから名古屋などで上映が始まる『ハンナ・アーレント』は、大量殺戮(さつりく)時代の悪の本質に迫ろうとした哲学者を描く映画だ▼収容所の恐怖を体験したアーレントは裁判を聴くうち、アイヒマンを怪物扱いする法廷と世論に違和感を抱くようになる。「彼はどこにでもいる人。怖いほど凡人なの」「彼に罪の意識はまったくない。法に従ったからよ」▼まじめで組織に忠実な人が、自ら考えることをやめた時に結果として為(な)す「悪」。彼女が見たのは、ごくありふれた悪の姿だった▼アーレントは名著『イェルサレムのアイヒマン』で記している。「政治においては服従と支持は同じもの」。百万の悲劇を単なる数字に変えてしまうのは、怪物のような政治家ではなく、私たちに潜む凡庸な悪なのだろう。
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asahi.comの記事【(どうする?秘密法)時代錯誤の富国強兵 浜矩子さん】(http://www.asahi.com/articles/TKY201312090669.html)。
「経済政策のアベノミクスが「富国」を、今回の特定秘密保護法や、国家安全保障会議(日本版NSC)が「強兵」を担い、明治時代の「富国強兵」を目指しているように見えます。この両輪で事実上の憲法改正を狙い、大日本帝国を取り戻そうとしているかのようです」・・・・・・恐ろしいことです。「『平成の治安維持法』を作った総理」ですからね、その強く・危険な思い入れは「戦争の出来る国」にしたい、ということのようだ。
『●「『平成の治安維持法』をつくった総理」の非常に危険な思い入れ、
それに手を貸す責任』
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【http://www.asahi.com/articles/TKY201312090669.html】
(どうする?秘密法)時代錯誤の富国強兵 浜矩子さん
2013年12月10日02時39分
■浜矩子・同志社大院教授
安倍政権は、経済政策のアベノミクスが「富国」を、今回の特定秘密保護法や、国家安全保障会議(日本版NSC)が「強兵」を担い、明治時代の「富国強兵」を目指しているように見えます。この両輪で事実上の憲法改正を狙い、大日本帝国を取り戻そうとしているかのようです。
特定秘密保護法は、何が秘密なのかが分かりません。それだけに、企業はこれから、政府の顔色をうかがい、原発輸出や資源確保など「富国強兵」にかなうことに突き進む可能性があります。
政権は「デフレからの脱却」を掲げています。しかし、その内実は人々のためというよりも、全体の成長を重視するものです。国民のためではなく国家のため。それがアベノミクスです。成長のためなら、と働く人たちの解雇規制を緩めようとしています。国家重視のなかで、福祉などの市民活動にはお金が回らなくなるかもしれません。
安倍政権と距離を置こうという雰囲気も感じます。2月のオバマ米大統領との首脳会談では晩餐(ばんさん)会がありませんでした。中韓とは無用な緊張が高まっており、日本が国際的に孤立する恐れもあります。
今回、実に危険でおぞましい発想が法律になり、市民が大規模な抗議行動を起こしました。今後も抗議の手紙を出すなどして怒りを粘り強く示していくべきだと思います。
◇
特定秘密法が成立したが、反対する市民の声はなおも広がっている。今後どうすべきか。各界の人たちの意見を引き続き紹介していく。
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東京新聞の記事【原発コスト、政府試算の倍 ガスや風力上回ると自然エネ財団】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013120501001188.html)。
記事によると「原発の発電コストは1キロワット時当たり最大17・4円と、民主党政権時代に行われた政府の試算値の約2倍になるとの試算」だそうですが、それでも甘目か? 原発が「経済的メリット失った」のは前から自明でしょうに。「原発安価神話」は既に崩壊。
『●電気代比較の脅しと詐欺: 比べるべきは「2倍か、1.7倍か?」、だった・・・』
「「原発をゼロにすると電気料金が2倍になります」と言われれば、
「それは困る」と考える人は多いだろう。しかし、この表現には、
原発を維持しても1.7倍になることが隠されている。
「原発をゼロにすると2倍、維持しても1.7倍だったら、
あなたはどちらを選びますか」と問われたら、どうだろうか」
『●電気料金値上げ論: 「1倍か、2倍か」じゃなく、「2倍以上か、1倍以下か」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013120501001188.html】
原発コスト、政府試算の倍 ガスや風力上回ると自然エネ財団
2013年12月5日 12時05分
最新の安全装置を義務づけ、使用済み核燃料を全て再処理すると仮定した場合、原発の発電コストは1キロワット時当たり最大17・4円と、民主党政権時代に行われた政府の試算値の約2倍になるとの試算を自然エネルギー財団(東京)の研究グループが5日までにまとめた。
海外の最新の動きを踏まえて、より現実的なコストを試算したという。天然ガス火力や平地に設置された風力発電のコストを上回ることになり、同財団は「経済的メリット失った原発から脱却し、再生可能エネルギーや省エネに基礎を置いた成長戦略を」と訴えている。
(共同)
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東京新聞の社説【エネルギー政策 反省ゼロの基本計画】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121102000126.html)と『私説・論説室から』【おごれる者は久しからず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013121102000127.html)。asahi.comの記事【(もんじゅ君のエネルギーさんぽ)エネ計画どう変わる?】(http://www.asahi.com/articles/TKY201312120411.html)。東京新聞の記事【「原発ゼロ」なし崩し 核燃サイクル・もんじゅも継続明記】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013121402000119.html)。最後に佐賀新聞の記事【再稼働、現状では暴挙 専門家、新基準を批判】(http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2596187.article.html)。
「経産省のエネルギー基本計画素案によると、原発は「重要なベース電源」で、輸出も推進、新増設の比率は明記しないが、将来に含みを残し、使用済み燃料を再処理する核燃料サイクル計画さえ、引き続き推進するという」・・・・・・メチャクチャ。東京電力原発人災の被災者に対して何の感情もわかないらしい。
『●終わらない原発人災の影響: 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」』
『●「成長戦略に「原発の活用」」: あ~恥ずかしい政権、恥ずかしい国』
『●「もはや犯罪というしかない」
~東京電力汚染水流出大事故と再稼働・輸出という犯罪~』
『●すぐさま廃炉作業に着手を!』
『●東京電力原発人災対策へのお金を「ケチ」ったあげくに、
致命的欠陥対策にドブ金か?』
『●核開発・核使用、そして原発推進・・・・・・、それは愛国心の発露か?』
『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、さらに「死の商人」へ:
どうやら「恥」という概念は無いらしい』
『●「電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)」: あとは野となれ、山となれ』
『●呆れた!! 自公議員が、どの口で「憲法違反」を叫ぶのか!?
そして、国会は一体何をやってきたのか?』
『●東京電力原発人災4号炉問題
「「UFOキャッチャー」作戦」、想像しただけでゾッとする』
『●トルコ原発、「責任」を持って「死の灰」は
日本に逆輸入してあげるのですか? 日本で10万年管理??』
『●東京電力原発人災4号炉問題・・・・・・「まさに『神頼み』」、それほど危険な作業』
しかもである、「実現性が疑問視されている核燃料サイクルは「着実に推進」とした。ずさんな保安管理とトラブル続きで停止中の高速増殖原型炉もんじゅの研究も「実施体制を再整備する」と継続を明記」なんて、正気の沙汰なのだろうか?
『●事業仕分け忘れ?』
『●悪「夢の原子炉」』
『●美浜の会「もんじゅ運転再開への抗議声明」』
『●増殖もしない、発電もしない「もんじゅ」でも儲かる仕組み』
『●高速増殖炉もんじゅ廃炉』
『●廃炉と、核燃サイクル撤退を』
『●核燃サイクルという幻想に、まさに金をドブに湯水の如く』
『●核燃サイクルという幻想、推進ありき』
『●東京電力原発人災以降も続く無責任の連鎖』
『●東京電力人災が続く中、なに寝ぼけてんだか!?』
『●浅野健一ゼミ企画シンポジウム: 報道と福島原発人災』
『●全く原子力ムラの住人ときたら・・・・・・』
『●もんじゅに〝投資〟、まだやっている・・・』
『●原発立地県知事の神経を疑う: 「原発のお金が大好き」という最低レベルの議論』
『●復興予算をムダに「原子力ムラ」事業に流用』
『●2030「年代」原発ゼロと原発建設再開』
『●視察パフォーマンスと経団連詣で』
『●もんじゅ: 責任者に責任を取っていただきましょう』
『●「技術的には危険、経済的には損、資源的には何の意味もない」プルサーマル』
『●もんじゅ周辺の住民はそんなことを望んでいるの?』
『●「もんじゅ」の尻拭い・後始末も出来ない日本原子力研究開発機構が・・・・・・』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121102000126.html】
【社説】
エネルギー政策 反省ゼロの基本計画
2013年12月11日
経済産業省の新たなエネルギー基本計画案を見て驚いた。福島原発事故の反省は一体どこへ行ったのか。三年足らずで、もう忘れてしまったのか。忘れた時に、人は過ちを繰り返すのではないか。
経産省のエネルギー基本計画素案によると、原発は「重要なベース電源」で、輸出も推進、新増設の比率は明記しないが、将来に含みを残し、使用済み燃料を再処理する核燃料サイクル計画さえ、引き続き推進するという。
福島の事故などまるでなかったかのように耳をふさいで、3・11以前にすべてを戻そうというのだろう。
ベース電源とは、基本になる最も重要な電源の意味である。
福島の事故を真摯(しんし)に反省し、原発依存度は可能な限り少なくするとは書いてある。だが、国の反省は伝わらない。素案をまとめた審議会委員の大半は、原発維持・推進派が占めている。
原発を「ベース電源」に位置付けるのは、エネルギーの安定供給や発電コスト、温暖化対策のためだという。
しかし、今現に五十基ある原発は、すべて停止中である。汚染水さえ止められず、膨大な国費をつぎ込んでいる。この先、除染、補償、廃炉など、天文学的な費用が必要になるだろう。
とてもではないが、原発は安定的とも低コストとも言い難い。そこにごまかしがあったのは、私たちの大きな反省点である。
使用済み核燃料の処分方法は、棚上げにしたままだ。核燃料サイクルの実用化は可能かどうかわからない。再処理して取り出した危険なプルトニウムが蓄積されていくだけだ。代替エネルギーの開発は世界に後れを取りかねない。
手続き的にも問題がある。
民主党政権は、少なくとも討論型世論調査などの結果を踏まえて原発ゼロ方針を打ち出した。
自民党は昨年末とこの夏の国政選挙に大勝した。しかし、エネルギー計画を明確な争点にはしていない。世論調査を見れば、それこそ民意のありかは明らかである。
ゼロから推進へ、これほどの大転換を図るなら、国民の声をもっとよく聴いてからにするべきだ。
特定秘密保護法に従えば、原発の事故対策すら、テロ防止を口実に公開されない恐れがある。
基本エネルギーが原子力である必要はない。原発に代わる新技術をなぜ奨励しないのか。そこには国の未来がかかっている。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2013121102000127.html】
【私説・論説室から】
おごれる者は久しからず
2013年12月11日
過酷事故の後始末もできないのに「原発再稼働」を目指す。公約違反の「TPP交渉参加」を決める。バラマキもやめないで「消費税増税」する。民主主義を壊しかねない「特定秘密保護法」を強引につくる…。
「民意」の多くに反する重大事案をさも平然と決めていく。安倍政権は国政選挙さえ勝てば「やりたい放題」の免罪符を得ると勘違いしているのではないか。
もっとも、「民意」と政権との大きなズレは選挙結果で分かっていたことだ。一年前の総選挙で自民党は大勝したが、それは低投票率や小選挙区制の特性のおかげだった。全有権者でみれば自民の得票率は小選挙区で24%、比例代表はわずか15%。四分の一以下の「民意」しか得ていない。
「ナチスの手口を学んだらどうか」「デモはテロ」という政権である。以前、この欄で触れた寓話(ぐうわ)『茶色の朝』の世界に、いよいよ近づいたと感じる。ファシズムの怖さを原体験に持つ作者パブロフ氏は言った。
「民主主義は壊れやすい花瓶と同じ。小さなひびを放っておくと、いつの間にか割れてしまう」。氏は多くの人に伝えたいと印税を放棄し、寓話の原書は一ユーロ(約百四十円)で販売された。フランスでは学校教材としても広く読まれた。
道徳を教科化するというなら、この国も教材に採用してはどうか。いや、「不都合な真実」を「秘密」にしておきたい政権には望むべくもないか。 (久原穏)
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【http://www.asahi.com/articles/TKY201312120411.html】
(もんじゅ君のエネルギーさんぽ)エネ計画どう変わる?
2013年12月13日09時43分
■「みんなでワーワーいう」のがだいじ
こんにちは。もんじゅ君です。特定秘密保護法はとっても残念だったね。きまったあとで安倍さんが「もっとていねいに説明すべきだった」といっていたけど、開いた口がふさがらないとはまさにこのことですだよ。
法律は成立しちゃったけど、再認識したのは「みんなでワーワーいう」ことの大切さ。
審議の終盤にかけてたくさんの人たちが国会前や日比谷公園にあつまって抗議や集会をしていて、それとともにテレビなどの報道でも法案への疑問を投げかけるものが増えたように感じたよ。
■声は届いている
のちに撤回したけれども、石破さんが「デモはテロだ」といって問題になっていたでしょ。あれはきっと、官邸前でずっとつづいてきた脱原発の抗議活動がよっぽど耳ざわりだったんだよね。
だとすると、とにもかくにも声は届いているということ。石破さんにとってはあの声が、脱原発や秘密保護法の撤回を「強制している」かのように感じる、いやなものだったということだよね。
■来年の再稼働にそなえて
残念だけど、来年の春にはきっと原発の再稼働が現実的なものとして浮上してくると思うの。具体的には、愛媛の伊方くんとかね。
そのときに早い段階からみんなでワーワー声を上げることがきっとだいじなんだろうな、と秘密保護法の騒動をとおして思いました。
とりわけ、立地自治体の人たちの声というのは大切。ボクの地元・福井もそうだけれども、自分の住んでいるところに原発のある人は、はやくから「再稼働がくるかも。やだね」とまわりの人とお話ししたり、地元の議員さんに「応援してます。反対するようがんばってくださいね」と励ましの声を届けたりするといいのかもしれないね。
■年末ぎりぎりのエネルギー計画
ところで、この年末にあたらしいエネルギー基本計画がリリースされそう。これは、国のエネルギーの全体量やうちわけについて、このさき10年、20年、30年の計画をしるしたもの。とっても重要なんだ。
民主党さんの時代には「2030年代には脱原発依存社会に」という戦略が打ち出されていて、そのときにはそれでさえ「表現が弱い」と批判もあったのだけど、今回のエネルギー計画には「どんどん再稼働」「輸出もしていく」「核燃料サイクルはやめない」と書かれるようで、脱原発はおおきく後退しそう。
■なぜこのタイミング?
このタイミングで、再稼働の方針をはっきり打ち出したエネルギー計画を出すのには、電力会社さんの都合もありそうなんだ。
ことし、安倍さんの原発イケイケな姿勢にあとおしされて各電力会社さんはもりもりと再稼働の申請を出していて、その数は7原発14基にもおよぶの。
年末に「再稼働をすすめます」という政府の計画が出れば、それも2014年度の事業計画に織り込むことができて、ほら、経営の見通しを明るく描けそうでしょ。
ボクたちの暮らしにおおきくかかわるエネルギー計画が、ゆううつなクリスマスプレゼントになってしまわないように、サンタさんにお願いしておかなくちゃ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013121402000119.html】
「原発ゼロ」なし崩し 核燃サイクル・もんじゅも継続明記
2013年12月14日 朝刊
経済産業省の審議会「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」は十三日、エネルギー基本計画案を了承した。経産省の素案段階で「重要なベース電源」としていた原発を「基盤となる重要なベース電源」と書き換え、さらに推進色を強めた。国民の意見を踏まえて決めた民主党政権の「原発ゼロ目標」からの転換姿勢を鮮明にした。
今後、国民の意見を募り、関係閣僚会議の議論を経て、来年一月に閣議決定する。前民主党政権は意見公募に加え、討論型世論調査などで国民の意見を取り入れ脱原発へ舵(かじ)を切ったが、現政権は意見公募しか行わない。政府が国民の声に耳を傾ける姿勢は大きく後退した。
計画案は、脱原発の世論に配慮して「原発依存度を可能な限り低減させる」とした。ただ、原発をどう減らすか具体策は示さず、「必要な規模を確保する」と明記した。
原発の依存度が増す新設や建て替えについての考えは記載せず、判断を先送りし、将来に含みを残した。運転から四十年で廃炉にする原則にも言及はなかった。脱原発につながる項目は曖昧にして、なし崩し的に原発を進めようとする姿勢が見え隠れしている。
実現性が疑問視されている核燃料サイクルは「着実に推進」とした。ずさんな保安管理とトラブル続きで停止中の高速増殖原型炉もんじゅの研究も「実施体制を再整備する」と継続を明記し、研究終了を掲げた前民主党政権時の方針は白紙に戻した。実用化のめどがないまま国民の税金が投入され続ける恐れがある。
基本計画は中長期のエネルギー政策の方向性を示し、三年をめどに見直す。
前民主党政権は二〇一〇年の計画で、将来的に全電源の半分を原発に頼る方針を決めたが、福島第一原発事故後に「二〇三〇年代に原発ゼロ」目標に転換した。
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【http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2596187.article.html】
再稼働、現状では暴挙 専門家、新基準を批判
佐賀県議会は13日、原子力安全対策等特別委員会を開き、井野博満東京大名誉教授(金属材料学)が参考人として出席した。原子力規制委員会が定めた原発の新規制基準について、「福島第1原発事故で破綻した設計基準そのものを見直していない」などと問題点を指摘した上で、現状での再稼働は「暴挙」と批判した。
井野氏は、新規制基準に関し、外部電源の耐震性など従来の設計基準が見直されていないと指摘。過酷事故対策もフィルターベントなど5年の猶予期間を設けるなど、「付け焼き刃」と批判した。
さらに、規制委員会が「基準に適合しても原発の安全を完全に保証するものではない」としていることと、安倍政権が「適合した原発は再稼働させる」としていることが矛盾すると指摘。「原発の安全に誰が責任を持つのか」と批判した。
現在、審査が行われている玄海原発3、4号機についても、メルトダウンした際、格納容器に注水するとしている九州電力の対応について、作業時間などの問題点を指摘した。
再稼働の判断については、技術的な問題点や廃炉費用を含めた原発の経済性などをすべて公開して論議し、国民が判断すべきと提言した。
特別委はこれまで九電や原子力規制庁の担当者などを招致。今回は、原子力政策に批判的な専門家として井野氏から意見を聞いた。今後は原発政策を推進する立場の専門家を招致する。
2013年12月14日更新
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東京新聞の社説【袴田事件裁判 納得のできる判断を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121402000129.html)。
「最終意見書ではいくつもの疑問点が示された。裁判所は社会が納得できる判断を下さねばならない」・・・・・・「「四十七年間待った。もう、けりをつけていただくころだ」と、再審決定を待つ請求人の姉秀子さんも八十歳だ。十六日には秀子さんの意見陳述があり、来春にも地裁が再審の可否を判断する」。あまりにも長い検察や裁判所の怠慢。証拠が出てくるのに一体何年かかっているのか? 「白鳥決定で示されたように「疑わしきは被告人の利益に」を再審請求にも適用するのか。裁判官には疑問の残らない判断を期待したい」・・・・・・けれども、どうなだろう。静岡地裁の判断は?
『●冤罪事件映画化: 袴田事件』
『●冤罪によるアリ地獄』
『●『美談の男』読了』
『●袴田事件: いい加減に誤まりを認めるべき』
『●作られた袴田冤罪事件、理不尽極まる漸くの初の証拠開示』
『●手遅れ!! ~死刑のスイッチを押すことと死刑執行~』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013121402000129.html】
【社説】
袴田事件裁判 納得のできる判断を
2013年12月14日
半世紀も前の強盗殺人事件で死刑が確定している袴田巌死刑囚の再審は実現するのだろうか。最終意見書ではいくつもの疑問点が示された。裁判所は社会が納得できる判断を下さねばならない。
袴田事件は一九六六年、清水市(現静岡市清水区)のみそ製造会社専務宅から出火、焼け跡から一家四人の刺殺体が発見された事件で、住み込み従業員の袴田巌死刑囚が逮捕された。事件発生から一年二カ月後、働いていた工場のみそタンクから発見されたシャツ、ズボンなどの衣類五点と自供が決定的な証拠となり、八〇年に死刑が確定した。
静岡地裁で二〇〇八年から始まった第二次再審請求の審理では、裁判官による証拠開示の勧告が地検になされたことが注目に値する。地検から六百点にも及ぶ証拠が弁護団に示された。審理に新たな道を開いた意義は大きい。
再審請求の最大の焦点はDNA鑑定だ。犯人のものとされる五点の衣類に付着していた血液が最新の技術で再鑑定された。
弁護側の鑑定人が「袴田死刑囚、被害者いずれの血液とも一致しない」としたのに対し、検察側は「鑑定試料が古く正確な判定ができない」とし、一致する可能性もあると反論している。
新たに開示された証拠の中には自白供述の録音テープや関係者の供述調書があった。その一つで袴田死刑囚と一緒に消火活動に走ったという同僚二人の供述について検察側は「犯行後のことで犯行時のアリバイにはならない」と一蹴する。そのほかの疑問点もすべて確定判決を覆す新証拠ではないとするのが検察側の見解だ。
「四十七年間待った。もう、けりをつけていただくころだ」と、再審決定を待つ請求人の姉秀子さんも八十歳だ。十六日には秀子さんの意見陳述があり、来春にも地裁が再審の可否を判断する。
裁判員裁判が社会に定着。国民一人一人が司法に直接携わる時代になった。証拠の開示はその流れを受けて行われたともいえる。
弁護団側が主張する証拠はどれも決定的な新証拠ではないようにみられる。しかし、「これだけ疑問のある証拠が出てきたことは、総合的に見て犯人ではない」と主張する。
再審開始は「明らかな証拠をあらたに発見したとき」なのか。白鳥決定で示されたように「疑わしきは被告人の利益に」を再審請求にも適用するのか。裁判官には疑問の残らない判断を期待したい。
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『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、畠山理仁さん【これは異常事態だ! 特別委の採決記録が残っていない】と中山千夏さん【リブらんか122/自信を持ってよっこらしょっと】、矢崎泰久さん【発言2013】。
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■①『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 「資本主義の狂気」。平井康嗣氏【特定秘密保護法案反対 国会の自殺であり、三権分立へのテロであり、憲法への宣戦布告である 次の衆議院議員選挙がある3年後には政治をひっくり返すぞ】。彼らこそ「テロリスト」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e80d574657d67602a1a5793a852da237)
■②『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 畠山理仁さん【これは異常事態だ! 特別委の採決記録が残っていない】、「「記憶」には残り、「記録」には残らない採決だった・・「良識の府」が残したのは、「採決記録が後世に残らない」という重大な歴史的汚点だけ」。作ることが目的化(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)
■③『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 小石勝朗氏【都議会で四面楚歌、不信任も囁かれ始めた猪瀬知事 便宜供与まがいの疑惑が続々】、「過去最高の約四三四万票を得て当選し、悲願の五輪招致を果たしたばかり・・」。「ウラアリ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6199373d8be2cd03043c13269dd6b0c6)
■④『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 粟野仁雄さん【日本原子力研究開発機構に要請文を提出 もんじゅの廃炉求めてデモ】、「鎌田慧さんは「六ヶ所村・・六九年には決まっていたが、計画が判明したのが八四年。それまでずっと秘密にされた・・」」
■⑤『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 粟野仁雄さん【日本原子力研究開発機構に要請文を提出 もんじゅの廃炉求めてデモ】、「鎌田慧さんは「特定秘密保護法の制定でますますこうしたことが秘密にされる・・」」。もう既に始まっている(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1e64cbdf12bc8f6a2387c4f5815dc184)
■⑥『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 片岡伸行氏【ワタミ過労自殺で遺族が提訴 渡邊氏の責任も問う】、「入社後一ヵ月間の残業が一四一時間という過酷な労働実態に加え・・渡邊氏の『理念集』・・の暗記テストや研修会への参加を義務づけられ・・」。未来工業(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f247d5be5320930d4081266536d0f489)
■⑦『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 本多勝一さん【『ハンナ・アーレント』を見て】、「〈・・アイヒマンでない別の、よく知っている誰かを思い出さずにはいられない・・〉(早乙女愛・・) そして、やはり思わざるをえません。こんど強引に成立させた「特定秘密保護法」を」。スペシャリスト(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4275879d4cbc97d6a87b539a785adeb6)
■⑧『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 【西川伸一の政治時評/与党は質問時間を残して特定秘密保護法案を強行採決 これのどこが「良識の府」?】、「「熟慮の府」「良識の府」が聞いて呆れる」。誰が自公や翼賛野党議員に投票したのか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8577741e2a47d510acf5109607e69e21)
■⑨『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 【竹信三恵子の経済私考/秘密保護法が生みかねない経済の閉塞 透明化・公開化へ監視をあきらめない】、「12月6日は、「戦後民主主義が死んだ日」として、後世に記憶されるかもしれない。だが、事態をここで終わらせてはならない」
■⑩『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 伊藤千尋さん【ベトナムは今 ベトナム戦争パリ和平会談から40年】、「ベトナム人が原発を動かせば必ず事故が・・・「平和がどんなに尊いか世界の誰より知っている」」
■⑪『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 平井康嗣氏の書評【凡庸で安穏な理性を揺さぶる/『誘蛾灯 鳥取連続不審死事件』 青木理=著 講談社】、「腐臭を振り払い著者は陰鬱な町に通う。「・・男たちはいったいなぜ、次々と惹きよせられてしまったのか」と」
■⑫『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 中山千夏さん【リブらんか122/自信を持ってよっこらしょっと】、「だから、政権取らせたら最後なんだよね。こないだ、自民党と公明党に投票したあんた、きらい・・投票に行かなかったあんたも、きらい・・「みんな」に投票したみんなは、・・」
■⑬『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 中山千夏さん【リブらんか122/・・アホちゃいまっか。いいよ、こっちも罵って。勝つ、政権とれる、とはちらとも思わずに、共産やら緑やら社民やらに票入れてるんだからね」。後半については自省も込めて、前半は全く同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)
■⑭『週刊金曜日』(2013年12月13日、972号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「選挙に行くけど自民・公明には絶対に投票しない。これをみんなで守れば、秘密のアベちゃんも万事休すです」。これも同感(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/28f2776c14d6c2da79a0c4220d510a79)、次の選挙にこそ期待したいもの
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