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●小沢裁判、当然の結果を理解できない人たち

2012年04月30日 00時23分18秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136349)と山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月27日)。

 当然の結果である。この3年ほど無駄にエネルギーを費やし、検察やマスコミに踊らされていただけ。5月9日に控訴がなされると予想するが、その先さらに無駄な泥沼裁判が続くことになる。そして、お決まりの高裁での逆転敗訴・・・。5月9日に控訴がなされてはならないのだけれども、当然の結果を受け入れることができない人たちがいるし、恣意的にマスコミはそういった世論を形成しようとしている。恐ろしい世の中だ。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/136349

小沢無罪判決を多くの人々はどう評したか
2012年4月27日 掲載

無罪判決文の極めて苦しい表現の裏側

暴走・司法は今度こそ解体的出直しが必要

陸山会」の土地取引を巡り、強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に26日、ようやく無罪判決が下った。大善文男裁判長は判決理由で、検察の捜査手法を断罪したものの、元秘書らが政治資金収支報告書に虚偽の記入をしたことを認定。小沢も報告・了承を受けていたことを「推認」した。で、大メディアは相変わらず、「潔白ではなく灰色」(読売社説)なんて吠えているのだが、判決理由でネチネチやられたところで無罪は無罪だ。この判決は大きい。なにしろ、小沢は西松事件でいきなり、大久保隆規秘書が逮捕された2009年3月から丸々3年2カ月もの間、その政治活動を封印されてきたのである。
 だからこそ、この裁判は異常で異様、先進国ではあり得ない魔女狩り、謀略裁判なのだが、それにやっと一区切りがついたわけだ。民主党の党員資格停止処分の解除については、今後、党内を二分させる騒ぎになる。しかし、小沢はそうした騒ぎを横目で見つつ、堂々と政治活動を再開させる。
 世の中、劇的に変わってくるのではないか。

ガキンチョのデタラメ政治はもうたくさん

 評論家の佐高信氏はこう言った。

   「松下未熟塾の政治家による子供の政治が終わりを告げ、
    大人の政治が、ようやく始まる。そんな期待が持てます。
    民主党における小沢一郎氏は、子供の中にひとり、
    大人が交じっているようなもの。小沢氏が真っ白かどうかは
    分かりませんが、極端な話、悪いこともできない子供には
    良い政治もできないのですよ。子供集団の民主党政権は、
    官界、財界にナメられている。だから、消費税引き上げ
    原発再稼働などという考えられない話が出てくるのです。
    政治がダメだから官が暴走し、消費税引き上げに反対する
    文化人を狙い撃ちにするような嫌がらせも起こっている。
    こうした政治を是正しなければならない。小沢氏が無罪を
    勝ち取ったことで、状況は確実に変わってくると思います」

 これまで民主党内では小沢は異端児、賊軍扱いだった。マニフェストを守れ、政治主導を貫けと、当たり前のことを言っているのに、大新聞は犯罪者呼ばわりし、野田首相や前原政調会長に象徴されるガキンチョ政治家に排除されてきたのである。
 まさに木の葉が沈むような話だが、それがマトモに戻る可能性がある。それだけだってデカイのだ。

国民無視の野田は消費税を引っ込めろ

 作家の三好徹氏はこう言った。

   「野田首相は消費税引き上げを撤回せざるを得なくなる
    と思いますよ。そもそも、民主党のマニフェストには出てこないし、
    撤回して困るのは財務官僚だけなのです。野田首相は
    民主党の代表ではなく、財務省の代表にしか見えない。
    財務省のために政治生命を賭しているのです。
    そんな政治家がいますか。財務省の代表が首相ではダメだ。
    国民はそう思っているのに、民主党内ではそうならない。
    国民の常識と民主党のそれとが乖離(かいり)している。
    だから、小沢氏の正論が受け入れられない。それが
    大きく変わってくると思う。小沢氏の党員資格停止解除は
    当然です。起訴段階で資格停止にしておいて、解除は
    判決確定後なんて、あまりに身勝手な理屈です。
    小沢氏には大いに暴れてもらいたい」

 元外務省国際情報局長の孫崎享氏は「小沢氏の無罪で民主党はもう一度チャンスを得た。これがラストチャンスだ」と、こう言う。

   「国民が期待を寄せたのは鳩山元首相と小沢氏による改革です。
    ところが、小沢氏の『有罪』を恐れた民主党は改革に
    躊躇(ちゅうちょ)するようになり、消費税増税TPPなどに走った。
    小沢氏の無罪判決を受けて、民主党はもう一度、政権交代で
    目指したものは何だったのか、という原点に立ち返ることです」

 民主党政権は変わらざるを得なくなる。それでも小沢排除を続ければ、ガチンコの対決になる。刑事被告人の立場でも、これだけの結束力と影響力を誇った小沢のことだ、フリーハンドを得れば、ガキンチョ政治家なんか相手じゃない。

 元検事で、関西大特任教授の郷原信郎氏は「司法のあり方も変わるはずだ」と指摘した。

   「無罪判決は当然です。指定弁護士の主張をかなり
    認めていましたが、『それでもダメ(無罪)』ということです。
    政治資金規正法違反で責任を問われるのは会計責任者であり、
    代表者の小沢氏の共謀を問うのは最初からムリだった
    判決理由が、検察審査会や指定弁護士に目配り、
    気配りしているのは、それぞれの顔を立てたのでしょう
    それよりも今回の判決で注目すべきは、事実に反する内容の
    捜査報告書が作成された理由や経緯、原因究明について
    検察で十分調査し、対応すべき――と指摘したことです。
    これだけ厳しく言われているのだから、検察も動かざるを
    得ないだろうし、そうなることを期待しています」

 検察は捜査報告書を捏造、デッチ上げた田代政弘検事を不起訴方針らしいが、世間が納得すると思ったら大間違いだ。暴走・司法は解体的出直しが必要なのだ。

被災地復興で高まる剛腕への期待

 被災地の復興にも期待がかかる。「政局よりも復興に専念を」と言うのは神戸女学院大教授の内田樹氏(フランス現代思想)だ。

   「被災地の東北出身で地域の事情に詳しい。どこをどう動かせば、
    官僚機構がフル稼働するのかも熟知しています。
    政界広しといえど、小沢氏ほど被災地復興にふさわしい政治家は
    いません。復興策が遅々として進まず、国民が欲求不満を
    募らせるなか、剛腕を発揮すれば、“さすが、小沢だ″と、
    自然に評価は高まる。スケールの大きな政治家として
    後世に名を残す存在になって欲しいのです。そのためにも、
    自ら進んで政局の嵐に突入すべきではない。国民は、
    混迷の度を深める民主党政権を混ぜっ返すようなこと
    求めていません。党利党略でなく、公衆の利益のために
    剛腕を振るうべきです」

 小沢復権は日本の外交戦略にも影響を及ぼすとみられている。
 中国事情に詳しいジャーナリストの富坂聰氏は「いま、日中関係は大きくこじれている。裁判などで求心力が低下した小沢氏が、存在意義を発揮するために中国外交に乗り出すことは十分、考えられる」と期待する。

大メディアは“落とし前”つけないと存立の危機

 その一方で、存立の危機を迎えているのが、小沢ぶっ叩きに血道を上げて、無罪判決後も往生際悪く、小沢を批判している大メディアだ。

   「今回の判決の結果、既存メディアが小沢報道の検証を怠れば、
    間違いなく崩壊に向かいます。小沢氏を一方的に攻撃した
    大政翼賛的な報道は、検察のリーク情報や反小沢派の
    意向に流されたように見える。こうした疑念にメディアが
    どう答えるのか。視聴者や読者は目を光らせています。
    自らの非を認めず、従来の報道を正当化するような
    小沢叩きを続ければ、いよいよ、既存のメディアは信用を失う
    ただでさえ、若年層を中心にメディア離れは加速している。
    ネットやソーシャルメディアの方が、真実が混じっているだけマシだ
    という価値観が広がっています。今回の小沢判決で既存メディアは
    存立の危機に立たされています」
    (上智大教授・碓井広義氏=メディア論)

 だからこそ、既存メディアは小沢を亡き者にしようと必死だったのだが、案の定と言うか、正義のカケラもない魔女狩りは失敗した。
 小沢はもちろん、「落とし前をつけろ!」とは言わないだろうが、世間はそういう目で見ているのだ。
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月27日】

2012/04/27
<主張>小沢一郎「無罪判決」は当然
執筆者: Yamaoka (9:50 pm)

 4月26日午前、小沢一郎・元民主党代表に対し、東京地裁は無罪判決を言い渡した。

 本紙既報のように、そもそも強制起訴の構成要件について重大な疑惑があるし、背後に「ともかく、政権交代の立役者である小沢は邪魔者。パージしろ」との法務省を中心とする官僚などの政治的思惑があるとしか思えず、その結果、判決でもさすがに厳しく指摘しているように、検察の捜査報告書ねつ造などもあったわけで、こうしたことを思えば、そもそも本来は強制起訴などあり得ない案件であり、無罪は当然のことだ。

 ただ、逆にいえば、政治的思惑で持って無理矢理強制起訴した以上、そのまま何が何でも「有罪」との結論になってもおかしくなかった。本紙はそうした視点から、無罪と有罪は5分5分と見ていた。

 一応、検察の面子も考慮し、公訴棄却とせず、また、収支報告書に虚偽記載したことは認定したことにしたが、今回無罪判決を下した大膳文男裁判長には良心が残っていたということだろう。
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●東京新聞コラム『筆洗』: 野田政権は沈みゆく泥船

2012年04月29日 02時35分00秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012041502000099.html)とコラム(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012041502000098.html)。トドメは、gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136168)。

 東京新聞コラム『筆洗』によると、「野田政権は沈みゆく船」だそうだ。安心神話を喧伝する、無責任なドロ船である。大飯原発再稼働という船で、ともに地獄に沈みゆく「地元」民はたまったものではない。泊原発や玄海原発というトッカカリを与えてしまったが、再稼働や原発輸出を決して許してはならない。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012041502000099.html

【社説】
地元、国民の安全どこへ 政府の大飯再稼働方針
2012年4月15日

 政府の大飯原発3、4号機再稼働の方針は、地元とともに私たち国民もよく考えるべきことである。原発に頼らない、安全で豊かな社会に向かって。
 政治と政府が責任を持つのだという。それならば、野田佳彦首相と関係三閣僚の皆さんは、もう一度福島の事故現場をつぶさに歩き、被災者や避難者の話をよく聞いてみるといい
 福島第一原発は今も、小規模な核反応が止まらずに汚染水を排出し、残骸をさらし続けている帰れない人がいる。その数は十六万人に上る。なりわいを奪われ、健康不安を抱え、地域のきずなは引き裂かれ、美田や美林の荒廃になすすべもなく、海の幸をとることもかなわない。がれきの後始末さえ、めどを付けられないでいる。

責任本当に取れるのか

 その現実にあらためて接したうえで、それぞれの心に問いかけてみてほしい。「本当に、責任など取れるのか」と。
 原子力損害賠償法には免責規定がある。福島第一原発事故後にできた原子力損害賠償支援機構法でも、政府の責任は限定的だ。原発事故の責任を取り切れるものは存在しない
 私たちが繰り返し主張し続けてきたことを、再び述べたい。
 枝野幸男経済産業相はこれまでの評価の過程から「二重、三重、四重に安全性を確認した」と言い切った。だが今は、原発の安全性を確認できる状態からはほど遠い。国民の多くがそう思っているだろう。
 第一に、福島第一原発事故の原因は、まだ分かっていない。
 第二に安全評価(ストレステスト)を実施し、政治判断の根拠となる即席の暫定基準をたった二日で作成したのは、福島事故の原因者ともいうべき、経産省傘下の原子力安全・保安院である。原発推進に偏らず、科学的、中立的な規制機関はまだ存在しない。
 関電が政府の要請に対して示した中長期対策の工程表は、八十五項目中三十三項目が未実施だ。
 事故発生時に“司令塔”となる免震施設や、原子炉の圧力を下げるベント(排気)時に放射性物質を取り除くフィルターも、完成は三年先だ。地震や津波がそれまで来ないと、誰も保証できない。
 地震の揺れでがけ崩れが起こり、非常用電源が使えなくなる恐れ、それと同時に住民の避難路が断たれる可能性、津波による浮遊物が建屋を破壊するケースなど、専門家による多くの指摘が、考慮のうちには入っていない。

安全神話時代の認識

 枝野氏は「電力不足が社会の弱者に深刻な事態をもたらすことを痛感した」とも会見で述べた。
 関電はこのまま再稼働ができないと、一昨年並みの猛暑になったとき、最大約二割の電力不足になると試算した。政府はそれを再稼働を急ぐ理由としているが、その見通しは広く検討されたものではない。節電の効果や電力融通の実態も、国民にはよく分からない。
 そもそも、電力不足の影響が病人や高齢者に及ばないように工夫をするのが、政治本来の仕事ではないのだろうか。
 「原発の地元はどこか」についても、国民的な合意はない。
 福島第一原発事故を受け、防災対策の重点区域は、十キロから三十キロ圏内に拡大される。放射能がその日の風向き次第ではるか遠くへ飛散することを、国民は福島事故から学んでいる。
 福井の原発について、大阪府と大阪市は原発から百キロ圏内の全自治体と原子力安全協定を結ぶよう、関電に求めている。無理をいっているのではない。福島の悲しい教訓なのである。
 藤村修官房長官は「法律で地元同意が義務付けられているわけではない」と言った。安全神話時代の認識ではないか。

消費者も協調できる

 私たちは「原発に頼らない国へ」という主張を続けている。
 そこには、原発のリスクを過疎地に押しつけ、電力の大きな恩恵を受けながら、その使用量を右肩上がりに増やし続けてきた、消費者としての自戒が込められている。私たち消費者こそ、原発頼みの電力浪費社会を改める必要に迫られている。
 立地地域の人々も、心は揺れているのではないか。原発が危険なことは重々分かっている。原発交付金が、いつまでも続くわけではない。
 長年の苦衷を国民全体でくみ取って、共有すべきときである。国策の犠牲者である立地地域だけを、これ以上苦しめ続けていいわけがない。原発に代わる地域経済の新たな柱を用意し、地元に安心をもたらすことも、政府の責務ではないか。消費地から立地地域へ呼びかけたい。ともに原発依存から脱却し、持続可能な日本を築こう。協調しよう。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012041502000098.html

【コラム】
筆洗
2012年4月15日

 北アイルランドのベルファスト市を訪れたのは、三千人を超える死者を出したキリスト教宗派の対立が和平合意に達し、政党指導者にノーベル平和賞が贈られた一九九八年だった。宗派が違う人が住む地域を隔てる高い壁は、まだ残っていた▼不況に沈んでいたその港町が今、空前のブームに沸いている。豪華客船タイタニック号が沈んでからちょうど百年。建造地のベルファストには博物館がオープン、高級ホテルも数多く開業し雇用が生まれているという▼氷山に衝突した背景には蜃気楼(しんきろう)の影響があった、という新説も唱えられている。悲劇の事故への関心が薄れないのは、沈没することなどは想像できない巨大客船だったからだろう▼「絶対安全」と専門家が太鼓判を押した日本の原発も、取り返しのつかない事故を起こした。その収束も見えない中、政府が出した関西電力大飯原発の再稼働へのゴーサイン。ここまで国民の声を無視した「見切り発車」は珍しいつい先日まで再稼働反対を公言していた枝野幸男経済産業相はきのう、福井県を訪れ、知事とおおい町長に協力を要請した。結論が決まっているのに、世論への配慮をにじませた芝居は演技賞ものだ▼「原発ゼロ」を阻止したいという理由で、電力需要や供給能力の精査もせず、国民の声という「制御棒」まで吹き飛ばした野田政権は、沈みゆく船である
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http://gendai.net/articles/view/syakai/136168

大飯原発再稼動でドジョウ政権ご臨終
2012年4月14日 掲載

もはやマトモな判断力なし
 野田首相と枝野経産相ら3閣僚は13日、関西電力大飯原発の運転再開を「妥当」と判断した。枝野は会見で「(安全性を)最終的に確認した」とか言っていたが、本当によく言う。最初から「再稼働ありき」で動いていたのは歴然なのだ。野田の支持率はおそらく、これで決定的に下がるだろう。「再稼働」で野田はオシマイ。それがいよいよ、ハッキリした。
 今度の決定がムチャクチャなのは、福島第1原発事故のA級戦犯、原子力保安院が「安全性」のチェックをしたことだ。環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏はこう言っていた。

   「原子力保安院はまだ誰も責任を取っていない汚れた手のまま次の原発を
    動かすという、非常におかしなことが行われているのです」

 原発を動かしたくてしょうがない関西電力が提出した安全対策の「工程表」もひどい中身だ。
「防潮堤」の拡幅や「フィルター付きのベント設備」などが並んでいるが、完成するのは来年度以降だ。それまでに地震や津波が来たらどうなるのか。関電は「今でも安全だ。念のためにする工事だ」みたいな言い方をするが、大阪市特別顧問の古賀茂明氏は「だったら、工事をやるのは無駄だろう」と切り返していた。

   「政府が再稼働の理由にしている電力不足の予測もデタラメです。
    経済産業省出身の日下部聡・内閣審議官が去年の夏に作った数字を
    ベースにしているが、これは恣意的なデータです。電力需要を近年
    最大値にしているし、供給量から自家発電や再生可能エネルギーを
    外している。同じ頃、民間出身の梶山恵司・内閣審議官(当時)も
    電力需給の予測を計算していますが、こちらは再生可能エネルギーを加味して、
    逆に2%の余力があると結論付けた。しかし、こんな数字が出てきたら
    原発再稼働ができないので、お蔵入りにしたのです。政府は電力需要の
    ピーク時を基に足りない足りないと言うが、そんなものは知恵と工夫で
    どうにでもなる」(ジャーナリスト・横田一氏)

 つまり、最初から原発は動かすつもりで、この間の検証、検討はやらせのポーズだったことになる。すべては経産省の振り付けなのだが、実は政府内には「いやいや、最終的に野田首相は再稼働させないだろう。それがマトモな判断だし、小泉流のサプライズになる」と言う幹部がいた。ところが、最終結論はサプライズなし。国民や関係自治体を敵に回して、暴走した。
 こうなると、野田に政権浮揚の目はない。北朝鮮のミサイルでも危機対応のまずさを露呈したし、ご臨終のカウントダウンが始まった。
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●小沢裁判、こういうお茶を濁す総括「社説」で良いのか

2012年04月28日 00時02分53秒 | Weblog


asahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20120427.html)。一方、東京新聞の二つの社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000138.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000135.html)とコラム(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012042702000081.html)。両紙の対照的なこと。

 読売や産経など、私は、読む気になれないので、どんな論調なのか知りもしない。まず、asahi.comの社説。政治的責任を問うたり、検察に謝罪を求める前に、確信犯的に世論を誤誘導したマスコミとしての謝罪は必要ないのだろうか? 収支報告書の期づれの問題が、そもそも政治的責任を問われるような問題だったのか? まさか水谷建設適金疑惑の核心的証拠を握っている訳でもないのでしょう。それも既に嘘であることがほぼ明らかになっている(『●水谷建設裏金問題、小沢一郎氏でなく自民党議員だった!?』)。この件、なぜ報じないのか? 検察情報に乗っかり、デタラメな報道ばかりを繰り返しておいて、何の反省もないのだから酷いものだ・・・。

 『天声人語』(http://www.asahi.com/paper/column20120427.html)に云う

   「この人が回す政治に実りは乏しかった▼若き小沢氏は
    心ならずもオヤジに弓を引き、創政会に名を連ねた。
    以来、創っては壊しの「ミスター政局」も近々70歳。
    「最後のご奉公」で何をしたいのか、その本心を、蓄財術とともに聞いてみたい」

には同意する。でも、こんな無茶苦茶な検察審査会のあり方や、検察・マスコミの動向、石川氏らの秘書裁判の過程など、そういったことが一体全体、小沢氏の「政治に実りは乏しかった」ことと一体何の関係があるのか?

 比較的まっとうだと、私は思う、東京新聞の社説やコラムと読み比べてもらいたい。asahi.comの社説と東京新聞の社説や「自省を込めて書」いたコラム【洗筆】との明白なギャップ。

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http://www.asahi.com/paper/editorial20120427.html

2012年4月27日(金)付
小沢氏無罪判決―政治的けじめ、どうつける

 民主党の元代表・小沢一郎被告に無罪が言い渡された。
 これを受けて、小沢氏が政治の表舞台での復権をめざすのは間違いない。民主党内には待ちかねたように歓迎論が広がる。
 だが、こんな動きを認めることはできない。
 刑事裁判は起訴内容について、法と証拠に基づいて判断するものだ。そこで問われる責任と、政治家として負うべき責任とはおのずと違う。政治的けじめはついていない。
 きのう裁かれたのは、私たちが指摘してきた「小沢問題」のほんの一部でしかない。

■「うそ」は認定された

 私たちは強制起訴の前から、つまり今回の刑事責任の有無にかかわらず、小沢氏に政界引退や議員辞職を求めてきた。
 「数は力」の強引な政治手法や、選挙至上主義の露骨な利益誘導などが、政権交代で期待された「新しい政治」と相いれない古い体質だったことを憂えればこそだった。
 3人の秘書が有罪判決を受けたのに国会での説明を拒む態度も、「古い政治」そのものだ。
 そして本人への判決が出たいま、その感はいよいよ深い。
 判決は、小沢氏の政治団体の政治資金収支報告書の内容はうそだったと認めた。それでも無罪なのは、秘書が細かな報告をしなかった可能性があり、記載がうそであると認識していなかった疑いが残るからだという。
 秘書らの裁判と同じく、虚偽記載が認められた事実は重い。しかも判決は、問題の土地取引の原資が小沢氏の資金であることを隠す方針は、本人も了承していたと認定した。
 資金の動きを明らかにして、民主政治の健全な発展をめざすという、法の趣旨を踏みにじっているのは明らかだ。
 小沢氏は法廷で、自分の関心は天下国家であり、収支報告書を見たことはないし、見る必要もないと言い切った。

■説明責任を果たせ

 これに対し私たちは、政治とカネが問題になって久しいのにそんな認識でいること自体、政治家失格だと指摘した。判決も「法の精神に照らして芳しいことではない」と述べている。
 まさに小沢氏の政治責任が問われている。何と答えるのか。無罪判決が出たのだからもういいだろう、では通らない。
 この裁判では争点にならなかったが、秘書らに対する判決では、小沢事務所は公共工事の談合で「天の声」を発し、多額の献金や裏金を受けてきたと認定されている。
 小沢氏は一度は約束した国会の政治倫理審査会に出席し、被告としてではなく、政治家として国民への説明責任を果たすべきだ。
 民主党にも注文がある。
 輿石東幹事長はさっそく、小沢氏の党員資格停止処分を解除する考えを示した。だが、党として急ぐべき作業は別にある。
 「秘書任せ」の言い訳を許さず、報告書の内容について政治家に責任を負わせる。資金を扱う団体を一本化して、流れを見えやすくする――。
 今回の事件で改めて、政治資金規正法の抜け穴を防ぐ必要性が明らかになったのに、対策は一向に進んでいない。マニフェストに盛った企業・団体献金の廃止もたなざらしのままだ。
 こうした改革を怠り、旧態依然の政治の病巣の中から噴き出したのが「小沢問題」だ。これを放置する民主党の姿勢が、政治と国民との亀裂を広げていることに気づかないのか。
 小沢氏の強制起訴によって、人々の視線が司法に注がれ、刑事責任の有無ですべてが決まるかのように語られてきた。
 だが、判決が出たのを機に、議論を本来の舞台に戻そう。これは根の深い政治問題であり、国会で論じるべきなのだ。
 それを逃れる口実に裁判が使われるようなら、検察官役の指定弁護士は、控訴にこだわる必要はないと考える。
 検察審査会が求めたのは、検察官の不起訴処分で終わらせずに、法廷で黒白をつけることだった。その要請は果たされた。さらに公判で明らかになった小沢事務所の資金管理の実態などは、今後の政治改革論議に貴重な教訓を提供してくれた。

■検察は猛省し謝罪を

 この裁判は、検察が抱える深刻な問題もあぶり出した。
 捜査段階の供述調書の多くが不当な取り調べを理由に採用されなかったばかりか、検事が実際にはなかったやり取りを載せた捜査報告書まで作っていた。あってはならないことだ。
 法務・検察は事実関係とその原因、背景の解明をいそぎ、国民に謝罪しなければならない。「検察改革」が本物かどうか、厳しい視線が注がれている。
 気になるのは、小沢氏周辺から強制起訴制度の見直しを求める声が上がっていることだ。
 ひとつの事例で全体の当否を論ずるのはいかにも拙速だし、政治的意図があらわな動きに賛成することはできない。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000138.html

【社説】
政争よりも政策実現を
2012年4月27日

 小沢一郎元民主党代表の無罪判決で「反小沢」と「親小沢」勢力との抗争が激化する見通しだという。しかし、国会にそんな余裕はない。国民が期待するのは、よりよい生活のための政策実現だ。
 小沢氏は政治資金規正法違反の罪で強制起訴されたことを受け、二〇一一年二月、民主党員の資格停止処分を受けた。無罪判決により、民主党がこの処分を解除するか否かが、当面の焦点となる。
 小沢氏に近い輿石東幹事長は五月上旬にも処分解除に向けた手続きを始めると表明したが、党内には判決確定まで解除すべきではないとの意見がある。
 小沢氏や近い議員らは、野田佳彦首相が今国会成立に「重大な決意で臨む」と断言した消費税増税に反対している。増税派は小沢氏の足かせとなる党員資格停止が長引くほどよいと思っているのか。
 権力闘争は政治に付きものであり、活力を生む面はある。しかし、大震災と原発事故後の非常時だ。不毛な政争に費やす時間があるなら、よりよい生活のための政策を一つでも多く実現してほしいというのが国民の願いに違いない。
 首相が消費税増税に突っ走れば小沢氏らとの抗争を泥沼化させかねない。消費税増税を実現しようと自民党の求めに応じて「小沢氏切り」に踏み切れば、民主党は分裂するだろう。首相はそこまでして消費税率を引き上げたいのか。
 ここは政権交代の原点に返り、まずは政府や国会の無駄に徹底的にメスを入れることに再挑戦する必要がある。
 その上で、年金、医療、介護、子育てなどの社会保障制度を将来にわたって持続可能なものにするにはどうしたらよいのか、その財源をどう確保するのか。与野党が知恵を出し合ってほしい。
 今の制度が変わるのか見通せない中で消費税増税の前例だけつくられても国民は納得がいかない。
 後半国会には議論すべきことが多く残されている。歳入の四割を占める赤字国債を発行する公債特例法案は成立のめどが立たず、原子力安全委員会などに代わる原子力規制組織の設置も遅れている。
 衆院「一票の格差」是正でも与野党の意見は大きく隔たる。国会が違憲・違法状態を自ら解消できないほど劣化したのなら悲しい。
 不毛な政争を脱し、活発な議論を経て結論を出す国会へ-。小沢氏の無罪判決がそのきっかけになるのなら、まだ救いがある。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012042702000135.html

【社説】
小沢元代表無罪 許せぬ検察の市民誤導
2012年4月27日

 政治資金規正法違反に問われた民主党元代表小沢一郎被告は無罪だった。元秘書らとの共謀を示す調書などが排斥されたからだ。市民による検察審査会の判断を誤らせた検察の捜査こそ問題だ。
 「事実に反する内容の捜査報告書を作成した上で、検察審査会に送付することがあってはならない」と裁判長は述べた。
 小沢元代表の裁判は、新しい検察審制度に基づき、市民による起訴議決を経て、強制起訴されたものだった。
 つまり、市民が判断の中核としたとみられる検察側の書類そのものが虚偽だった点を、裁判所が糾弾したわけだ。
 問題の報告書は元秘書の石川知裕衆院議員が小沢氏の関与を認めた理由の部分だ。「検事から『親分を守るためにうそをつけば選挙民を裏切ることになる』と言われたのが効いた」と石川議員は述べたという。だが、実際にはそのようなやりとりがないことが、録音記録で明らかになった。
 検察が虚偽の文書を用いて、市民を誤導したと指弾されてもやむを得まい。石川議員の供述調書も、検事の違法な威迫、誘導があり、裁判で証拠採用されなかった。取り調べ過程の全面録画(可視化)の議論は加速しよう。
 そもそも、巨額なカネはゼネコンから小沢元代表側へと渡ったという見立てで、捜査は始まった。上司から「特捜部と小沢の全面戦争だ」とハッパをかけられたという元検事の証言も法廷で出た。今回の判決でも「検事は見立てに沿う供述を得ることに力を注いでいた」と厳しく批判された。予断となった特捜検察の手法をあらためて見直さざるを得まい。
 検察審の在り方も論議を呼びそうだ。検察の大きな裁量を見直し、市民に事実上の起訴権限が与えられた新制度は評価できる。その特徴は黒白を法廷決着させたい意思だろう。一方で、強制起訴の乱用を懸念する声もある。
 今回の裁判でも、弁護側は「検察が意図的に検察審に誤った判断をさせた」と主張していた。これは検察審の悪用であり、事実なら言語道断である。市民の議論をサポートする弁護士を複数制にしたり、容疑者に弁明機会を与えるなど、改善点を模索したい。
 小沢元代表は法廷で「関心は天下国家の話。収支報告書を見たことすらない」とも語った。政治資金制度の根幹部分を改正することも急務といえよう。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012042702000081.html

【コラム】
筆洗
2012年4月27日

 「江戸の敵を長崎で討つ」。検察審査会に提出した捜査報告書が偽造されていた驚くべき事実に、こんな言葉が浮かぶ。検察審査会を利用し、自らは起訴を断念した政治家の命脈を絶とうとしたのではないか。そう疑われても仕方のない捜査だった▼民主党の小沢一郎元代表にきのう、無罪判決が下された。小沢氏に道義的な責任は残るが、この裁判の敗者は誰かと考えてみた。強制起訴した検察審査会や指定弁護人ではない。法廷には姿がなかった検察組織である▼ロッキード、リクルート事件など、政治家や高級官僚を立件した輝かしい歴史がある特捜検察も、有罪立証には綱渡りの場面があった。負の遺産は継承されず、残ったのは尊大な世直し意識だった。その姿は無謀な戦争に突き進んだ昭和の軍官僚たちの姿と重なる▼日露戦争は革命思想が浸透したロシア国内の混乱の要因もあり、薄氷を踏む勝利だった。陸軍参謀本部が残したのは、司馬遼太郎さんが「明治後日本で発行された最大の愚書」と憤るほど都合の悪い事実を隠蔽(いんぺい)した戦史だ▼実戦の経験のない若手将校には完勝したイメージだけが残り、その慢心は昭和の戦争で日本を破滅に導いた。二つの戦争で旗を振り続けたのは新聞だった▼筆者は長く検察を取材してきた。特捜検察をおごり高ぶらせた責任を顧みなければならない、と自省を込めて書く
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●小沢裁判、終わりの始まり?

2012年04月27日 02時05分24秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012042602000251.html)、asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201204260297.html)、gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136330)。また、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042601001750.html)。

 大善裁判長は〝浮世離れ〟した判決を下した。マスコミ、検察、自民・民主党の小沢憎しの世論形成には与しなかった訳で、〝浮世離れ〟した素晴らしい、でも、当然な判決だと思う。大善裁判官は〝犬〟ではなかった訳で、逆に、今後の裁判官としての大善氏の生活が非常に懸念される。
 最後の記事のように、おそらく控訴するのではないでしょうか。無茶苦茶な裁判はまだ続くことになるのでしょうね、きっと。終わりの始まり。少なくとも、反省なきマスコミはひたすらバッシングを続けると思う。世間もそれに引きずられて。なにせ、あのCMLでさへ、「親小沢派」とレッテル貼りする始末。
 検察審査会の制度やシステムを再検討しないと、検察やマスコミによる恣意的な今回のような問題が今後も続くことになるはず。何らかの検察審査会の透明性が担保されないと、あまりにお粗末すぎるし、怖すぎます。監視すべきマスコミが機能しないので、ますます無茶苦茶で、特に、この小沢裁判の検察審査会はウソと捏造の塊。

   『●GPJ「クジラ肉裁判」と検察審査会
   『●御もっとも
   『●検察審査員の不正選出問題
   『●「検察官適格審査会」に期待
   『●「非実在検察審査会審査員」?
   『●続・検察審査会の「起訴相当」: 『週刊朝日』山口一臣編集長の〝日記〟
   『●検察審査会の「起訴相当」: 郷原信郎さんの発言
   『●マスコミには載らない一つの意見
   『●捏造された検察審査会、確信犯的にそれをバックアップするマスコミ

 次の山は、控訴期限の5月10日。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012042602000251.html

小沢元代表に無罪 虚偽記入の共謀否定 東京地裁判決
2012426日夕刊

 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、市民を構成メンバーとする検察審査会の判断によって、政治家として初めて強制起訴され、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた民主党元代表小沢一郎被告(69)の判決公判が二十六日、東京地裁で開かれ、大善文男裁判長は「虚偽記入について、故意や共謀を認めることはできない」として無罪を言い渡した。検察官役の指定弁護士は禁錮三年を求刑していた。 

 強制起訴された被告への判決は二例目で、いずれも無罪となった。元代表の動向は消費税関連法案をめぐる政局や、検察審査会制度のあり方をめぐる議論に影響を与える可能性があり、注目される。

 最大の争点は、政治資金収支報告書の虚偽記入について、元秘書らとの共謀の有無。

 大善裁判長は判決理由で、石川議員について「元代表から受け取った四億円の原資についてマスコミなどからの追及を恐れ、借入金として報告書に記載しなかった」とし、池田光智元秘書(34)とともに収支報告書にうその記載をしたと判断した。

 さらに、秘書が元代表の政治的立場や金額の大きな事柄について独断で判断できないとし、元代表は石川議員から二〇〇四年十月に購入した土地について、同年分の収支報告書に記載せず、翌年分に記載することの報告を受け、了承していたと認めた。

 だが大善裁判長は「元代表は収支報告書に計上する必要性を認識していなかった可能性があり、虚偽記入の故意や共謀は認められない」と結論付けた。

 検察審査会の議決による起訴の有効性も争点だった。公判では、石川議員を取り調べた元東京地検特捜部の田代政弘検事(45)が作った捜査報告書に実際にはないやりとりが記載されていたことが発覚。この時作成された石川議員の供述調書は検察審査会の議決の根拠となったもので、弁護側は「審査員が誤った証拠に基づいて判断した議決は無効」として、起訴の棄却も求めていたが、判決は議決を有効と判断した。
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http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201204260297.html

20124261332
小沢氏「判決、私の主張に沿う」 無罪判決受けコメント

 小沢一郎・民主党元代表が無罪判決を受けて出したコメントは以下の通り。

    ◇

 本日の判決は、「虚偽記載について共謀したことは断じてない」というかねてからの私の主張に沿うものである。裁判所の良識と公正さを示して頂いたことに敬意を表すると共に、今日までご支援頂いた同志と全国の皆さんに感謝を申し上げたい。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/136330

きょうで小沢裁判は終わったのか
2012426日掲載

小沢が無罪判決でどうなるこれから

<小沢抹殺は何のため 誰のためだったか>

 長く不毛な裁判にようやく一区切りがついた。26日、検察審査会によって強制起訴された小沢一郎・元民主党代表に対し、東京地裁(大善文男裁判長)が無罪判決を出したのだ。小沢の政治資金団体・陸山会の土地取引を巡り、政治資金収支報告書の虚偽記載が問題視された裁判は、政治的謀略以外の何モノでもなかった。政権交代の立役者・小沢の元秘書らをいきなり逮捕し、小沢自身も裁判にかけることで、その政治活動を封印することが狙いだったありえないような裁判の過程で明らかになったのは、魔女狩りのごとく最初から小沢を狙い撃ちにしていた検察の横暴と、そのためには捜査報告書すらも捏造するというデタラメ捜査手法だった。これで小沢が有罪になったら、まさに日本の司法は戦前の暗黒時代に逆戻りだったのだが、寸前で踏みとどまったとはいえる。しかし、それで「めでたし」と言えるのか。小沢裁判は多くの課題と疑問を投げかけた。小沢の今後も気にかかる。これにて一件落着といえるのかどうか。さまざまな角度から探ってみる。

この暗黒裁判は歴史的にどう見られるか

 オランダ人ジャーナリストのカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は小沢裁判について、こう言っていた。

   「小沢一郎氏の裁判で考えなくてはいけないのは、捜査、逮捕、起訴、
    裁判が先進国として、きちんとバランスのとれたものであったかということです」

   「小沢氏を標的にして進行していることは人物破壊です。
    長年かかって築き上げてきた既得権益を破壊しようとする人物(=小沢一郎)に
    銃口を向け、そして引き金を引く。体制側にとって、新種の人間というのは
    いつの時代も脅威なのですが、こういうことが許されていいのか

 これが先進国の第一線ジャーナリストの見立てなのだ。この裁判がいかに異常で異様だったか分かる。

 言うまでもなく、小沢は政権交代の立役者だ。政治主導、官僚支配打破の先頭に立つべき政治家だった。だから、検察は狙い撃ちにした。2009年3月に西松事件で小沢の元秘書を逮捕すると、翌年は「陸山会」の土地取引に目を付け、現衆院議員の石川知裕など元秘書ら3人を逮捕。がんがん締め上げ、小沢への裏金を暴こうとした。結局、裏金の証拠はなく、小沢本人の起訴は断念したが、検察審査会が強制起訴した。検察審査会が強制起訴の根拠とした捜査報告書は捏造だった。恐怖の謀略と言うしかない

 小沢に無罪判決が出たが、21世紀の日本でかくも異常な魔女狩り裁判が行われたことは歴史にハッキリ記さねばならない。あってはならない「政治的謀略」と「人権破壊」が白昼堂々と行われ、しかも、大メディアはそれを批判するどころか、暴走検察のリーク情報を垂れ流し、そのお先棒を担いだのである。

 ウォルフレン氏は小沢の元秘書で衆院議員・石川知裕ら3人に有罪が下った判決にも驚いていた。

   「判決は推認による有罪でした。私に言わせれば、
    あれは司法による大量虐殺に等しい。秘書3人は、
    別に政治献金を着服したわけではありません。単なる記載ミスです。
    推認によって有罪判決を受けるといったことが先進国であっていいのでしょうか

 これがこの国の司法の姿だ。だから、小沢無罪でも喜べない。「これにて一件落着」にしてはいけない。司法の責任を徹底追及する必要があるのである。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042601001750.html

無罪判決に検察官役「結論が逆」 弁護団「グレーでない」
2012426 1958

 資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表の小沢一郎被告(69)を無罪とした東京地裁判決を受け、弁護団と検察官役の指定弁護士が26日午後、東京・霞が関の司法記者クラブで相次いで会見した。

 判決は元秘書が収支報告書に虚偽記入をしたと認めたが、元代表の関与は否定した。弁護団は「元代表はグレーではない」と強調。指定弁護士は「主張の大半は認められたが、結論は逆」としており、控訴するかどうか今後検討する。控訴期限は5月10日。

(共同)

写真: 民主党の小沢元代表の無罪判決を受け記者会見する、元代表の主任弁護人を務める弘中惇一郎弁護士(中央)ら=26日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
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●小沢裁判、安田好弘弁護士高裁判決での権威の失墜を取り戻す好機

2012年04月26日 00時00分16秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136314)。

 いよいよ今日が判決の日。東京地裁大善裁判長は一体どんな判決を準備しているのだろう。
 こんな無駄な、無茶苦茶な裁判、でも、今後への影響は大。タイトルにある通り、安田好弘弁護士の一審判決は素晴らしかったのに、それが高裁で意味不明な逆転判決を受けている。記事にある通り「検察のメンツを立てつつ、一方で罰金刑ゆえ弁護士資格を奪わないという政治的な判決」で、検察の顔を立てる高裁判決となっている。あまりに無理筋な判決を出す情けない裁判官が多い中で、さて、今回の大善裁判長はどんな判決を下すのか?

   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)

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http://gendai.net/articles/view/syakai/136314

謀略判決 あるのかないのか 小沢弁護団のまとめ役 辻恵議員に緊急インタビュー
2012年4月25日 掲載

 小沢弁護団のまとめ役である民主党の辻恵衆院議員は、あすの判決を前に、「無罪を確信している。小沢さんとも話したが、同じだった」と断言した。

   「もともとが小沢さんの抹殺を狙った謀略事件、政治的裁判だから、
    100%安心しているわけではありません。ただ、どう考えても、
    この裁判は、推認に推認を重ね、ネジ曲げても有罪にするのは
    不可能な裁判であり、続けている意味がないのです」

 万々が一、無罪がネジ曲げられるとしたら、どんなケースが考えられるのか。弁護士でもある辻議員にぶつけてみた。

   「ひとつは、例の“ヤクザの親分”理論でしょう。山口組組長が
    拳銃を持った子分の共謀共同正犯に問われ、高裁で
    逆転有罪判決を受けた。小沢さんの裁判で検事役の
    指定弁護士は、論告求刑でこの理論を最後のよりどころにしていた。
    具体的な共謀事実がなくても、小沢さんと秘書は親分子分の
    関係だからアウンの呼吸で分かっていた。共謀関係が
    成り立つんだと。しかし、これはムチャクチャ。山口組組長の
    有罪判決そのものに無理があるうえ、小沢さんのケースとは
    事実関係が全く異なるのです。もうひとつ、懸念材料があるとしたら、
    裁判長が苦し紛れに間を取って罰金刑の有罪判決を出す危険です。
    かつて人権派の安田好弘弁護士がRCC(整理回収機構)の
    謀略によって、強制執行妨害容疑で逮捕され、やはり高裁で
    罰金50万円の逆転有罪判決を受けた。これは検察のメンツを
    立てつつ、一方で罰金刑ゆえ弁護士資格を奪わないという
    政治的な判決でしたが、小沢さんの判決でも、監督責任という
    軽微な落ち度などを理由にして、灰色の判決を出す可能性が
    ゼロとはいえないのです」

 この監督責任は、小沢氏起訴の訴因にも入っていない。裁判長が拡大解釈して無理やりこじつけたとしたら、自殺行為。笑いものだという。

   「まあ、大丈夫でしょう。検察が起訴した事件と違って、
    起訴できなかった事件の審理をやり直してみたが、結局、
    何も出てこなかった。その意味で無罪判決を出しやすいと思います。
    それよりも、ここで謀略裁判を終わらせることが大事。
    無罪判決後の控訴を、どう断念させるかが問題です」
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●小沢裁判、無罪でしか裁判所の威厳は取り戻せない

2012年04月25日 00時40分35秒 | Weblog


zakzakの記事(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120418/plt1204181601005-n1.htm)とgendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136178)。

 無罪判決に向けての布石でしょうかね? 週刊ポストの転載ではありますが、あの産経新聞系のzakzakにこんな記事が載るなんて、風は変わってきたのでしょうか。
 有罪が世間の流れで、マスコミの願いのようですので、ここは、大善裁判長には是非〝浮世離れ〟した無罪判決を期待します。地に落ちた裁判所の威厳を取り戻す大きなチャンス。

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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120418/plt1204181601005-n1.htm

上司に小沢一郎叩き命じられた記者「上司の感覚ずれてる」
2012.04.18

 小沢氏の「政治とカネ」問題には、検察と大マスコミが作り上げた虚構があまりにも多い。その最たるものは水谷建設元社長による5000万円受け渡し証言である。小沢氏の秘書である石川知裕氏に元社長が現金を渡す現場のやりとりを複数の関係者が証言したと朝日新聞やTBSが報じたが、その後、他メディアの後追いはおろか、続報も全くない。

 明らかな誤報もあった。検察が押収した石川氏の手帳の記載内容について、5000万円授受が行なわれたとされる2004年10月15日の欄に、受け渡し場所のホテル名が記載されていると共同通信(2010年1月25日付)が報じ、読売と日経が追随した。が、実際にホテル名が記されていたのは2005年4月で、さすがに3社とも記事の訂正・削除をせざるを得なかった。

 このように、検察リークによる「誤報」を連発した果てに定着したのが、「政治とカネ」という言葉である。過去30年にもわたる全国紙5紙の過去記事を検索したところ、「政治とカネ」が使われたのは約2万件。驚くことに、そのうち実に1万4000件がこの5年に集中し、うち約半数を小沢報道が占めている。その理由を、元読売新聞社会部のジャーナリスト・大谷昭宏氏はこう分析する。

 「現状では小沢氏を罪に問える材料は何もなく、事件取材をしている現場記者たちは、無理筋だと分かっている。だから、これまでの犯罪報道なら『贈収賄』や『闇献金』という具体的な容疑で書くのが原則のところを、『政治とカネ』という漠然とした言葉にせざるを得ない。

 とにかく小沢氏に疑惑をかぶせて批判したいというだけの恣意的な報道です。ある現場の記者は、『デスクなど上司からは小沢の悪い記事を書けと要求されるが、何も容疑がないのになぜ悪く書けというのか。上司の感覚のほうがずれている』と嘆いていた」

 大谷氏の古巣、読売新聞の2011年2月1日付朝刊は、一つの記事で「政治とカネ」という言葉を3回も使った上で、さらに政治学者・御厨貴氏のこんな談話を載せている。

 〈「政治とカネ」への国民の視線は厳しくなり、(小沢氏は)政権交代の最大の功労者にして、最も罪深い人となった。強制起訴は小沢元代表の「終わりの始まり」で、仮に無罪になっても元に戻ることはないだろう〉

 「仮に無罪になっても」、「最も罪深い人」なのだから、推定無罪の原則は小沢氏には適用されないらしい。

 ※週刊ポスト2012年4月20日号
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http://gendai.net/articles/view/syakai/136178

元検事が衝撃告白 私はこうして冤罪をつくりました
2012年4月16日 掲載

「不起訴」と判断しても起訴状にサイン
<幹部は「とにかく割れ」の一点張り>

「私はこうして冤罪をつくりました」――。衝撃的な本が出版され、話題になっている。01年の「佐賀市農協背任事件」で、被疑者を取り調べ中に「殺す」などと発言したことを自ら法廷で証言し、“冤罪加害者”となった元検事の市川寛弁護士(46)の著書「検事失格」(毎日新聞社)だ。今月26日に判決が出る「小沢裁判」でも、地検特捜部のデタラメが明らかになっているが、特捜検事はなぜ“暴走”するのか。冤罪を生み出す検察組織の問題点を市川弁護士が語った。

   「検察問題の背景には、過去の2つの成功体験があると思います。
    ロッキード事件とリクルート事件で、大物政治家を逮捕し、『巨悪と戦う』という
    特捜神話が生まれるきっかけになりました。しかし、この大金星を挙げたが故、
    特捜部は国会議員や一流企業といった社会的地位のある人を摘発するために
    存在するのだ――と自己目的化してしまった。特捜部長などの幹部になると
    『任期2年の間に打ち上げ花火を上げなければ』とプレッシャーを感じ、
    ムリをし始めるのだと思います」

「佐賀市農協背任事件」も、きっかけは当時の佐賀地検幹部が議員逮捕という金星を狙った勇み足が原因だった。三席検事(当時)だった市川弁護士は事件の詳細を把握しないまま主任に指名され、揚げ句、自分が「不起訴」と判断していた被疑者の起訴状にサインも迫られた。それが市川弁護士が違法な取り調べに手を染める結果につながった。

「検察は調書を取る教育はしますが、取り調べの教育はしません。ロッキード事件で誰々の供述を取った、という検事がその後、検事正や検事長、総長になり、当時の捜査手法や取り調べのノウハウが全国に受け継がれていったのですが、伝わるのは、取り調べ中に『机の下から(被疑者を)蹴った』『千枚通しを突きつけて罵倒した』という内容。当時はうまくいったのかもしれませんが、今はそんな取り調べは絶対にできません。世の中が変わっているのに、幹部は気付いていないのです。相談しても『君の力が足りない』と言い、とにかく『割れ(自白させろ)』『立てろ(起訴しろ)』です。つまらないことで、すぐに『バカヤロー』と怒るから、部下は次第に何も報告しなくなります。証拠改ざん事件で逮捕、起訴された前田元検事も、正直に報告できる雰囲気が特捜部になかったのではないかと思います」

<「小沢裁判は間違いなく無罪です」>

「小沢裁判」でも、石川知裕衆院議員(38)を取り調べた田代政弘検事(45)が捜査報告書を捏造していた。市川弁護士と田代検事は元同僚だ。

   「田代検事とは横浜地検小田原支部で2年間一緒でした。優秀な検事だったから、
    今回の件はとても驚いています。録音テープを起こした反訳書を読みましたが、
    とても彼の取り調べとは思えない。彼は冷静に淡々とやりとりするのに、
    石川氏を懸命になだめすかしているからです。任意聴取なのだから、
    供述を得るのが難しければ日を改めればいいのに、4、5時間も続けている。
    通常は考えられません。これは想像ですが、おそらく彼は石川氏の聴取を
    当日まで知らなかったのでしょう。上司から突然、『この線で聴取を取れ』
    『1日で仕留めろ』と迫られたのではないかと思います」

 小沢裁判については、こう見ている。

   「検察が2度も不起訴にし、それも“起訴猶予”ではなく、“嫌疑不十分”なのだから
    証拠が足りない。その少ない証拠は裁判で却下されてもっと少なくなった。
    判決の理想は公訴棄却ですが、無罪は間違いないとみています。
    もし有罪なら今後の刑事裁判は成り立ちません」
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●「地元」民の声を聞け

2012年04月24日 00時07分01秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042390070058.html)。

 各地で反原発のデモやパレードが続いています。野田政権は、「地元」民の声を聞いているでしょうか? 原子力ムラの論理で、原発再稼働原発輸出を許してはなりません。原発50基の全てをこのまま廃炉にし、これまでため込んだ「死の灰」「核のゴミ」「放射性廃棄物」の安全・安定な管理のみに徹するべきである。10,0000年とも、100,0000年とも云われる期間の管理が必要であり、未来の人々・子供たちに託さざるを得ないことが返す返すも残念でなりません。罪深い「大人」の世代ということで、代々恨まれることでしょう。

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012042390070058.html

「脱原発」の風受け 緑の鯉のぼり泳ぐ 
2012年4月23日 07時04分

 関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民らが二十二日、歌手の加藤登紀子さんが発案した反原発のシンボル「緑の鯉(こい)のぼり」(長さ七メートル)を掲げ、東京・渋谷や原宿の繁華街など約三・五キロをパレードした。

 ラップ調の反原発ソングが流れ、太鼓が鳴り響く中、参加者は「さようなら原発」「ストップ再稼働」と書かれた紙製のミニ鯉のぼりなどを手に、国内で唯一稼働中の北海道電力泊原発3号機が定期検査に入る五月五日のこどもの日を「原発ゼロの日にしよう」などと訴えた。

 二十二日は、環境を考え行動するアースデイ(地球の日)。ルポライター鎌田慧さんは「市民の声が政権を動かす力になる」と呼びかけた。

 小学二年の長男と参加した千葉県佐倉市の主婦鈴木智子さん(38)は「一人一人の声は小さいかもしれないが、原発をなくしたいという前向きな気持ちを素直に表現したいと思った」と話した。

(東京新聞)
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●尖閣諸島、ポケットマネーで買えば!?

2012年04月23日 00時00分04秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136206)。

   『●馬鹿馬鹿しく、そして無力感漂う
   『●パンダの方が働いているとは!

 氏の大嫌いな中国産のパンダにも劣る程しか働いていないにしろ、たっぷりお給料をもらい、「売れっ子大作家センセイ」として稼ぎまくっているのでしょうから、記事が云うように、ポケットマネーで買えばよかったのです。なんで都民の税金で買うのでしょうか? 昨日の『サンデーモーニング』での田中優子さんや金子勝氏・浅井氏の批判的コメント(中国への煽り、議会無視、沖縄無視の歴史)に賛成。
 目立ちたがりのこんな〝ト〟知事を持ちあげる、あるいは、批判できないマスコミもどうかしている。心ある都民の皆さんには本当にお気の毒だ、と思います。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/136206

尖閣を買う 慎太郎に迷言を吐かせた 米シンクタンク
2012年4月18日 掲載

「横田返還」はどうしたのか

 東京都の石原慎太郎知事(79)がワシントンで講演し、都が沖縄・尖閣諸島の一部を購入する方針を決めたと明らかにした。石原は「都が尖閣諸島を守る」などと胸を張っていたが、税金を使うのに都議会にも諮らず、しかも他国で突然、ブチ上げるとはフザけている

「国が買い上げると中国が怒るから外務省がビクビクしている」「アメリカは特に文句言わないですよね」――。顔を紅潮させ、強気の姿勢を見せた石原だが、なぜわざわざ米国で「重大発表」したのか。

 ポイントは講演の場が「ヘリテージ財団」だったことだ。

   「73年に設立された保守系シンクタンクの『ヘリテージ財団』は、
    日本の防衛族議員と関係が深いことで有名です。
    07年に当時の久間章生防衛相武器輸出3原則の見直しを
    発言したのもこの財団の講演でした。対米従属の自民党政権とベッタリで、
    民主党政権が誕生し、鳩山由紀夫元首相が『日米対等』を唱えると強く批判。
    中国に対する強硬姿勢も有名で、尖閣沖の漁船衝突事件で中国人船長を
    釈放した際には『日本の降伏』と攻め立てました。今回、石原知事が
    『ヘリテージ財団』の歓心を買おうとしたのはミエミエです。
    『NOと言える日本』などと威張っていますが、
    もともと米国には弱いですからね」(在米ジャーナリスト)

「ヘリテージ財団」は、日本国内で高まる脱原発の機運についても「日本の原発撤退は米国、世界に悪影響」とのリポートを発表している。原発推進派の政治家や大企業経営者の主張とソックリだ。要するに米国が日本を“洗脳工作”する際に使うシンクタンクと言っていい。

   「石原知事は『地権者とは話がついている』なんて言っていたが、
    都議会はまず通らない。仮に都が買っても、“賃借権”は
    国にあるから状況は変わらない。むしろ石原知事がシャシャリ出てきたことで
    中国の反感を買い、ややこしくなるだけです。そんなに愛国心があるなら、
    ポケットマネーをはたいて買うべきです」(都議会関係者)

 その通りだ。だいたい都民にとっては尖閣購入よりも、石原が知事選の公約で掲げていた「米軍横田基地」の返還の方が先だ。ノコノコと米国に出掛けて行ったのだから、堂々と「返せ!」と迫ればいいではないか。民主党政調会長の前原もそうだが、「国防」を気取る連中はそろって「言うだけ番長」ばかりである。
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●原発スラップを許すな!

2012年04月22日 00時00分33秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月7日、4月19日)。

 ずっと、烏賀陽弘道さんのSLAPP(スラップ、SLAPP)関連のことを書きたいと思いつつ、出来ずにいる。今日は、別件。
 原発関連の記事で、スラップが行われた模様。提訴したのは、「東電原発利権に食い込む」人物らしい。裁判所はまともに機能するだろうか、大変に心配である。

   『●『「朝日」ともあろうものが。』読了 (1/2)

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月7日】

2012/04/07
東電フィクサーがスラップ恫喝訴訟)ーー「原発スラップを許さない会」発足へ

 福島第1原発事故を機に、反(脱)原発運動が拡大しているが、東電・政府側もその利権を失ってはなるものかと必死だ。公安まで動員し、反原発のデモ参加者を狙い打ち的に逮捕する一方、最大スポンサーであり、ネタ元であるということで、反対のポーズしかしない大手マスコミに代わり、原発利権の闇を暴こうとするジャーナリスト個人などに対する嫌がらせの恫喝訴訟も行われていることはあまり知られていない。
 3月22日、訴訟提起したのは「東電原発利権に食い込む」(記事タイトルより)白川司郎氏。
 知る人ぞ知る人物で、本紙でも何度か取り上げている。
 問題とされているのは『週刊金曜日』(11年12月16日号)に掲載された2頁記事(冒頭写真右側)だが、名誉毀損だとして約6700万円もの巨額訴訟を提起した(同左側はその訴状)のは記事を書いた田中稔氏個人(「社会新報」編集部勤務)だけ。掲載誌を発行している週刊金曜日側は提訴していない。
 通常、両方が提訴され、その場合、訴訟費用などは出版社側が負担するのが一般的。書き手個人だけだと、出版社が援助せず、書き手は何より経済的に一挙に窮地になる。スラップ恫喝訴訟)とは、記事が真実または真実と信じるに足る証拠があるものにも拘わらず、あえて訴訟し、書き手を経済的に困窮させ、記事の真実性に関係なく謝らせたり、追加報道させないことを目的に提訴する(つまり濫訴)ケースをいうのだが、個人だけという今回のようなケースはその典型例といっていいだろう。(横写真=「社会新報」07年7月4日号記事)
 本紙・山岡も過去、武富士やパシコンからそうした訴訟を提起されたが勝訴。現在も、“脱税”指南の件で元公認会計士らに提訴され係争中。そのしんどさ、悔しさはよくわかる。
・・・・・・。
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、4月19日】

2012/04/19
<お知らせ>原発スラップ(恫喝訴訟)を問うジャーナリストと市民の会――5月16日、その発足を記念してシンポジウム開催
執筆者: Yamaoka (9:30 am)

「スラップ」(恫喝訴訟。SLAPP)とは、記事の真実性を知りながらあえて訴訟提起をして、執筆者を経済的に追い詰め、報道の自由を奪うことをいう。
 本紙でも既報のように、「東電原発利権に食い込む」白川司郎氏が3月22日、『週刊金曜日』(11年12月16日号)に掲載された記事を名誉毀損だとして約6700万円もの巨額訴訟を提起した。訴えられたのは、記事を執筆した田中稔氏個人だ(第1回口頭弁論は5月7日、10時15分より、615法廷)。
 このたび、スラップ被害者の横の連携と情報交換を目的に、「原発スラップを問うジャーナリストと市民の会」(仮称)が発足し、シンポジウムを開催することになったので紹介する。
 本紙・山岡も過去、武富士やパシコンからそうした訴訟を提起されたが勝訴。現在も、“脱税”指南の件で元公認会計士らに提訴され係争中であるだけに、会の呼びかけ賛同人に名を連ねることにした。
 詳細は上記案内をご覧頂きたい。
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●タバコで解雇とは・・・・・・

2012年04月21日 00時47分59秒 | Weblog


asahi.comの二つの記事(http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201204050049.htmlhttp://www.asahi.com/politics/update/0407/OSK201204070072.html)と宣伝(http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000111204060001)。

 私は、タバコが大嫌いだ。でも、喫煙で解雇というのは異常だと思うし、とても支持などできない。やはり異常な独裁者志向の強い市長だと思う。国政へと支持する人が居るし、本人もやる気満々のようだが、皆さん、彼の下でそんな堅苦しく抑制された社会を本当に望んでいるのだろうか? 大阪市が活気ある社会になっていますか? 大阪府はそうなりましたか? 政治や社会の方向性を誤っている、と私は思う。一方で、新自由主義的政治や社会を目指すのであれば、小泉政治がもたらした負の遺産がどれほど今の社会に害をもたらしているか、を考えてみるべきである。もし、国政で、この元〝ト〟知事による政権ができれば・・・・・・私は想像したくないな、そんな社会。

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http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201204050049.html

喫煙の地下鉄助役、橋下市長「免職に」 大阪市
2012年4月5日

 橋下徹大阪市長は5日、市営地下鉄四つ橋線本町駅の助役(54)が駅長室で喫煙し、火災報知機が作動して電車4本が最大1分遅れた問題について、この助役の免職を検討するよう指示した。橋下氏は「裁判闘争になっても構わない。火災事故が起き、服務規律の厳格化を呼びかけた直後なのに緊張感がない」と話した。
 市営地下鉄御堂筋線梅田駅では2月、約3千人が避難する火災が発生。ホームの倉庫内で清掃業者が吸ったたばこの不始末が原因と見られている。市は3月、職員不祥事防止のため橋下徹市長をトップとする「服務規律刷新プロジェクトチーム」を設置。勤務時間中の喫煙などについて全庁調査する方針を掲げていた。
 市人事室によると、勤務時間中の喫煙で職員が処分されたのは、2010年7月、小学校教諭が度々喫煙していたとして減給1カ月(10分の1)としたケースがあるという。
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http://www.asahi.com/politics/update/0407/OSK201204070072.html

2012年4月7日21時42分
大阪市が壊れていっている」平松前市長が橋下氏批判

  「大阪市が壊れていっている」「私の時代にいた人が袋だたきになっている」。市長選落選後、公の場での発言を控えていた平松邦夫・前大阪市長は7日、報道陣の取材に、橋下徹市長の市政運営への憤りをあらわにした。
 平松氏はこの日、後援団体が開いた政治資金パーティーに出席。パーティー終了後、取材に応じた。
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http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000111204060001

【講演会】
佐高信 現代を叱る
2012年04月06日

 21日13時半、松山市文京町の松山大カルフール・ホール。評論家の佐高さんが、東京電力福島第一原発事故後の日本のエネルギー事情や、橋下徹・大阪市長が率いる地域政党「大阪維新の会」に注目が集まる日本の政治状況などをテーマに話す。整理券(1千円、大学生以下は無料)が必要で、15日締め切り。申し込み・問い合わせは重見さん(080・1995・8303)。10日締め切りの託児予約は武井さん(090・4502・6408)。
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●原発人災・消費税増税・TPPは茶番、やらせ、「八百長」

2012年04月20日 00時18分03秒 | Weblog


東京新聞のコラム(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012040802000163.html)。

 財務官僚だけでなく、原子力ムラもイカサマだらけ。ストレステストや、その後の原発再稼働のための安全基準なんて、その最たるもの。茶番、やらせ、本コラムの言う通りの「八百長」である。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012040802000163.html

【コラム】
筆洗
2012年4月8日

 イタリアのサッカー一部リーグ(セリエA)の昨季の試合で八百長に関与したとして、自陣ゴールに球を入れるオウンゴールをした選手が先日逮捕された▼報道によると、所属チームは二部降格が決定、相手チームは一部残留がかかっていた。報酬は約二千万円に上るという。動画を見る限り、シュートのクリアミスにも見えるが、その裏では大金が動いていた▼日本の政治に目を転じると、オウンゴールの連続だ。そもそも、政権交代も民主党の政策への支持というより、自民党への不満のマグマが爆発したオウンゴール感が強かった▼橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会に期待する声が強いのも、オウンゴールで失点を繰り返す民主党への失望だろう。正統性に疑問符がつく三人目の首相は、マニフェストにもない消費税増税に「命をかける」と意気込むが、法案提出前に国民に信を問う勇気はない▼首相を背後から操る財務官僚は胸に手を当てて考えてほしい。日本の財政をここまで悪化させた自らの責任のことである。政権と二人三脚で財政のかじ取りをしてきた財務官僚の反省の弁を一度も聞いたことはない▼せめて、戦後、政権与党とともに政策決定に深く関与してきた過ちの原因を誠実に検証して、国民に許しを請うべきだろう。それもせずに、今後もプレーを続けるつもりなら、八百長のそしりは免れない。
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●消費税増税反対派が広がらない一側面

2012年04月19日 00時00分17秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/135929)。そして、asahi.comのひど~い社説(http://www.asahi.com/paper/editorial20120404.html)。

 asahi.comの社説のひどいこと。「自分たちで選んだ総理なら、少なくとも任期中は総理のやりたいことをやらせるように協力するのが、民主主義のルールだと思う」、「その人物の考える通りに任せる」という小沢氏の発言は、何でも好きにやらせる、暴走を許せ、という意味なのか? 「代表選で、消費増税を訴えた野田氏が勝」ったって、小沢氏が消費税増税を許すべきこと、ということになるの? あまりにひどすぎる社説じゃないですかね? 小沢つぶしのためなら、マスコミは何でもやるのですね!? 原発人災や震災、将来のことを考えると、市民の間に増税も仕方ないのかな、という意識が広がっているようにも思うけれども、原発の「安全神話」と同じ、洗脳されていると思う。第一、ジャーナリズムを標榜している者が、消費税増税の旗振りをするなんて、センスが悪すぎるし、ジャーナリスト失格だと思う。こういうところに、消費税増税反対派が広がらない一側面がある。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/135929

増税反対なぜ広がらない
2012年3月31日 掲載

ホントは多数派!?
<解散ビビッて筋通さず>

 党内の根強い反対論を押し切る形で増税法案は閣議決定、国会に提出された。
 不思議なのは、法案阻止の動きが民主党内で思ったほど広がらなかったことだ。「中間派」といわれる議員の多くが実は増税反対といわれるが、それにしては動きが鈍かった。“我関せず”みたいな顔をして、嵐が通り過ぎるのを待っていたように見える。
 増税法案の事前審査会議にも出席しなかった中間派の議員が、胸の内をこう明かす。

   「行革など先にやるべきことをやらず、社会保障と切り離して増税だけを
    進めるやり方はおかしい。地元の声を聞いても、増税反対が多数派です。
    今回の増税法案には、もちろん内心では反対でした。でも、大きな声で
    反対を訴えれば、小沢一派と思われる。それも避けたかったというのが本音です」

 小沢派と思われたら、いったい何がマズイというのか。理解に苦しむが、これこそが増税推進派の狙い。まんまと策にハマっているのだから情けない。
 大マスコミは「増税反対=小沢派=悪」というイメージづくりに躍起だった。「デフレ下で増税すれば経済に悪影響が大きすぎる」という反対派の意見は正論なのに、「反対のための反対」の一言で片付けてしまう。世論調査でも、わざわざ「増税をめぐって小沢氏が野田首相批判を強めていることを理解できるか」なんて質問項目を設けていた。まるで、増税反対派は政治を混乱させるのが目的の“政局屋”のように報じられているから、中間派が「一緒にされたくない」と躊躇(ちゅうちょ)してしまうのも一理ある。
 だが、世論の半数以上が増税に「反対」と言っているのだ。本当に国民のためを思うなら、体を張って反対すればいいのに、率先して動こうとしない。このテイタラクは何なのか。

   「内心では反対なのに声を上げなかった人たちは、選挙が怖いのです。
    反対の声が高まって消費税政局になれば、解散・総選挙含みになってくる。
    少しでも延命したいという議員心理が働いたのだと思う。時間が経てば
    何とかなるという根拠のない楽観論にすがっているのでしょう。
    自分の地位が大切で、国民の方を向いていない。閣議決定に
    反対していたにもかかわらず役職を辞任しなかった人も、同じことです。
    わが身可愛さで問題を先送りしているだけ。ここで筋を通せば、
    採決で反対しても大義ができるのに、覚悟のない政治家が多すぎます」
    (政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 国民のために声を上げたのは誰だったか筋を通したのは誰か。有権者はちゃんと見ている。
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http://www.asahi.com/paper/editorial20120404.html

2012年4月4日(水)付
小沢流―民主主義が泣いている

 西郷隆盛が好きで、大久保利通を尊敬する小沢一郎・民主党元代表は、リーダーシップのあり方を論じるのも好きだ。
 みずからの政治塾での講義内容をまとめた06年の著書「小沢主義」に、こう書いている。「危機や難局に直面したとき、何よりも必要とされるのはスピーディな決断だ。ぐずぐずと合議に時間をかけ、日本的な『根回し』をやっているうちに危機はさらに深刻なものになる」
 その10年前の著書「語る」ではこう述べている。「自分たちで選んだ総理なら、少なくとも任期中は総理のやりたいことをやらせるように協力するのが、民主主義のルールだと思う」
 一貫しているのは、国民を率いる強いリーダーシップの確立をめざす姿勢だ。選ばれたリーダーがすべての白紙委任状を得るかのような主張に、私たちは与(くみ)しないが、小沢氏なりの思いは伝わる。
 小沢氏は「そもそもの理念、公約に反するような行動をすれば別との留保もつけるが、その発言からは「リーダーをいったん選んだ以上は、その人物の考える通りに任せる」という考え方が色濃くにじむ。
 それが「小沢流」なのだとすると、消費増税に反発する現在の言動は、どうにも解せない。
 小沢グループの約30人が政務三役や民主党の役職の辞表を出している。小沢氏らにすれば、政権交代した総選挙で訴えていなかった消費増税は公約違反なのだから、阻止に動いても「民主主義のルール」に反しないと言いたいのかもしれない。
 確かに有権者や野党なら、なぜ増税が必要になったのかの説明を求めたり、批判したりするのは当然だ。
 しかし、民主党議員は違う。
 昨夏の代表選で、消費増税を訴えた野田氏が勝ち、首相に就いた。そして暮れの民主党案、3月末の政府案づくりでも、長時間にわたる論議をへて、手続きを踏んで、党として「消費増税」路線を明確にしたのだ。
 結論を出したからには「首相のやりたい消費増税に協力する」ことこそが、政党として守るべき党内民主主義の最低限のルールである。
 結論が不満だからといって、あえて党内に混乱を持ち込むやり方は、筋が通らない。これでは民主主義が泣く。
 それに、広く国民にリーダーへの協力を求める小沢氏が、いわば身内の国会議員にリーダーへの同調を呼びかけないのは、どうしたことか。
 小沢氏には、わかりやすい説明をしてほしい。
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●松下竜一さんに関する私設図書館「松明楼」会館

2012年04月18日 00時00分56秒 | Weblog


朝日新聞の記事(2012年4月15日、日曜日、14版、38頁)。

    『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う
    『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ

 松下竜一さんに関する私設図書館「松明楼」が開館したそうです。決して大々的ではないですし、全国的に松下さんの名を知っている人も多くはないでしょう。生前も、特に豆腐屋を廃業し執筆活動に専念した当時、中津の地元でさへも好意的には思われていなかったでしょう。でも、松下さんの思想は、細々かもしれないけれども、しっかりと草の根を下し、脈々と受け継がれているし、今後も続いていくと信じる。

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【朝日新聞、2012年4月15日、日曜日、14版、38頁】

松下竜一さん著書など一堂に
 大分に私設図書館

 脱原発など環境運動に取り組んだ作家の故・松下竜一さんの著書などを集めた私設図書館「松明楼(たいまつろう)」が14日、大分市にできた。今も松下さんを名誉顧問とするNPO法人「九州・自然エネルギー推進ネットワーク」の小坂正則代表が、自宅を改装した。
 松下さんは「今あるだけをみんなで分かち合えばいい」「停電の日があってもいい」と主張する論文「暗闇の思想」を72年に発表。73年から2004年に亡くなるまで、ミニコミ誌「草の根通信」を発行した。
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●死刑囚・大道寺将司さんのこと

2012年04月17日 00時00分23秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012041302000117.html)。

 東アジア反日武装戦線〈狼〉の死刑囚・大道寺将司さん。松下竜一さんの『狼煙を見よ ―――東アジア反日武装戦線狼部隊』に詳しい。辺見庸さんと獄中の大道寺さんとの対話。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012041302000117.html

【放送芸能】

言葉と向き合い、紡ぐ 
   「辺見庸 ある死刑囚との対話」NHKEテレで15日
2012年4月13日 朝刊

 NHKのETV特集「失われた言葉をさがして 辺見庸 ある死刑囚との対話」が、十五日午後十時からEテレで放送される。死刑囚・大道寺将司(63)との対話を通じて、東日本大震災のあとに失われた言葉への信頼を取り戻そうとする作家・辺見庸(67)とその周辺を追った番組だ。 (中村信也)

 辺見の故郷、宮城県石巻市は、昨年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けた。被災地を語る言葉は優しさにあふれていたが、どれも現実をとらえていない-と感じ、辺見は昨年の夏ごろから文章を書くことができなくなったという。「言葉は3・11を表現できなかった。われわれの言語表現のやすっぽさが暴かれた」と話す。

 そんななか、大道寺の全句集を出すために奔走していた。大道寺は一九七四年に東京・丸の内で起こした爆弾テロ事件で、八人の死者と三百人以上の負傷者を出し、一九八七年に死刑が確定。逮捕以来三十七年間、獄中にあり、ある時から俳句を作ってきた。

     咳(しわぶ)くや慚愧(ざんき)に震(ふる)ふまくらがり

 外界と隔絶された拘置所で、多くの人びとを傷つけあやめた自分自身と、ひたすら向き合うことで生み出される数々の俳句。それらを辺見は「大道寺の体内と記憶から絞り出された、自発的な供述調書」と表現する。

 東京拘置所で大道寺との面会を続ける辺見は、透明なアクリル板ごしに言ったという。

 「獄中にいるあなたと、獄外にいるわれわれと、どちらがすさんでいるか、わかったものじゃない」。外の世界から切り離された大道寺という存在を通し、3・11後に失われてしまっている「言葉」を探そうとしていた。

 二人は四歳違い。激動の時代を生き、老い、どちらも病に侵されている。残された時間で二人はそれぞれどんな言葉を紡ぐのか-。番組では、七〇年代の街頭闘争や、被災地・石巻、大道寺の故郷・北海道、東京拘置所などの映像を交え、二人の対話を見つめる。なぜ対話するのか、全句集の出版に尽力するのか、それが3・11後の言葉の信頼を取り戻すことと、どうかかわるのか。法務当局の監視下で作られる大道寺の俳句を字幕とナレーションで紹介しながら明かしていく。

 再放送は二十一日深夜零時五十分から。番組が取り上げた「棺一基(かんいっき) 大道寺将司全句集」(序文・跋文(ばつぶん)は辺見庸)は太田出版が刊行。 (文中、敬称・呼称略)


 <大道寺将司(だいどうじ・まさし)> 1948年生まれ。東アジア反日武装戦線“狼”部隊のメンバーで、お召し列車爆破未遂事件(虹作戦)や、三菱重工爆破を含む3件の「連続企業爆破事件」を起こし、75年逮捕、79年東京地裁で死刑判決、87年最高裁で死刑が確定した。2010年、がんと判明、獄中で闘病中。著作に「明けの星を見上げて」「死刑確定中」、句集に「友へ」「鴉の目」。
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●訃報・小宮山量平さん死去

2012年04月16日 00時32分20秒 | Weblog


asahi.com(http://www.asahi.com/obituaries/update/0413/TKY201204130322.html)と東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/obituaries/CK2012041302000246.html)のお悔やみ。

 小宮山量平さんが亡くなったそうです。

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http://www.asahi.com/obituaries/update/0413/TKY201204130322.html

おくやみ・訃報

小宮山量平さん死去 創作児童文学の理論社元社長

 戦後を代表する出版人の一人で、創作児童文学を育てた、理論社元社長の小宮山量平(こみやま・りょうへい)さんが13日朝、老衰のため死去した。95歳だった。通夜、葬儀は近親者のみで行う。

 1916年、長野県上田市生まれ。東京商科大(現一橋大)を卒業後、北海道で軍隊生活を送り、戦後の47年に理論社を設立した。

 当初は雑誌「理論」を発行するなど社会科学書の出版が中心だったが、60年代からは創作児童文学の出版に専念。「兎(うさぎ)の眼」の著者灰谷健次郎さん、「ぼんぼん」の著者今江祥智さんなど多くの児童文学者を世に送り出した。

 出版界の営利本位的体質に批判的な評論活動も行い「編集者とは何か」など多数の著作を残した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/obituaries/CK2012041302000246.html

【おくやみ】
小宮山 量平氏 理論社創業者
2012年4月13日

 小宮山 量平氏(こみやま・りょうへい=理論社創業者)13日、老衰のため長野県上田市で死去、95歳。長野県出身。葬儀・告別式は故人の遺志で行わず、親族のみで密葬を執り行う。

 東京商科大(現一橋大)を卒業後、旭硝子に入社。47年に理論社を設立して社長となった。創作児童文学の出版に力を注ぎ、作家故いぬいとみこさんや故灰谷健次郎さんらを育てた。
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