OurPlanet-TV(http://www.ourplanet-tv.org/)の映像資料(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1386)。東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012062902000092.html)。東京電力福島第一原発4号機問題についてのyoutubeの映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=_TJo0HLFR_s)。
コラム「筆洗」の云う「原発に未来はない。あるのは、原発のない未来だけである」を理解できないヒトが首相官邸に居る。何しろこれだけ多くの人々が首相官邸を取り囲んでも、聞こえず、見えず、なのだから。今日は10万人近くの人々が自然発生的に集まったようです。
関連性は不明ですが、勘ぐり始めるときりがありません。こういったニュース(http://www.asahi.com/national/update/0629/NGY201206290004.html)やこういったニュース(http://www.asahi.com/national/update/0629/OSK201206290061.html)、とても気になります。原発推進派の反撃・・・?? 考えすぎでしょうか?
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【http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1386】
再稼働撤回を求め〜官邸前に人の波
投稿者: ourplanet 投稿日時: 土, 06/23/2012 - 01:41
国会議事堂の駅を降りると、そこは熱気に溢れていた。22日夜、政府が関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を決定したことに対し、撤回を求め市民が総理官邸前に集まり、「再稼働反対」を訴えた。その列は400メートルにも延びた。
毎週金曜日に総理官邸前での抗議行動は、政府が3、4号機の再稼働方針を決めた4月から毎週実施されている。呼びかけているのは、複数の市民グループ有志でつくる「首都圏反原発連合」。6月上旬までは数百人規模だったが、総理が再稼働決定について記者会見を行った8日には、数千人規模となり、政府閣僚の協議前夜となった先週15日には1万人を超えた。
そして今週22日には、主催者発表で4万5千人が参加。参加者が、思い思いのプラカードを掲げ、官邸に向かって「再稼働反対」「大飯を止めろ」と繰り返した。その列は、官邸前の交差点から霞ヶ関方面に向かって400メートルほど連なり、途中、人の波が車道にあふれる場面もあった。
官邸前に駆けつけた落合恵子さんは「これほど市民を裏切っている人々をもうゆるさない」と強調、原発の再稼働を止めることを、あきらめないと訴えた。また、浪江町で酪農を経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいってしまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。言い訳をしてる。こまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」と力強く話した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012062902000092.html】
【コラム】
筆洗
2012年6月29日
ライオンが、洞穴の中で病気で寝込んだふりをして、見舞いに来る動物を次々平らげてしまう…。そんな話がイソップにあるが、猛獣などいなくても、洞穴には少し人を恐怖させるところがある▼思えば、原発というシステムは洞穴に似る。稼働させればさせるだけ放射性廃棄物、つまり原発ゴミはたまっていくが、その処分先はどこにもないからだ。つまり洞穴と同じで進む先に出口がない。洞穴の怖さも暗さより、そこにあるかもしれない▼各電力会社の株主総会の模様を伝えた記事によれば、どの社でも、脱原発を求める株主提案がたくさん出されたものの、ことごとく否決されたという。会社側は「原発は必要」だとあらためて訴えたようだ▼だが、たまり続ける危険極まりないゴミは一体どうするのか。原発維持を主張する“ムラ”からも、この問いへの明快な答えはついぞ聞いたことがない。仮に事故のリスクを脇に置いても、その一点だけで、将来まで原発を動かし続ける選択肢はあり得ない▼ライオンよりずっと怖いものの潜む洞穴ではなおさらだが、出口がないとなれば、人は普通どうするか。引き返すはずだ。既に一昨年、世界の発電容量で再生可能エネルギーが原発を超え、差は広がると予想されている▼さすれば、こう言っても構うまい。原発に未来はない。あるのは、原発のない未来だけである。
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【http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=_TJo0HLFR_s】
・・・ブログ主: すいません映像を貼らせていただきました
2012年6月25日、豪ABC"4号機燃料プールの危険性について"のレポートで、小出裕章氏・鈴木智彦氏・村田光平氏(他)がコメントされました。
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asahi.comの古い記事(http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200709220078.html)。
偶然、下記の記事を発見。しかも、筆者は伊藤千尋さん!! なぜ伊藤さんなのかは知りませんが、短い文章ながら松下センセと洋子さんの二人の姿が活写されています。何かすごくうれしくなりました。写真も引用しようかと思いましたけれど、原文を是非ご覧ください。
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【http://www.asahi.com/travel/traveler/TKY200709220078.html】
「豆腐屋の四季」
松下竜一と洋子
2007年09月22日
赤い夕日を吸い取るように、川面がオレンジ色に映える。シラサギが飛び、魚が跳ねる。
(松下竜一さんと洋子さんが毎日足を運んだ川沿いの散歩道。
市民の憩いの場として一年中にぎわう=大分県中津市で)
(書斎の真ん中に置かれた松下竜一さん愛用のテーブル)
(中津城裏にある河川敷公園。歌碑を建てる計画がある
=いずれも大分県中津市で)
(69年、出版された『豆腐屋の四季』を手にする松下竜一、洋子夫妻
=松下洋子さん提供)
英彦山(ひこさん)から耶馬渓(やばけい)を経て周防(すおう)灘(なだ)に注ぐ山国(やまくに)川。大分県中津市の河口に延びる川べりを30年以上にわたって毎日散歩する夫婦が、町の風物詩となっていた。3年前に67歳で亡くなった作家松下竜一さんと妻洋子さん(59)だ。
松下さんは冤罪事件をただしたノンフィクション『記憶の闇』などを著すかたわら、火力発電所の建設に反対して環境権を主張する市民運動の先頭に立った。自ら「年収200万円の売れないビンボー作家」を名乗った。
健康のためでなく「妻と寄り添って歩くことのできる歓(よろこ)びをかみしめるために」毎日3時間も散歩した。今、同じ道を歩くと、洋子さんは「この水門でカモメにパン切れをやった。あの橋の下に並んで座って2時間、何も言わず川を見ていた」と懐かしく語る。
ふたりが出会ったとき、松下さんは豆腐屋だった。生まれた直後の高熱で右目を失明し、母の急死で大学進学をあきらめ、家業の豆腐屋を継いだ。肺の難病で医者から絶対安静を命じられたが、毎朝午前2時に起き、日が暮れるまで、「言葉を持たぬ獣のように暗い眼(め)をして」働いた。
25歳のとき短歌を詠み始めた。文法も知らぬまま油まみれの指を折って五七五……と数え、「胸中から噴き上げるもの」を書き付けた。初めての作品が「泥のごとできそこないし豆腐投げ怒れる夜のまだ明けざらん」だ。孤独や恨み、怒りを歌にぶつけた。
同じ年、豆腐を卸す食品店の娘に恋をした。まだ中学生だった洋子さんだ。高校生の時、洋子さんが学校から帰ると、机の上に短歌を書いた便箋(びんせん)が置いてあった。「我が愛を告げんには未(いま)だ稚(おさな)きか君は鈴鳴る小鋏(こばさみ)つかう」。内気な洋子さんの心がときめいた。
歌の贈り物は1年以上続き、35首に及んだ。洋子さんが高校を卒業して半年後、結婚した。引き出物がこの35首を収めた歌集「相聞」だ。
結婚後に松下さんが日々の生活を文と歌でつづった『豆腐屋の四季』は、連続テレビドラマにもなった。
松下さん役の緒形拳さん(70)は69年、中津市を訪れて松下さんとともに豆腐の配達先を回った。そこで会った女性を見てハッとする。洋子さんの母三原ツル子さんだった。緒形さんは直感で「松下さんって、あのお母さんを好きですよね」と言った。松下さんはドキッとした表情を浮かべた。
このツル子さんこそ絶望のふちにあった松下さんを救った人である。彼女と出会わなければ自殺していた、と松下さんは書いている。短歌を作ることも、洋子さんと結婚することも、松下さんに勧めたのは彼女だった。
松下さんは生前、墓碑銘を刻むならこうしてくれ、と言い残した。「洋子とその母を愛し、ここに眠る」
いつも一緒にいるから
「すべてはこの夢想から始まった」と松下竜一さんは書いている。
絶望しかけた心に突然、希望がわいた。「どうして、そんなことを夢想し始めたのだろう。なんにもいらない。私を愛してくれる人さえいれば」。25歳の日記にそう記した。短歌を詠み始める半年前のことだ。
苦しい時期が続いていた。極端に貧しく、上京した弟たちも仕事が見つからず仕送りを求めてきた。たった一人の親友は病死した。死のうと家出したが残した家族を思うと死ねなかった。
豆腐を配達したさい、いつしか店先で三原ツル子さんと話し込むようになった。「変わり者」と疎まれた松下さんにとって、彼女はたった一人の理解者だった。そのツル子さんが、内気な娘の洋子さんの将来が心配だとこぼした。このとき松下さんは、洋子さんの成長を待って妻に迎えようと思った。
同時に、ツル子さんに激しい慕情を抱いていることに初めて気づいた。「洋子ちゃんを幸せにすることで、あなたへの愛も成就する」と告げた。
♪ ♪ ♪
母を慕い娘に恋する複雑な感情を、緒形拳さんは一目で見抜いた。ツル子さんに会ったとき「この店に配達に行くのが松下さんの生きがいなんだと思った」という。緒形さんと松下さんは生まれた年もつらい境遇での育ちも同じだ。顔も似ていて、緒形さんは「会った瞬間、兄弟かと思った。松下さんは私の仕事に共感し、彼の書くものは私にとってひとごとではなかった」と言う。似た者同士だからこそ、とっさに理解できたのかもしれない。
母といえば、松下さんの優しさを育んだのは母の光枝さんだった。失明した右目のホシを「竜一ちゃんの心が優しいから空の星が流れてきたのだよ」と説明した。「星なんかいらない」と泣く松下少年に、母は「お星様が流れて消えたら、竜一ちゃんの優しさも心から消えるのだよ」と語りかけたという。松下さんは、早世した母の面影をツル子さんに見たのかもしれない。
♪ ♪ ♪
夢想から4年後に結婚した松下さんは、11歳年下の洋子さんを大切に守ろうとした。仲むつまじさは近所の評判で、毎日一緒に散歩し、誕生日にはお互いに花を贈り、毎年旧婚旅行に出かけた。講演で旅に出ても3日ももたずに洋子さんのもとに帰りたがり、友人たちはひそかに「洋子病」と呼んだ。
松下さんと一緒に市民運動をしてきた梶原得三郎さん(69)は「洋子さんは無欲で素直で、物書きの奥さんにぴったりだった。松下さんは洋子さんがそばにいてくれて安心していた。気持ちの上でずいぶん洋子さんに寄りかかっていた」と振り返る。
松下さんが45歳だった1982年、私は「草の根通信」10周年の取材で、松下さん宅を訪問した。その後も93年に訪れたが、当時の洋子さんは口数少なく目を伏せて、松下さんの陰に隠れていた。今回、14年ぶりに訪れると、洋子さんが明るく変わっていた。
若き日のことを洋子さんは「母は私に『この人なら絶対に幸せにしてくれるから』と結婚を勧めた。嫌だと言えば母が悲しむと思ったし、『ま、いっか』と思い、意見も言わないまま結婚した」と笑いながら打ち明けた。
松下さんが脳出血で倒れたのは4年前だ。1年後、昏睡(こんすい)状態となった耳元で洋子さんが「いつも一緒にいるから」とささやくと、うなずいた。心臓が止まったが、洋子さんが「がんばって」と手を握ると、再び動き出した。30分後、「ありがとう」という洋子さんの声を聞いたあと永久に停止した。
♪ ♪ ♪
緒形さんは松下さんを「横顔が神々しかった。孤高の闘士で、やるべきことをすべてやって燃え尽きた、いい生涯だった。僕の中で松下竜一はまざまざと生きている」と語る。ダム建設反対闘争を描いた松下さんの作品『砦に拠る(とりでによる)』の映画化を考えている。
福岡県築上(ちくじょう)町で米軍基地反対運動をする渡辺ひろ子さん(59)は、今も松下さんの遺影を基地のフェンスにかけて座り込む。梶原さんと友人の新木(あらき)安利さん(58)は、散歩道の川辺に松下さんの歌碑を建てようと計画している。「瀬に降りん白鷺(しらさぎ)の群舞いており豆腐配りて帰る夜明けを」の歌だ。
洋子さんは今、娘と3人の孫と暮らす。散歩はひとりで、1日か2日おきだ。夜、眠れないときは北九州市の柳井達生さん(52)が作詞作曲した追悼歌「しろつめ草をふまぬよう」を聴く。散歩のさい、草も踏みつぶさないよう気遣ったふたりを歌ったものだ。
松下さんの墓は家から歩いて10分ほどの墓地にある。『豆腐屋の四季』の印税で建てたもので、「松下家の墓」とだけ彫られている。洋子さんと一緒にお参りし顔を上げたとたん、上空をシラサギが一羽、飛び去った。
文・伊藤千尋、写真・藤脇正真
〈ふたり〉
松下竜一さんは中津市で7人きょうだいの長男として生まれた。高校の成績は1番だったが、吐血して1年休学し文学を読みあさった。浪人中に母光枝さんが豆腐作りの作業中に過労で倒れ死亡。父健吾さんを助けて19歳で豆腐屋として働く。『豆腐屋の四季』出版後に豆腐屋を廃業し、33歳で作家となった。73年から火力発電所建設への反対運動に取り組み、機関誌「草の根通信」を編集、発行した。『ルイズ―父に貰(もら)いし名は』で講談社ノンフィクション賞を受賞。晩年は『本日もビンボーなり』などエッセーに本領を発揮した。
洋子さんは市内の食品店の長女。子どもの名を連ねるとカン・キョウ・ケン(環境権)になる。
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東京新聞の記事を5つ(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000114.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000096.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000093.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062702000103.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012062702000105.html)。最後に、gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/137250)。
消費税増税にもろ手を上げ(ているように見え)る朝日新聞(あるいは、単なる小沢一郎嫌いか?)。それは、東京新聞のまともな感覚とは対極。いろいろなところで言われているが、東京新聞のまともな感覚ぶりは特筆ものである。というか、他の新聞のジャーナリズムぶりのだらしなさを示しているのかもしれない。東京新聞以外のどの新聞が「国民」目線で記事を作っているだろうか? 「脱原発・反消費税増税・反TPP」の唯一の砦。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000114.html】
消費増税 衆院可決 政権交代が終わった日
2012年6月27日 朝刊
消費税率引き上げを柱とする社会保障と税の一体改革関連法案は二十六日午後の衆院本会議で民主、自民、公明三党などの賛成多数で可決、参院に送付された。消費税増税法案の採決で、民主党では小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相ら五十七人が反対し、十六人が棄権・欠席した。元代表は当面は党に残留しながらも、離党・新党結成に踏み切る意向を示唆。民主党は事実上の分裂状態となった。消費税増税への反対の世論が根強い中、野田佳彦首相はこうした民意に耳を傾けず、今国会中の成立を目指す意向を表明した。
二〇〇九年の夏が、はるか昔に感じられる。一二年六月二十六日は、政権交代が終わった日だ。
国民の圧倒的な期待を受けて政権を獲得した民主党はこの日、消費税増税の関連法案をめぐり、事実上の分裂状態に陥った。政権交代のけん引車だった小沢一郎元代表と民主党政権の初代首相・鳩山由紀夫氏を含む五十七人が反対するという、過去に例をみない事態。野田佳彦首相ら執行部も元代表らも、民主党に寄せられた約三千万人の民意を分断させてしまった罪は大きい。
首相は党が割れるのを覚悟の上で、衆院選では約束しなかった消費税増税を実現しようとしている。そして衆院選で戦った自民、公明の両党と組む「疑似大連立」に踏み込んだ。
民主党を押し上げたのは、霞が関と癒着して劣化した自民党政治に代わり、国民が主役の政治を実現してほしいという国民の期待だ。だが、期待はすぐに失望に変わってしまった。マニフェストの主要政策は、ほとんど結実していない。その理由について民主党は、財源確保の見通しが甘かったことを上げるが、もしそうならば、霞が関の既得権にもっと切り込む道もあったはずだ。だが野田政権はその道を取らなかった。政権を取り、自民党時代から続く「主権在官」の体質に染まってしまったのだろう。
政権の変質は消費税増税以外でも、ひっそりと進む。原子力基本法、宇宙航空研究開発機構法を改正。原子力と宇宙は平和利用に限るとの理念を捨て、軍事利用への道を開いた。自民党と連携し、そのタカ派的な体質まで引き継ぐようになると、どれだけの国民が想像しただろうか。
民意と無関係なところで政治が動いている。正すのは、私たちの一票しかない。そのためにも、次の衆院選まで、政権交代が終わった日のことを記憶にとどめておく必要がある。 (関口克己)
<社会保障と税の一体改革> 高齢者に偏りがちな社会保障制度を子育て世代に広げ、安定財源確保のための税制改正を進めるとした取り組み。現在5%の消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%へ引き上げることが柱。3党は6月21日に関連法案の成立で正式合意。関連法案は26日に衆院を通過した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000096.html】
ツケは生活者に
2012年6月27日 朝刊
消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案が26日、衆院を通過した。政府・民主党や自民、公明両党は今国会中に成立させる構え。同法案成立後の工程表をみると、増税ばかり先行し、民主党が目指した社会保障制度改革が骨抜きにされた状況が浮かび上がる。
◆消費増税 「10%」では終わらず?
税制面では、法案の衆院通過により、消費税率が二〇一四年四月から8%、一五年十月から10%に上がることが現実味を帯びた。長引く不況とデフレで国民の給与収入が伸び悩む中、負担だけが増加の一途をたどる。加えて、中長期的な財政再建をめぐる思惑から、再増税の影がちらつき始めた。
税制面での当面の節目は年末に始まる一三年度税制改正論議だ。当初の法案には、所得税と相続税について、富裕層の課税強化策が盛り込まれていた。富裕層の富を中間層や低所得者に再配分する狙いだ。しかし、高所得者に配慮したい自民党の意向を受け、議論が先送りされた。
あらゆる消費行動に課される消費税は、低所得者ほど負担感が増す逆進性の問題を抱える。税制改正では不公平感を和らげる税制の再構築が求められる。
消費税率8%への引き上げは「経済状況の好転」が条件。実施に当たって可否を判断する時の政権が、十分に景気が回復しないまま、増税に踏み切る懸念がくすぶる。
低所得者への現金給付や住宅取得時の軽減策なども、8%への引き上げ時に合わせて実施される見通しだが、具体策は見えない。
もう一つの焦点は再増税だ。政府は二年前に定めた財政運営戦略で歳入から借金を引いた額と、歳出から借金返済分を引いた分を比べた基礎的財政収支を二〇年度時点で黒字化する目標を掲げた。
目標達成には消費税10%では足りないというのが政府の見解だ。安住淳財務相は国会答弁で「10%になった時点で新たなさまざまな制度設計をする必要がある」との考えを示している。 (石川智規)
◆年金制度 給付充実は大幅後退
年金制度では、民主党の看板政策だった最低保障年金構想を国民会議の議論に委ね、棚上げした。現行制度を手直しして給付を充実させる改革も修正協議で多くが撤回、後退を余儀なくされた。
消費税率を8%に引き上げる一四年四月から、母子家庭に限っている遺族基礎年金を父子家庭に拡大する。
消費税率が10%に上がる一五年十月からは(1)受給資格期間の短縮(2)低所得の年金受給者に給付金支給(3)会社員らの厚生年金と公務員らの共済年金の一元化-が実施される。
公的年金の受給には保険料を二十五年納める必要がある。一五年十月から納付期間を十年に短縮する。六十五歳以上の無年金者(約四十二万人)のうち約十七万人が新たに年金を受給できる見込み。
政府・民主党は低所得者の年金を加算する案を国会提出したが自民、公明両党の反発で年金制度と切り離した給付金を支給することになった。
対象は家族全員が住民税非課税で、年金を含む所得が年間七十七万円以下の受給者。対象者は約五百万人。
保険料を納めた期間に応じて最大月五千円を支給する。四十年納付した場合は五千円。二十年納付し、残り二十年が未納の場合は二千五百円。収入が低く保険料の支払いを免除された期間のある人にも支給される。四十年間免除された場合は月約一万七百円。
被用者年金の一元化では、厚生年金より低い共済年金の保険料率を段階的に引き上げ、一八年にそれぞれ年収の18・3%(労使で半額ずつ負担)に統一する。
一六年十月からは、パートなど非正規労働者の厚生年金や健康保険への加入条件が緩和される。自民党の意向を受け、対象を当初案の約四十五万人から約二十五万人に縮小した。 (上坂修子)
◆子育て支援 待機児童の解消遅れ
消費税率10%への引き上げで見込まれる約十三兆五千億円の税収増のうち、七千億円が子ども・子育て支援に充てられる。幼児教育や保育の現場には「安定的に財源が確保される」との評価があるものの、増収分の5%強。都市部を中心に深刻な待機児童解消を図る政府の算段が遅れる懸念は残る。
保育所に入れない子どもは毎年、五万人近くに上る。財政的な負担を嫌う市町村が保育所認可に後ろ向きだったり、保育士の免許を持っていても低賃金などを理由に資格を生かさない人が多いことが原因とされてきた。
当初の法案は、定員割れが目立つ幼稚園に保育所の機能を持たせる「総合こども園」を創設し、待機児童の八割以上を占める〇~二歳児の受け入れを増やす計画だった。客観的な基準さえ満たせば、保育所の運営を認める「指定制」の導入も盛り込んでいた。
しかし、株式会社などの新規参入を認める総合こども園に対し、自公両党は保育の質の低下を招くと反発。修正協議で民主党が撤回した。小規模保育への財政支援強化では一致したが、効果は限定的とみられる。
修正案は一五年十月から、少なくとも四千億円を幼稚園や保育所の施設をまとめた「認定こども園」の拡充に使い、残りの三千億円で保育士の処遇改善などを図ることにした。だが、現状制度が基礎になるため、政府案に比べて施設や人員の「量」を整えるペースは落ちざるを得ない。
待機児童は保育の需要と供給の不均衡が引き起こす問題。修正案では、根本的な問題を解決する処方箋が示されていない。 (生島章弘)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012062702000093.html】
参院 問われる存在感
2012年6月27日 朝刊
社会保障と税の一体改革関連法案が衆院を通過したことで、論戦の舞台は参院に移る。民主、自民、公明三党は「数」を背景に、会期内の成立を目指すが、衆院段階で拙速に修正合意した民自公路線にブレーキをかけられるかが焦点だ。「良識の府」として存在感が問われる審議となる。
関連法案は衆院通過後、参院に送付された。七月初旬に審議が始まる見通し。与野党は参院にも特別委員会を設置することで大筋合意している。
参院は民主、国民新党の与党が過半数に届かないため、法案成立に野党が立ちはだかるのが本来の構図だ。野田佳彦首相はこうした事態を避けるため、衆院審議の時点で三党合意を優先させる道を選び、自民、公明両党も足並みをそろえた。
この結果、数の上からは参院でも民自公のスクラムが出来上がった。民主党から造反者が出たとしても、成立は動かない情勢だ。
自民党の谷垣禎一総裁は二十六日の記者会見で、民主党が造反議員に厳しい処分をしなければ、審議に協力しないこともあり得る考えを示した。
ただ、早期の衆院解散・総選挙を目指す自民、公明両党は七月中の成立を目指すのが基本戦略。民主党も八月成立を念頭に置く。
背景には、修正合意した内容をそのまま押し通したいとの考えがあるが、修正内容をめぐっては、衆院での審議は全く尽くされていない。増税ばかりが先行し、社会保障分野の具体像が見えない一方、国会議員や官僚の「身を切る改革」も手つかずに近い。
民自公の参院議員は衆院の方針にはとらわれず、他党議員とともに問題点を徹底して審議すべきだ。その職責を怠るなら、衆院の単なる「追認機関」と言われても仕方ない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062702000103.html】
【社説】
政権選択の苦い教訓 「消費増税」衆院通過
2012年6月27日
「一体」改革法案が衆院を通過した。消費税は増税しないと衆院選で公約した民主党による約束違反は明白だ。苦い教訓は次の選挙にこそ生かしたい。
有権者のやり場のない怒りは、どこにぶつけたらいいのだろう。
二〇〇九年衆院選で、消費税は増税しないと公約して政権交代を実現した民主党議員が、敵対していた自民、公明両党と結託して消費税率引き上げ法案に賛成する。
自民党とは違う脱官僚や政治主導、税金の無駄遣いを徹底的になくすことで「コンクリートから人へ」の政治実現を期待した有権者の民意は完全に踏みにじられた。
◆ルール違反は明白
野田佳彦首相は、消費税を増税する理由を「社会保障改革を実現する上で、どうしても安定財源が必要だ。しっかりと国民で助け合う、支え合うための税金として消費税を充てる」と説明する。
本格的な少子高齢化を迎え、社会保障制度を持続可能なものに抜本改革する必要はある。国の借金が一千兆円にも上る財政状況に対する危機感も首相と共有したい。いずれ消費税増税が避けられないだろうことも理解する。
しかし、引き上げることはないと公約した消費税の増税法案を、衆院選を経ずに成立させてしまうことは、民主主義の明白なルール違反にほかならず、納得がいかない。
政策の具体的な数値目標や達成時期、財源を明示して政権選択肢を示すのがマニフェスト政治だ。
首相が〇九年衆院選時に公言したように「書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらない」というのは大前提だ。
英国を本家とするマニフェストは日本では〇三年衆院選以降、各党が導入した。国民が政策によって政権を選ぶという、定着しつつあった流れを断ち切った野田首相の責任は極めて重い。
◆「棚上げ」か解散を
もちろんマニフェストは万能ではなく、一文字たりとも変えてはならない「聖典」ではない。加えて日本政治は代議制民主主義だ。状況の変化に応じて公約と違う政策を、選挙を経ずに進めなければならない場合もあるだろう。
例えば、原発政策。民主党マニフェストは「安全を第一として、原子力利用について着実に取り組む」と推進の立場だが、菅前内閣以降、十分とは言えないものの「脱原発依存」路線に転換した。
それを公約違反と責め立てる人はまずいないだろう。福島第一原発事故を契機に、マニフェストが前提とした原子力の「安全神話」が崩れ、原子力ムラの利権構造が白日の下にさらされたからには、政策転換は当然だからだ。
しかし、首相が消費税増税の前提とする少子高齢化は突然始まったことではない。増税路線への転換は、税金の無駄遣いをなくす努力を怠り、官僚支配を突き崩す政治生命を懸けた熱意が足りなかったことの当然の帰結である。少子高齢化は言い訳にすぎない。
民主主義では結論とともに手続きも重要である。国民の理解を得るための手順を欠いた政策は、それがたとえ国民に必要だとしても理解や同意は得られないだろう。「信なくば立たず」である。
首相がもし消費税増税が日本の将来に必要だと思うのなら、自公両党と組んで中央突破を図るのではなく、面倒でも手続きをやり直す労苦を惜しんではならない。
首相が今すべきは小沢一郎元代表ら民主党内造反議員の処分ではなく、「国民会議」で一年以内に結論を得る社会保障改革の全体像が決まるまで消費税増税法案を棚上げするか、衆院を解散して国民に信を問うことだ。
三年前の暑い夏、高い期待を担って誕生した民主党政権が今、国民の眼前にさらすのは、自民党に同化していく無残な姿である。
首相はそれを「決められない政治」からの脱却というが、指弾されているのは、既得権益や官僚支配など「変えるべきことを決められない政治」だ。公約違反の消費税増税など決めない方がましだ。
民主党政権の消費税増税路線への変わり身は、われわれ有権者にとっては苦い経験となったが、そこから得たものを、日本の政治を前進させる教訓としたい。
◆白紙委任ではない
まず、マニフェストは完璧ではない。本当に実現できる政策かを見極め、選挙後も実現状況を監視する。白紙委任してはいけない。
法案への賛否が議員の最も重要な政治行動である。各法案への投票行動を詳しく知る必要がある。
政策で議員や政党を選ぶ。公約した政策を実現しようとしないのなら、次の選挙では投票しない。この循環を完成させない限り、日本の民主主義は前に進まない。
有権者が投票する際の材料を十分に提供するのは、われわれ新聞の重要な仕事だと肝に銘じたい。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012062702000105.html】
【コラム】
筆洗
2012年6月27日
<一つの言葉で喧嘩(けんか)して/一つの言葉で仲直り/一つの言葉で頭がさがり/一つの言葉で笑いあい/一つの言葉で泣かされる>。東京・柴又の「寅(とら)さん記念館」にある「言葉は心」という詩だ▼映画評論家の故淀川長治さんがお坊さんから教わり、いつも口ずさんでいるのを映画監督の山田洋次さんが聞き、映画「男はつらいよ」の撮影現場に飾ったという。何げない言葉に人は喜び、傷つく。重ねるほど色あせて、心に届かなくなる言葉もある▼「心から、心から、心からお願い申し上げます」。野田佳彦首相は一昨日の臨時代議士会で懇願した。消費税関連法案の衆院本会議での採決前に、党の仲間に直接訴える最後の機会だったが、反対派議員は反発を強め、むしろ亀裂は深まったようだ▼きのうの本会議で、法案に反対票を投じた民主党の議員は五十七人。棄権も含めると、七十人を超える大量の“造反”議員が出て、民主党は事実上、分裂状態に陥った▼「マニフェストはルールがある。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです」「シロアリ退治しないで、消費税引き上げなんですか?」。首相が選挙応援の演説で訴えてからまだ三年もたっていない▼政権交代して財務副大臣、財務相を経験したとたん、首相はマニフェストを忘れ増税一直線に変心した。言葉は心。心からそう思う。
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/137250】
増税法衆院通過 反対57 棄権欠席19
2012年6月26日 掲載
<小沢新党結成へ>
民主、自民、公明の翼賛3派の圧倒的多数の賛成で、消費増税法案が26日午後、衆院を通過した。国会周辺で大規模デモが起きるでもなく、衆院本会議場の採決も混乱なく進んだ。全くどうしようもない国だが、そんな中で唯一注目されてきたのが、民主党内の造反者の数。国民生活をどん底に突き落とす消費増税問題が、議員の頭数と造反ショーだけに矮小化されるのは間違いだし、そこに財務省と大マスコミの悪辣さが表れているが、結局、増税法案に対する造反者は76人だった。
予定通り、26日午後1時から始まった本会議。各党の「賛成」「反対」の討論の後、「一体改革」法案のうち5法案の起立採決をはさみながら、社会保障制度改革案、こども園法改正案に対する記名投票に移った。問題の消費増税法案の記名投票は、午後3時過ぎに始まった。
これに先立って小沢グループは議員会館の会議室に集まり、結束して反対することを確認。その通りにグループの議員が次々と青票を投じた。鳩山元首相も約束通り、反対票を投じ、鳩山グループの松野頼久議員や川内博史議員などが続いた。中間派では1年生の福島伸享議員や福田衣里子議員も反対で、大きな拍手が起きた。
反対票は計57票。欠席・棄権が羽田孜元首相、福田昭夫総務政務官など19人だった。
予想通りとはいえ、造反者が「54人」を超える大量になったことで、野田執行部は処分を断念せざるを得なくなっている。しかし、小沢グループは本会議終了後に再び集まり、そこで「新党結成」を話し合う。それとは別に、鳩山グループも新党旗揚げの準備に入り、中間派議員の受け皿にする構想が浮上している。そうなれば民主党は3分裂。政界再編が事実上スタートすることになる。
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY201206260147.html)、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012062690163909.html)、もう一件asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY201206260501.html)。最後に、gendai.netに出ていた、大飯原発再稼働反対の凄まじいデモの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/137244)。野田首相は何も感じないようだし、マスコミもほとんど報じないダラシナサ。
酷い「決断と実行」である。ムダ内閣の本領発揮。なぜ、今、消費税増税や大飯原発再稼働を「決断と実行」しなければならないのか、理解不能である。東京電力FUKUSIMA第一原発人災の対策が最優先されるべきなのに、やるべきことはやらず、無駄なことばかりに「決断と実行」。それにしても、18時から行われた野田首相の記者会見の酷いこと。社会保障がなぜ消費税増税でできるのか? 意味不明じゃないか。あの記者会見を聞いて、国民の皆様のどのくらいの方が納得がいき、(テレビの道端インタビューでは意図的に賛成者を選別している様であるが)消費税増税に賛成の気持ちを持っただろうか。私はとても納得いかない。
斎藤貴男さんの『消費税のカラクリ』を読んでから、モノを言ってくれ、という感じ。
『●『消費税のカラクリ』読了』
『●消費税のカラクリ: 斎藤貴男さんロングインタビュー』
マスコミは、造反組のレッテルを貼り、小沢一郎氏らが分裂して党を出ていくように煽っているように見えるのだけれども、逆じゃないのか。公約に「造反」し、増税しないといった主張を撤回した現民主党執行部こそ、出ていき、看板を第2自民党に変えるべきではないのか。本家自民党を吸収し、第3自民党(公明党)を吸収して、すっきり見えやすい形に変えるべきである。反対票が57票に驚きは何も感じない。当たり前の行動である。増税しないといって当選した議員が、289票も消費税増税法案に賛成票を投じたことこそが驚きである。別に支持者ではないが、公約違反者に民主党の看板を明け渡すなど、お笑いもいいところだ。
(※文春などが小沢一郎氏の足を引っ張っているが、まずは、ココを見てから考えてみても遅くはないですよ、皆さん。 ⇒ いつもすいません、『来栖宥子★午後のアダージォ/さながら水面に浮かぶうたかた、手すさびのようなもの』からの孫引き記事 「小沢家の悲劇「妻・和子の手紙」の真相 週刊ポスト2012/7/6号(2012年6月25日発売)」(http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/05c3796395b59f25cd12c012fb2ada6e))
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【http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY201206260147.html】
2012年6月26日11時46分
消費増税法案、特別委で可決 午後に衆院通過へ
消費増税関連8法案は26日昼、衆院特別委員会で民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決された。午後の衆院本会議でも可決され、参院に送られる。消費税率を引き上げる法案の衆院通過は18年ぶり。
26日午前の特別委の締めくくり総括質疑では、野田佳彦首相が民主党内の造反の動きをふまえ、「結論を出す時には出さなければならない。決断と実行の政治の象徴的なテーマだ。力を合わせてこの山を乗り切りたい」と強調した。
消費増税関連法案は民自公3党で修正合意した。8法案のうち社会保障制度改革推進法案と認定こども園法改正案は3党で共同提出。当初、政府が提出した総合こども園創設法案は採決しない。
・・・・・・。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012062690163909.html】
民主、50人超反対 消費増税法案が衆院通過
2012年6月26日 16時39分
消費税率引き上げを含む社会保障と税の一体改革関連法案は26日午後の衆院本会議で民主、自民、公明3党の合意に基づく修正案とともに採決され、3党などの賛成多数で可決された。審議は参院に移る。
採決は消費税増税や社会保障関連に分けて行われ、増税法案は賛成363票、反対96票。民主党では小沢一郎元代表や支持議員、鳩山由紀夫元首相ら50人以上が反対し、棄権も含め造反が相次いだ。党執行部は処分を検討する。
元代表のグループには離党して新党結成を目指す動きがあり、民主党は分裂含みの局面を迎えた。
(東京新聞)
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【http://www.asahi.com/politics/update/0626/TKY201206260501.html】
2012年6月26日19時43分
造反の小沢氏「何とか消費増税阻止を」 記者会見の要旨
民主党の小沢一郎元代表の記者会見要旨は次の通り。
◇
先ほど衆議院で消費増税法案が自公民などの多数決で可決された。私どもは増税先行は国民に対する背信行為、ウソつきと言われても仕方ない行為だと思う。
我々は行政の無駄を省き、戦後のひずみを是正する大改革をやる(と約束した)。社会保障、年金、医療について改革案を掲げて政権交代を実現した。それを一切棚上げし、消費増税だけを先行することは私ども国民が決して納得しない、許さない行為だ。
そういう信念のもと本会議で反対の意思表示をした。同じ思いで行動してきた多くの仲間とともに、私たちの意思表示を明確にできたのは大変よかった。参院での審議を通じ、何とか消費増税を阻止できる努力をしたい。
野田内閣が言葉の上では政治生命をかけると言っていた法案に反対したので、今後、それなりの対応をしなければならないが、私は今まで最善の策は民主党が2009年総選挙の時、国民に訴えた原点に返る、初心を思い起こすことだと申し上げてきた。消費増税が強行されたことで、最善の策をとる可能性は非常に小さくなったが、最後の努力として民主党のあり方に帰ることを政府、党執行部に主張していきたい。
ただ、総選挙もかなり近いと予想されるので、いたずらに時間を経過するわけにはいかない。近いうちに決断しなければならないと思うが、最後の努力をして最終結論を出したい。野田首相が話し合おうということならば、喜んで話す。
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/137244】
官邸前4万5000人の衝撃 野田首相にトドメ刺す市民デモ地獄
2012年6月25日 掲載
スゴいことになってきた。先週末の22日夜、首相官邸前で行われた反原発デモのことだ。夕方から始まった抗議活動に、仕事を終えた一般市民が次から次に参加。4万5000人の巨大なうねりが官邸を包囲し、「原発再稼働反対!」「野田やめろ!」の大合唱が永田町を揺るがしたのだ。
実は、この官邸前デモは3月にスタートして以来、毎週実施されてきた。ツイッターやフェイスブックで情報が拡散。回を重ねるごとに参加者が増え、今回、ついに4万5000人――。政治に無関心だった若者たちも熱くなっている。
国民が怒るのも当然だ。大マスコミの世論調査でも「再稼働を急ぐな」の声は7割に達している。それなのに、野田首相は「国民生活を守るため」とヘリクツをこねて、勝手に再稼働に突っ走った。おまけに、稼働準備が始まっている大飯原発では、不気味なトラブルが頻発している。19日には発電機の冷却水の水位が下がって警報音が鳴り響いたばかりだが、24日も、送電異常を知らせる警報が26回も鳴った。官邸前デモに参加したジャーナリストの田中龍作氏が言う。
「このデモは組織の動員ではなく、一般の市民がツイッターなどを通じ、
草の根で集まっています。その人数は毎回、記録を更新し続けている。
次回はさらに増えるでしょう。エジプトやリビアで市民がネットを通じて
デモを呼びかけ、政権を転覆させた『アラブの春』にそっくりです。
あのときも、新聞やTVがウソばかり報じていることに国民が怒り、
ネットで革命の火が広がっていった。今回のデモを、国内メディアの
多くは無視していますが、神経を疑ってしまいますよ」
実際、海外メディアもデモを報じたのに、日本でまともに報じたTVはテレビ朝日くらい。4万5000人が官邸を包囲したのに、NHKも報じないのだからア然だ。
しかし、いつまでも見て見ぬふりができるものか。国民の怒りのノロシはあちこちで上がっている。23日には新宿でも再稼働反対のデモ行進が起きたし、東京・明治公園では2万4000人が集まり、デモを行った。
<地元・千葉でも「NOだ!ヤメロ」の大合唱>
極め付きは24日、野田の地元の千葉・船橋で開かれた抗議デモだ。2200人が「野田はNOだ!」のプラカードを掲げ、原発再稼働や消費増税反対を訴えた。かつての支持者が「09年の衆院選では野田に投票したが、裏切られた。あのときの票を返せ!」と叫んだほか、「地元の恥だ!」の声も飛び交った。デモ参加者らとハイタッチしていく通行人の姿も目立った。
野田は26日に消費増税法案の衆院採決を強行するつもりだが、今週末にも、再び官邸前で大規模デモが行われる。再稼働と増税に激怒する市民であふれかえるのは必至だ。国民をナメたら、とんでもないことになる。
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012062202000122.html)。『週刊金曜日』の記事の一部(http://www.kinyobi.co.jp/backnum/tokushu/tokushu_kiji.php?no=2514)。最後に映画『死刑弁護人』WP(http://shikeibengonin.jp/)の予告編(http://shikeibengonin.jp/tra.html)を勝手に貼らせてもらいました。
全く知りませんでした。安田好弘さんについて『死刑弁護人』という映画が出来たそうです。
『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)』
『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)』
『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)』
『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)』
『●『特捜検察の闇』読了(1/3)』
『●『だまされることの責任』読了(1/3)』
監督は、東海テレビの斎藤潤一さん。ディレクターは阿武野勝彦さん。ヒットすべき、多くの人に是非見てもらいたい映画ですが・・・・・・難しいでしょうかね。死刑制度について考えを巡らせる良い機会になると思うのですが・・・・・・。
『週刊金曜日』創刊900号(http://www.kinyobi.co.jp/news/wp-content/uploads/2012/06/120622-003trim.pdf)の表紙は安田さん。この映画について、安田さんに対する森達也さんのインタビュー記事。メディアに対する距離感や、結果として死刑存置を思いとは逆に後押ししてしまったという意識など、いろいろ考えさせられるインタビュー。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012062202000122.html】
秀作ドキュメント劇場公開 東海テレビ「死刑弁護人」
2012年6月22日 朝刊
テレビで放送された優れたドキュメンタリー番組が、東京都内の映画館で相次いで上映されている。ドキュメンタリーは内容が高く評価されても、放送が深夜帯だったり、全国ネットではなかったりということが多い。劇場公開で、テレビでは見られなかった人にも作品に触れるチャンスが広がっている。 (宮崎美紀子)
劇場公開にいち早く取り組んできたのは、東海テレビ(名古屋市、フジテレビ系)。「死刑弁護人」を、三十日から東京・ポレポレ東中野で上映する。
オウム真理教事件、和歌山毒カレー事件、光市母子殺害事件など、死刑事件の担当で知られる安田好弘弁護士を追った作品だ。東海地方では昨年十月に放送され、文化庁芸術祭優秀賞を受賞するなど注目されたが、首都圏では未放送だった。
監督は斉藤潤一ディレクター。「裁判長のお弁当」「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」など、司法をテーマに制作してきた。「光と影~」の取材で、信念を曲げない安田弁護士の生き方に興味を持ったのが今回のきっかけだ。
作品は、世間からバッシングを受ける安田さんに深く入り込んでいる。「カメラ嫌いの人なので、懐に飛び込もうと思った。取材の後は必ず一緒に食事に行った。本来なら一歩引くべきかもしれないが、密着しないと撮れなかった」と斉藤さん。事件を取材し、放送して終わり、ではなく「なぜ起きたのか、何が原因なのかを一つずつ拾い上げていくのがドキュメンタリー」と語る。「映画館でのお客さんの反応が、次の作品の糧になる」
阿武野勝彦プロデューサーは「映画にすることで、作品は命を永らえることができる」と話す。
昨年、戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長を取材した「平成ジレンマ」、四日市公害訴訟を取り上げた「青空どろぼう」を劇場公開、今回が第三弾。一年半で三本というのは制作者の強い思いだろう。
■ ■ ■
地方のドキュメンタリー制作者の熱い思いは、東京の大手民放局へも波及している。
十六日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町で公開中の「劇場版 ライバル伝説~光と影~」は、TBSの二つのスポーツドキュメンタリーをもとに、未公開映像を加えて再編集した。同局がドキュメンタリー番組を劇場公開するのは初めて。座席数約六十のミニシアターだが、満員の回が出るなど好調な滑り出しだ。
テレビ版では分かりやすさのために再現ドラマや冒頭のあおり映像が入っていたが、劇場版では削られ、印象が異なる。
「東海テレビの試みに大きな影響を受けた」という菊野浩樹プロデューサーは「劇場でチケットを買ってもらったのを見ただけで感動した」と話す。
今年二月、東京・オーディトリウム渋谷がRKB毎日放送(福岡市、TBS系)の故木村栄文ディレクターの特集上映を行った。好評のため、二十四日から再上映となった。
■ ■ ■
東海テレビの三本と木村栄文さんの特集上映を配給した「東風」の木下繁貴代表は「ドキュメンタリーは、この五年ほどで劇場で頻繁に上映されるようになった」と話す。
小規模な劇映画がヒットしにくくなったのに対し、一定数の動員が見込めるため、ミニシアターが興味を示しているという。
木下さんは「若い人もドキュメンタリーに目を向けている。もうかるかというと、リスクもあるが、こういう試みが今後一般的になっていくのでは」と話している。
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【http://www.kinyobi.co.jp/backnum/tokushu/tokushu_kiji.php?no=2514】
2012年6月22日 900号 特集記事
■死刑弁護人 安田好弘
この国の刑事司法の矛盾を体現している弁護士がいる。安田好弘さん(六四歳)だ。
彼ほど、事実に徹底的にこだわり、被疑者・被告に寄り添う弁護士は少ない。
そのため、困難な刑事事件が集中し、「あんな悪者を弁護するのか」と、新聞やテレビに叩かれ続けている。
安田さんを主人公にした映画『死刑弁護人』が公開されるのを機に、刑事弁護とはなにかをあらためて考える。
●「赦すという前提があれば死刑囚の意識は変わる」
聞き手 森達也
法廷は民意に
大きく影響され、
民意はメディアに
影響されている――森
死刑廃止派は
“鬼畜”だとのイメージを
多くの人が
持ってしまった――安田
◆齊藤潤一監督に聞く
「死刑について考えるきっかけに」
「悪魔の弁護士」と呼ばれてもなお、安田好弘氏は死刑弁護を引き受け続ける、その理由は――。安田弁護士に密着したドキュメンタリー映画『死刑弁護人』が6月30日より公開される。映画の見所を齊藤監督に聞いた。
●国策捜査
死刑判決が確定した光市母子殺害事件の元少年
弁護団への猛烈な批判と変更された死刑基準
青木理
●冤罪阻止の最後の砦
刑事弁護人が抱える困難
北方 農夫人
死刑や無期判決が予想される重大事件ほど弁護士の労力負担は大きく、
弁護費用が持ち出しになる場合も多い。安田好弘弁護士に重大事件が
集中する背景には、この国の刑事司法の歪みがある。
・・・・・・。
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【http://shikeibengonin.jp/tra.html】
・・・・・・ブログ主: すいません映像を勝手に貼らせてもらいました
『死刑弁護人』劇場予告編
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大分合同新聞の記事(http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133989873653.html)。以前『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う』に書いていた小出裕章さんの講演についての映像(http://www.youtube.com/watch?v=PtHciAmQSAc)。すいません、勝手に貼らせてもらいました。NPO法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク様の記事(http://nonukes.exblog.jp/16073022/)と、「フェアトレード 大地」様の記事(http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/entry-11280663069.html)。
「姫野洋三さんの歌」(http://www.youtube.com/watch?v=lYAX_bZZugw&feature=relmfu)、「第8回竜一忌『暗闇の思想』から学ぶ」(http://www.youtube.com/watch?v=PtHciAmQSAc)、「リレートーク」(http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=Ngt3sRkJls4#t=220s)などがYouTubeにアップされている。
是非、見てみてください。松下竜一さんを知る、その思想「暗闇の思想」を知るためにも。松下センセファンとして、本当に涙が出ました。短歌や緒形拳さんのこと、想聞のこと、松下竜一ファンであること、広河隆一さんのDAYS JAPANのこと、周防灘総合開発計画・豊前火力 環境権裁判、カン・キョウ・ケンのこと、伊藤ルイさんのこと、東アジア反日武装戦線〝狼〟と市民の敵というレッテルのこと、「底抜けビンボー暮らし」のこと、「暗闇の思想」を決意するということ、などなどを語る小出裕章さんの素晴らしさも、再認識させられました。百聞は一見に如かず、是非ご覧ください。
『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ』
『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う』
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【http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_133989873653.html】
「原子力廃絶できる」京大の小出助教が講演
[2012年06月17日 11:03]
「電力不足は全くのうそ」と訴える小出裕章さん=16日
反原発運動に深く関わった中津市の作家、故松下竜一さんをしのぶ「第8回竜一忌」が16日、中津市内で開かれた。松下さんと交流のあった京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんが、福島第1原発事故の深刻な被害状況を説明し「原子力は廃絶できる」と強く訴えた。
テーマは「反原発」。小出さんは原発事故がまだ収束していないことや東日本の広い地域が放射線管理区域にしなければならないほど汚染されている現状を指摘。大飯原発(福井県)の再稼働について、「政府は電力が足りないと国民を脅しているが、全くのうそ。国が発表するデータからも電力は足りていることが分かる」と述べ、太陽光など再生可能エネルギーへの移行を求めた。
松下さんは「電力がとめどなく必要なのだという現代の絶対神話から打ち破らねばならぬ」などとした「暗闇の思想」を掲げた。小出さんは「電気が足りる、足りないとの議論とは無関係に『原子力は使ってはいけない』という決意をしなければならない。時間をかけて人々の意識を変え、社会構造を変えていく必要がある」とした。
リレートークでは、全国から集まった松下さんの知人やファンが、各地での反原発運動の状況、松下さんへの思いなどを語った。
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【http://www.youtube.com/watch?v=PtHciAmQSAc】
・・・・・・ブログ主: すいません勝手に動画を貼らせていもらいました
第八回竜一忌 『暗闇の思想』から学ぶ 小出裕章さん講演
nekonotegumiさんが 2012/06/17 に公開
2012年6月16日に大分・中津市で8回目の「竜一忌」がおこなわれました。
2004年6月に67歳で亡くなった作家、「松下竜一さん」を偲ぶもの。
今年のテーマは「反原発」
そして今年の講演は京都大原子炉実験所助教、「小出裕章さん」でした。
小出さんの演題は「暗闇の思想から学ぶもの」
松下竜一の著作「暗闇の思想」からです。
カテゴリ:
科学と技術
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第八回竜一忌
第8回竜一忌
第8回竜一忌
「反原発」2012.6.16
「反原発」2012.6.16
竜一忌
小出裕章
暗闇の思想
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【http://nonukes.exblog.jp/16073022/】
NPO法人 九州・自然エネルギー推進ネットワーク
nonukes.exblog.jp
第8回竜一忌に参加しました
松下竜一氏を偲んで280名が中津に集まりました
「松下竜一の思想は生き続ける」
松下センセが亡くなって8年になります。今年の竜一忌の統一テーマは「反原発」です。そして、松下竜一氏の唱えた「暗闇の思想」が今ほど問われていることはないと参加者のみんなが思っているからです。そして、何と松下竜一氏の書いた「暗闇の思想を」が復刻します。それも「明神の小さな浜にて」という 暗闇の思想を の次に出版された、たたかいの続編を報告した本の合本が出るのです。何ということでしょう。松下センセが亡くなっても、松下氏の「思想」は現代に生き続け、人々を引きつけ続けることができるのです。
今回の竜一忌は昨年にも増してスバラシ集いでした。「私たち自身の生き方が問われている」ということがひしひしと私の胸に伝わってきました。ちょうど大飯原発再稼働を野田首相が表明したそのときに、280人の心の中で「どう生きるか、どう生きればいいのか」を語り合ったのです。
小出裕章さんの講演とその後のリレートークで、一人一人のお話の中に、それぞれの人々に生き方の決意を聞きました。ある新聞記者の「自分がどの位置に立って記事を書けばいいのか苦悩の連続だ」という言葉と、弱い側に寄り添って書き続けた松下さんのように生きようとすると語る記者の言葉などに、私はまだ新聞記者やマスコミの中に良心が残っているという気持ちになりました。
松下竜一の 暗闇の思想を 明神の小さな海岸にて が出版されます
影書房から7月中旬には松下竜一の「暗闇の思想を 明神の小さな海岸にて」が出版される予定です。解説は鎌田慧さんです。この本は松下竜一の思想の神髄を書いた本です。当方でも取り扱います。ぜひ読んでください。私の本もついでに読んでもらえればうれしいです。
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【http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/entry-11280663069.html】
2012-06-18 14:10:56
第8回 竜一忌
第8回 竜一忌の1部のオープニングにはメンバーによる生演奏と唄
姫野洋三さんの「若狭の海」
原発のうたは良かったです。
「夜をあんなにあかるくしといて
夏をあんなにさむくしといて
まだまだ 足りないなんて~♪」
さてさて、京都大学 原子炉実験所 小出 裕章氏の講演会です。
ここで、紹介があった
「松下竜一とその仕事展で緒方拳さんが松下さんに講演を頼まれ
返信のはがきに一言書かれた
「快諾」の言葉どおり私も喜んで講演を引き受けました」
(ブログ主: 映像はこちら(http://ameblo.jp/fairtrade-daichi/image-11280663069-12034450848.html))
と松下竜一ファンの小出さんのお話は凄く勉強になりました。
レイモンド・チャンドラーの遺作「プレイバック」の言葉も引用されていました。
If I wasn't hard, I wouldn't be alive.
If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.
強くなければ、生きられない。
優しくなれないなら、生きる価値がない。(小出さん訳)
そして、改めて福島原発事故後の今の日本の現状が本当に危険な国になっていることも思い知らされました。
国という大きな組織で原発に関しては嘘を言っているように感じました。
そして、生き方についておそわったように思えました。
地球=命が根付けた稀有の星
衛星から見た夜の国々の中に日本がひときわ不夜城のように輝いている現在。
夜をあんなにあかるくしといて~♪姫野さんの歌詞のようでした。
小出先生もクーラーなし生活、電気をできるだけ使わない生活をずっとしているという
誰かのようだ、そうそう大地の代表だ
決して電気は足りないことはないことを実感し、そして原子力なくても大丈夫な日本にしないとと思いました。
放射能とは共存できないのだから。
最後に松下さんのことをこういわれていました。
「どこまでも優しく生きる
それこそが本当の強さ」
小出さんの話を聞き、また松下竜一さんの凄さも感じ。
そして、「どこまでも優しく生きる それこそが本当の強さ」という言葉を聞き草の根の会の人たちの主なメンバーの顔が浮かびました。
一人一人本当に優しい。
嘘がない人たち。
その中にいると偽物がすぐにわかってしまうほど
本物の人たち。
もうおじいさんおばあさんになったけれど
今の薄っぺらい世の中で本物の人たちに少しでも寄り添わせていただけてありがたく感じております。
松下竜一さんがあまりに偉大だったお陰で松下ファンという事で自分の本を売り込んだ詩出版したりする人が多くいる中、先日梶原さんの本を宮村さんが是非出版したいと自主的に費用をだし編集をしてだした「さかなやの四季」の帯に書いていた、本物という言葉。
草の根の梶原さんや荒木さんや恒遠さんや浦畑さんやうちの母もそうみんな本物にどこまでも優しく生きている人たちだなと最後の言葉に涙がポロリとしました。
凄く良い勉強になりました。
ありがとうございました。
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東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062202000133.html)。韓国の反応についてasahi.comの記事(http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY201206220172.html)。大飯原発再稼働に対する官邸前での抗議行動についてのasahi.com(http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY201206220491.html)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012062390003515.html)。
大飯原発再稼働ごり押しの陰で、そして、消費税増税のドサクサに紛れて姑息な「原子力の憲法」改正とは。この第2自民党、本家自民党、公明党の三党の姑息さ、全く腹立たしい限りだ。原子力の「平和」利用であり、原爆の開発の意図を隠し持つなどあり得ないと、原発推進派は一笑に付してきたはずだが、今回の「憲法」改悪をどのように見るのだろう。平和憲法をも踏みにじる行為ではないのだろうか。
首相官邸前でも大飯原発再稼働反対のデモが続き、関西電力前でも同様。電力消費地からも原発不要、原発電力使用お断りのろしが上がっているのに、なぜこの三党にはそれが伝わらないのか。
支持政党でもないので余計な御世話だが、「生活が第一」派が民主党の看板を継続して掲げるべきであり、野田首相らこそが離党して第2自民党となり、公明党とともに、本家自民党と合体すべきじゃないのだろうか。なぜ、小沢一郎氏らが離党するのか、理解に苦しむ。野田首相らこそ追い出され、離党させられるべきだ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012062202000133.html】
【社説】
「安全保障」追加 平和の理念ゆがめるな
2012年6月22日
「原子力の憲法」といわれる原子力基本法がこっそり変更されていた。国会でほとんど議論されぬまま「安全保障に資する」の文言が加えられた問題は、原子力の平和利用の理念をゆがめるものだ。
二十日に成立した原子力規制委員会設置法で、原子力基本法の一部が改正された。基本法は、原子力の研究と開発、利用の基本方針を掲げた「原子力の憲法」である。核を「持たない」「つくらない」「持ち込ませず」の非核三原則の初め二つの基礎だ。しかも今回の改正の対象となったのは「公開・民主・自主」をうたった基本法二条という重要条項だった。
改正は、原子力利用の安全の確保について「確立された国際的な基準を踏まえ」としつつも、「我が国の安全保障に資することを目的として行う」との文言が追加された。
この「安全保障に資する」といった、あいまいな表現は重大な疑念を招きかねない。二十日の参議院環境委員会では、核物質の軍事転用や核テロを防ぐための「保障措置」を意味するとの説明があったが、それなら「保障措置」と書けばいいではないか。
「安全保障(セキュリティー)」の言葉を使えば「平和利用に限る、軍事には使わないという原則を日本は放棄するのではないか」といった疑念や拡大解釈の余地を国際社会に与えてしまうおそれがある。しかも、福島原発事故の後であり、朝鮮半島や西アジアなど核をめぐって世界情勢が緊張する中、あまりに無神経だ。
さらに「安全保障のため」を錦の御旗にして、重大情報や資料が非公開となる懸念もぬぐえない。ただでさえ情報公開に問題を残す原子力ムラや霞が関の隠蔽(いんぺい)体質を助長するのではないか。
こんな問題だらけの設置法案は民主党と自民、公明両党が修正協議を行い、国会に提出した。追加された「安全保障に資する」の部分は、修正協議で自民党が入れるよう主張した。異論もなく三党が合意し、国会でも議論らしい議論もなかった。なぜ、こんないいかげんな手法がまかり通るのか。どさくさ紛れのような手続きこそが、この「憲法改正」のやましさを物語っている。
軍事的利用に道を開いたのはフクシマからほんの一年後だった-将来、そんな禍根を残すことにならないか。政府は原子力の平和利用の原則を堅持すべく、基本法の再改正をすぐにも考えるべきだ。
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【http://www.asahi.com/international/update/0622/TKY201206220172.html】
2012年6月22日11時39分
韓国、日本の核武装に懸念 原子力基本法改正で
日本の原子力基本法に「我が国の安全保障に資する」との文言を入れる法改正が成立したことを受け、韓国の主要各紙は22日、日本の核武装を懸念する論調の記事を掲載した。
朝鮮日報は1面に「日本、ついに核武装への道を開く」との見出しで記事を掲げ、今回の法改正で「事実上、核の軍事的開発を可能にするのではないかとの憂慮が出ている」と指摘。東亜日報も1面で、原子力の軍事的利用と核武装への道を開いたとの分析が、日本国内からも出ていると伝えた。
また、両紙とも3面の解説記事で野田政権が「武器輸出三原則」を緩和したことなどに触れ、警戒感を示した。
韓国外交通商省の副報道官は21日、日本は核不拡散条約(NPT)の加盟国であり、核武装をするのは簡単なことではないとの見方を示したうえで、日本国内での動きを「鋭意、注視している」と述べた。(ソウル=貝瀬秋彦)
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【http://www.asahi.com/national/update/0622/TKY201206220491.html】
2012年6月22日21時11分
大飯再稼働撤回求める 官邸前で「4万人」抗議
関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働撤回を求める市民らが22日夜、首相官邸前で抗議集会を開いた。主催者発表で約4万人、警視庁調べで約1万人が参加。プラカードや横断幕を手に、「再稼働決定は許せない」と参加者が次々に声を上げた。
俳優の山本太郎さんは「この声が聞こえないなら、(首相は)即刻退場すべきだ」。この抗議集会に初めて参加したという作家の落合恵子さんは「私たちは一歩も後ろに引かない。これほど市民を裏切る人々を許さない」と野田政権を批判した。
官邸前では大飯原発再稼働への抗議活動が週末ごとに続き、16日の再稼働決定で反発が一段と強まっている。22日は市民団体有志がツイッターで呼びかけ、仕事帰りの若者や女性らの参加者が車道にあふれた。
また、この日は、再稼働を支持する団体などが抗議集会に批判の声を浴びせ、官邸前は騒然となった。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012062390003515.html】
首相官邸前で再稼働反対デモ
2012年6月23日 00時35分
関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働決定の撤回を求める大規模なデモが二十二日夜、首相官邸周辺(東京都千代田区)であり、官邸に向かって「再稼働反対」「大飯を止めろ」と力強いコールを繰り返した。
複数の市民グループ有志でつくる「首都圏反原発連合」がツイッターなどで呼び掛けた。政府が3、4号機の再稼働方針を決めた四月から毎週末、官邸前で実施されているが、再稼働が正式に決まった今月十六日以降、これに抗議して参加する市民が増加。
この日は、官邸から霞が関方向へ人の波が歩道から車道にあふれ、主催者発表で約四万五千人が加わった。
マイクを握ったルポライター鎌田慧さんは「原発がなくても日本社会は混乱しない」と強調。参加した東京都東村山市の大越明子さん(44)は「声を上げないと、賛成したのと同じになってしまう。再稼働を認めると、なし崩し的に他でも始まるのでは」と話した。
(東京新聞)
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東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012061990071450.html)とコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012061902000103.html)。
原発都民投票条例否決とは、口だけの両〝ト〟知事もだらしないことだ。
『●原発関連では腰抜けなんですね、両〝ト〟知事殿は!』
『●「東京に原発を」の〝ト〟知事は、住民投票を受けて立ってはどうか?』
こういう人たちが上司にしたいだの、首相にしたいだの言われるのだから、その手のアンケートに答える(誘導される)人たち、報じるマスコミ、どちらも救いようがない。小皇帝やヒトラーが日本の政治の中枢につくようであれば、原発の暴走を待つまでもなく、日本もおしまいだ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012061990071450.html】
32万の声切り捨て 原発都民投票否決
2012年6月19日 07時14分
原発稼働の是非を問う東京都民投票条例案を審議していた都議会総務委員会は十八日、自民、公明の反対多数で否決した。民主と生活者ネットの共同修正案は可否同数となり、委員長が裁決した。東京電力福島第一原発事故を受け、市民が請求した住民投票条例案の否決は、大阪市に次いで二件目。
都議会(議員数百二十四人)は、石原慎太郎知事を支持する自公など与党勢力と、民主など野党勢力が六十二人と同数だが、採決に参加しない議長を民主が出しているため、二十日の本会議でも反対が過半数を占め否決される見通し。
条例制定を直接請求した市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」は、原発が立地する静岡県での住民投票を目指して既に署名集めを開始。新潟県でも近く始める予定で、舞台は原発立地県に移る。
公明はこれまで態度表明を控えてきたが、十八日の総務委で初めて「都民投票は原発稼働の是非を二者択一するもので、多様な都民の意思が正しく反映されない」などと反対意見を明らかにした。
総務委は市民グループが作成した原案のほか、共同修正案、共産の修正案を審議。共同修正案の採決では、共産も賛成に回り、可否同数となったが、吉倉正美委員長(公明)の裁決で否決された。
原案の採決では、民主が党議拘束を外したため、一人が反対に回り、賛成六人に対し、反対八人で否決。共産の修正案に賛成したのは共産、ネットの二人だけだった。
条例案には石原知事が「原発稼働の是非は国家の安危を左右する問題。政府が専門的な知見を踏まえ、冷静に判断すべきだ」などと反対を表明していた。
二十日の本会議では原案否決の委員長報告があり、原案の採決のみが行われる。民主は党議拘束をかけない方針で、原案が永住外国人を含む十六歳以上を投票資格者としていることなどから、反対に回る議員もいるとみられる。
市民グループは昨年十二月、地方自治法に基づき、署名活動を開始。請求に必要な有権者の2%を大きく上回る三十二万三千七十六筆の有効署名を集め、五月に条例制定を直接請求していた。
◆都議会各会派の意見
<民主>
三十二万を超える都民が条例を提出した熱意と行動に大いに敬意を表する。その思いを受け止め真剣に議論するため、請求代表者から理由を直接聞くなど精力的に調査検討を重ねた。都民の意思表明の場があってしかるべきだ。原発稼働の是非は国に第一義的な責任がある。福島県など原発立地地域や地元住民の多岐にわたる問題があることも考慮すべきだ。投票結果の反映方法などで必要な修正をし、都民投票の実現を求める。
<自民>
都民が快適な生活を享受できるのは、原発立地地域が葛藤を経て原発を受け入れ、電力を送ってくれたから。敬意と感謝を忘れてはならない。電気を頼る東京が、立地地域の存立に甚大な影響を与える判断をするのは慎むべきだ。多岐にわたる課題の最適な解決策を編み出すには、国民的討議を経て、国が全体を俯瞰(ふかん)したエネルギー戦略を構えることが最も重要だ。都民限定の住民投票で、原発問題に決着はつかない。
<公明>
都民投票は原発稼働の是非を二者択一するもので、多様な都民の意思が正しく反映されない。比較多数で都民意思とすることも合理性を欠く。原発稼働の是非は東電管内の他県や全国にも影響を及ぼすもの。電力消費地を東京都に限定すべきではない。原発稼働は国のエネルギー戦略など多様で複合的に考慮すべきだ。公明党は原発に依存しない社会を目指し、新しい原発着工を認めないなどして次世代に安全安心を引き継ぐ。
<共産>
条例案は多くの署名が寄せられ提出されたもので、最大限尊重されるべきだ。原発事故は歴代政府が警告を無視して原発を推進してきた結果で、多くの都民がもはや国に任せられないと判断するのは当然だ。エネルギー政策は国家課題との理由で知事は都民投票を否定しているが、東京都も新しいエネルギー政策を発信しており、反対する理由は成り立たない。都民投票は間接民主制を補完する重要な手段で、拒否は許されない。
<ネット>
知事は原発稼働は国家の安危に関わるから国の責任で判断すべきだと条例に反対しているが、3・11以降すべてが大きく変わり、これまでの価値観の延長では済まない。国家の安危に関わることが起きているから、都民が立ち上がり議論しようとしている。無関心に電力を享受してきた責任を自覚し、今後のエネルギー政策を自分たちで考えたいという都民の意思を重く受け止め、民主主義を成熟させる条例制定を強く求めたい。
(東京新聞)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012061902000103.html】
筆洗
2012年6月19日
漢字の「省」は少と目で成り立っている。漢字遊びが好きな詩人の吉野弘さんは、少の音が表すのは覆い隠す意の障だとして、目が覆い隠される意味かな、と首をかしげる▼《“何々省”というお役所は物が見えない所だったのか/「省」をそのまま読み下せば<少ない目>/目が少なければ、見える範囲も狭いだろう/視野の限られたお役所では心もとない》▼吉野さんは、別の解説もあるという。省は之と目の合成字で少は之の変形。之の意味は行く・出る。詩人は安心する▼《従って「省」は<行く目・出向く目>/<見るべきものに充分、目を配ること>/-となれば、何も案ずることはない/<隅々まで目の届くお役所>こそが“何々省”》。漢字遊びにしても、どちらに説得力があるか考えてしまう▼原発稼働の是非を問う東京都民投票の条例案がきのう、都議会の総務委員会で否決された。官僚が主導し、主権者の意思が反映されない政治から決定権を取り戻そうという新しい運動である▼国が何もしないから都が尖閣諸島を購入すると力説する石原慎太郎都知事は「エネルギー問題は理性的な議論のもとに国が判断するべきだ」と反対した。過酷な事故を起こしながら、何もしない官僚や政治家にはもう任せられない。三十二万人が示した強い意思を、自民、公明両党は知事とともに葬り去ろうとしている。
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東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061202000090.html)と朝日新聞の記事(http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201206170453.html)、山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、6月19日、20日)。
住民が被爆しようがどうしようがお構いなしというわけだ。FUKUSIMAで被爆してしまった皆さんはあきれ果て、怒りの言葉を発することにも疲れ果てておられるのではないか。では、おおい町や周辺自治体の人たちが、「地元」住民が怒りの声を上げ、原発の再稼働を阻止すべきではないだろうか。「この公園は「株式会社おおい」が管理・運営しているが、代表取締役を時岡忍・大飯町長がつとめる」こういう現実を「地元」の人たちは何も感じないのか?
こんな国に、原発の再稼働や原発の輸出など絶対にさせてはならない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061202000090.html】
SPEEDI 住民に公表前、測定活用 浪江の高線量地把握
2012年6月12日 朝刊
福島第一原発事故が発生した四日後の昨年三月十五日、文部科学省が緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による予測結果を基に、原発の北西約二十キロの福島県浪江町に職員を派遣し、実際に高い放射線量を測定していたことが十一日、分かった。
SPEEDIによる放射性物質の拡散予測が事故後初めて公表されたのは昨年三月二十三日で、住民避難に役立てられなかった予測を、政府は公表前から活用していたことになる。
政府の住民軽視の姿勢があらためて浮き彫りになった。
文科省によると、同十五日夕に福島県入りした同省職員から測定地点の指示を求められ、文科省はSPEEDIの試算結果を基に場所を指定。同日午後九時前、毎時三三〇マイクロシーベルトと高い数値を実際に測定し、翌十六日未明に公表した。
同省は原発から一ベクレルが放出したと仮定し、風向きなどの気象条件から、どの方角に放射性物質が拡散しているか把握する試算を同十一日夕に開始。同十五日は、原発から南向きに流れていた風が昼ごろから夕方にかけて時計回りに回転し、北西向きに変化していたことが判明しており、この予測を基に職員に測定地点を指示したという。
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【http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY201206170453.html】
2012年6月18日5時0分
米の放射線実測図、政府が放置 原発事故避難に生かさず
東京電力福島第一原子力発電所の事故直後の昨年3月17~19日、米エネルギー省が米軍機で空から放射線測定(モニタリング)を行って詳細な「汚染地図」を提供したのに、日本政府はこのデータを公表せず、住民の避難に活用していなかったことがわかった。放射性物質が大量に放出される中、北西方向に帯状に広がる高濃度地域が一目でわかるデータが死蔵され、大勢の住民が汚染地域を避難先や避難経路に選んだ。
政府の初動対応では、汚染の広がりを予測する緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)の試算結果の公表遅れが問題となった。同システムの予測値と決定的に違うのは、米エネルギー省のデータが放射能の拡散方向を示す実測値だったことだ。
米エネルギー省は原発事故直後の昨年3月17~19日、米軍機2機に、地上の放射線量の分布を電子地図に表示する空中測定システム(AMS)と呼ばれる機材を搭載して、福島第一原発から半径約45キロの地域の線量を計測した。
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【http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、6月19日、20日】
2012/06/19
大飯町テント村、再稼働反対運動の拠点へ――再稼働阻止福井バスツアー同行記<その1>
執筆者: Yamaoka (2:40 pm)
野田佳彦首相は6月16日、4閣僚会合で関西電力・大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を決めた。前日には首相官邸前を1万人を越える市民が集まり、諸々の世論調査でも過半数が再稼動に反対するなかで行なわれた決定だ。民主主義の基本から考えても、「暴挙」といえる政治決断だろう。
17日には福井県庁にほど近い、福井市中央公園で再稼動に反対する集会が開かれ、約2200人が集まった。再稼動に同意した西川一誠・福井県知事に対し、地元福井だけでなく、全国から反原発団体・個人が結集。福島の被災者をはじめ、80人にのぼる個人や団体が次々に登壇しアピールをおこなった(写真は福井集会の全景と、タレント千葉麗子が音頭によるシュプレヒコールの様子)。
さて集会後、東京からバス6台でかけつけた「再稼働阻止福井バスツアー」の一団は、「ここまで来て大飯町にいかないわけにはいかない」と有志を募り、大飯現地にまで足を伸ばすことに。記者も急遽、同行取材することにした。
その有志30数人は、「福島の女たちの会」(写真)、日本山妙法寺の住職、大学教員、敦賀原発で働いた経験のある方、あるいは最近反原発デモに参加したばかりの若者など様々。放射線量が高いため一時休校となった「沢入国際サーカス学校」(群馬県みどり市)の生徒の姿も。
夕方、一団を載せたバスはおおい町へ。電源三法交付金によって作られたハコモノを眺めながら、おおい町総合運動公園に到着。この公園は「株式会社おおい」が管理・運営しているが、代表取締役を時岡忍・大飯町長がつとめる。
・・・・・・。
012/06/20
原発に雇用と行政を握られたおおい町にも、変化の兆し――再稼働阻止福井バスツアー同行記<その2>
執筆者: Yamaoka (1:00 pm)
翌朝(6月18日)、ツアー団有志はバスに乗り、一路、大飯原発をめざす。文字通り「一路」、国道241号線という一本の道しかない。大飯原発のある大島半島と、小浜湾をまたがり本土とを結んでいる橋も一本しかない。しかも老朽化で大地震には耐えられないという。つまり大地震が起き、橋が崩落したり一本道が不通になれば、大島半島の住民は逃げ場を失う。そこで放射能もれの事故が発生したら・・・。
さらに、変動地形学が専門の渡辺満久・東洋大教授は、大飯原発敷地内の断層は活断層の可能性があると指摘している。その指摘を受けても、原子力安全保安院は調査もせずに「問題はない」と再稼動を認めた。
大飯原発の再稼動は、やはりあまりにも無謀だ。
さてバスは大飯原発のゲート前に到着。トンネルを越えた所に原発はあり、ここから見ることはできない。トンネル手前のPR館「エル・パーク おおい」も今日は休館。一週間前に新たに設置されたフェンスとガードマンが、入り口を塞いでいた。
バスから降りた参加者は口々に訴えた。「原子力で火遊びをしないでくれ」「若狭湾は涙が出るくらい美しい。ここを福島の海のようにしたくない」「私は敦賀原発の定期検査で働いた。原発作業員がいちばん原発の危険性を身にしみて感じているはず」。抗議している間にも、関西電力や関連企業の乗用車、工事用車両が頻繁に出入りする。7月からの稼動開始に向け、急ピッチで準備作業が行われている模様だ。
ある女性はガードマンに近づいて語った。「あなた方を責める気はありません。まっさきに被曝するのは作業員とあなた方です。原発を動かす電力会社の幹部は被曝しないところにいる」。そして小出裕章・京大助教の講演録などを手渡そうとした。ガードマンはやや困った表情で受け取りを拒んだが、やがて受け取った。
トンネル前での抗議行動を終え、大飯町役場に移動。時岡忍・おおい町長に宛てた申し入れ書「人類に禍根を残さぬよう再考を」を手交するためだ。
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とりとめのない記事の羅列で、すいません。東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060502000079.html)。山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、6月5日)。その他、東京新聞やasahi.comの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060602000094.html、http://www.asahi.com/paper/editorial20120608.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060602000103.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060602000111.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012060602000131.html、
http://www.asahi.com/politics/update/0618/OSK201206180104.html)。
あまりにとりとめないので、まず、記事の表題をまとめてみると・・・・・・。
・「原子力安全委 電源喪失対策 文書「隠す」」
・「「取れない責任を取ると言うな」
――大飯原発の再稼動に反対し、市民団体が緊急記者会見」
・「美浜2号10年延長案 保安院が提出へ」
・「原発運転延長―わざわざ不信を買うか」
・「中部電元幹部「原発批判抑える保険」」
・「保安院の中止圧力 プルサーマル遅れ、焦り」
・「「安全」を作文 原発情報を開示せよ」
・「愛媛知事「伊方原発の再稼働必要」 初めて言及」
美浜って、気は確かなのでしょうか? (折角、大飯が再稼働したのみのに、といったところが内心でしょうかね)原発推進派の前原氏でさえが呆れたと云う。ホントになし崩しで何でもやるつもりらしい。恐怖の負の連鎖。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060502000079.html】
原子力安全委 電源喪失対策 文書「隠す」
2012年6月5日 朝刊
東京電力福島第一原発事故の主因となった長時間の全交流電源喪失(SBO)をめぐり、原子力安全委員会の作業部会が一九九三年に「考慮する必要はない」とした国の安全指針を追認していた問題で、安全委が関連する全資料を公開したと説明しながら、一部を伏せていたことが分かった。安全委は四日、残る文書を公開。班目(まだらめ)春樹委員長は「結果的に隠ぺいしたとみられても仕方ない」と謝罪した。
文書には、事務局だった科学技術庁原子力安全調査室が電力会社側に短時間の電源喪失を考えるだけでよい理由を「作文」するよう求めたものも含まれ、官業が一体化して安全を軽視していた実態が明らかになった。
作業部会は海外で全電源喪失事故が起きたことを受け、九一年に設置。有識者による専門委員五人のほか、東京電力などの外部協力者も参加して非公開で協議を重ね、九三年に報告をまとめた。文書は作業部会で配布された資料などで、A4判で計約六百ページある。
公開文書によると、東電は報告の骨子案に対し、SBOだけを安全指針に取り込むのは「バランスの取れないもの」と主張。関西電力は「指針への反映は行き過ぎではないか」と難色を示した。
報告書の原案では、電源喪失対策の現状などの主要部分について電力会社に執筆が割り振られていた。
事務局の「作文」指示に、東電は「日本の原発は設計に余裕があり、十分な安全性が確保される」などと答えた。作業部会は、ほぼ受け入れ、全交流電源喪失が起きても「重大な事態に至る可能性は低い」と記した報告書を作成。安全指針は見直されなかった。
安全委は会議資料を昨年十月までに全部公開したと説明していたが、国会事故調査委員会が五月下旬、非公開の資料があるのではと指摘し提出を要求。公表漏れが分かった。
電力側と一体で報告書をまとめたことに対し、班目委員長は「原案を電力会社に執筆させていたのは明らかに不適切で、大変申し訳ない」と話した。
安全委事務局は「非公開文書は報告書とともに昨年六月に見つかっていた。公開の準備を進めていたが、防災指針の見直しなどで忙しくなり、忘れてしまった」と釈明した。
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【(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、6月5日)】
2012/06/05
「取れない責任を取ると言うな」――大飯原発の再稼動に反対し、市民団体が緊急記者会見
執筆者: Yamaoka (12:20 pm)
関西電力・大飯原発3・4号機(福井県おおい町)の再稼動に向けた動きがいよいよ最終局面を迎えようとしている。
昨日6月4日、細野豪志原発相が福井県庁を訪問、西川一誠知事と会談し、知事から前向きな返答を得たとされる。今週にも閣僚会議が開かれ、野田首相が再稼働声明を発表するとみられる。首相官邸前では市民が連日、千人以上集まって、抗議行動を繰り広げている(冒頭写真は、5月25日の首相官邸前抗議行動の模様)。
こうしたなか6月4日、午後3時から、衆議院第一議員会館で、「取れない責任を取ると言うな 大飯原発を再稼動するな 緊急記者会見」が開かれた。呼びかけたのは、eシフト、グリーンピースなど、脱原発を求める市民団体だ。
会見の開始前に、インターネットで福井県庁前とつながった。細野原発相が訪問するのにあわせ、福井県庁前は厳戒態勢がしかれていた。再稼動に反対する市民も徐々に結集。その現場に俳優の山本太郎氏の姿も。彼は「フリージャーナリストも締め出されている。こうして大本営発表が垂れ流されるのは事故前とまったく変わらないですね」と語った(上写真)。
さて記者会見がはじまった。司会は小島敏郎氏(青山学院大学教授)。
水野誠一氏(元参院議員、株式会社IMA代表)は、「いったい福島第一の事故から何を学んだのか、と野田首相に問いたい。大飯原発が再稼動すれば、一気に他の原発の再稼動につきすすむだろう。浜岡原発が再稼動し、大地震に見舞われれば、日本は終わりだ」「私は元々、原発容認だった。しかし、核廃棄物の最終処理方法がないこと、地震が多い日本では特に原発はあってはならないことに気づいた。この“気づきの輪”をもっと広げよう」。
・・・・・・・・・。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060602000094.html】
美浜2号10年延長案 保安院が提出へ
2012年6月6日 朝刊
経済産業省原子力安全・保安院は、七月二十五日に運転開始から四十年を迎える関西電力美浜原発2号機(福井県)で、十年間の運転延長を認める報告書案を六日の専門家会合に提出する方針を固めた。ただし、政府は原発の運転期間(寿命)を四十年とする法案を提出している。法改正前とはいえ、方針に逆行する保安院の判断に、専門家から反対が出るのは必至だ。
現行制度では、原発の寿命に定めはなく、運転開始から三十年がたつ前に保安院の審査に通れば、運転が認められる。その後も十年ごとの審査に通れば延長できる。関電は昨年七月、一部の部品を交換すれば継続使用は可能として、美浜2号機の十年の運転延長を申請。保安院は現在の基準に照らせば、関電の評価は妥当と判断し、専門家の意見を聴くことにした。
一方、国会では原子炉等規制法改正案が審議中で、成立すれば四十年を経た原発は運転できなくなる。最大二十年の運転延長を認める例外規定もあるが、政府は「延長を認めるのは極めて例外的なケース」としている。
改正法が成立、公布されれば、十カ月以内に施行される。原子力規制庁の設立準備をする担当者は、施行までの間に、四十年超の原発は運転できないような厳しい基準を作るとしており、たとえ保安院が運転延長を認めても、いずれは無効になる可能性が高い。
法改正前の駆け込み延長とも受け取れる保安院の動き。本紙の取材に、保安院の担当者は「現行制度では、四十年となるまでに結論を出さねばならない」としている。だが、専門家会合の委員からは「保安院がOKを出せば、運転延長が既成事実化する」と、早くも反対の声が出ている。
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【http://www.asahi.com/paper/editorial20120608.html】
社説
2012年6月8日(金)付
原発運転延長―わざわざ不信を買うか
何とも、ちぐはぐだ。
7月に運転開始から40年を迎える関西電力の美浜原発2号機(福井県)をめぐり、原子力安全・保安院が10年間の運転延長を妥当とした件である。
「脱原発依存」を掲げながら、原発事故以前のルールに従って手続きが進む。それが国民の不信を招くことを、野田政権は認識すべきだ。
原発は稼働から30年目とその後10年ごとに、電力会社が必要な対策を講じたうえで、国のチェックを受けることが法令で義務づけられている。
保安院は今回の判断が、あくまで現行法に基づく形式的な手続きだと強調する。「今後10年間の運転そのものを認可するものではない」という。
一方、国会では原子力規制に関する法案の審議が始まり、会期内に成立する見通しだ。柱の一つとして、原発の運転を原則40年に制限して廃炉にすることが盛り込まれている。
細野原発相も枝野経済産業相も、繰り返し「40年寿命」を説いてきた。今夏にまとめる政府のエネルギー基本計画も、このルールの適用を最低限とする脱原発依存を念頭に調整が進められている。保安院は廃止され、規制行政は新設の原子力規制委員会へと移管する。
そもそも、老朽化した美浜2号機は直ちに廃炉にすべき原発のひとつである。昨年12月から運転停止中で、再稼働に必要なストレステストの報告書も出ていない。関電にとっても、古くて出力も小さい美浜を動かす優先度は低いということだ。
にもかかわらず、形式的とはいえ10年の運転延長を認める行政判断を出せば、国民は混乱するばかりだ。
ただでさえ、野田政権のエネルギー政策は腰が定まらない印象が強い。大臣発言と正反対の動きが生じるたび、「いったいどっちなのか」とのいらだちが募り、周囲で不要な対立が生まれがちだ。大飯原発の再稼働問題は典型だろう。
規制当局として、現行法に基づき作業を進める必要があるにせよ、政権として新しい体制ができるまで判断を保留する手立てを講じるなり、「40年寿命」を厳格に適用することを大臣自ら記者会見するなり、方法はいろいろとあるはずだ。
なにより、関電も保安院も政権も、少しでも先を見る目があったら、すでに40年を超す美浜1号機ともども、ここで廃炉を決める手もあった。
そのほうが政権や関電にとってプラスだっただろう。惜しいチャンスを逃しましたね。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060602000103.html】
中部電元幹部「原発批判抑える保険」
2012年6月6日 朝刊
議長に続き、元議長の親族企業でも中部電力浜岡原発関連工事の多額受注が明らかになった静岡県御前崎市議会。ほかの原発立地自治体でも首長や議員らの関係する会社が電力会社と取引関係にある事例は目立ち、脱原発の市民団体は「原発の安全性を公正に判断できるのか」と問題視している。
中部電原子力本部の担当者は「特定の企業に便宜を図ることはしない」と話すが、浜岡原発に勤務した複数の元幹部は「原発の運転や増設などで議員の発言力は大きい。地元対策の一環として、工事発注の際は意識していた」と証言する。
元御前崎市議会議長の阿南澄男市議(62)の親族企業は中部プラントサービス(名古屋市)から、現議長の西島昌和市議(69)の親族企業はシーテック(同市)とそれぞれ中電の子会社から受注している。
中部電元幹部の一人は「適正な価格で、そこそこ技術があれば、地元企業を優先するのは当然。地域経済に貢献し、うちにとっては原発への批判を抑える保険になる」と話す。
再稼働が大詰めを迎える関西電力大飯原発の地元、福井県おおい町では、時岡忍町長の長男が社長の鉄工会社が二〇〇八~一〇年度の三年間、関電や子会社から少なくとも三億円の原発関連工事を受注していたことが本紙の取材で判明。高浜原発隣接の高浜町も町議四人が、社長や取締役などを務める会社が関電や関連会社から工事を受注していた。
福井県美浜町の元町議で、脱原発の市民団体「若狭連帯行動ネットワーク」の松下照幸さん(64)は「原発の安全性を判断する立場の首長や議員は、まず襟を正すべきだ。電力会社との関係を疑われれば、住民から信用されず、まともな議論ができない」と話している。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060602000111.html】
保安院の中止圧力 プルサーマル遅れ、焦り
2012年6月6日 朝刊
原発事故に備えた防災重点区域の拡大を検討し始めた原子力安全委員会に、経済産業省原子力安全・保安院が執拗(しつよう)に中止の圧力をかけたのは、使用済み核燃料を再利用するプルサーマル計画がようやく動きだし、その流れに悪影響を与えることは全て排除する-との推進組織そのままの保安院の考えからだった。
二〇〇六年五月の昼食会で、広瀬研吉院長(当時)が、安全委の委員に「寝た子を起こすな」と圧力をかけたことが既に判明。
本紙が情報公開請求で五日に得た内部文書では、昼食会直前の幹部会合で、広瀬氏が重点区域について「十年間は現行制度で動かすべきだ」と指示していたことなどが新たに分かった。
文書には、重点区域が拡大されると「プルサーマルが進まなくなる」などの懸念を示す記述が出てくる。両者に直接的な関係はないはずだが、経過を重ねると安全委の見直し開始時期と、長い停滞を経てプルサーマル計画が動きだそうとしている時期とが一致した。
プルサーマル発電は一九九九年に始まっているはずだったが、英国の核燃料製造会社によるデータ改ざんや、東京電力によるトラブル隠し問題が起き、大幅に遅れた。
ほとぼりが冷めた〇五年九月には九州電力玄海原発3号機、〇六年三月には四国電力伊方原発3号機でプルサーマル発電が許可された。保安院が関連のシンポジウムで賛成派の動員要請や「やらせ」に関わったのもこの時期で、表面上は地元の了解が得られつつある時期だった。
そんなときに、重点区域を拡大すれば、やはり原発は危ないのかという認識が広まり、またプルサーマル計画が止まりかねない-。原子力関係者は「保安院には焦りがあった」と指摘する。
また、内部文書からは、保安院が安全委に高圧的な態度で、重点区域の拡大中止を要求していた様子も浮かび上がった。
六月の協議では、安全委側が抵抗を示したことに対し、保安院の担当者が「貴課の『逆ギレ』ともとられかねない回答や反応は時間と労力のムダなので、以降は避けられたい」と要求。さらには「当方が十分に納得できるよう努力されたい」と迫ったことが記されていた。 (榊原智康)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012060602000131.html】
【社説】
「安全」を作文 原発情報を開示せよ
2012年6月6日
全交流電源喪失。その対応がとれずメルトダウンに。だが、このような事態への対策を原子力安全委員会が自ら潰(つぶ)し、隠蔽(いんぺい)を続けていたとは。原発再稼働というのなら、情報の開示を実行すべきだ。
原発の安全指針に、長時間の全交流電源喪失(SBO)対策を盛り込むか、どうか。東京電力は「ノー」という。それに対して、安全の総本山ともいうべき原子力安全委員会が「その理由を作文してください」と求める。
国の安全指針といえば、安全対策の根源であるはずだ。東京電力はそれを厳守する立場である。その東電に、安全委が「作文しろ」と投げるのだから、無責任もはなはだしい。しかも、事実を書けとはいっていない。作文とは「文を作れ」ということだ。安全を軽視するにもほどがある。
SBOは福島第一原発事故の最も重大な原因だ。もし、この時指針に取り入れられて、東電がそれをきちんと守っていれば、このような大惨事には、恐らく至らなかっただろう。福島の住民は怒りを通り越す思いに違いない。
その上、安全委は、関連する全資料を公開したと説明しながら、このようないきさつが書かれた、都合の悪い資料は隠していた。東電の“墨塗り”資料公開以上に悪質だ。原子力ムラの隠蔽体質も、ここに極まった感がある。
原子力とは、もともと危険なものである。だから、それを使っていくには、万全の制御と規制が欠かせない。
安全対策には膨大な費用がかかる。営利企業である電力会社が、その負担を回避しようと考えるのは、経済原理でもある。だから、信頼できる規制機関が、立地地域や電力消費者の立場に立って、厳しく目を光らせるべきなのだ。
電力会社だけでなく、この国の原子力安全行政への信頼は落ちるところまで落ちてしまった感がある。いや、さらに何か隠していないかと、国民全体の疑心暗鬼は深まるばかりである。
核に関する機密情報もある。しかし、今は、それを理由に不都合なことを隠しているのではないか、と心配になる。
安全委は、本当に手持ちの原発情報をすべて開示して、国民の信を取り戻すしかない。
さもないと、首相がいくら高らかに、原発の必要性や安全性を宣言しても、国民の多くは、それを受け入れないだろう。原発の再稼働は支持されない。
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【http://www.asahi.com/politics/update/0618/OSK201206180104.html】
2012年6月18日22時1分
愛媛知事「伊方原発の再稼働必要」 初めて言及
愛媛県の中村時広知事は18日の定例会見で、四国電力伊方原発(同県伊方町)について「今の経済やエネルギー情勢からすれば、条件を整えたうえで再稼働は必要」と述べた。これまで中村知事は「すぐに原発をなくすのは現実的ではない」との見解を示していたが、再稼働に関し「必要」と踏み込んだのは初めて。
中村知事は再稼働を判断する条件として、安全性に関する国の方針▽四国電力の安全への取り組み▽地元の同意の三つを挙げ、国の方針が示されないことを理由に「判断は白紙」と再三述べてきた。会見で事実上の再稼働容認かと問われた中村知事は「全然違います」と否定。「条件が整わず(地元での)議論が始まらないから白紙と言っている」と、従来の姿勢に変わりがないと強調した。
伊方原発3号機は3月、再稼働の前提となるストレステストの1次評価が、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続いて「妥当」と判断されていた。
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0617/TKY201206170208.html)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061802000103.html)。
首相官邸前のデモの批判の声、「脱原発」首長の抗議の声は届かないようだ。「結論ありきのいい加減な決定」、「再稼働ありきの茶番」、「原因が究明されない中での再稼働は拙速」、「信頼を失った政府が大丈夫と言っても信用できない。原発のコスト高が判明し、何年で止めるかの議論に移っている現状を理解しているのか」、「首相が一身に責任を負えるはずがない」、「でたらめなプロセス。避難している多くの人を置いてけぼりにし、目先の実利を求めた再稼働に憤りを覚える」・・・・・・全く同感。
原発推進・TPP推進・消費税増税・・・全くどうしようもない人たちである。
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【http://www.asahi.com/politics/update/0617/TKY201206170208.html】
2012年6月18日0時43分
「脱原発」首長73人、大飯再稼働に抗議 政権を批判
全国35都道府県の市区町村長ら73人でつくる「脱原発をめざす首長会議」は17日、関西電力大飯原発(福井県)の再稼働決定に抗議する声明文を発表した。周辺自治体の住民の合意が十分に得られていない、などと指摘した。18日に野田佳彦首相にあてて提出する。
世話人の村上達也・茨城県東海村長と三上元・静岡県湖西市長が都内で記者会見した。村上村長は「『脱原発依存』を掲げながら、おおい町など立地自治体が転換できるような道筋を政府が示せない。結論ありきのいい加減な決定だ」と野田政権を厳しく批判した。
首長会議は、政府が8月にもまとめる新エネルギー基本計画の公表前に「原発ゼロ」に向けた政策提言をする予定だ。
首長会議は計70人で4月に発足。14日現在、三重県伊勢市の鈴木健一市長や京都府京丹後市の中山泰市長、熊本県水俣市の宮本勝彬市長ら計73人(元職7人含む)が名を連ねている。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061802000103.html】
「再稼働ありきの茶番」 脱原発首長ら抗議
2012年6月18日 朝刊
関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の再稼働決定を受け、全国の首長らでつくる「脱原発をめざす首長会議」が十七日、東京都内で緊急記者会見を開いた。原発が立地する茨城県東海村の村上達也村長ら三人の現職首長が、再稼働に至る国の姿勢を「結論ありきの茶番劇」と批判。十八日に野田佳彦首相宛てに「原因が究明されない中での再稼働は拙速」とする抗議文を出すことを明らかにした。
四月に発足した首長会議には三十五都道府県の区市町村長ら七十三人(うち七人は元職)が参加。緊急会見には、ほかに三上元・静岡県湖西市長、田島公子・埼玉県越生(おごせ)町長、上原公子・元東京都国立市長が出席した。
村上村長は再稼働手続きの地元同意を福井県とおおい町に国が限定したことを批判。「でたらめなプロセス。避難している多くの人を置いてけぼりにし、目先の実利を求めた再稼働に憤りを覚える」と訴えた。
三上市長は「信頼を失った政府が大丈夫と言っても信用できない。原発のコスト高が判明し、何年で止めるかの議論に移っている現状を理解しているのか」と指摘した。
田島町長は「事故原因が究明されていないのにどうして再稼働するのか。首相が一身に責任を負えるはずがない」と不安を口にした。
村上村長は村内の東海第二原発に再稼働計画が浮上した際は、周辺自治体や住民の意向を問うと述べた。
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東京新聞のコラム「洗筆」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012060402000114.html)。
先日、居酒屋チェーンについてのブログを書いた。
『●働くとは何か? 死ぬために働く・・・・・・』
働くとはいったいなんだろう? 「生業(なりわい)」とは? 心地よく働くことってとても難しい。小さな話であれば、人間関係など、嫌な思いもする。楽しく働かせてはくれない。大きな話では、TPPなど、我々の「生業」を奪うことばかりやり、大企業優遇の弱者いじめ。消費税増税は、非正規雇用者の割合を増やし、自殺者を増す。個人業者を倒産に追い込む。生活保護という最後の砦を破壊し、自己責任と嘯く。
コラムで紹介されている〝小〟企業、こんな政治的貧困国の貧困な政策に負けずに、是非頑張ってほしい!! 負けないでほしい!!
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012060402000114.html】
【コラム】
筆洗
2012年6月4日
講演に引っ張りだこの相談役がいる。名証二部上場の電気設備メーカー「未来工業」(岐阜県輪之内町)の創業者山田昭男さん(80)だ。とにかく取り組みが先進的である▼残業は禁止。休日の数は日本一だ。約八百人の従業員は全員が正社員。定年は七十歳で、六十歳を過ぎても給料は下げない。理由は「定年前こそ人はよく働くんだよ」▼節電の徹底ぶりは震災後よく知られるようになった。廊下は薄暗く、三百人以上が働く本社にコピー機は一台しかない。コストを削った利益を社員に回すためだという▼よそがやらない、日本で初めて、という点にこだわり、差別化した商品を開発し販売してきた。「もうかっていない会社と同じことをしても、もうからないんだよ」。先日、お会いした山田さんは、実にざっくばらんな方だった▼近著『日本一社員がしあわせな会社のヘンな“きまり”』に「これだけ休みをもらって、自由にやらせていただいていて売り上げが下がったのでは申し訳ない」という営業社員の声が載っていた。「ムチがなくても社員は働く。それを知らないのは無知」という思想の浸透を感じた▼「中小・零細企業だって、技術やアイデアがあれば大企業に勝てるんだよ」。社員がやりがいを持って幸福に働ける環境を築いてきた経営者の言葉には、小さな企業が生き抜いてゆく知恵が詰まっている。
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東京新聞の記事3つ(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061602000225.html、http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012061690140000.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061602000229.html)。
このような愚かな結論・・・・・・、野田首相をはじめ西川一誠福井県知事、時岡忍おおい町長、その他大勢のそれを強行したアホな政治家ども・・・・・・、一体どう形容したらいいのか? 「愚か」「アホ」と云う以外、どんな形容の仕方があるだろうか。このような決断をするとは、哀しすぎる。将来に大きな禍根を残す愚かな行為である。一つ既成事実を作ってしまえば、あとは簡単。負の連鎖である。3.11以前の日常に、安全神話時代に逆戻り。神経は麻痺させられる。まったく、もうーッ!! FUKUSIMA人災の被災者の方々に顔向けできない。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061602000225.html】
福井県知事 国の支援を要求 同意表明、淡々と
2012年6月16日 夕刊
西川一誠福井県知事は十六日午前十時すぎに始まった野田佳彦首相らとの会談で、「国の支援を約束いただいた。関西地域の生活と産業安定のため、同意する決意をしたい」と書類を読み上げ、重い結論を淡々と伝えた。
政府が四月十三日に再稼働の方針を決定して以来、知事は国に対し原発の安全対策や必要性などを要求。「再稼働を人質に地域振興などの条件を引きだそうとしている」との批判をよそに、自身の判断に関して二カ月以上沈黙を守ってきた。
この日は反対デモを横目に、車で官邸に到着。会談の冒頭十分間、安全対策の徹底や地元経済や雇用への配慮など八項目を要請した。「流れに任せず、明確なビジョンに基づいてリードしてほしい」と政府の覚悟を迫ると、野田首相から「いずれも重要な課題で重く受け止める」との言質を引き出した。
会談後は枝野幸男経済産業相や藤村修官房長官と握手。報道陣に「この後、福井で会見しますから」と言い残して立ち去った。
◆知事要請の8項目
▽原発に対する国民や消費地の理解向上
▽原発の安全技術の向上と人材育成
▽将来のエネルギー政策の明確なビジョンの提示
▽原発立地自治体にとって原発が基幹産業ということへの理解
▽使用済み核燃料の中間貯蔵施設の整備など
▽原発立地自治体と政府の連携、協力関係の強化
▽日本海側の地震と津波対策の強化
▽福井県議会の要望への忠実な取り組み
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012061690140000.html】
大飯再稼働を決定 首相「安全」裏打ちなき強行
2012年6月16日 14時00分
政府は十六日午前、野田佳彦首相と枝野幸男経済産業相ら関係三閣僚による四者会合を開き、関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を決めた。これに先立ち、福井県の西川一誠知事は官邸で首相と会談し、同意する考えを伝えた。政府は十分な安全対策を取らないまま、裏打ちのない首相の「安全宣言」によって再稼働を強行した。
首相は四者会合で「立地自治体の理解が得られた今、再稼働を政府の最終的判断とする」と表明。「政権として、原子力行政と安全規制の信頼回復に向けさらなる取り組みを進める決意だ。新たな規制機関の一日も早い発足に向け、一丸となって努力を続けたい」と強調した。記者会見はしなかった。
四者会合前の会談には、首相のほか、枝野氏ら関係三閣僚らも同席。西川知事は安全対策や使用済み燃料の中間貯蔵施設の整備など八項目を要望し「関西の人々の生活安定のため再稼働に同意したい」と述べた。
枝野氏は八項目の要望について「重く受け止め、真摯(しんし)に対応する」と応じ、首相は「福井県の決断に深く感謝したい」と語った。
関電は同日午後、機器の点検など再稼働に向けた作業に着手。二基の起動は順番に行い、それぞれ本格稼働に三週間程度が必要とされるため、フル稼働は早くても七月下旬になる。
国内の原発五十基は北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が五月五日に定期検査入りして以降、すべて停止している。大飯原発3、4号機が再稼働すれば昨年の東京電力福島第一原発事故以来、定期検査後の原発が再稼働するのは初めてとなる。
しかし、安全対策に盛り込まれた免震施設の建設や防潮堤の整備などは計画を示せば十分とされ、今回の再稼働には間に合っていない。事故で信頼を失った経産省原子力安全・保安院に代わる安全規制の新組織もまだできておらず、安全対策は万全とはいえない。
大飯再稼働をめぐっては、政府が四月十三日に再稼働方針を決定。首相は今月八日の会見で「福島を襲ったような地震、津波が起きても事故を防止できる」と表明していた。
(東京新聞)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061602000229.html】
大飯原発「5層の防護」3層目まで 国際基準 程遠く
2012年6月16日 夕刊
大飯原発3、4号機の再稼働が決まった。野田首相らはしきりに安全性が確保されたと強調するが、国際的な安全基準の一部しか満たしていないのが現状だ。このまま再稼働に踏み切れば、国際基準から逸脱した形になる。
国際原子力機関(IAEA)は、原発の安全性を保つため「五層の防護」という考え方を示している。
五層の防護とは、故障や誤作動を防ぎ、地震や津波などに襲われても炉心溶融のような重大事故にならないよう備えをするのが一~三層目。事故が起きてしまった場合、いかに事故の被害を最小限に食い止め、住民を被ばくから守るかの備えをするのが四、五層目となる。
大飯原発はどうか。非常用電源の多様化や建屋が浸水しにくいなどの安全向上策はある程度はできたが、それは三層目までのこと。事故が起きた後に重要となる四、五層目の対応は空手形というのが現状だ。
ベント(排気)時に放射性物質の放出を最小限にするフィルターの設置、事故収束に当たる作業員を放射線から守る免震施設の整備などが四層目に当たり、適切に住民を避難させたり、内部被ばくを防ぐヨウ素剤を配ったりするのが五層目。
しかし、四層目が達成されそうなのは三年後で、五層目はいつになるか、めども立っていない。
原発外で対策拠点となるオフサイトセンターは、いまだに見直し作業の最中。モニタリングポストなど広域に放射線量を監視する体制も整っておらず、福井県の避難計画も近隣の他府県との連携を考えない硬直化した内容のままだ。
首相らは「福島のような津波と地震が襲っても事故は防げる」と胸を張るが、国際基準に照らせば、重要な対策がすっぽり抜け落ちている。 (福田真悟)
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東京新聞の、東京〝ト〟知事関連の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060402000110.html)。asahi.comの、関電が大株主大阪市をコケにしたという記事(http://www.asahi.com/business/update/0607/OSK201206070037.html)。さらに、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061302000104.html)。
『●「東京に原発を」の〝ト〟知事は、住民投票を受けて立ってはどうか?』
五輪や尖閣諸島のことなんて、いま、どうでもいいのじゃないか? そんなことで国や世界と争って、何の意味があるのか。
関西電力の大株主大阪市の元〝ト〟知事同様、逃げてどうするのか。受けて立つべきだ。ケンカ好きの〝ト〟知事が、ケンカ売られてるんだから。「(1)原発稼働の是非は国が責任を持って判断すべき(2)立地地域やその住民の安全、経済、雇用など多岐にわたる問題を考慮すべきだ(3)永住外国人を含む十六歳以上を投票資格者とすることなどに疑義がある」・・・こんなふざけた反対理由で、納得しろとでも!? 国がやらないのなら、都がやるんじゃなかったのか? 「石原知事は、原発稼働の是非は国が専門的な知見も踏まえ、理性的、冷静に判断すべきと答弁」は、お笑いだ。「国を滅ぼす危険なことになりかねない」って、あなたが言うか!? 原発再稼働や原発輸出の方が、国や世界を滅ぼす行為。
関電の株主総会でも大株主大阪市の元〝ト〟知事はケンカを売られているじゃないですか。このまま負けっぱなし? だらしない。弱気をくじき、強気を助ける、腰抜けである。大飯原発再稼働でも、あの様ですからね。
大飯原発を再稼働しようというぐらいなので相当なものだと思っていたが、「長期的なエネルギーセキュリティーの確保」や「地球環境問題への対応」などを理由って、電力会社は3.11FUKUSIMA原発人災を他人事にしか思っていないらしい。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060402000110.html】
原発を問う 32万人の請求 都民投票条例案 あすから審議
2012年6月4日 朝刊
原発稼働の是非を問う東京都民投票条例案を審議する都議会定例会が五日に開会する。石原慎太郎知事は、市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」が作成した条例原案に反対を表明。知事与党で、多数を占める自民、公明両会派はまだ態度を明確にしていない。条例の成否は両会派に加え、修正案の提出を模索する最大会派の民主に委ねられている。
三十二万三千七十六筆-。市民グループが昨年十二月から二カ月間かけて都内全域で集めた有効署名は、条例制定の請求に必要な有権者の2%という法定数を十万筆余も上回った。総有権者の3%だが、大きな組織の支援も受けずに集まった民意としては重い。条例に早い段階で賛成の意向を表明した共産、生活者ネット以外の会派も、簡単には無視できない数字だ。
一方、石原知事は(1)原発稼働の是非は国が責任を持って判断すべき(2)立地地域やその住民の安全、経済、雇用など多岐にわたる問題を考慮すべきだ(3)永住外国人を含む十六歳以上を投票資格者とすることなどに疑義がある-などと反対する。
しかし、市民グループ事務局長で、ジャーナリストの今井一さんは「原発問題の責任を立地市町村に押しつけるのでなく、電力の大消費地の市民が自分たちの問題として捉えるべきだ」と反論する。条例制定の請求代表者で、社会学者の宮台真司さんは「原発をやめることより、むしろ原発をやめられない社会をやめることの方が大事」と話し、“原発安全神話”を垂れ流してきた政府や電力会社への過信を戒める。
都議会の知事与党からは「一方的に電力を享受してきた都民が、福島や新潟を差し置いて○か×を出すのは無神経」と反対の声や、署名を尊重しつつも「原発はない方がいいが、電気が止まるのは問題。住民投票でイエスか、ノーか簡単には決められない」と慎重論も根強い。
修正案を出す方向でまとめたい民主は、会派内の意見を集約できずにいる。一日も議員総会を開き、修正案を決める予定だったが、原案賛成派からも、修正案でも反対する議員からも不満が出て、五日午前に再び総会を開く。それでも、幹部からは「五日も間に合わないかもしれない」と弱音が漏れる。
市民グループは、個々の議員の説得に当たる一方で、議会で条例案が否決されたときにはそれぞれの議員の対応を、来年の都議選への投票材料として公表する方針だ。議員の中には、こうした「落選運動」に対する感情的な反発も強い。議会の内外で緊迫したやりとりが続いている。
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【http://www.asahi.com/business/update/0607/OSK201206070037.html】
2012年6月7日12時3分
関電、脱原発などの全株主提案に反対 招集通知に明記
関西電力は7日、今月27日に開く定時株主総会の招集通知を発送した。筆頭株主の大阪市などが「脱原発」路線への転換を求める株主提案を出していたが、招集通知では、いずれも取締役会として反対すると明記した。
大阪市は関電株の約9%を持つ筆頭株主。「脱原発」路線を強める橋下徹市長が主導し、全原発の廃止を定款に明記することなど計10議案(神戸、京都両市との共同提案含む)を提案、総会での可決を目指している。
これに対し、関電の取締役会は招集通知の中で、すべてに反対を表明。大阪市が「脱原発社会の構築に貢献するため、可及的速やかに全ての原子力発電所を廃止する」などと定款に明記することを求めた議案に対しては、「長期的なエネルギーセキュリティーの確保」や「地球環境問題への対応」などを理由に、「電源について多様な選択肢を持ち続けることが重要」として反対した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012061302000104.html】
原発都民投票 厚い壁 都議会自民「条例反対」
2012年6月13日 朝刊
原発稼働の是非を問う東京都民投票の条例制定について、都議会自民党は十二日、「今回のような事態に住民投票は適切でない」と反対する意向を初めて明らかにした。条例制定には石原慎太郎知事が反対を表明している。自民が反対に回ったことで、同じ知事与党で条例制定に慎重な公明次第で条例案は否決されることになる。
本会議の代表質問で自民の鈴木晶雅(あきまさ)政調会長が明らかにした。
鈴木氏は電力需給について「安定供給を確保し、夏のブラックアウト(停電)は避けなければいけない。さらに電力不足の長期化は産業空洞化を加速させる」と指摘。「複雑多岐な難題を解決するには政治が責任を持って複合的に判断する必要がある」と述べ、住民投票は「適切な手段でない」と明言した。
条例制定には、最大会派の民主党は既に、原案修正の上で賛成する意向を表明。この日の代表質問では大塚隆朗総務会長が「三十二万を超える都民が求める意思表示の場はあってしかるべきだ」と述べ、修正案について、あらためて石原知事に意見を尋ねた。
これに対し、石原知事は、原発稼働の是非は国が専門的な知見も踏まえ、理性的、冷静に判断すべきと答弁。住民投票について「観念的に原発の是非だけを問い、その結果が錦の御旗がごとく力を持つならば、立地地域の人々もないがしろにするばかりか、国を滅ぼす危険なことになりかねないと思う」と反対の意向を繰り返した。
条例案には、民主のほか、共産党と生活者ネットが賛成する方針を示しているが、議長を民主から出しているため、過半数に届いていない。
自民の宮崎章幹事長は鈴木政調会長の質問後、取材に「今回の代表質問が会派としての最終的な意見ではない。総務委員会での議論を踏まえ、十五日に自分が判断する」と話した。
<都民投票条例案> 新潟、福島両県にある東京電力の原発稼働に賛成か、反対か、都民の意思を明確にするのが目的。住民投票が実現した場合、知事と都議会は結果を尊重して東電や国と協議し、都民の意思が正しく反映されるよう努めなければいけない。原案では、投票資格者を永住外国人を含む16歳以上と規定していたが、民主の修正案は日本国籍を持つ20歳以上とした。条例案を付託された総務委員会は14、15両日に審議し、18日に採決の予定。20日の本会議で委員長が結果を報告する。
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CMLの記事で知りました(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017561.html、http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017574.html)。
『●九電本丸に小出裕章さん現る』
『●第2自民党による弱者いじめは続く ~生活保護支給引き下げ検討~』
『●「言論の暴力」の一線を超えた暴力を行使する〝とある暴力集団〟』
九電前のテント村「原発とめよう!九電本店前ひろば」にお呼びでない来客があったらしい。しかも警察と一致団結して? 小出裕章さんのような人格者が九電おひざ元を表敬訪問するのなら大歓迎だが、「老人を集団でいじめる」〝とある暴力集団〟が警察とグルになって九電や原子力ムラと闘うならまだしも、テント村の方を「襲撃」するとは呆れる。最近とみに評判の悪い警察もグルなら、玄海原発の影響を受ける「地元」福岡市、さらに、種々の飲酒問題で非難され、反省し、〝禁酒令〟まで出る福岡市職員もグルになって、老人を虐めて喜ぶ〝とある暴力集団〟に手を貸すなんて信じがたい行為である。「原発推進と核武装を唱える在特会は、権力が自分たちに味方しているようなつもりではしゃいでいた」そうで、それに手を貸すなど、恥さらしな行為もいいとこ。言論の自由その他を暴力で封じようとする〝とある暴力集団〟と闘うべき警察や福岡市がこういう姿をさらせば、自身の首を絞めていることに気付くべきである。愚かにも内心ほくそえんでいるのではないかと勘繰りたくなるのだが、九電自身も同様である。
「同じ場所・位置に許可を申請してきたので話し合い・協議をしてほしいと言って来ました」って、警察署員が〝暴力集団〟と話し合え、とは!! いったい何を考えているのでしょうか。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017561.html】
[CML 017739] 在特会、九電、警察、福岡市がグルになって
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2012年 6月 14日 (木) 01:30:43 JST
坂井貴司です。
転送・転載歓迎。
ご存じの方もいらっしゃることかと思いますが、400日以上に渡って九州電力本店前で脱原発を訴え続けている「原発とめよう!九電本店前ひろば」を、在特会、九州電力社員、警察、福岡市役所職員が一体となって「襲撃」しました。
6月4日午前、座り込みのテントにいた青柳行信さんら5人に対し、在特会、九州電力社員、警察、福岡市役所職員ら40人が押しかけて包囲し、テント・ひろばのポール、横断幕の取り外しとテント片づけ後の資材、道具類を撤去せよと迫りました。
その写真が以下にあります。
あんくるトム工房
権力の抑圧には 負けられん
http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/1890
異常事態です。テントに公安など40名
http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/1889
ことに原発推進と核武装を唱える在特会は、権力が自分たちに味方しているようなつもりではしゃいでいたそうです。本当に醜い連中です。
「原発とめよう!九電本店前ひろば」をつぶしにかかっています。
これを阻止するには、一人でも多く座り込みに参加することです。
在特会や権力に負けてたまるか!
私もできるだけ参加します。
原発とめよう!九電本店前ひろば
午前10時から午後5時(土・日曜・休日は閉設)
場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
(ひろば・テント 090-1324-8588)
坂井貴司
福岡県
E-Mail: ・・・・・・
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・『伝送便』
http://densobin.ubin-net.jp/
私も編集委員をしています(^^;)
定期購読をお願いします!
購読料は送料込みで1年間4320円です。
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【http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-June/017574.html】
[CML 017752] 在特会 新たな攻撃 ひろば・テントに。
青柳 行信 ・・・・・・
2012年 6月 14日 (木) 21:09:42 JST
青柳です。6月14日。
<在特会(在日の特権を許さない市民の会) 新たな攻撃 ひろば・テントに。>
本日、福岡市中央区警察署 3人の交通課警察署員が「原発とめよう! 九電本店前ひろば」にきて、在特会が 私たちが昨年の4月20日から福岡市中央区警察署の許可を取り、九電本店前にテント二張りをたて、原発とめよう!の情宣をしてきた同じ場所・位置に許可を申請してきたので話し合い・協議をしてほしいと言って来ました。
この間、在特会は私たちの活動をつぶすためにいろいろ妨害・襲撃してました。
明日、6月15日午後3時にひろぱ・テントに集合して、福岡市中央区警察署に行きますのでみなさま 是非 共によろしくお願いします。
・・・・・・。
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〒812-0041
福岡市博多区吉塚5-7-23
青柳 行信
電話:080-・・・・・
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青柳 ・・・・・・
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