Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」

2012年12月31日 00時00分40秒 | Weblog


神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/on-demand/601610/002622.php)。

 本年最後も愚痴で締めくくり。

 「死票が7割も出る制度」なんてお話にならんでしょ。当初、二大政党制になり、死票が最高5割と言っていたはずなのに、大いなる幻想だった訳。いまや、一大政党制の体たらく。怖い世の中だ。これも選挙民が選んだものとはいえ、『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』の愚痴の一つも言いたくなる。
 小選挙区制が導入される直前、石川真澄記者は「守旧派」として批判されたが、小選挙区制を支持した当時の政治家やマスコミ記者連の目は節穴か、確信犯だったようだ。

  『●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率

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http://www.videonews.com/on-demand/601610/002622.php

マル激トーク・オン・ディマンド 第610回(2012年12月22日)
われわれが選んだもの、選ばなかったもの
ゲスト:小林良彰氏(慶応大学法学部客員教授)

 確かに自民党はどの党よりも多くの票を得た。そして有権者は明確に民主党にはノーを突きつけた。
 しかし、それにしても約300議席である。今回の衆院選において小選挙区で43%、比例区で27%の票を得た自民党が、小選挙区で議席率79%にあたる237議席を、比例区と合わせて全体の61%にあたる294議席を獲得した。今回の選挙で自民党が比例区で得た1662万票は、惨敗した前回の衆院選での1881万票よりも約220万票も少なかったにもかかわらずだ
 これを自民党との選挙協力でボーナスポイントがついた公明党と合わせると、小選挙区では44%の得票に対して82%の議席が、比例では39%の得票に対して44%の議席が割り当てられ、全体では67.81%の議席を自公で獲得している。自公合わせて4割前後の得票だったのに対し、議席は衆院の3分の2を超えてしまった
 選挙制度に詳しい計量政治学者の小林良彰慶応大学客員教授は、今回の選挙は民主党に対する「失望投票」だったと分析した上で、しかし同時に、現行の選挙制度の欠陥が顕著に議席配分に反映された選挙だったと指摘する。
 もともと小選挙区は、民意が劇的に反映される特徴を持っている。そして、小選挙区制は2大政党制を生み出すとの仮説を元に、50.1%対49.9%でも勝った方に一議席のみが与えられるため、最大で49.99%の死票が出ることは覚悟しなければならないと説明されていた。ところが政治の世界は二大政党制に向かわないばかりか、今回は12もの政党が乱立しての選挙となった。結果的に3割程度の得票でも当選する人が続出した。これはその選挙区では7割が死票となったことになる。投票率を考慮に入れると、選挙区有権者の2割足らずの支持で当選した議員がいる計算になる。
 そうした背景を知ってか知らずか、獲得議席数だけを見れば地滑り的勝利にもかかわらず、自民党の安倍総裁は「自民党が積極的に支持されたわけではない」と繰り返し述べるなどして、党内を戒めている。獲得議席数だけを見て浮かれていると、民主党の二の舞になると言わんばかりだ。
 しかし、それにしても死票が7割も出る制度が正当化できるはずがない。小林氏は6回やっても二大政党制にならないのだから、そろそろその幻想は捨てて、新たな選挙制度を模索すべきだとして、具体的には「定数自動決定式比例代表制」なる新たな選挙制度を提案している。
 また、今回の選挙では、歴史に残る大きな原発事故後の最初の選挙であったにもかかわらず、原発が大きな争点にはならなかった。小林氏は脱原発を望む人の数が過半数を超えていたとしても、有権者の関心がより直近の課題である景気や雇用問題に向いていたために、今回の選挙では原発政策は投票行動を左右する決定的な要因にはならなかったと分析する。それは被災した東北地方や福島を含む原発立地県において、自民党が万遍なく得票を伸ばしたことを見ても明らかだ。
 今回の投票行動を地域別、年齢別、ジェンダー別などで分析した小林良彰氏と、ジャーナリストの神保哲生、社会学者の宮台真司がこの選挙の持つ意味を議論した。


プロフィール
小林 良彰こばやし よしあき
(慶応大学法学部客員教授)

1954年東京都生まれ。77年慶応大学法学部卒業、82年同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。ミシガン大学客員助教授、プリンストン大学、カリフォルニア大学バークレー校研究員、慶応大学法学部助教授などを経て、91年より慶応大学法学部教授。2011年より現職。専門は計量政治学。著書に『政権交代~民主党政権とは何であったのか』、『制度改革以降の日本型民主主義』、『選挙・投票行動』など。
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●小選挙区制という選挙制度もデタラメならば、政治家選びも未熟

2012年12月30日 00時00分06秒 | Weblog


東京新聞記事の孫引きですいません、CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-December/021473.html)です。gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/140140)と東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012122102000115.html)。

 小選挙区制という選挙制度もデタラメならば、言っちぁ悪いが(ツイッターでも「無いものねだり」と言われました)政治家選びも未熟。原発推進派議員に投票できたり、どうしようもない世襲議員に投票できるその・・・なんと言うでしょうかね、感覚を理解できないです。親議員が、ま~、何らかの実績があり、世の尊敬を集める議員で、そのムスコ議員が、ね~、世間のためになるような議員ならばね・・・。例えば、元東京〝ト〟知事のところの二人はどうですか、「世間のためになるような議員」? 

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-December/021473.html

[CML 021639] 自民 比例219万票も減  乱立棚ぼた これでも勝てた  小選挙区制多大な貢献 (東京新聞記事)

・・・・・・・・・
2012年 12月 18日 (火) 15:59:17 JST



・・・です。

本日12月18日(火)付の『東京新聞』朝刊(第3面・総合面「核心」)の記事に よると、自民党圧勝と言われる今回の総選挙結果も、小選挙区制のカラクリと他の党が「非自民票」を奪い合うことで、自民党が漁夫の利を得た結果に他ならない。

「自民党は比例代表での得票数は、衆院選で比例代表が導入された1996年以降、過去最低だった。この一点からも、自民党が積極的な支持を得ていなかったことが分かる。 しかも長年続いた自民党政権に対する批判を受け、 民主党に惨敗した09年(約1,881万票)より219万票も減らしている。」とのこと。

民主党に惨敗した09年(約1,881万票)より219万票も比例票を減らしているのである。

今回の総選挙で自民党圧勝といわれるものの実態である。
そして小選挙区制という選挙制度の問題も明らかであり、より民意を反映する制度に変えることが急務だと思います。

なお私自身は、それは得票率に比例して各党の議席数が決まる、そして「死票」 の出にくい、より民意を反映できる「比例代表制」や実質それに近い、小選挙区を加味するものの、各党の議席配分自体は比例代表選挙での各党の得票率で決まる 、ドイツなどで実施されている「小選挙区比例代表併用制」 (日本などの小選挙区と比例代表の選出が並立している「小選挙区比例代表並立」とは異なる)の方がよいと思っています。


(以下転載)

自民 比例219万票も減  乱立棚ぼた これでも勝てた小選挙区制多大な貢献

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2012121802000139.html

2012年12月18日 
東京新聞[核心]

 衆院選の結果は、自民党の安倍晋三総裁でさえ「自民党に信任が戻ったのではなく、民主党政治の混乱に終止符を打つべきだという国民の判断だった」と“敵失”による勝利だと認めている。実際、過去のデータと比べると自民党は今回の衆院選で胸を張るような得票を得ているわけではないことが分かる。小選挙区、比例代表の選挙結果を分析し、棚ぼた式での自民党勝利となった衆院選を斬った。 (金杉貴雄、関口克己)

◆5党対決区完勝
 小選挙区は、有力候補者が多いほど当選ラインは低くなる。今回の衆院選では、 自民党が最も恩恵を受けた。一番象徴的なケースが民主党、日本維新の会、日本未来の党、みんなの党との「5党対決」となった12選挙区。自民はここで全勝した。個別の選挙区を分析すると、自民が強かったわけではない。東京1区の新人、 山田美樹氏は民主党の海江田万里氏に競り勝ったが得票数は3割に満たなかった。小選挙区制では「投票者の5割以上の得票が必要」と言われることが多いが、12選挙区で「5割以上を得た候補は1人もいなかった。維新、未来、みんなの3党を合わせた得票率が自民を上回ったのは12選挙区中7つ。3党のうち、いくつかが擁立を見送り「非自民票」が集約されれば、自民候補が敗れた可能性はあった。

◆69議席
 政党乱立が自民党を利したのは、2003年の衆院選データと比較すると一目瞭然だ。今回、自民党が小選挙区で得た得票数は43.01%で獲得議席は237。1996年に現制度が導入されて以来、最高となった。一方、03年の得票率は43.85%で獲得議席は168。得票率はわずかながら下回ったのに、獲得議席は、今回が69議席も多かった。03年では、小選挙区に100人以上の候補を擁立したのは自民党の他は、民主、共産の両党だけだった。今回は未来、維新も100人以上の候補者を立てた。 他の党が「非自民票」を奪い合うことで、自民党が漁夫の利を得る結果になった。今回、候補者が乱立せず、小選挙区が03年並みの獲得議席に終わっていたら、自民党は比例代表で得た57議席を合わせても、単独過半数(241)に届かなかった計算になる。

◆12.9%
 当選者が1人の小選挙区では、落選者に投じられた「死票」が多く出る。政党乱立の今回は、総得票の53%が死票。有権者が投じた貴重な一票の半分以上が選挙区では生かされなかった。 自民は289人が出馬し、237人が大量当選。死票率も12.9%と、全体の割合よりも4分の1以下と低かった。自民党の得票が、効果的に議席に結びついていたことが分かる。自民と連立政権を組む公明党は小選挙区立候補者9人全員が当選。死票はゼロだった。一方、大惨敗を喫した民主党は死票率は82.5%。自民党の6倍以上に達した。未来に至っては、111人中2人しか当選できず、死票率は94.3%と極めて高かった。

◆2議席上乗せ
 自民党は比例代表での得票数は、衆院選で比例代表が導入された1996年以降、過去最低だった。この一点からも、自民党が積極的な支持を得ていなかったことが分かる。しかも長年続いた自民党政権に対する批判を受け、民主党に惨敗した09年(約1,881万票)より219万票も減らしている。小選挙区では「よりましな候補」として自民党候補を選んだものの、比例代表では「自民党」と書くのに抵抗感が残る有権者が多数いたことを示している。比例得票で伸び悩んだ自民党だが、ここでは低投票率に救われた。議席数は57。郵政選挙で圧勝した05年の77議席と比べるとかなり少ないが、09年より2議席上乗せした。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/140140

自民党の世襲議員み~んな当選という政治後進国ニッポン
2012年12月17日 掲載

苦労知らずのボンボンが国会占拠

 自民大量当選で、世襲のボンボンたちもみ~んな、当選した。

 武部元幹事長の長男(北海道12区)、福田元首相の長男(群馬4区)、田野瀬元総務会長の次男(奈良4区)、中川元幹事長の次男(広島4区)、大野元防衛庁長官の長男(香川3区)。
「息子をデビューさせるなら逆風ではなく、楽な選挙で」という“親バカ”ぶりが、見事に功を奏した格好だ。

 前回の衆院選で大敗した故・橋本元首相の次男・岳や津島元厚生相の長男・淳も今回はアッサリと小選挙区で勝利。

 自民党は「脱世襲」を掲げながら、いつの間にかタナ上げにし、苦労知らずの大量のジュニアたちがドッと国会に押し寄せることになった。

   「全ての2世議員がダメとは言いませんが、オヤジの跡を継ぐことが
    一番の目標になっていて、国をどうしたいという意識が希薄です。
    国民のニーズに対する嗅覚も、地方議員や首長などを経験した
    叩き上げに比べると劣るし、世襲がゆえのしがらみも多い。
    当選したジュニアの中には、過去にDV問題を報じられた人もいます。
    国難にきちんと立ち向かっていける人たちなのか、疑問はありますね」
    (政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

 ま、自民党は安倍総裁をはじめ、石破幹事長、石原、町村、林政調会長代理と総裁選に出たのは全員世襲。世襲でなければ自民党じゃない、ってな感じだ。

 国民はつくづく甘いし、この国は後進国だ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012122102000115.html

【コラム】
筆洗
2012年12月21日

 英国の名宰相チャーチルは、大変な親ばかだったらしい。長男のランドルフは甘やかされて育ち、大変なうぬぼれやになったが、チャーチルは「息子は、大物になるよ」と太鼓判を押していた▼息子も政治家を目指したが、落選に次ぐ落選。金に困って賞金狙いでテレビのクイズ番組に出て、赤っ恥をかいたこともある。父譲りの文才はあったものの、『チャーチル伝』も書き上げられずに、酒の飲み過ぎで死んだ▼『偉人の残念な息子たち』(森下賢一著)を読むと、偉大な父を持つことの難しさが分かる。エジソンの息子の一人は「人の考えを写しとれる機械」の開発会社をつくったり、詐欺まがいの事業に手を出した。伝説のギャング、アル・カポネの息子は三ドル五十セントの商品を万引して、捕まった▼韓国の大統領選で、朴正熙元大統領の娘、朴槿恵さんが当選した。中国の十年ぶりの指導者交代でトップになった習近平氏も亡父は副首相。これで安倍晋三氏を含め、日中韓の首脳が三人とも世襲政治家になる▼見事、首脳にまでなったのだから、「立派な子どもたち」なのだろうが、よくもまぁ、そろいもそろって世襲政治家ばかり、と思わぬでもない▼そう言えば、もう一人、世襲の親玉のような首脳がいましたな、北朝鮮に。この際、「東アジア世襲政治家首脳会議」でも催して、胸襟を開き合ってはいかがか。
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●「原発事故は終わっていない」

2012年12月29日 00時00分07秒 | Weblog


日テレのホームページに出ていた宣伝(http://www.ntv.co.jp/program/detail/21816413.html)とOurPlanet-TVに出ていた小出裕章さんのインタビュー(http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1498)。

 NNNドキュメント、録画していたものを、ようやく見た。

 福島に人たちはこんな選挙結果を望んでいたのだろうか? だって原発を推進してきて、最も責任のある自民党政権に戻ることを。再稼働どころか、新規建設さへ考えている。
 結局、大飯原発の再稼働って一体何だったのだろう? 多くの人たちが民主党に失望し、民主党自身がオウンゴール、その批判票が他に流れ、結果として自民党を利した訳か。
 でも、3割程度の投票で自民党が7割程度を制するという、民意が無視された無茶苦茶な形で結果が現れる今の選挙制度を何とかしないと。

 原発推進に何の責任も取らなかった自民党や、「東京に原発を」と叫ぶ元東京〝ト〟知事や大飯原発再稼働問題で(嘉田さんも含めて)ヒヨッてしまった元大阪〝ト〟知事のトンデモ党に投票してしまった「その人」たちに、小出裕章さんのインタビュー映像を、是非、見てほしい。考えてほしい。

   『●福島県双葉町「原子力明るい未来のエネルギー」・・・・・・いま、その〝少年〟は?
   『●民意薄き圧勝: 原発推進してきた自民党
   『●何がメルトダウンしたのか?

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http://www.ntv.co.jp/program/detail/21816413.html

NNNドキュメント「遠きフクシマの故郷さまよえる家族たち~」

番組内容

福島第一原発事故から1年9か月。福島県ではいまだ16万人が避難生活を送っている。放射能への不安、離ればなれの家族が一緒に暮らせる日はいつか…未来への展望を探る。

詳細
原子力 明るい未来のエネルギー」福島第一原発がある双葉町に掲げられている標語だ。小学生の頃にその標語を作った男性は、いま愛知県で家族と避難生活を送る。幼い息子にいつか見せるため、故郷の記録を録り続ける。一方、ある男性は仕事のために郡山市に残ったが、妻と娘3人は山形に避難させている。原発事故が奪った家族の日常、放射能への不安…。福島の今を伝え、未来への展望を探る。

【ナレーター】
中山由佳

制作
福島中央テレビ・中京テレビ
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http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1498

原発事故は終わっていない小出裕章さんインタビュー
投稿者: ourplanet 投稿日時: , 12/12/2012 - 13:16

野田総理大臣が、東京電力福島第一原発事故の「収束」を宣言してから間もなく1年となる。しかし現場では、毎日のように汚染水漏れが起きるなど、厳しい状況が続いている。

今、この事故について、どう考えるべきかー。方向転換できない政界、経済界。米国と日本の関係。大飯原発再稼働問題。種まきジャーナル。子どもたちの避難。京都大学の小出裕章さんが思いのたけを語った。

協力:城南信用金庫
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●「都政は変わるべき、でも、彼に投票」? 矛盾を感じるな~

2012年12月28日 00時00分06秒 | Weblog


東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012121802000131.html)。

 「猪瀬さんに投票した人の三人に一人は石原都政の見直しを求めている」? そうなら、他の候補者への投票でしょうに。矛盾を感じるな~。430万票って、正気?? 前東京〝ト〟知事の後継指名を受けた、「2020年東京五輪招致の推進を主張し、経営再建中の新銀行東京を存続させる意向を示」す新東京都知事に投票した人の『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』ことを思う。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012121802000131.html

【コラム】
筆洗
2012年12月18日

 もし二十年早く生まれていたら、こんな取材をしてみたかったな、と思わせるノンフィクションの著作が何冊かある。その一冊が『昭和16年夏の敗戦』(中公文庫)だ▼日米開戦の直前の夏、陸海軍や官庁、民間企業から優秀な若手が内閣総力戦研究所に集められた。「模擬内閣」は、兵器増産の見通しや石油の供給量などを分析して一つの結論に至った▼緒戦は奇襲攻撃で勝利するものの、国力の差から劣勢となりソ連の参戦もあって敗れる-。その後の史実と重なる「日本必敗」の内容は近衛内閣に報告されたが、政策決定には生かされなかった▼当事者への綿密な取材を基に、日本が戦争に突入したプロセスを描いたのは、当時三十六歳の猪瀬直樹さんだった。「米国と戦争をして本当に勝てると思ったのか」。その疑問を突き詰めたかったという。この後、『ミカドの肖像』などで高い評価を受け、特殊法人を隠れみのにした官僚支配の実態に切り込んだ▼石原慎太郎前都知事に請われ、副知事を五年間務めていた猪瀬さんが、都知事に初当選した。個人として史上最多の四百三十三万票の獲得は石原さんの後継指名が決定的だった▼ただ、本紙の出口調査によると、猪瀬さんに投票した人の三人に一人は石原都政の見直しを求めている。「首都の顔」になる政治家には、負の遺産に向き合う覚悟と責任が求められる。
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●衆院選等雑感についてのつぶやき

2012年12月27日 00時00分01秒 | Weblog


大変にショッキングで、残念だった衆院選の結果等、雑感についてのつぶやき。

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AS@ActSludge

(1)「既成政党を批判して、無党派層の支持を得てスタートした橋下氏」、その大既成政党・自民党とくっつこうというのだから大笑いである。もう一つ自己矛盾を抱え込むことになった 『維新、空中分解危機! 募る大阪側の不満 石原一派斬りの動き…』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121221/plt1212210709000-n1.htm …

(2)彼らのト党自体が既成政党になったことだ。「既成政党批判」ではなく、「民主党批判」「自民党批判」「公明党批判」「○○党批判」・・・であるべきだったのに。  『維新、空中分解危機! 募る大阪側の不満 石原一派斬りの動き…』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121221/plt1212210709000-n1.htm …

(3)参院選では、彼ら自身が「既成政党として批判」される立場になったのだ。さらには、橋下氏ら参院廃止派が、参院選に出馬するというさらなる矛盾を抱え込む   『維新、空中分解危機! 募る大阪側の不満 石原一派斬りの動き…』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121221/plt1212210709000-n1.htm …

物価が上がるわ、給料は上がらないわ」では最悪の方向じゃないのか? 大企業だけが肥え太るような竹中平蔵氏や小泉純一郎氏が泣いて喜ぶ世界が現出?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C3%DD%C3%E6%CA%BF%C2%A2) 『安倍氏の経済政策を枝野氏が批判 前原氏・・・』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121221/plt1212211236006-n1.htm

そんなに小沢氏が嫌いなのか? いま小沢氏を排除して日本の政治は良くなるとでも? 自民党・公明党・民主党にやらせて良くなるとでも? マスコミや与党、官僚、財界のハシャギぶりが気持ち悪くてしょうがない  『“小沢ストリート”消滅して・・・』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121221/plt1212211040002-n1.htm

(1)大阪や東京の元「ト」知事は批判できないマスコミが、嘉田知事・党首では大騒ぎ。元東京「ト」知事なんて、パンダ以下の働き(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c1b88e3738539fcebe57217fa8e2a147)と・・・ 『嘉田氏、知事か党首の辞任示唆 「今後のこと熟慮」議会答弁』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121220/plt1212201533007-n1.htm

(2)パンダ以下の働きhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/c1b88e3738539fcebe57217fa8e2a147)とまで言われていたのに、どのマスコミが一体非難したのか? 「作家」センセ仲間の新東京都知事がどれだけ批判しただろうか?  『嘉田氏、知事か党首の・・・』(http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121220/plt1212201533007-n1.htm

かつて日刊ゲンダイは、石原慎太郎元東京「ト」知事を「こんなナマケ老人の4選出馬に期待する自民党も末期的だ。そろそろ都民もご神体じゃあるまいし、ありがたがることないよ、裕次郎のアニキぐらいで」と喝破  『●パンダの方が働いているとは!』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8f6ad49b6b8db0b55997b38e6f47c59f …

竹中平蔵氏(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C3%DD%C3%E6%CA%BF%C2%A2 …)が日銀総裁!? 最悪・・・ 『安倍自民大勝が招く 竹中日銀総裁の悪夢 格差拡大の張本人』(http://gendai.net/articles/view/syakai/140163 …)/「金融緩和を推し進めたい安倍―竹中ラインなら・・・安倍―竹中の暴走が始まろうとしている」

それにしても、未来世代にまで毒が回っているとは。小泉政治・マスコミ報道の罪深さ。あ~折角政権交代したのに。期待していなかったとはいへ、民主党のダラシナサ 『ペテン師小泉純一郎を崇める日本人の未熟 高校生の「理想のリーダー」で2位』(http://gendai.net/articles/view/syakai/140165

世界の笑いものだね。新首相も含めて世襲議員だらけで気持ち悪い(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C0%A4%BD%B1) 『自民党の世襲議員み~んな当選という政治後進国ニッポン 苦労知らずのボンボンが国会占拠』(http://gendai.net/articles/view/syakai/140140)/「国民はつくづく甘いし、この国は後進国」

政治もダメ、裁判所もこれじゃ・・・政治も原発推進に逆戻り、裁判所も相変わらず。それにしても門前払いとは 『大飯原発判決―定期検査は何のためか』(http://www.asahi.com/paper/editorial20121221.html)/「再稼働手続きの取り消しを大阪、京都、滋賀3府県の住民が訴えたが、大阪地裁は門前払いにした」

祝島http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BD%CB%C5%E7)の人たちへのエール。衆院選の結果にめげず、粘り強く 『〈もんじゅ君のエネルギーさんぽ〉島で30年つづくデモ』(http://www.asahi.com/culture/update/1221/TKY201212210293.html)/「交付金より、海や農業を守りたい・・毎週、島の女性たちがおさんぽのようにデモ」

トンデモな「とある暴力集団」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A4%C8%A4%A2%A4%EB%CB%BD%CE%CF%BD%B8%C3%C4)についてのCMLの記事。一方、原発反対派が不当に逮捕されたりしているのが気がかり  『[CML 021703] ロート製薬強要事件一審2つ目の有罪判決』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2012-December/021538.html
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●「はだしのゲン」中沢啓治さん、亡くなる

2012年12月26日 00時00分07秒 | Weblog


asahi.comに出ていた訃報(http://www.asahi.com/obituaries/update/1225/OSK201212250011.html)、および、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122590135447.html)。

 当時、小学校の先生が「はだしのゲン」を教室に備えてくださっていた。青木先生、有難うございました。それが無ければ、出会っていなかったかもしれません。興味も持たなかったかもしれません。多くの同級生が幼いながらも、真剣に読んでいた記憶があります。
 中沢啓治さんに感謝し、ご冥福をお祈りすると同時に、「原子力=核」の思いを新たにしました。

  『●嘘吐きと本音
  『●破綻した核燃サイクル: なぜ核分裂性プルトニウムをため込むのか?
  『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である
  『●小出裕章さん、核=原子力は「違憲」という視点

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http://www.asahi.com/obituaries/update/1225/OSK201212250011.html

おくやみ・訃報
2012年12月25日8時22分


漫画家の中沢啓治さん死去 「はだしのゲン」作者

 自分の被爆体験を元にした漫画「はだしのゲン」で有名な漫画家・中沢啓治(なかざわけいじ)さんが19日、肺がんのため、広島市内の病院で死去した。73歳だった。葬儀は本人の意向で行わなかった。

 中沢さんは広島市出身。6歳の時、爆心地から1.3キロの同市内の国民学校前で被爆。父と姉、弟を失い、直後に生まれた妹もまもなく亡くなった。中学卒業後、漫画家を志して上京。1963年のデビュー当初は原爆体験を秘していたが、66年の母の死への憤りをきっかけに、初めて原爆を題材にした作品「黒い雨にうたれて」を発表した。

 73年に、週刊少年ジャンプ(集英社)に連載を始めた自伝的作品「はだしのゲン」は単行本だけで650万部を超すベストセラーになり、10カ国語以上に翻訳された。2009年には「ゲン」を含む全作品の原画を広島平和記念資料館に寄贈。近年は白内障で漫画の筆を折ったが、被爆体験を語る講演に精力的に取り組んでいた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012122590135447.html

核廃絶 ゲンに託す 中沢啓治さん死去
2012年12月25日 13時54分

 原爆投下後の広島を生きる少年を描いた「はだしのゲン」で知られる漫画家の中沢啓治(なかざわ・けいじ)さんが、肺がんのため十九日午後二時十分に広島市内の病院で亡くなっていたことが二十五日分かった。七十三歳だった。広島市出身。自宅は埼玉県所沢市。近親者のみで家族葬を済ませた。喪主は妻ミサヨさん。 

福島第一事故でも訴え 人間、制御できない

 中沢啓治さんは晩年、がんなどに苦しみながらも、作品で訴えた原爆の悲惨さを教訓として伝える活動を精力的に続けた。昨年三月の東京電力福島第一原発事故後には、本紙の取材に「まだまだ人間が制御できるレベルではない。つらくても、記憶と、建物などの跡を子々孫々に伝えていかなければ」と訴えていた。

 二〇〇八年の本紙インタビューでは、原爆投下直後の広島で腕の皮膚を垂らして歩く人らを見た体験を証言。戦後に母親が亡くなった際、ぼろぼろの遺骨を見て原爆や戦争への怒りが噴き出したと、「はだしのゲン」執筆の動機を語った。

 「はだしのゲン」の魅力では、一生懸命に生き抜く人の姿を描いた点を挙げ、「何回踏まれても大地に根を張り真っすぐに伸び、豊かな穂を実らせるがテーマ」などと話していた。

 昨年八月、広島市の平和記念式典に初めて出席した。その直前には、福島第一原発事故の放射性物質流出を恐れる被災者を、放射能を含む黒い雨にぬれて「いつ病気になるのか」と不安を抱えた自身と重ねながら、「黒い雨は今も世界に降り続けているんです」と、核利用がなくならない状況を嘆いていた

(東京新聞)
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●「暴走老人」「憲法改正と自衛隊を国防軍に改称する」政治家たちが当選

2012年12月25日 00時00分33秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/geino/140155)。

 テレビで見たこともないし、見ようとも思わないのだけれども、また、興味あるジャーナリストというわけでもないのだけれども、愉快な記事なのでご紹介。紹介されている政治家たちの愚劣さがよくわかる。「暴走老人」「相手によって態度を変える」「戦争もする」「憲法改正自衛隊を国防軍に改称する」様な政治家を当選させてしまって、恥ずかしい限りである。哀しい現実。

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http://gendai.net/articles/view/geino/140155

浮かれる政治家連中タジタジ池上彰「ジャーナリスト」の面目躍如
2012年12月18日掲載

視聴率8.6% 宗教、組織票、世襲もタブーなし

   「パプアニューギニアやフィリピンを北朝鮮と同じように呼ぶから
    “暴走老人”と呼ばれると思うのですがいかがですか」
   「失敬だね、君は!」

 日本維新の会代表の石原慎太郎と生中継で丁々発止のやりとりを行い、気色ばませたのはジャーナリストの池上彰(62)。選挙戦当日、4時間半にわたって生放送されたテレビ東京「池上彰の総選挙ライブ」でのひとコマだ。

 しばらくして再び中継がつながった石原が、

   「先ほどはあなたと知らずに怒鳴ってすみませんでした」

と謝罪。すると、

   「どうも石原さんは、相手によって態度を変えるようです

と視聴者に向けて“解説”する。視聴率は8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と民放4位だが、ほかにも顔を引きつらせる質問を連発し、数字以上に大きなインパクトを残した。

 世襲議員の自民党・小渕優子に対しては「お父さんが議員じゃなかったら、あなたは政治家にはならなかったのでしょうか?」と切り込む。復活を果たした公明党元代表の太田昭宏にも「山口代表と元代表と。なんか山口さん、やりにくいということはないですかね」と直球勝負だ。憲法改正と自衛隊を国防軍に改称することを掲げる安倍晋三に対しては

   「戦争もする、交戦規定もあるということは、国防軍の兵士に
    死者が出ることもあるそういうことを命令するお立場になる
    ということでよろしいんですか?」。

 とにかく、視聴者が「よくぞ聞いた!」と膝を打つような質問を容赦なくぶつけまくり、当選に浮かれる政治家連中をタジタジにさせたのだからアッパレというほかない。

   「番組構成もよかった。候補者を単純に政党で区分けするのではなく、
    世襲、官僚、組織票など当選要因に分けたのも斬新。そのまんま東
    プロフィル紹介に『おそるべき上昇志向 たけし軍団→知事→国会?』
    と書くなども効いていた。民主党の細野は『スキャンダルを乗り越え
    党政調会長』でしたからね。よそはタブー視して触れたがらない政治と
    宗教の問題も積極的に扱っていて独自色を存分に発揮していた」
    (業界関係者)

 まさにジャーナリストの面目躍如。次回の参院選でもテレビ東京は池上を選挙特番の司会に起用する。他局の毒にも薬にもならないキャスター連中は、爪の垢(あか)を煎じて飲むべきだ。
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●「自民圧勝の憂鬱」: 『週刊金曜日』(2012年12月21日、925号)についてのつぶやき

2012年12月24日 00時00分12秒 | Weblog


「自民圧勝の憂鬱」、 『週刊金曜日』(2012年12月21日、925号)についてのつぶやき。

 あ~本当に憂鬱な圧勝劇でした。田中優子さんの言うような近「未来」であるならば、ぞっとする。

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週刊金曜日』(2012年12月21日、925号)/到着。「民主主義を考えるネタ 20人が選ぶ100冊」。「自民圧勝の憂鬱 編集委員7人が考える日本の行方」。編集部「都知事選敗北の宇都宮氏「長期的運動を」」。GPJ花岡和佳男氏「原発推進IAEAが健康評価で主導権・・・福島で会議」

『週刊金曜日』(2012年12月21日、925号) / 北村肇氏「風速計/「勝者なき選挙」の明日にあるもの」。雨宮処凛さん「ここから すべてが始まる!」。石坂啓さん「さよなら憲法」。落合恵子さん「民意はどこに! 小選挙区制度の弊害」。佐高信さん「遺言としての三人の護憲」

『週刊金曜日』(2012年12月21日、925号)/田中優子さん「2012年末の未来記」。中島岳志さん「これから半年が日本政治の正念場だ」。本多勝一さん「前略 日本維新の代表 石原慎太郎殿」。「吉田有里の政治時評 自民圧勝で「セピア色の朝」が近づくいま、希望を失わず いかに・・」

『週刊金曜日』(2012年12月21日、925号)/「アンドリュー・デビットの経済私考 自民党政策では「グリーンラッシュ」に乗り遅れる 国土の強靭化ではなく経済全体の強靭化こそ必要だ」。山口正紀さん「露見した「冤罪氷山」の一角 PC遠隔操作事件」、「犯人に仕立て上げられる・・・」

『週刊金曜日』(2012年12月21日、925号)/平井康嗣編集長後記「・・・敗因は小沢一郎氏と組んだからかと嘉田代表が質問されていた・・・マスコミの見立てと違った無罪判決が出ている。にもかかわらずダーティーなレッテルを貼り続ける。意図は何か。一方で石・橋維新の過剰な露出・・・」
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●電気料金値上げ論: 「1倍か、2倍か」じゃなく、「2倍以上か、1倍以下か」

2012年12月23日 00時00分26秒 | Weblog


某所に書いたことを、折角なので。

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 なお、手前味噌ですが、・・・ご興味があれば以下の記事・リンク先もどうぞ。

■「テルマエ・ロマエ」について(笑): 
こちら

■「バックエンド費」: こちら

■「電気料金が1倍(以下)か、2倍かの比較ではない」: こちら。時間がなく、十分に説明できませんでした。誤解させてしまった部分もあるかもしれません。言いたかったことは、「原発を稼働させて電気料金値上げ無しどころか安くなる(1倍以下)か、原発を稼働せずに電気料金2倍値上げか」(1倍以下か、2倍か)と我々は誤解させられていないでしょうか? この誤解のままだと、前者を選ぶ人も多いかもしれません。実際は、「原発を稼働させても電気料金1.7倍値上げか、原発を稼働せずに電気料金2倍値上げか」(1.7倍か、2倍か)であることが報道されず、誤解している人が多いです。「1.7倍か、2倍か」であれば、随分と印象は違いませんか? 後者を選択する人も多くなるはずです。更にもう少し考えてみると、「バックエンド費」が考慮されていないと思うので(税金という形で支払わされていて、顕在的に電気料金として表に出ていません。大島堅一さんら)、それを考慮すると、ゆうに2倍を超えるかもしれません。「2倍以上か、2倍か」。さらに、自然エネルギーなどにスケールメリットなどが働き始めれば(ドイツや北欧では事実そうなっているはずです)、後者について2倍という数字はあまりに過大な見積もりで、1倍どころか、1倍を切るかもしれません。「2倍以上か、1倍以下か」。ここまで来ると、前者を選択する人はどれほどいるでしょうか・・・。

■「経済評論家 
内橋克人さん」: こちら。内橋さんは、TPPなど「新自由主義」経済を標榜するような経済評論家よりも、はるかに優れた評論家です。
自戒も込めて、理系だけでなく、社会・経済・政治など文系能・脳を鍛えた方が良いです。理系の知識だけで、技術だけで、・・・・・・社会を含めた、皆さんの目指す都市を造るのは困難です。皆さん方、若人の肩にかかっています。

■「FEC自給圏」: こちらこちら
●内橋克人さんインタビュー: 〝貧困マジョリティー〟の形成と『FEC自給圏』への志向』: 「目指すべき方向性。「私は新たな基幹産業として『FEC自給圏』を提唱してきた。FはFoods(食糧)。日本の穀物自給率は世界で124番目だが、食糧自給は国の自立条件で新たな産業も形成する。EはEnergy(エネルギー)。再生可能エネルギーとしてデンマークでは風力発電、太陽熱発電を推進し、エネルギー自給率が今では200%近い。日本は国策として原発に集中し、他の選択肢を排除した。CはCare(介護)。市場に任せるのではなく、社会による介護自給圏を形成すれば北欧諸国のように強力な産業になる」。「『うっぷん晴らし政治』ではなく、世界のモデルに目を向け、食糧、介護、エネルギーの自給圏を志向すべきだ。地味でも良いから、グローバル化の中で、それに対抗できる『新たな経済』を作ることが本当の政治の役割だと思う」。目指すべきは北欧型か? 「地味でも良いから」、というところにグッときた」。

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●民意薄き圧勝: 原発推進してきた自民党

2012年12月22日 00時00分14秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、12月16日)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000130.html)。

 憲法改正なんて議論している場合か! 原発推進なんてしている場合か!! 「難民」「収容所」なんて、言わせるような社会や政治っておかしいでしょう!!!

 その前に、以下は 綿井健陽さんの『逆視逆考PRESSより。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/

(『選挙を前に あれだけの……にもかかわらず……』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-16
来年7月には参議院選挙があるという。そこでももし、「橋下的・石原的・安倍的な、価値観・歴史認識・言葉・感情を抱く人たち」が、彼ら3人がいる政党に投票して多数派となれば、その先に待ち構えているものは何か、その先の日本の社会は何と表現されるのか。

(『Twitterまとめ投稿 2012/12/17』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-17
wataitakeharu熱烈な支持者からすれば余計なお世話かもしれないが、この時代状況にもかかわらず、なぜに社民と共産はこんな程度の得票・議席しか、いつも得られないのでしょうか?今回も含めて、これまで20年間だいたいどちらかに投票してきた者として、毎回ガックリする事実なのです。自民大勝よりもまたガックリ12/17 01:22

(『Twitterまとめ投稿 2012/12/18』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-18
wataitakeharu昨年11月、浪江町から避難して仮設住宅に住んでいた女性は、そこを「収容所」と呼んでいた。今回いくつかの仮設住宅で聞いた言葉は「難民」。「原発に賛成か反対か?ってよく聞かれるけど、それよりもワシら難民の生活基盤をどうするのかまず考えてほしい。いつまでここで暮らさなきゃいけないんだ」12/18 06:33
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、12月16日】

2012/12/16
「私たちを抜きに福島のことを決めるな!」ーーIAEAの福島訪問に疑念と抗議の声
執筆者
: Yamaoka (2:28 pm)

 衆院総選挙で報道がほとんどかき消されているが、福島第一原発事故に伴う住民被曝問題にとって、岐路になるかもしれない事態が進んでいる。
 政府とIAEA(国際原子力機関)共催の原子力安全国際会議が、15日から福島県郡山市で始まった。玄葉光一郎外相は本会合で、IAEA調査団に福島第一原発の現場を見てもらい、廃炉に向けた調査と助言を得ていく、とその主旨を発言した。
 だが、IAEAとはそもそも「核の平和利用」、すなわち原発政策を推進する国際機関だ。天野之弥事務局長は14日、福島第一原発を視察した後、「多くの国が原発を必要と考えている」と述べ、暗に「脱原発」政策を批判した。そのIAEAが今回の国際会議を皮切りに、放射線の健康被害について過小評価し、日本の政策決定に重大な影響を与えるのではないか――こうした疑念の声が県内外で少しずつ高まっている。
 14日正午、反原発団体「原発いらない福島の女たち」が県知事に宛てて、「福島へのIAEA進出をやめさせること」「除染の限界を見極め、住民の避難に保障を」等を求める要請書を提出。その後、福島県庁に隣接する紅葉山公園で集会を開いた。
 公園と阿武隈川を挟んだ対岸には高い放射線量で知られる渡利地区があるが、公園の放射線量も、簡易測定器で計測したところでは毎時0.79マイクロシーベルトを記録した。東京と比較しても一桁違う。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000130.html

小選挙区24% 比例代表15% 自民 民意薄い圧勝
20121218日 朝刊

 戦後最低の投票率となった十六日の衆院選は、自民党が定数(四八〇)の六割を超える二百九十四議席を確保する圧勝で終わった。しかし小選挙区で自民党候補の名を書いたのは全有権者の約四分の一、比例代表に至っては15・99%だった。自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。

 衆院選の投票率は小選挙区で59・32%。戦後最低を記録した。


 一方、自民党の得票率は小選挙区が43・01%。比例代表は27・62%。ただし、これは投票した人の中での比率だ。

 全有権者に占める比率は24・67%、比例代表は15・99%となる。選挙区でも比例代表でも自民党候補や党名を書いた有権者は「少数派」だ。

 ところが、自民党が獲得した議席は小選挙区で定数の79%にあたる二百三十七議席、比例代表は、同31・67%の五十七議席だった。

 現在の衆院選挙制度は、小選挙区制と比例代表の並立制を採用している。民意を集約して二大政党制に導く小選挙区制で自民党は、有権者全体に占める得票率の三倍以上の議席を獲得。信じられないような世論との乖離(かいり)が生じた。

 民主党は、小選挙区で自民党の約半分にあたる22・81%の得票だったが小選挙区での獲得議席は自民党の一割強の二十七にとどまった。ここで両党が明暗を分けた。

 このようなずれは、十二党が乱立した今回の衆院選で、多くの候補が票を食い合ったことが最大の要因。特に、最大の争点の一つだった原発政策で「原発ゼロ」を公約する政党が小選挙区で競合し、結果として原発を容認する自民党を利した形だ。
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●『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1)についてのつぶやき

2012年12月21日 00時00分57秒 | Weblog


DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge

 表紙はタンザニア。皆さんの購読を、是非。

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■『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1) / 本日到着。「一枚の写真が国家を動かすこともある」「本紙購読料の一部は原発被災地の子供たちの健康支援に使われます」ので、是非、支援してもらいたいです。「原発とメディア その自己検証を問う」

■『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1) / TOPICS「北海道・幌延町 核廃棄物処分にNO! 27年目の抗議デモ」、「東京都 河川敷公園、野宿者排除を許していいのか?」。水島宏明氏ら「特集 原発事故報道 なぜメディアは、自己検証できないのか?」

■『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1)/斎藤美奈子さんOUTLOOK「国政を私物化する右翼軽量級冗談内閣」、「日本の有権者はどこまで懲りない人たちなんだ・・・想像するだけでも熱が出そうだ」。同感。私は「危機突入内閣」・「火に油内閣」と名付けました

■『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1) / 柿澤和幸氏ら「ジャーナリスト立ち入りへの過剰取締り」。「私は5月31日に警戒区域に入ったという「罪」で、南相馬署に任意の・・」で始まる広河隆一さん「南相馬署および、情報を知る権利のある人々への公開の手紙

■『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1)/ユーリ・コズイレフ氏ら「ブラジル、巨大水力発電ダム建設 経済優先で先住民と自然はどこへ?」。伊原美代子氏「おばあちゃんと猫23 おせちもしあわせも仲良くわけっこ」、このシリーズ、いつもほっこりした気分になる
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 ちなみに、広河隆一さんの言葉。

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http://www.fujisan.co.jp/product/1281680978/?gclid=CLfIn7v-qLQCFUpapQodmmwAGQ

デイズジャパンとは 発刊の趣旨

今、情報はあふれているものの、どの情報を信頼していいのかわからない状況に私たちは置かれています。アフガニスタン、パレスチナ、イラクと次々と戦争があるたびに既存の大手メディアへの信頼感は少しずつ薄れ、あらゆる情報にバイアスがかかっていることを、誰もが感じています。戦争前に戦争誘導型の記事が現われたり、その戦争の遂行に水を差す記事や写真は、編集部の上層部に差し止められたり、「読者投書」欄の意見も注意深く除かれています。

アフガニスタンの戦争でもイラク戦争でも、現場から責任を持って報告するフォトジャーナリストはいないわけではありませんでした。でも日本ではそうした写真が陽の目を見ることは比較的少なかったのが実情です。日本のメディアがそうした写真をあまり掲載したがらなかったからです。

すぐれた写真を撮るフォトジャーナリストは存在する。しかし発表するメディアが少なすぎる。つくづくそう思ったのです。

日本のフォトジャーナリズムは、今、危機に瀕しています。志あるフォトジャーナリズムが消えていくことは、時代が恐ろしい方向に突き進んでいくのをチェックできないということなのです。時代を読み取る目を失うということなのです。

新聞のネット移向、テレビ離れなど多くのことが言われていますが、内実のことが語られないことはまれです。何を伝えなければならないか、何を知らなければならないのか。DAYS JAPANは声に応えていきたいと思っています。

DAYS JAPAN 編集長 広河隆一
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●「我欲」だけの人の高嗤い

2012年12月20日 00時00分51秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/140135)。

 なぜか維新の会に過剰な期待を寄せているように読める点は大変に不満ですが、「我欲」の人・「空疎な小皇帝」元〝ト〟知事への的を射た批判記事。マスコミが批判できないダラシナサが、氏を増長させてしまった。都知事としても恥ずかしかったのに、また国政の場に戻してしまうなんて信じられない。すぐに自民党と手を結び悪政に突っ走るにきまっているのに。あ~、投票者の皆さん、罪深すぎます。

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http://gendai.net/articles/view/syakai/140135

第三極を潰し自民を勝たせた“功労者”石原慎太郎の役割と正体
2012年12月17日 掲載

何から何までコイツのせい…

<許していいのか 一家で3つの議員バッジ>
 自民の圧勝は、第三極が分裂し、票を食い合ったことが大きな要因だ。

   「選挙区での自民党の得票率を見ると、大体3割程度です。
    それでも相手が分裂していれば勝てる。結果、巨大与党が
    誕生してしまった。第三極がひとつにまとまっていれば、
    自民党がここまで圧勝することはなかったでしょう。石原氏が
    シャシャリ出てこなければ、橋下氏がみんなの党や未来の党と
    政策協議し、最後はまとまっていたのではないか。
    既成政党VS.第三極で拮抗する勝負になった可能性があります」
    (五十嵐仁氏)

 石原がいきなりシャシャリ出てきたことで、すべてが狂ったのだ。選挙前は「単独過半数に迫る勢い」とまでいわれた維新が54議席にとどまったのも、石原と組んだことが原因だ。維新から立候補して敗れた前議員が言う。

   「石原さんと組んだのは誤算でした。政策的に相いれない旧太陽の党と
    一緒になったことで維新は自己矛盾を抱え、急激に失速してしまった。
    野合批判も受けました。東京でも思ったほど議席を獲得できず、
    石原人気は幻だということも分かった。政策本位の改革勢力という
    看板を捨てなければ、もっと国民の支持を得られたと思います」

 結果として、石原は第三極の勢いを潰し、自民党を圧勝させた“功労者”と言える。前出の五十嵐仁氏もこう言う。

   「石原さんは、憲法を改正したいだけの人尖閣問題利用して
    世論を右寄りに引っ張ろうとしたが、民主党政権が国有化して、
    道具を取り上げられてしまった。で、選挙で自民党を勝たせる側に
    回ったのです。タカ派政権に便乗して憲法改正に手をつけようと考えた。
    あわよくば、自分が首相にというもあったかもしれない。タカ派の
    安倍政権誕生は、石原さんにとっては狙い通りの展開でしょう」

 自民党のバカ息子2人も当選し、この選挙で石原家は3人がバッジを手にした。護憲勢力は壊滅状態。石原の高笑いが聞こえてくるようで、鳥肌が立ってくる。
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●安倍晋三氏の政治を振り返ってみると・・・

2012年12月19日 00時00分52秒 | Weblog


近々首相に返り咲くらしい安倍晋三氏がどんな政治家であったのかを振り返っておくのも悪くないだろう。彼や彼らの党、親戚の党に投票してしまった(小選挙区制という最悪の選挙システムによって、3割の人で7割も勝たせてしまった)「その人の品格」について考えてもらうためにも。

・・・・・・ 『●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(3/3)』 
■「小泉純一郎や安倍晋三など、・・・アジア諸国民からの批判に開き直る一群の政治家・・・、日本人として空しい。彼らに、そもそも平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい。むしろ、・・・彼らは先人の掘った井戸の水を濁らせているのだ、と」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『だまされることの責任』読了(2/3)
■「(佐高さん)「「自己責任」とイラクで人質になった人たちに向かって言った政治家って、きれいに二世・三世・・・小泉をはじめ・・・福田康夫・・・中川昭一・・・麻生太郎・・・安倍晋三・・・つまり、本当は「自己」というものがない人たち。・・・田中秀征・・・かなり鋭い二世論を書いている・・・「この人たちは存在は許されても、行動は許されていない」・・・保守の中のリベラル、数少ない自民党の民権派の系譜、松村謙三、石橋湛山、宇都宮徳馬、鯨岡兵輔、これがきれいに世襲させてないんですよ。この四人はいずれも文章家です。いわば〝ペンだこをもった政治家〟」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『創(2009年4月号)』(2/2)
■「「・・・中川氏は安倍晋三議員とともに、NHKの従軍慰安婦を取り上げた番組の放送前日に・・・NHK幹部を呼び、番組を「偏った内容だ」と指摘し」、番組を改悪するように政治的圧力をかけ、NHKはそれに屈した訳だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了
■「「安倍晋三幹事長は、犯行グループの解放声明が出されて数時間後にオンエアされたテレビの生番組で、人質事件を憲法九条〝改正〟と絡ませてみせた」(p.34)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
■「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、言論・報道の自由という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。/たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」
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・・・・・・ 『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(4/4)
■「教育にまで自由化の波が・・・、それは赤紙を意味した。「・・・安倍晋三氏は・・・公教育の場に市場原理を導入する・・・。・・・学校間競争が始まり、学校は効率化され、子どもたちも「選択の自由が得られる」とうたいました。しかし、実際に・・・アメリカの自治体や、イギリスなどでは、・・・その選択権を行使することさえできないという結果になっています。・・・これまでもあった学校格差がもっと激しいかたちであらわれ、階層化はよりいっそうすすみました。/・・・/・・・イラクで死んでいった若者の多くは、製造業が死に絶え、荒廃し、仕事もない地方の学歴の低い若者たちです。海兵隊、そうした仕事のない街に狙いをさだめてリクルーターを派遣します。/・・・軍隊は、階層社会を這いのぼる唯一の梯子です。/そのチャンスに賭けて、多くの若者が戦場にでかけ死んでいっているのです」(pp.179-180)」
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・・・・・・ 『●白々しかった歴代首相・関係者(2/2)
■「麻生太郎前首相は、「『密約』は自分は承知していない。当時の国会、国民への説明ぶりは、わが国の安全保障を確保する観点に立った賢明な対応だった」とコメントを出し、安倍晋三元首相は、「核密約についての申し渡しは前任者(小泉純一郎元首相)からなかった」と強調した。
 密約の存在を検証しようとすらしなかったのに、ただ「知らない」を繰り返すのは、無能責任放棄としか言いようがない。少なくともこの数年間に米国が文書を公開し、事実が暴露された後は、ヤル気さえあれば、できたはずだ。」
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・・・・・・ 『●『官僚とメディア』読了(3/3)
■「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、安倍晋三自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、・・・などと放送中止を求める発言もした」。「中川NHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている。これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉はどうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」
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・・・・・・ 『●『官僚とメディア』読了(1/3)
■「共同通信で、「・・・安倍晋三にからむ記事の出稿を当面見送るとの通告・・・。・・・上から突然ストップ・・・。/・・・「美しい国」を掲げて安倍政権が華々しく登場した直後、・・・差し止められた・・・」(pp.9-10)。「ドロドロした実態」とへそ茶。「安倍事務所の体質からいって・・・、安倍直系の江島市政では談合とか選挙違反とかいろんな不正が無法地帯のように横行している。『美しい国』とか『再チャレンジ』とか、・・・へそで茶がわくっていう話だよ」(p.16)。
 共同通信の「支局開発を非難するのは増元だけではない。・・・、特に安倍首相や麻生外相ら政権中枢にそれが強い・・・。/・・・官邸から嫌がらせをされることを恐れた共同の上層部が自主規制した結果でしょう。記事を差し止めたのは編集局長の後藤(謙次)さんの判断だったと聞いています。・・・/・・・報道機関が権力批判の刃を鈍らせてしまうなら、・・・。まして、首相にまつわる記事を自主規制で握りつぶしたのなら、メディアとしてはこれ以上ない、絶望的な愚行だろう。たとえどんな大義名分があろうと、権力批判の刃を捨てた報道機関報道機関の名に値しない」(pp.27-29)」
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・・・・・・ 『●『自民党の終焉』読了(1/4)
■「「・・・カーティス教授は・・・。/≪第一に、有権者は、指導者としての安倍晋三首相に「NO」と言った。≫/≪第二に、有権者は、安倍首相の政策アジェンダ(課題)の優先順位に「NO」と言った。国民が関心を抱いているのは、医療問題、年金制度の健全さ、公立学校教育の向上、所得と地域間の格差である。だが、安倍首相が優先させるのは、戦後レジームの脱却、愛国教育、憲法改正、そして美しい国づくりだ。・・・国民に一番身近な課題に具体策を示さないばかりか、大きな関心さえ示さなかったことへの「NO」であった。≫/・・・/7月29日の参議院議員選挙において有権者は安倍政権を不信任したのである。不信任された首相が・・・具体的な反省点を示さないまま首相の座に固執しつづける姿は異常であった」(pp.15-16)」
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・・・・・・ 『●『自民党の終焉』読了(3/4)
■「日米関係と自民党の二つの政治路線。「一つは保守中道路線と云うべきもので、外交政策においては国連中心主義をとりつつ米国とも中国、韓国などアジア諸国とも友好関係を維持し、国内政策においては国民生活を重視し、・・・。・・・石橋湛山、池田隼人、田中角栄三木武夫、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一、・・・細川護煕、村山富市らであった。/もう一つは、・・・従米路線である。・・・岸信介中曽根康弘小泉純一郎であった。安倍晋三もこの路線の政治家である。/・・・両者の中間路線である。・・・佐藤栄作、福田赳夫、海部俊樹、橋本龍太郎らであった」(pp.134-135)」
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・・・・・・ 『●『自民党の終焉』読了(4/4)
■「「歴史認識が甘すぎる安倍前首相の発言が招いた危機」(pp.165-167)。「歴史を見直そうとする一部の右翼思想家たちの活動に政治家は加わるべきではない。・・・思い上がりである。・・・愚か過ぎいるほど愚かで軽率な行為だった。・・・。/・・・河野談話を否定する運動が起きた。・・・安倍晋三氏はこの運動の中心にいた。/「従軍慰安婦は歴史的事実に反する」という者がいたら、その人は戦争のことをほとんど知らない人である。そうでなければ異常な人である。・・・無神経な話はとうていできないであろう。具体的な政府文書があるかないかは、どうでもよい問題である」。
 歴史認識について、「たとえば安倍応援団の一つとみられている読売新聞は、・・・。・・・まことに愚かである。過ちを重ねている」(p.170)」
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・・・・・・ 『●『首都圏生きもの記』読了(2/2)
■「『セキュリティー意識の高揚とアシナガバチ』。「・・・アナフィラキシー・ショック・・・。・・・アシナガバチも同様だ」(p.177)。「安倍晋三元首相が「美しい時代」と形容した「三丁目の夕日」の時代の少し前である一九五四年、この国の治安は最悪だった。殺人事件の認知件数は・・・二〇〇九年は・・・。戦後最小だ。ここ十数年は毎年のように戦後最小を更新している。・・・彼らの天下り先を保障しなければならない。治安セキュリティーの業界が冷え込んだら困るのだ。/こうして危機管理意識が上昇するばかりの東京。いいよ。どんどんあがれ。僕は東京には住まないから」(p.173)」
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・・・・・・ 『●蓮池透×森達也ロング対談
■「拉致被害者家族連絡会の内部の状況や蓮池さんの孤立化と家族会からの離反の経緯、さらに後半では、遺骨からのDNA抽出の問題やマスコミ・安倍晋三氏などのバカ騒ぎとミスリードの問題など、非常に多くの事柄が対談の中に出てきます。対談から既に1年以上経過していますが、その間、対北朝鮮関係にはほとんど進展が見られません。対談の中でも語られていますが、まずは、国交正常化が変化の第一歩で、経済制裁を声高に叫んでも進展はますます遠のくものと感じました」
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・・・・・・ 『●『ふたたび、時事ネタ』読了
■「安倍晋三氏についてしつこいくらいに(p.32、43、63、66、67、71、83、156、256)。
 麻生太郎氏(p.158、163、171、174、186、257)。自民党や国民のセンスの悪さ。
 石原慎太郎氏(p.49,136)。
 橋下徹府知事(p.108)。「・・・ああいう都知事を三選させた東京都民の私がいうのもなんだけど、懲りてません大阪も」。「大阪府知事の思いつき語録」(pp.141-143)プチ小泉改革、民尊官卑。
 新自由主義路線(p.165)。
 「検察の暴走と「小沢問題」」(pp.189-192)。
 古賀選対委員長との対話での、東国原氏の「日本中があきれた瞬間」(p.216)。「土建化せんといかん」」
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・・・・・・ 『●『創(2011年1月号)』読了
■「森達也さん「極私的メディア論/第57回 尖閣映像流出とポピュリズム」(pp.84-87)。安倍晋三氏のお笑いブログ、「誰が愛国者か?」。こっちが聞きたいよ! 石原慎太郎都知事も、「国家の英雄」だってさ!? 「・・・近代司法における最重要な原理である罪刑法定主義は否定され、この国の近代司法国家の看板を下ろさねばならなくなる」」
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・・・・・・ 『●福島第一原発海水注入中断事件の裏にいたヒト
■「旧聞に属する話ながら、大手マスコミはまったくというほど自民党、特に安倍晋三元首相(冒頭写真)の責任を追及しないので報じる。・・・海水注入中断の件、谷垣総裁は「報道によれば」といっているが、その報道は5月21日にあり、そのネタ元は前日発信の安倍元首相のブログだった。
 要するに、これを偽メール事件に当てはめると、ガセネタを提供した西澤孝(2年少し前に養子に入り別姓に)というフリーライターの立場にいるのが安倍元首相であり、自殺した永田氏に当たるのが谷垣総裁ということになる。
 結果は大丈夫だったが、海水注入を中断していれば再臨界が起こる可能性があり、このネタが本物なら菅首相はすでに辞任していたかも知れない。自民党、安倍元首相の背後には原発を今後も推進したい経産省が付いており、この谷垣総裁質問の本質は、菅降ろしのための「原発クーデータ」計画だったといっていいだろう。」
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・・・・・・ 『●山口県知事選、賢明な選択を!: 土建派暗躍・・・・・・恥ずかしい
■「それを象徴したのが7日、県東部の防府市内のホテルで開かれた山本氏の決起集会だ。ユニホーム姿の地元建設業者もズラリと揃った中、安倍晋三・元首相と高村正彦・元外務大臣が講演したのだが、その中身たるや、かつての利益誘導型選挙そのものだった。
 安倍は「消費増税の3党合意に『経済弾力条項』があって名目経済成長を3%にしましょうと書いてある」と指摘、公共投資の必要性を強調した。」
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・・・・・・ 『●ダブル党首選の街頭演説ネタ二題
■「どうでもよい内容ですが、過去の人、三人、安倍晋三氏・麻生太郎氏・田母神俊雄氏についての記事。こんな軽薄3人に大きな顔をされたのでは、日本もお終い。安倍氏が党首となり、再び総理へ・・・なんて、想像しただけで私は耐えられません。自民党に相も変わらず投票し続けている人たち、本当に大丈夫ですか? 田母神氏の「トリクルダウン理論」もどき、小泉純一郎氏の盟友、そして、橋下大阪元〝ト〟知事の「ブレイン」竹中平蔵氏そっくりで、吐き気をもよおす。」
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・・・・・・ 『●視察パフォーマンスと経団連詣で
■「一方、「自民党の安倍晋三総裁は9日午前、経団連米倉弘昌会長らとの政策懇談会を都内のホテルで開き、2030年代の原発ゼロを目指す野田政権の方針について無責任だとの認識で一致」したそうだが、2030年代では遅すぎて無責任だ、ということかと思ったら、さっさと原発再稼働、原発建設再開しろ、という趣旨らしい。核燃サイクルもんじゅをやれ、という趣旨まで含むのかもしれない。まったく、自民党も経団連も救い難い。自民党なんかを復権させてはたまったものではない。
 民主党もダメ、自民党はもっとダメ、橋下元大阪〝ト〟知事の新党なんて恐ろしくて、論外。あ~、お先真っ暗。」
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・・・・・・ 『●「ト党、等々」についての最近のつぶやき
■「ト党を組んだ、とこぞのト党の両元「ト」知事にもそれは当てはまりそう。『安倍晋三 再発し始めたもう1つの「病気」/気に入らない媒体をネチネチ批判』(http://gendai.net/articles/view/syakai/139835) / 「ほめられる媒体を重用し、批判する媒体を毛嫌いする。お腹と同じ安倍の“持病”が再発だ」」
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・・・・・・ 『●なんで今、憲法改正を俎上に?
■「○七年、自民党の安倍晋三総裁は首相だった当時、自衛艦と並走する米軍艦艇の防御、米国を狙った弾道ミサイルの迎撃など四類型を示し、集団的自衛権行使の容認を目指しました。いったいどの国が世界一の軍事力を誇る米国に対して正規戦を挑むというのでしょうか」
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●石川真澄さんを思い出す: 小選挙区制、そして、低投票率

2012年12月18日 00時00分49秒 | Weblog


東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012121702000176.htmlと記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012121601001826.html)。

 白紙の投票も相手・敵を利することだけれども、投票に行かないよりはましだし、敵を利する「その人の品格」も問えよう。しかし、『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」』、と言ったわけだが、投票にさへ行かない「その人の品格」をどう問えばいいのか?
 今回の結果から、先の民主党政権よりも政治がさらに悪い方向に行くのは確実だ、と予想する。民主党政権のオウンゴールと言いつつ、そういった政治家や政党の「名前を書」き、彼らを勝たせてしまったのだから、先の民主党政権の「品格」を問うと当時に、投票した多数の「その人の品格」を問いたい。
 「自民党の安倍晋三総裁が首相に返り咲く。民主党が決めた二〇三〇年代に原発をゼロにする政策を見直すのか。集団的自衛権の行使容認や憲法改正論議を本格化させるのか。有権者は白紙委任したわけではない。慢心にはしっぺ返しが待っている」とコラムは云うが、安倍氏にそんな「品格」を求めても無理というもの。申し訳ないが、勝たせた人の「責任」はあまりに重い。東京電力人災の被害者の方々に顔向けできないはず。

 小選挙区制を導入してろくな事なし。小沢一郎氏を含めた当時の自民党政権が導入した最悪の制度だと思う。今回は、投票率まで低いときてる。比例代表の投票率で単純には考えられないけれども、(おそらく過去最低)3割程度の支持しかない自民党がその割合以上にバカ勝ちするこのバカバカしさ・・・・・・。(小選挙区についても同様。「自民党の小選挙区全体の得票率は43%程度だったにもかかわらず、獲得議席は二百三十七と全議席の79%を占めた」: http://www.tokyo-np.co.jp/article/shuin2012/all/CK2012121702100030.html
 それにしても、石川真澄さんは本当に素晴らしい記者だったと今更ながらに思う。

   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(1/3)
   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(2/3)
   『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)
   『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(2/4)
   『●『自民党の終焉』読了(2/4)

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2012121702000176.html

【コラム】
筆洗
2012年12月17日

 異例の師走の総選挙になったきのう、関東地方は朝から晴れわたり、東京からも富士山が望めた。寒さが和らぎ、行楽地に誘われた人が多かったのだろうか。それとも、政治不信から一票を投じる気力を失ったのだろうか。総選挙の投票率は過去最低水準だった▼圧勝したのは三百議席に迫った自民党だった。参院で法案を否決されても、衆院で再議決できる三百二十議席を、連立を組む公明党とともに確保した▼第三極の登場という新しさはあったものの、どうにも既視感がぬぐえない。三年三カ月前の小欄ではこう書いた。<民主党の政策への支持というより、与党への不満というマグマが、大爆発した感がある>▼なんのことはない。民主党を自民党と入れ替えれば同じことだ。前回の政権交代も、今回の民主党の惨敗も、政権自らが招いた“オウンゴール”だった▼その代償は大きかった。藤村修官房長官ら現職閣僚が軒並み討ち死に。菅直人前首相も小選挙区で敗れ民主の議席は三分の一以下に激減した。振り子が極端に動く選挙制度の破壊力をあらためて見せつけた▼自民党の安倍晋三総裁が首相に返り咲く。民主党が決めた二〇三〇年代に原発をゼロにする政策を見直すのか。集団的自衛権の行使容認や憲法改正論議を本格化させるのか。有権者は白紙委任したわけではない。慢心にはしっぺ返しが待っている。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012121601001826.html

投票率59・32%で戦後最低 衆院小選挙区、10ポイント減
2012年12月17日 04時30分

 衆院選小選挙区の投票率は共同通信の集計で59・32%となり、2009年の前回衆院選(小選挙区69・28%、比例代表69・27%)を9・96ポイント下回り、衆院選で戦後最低を記録した。

 これまでの最低は1996年選挙(小選挙区59・65%、比例代表59・62%)だった。期日前投票者数も、前回から13・91%減の1203万9570人に落ち込んだ。

 都道府県別の投票率で最高は島根の65・74%、山形64・86%、山梨63・67%が続いた。最低は高知の53・89%で、青森54・20%、栃木54・71%の順。

 各都道府県選挙管理委員会の発表を独自に集計した。

(共同)
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●絶望を禁じ得ない

2012年12月17日 00時00分06秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/1216/TKY201212160062.html)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012121602000092.html)。

 あ~、嫌な気分だ・・・・・・。
 都民じゃないけれど、宇都宮健児さんの奮闘には頭が下がった。感謝の気持ちでいっぱいだ。記事によると「宇都宮氏は「脱原発」を掲げる市民団体から支援を受けて立候補したが、大きな争点にならなかった」そうだ。東京都だけでなく、衆院選でも同様なのでしょうね、哀しくなります。

 もう一度、

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」

に対して、さて、どう考えればよいのか? 「2020年東京五輪招致の推進を主張し、経営再建中の新銀行東京を存続させる意向を示」す政治家や原発を推進する政治家の名を書く「その人の品格」とは?

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http://www.asahi.com/politics/update/1216/TKY201212160062.html

2012年12月16日20時0分
東京都知事選、猪瀬直樹氏が当選確実

 石原慎太郎前知事の辞職に伴う東京都知事選が16日投票され、新顔で前都副知事の猪瀬直樹氏(66)=自民、公明、日本維新の会支持=が初当選を確実にした。日弁連前会長の宇都宮健児氏(66)=日本未来の党、共産、社民支持=、前神奈川県知事の松沢成文氏(54)ら新顔8人は及ばなかった。

 13年余り続いた石原都政の継承か刷新かが争点となった。石原氏から後継に名を挙げられた猪瀬氏は、都政継承を前面に掲げた。2020年東京五輪招致の推進を主張し、経営再建中の新銀行東京を存続させる意向を示した。

 宇都宮氏は「脱原発」を掲げる市民団体から支援を受けて立候補したが、大きな争点にならなかった。松沢氏は2期8年の前神奈川県知事時代の実績を強調し、新銀行東京の清算を訴えたが、知名度不足が響いた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012121602000092.html

「脱原発」途切れず 雨の国会前1600人
2012年12月16日 朝刊

 衆院選と東京都知事選の投票日直前の十五日、脱原発を目指す市民たちが東京・日比谷に「最後の訴え」に集まった。政党の多さとさまざまな争点がある中で、世論調査の結果は原発を維持する政党の優勢が伝えられるが、参加者らは思いを捨てず、一票に託す。

 冷たい雨に指先をしびらせながら、日比谷公園の「さようなら原発世界大集会」には、主催者発表で約千六百人が訪れた。妻と小学四年の娘と参加した豊島区の男性(52)は「選挙直前だし、いろいろ考えたくて」と初めてこうしたイベントに足を運んだという。

 福島の原発事故で、子どもへの放射能の影響を考え、政治に関心を持つようになった。「次の世代への責任がある。よく考えればどう選択すべきか分かるはずなのに」と選挙情勢に首をかしげる。これまであまり投票には行かなかったが、今回は各候補者の主張を調べて臨む。「子どものために、一番起きてほしくないことを遠ざけるために選ぶ。それは原発と戦争です」

 世田谷区の主婦小島教子さん(55)は「今日ここに来ることで、(脱原発の)仲間が一票でも増えればと願って」と参加した。応援する都知事選候補者のビラを勝手連で配ってきたが、「学生や小さい子どもを持つお母さんたちの関心が薄い。『国が大丈夫と言っているから大丈夫』と簡単に信じている若い世代を守るためにやっているのに」と残念がる。それでも「ここから国と東京を変えていかないと。私たちの思いを実現してくれる人を選んで、育てていくことが大事」と強調した。

 デモの隊列が公園の周りを歩く中、近くのビルでは「脱原発世界会議」で活発な議論が交わされていた。傍聴した練馬区の会社員久保田凡(なみ)子さん(39)は「原発事故で政治に興味を持つ人が増えたのは確か。ネット上では、選挙権のない十代が政治や原発を考えている。今はそれぞれ小さな動きでも、いつか横でつながるはず」と力を込めた。 (小嶋麻友美)
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