東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062802000132.html)。
↑
※勝手ながら、東京新聞の同記事中の図面をコピペさせていただきました。
すいません。クリックすると大きくなります。
2010年2月6日のブログ:
『●有益どころか「危険・損・無意味」・・・最悪』
「京都大学 原子炉実験所の小出裕章先生に言わせれば
「「技術的には危険、経済的には損、資源的には
何の意味もない」プルサーマルです」
関電は大飯原発を再稼働し、いまだに再稼働を続けているだけでも犯罪的なのに、高浜原発の再稼働までするつもりらしい。しかも、MOX燃料によるプルサーマルである。小出さん曰く、「危険・損・無意味」な発電である。とっくに破綻している核燃料サイクル。使用済み燃料プールももうすぐ満タンになるというののに・・・・・・。もう言い飽きたが、本当に「恥ずかしい」。「原子力規制庁による輸入燃料体検査」「地元の理解を得ながら」「経済産業省が地元同意を促すため交付金制度を整備」ってどういうことだ?
『●使用済み核燃料プールが満杯になったらどうするの??』
『●嘘吐きと本音』
『●プルサーマルの無意味さ再び: 核燃サイクルという幻想の破綻』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013062802000132.html】
核燃サイクル 矛盾抱え MOX発注20体 全て搬入
2013年6月28日 朝刊
関西電力は二十七日、フランスから海上輸送された高浜原発3号機(福井県高浜町)のプルサーマル発電用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料は、仏アレバ社に製造を発注した二十体全てと発表した。同日夕までに輸送船から施設内に運び終えた。東京電力福島第一原発事故後、日本へのMOX燃料輸送は初めて。
関電によると、MOX燃料を積んだ輸送船「パシフィック・イーグレット」は二十七日午前七時すぎ、高浜原発の専用岸壁に接岸。燃料の入った輸送容器三基は大型クレーンでトレーラーに積まれ、県などによる放射線検査後、原発施設内に搬入された。今後、輸送容器から取り出して、ピットと呼ばれる水を張った施設に移し、原子力規制庁による輸入燃料体検査を受ける予定。
関電は二十七日午後の記者会見であらためて、MOX燃料の使用時期は未定とする一方、「地元の理解を得ながらプルサーマルを進めたい」と述べた。
◆もんじゅ停止で「つなぎ役」一転
原発で使い終わった燃料からプルトニウムを取り出し再び燃料として使用する核燃料サイクルで、プルサーマルは本命とされた高速増殖炉が実用化するまでの「つなぎ役」と考えられていた。一九九五年の原型炉もんじゅの事故をきっかけに一転、「主役」に仕立て上げられたが、計画は大幅に遅れ、今も先行きは不透明だ。
九九年の高浜原発用MOX燃料の検査データ捏造(ねつぞう)、二〇〇二年の東京電力の原発トラブル隠し、〇四年の関電美浜原発死傷事故などの影響で当初の予定から遅れたが、〇九年に九州電力玄海原発3号機で初の本格的なプルサーマルが始まった。
経済産業省が地元同意を促すため交付金制度を整備したことも追い風となり、四国電力伊方原発3号機や東京電力福島第一原発3号機などでも実施したものの、一一年の福島第一原発事故で計画がストップした。MOX燃料は通常のウラン燃料と比べて制御棒の効果が若干落ちるほか、燃料が溶ける温度がやや低いという安全上の問題も指摘されている。
国や電力業界はプルサーマルの意義を「ウランの有効活用」と強調する。だが高速増殖炉ではウランの利用効率が百倍以上になるとされるのに対し、プルサーマルでは一~二割節約できるだけだ。
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gendai.netの二つの記事(http://gendai.net/articles/view/geino/143086、http://gendai.net/news/view/108212)。
冒険家は本来称えられるべきなのだろう。小心者で空疎な小皇帝・石原慎太郎元「ト」知事はかつて堀江健一さんに因縁をつけた訳ですが、その冒険心の無さを図らずも露見させました(大略 by 本多勝一さん)。辛坊氏が救助されたこと、何よりも良かったと思う。でも、今回の件、単に目立ちたがりだった側面は無いのだろうのか? 24時間テレビに関連してた、との噂もある。準備や訓練の状況は十分だったのだろうか?
一方、あの頃の集団ヒス的状況、思い出すたびにゾッとする。
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)』
「しかし、彼女ら (郡山さんと今井さん) の予想は全く裏切られ、
「自己責任」とばか騒ぎし、醜悪なバッシングの嵐。解放後、
「生まれ故郷に帰るのに「覚悟」が必要」(p.141) な国って、
いったい何?? 解放後の「新たな不安と恐怖」(p.147) は、
拘束時以上だったのではないだろうか・・・。」
橋下徹元「ト」知事も「自己責任」というお言葉がたいそう好きだったように思うのですが、ブログ主の勘違いでしょうか? 他人(公務員や教員、弱者等々)には厳しく自己には甘い様に見えます。
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【http://gendai.net/articles/view/geino/143086】
辛坊さんを襲った9年前の「自己責任論」
2013年6月24日掲載
「高遠さんを追及した言葉を忘れるな!」
「たった2人の命を何百人で救ってくれた。本当に海上自衛隊、海上保安庁の皆さまには感謝しています」「この国の国民であって本当に良かった」――。ヨットで太平洋を横断中に救助されたニュースキャスター、辛坊治郎氏(57)はこう言って目を潤ませた。命が助かったのは喜ばしいかぎり。だがこの一件、美談で終わりそうもない。辛坊氏の過去の発言を非難する書き込みがネット上に噴出している。
04年4月、イラクで高遠菜穂子さんらボランティアの日本人がイラク武装勢力に拘束された。このとき、辛坊氏はテレビで「自己責任」を主張。そのことでヤリ玉に挙がっているのだ。
〈辛坊がイラクで、民間援助にあたり拉致された高遠さんを追及した言葉を忘れるな! 自己責任! 自費で支払えと言ったことを〉〈貴方イラクで人質になった日本人を大上段で「自己責任」と切り捨ててませんでしたっけ?〉とケチョンケチョンである。
元外交官で評論家の天木直人氏も自身のブログで辛坊氏を批判している。
〈思い出すのがイラクで人質になった若者三人に浴びせかけられた
「自己責任論」だ。当時辛坊氏は徹底的に小泉政権の肩を持つ発言を
繰り返していた。その自己責任論者が自己責任を取らなくていいなら
これほどの冗談はない〉
天木氏があらためて言う。
「正確な言葉は忘れましたが、あのころ辛坊氏はイラク戦争に
反対している人々に厳しい態度を取っていました。
人質になるというヘマをしでかすとはけしからん、と言わんばかり
だったのです。彼は時の権力者側に立ちたがる人。だから弱者に
厳しいのです。そもそも今回の航海については、万全の備えや
訓練を積んで出発したかも疑問です。自己責任を振りかざした人が
大勢の尽力によって、イラクの人質たちみたいに助け出されたとは
皮肉で滑稽な出来事。辛坊氏は当分、自己責任論を語れないでしょう」
当然、海自や海保の救出費用は自己負担するのでしょうな。
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【http://gendai.net/news/view/108212】
橋下市長、ドタキャン費用に税金支出「問題ない」
2013年06月26日 18:39 更新
大阪市の橋下徹市長は26日、従軍慰安婦問題やフーゾク活用発言で米国視察が中止となり、そのキャンセル料に公費が使われることについて「市民におわびしなければいけない。道義的な責任を感じている」と述べた。議会では「市長の不用意な発言が訪米中止の原因なのだから、自ら負担すべきだ」と追及されたが、橋下市長は「支出自体に問題はない」と突っぱね、自己負担は否定した。市はキャンセル費用は約69万円としている。
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東京新聞の3つの記事: 「改憲案政党間協議を 自民要請」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061402000129.html)、「自民草案を河野氏批判」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061402000128.html)、「自民「積極的に改憲」 参院選公約」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013062102000122.html)。
ここ数か月、同じことしか言っていない・・・。自公政権の推進する「原発推進・原発再稼働・原発輸出」、「壊憲」、「格差社会」・・・、何一つ市民にメリットがあるものはない。こんな選挙公約でこんな政権が選択されてしまうって、どういうことなのだろう?
『●敦賀原発廃炉に向けて足踏み: 自民党による政治的圧力?』
『●原発推進のために何でもする人たち』
『●もんじゅ: 責任者に責任を取っていただきましょう』
『●冷たい国: 国が経産省前テントひろばの撤去を訴え裁判を起こす』
『●憲法学者vs壊憲派議員、理はどちらにあるのか?』
『●生活保護費切り下げと監視社会を歓迎する社会って・・・冷たい国だ』
『●「成長戦略に「原発の活用」」: あ~恥ずかしい政権、恥ずかしい国』
『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」: 東京電力原発人災と自殺には因果関係あり』
『●アベノミクスの宣伝に騙されて彼らに投票してしまえば、待っているのは格差社会』
『●再び原発人災が発生した時、原発推進派議員に何ができるのか?』
『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、さらに「死の商人」へ: どうやら「恥」という概念は無いらしい』
『●反原発派の声が政治に反映されない訳である』
『●原発推進派がやっていることこそ「恥」』
『●破廉恥な行為: 「首相自ら途上国への原発セールスに駆け回る」』
『●「真っ当に憲法を考えている政党はどこだ?」『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号)について』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061402000129.html】
改憲案政党間協議を 自民要請
2013年6月14日 朝刊
衆院憲法審査会は十三日、各党がこれまでの議論を総括し、現行憲法の章ごとに検証を進めた今国会での審議を終えた。自民党は夏の参院選後をにらみ、次のステップとなる改憲原案をつくるための政党間協議に入るよう各党に要請した。民主党は慎重な姿勢を示し、共産党は反対した。 (岩崎健太朗)
改憲論を主導する自民党の中谷元氏は「早期に、改憲案について各党間で協議に入るべきだ。各党がそれぞれの草案をたたき台に条文を修正していく手法が考えられる」と提案した。
同党の船田元氏も、国民投票の投票年齢(十八歳)の確定など、国民投票法で積み残された課題の解決を急ぐ考えを強調。「その後はいよいよ改憲原案を作成する作業にかかる。各党がどこを改憲するのか、しないのか、具体的に条文で示してもらいたい」と呼び掛けた。
これに対して、共産党の笠井亮氏は「いきなり、今後どうするかを審査会の場でやるのは非常に遺憾。各党の議論を吟味すべきだ」と反対した。
民主党の武正公一氏は「引き続き丁寧な合意形成に努めるべきだ。国民が望む国政の諸課題全体のバランスを見つつ、取り組む必要がある」と、慎重な考えを示した。公明党の斉藤鉄夫氏も党内で意見が分かれる条文があるとして「党内議論を加速させたい」と述べるにとどめた。社民党は衆院での議席が足りず、憲法審査会に参加していない。
審査会終了後、保利耕輔会長(自民)は「どのように進めていくかということ自体が、われわれの問題点だ」と指摘。「(改憲発議に必要な衆参両院の総議員の)三分の二を集めることは容易ではなく、慎重にやらないといけない」と話した。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061402000128.html】
自民草案を河野氏批判
2013年6月14日 朝刊
自民党の河野太郎氏は十三日の衆院憲法審査会で、同党が昨年まとめた改憲草案について「憲法の名を借りて、国民の権利を制限する方向に安易に行くことは断固反対を申し上げたい」と批判した。
河野氏は、憲法の在り方として「多くの国民が歴史を通じて、国家権力にたがをはめてきた」と説明。「権利を制限し、義務を課すのは、今の日本にはふさわしくない」と指摘した。
さらに、草案に「家族の助け合い義務」が盛り込まれたことも疑問視。元衆院議長の父・洋平氏への生体肝移植の経験を話し「いいことをしたと思うが、それができる人もいれば、できない人もいる。家族は助け合うべきだが、道徳を憲法で定義するのは少し違う。個人に任せるべきものだ」と述べた。
草案への身内からの手厳しい批判に、自民党の衛藤征士郎氏は「憲法が国民を抑えつけ、拘束するという観念で言っているが、ちょっと違う」と反論した。
憲法論議で自民党と対立する共産党だが、同党の笠井亮氏は「河野さんに共感する。自民党の中にもいろいろ議論があるとあらためて感じた」とエールを送った。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013062102000122.html】
自民「積極的に改憲」 参院選公約
2013年6月21日 朝刊
自民党は二十日、夏の参院選公約を発表した。「広く国民の理解を得つつ、憲法改正原案の国会提出を目指し、憲法改正に積極的に取り組む」と改憲の決意を強調。原発政策では、国が責任を持って再稼働を進める姿勢を明確にした。
経済政策では、今後十年間の国内総生産(GDP)成長率を実質2%とする目標を掲げた。安倍晋三首相(党総裁)が「三本の矢」で打ち出す経済政策を推進する。
憲法は公約の最後の柱として記載。自衛権の明記や国防軍の保持など党の改憲草案から十項目を抜き出して列挙した。
安倍首相は九六条を改憲し、改憲の発議要件を衆参両院の三分の二以上から過半数に緩和すると訴えている。公約でも「主権者である国民が『国民投票』を通じて憲法判断に参加する機会を得やすくした」と九六条改憲の必要性を強調。ただし、公明党などへの配慮から九六条の先行改憲には触れなかった。
原発政策では「国が責任を持って、安全と判断された原発の再稼働については、地元自治体の理解が得られるよう最大限の努力をする」と表明。当初は「中長期的にバランスのとれたエネルギー戦略を構築する」との表記にとどめ、再稼働には直接触れない方針だったが、原発維持の姿勢を鮮明にした。
環太平洋連携協定(TPP)交渉参加では「守るべきものは守り、攻めるべきものは攻めることにより、国益にかなう最善の道を追求する」と説明。昨年の衆院選公約では「『聖域なき関税撤廃』を前提にする限り、交渉参加に反対」としたが、首相が交渉参加に踏み切ったため転換した。
自民党は首相の交渉参加表明の際、コメや麦など農林水産分野の重要五分野などの「聖域」が確保できない場合には交渉からの脱退を辞さないと決議した。こうした内容は総合政策集「Jファイル」には記載されたが、公約本体には盛り込まなかった。
財政健全化に関しては、国と地方を合わせた基礎的財政収支(プライマリーバランス)を二〇二〇年度までに黒字化する目標を堅持したものの、具体的な歳出抑制策は示さなかった。消費税についても一四年四月の税率引き上げには触れずに「全額、社会保障に使う」と説明するにとどめた。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題では「名護市辺野古への移設を推進」と明記。地域公約で「県外移設」を掲げた沖縄県連とねじれを抱えたまま参院選に臨む。
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gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/142948)、asahi.comの社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、6月18日)、東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061902000107.html)、そして神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002818.php)。
「元外務審議官の田中均氏のインタビュー記事(12日付毎日新聞)に激高し、フェイスブックに「彼に外交を語る資格はありません」と書き込んだ」そうだ。また、以前にもブログで取り上げましたが、「渋谷で都議選の応援演説を行った安倍首相は9日、自身のフェイスブックとツイッターに「聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してましたが、かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました」などと投稿」しています。
『●原発推進派がやっていることこそ「恥」』
「エネルギー「白書は政府が毎年度出す「公式の記録」だが、
東日本大震災後の脱原発の動きをほぼ消し去っている」そうだ。
まったく「恥」とか、「恥ずかしい」とかいう概念は無いのかな?
「TPPや原発に反対していた人たち」と、
一体どっちが「恥ずかしい大人の代表たち」だ?」
なんか、安倍首相や自公政権の言っていることは支離滅裂だと思うんですが・・・・・・でも、都議選の結果などを眺めていると、それが支持されているようなのですから、ますます意味が分かりません。
昔、NHKに圧力をかけるという事件があって、そのことを思い出しました。
『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)』
「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、
「言論・報道の自由」という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、
それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。
たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの
安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞
西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、
最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と
文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは
「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での
〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」
『●『官僚とメディア』読了(3/3)』
「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって
行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。
「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、
安倍晋三・自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、
・・・などと放送中止を求める発言もした」。
「中川はNHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている。
これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、
無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。
辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉は
どうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を
着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/142948】
安倍首相 異常で異様な言論弾圧
野党はなぜ黙っているのか!?
<元外交官の論評に逆ギレ>
コイツ、大丈夫なのか。誰もが唖然としたのが安倍首相のフェイスブックだ。元外務審議官の田中均氏のインタビュー記事(12日付毎日新聞)に激高し、フェイスブックに「彼に外交を語る資格はありません」と書き込んだ一件である。
田中均氏といえば、2002年の小泉訪朝の際に、北とのパイプ役になった人物だ。北との融和路線を模索し、日朝共同宣言を後押しした。強硬路線だった安倍とは当時から対立しているのだが、それにしたって、安倍の過剰反応にはビックリしてしまう。田中氏が語ったのはごくごく当たり前の論評だからだ。
「安倍晋三首相の侵略の定義や河野談話、村山談話を
そのまま継承するわけではないという発言や、麻生副総理らの
靖国参拝、日本維新の会の橋下徹共同代表の従軍慰安婦についての
発言などで、(日本は)いわゆる右傾化が進んでいると思われだしている」
「飯島さんの訪朝がスタンドプレーだとは言わないが、そう見られてはいけない」
「日本が自己中心的な、偏狭なナショナリズムによって動く国だ
というレッテルを貼られかねない」
別に田中氏の肩を持つわけじゃないが、主張はいちいち、もっともだし、的外れであったとしても、言論の自由だ。なのに、安倍は「外交を語る資格がない」と田中の言論活動そのものを否定した。「外交官として決定的判断ミス(をした)」とも書き込み、ヒステリックに騒いだ。これはどう考えたって異常だ。
「安倍さんは興奮すると、抑えられなくなってしまう。とくに中国、
北朝鮮にはナーバスで、“脅しに屈しない”などと騒いだりする。
今度も、そんな危うさが見えてしまった」
与党関係者ですら、こう言っているのだ。当の田中氏にコメントを求めると、「この件では取材に対応しないことにしている」とスタッフが答えた。元外交官の天木直人氏はこう言った。
「言論を否定するような書き込みは論外ですが、安倍首相に
してみれば、痛いところを突かれたのも間違いない。本当は飯島訪朝で
拉致問題を進展させたかったのに米国に釘を刺されて、動けなくなった。
そこをよりによって拉致問題で対立してきた田中氏に突かれたものだから、
余計に冷静さを失ったのでしょう」
いずれにしたって、安倍の書き込みは致命傷だ。世界はますます、奇異の目で見るだろうし、野党は国会で徹底追及し、平気で言論弾圧する最高権力者を追放しなければウソである。================================================================================
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit2、6月18日】
2013年6月18日(火)付
首相の反論―異論受けとめる度量を
「彼に外交を語る資格はありません」
安倍首相がフェイスブック(FB)に書き込んだ一言が波紋を広げている。
「彼」とは、日本人拉致問題で北朝鮮との交渉経験をもつ田中均元外務審議官のことだ。
元外交官とはいえ、いまは民間人である。一国の首相がネットで個人攻撃を繰り広げる光景は、尋常ではない。
発端は毎日新聞に掲載された田中氏のインタビューだ。
田中氏は、河野談話や村山談話をめぐる首相の発言や、閣僚の靖国参拝、橋下徹・大阪市長の慰安婦発言などを挙げ、「(日本は海外から)右傾化が進んでいると思われ出している」と懸念を示した。
首相のFBは、これへの反論として書かれたものだ。ただし、右傾化問題には触れず、02年にあった田中氏との意見対立を紹介している。
北朝鮮から一時帰国した拉致被害者5人を送り返すかどうかをめぐり、当時、外務省で交渉当事者だった田中氏は「返すべきだ」と主張した。一方、官房副長官だった安倍氏は「日本に残すべきだ」と判断。結局、小泉首相の決断で日本にとどまることになった――。
安倍氏は「外交官として決定的判断ミス」と指摘し、田中氏に外交を語る資格はない、と決めつけた。
だが、この批判は筋違いだ。
田中氏は外交官として、政治家が決断するための選択肢を示したのであり、小泉首相が下した最終的な結論にはもちろん従っている。
そもそも、この問題と田中氏が指摘した右傾化問題とどういう関係があるのか。
安倍政権になってから日本を見る海外の目が厳しくなったという指摘は、首相にとって愉快ではなかろう。
だが、首相がこんな態度をとれば、耳に痛い意見は届きにくくなる。それで正しい判断ができるだろうか。
外交に限らず、政策論議は自由闊達(かったつ)に行う。民間の意見にも耳を傾ける。その上で最終決断は首相が下す。それこそ、民主主義国の強さだろう。
首相は5月の国会答弁で、特定の集団をおとしめたり暴力や差別をあおったりするヘイトスピーチ(憎悪表現)が増えていることについて「どんなときも礼儀正しく、寛容で謙虚でなければならないと考えるのが日本人だ」と語った。
異論も取り込んで政策の厚みを増していく。首相にはそんな度量がほしい。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013061902000107.html】
首相、元外務官僚をFBで非難 党内外から批判相次ぐ
2013年6月19日 朝刊
安倍晋三首相が交流サイト「フェイスブック」で元官僚を名指しで非難する異例の書き込みを行い、民主党の細野豪志幹事長との批判合戦に波及している。与党内からは首相に自制を求める声が出ている。
首相は十二日、フェイスブックへの書き込みで、二〇〇二年に拉致被害者五人が「一時帰国」した際、北朝鮮に帰すべきだと主張した田中均・元外務審議官を「外交官として決定的判断ミスと言える。それ以前の問題かもしれない。彼に外交を語る資格はない」と厳しく非難した。
細野氏は十五日、フェイスブックで、首相の田中氏批判を取り上げ、「最高権力者が持つ強大な権力を考えた時に、あのような発信は自制すべきだ」と求めた。「自民党には首相の発信をいさめる人すらいない」とも書き込んだ。
すると、首相は細野氏への批判をまたもフェイスブックで展開。細野氏について「的外れな批判。私の厳しく的確な反論を封じようとの意図だ」と書き込むと、今度は細野氏が「首相自身が的外れな回答をしている。私が懸念するのは表現の自由だ」と反発した。
首相は以前にもフェイスブックの書き込みで、記者や街頭活動中の市民団体を非難したことがある。田中氏をめぐる応酬も収まる気配はない。
自民党の小泉進次郎青年局長は十八日、首相の田中氏に関する書き込みについて「個人の名前を挙げて反論、批判はすべきでない」と記者団に強調。「首相が何をやっても批判されるのは宿命。(首相としての)結果を出すことに専念した方がいい」と求めた。
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【http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002818.php】
ニュース・コメンタリー (2013年06月15日)
「左翼のクソ」に「シャラップ」
日本で要人の失言が相次ぐわけ
数週間前に橋下徹大阪市長の従軍慰安婦発言が波紋を広げたことは記憶に新しいが、今週もまた政府要人の失言が相次いだ。しかも、今回のその内容は、少々次元が違う。次元が低いのだ。
まずは安倍首相。渋谷で都議選の応援演説を行った安倍首相は9日、自身のフェイスブックとツイッターに「聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してましたが、かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました」などと投稿した。首相の隣で演説をしていた団体は左翼団体ではなく、TPP交渉参加に反対する市民団体だったと言われている。
首相はその書き込みを一旦は削除したが、既にそれがリツイートなどで広がっていることを知ったためか、再びそれをあげなおしたという。
続いて、復興庁の水野靖久参事官が、福島県の被曝対策に取り組む市民団体の集会に出席後、「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。感じるのは、相手の知性の欠如に対する哀れみのみ」と匿名のアカウントでツイッターに投稿していることが明らかになり、13日、復興庁は水野氏を被災者支援担当から外す処分を行った。
そして極めつけは、先月22日にジュネーブで開かれた国連の拷問禁止委員会でのこと。日本が行っている死刑や被疑者の長期勾留などにアフリカ・モーリシャスの委員から、「日本は中世か」と問われたことに対し、外務省から派遣されている上田秀明人権人道大使が「shut up!(黙れ!)日本は人権先進国の一つだ。」と発言していたことが明らかになった。
失言にもいろいろあろうが、今週はTPPに反対したり、被曝対策に取り組む市民を「左翼のクソ」呼ばわりしたかと思うと、日本の前時代的な刑事司法制度を笑われて「シャラップ」と言い放つ始末である。
なぜ要人の失言が後を絶たないのか。そしてまた、なぜ失言の中身がこうも低次元なのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
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gendai.netの二つの記事(http://gendai.net/news/view/107551、http://gendai.net/news/view/107921)と東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013062102000153.html)。
自民党が目指す社会が垣間見える。
『●働くとは何か? 死ぬために働く・・・・・・』
『●「利益率の向上」だけのために働かされる・・・・・・』
『●企業の貯金250兆と「働くとは何か?」』
『●格差社会を助長するトンデモな「ト」理論=トリクルダウン理論』
『●アベノミクスの宣伝に騙されて彼らに
投票してしまえば、待っているのは格差社会』
『●働くとは何か?: 「社員は「定額使い放題」へ」』
『●メルマガ【 PUBLICITY 】紹介: 古川琢也さん『ブラック企業完全対策マニュアル』』
「基地に苦しめられる沖縄県民だったら、故郷を失った福島県民だったら、いま政治に何を求めるのか。そんな想像力こそが、政治の根本的なねじれを解消させる鍵なのだろう」。でも、都議選の結果を見ると、そういう想いは選挙民の耳には届かないようだし、こんな理不尽な政治をやり続ける自公政権が続くのだろう・・・。選挙民の理不尽な選択だ、とブログ主は思う。
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【http://gendai.net/news/view/107551】
ワタミ会長、首相との2ショット写真で袋叩き
2013年06月11日 19:35
7月の参院選に自民党から出馬するワタミ会長・渡辺美樹氏(53)が公開した1枚の写真をめぐり、ネット上で大ブーイングが起きている。
渡辺氏は10日、自民党本部で行われた公認式に出席。安倍首相とガッチリ握手を交わし、その“記念写真”をフェイスブックにアップした。ところが、その直後から、ネット上ではこの写真への罵詈雑言があふれた。
ワタミが展開する居酒屋「和民」といえば、女性社員の過労自殺が労災認定され、一部で「ブラック企業の代表格」ともっぱら。12年には「ブラック企業大賞」の「市民賞」を受賞した。
ネット上では、「渡辺氏が当選したら、まともな生活ができない世の中になるな」「ブラック企業が非ブラックの公認を受けてしまった」といった批判が相次いでいる。
また、その矛先は自民党にも向けられ、「彼を公認している間は絶対に自民には投票しないからな」「自民党悲願の国民総奴隷化が一段と加速するね」など厳しい目が向けられている。揚げ句、「ありがとう“和民党”」と、自民党と和民を文字って揶揄する声まで上がっている。
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【http://gendai.net/news/view/107921】
国会で告発されたワタミの“ブラック労働実態”
2013年06月20日 10:41
入社2カ月で社員が過労自殺するなど、かねて「ブラック企業」の評が絶えない居酒屋チェーン「ワタミ」。その劣悪な労働実態が国会で暴露され、改めて「ヒドい」と問題視されている。
18日の参院厚労委員会で質疑した日本共産党の田村智子参院議員によると、ある元正社員のケースでは、残業時間が“過労死ライン”とされる45時間を超えた月が2年間で6カ月あり、ひどい月は残業が80時間を超えたという。おまけに「重複等調整」など訳の分からない名目で数万円が差し引かれていたらしい。
過労自殺した女性社員は月140時間、2カ月で227時間の残業を強いられていた。休日も渡辺美樹会長の著作の学習を強いられた揚げ句、レポートの提出を求められたという。
渡辺氏は5月末、公式HPで「ワタミはブラック企業ではない」「12年度の時間外労働は月平均38・1時間」などと主張したが、年間にすると残業時間は456時間にもなる。年360時間までと定める厚労大臣告示を100時間も上回っている計算だ。
そんなブラック企業オーナーを7月の参院選で担ぎ出す自民党。有権者はどう見ているか。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013062102000153.html】
【コラム】
筆洗
2013年6月21日
「ねじれ」を解消してこそ、政治の安定が実現できる-。参院選に向け、きのう自民党が決めた公約の冒頭に、安倍晋三総裁の言葉が掲げられている▼とにかく、衆参のねじれを解消しなくては、思うような政治ができない。だから負けるわけにはいかないと。では、これらのねじれは、どう解消するつもりなのか▼まずは沖縄の米軍基地。公約には「普天間飛行場の名護市辺野古への移設を推進」と書いてある。だが、沖縄県連はあくまで「県外移設」を掲げるという。内か外か。ねじれもねじれたり、百八十度違う。必ずどちらかが反故(ほご)になるという、矛盾の見本のような公約だ▼原発をめぐっては、福島県連の公約は「県内の原発はすべて廃炉」。再稼働を進める構えの中央とは、明確に一線を画す。かつて県連幹事長として原発推進に努めた斎藤健治県会議長は、話す▼「何十頭もの乳牛が餌も与えられず、牛舎につながれたまま死んでおり、腐乱していた。地獄のようだった。あんな光景を見たら、とんでもないことを推進してきたと、反省せざるを得ない」▼斎藤議長は、ねじれの原因を「被害に遭った者とそうでない者の差」だという。基地に苦しめられる沖縄県民だったら、故郷を失った福島県民だったら、いま政治に何を求めるのか。そんな想像力こそが、政治の根本的なねじれを解消させる鍵なのだろう。
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY201306070060.html)。
都議選の結果、大変に残念でした。ますます自公政権が増長すると思うと、ウンザリ。愚痴を言ってもしょうがないので・・・・・・。
日本で最も優れたフォトジャーナル『DAYS JAPAN』の広河隆一編集長が、次の編集長を公募するそうだ。とても残念だ。
個人的には、綿井健陽さんか安田純平さん、長倉洋海さん、豊田直巳、森住卓が良いな。さて、どんな新編集長だろう、楽しみだ。
『●DAYS JAPANに支援を』
『●DAYS JAPANに支援を(再)』
『●DAYS JAPANからのメール』
『●『DAYS JAPAN(2010年2月号)』読了』
『●『DAYS JAPAN(2010年3月号)』読了』
『●『DAYS JAPAN(2010年4月号)』読了』
『●上関原発反対! ~祝い島島民の会blog~』
『●『DAYS JAPAN(2010年5月号)』読了』
『●原発絶対断固反対!』
『●『細木数子 魔女の履歴書』読了+α』
『●『DAYS JAPAN』(2010年12月号)読了』
『●『DAYS JAPAN』(2012年8月号)読了』
『●『DAYS JAPAN』(2012 NOV,Vol.9,No.12)についてのつぶやき』
『●『DAYS JAPAN』(2012 DEC,Vol.9,No.13)についてのつぶやき』
『●『DAYS JAPAN』(2013 JAN,Vol.10,No.1)についてのつぶやき』
『●『DAYS JAPAN』(2013,FEB,Vol.10,No.2)についてのつぶやき』
『●『DAYS JAPAN』(2013,MAR,Vol.10,No.3)についてのつぶやき』
『●福島菊次郎91歳の写真集『証言と遺言』、届く』
『●『DAYS JAPAN』(2013,APR,Vol.10,No.4)についてのつぶやき』
『●『DAYS JAPAN』(2013,MAY,Vol.10,No.5)についてのつぶやき』
『●『DAYS JAPAN』(2013,JUN,Vol.10,No.6)についてのつぶやき』
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【http://www.asahi.com/national/update/0607/TKY201306070060.html】
2013年6月9日13時21分
広河隆一氏の「DAYS JAPAN」、編集長を公募
【上原佳久】戦争や社会問題の現場に肉薄する月刊報道写真誌「DAYS(デイズ) JAPAN(ジャパン)」(広河隆一編集長)が今月から、後任の編集長を公募する。学歴・年齢・国籍・話す言語、いずれも不問。応募資格は「世界のフォトジャーナリストが作品を発表する舞台を守る志のある人」(広河編集長)だ。
同誌は2004年3月、「一枚の写真が国家を動かすこともある」と表紙にうたい創刊。イラク戦争の悲惨さを伝える写真特集などを掲載し、評価を高めた。米グラフ誌「ライフ」が休刊し、海外の報道写真家が作品の売り込みに事務所を訪れることもある。
一時は部数低迷で廃刊の危機にさらされたが、2万部まで持ち直した。定期購読者1万人に支えられ、黒字を確保している。
創刊以来の責任編集者で社長も務める広河さんは今年、70歳を迎える。健康に不安を抱え、「体力と経営に余裕があるうちに次世代に託したい」と編集長交代を決めた。20日発売の7月号で異例の公募を告知する。
志望者には、目指す雑誌の姿を形にした見本誌をつくって、応募してもらう。使う写真はオリジナルでなくてもよく、読者に訴えかける写真や見出しの言葉を選ぶ力を確かめたいという。海外にも、応募を呼びかける。
締め切りは11月1日。定期購読者による投票で候補を絞り、書店員と大学教員らによる最終審査で、次期編集長を決める。適任者なしと判断された場合、廃刊の可能性もあるという。
広河さんはチェルノブイリ原発事故を追い、現地を50回以上取材した報道写真家だが、後任は写真家である必要はないという。「DAYSは写真ファン向けではなく、世界で何が本当に起きているのか知りたい人のための雑誌。ジャーナリズムを受け継いでくれる人の応募に期待したい」
問い合わせは同誌受付係(電話03・3322・0233)へ。
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『DAYS JAPAN』(http://www.daysjapan.net/)の最新号について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
ブログ主のお薦め記事は、斎藤美奈子さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0c58925fcace3ecc668bc445318ce9e0)【OUTLOOK 参院選を控えたあの党はいまどうなっている?】、「次の衆院選までの「冬の時代」をどうしのぐのか。長期戦の覚悟を決めたよ、私は」。
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■『DAYS JAPAN』(2013,JUL,Vol.10,No.7) / 雨の中到着。「本誌購読料の一部は原発被災地の子どもたちの健康支援に使われます」「一枚の写真が国家を動かすこともある」「人々の意志が戦争を止める日が必ず来る」。新編集長募集!! 「次世代DAYS」コンテスト。特集「憲法」
■『DAYS JAPAN』(2013,JUL,Vol.10,No.7) / トシフミ・キタムラ氏写真【「反原発国会大包囲」参院選前に6万人抗議】。広河隆一さん【甲状腺がん、18歳以下「確定」12人、疑い15人】、「今一度メディアに問う」「全国で甲状腺がん多発?」「多発の原因」「誤診の可能性」
■『DAYS JAPAN』(2013,JUL,Vol.10,No.7) / 伊藤真氏(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/a21cc5f9cf7787de3d99b1ef135fe526)【第一部 日本国憲法】、「立憲主義はどこへ」「平和主義から戦争の出来る国へ」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C0%EF%C1%E8%A4%CE%A4%C7%A4%AD%A4%EB%B9%F1)
■『DAYS JAPAN』(2013,JUL,Vol.10,No.7) / 【第二部 沖縄から問う憲法】。前泊博盛氏【「主権なき国家」の現実】。大田昌秀氏(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/85f4a6d1ce1a0b1af7acadddd083ef26)【沖縄から見える憲法のこころ】
■『DAYS JAPAN』(2013,JUL,Vol.10,No.7) / 管野千代子氏【すばらしき飯館村の日々 ――原発事故が奪っていった暮らし――】。斎藤美奈子さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/0c58925fcace3ecc668bc445318ce9e0)【OUTLOOK 参院選を控えたあの党はいまどうなっている?】、「原発の再稼働、TPPへの交渉参加、普天間基地の辺野古移転、憲法96条の改定。・・・ますますやりたい放題に」「と、あれこれ見てくると、参院選の結果はほぼ見えている。絶望的? まあ、たしかに。でも絶望は何も生まない。あとはせめて政権与党の暴走をひとつひとつくいとめていくしかないですね。次の衆院選までの「冬の時代」をどうしのぐのか。長期戦の覚悟を決めたよ、私は」
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『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、藍原寛子さん【東電が交渉の場で発言 「原発を続けたい」】。
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■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / ようやく開封。「参院選特集 真っ当に憲法を考えている政党はどこだ?」。【政党10団体「憲法」アンケート】。福島みずほ社民党党首インタビュー【「二大政党制では戦争を止められない」】。壊憲反対(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%CA%A1%C5%E7%A4%DF%A4%BA%A4%DB)
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 取材班【新大久保デモで暴力沙汰に発展 在特会の桜井会長を逮捕】。言論の自由もヘッタクレもない暴力集団(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f00bcec5ab16103b4852ed458cc72bf3、http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/cf6d40113805a963c76ad92330fd50b3)
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 阪上武氏【関電が地震動試算を発表 大飯原発の運転継続を容認か】。関電に好き勝手やらせていいのか? 原子力「規制」委員会(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/081f66c7be5322be2c851d59b4808c47)が規制の役割を果たさず。「規制」どころか「推進」
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 藍原寛子さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/116d38d759135c3802eda7be7de957ba)【東電が交渉の場で発言 「原発を続けたい」】。3.11原発人災の当事者が言うことか! 自民党と同じで、責任感のかけらもない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/816acd8402d4a2f75d12e2375e2d8115)
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 平井康嗣編集長【本試編集長が見た福島第一原発 最初に水素爆発した1号機に3メートルまで接近、過酷な収束・廃炉作業を実験】。まさのあつこ氏【存在意義が高まる一方で、存在感は低下 護憲・社民党の声は国民に届くのか】
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / マクレーン末子氏【「いつも低価格」で儲けるウォオルマートは「いつも低賃金」 従業員が株主総会会場外で劣悪な労働条件の改善要求】(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1c8146655f5f12d16d91571f287b316a)。ブラック企業(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/4c1828721a3d68184a6c912ea1bcc1a4)
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 矢崎泰久さん【発言2013】、「腰を抜かすほど驚いて、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ・・」・・民主主義の大敵は投票に行かないことだ・・。・・とにかく投票に行く。このことによってしか、悪政は拒否できない・・棄権は危険だ!」
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 青木理さん【司法を正す第3回 賢明な中小企業を潰す検察の無理筋捜査】、「多くの人の溜飲が下がってしまうかもしれない。だが、・・検察とは、いかにも世間受けしそうなストーリーを紡ぐのが巧みな組織だからである」
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 中嶋啓明さん【審理を尽くさない倉澤氏の憶測判決 三鷹痴漢冤罪】、「一貫して無実を訴えている裁判・・東京地裁・・倉澤千巌裁判官は・・弁護側の主張を真摯に検討することがないまま・・有罪判決を言い渡した。・・メディアの現状は残念ながら、権力チェックとは程遠いのが現実・・」
■『週刊金曜日』(2013年6月21日、948号) / 岩本太郎さん【日隅さんの意志を継ぎ「情報流通促進賞」を市民や団体に贈呈】。1年前に亡くなった日隅一雄さん(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7ca94be4529ab96d2c70076af49cea5d、http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b1b41cfc328a4089b1a43597e627ffd3)
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東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013061402000134.html)。
『●『世界が完全に思考停止する前に』読了』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)』
『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)』
『●『だまされることの責任』読了(2/3)』
『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)』
『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了』
『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(2/2)』
『●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(4/5)』
『●見損ねた』
『●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(1/3)』
『●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(2/3)』
『●『松嶋×町山 未公開映画を見る本』読了』
『●靴を投げられたブッシュ氏のいま』
『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了』
『●ビンラディン暗殺・私刑に喝さいを叫ぶ国民』
アメリカによるイラク侵略戦争後に、こんなことが起きているなんて知らなかった。「検問所の頼みの綱となった▼が、すべてはペテンだった。ADEの正体は、千数百円で米国から仕入れた玩具。エックス線で調べれば、ろくな部品も入っていないと分かるシロモノ」・・・・・・侵略され、詐欺師にコケにされ、「欺瞞」による悲劇が続くイラク。「「犬」に靴を投げつける」くらいでは、とても気がおさまらないでしょう。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013061402000134.html】
【コラム】
筆洗
2013年6月14日
ADEは、まさに夢のような機械だ。「魔法の杖(つえ)」とすら呼ばれた。片手で楽に使える大きさなのに、爆弾だろうが違法薬物だろうが、危険な物なら何でも探知できる▼しかも、値段は初期型で数十万円、最新型でも四百万円前後。テロ対策で高性能の探知機が求められる世界にあって、売れぬはずがない。英国の会社は三年ほどで七千台を売りさばいた。うち六千台は爆弾テロに苦しむイラクに輸出され、検問所の頼みの綱となった▼が、すべてはペテンだった。ADEの正体は、千数百円で米国から仕入れた玩具。エックス線で調べれば、ろくな部品も入っていないと分かるシロモノだ。これで七十億円以上も荒稼ぎした英国人のマコーミック被告に先月、詐欺罪で禁錮十年の実刑判決が言い渡された▼しかしなぜ、こんな商売がまかり通ったのか。イラクの高官は、億単位の賄賂を手にしたといわれる。だとすれば、詐欺と汚職のため、多くの命が危険にさらされたことになる▼英国の哲学者ホッブズは「力と欺瞞(ぎまん)は戦争において主要な美徳だ」と指摘した。なるほど、戦争に詐欺の類(たぐい)はつきものだ。イラク戦争を正当化した「大量破壊兵器の保有疑惑」も結局は欺瞞だった。そう主張した某国の指導者は、裁かれもしていないが…▼イラクでは今月に入って既に百八十人以上が、爆弾テロなどで死んでいったという。
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asahi.comの「社説 脱原発政策―廃炉促進へ専門機関を」(http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup、6月3日)、東京新聞の一連の記事(「コラム筆洗」http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013060302000117.html、「【社説】週のはじめに考える お地蔵さんはなぜ怒る」http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060902000107.html、「原子炉など処分場未定 中程度汚染 事業者も決まらず」http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013061102000100.html、「核燃料取り出し 20年度前半にも 課題山積のまま 前倒し」http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013061102000101.html、「【社説】福島廃炉計画 言葉より成果を見たい」http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013061202000159.html、「もんじゅ研究、継続を確認 文科省部会、推進の方針変えず」http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061201001965.html)。
税金投入には反対ではない。でも、まず、電力会社と自民党(元)議員の責任を明確化すべきだ。原子力ムラ住人の責任の明確化を。税金の投入の前に、彼らに経済的な責任も取らせるべきである。処理法も処分法もないのに、いまだに原発推進を図り、輸出までするような破廉恥なマネはやめてほしい。
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【http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup、6月3日】
2013年6月3日(月)付
社説
脱原発政策―廃炉促進へ専門機関を
できるだけ早く、原発に頼らないエネルギー社会をつくる。
福島の原発事故を経験して、多くの人たちがその思いを強くした。
ただし、原発の後始末はやっかいだ。強い放射能に汚染された構造物や使用済み核燃料の処分には、時間もお金もかかる。技術的な課題も多い。電力会社は、負担の重さから廃炉に二の足を踏みがちだ。
■先送りへの懸念
こうしたなか、経済産業省が廃炉を促す環境づくりに乗り出した。廃炉にともなう損失の計上をめぐって、会計処理を弾力化させる見通しだ。
方向性には賛成する。ただ、これだけで原発の処理が一気に進むわけではない。
廃炉の決定や放射性廃棄物の管理・処理を、国が主導する仕組みに改めなければならない。あわせて、業務を担う専門機関の設立も検討すべきだ。
日本は原発について「国策民営」をとってきた。原発は各社の資産であり、廃炉も使用済み燃料の取り扱いも、一義的には事業会社が責任を負う。
事業者は巨額の建設費を回収するために、原発を極力長く使い、その間に廃炉費用を積み立てるのが前提だった。
だが、事故を機に状況は大きく変わった。
日本原子力発電の敦賀原発2号機(福井県)は建屋の真下を活断層が走っていると、原子力規制委員会から認定された。今後も、新しい知見にもとづく規制基準を満たすことができず、廃炉を前倒しで求められる原発が出てくる。
ところが、電力会社の経営は厳しい。火力発電の燃料代がかさみ、大手10社の3月期決算では原発を持つ9社のうち8社が赤字となった。純損失の合計は1兆6千億円近くに達する。
このままでは、事業者の経営上の問題から、廃炉が先送りされるおそれがある。
経産省が廃炉に対する特例を設けるのも、そのためだ。
事業者が当初の計画より早く原発を閉める場合に、費用の積み立て不足や資産価値の目減りによる損失を、複数年度に分割して計上するのを認める方針という。
■世界では政府が関与
世界を見渡すと、原発が国営だったなごりもあり、後処理に政府が関与する体制が目立つ。
最終処分場の候補地選び、核不拡散やテロ対応など、国内外において粘り強い交渉や協調が求められるからだ。
たとえば、英国は05年に「原子力廃止措置機関(NDA)」を設立し、原子力関連施設の解体にともなう政策や監視体制を一元化した。
実際の廃炉は、国際入札を経て事業者を選び、ライセンスと目標を与え、運営が非効率にならないようにしている。使用済み核燃料のリサイクルで生じるプルトニウムの管理・処分も、NDAの管轄だ。
ドイツでは、電力大手が所有する原発は自己負担での廃炉が前提だ。このため、メルケル政権が原発全廃を決めると、複数の社が政策変更による廃炉で損害が生じるとして、国に賠償を求める訴訟を起こした。
一方、旧東独圏内にある老朽原発を主な対象とする廃炉専門の国営企業(EWN)があり、こちらは政府が廃炉を担う。
そこで、電力大手も実際の廃炉作業では、将来の廃炉ビジネスをにらんで業容拡大をはかるEWNに委託するか、自ら取り組むか、損得をはかりながら両にらみで模索している。
■税金の投入も選択肢
日本でも、原発の後始末を進めるには、会計処理の弾力運用だけでは不十分だろう。
福島事故を教訓にすれば、新しい規制基準をクリアしても、事故の際の住民避難が現実的に難しい原発などは閉じていく必要があるからだ。
廃炉の決定権が事業者側にある限り、こうした原発の廃炉は進まない。
まず国が廃炉に関与するルールを定める。そのうえで、海外とも知識や情報を共有する専門機関を設立し、対象となる原発を移管すれば、効率よく脱原発を進められるのではないか。
もちろん、処理に必要な費用をだれがどのように負担するか、各社の資産である原発をどう専門機関に引き継ぐか、など数多くの課題がある。
廃炉費用は国民が払う電気料金から積み立てられているのだから、いっそのこと税金を投入して廃炉を急ぐ。あるいは、当面は最小限の原発は動かし、その原発も専門機関に移して、売電で得られる収益を廃炉費用にまわす――。さまざまな考え方がある。
世界的な廃炉ビジネスへの参入を想定すれば、電力業界が率先して組織を設けてもおかしくない。原発専業の日本原電の改組も一案だろう。
政府は早く検討の場を設け、論点を整理し、国民的な議論にかけるべきだ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013060302000117.html】
【コラム】
筆洗
2013年6月3日
高速増殖原型炉もんじゅの点検漏れ問題で辞任した日本原子力研究開発機構(原子力機構)の鈴木篤之前理事長への退職金支払いが検討されている、という記事があった▼「こういう組織が存続していること自体が問題だ」。原子力規制委員会から痛烈に批判された原子力機構は理事長辞任後も、茨城県東海村の実験施設で研究者ら三十四人が被ばくする放射性物質漏えい事故を起こしている▼解任以外、退職金を支払う規定になっているという言い訳を聞き、二年前の「更迭騒ぎ」を思い出した。更迭されたはずの経済産業省の松永和夫事務次官(当時)以下三人の幹部の退職金が千二百万円ほど上積みされた。組織上の都合で退職を求めるため、勧奨退職扱いになるという話だった▼「ほとぼりが冷めれば、三人は天下りするのだろう」。当時、小欄でそう書いたが、案の定、一年もたたずに、松永氏は損保ジャパンなどの顧問に、細野哲弘資源エネルギー庁長官はみずほコーポレート銀行の顧問に納まっていた▼高級官僚の方々は、もうほとぼりは冷めたと判断したのだろう。国民を愚弄(ぐろう)するにもほどがある▼安倍政権は原発の海外への売り込みや再稼働に積極的だが、原発事故が風化することを内心、歓迎しているなら大間違いだ。きのうも数万の市民が国会議事堂を囲んだ。地からわき上がる声を侮らない方がいい。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060902000107.html】
【社説】
週のはじめに考える お地蔵さんはなぜ怒る
2013年6月9日
福島の事故などないかのように、政府は原発の輸出に突き進む。電力会社はひたすら再稼働を急ぎます。人はこうして、過ちを繰り返してしまうのか。
ことし三月、宮城県気仙沼市の山の手に、一軒の地蔵堂が建立されました。
発願は俳優の滝田栄さん(62)。二十年前、母親の供養のために仏像を彫り始め、これまでに約二十体を手がけています。
地蔵堂の建設費千五百万円は、全国からの寄付で賄いました。
滝田さんがそこに安置した「気仙沼みちびき地蔵」は、クスノキの一木造り。高さ百三十センチの地蔵菩薩(ぼさつ)立像で、光背や台座を含めると二メートルに届きます。
長野県原村のアトリエにこもって、四カ月で彫り上げました。
目を閉じて、果てしない廃虚を思い浮かべた。その中に自分を立たせ、誰かに救いを求めようとした時に、地蔵菩薩の姿が見えた。
お地蔵さんは、あらゆる命をはぐくむ大地のような力を宿し、苦悩する人々を無限の慈悲で包んでくれるといわれています。
気仙沼のみちびき地蔵も、路傍の石地蔵のように丸い柔和な顔立ちです。
ところが、じっと見ていると、時折不動明王のような厳しさをのぞかせることもある。作者自身もそう言います。
なぜか。
滝田さんは三十三歳の時、NHK大河ドラマ「徳川家康」の役作りを通じて仏教に触れ、釈迦(しゃか)の生き方に共感し、五十二歳で「レ・ミゼラブル」の舞台にひと区切りをつけたあと、インドに渡ってその足跡を追いかけました。
◆何を求め、何を急ぐ
滝田さんは振り返る。
「お釈迦様はおっしゃいました。悲しみや苦しみの原因をつくってはいけません。煩悩とか、欲とかいうのは、本当に苦しみの種をまいて歩いているようなものだから。一時のそれに目がくらみ、人生を誤るようなことをしてはいけません-。実はね、これしか言っていないんですよ」
3・11は戦後最大の転換点だと思われます。
日本は、私は、どこで、何を間違えたのだろうかと来し方を振り返り、本当にこのままでいいのだろうかと行く末を占うために、滝田さんはお地蔵さんを彫り、人々が集うことのできるお堂を建てたのでしょうか。
「失敗や過ちは必ずある。でも、それを繰り返すのは無知だから。無知は罪」
みちびき地蔵が、そう語りかけてくるようです。
過去から学び、大切な何かを見いだして、今を改めなければいけない時なのに、なかなかそれがかないません。
滝田さんの言葉を借りれば「原発を見ても、経済界や社会の動きを見ても、もうすでに“お金に向かって走れ”の昔」に戻りつつあるのでしょうか。
政府の顔色をうかがいながら、電力会社はあからさまに原発再稼働を急いでいます。経営の安定が何より大事と言いたげに。
原発事故に故郷を追われた人々がいまだ十五万人もいて、十分な補償も受けられず、「原発がなければこんな悲劇は起こんねえ」と、声を振り絞っているのにです。
政府は成長戦略に余念なく、福島事故の原因が究明されていないにもかかわらず、首相自ら途上国への原発セールスに駆け回る。
事故現場では、絶え間なくわき出る放射能汚染水の行き場さえ見つからず、廃炉への道筋も付かないままに。
公表されたばかりの「環境白書」の中からは、前の年には強調された原発リスクの大きさや原子力規制行政への期待を表すくだりが、姿を消してしまっています。
その変わり身に、慈愛あふれるお地蔵さんさえ、いや、慈愛に満ちていればこそ、いら立ち、あきれ、お不動さんの憤怒の相をのぞかせてしまうのでしょう。
◆津波の来ない高台で
地蔵堂は、津波の来ない高台に建てられました。そこに人々が集まって、震災後の生き方やまちづくりについて考え、話し合ってもらえるように。
落慶法要の当日は、抜けるような晴天でした。揺り戻される時間の中から、映画の場面が心に浮かんできます。
宮崎駿監督のアニメ「千と千尋の神隠し」。肥え太った人々が、有り余るごちそうに群がり、むさぼるあのシーン。
これ以上過ちを繰り返さないために、私たちはどのように暮らしていくべきか。お地蔵さんにみちびかれ、自分自身で答えを見つけなければなりません。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013061102000100.html】
原子炉など処分場未定 中程度汚染 事業者も決まらず
2013年6月11日 朝刊
原発の運転や廃炉作業で出る放射性廃棄物のうち、原子炉や制御棒など放射線量が中程度のものを地下に埋める処分場の選定作業が全く進んでいないことが分かった。これらの廃棄物は地下五十~百メートルに埋設する規定になっており、「余裕深度処分」と呼ばれるが、事業主体も決まっていない。今後本格化する廃炉作業の遅れが懸念される。
原発から出る使用済み核燃料は再処理され、残った放射性廃液はガラスで固めて三百メートル以深の地層に最終処分する。放射性廃棄物は、この「高レベル」と、それ以外の「低レベル」の二つに大きく分けられる。
余裕深度処分の対象となる廃棄物は「低レベル」の範囲に含まれ、放射線量が比較的高めの部材だ。制御棒をはじめとする原子炉内の構造物や原子炉圧力容器、一定レベルの廃液などが当てはまる。
余裕深度処分は、国の原子力委員会が一九九八年に示した「低レベル放射性廃棄物処分の基本的考え方について」という文書に初めて盛り込まれた。
その後、電力全十社でつくる電気事業連合会(電事連)などで検討を開始。日本原燃が運営する核燃料サイクル施設(青森県六ケ所村)の敷地内で地盤などの調査に着手。二〇〇三年から長さ約一キロ、深さ約百メートルの試験坑道が掘られ、〇六年に完成した。〇七年から経済産業省資源エネルギー庁から委託を受けた研究機関が調査、研究を続けている。
高レベル廃棄物は、原子力発電環境整備機構(NUMO(ニューモ))が候補地となる自治体を探しているが、現時点で応募はない。余裕深度処分の処分場の選定作業も放置されたままとなっている。
現在、東海原発(茨城県東海村)、浜岡原発1、2号機(静岡県御前崎市)で廃炉作業が進行中だ。さらに、直下に活断層がある敦賀原発2号機(福井県敦賀市)や稼働四十年以上の老朽化原発が続々と廃炉になる可能性がある。
電事連広報部は、余裕深度処分に関して「処分場の場所は現段階では決まっていない。各電力会社共通の課題として考えていくべきものと認識している」と話している。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013061102000101.html】
核燃料取り出し 20年度前半にも 課題山積のまま 前倒し
2013年6月11日 朝刊
東京電力は十日、福島第一原発の廃炉作業で、原子炉内に溶け落ちた核燃料の取り出しを、最も早くて二〇二〇年度前半に始める計画案を発表した。しかし、未解決の課題も多く、見込み通りに作業が進むか不透明だ。
東電は建屋上部にクレーンを設け、核燃料を取り出す計画。1、2号機でそれぞれ三通り、3号機で二通りの工程を示した。作業状況を見て、どの工程で進めるか決める。
最も早い工程では、二〇年度前半から1、2号機の核燃料を取り出し始める。米スリーマイル島原発事故を参考にまとめた従来計画より一年半の前倒しとなる。これ以外の工程では従来より二~三年遅れる。
がれきが多く残る3号機は、早くても従来と同じ二一年度後半の開始になる。
取り出し作業を始める前提として、格納容器を水で満たす必要がある。溶けた核燃料が出す強い放射線を遮るためだが、水漏れしている容器をどう補修すればいいか分かっていない。溶けた核燃料の状態も確認できておらず、取り出し作業にどれだけの時間がかかるかも見通せていない。
東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「廃炉作業の完了時期がどうなるかは言えない」と述べた。計画案は、地元の意見を聴いた上で正式決定する。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013061202000159.html】
【社説】
福島廃炉計画 言葉より成果を見たい
2013年6月12日
メルトダウンした核燃料を一年半早く取り出せるかもしれない-。政府と東電は、福島第一原発の廃炉計画を見直して言う。だが避難を強いられた住民、また国民は、何より、着実な成果を見たい。
福島1、2号機では、圧力容器を突き破って固まっている、核燃料の「デブリ」の回収を始める時期が、これまでの見通しより一年半ほど前倒しされるかもしれないという。
デブリとはもともと、破片とか残骸を指すフランス語。溶融燃料は文字通りそんな状態だろう。
前倒しと言っても、実際に作業の準備が整うまでにあと七年。しかも構内の除染が進み、建屋の上部にクレーンなどが順調に取り付けられた場合のことである。
それよりも、溶け落ちた核燃料が、どこへ、どんな状態で散らばっているのか、現段階では分からない。作業はおろか、放射線が強く、人が近づけるような状態ではない。前倒しの見通しは、甘いというしかないだろう。
日本で初めて廃炉作業に取りかかった茨城県東海村の東海原発は、一九九八年に営業運転を終了し、二〇〇一年に燃料棒の取り出しを終えた。だが準備作業の遅れから、原子炉の解体にかかるのは、来年にずれ込んでいる。
一九七九年にメルトダウンを起こした米国のスリーマイル島原発では、圧力容器内の溶解だったが、すべての燃料取り出しには十一年の年月を費やした。
八六年に大爆発した旧ソ連のチェルノブイリ原発では、核燃料は飛散状態でもあり、取り出すことをあきらめ、コンクリートで固める「石棺」にした。しかし、その石棺も腐食が進み、それをさらに覆う棺が必要になった。
事故がなく、炉内の様子を把握できても、原発を安全に葬ることは極めて難しい。
ましてや福島の場合、複数基爆発という世界に例のない難事業、甘い見通しは禁物である。
事故から二年三カ月。技術大国のはずなのに、作業ロボットはなぜまだできないのか。地下水はなぜ止められないのかと、福島県民は気をもんでいるだろう。
時間がたてば、施設全体の劣化は進む。余震のたびに、不安を募らせている人も多いに違いない。
長期の見通しはもちろん必要である。だが今大切なのは、少しずつでも具体的な成果を示し、安心安全が近づいていると実感できることではないか。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061201001965.html】
もんじゅ研究、継続を確認 文科省部会、推進の方針変えず
2013年6月12日 20時47分
高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県)の今後の研究計画を検討する文部科学省の作業部会は12日、夏をめどに策定する計画について今後も議論を続け、予定通り策定する方針を確認した。もんじゅは多数の機器の点検漏れが発覚し、原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出したが、作業部会は研究推進の方針を変えない姿勢を示した。
この日の会合で、文科省の担当者は「研究成果の取りまとめや、核廃棄物の減量化に向けた研究計画について引き続き議論する」と説明。異論はなかった。
会合では、運営主体の日本原子力研究開発機構の組織見直しを集中的に議論した。
(共同)
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asahi.comの記事(http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2013/news/TKY201306090137.html)、gendai.netの記事(http://gendai.net/news/view/107657)、再びasahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0614/TKY201306140034.html)。
原発賛成が28%いることの方が驚き。そういった人の投票で自公政権が支えられてるの? だとすると、この国の選挙制度は一体どうなってんだ?
『●「成長戦略に「原発の活用」」: あ~恥ずかしい政権、恥ずかしい国』
『●再び原発人災が発生した時、原発推進派議員に何ができるのか?』
『●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、
さらに「死の商人」へ: どうやら「恥」という概念は無いらしい』
エネルギー「白書は政府が毎年度出す「公式の記録」だが、東日本大震災後の脱原発の動きをほぼ消し去っている」そうだ。まったく「恥」とか、「恥ずかしい」とかいう概念は無いのかな? 「TPPや原発に反対していた人たち」と、一体どっちが「恥ずかしい大人の代表たち」だ?
『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」:
東京電力原発人災と自殺には因果関係あり』
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【http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2013/news/TKY201306090137.html】
2013年6月10日7時55分
経済成長に原発利用、「反対」59% 朝日新聞世論調査
朝日新聞社が8~9日に実施した全国定例世論調査(電話)によると、日本経済の成長のためだとして原発を積極的に利用する安倍政権の方針について、反対が59%に上り、賛成27%を大きく上回った。
停止している原発の運転再開の賛否も聞くと、やはり反対は58%で、賛成28%と大きく差がついた。
安倍首相は5日、成長戦略の第3弾を発表。この中に「原子力発電の活用」や「安全と認められた原発の再稼働」を盛り込んだが、原発に対する有権者の抵抗感はなお根強いようだ。
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【http://gendai.net/news/view/107657】
「暴言官僚と首相の『左翼』発言、何が違う?」の声
2013年06月14日 11:05
ツイッターで「左翼のクソども」などと暴言を繰り返していた復興庁の水野靖久参事官(45)。すべてがマスコミ沙汰になった13日、水野氏は担当していた東日本大震災の被災者支援から外され、事実上の更迭処分となった。そんな中、ネット上で「この暴言官僚と何が違うの?」と疑問視されているのが、安倍晋三首相の“左翼”発言だ。
渋谷・ハチ公前で都議選候補の応援演説を行った9日の夜、安倍首相はフェイスブックにこんな書き込みをしている。
<聴衆の中に左翼の人達が入って来ていて、マイクと太鼓で
憎しみ込めて(笑)がなって一生懸命演説妨害してましたが、
かえってみんなファイトが湧いて盛り上がりました。ありがとう。
前の方にいた子供に『うるさい』と一喝されてました。立派。
彼らは恥ずかしい大人の代表たちでした>
安倍首相はツイッターにも同様の書き込みをしたが、一部で「彼らは左翼ではなくTPPや原発に反対していた人たちでは?」といった指摘が出てくると、この書き込みはいったん削除され、その後なぜか復活した。
14日午後10時現在、550近いコメントが寄せられるなど大きな反響を呼んでいる。賛否両論いろいろだが、首相の書き込みに対する批判コメントの一部を紹介すると……。
「反原発と反TPP=サヨクか。認知が歪んでいる」
「一国の首相がレッテル貼りか・・・あきれるわ」
「ここは民主主義の国です。左翼、右翼というのは古い」
一方、首相擁護派からは「サヨクどもを一掃しなくては」「日本からとっとと出ていけ!カス共め!」といった過激なコメントが目立つ。
また、ネット上の個人ブログなどにも続々と疑問の声があがっている。
<復興庁幹部が市民団体を『左翼のクソ』、
安倍首相が『彼らは恥ずかしい大人の代表』という思考停止>
<復興庁幹部の『左翼』発言は、安倍首相の『左翼』発言と同じ>
首相には暴言官僚との“違い”をぜひ説明してもらいたい。================================================================================
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【http://www.asahi.com/politics/update/0614/TKY201306140034.html】
2013年6月14日13時45分
前政権の原発ゼロ方針に触れず エネルギー白書閣議決定
【鈴木友里子】政府は14日、日本のエネルギー政策や現状をまとめた「エネルギー白書」の2012年度版を閣議決定した。民主党政権が進めようとした「30年代に原発ゼロ」の方針に触れず、昨夏の政府による世論調査で「30年に原発ゼロ」の支持が多かった事実も盛り込んでいない。白書は政府が毎年度出す「公式の記録」だが、東日本大震災後の脱原発の動きをほぼ消し去っている。
白書は経済産業省資源エネルギー庁がまとめている。安倍政権は「原発の活用」を掲げ、「原発再稼働」を急ぐ姿勢を強めており、政権の方針に沿わない事実をあえて記録に残さなかった可能性がある。
12年度版白書は昨年8月~今年3月の動きが対象で、東京電力福島第一原発事故で野田政権(民主党)がエネルギー政策を「ゼロベースで見直す」と決めたことを紹介し、政府内の議論の経過を盛り込んだ。
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gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/142663)。東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060702000124.html、http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060702000125.html)。asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201306080028.html)。そして、最後に東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013061201001965.html)。
思いいつきでオスプレイを、地元の了解もなく?、誘致発言。実現性ゼロのパフォーマンスであり、沖縄の負荷軽減にもならない思い付き発言。ここまで持ち上げた彼の支持者・投票者にも問題。
一方、「松井府知事、訪米へ 「橋下氏の発言の誤解を解きたい」」ってどういうこと? みんなの「誤解」だったの??
『●「証拠が出てくれば反省しなければならない」のだから、反省してください』
『●無節操の図: 橋下元大阪〝ト〟知事も十分に〝ト〟、そして自民党も同じ穴のムジナ』
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【http://gendai.net/articles/view/syakai/142663】
風前のともしび 橋下徹の政治生命
2013年5月31日掲載
問責否決は一時しのぎ
<弁護士に戻ってもイバラの道>
公明党の反対で問責決議が否決された橋下徹・大阪市長。ホッとひと息かもしれないが、これで危機が去ったわけではない。「慰安婦発言」「風俗発言」で日本中の女性を敵に回したことで維新の会の求心力は急低下。都議選と参院選のダブル惨敗、それを受けての共同代表辞任は“既定路線”だ。石原慎太郎との19日の会談で「後任は平沼赳夫で」と一致したという情報もあり、その後は大阪市長に専念し、ほとぼりが冷めるのを待つ気だ。しかし、このシナリオも厳しい。
「これからの橋下市政はレームダックです。市長は公明党の
言いなりでしょう。先日、大阪府市の水道事業を統合するための
条例案が、公明党の反対で否決されました。市長が提案した条例案が
初めて否決されたのです。そうしたら立て続けに今度は問責決議が
出てきて、公明党に揺さぶられた。市長は第2会派の公明党の協力が
なければ、何もできない。その公明党の支持母体、創価学会の婦人部の
間では“橋下アレルギー”が広まっている。市長はずっと問責と
隣り合わせです」(市政関係者)
まあ、市長がダメなら弁護士に戻ればいいやという了見かもしれないが、それだってどうなるか。慰安婦発言で「弁護士の品格をどん底まで落とした」と大阪弁護士会の有志から懲戒請求が出ているからだ。たとえ、弁護士に戻れても、年収2億円とも3億円ともいわれたタレント弁護士時代のような稼ぎは到底ムリだ。
「そもそも橋下氏は政治家を長く続けるつもりがあったのでしょうか。
周辺からは本人も賞味期限を2年程度と自覚していて、
期限が切れたらまた弁護士に戻ればいい、
と思っていたという話も聞こえます。しかし、こうやってミソをつければ
今後は非常に厳しくなる」(政治評論家・野上忠興氏)
問責否決で「窮地を乗り切った」なんてとんでもないのだ。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060702000124.html】
オスプレイ 大阪移転提案 事故危険 地元は反発
2013年6月7日 朝刊
政府が六日、日本維新の会の橋下徹共同代表が提案した米軍新型輸送機オスプレイの八尾空港(大阪府八尾市)への訓練移転を検討する考えを示したのは、全国の自治体に受け入れを要請している立場上、むげにはできないという事情があるからだ。八尾空港の周辺は現在オスプレイが配備されている沖縄以上に多くの人口を抱えるだけでなく、地元自治体の反発もあり、実現可能性は決して高くない。 =社説<5>面
オスプレイの訓練移転は昨年九月、日米間で「可能性を検討する」ことに合意。沖縄県宜野湾市の普天間飛行場に配備された十月以降、当時の野田佳彦首相らが全国知事会などに協力を求めた。ただ、これまでに受け入れを表明した自治体はなく、「しっかりとした協議が進んでいる状況ではない」(小野寺五典防衛相)という。
菅義偉官房長官は六日、橋下氏と会談した後の記者会見で、維新側の提案に「素直に歓迎したい」と表明し、訓練地としての適否を検討するよう防衛省に指示。「日本の(米軍)基地の七割超が沖縄にあるわけだから、全国の自治体でも負担軽減を考えていただければ」とも語り、同様の動きが各地に広がることに期待を示した。
米軍による各種訓練の本土移転は歴代政権が取り組んできた課題だが、実現したのは実弾射撃や戦闘機などごく一部。事故の危険や騒音の問題から、地元の理解はなかなか得られていない。
オスプレイは開発段階から事故が相次ぎ、多数の死傷者を出しており、訓練移転にはさらに高いハードルが待ち受ける。八尾市の田中誠太市長は六日、記者団に「国から話があるなら検討しなければならない」としながらも「基本的に反対だ」と表明した。
防衛省は今後、八尾空港の設備や周辺環境などを調査し、米側の意向も確認する方針だが、地元の反対を押し切ってまで実現するのは困難という見方が強い。 (生島章弘)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060702000125.html】
【社説】
オスプレイ移転 沖縄の負担軽減に遠く
2013年6月7日
沖縄県民の米軍基地負担軽減には、日本国民が痛みを分かち合うことが必要だが、橋下徹大阪市長の言うオスプレイ訓練の一部受け入れは唐突で、実現性も疑問視される。真の負担軽減には程遠い。
在日米軍基地の約74%が集中する沖縄県。基地と暮らす県民は日々の騒音や相次ぐ事故、米兵による犯罪、それを裁けない治外法権的な日米地位協定など重い基地負担に苦しみ、本土が沖縄に基地を押し付ける「差別的構造」と告発してきた。
米海兵隊普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」に反対する仲井真弘多県知事は、移設先を「北海道から鹿児島までヤマトで探してもらいたい」と訴える。
日本維新の会共同代表を務める橋下氏と幹事長の松井一郎大阪府知事は、安倍晋三首相、菅義偉官房長官に対し、普天間飛行場に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの飛行訓練の一部を、八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れることを提案した。
沖縄県民の過重な基地負担軽減には、同じ日本国民として負担を可能な限り等しく分かち合うことが望ましい。橋下氏らの問題意識は共有できる。特に、地位協定の改定を求めたことは、安倍内閣として重く受け止めるべきだろう。
ただ、橋下氏らの提案が、沖縄県民の基地負担を本当に軽減することになるのか、甚だ疑問だ。
橋下氏らはオスプレイの訓練を本土の自衛隊基地や民間空港の活用で年間百二十日間は沖縄県外で行うことを提案した。
実現すれば、ある程度の負担軽減にはなろうが、部隊やオスプレイはそのまま沖縄県内に配備し続けることが前提だ。それでは抜本的な負担軽減策にはなり得まい。
そもそも移転が実現するのか。八尾空港は普天間同様、周囲に住宅が迫り、学校や保育所が隣接する。田中誠太八尾市長は安全性への懸念を指摘し、移転反対を表明した。地元の説得は容易でない。
橋下氏は府知事時代、米軍機訓練の関西空港への受け入れ検討を表明したが、いつの間にか沙汰やみだ。周到な準備も地元説得の熱意もなく、思い付きで提案しただけでは、政治家の責任を果たしたとは言えまい。
従軍慰安婦や風俗業活用をめぐる自身の発言から話題をそらし、支持率低下に苦しむ日本維新の会の党勢立て直しの意図があるのなら見過ごせない。パフォーマンスに振り回されるのは御免である。
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【http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201306080028.html】
2013年6月8日23時38分
松井府知事、訪米へ 「橋下氏の発言の誤解を解きたい」
【左古将規、京谷奈帆子】日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事が10~15日、訪米する。知事公務としての自治体間交流や視察が目的。維新共同代表の橋下徹大阪市長は一連の慰安婦発言などへの批判を受け、訪米を断念。松井氏は「橋下氏の発言の誤解を解きたい」とするが、周囲は「知事の仕事に集中してほしい」と懸念も示す。
松井氏はまず府が友好交流提携を結ぶカリフォルニア州を訪れ、州知事を表敬訪問。医療関係企業も視察して経済交流強化を図る。その後ニューヨーク市に移動し、市当局から大都市経営の説明を受けたり、まちづくりに携わる地域組織を視察したりする。カリフォルニア州で弁護士経験がある中原徹・府教育長が同行し、教育現場も視察する。
橋下氏も一緒に訪米する予定だったが、旧日本軍の慰安婦を「必要だった」などとしたり米軍に「風俗業の活用を」と勧めたりした発言が米国内でも批判を浴びて面会の約束が取りにくくなり、断念した。
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「クソッタレ文春」(『●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(3/3)』)に関わる記事なので引用したくはなかったが・・・、zakzakの記事(http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130607/dms1306071136014-n1.htm)。ブラック企業とブラックジャーナリズムの闘い?
『●働くとは何か? 死ぬために働く・・・・・・』
『●「利益率の向上」だけのために働かされる・・・・・・』
『●企業の貯金250兆と「働くとは何か?」』
『●格差社会を助長するトンデモな「ト」理論=トリクルダウン理論』
『●アベノミクスの宣伝に騙されて彼らに投票してしまえば、待っているのは格差社会』
ひさしぶりに竹山徹朗さん(ツブヤキ綴老@offnote_)(『【メディアとつきあう12の方法】 Quid haec ad humanitatem』、http://htl.li/lMa8F)の「PUBLICITY」を受けとった。『【 PUBLICITY 】 1930 :本の紹介~古川琢也『ブラック企業完全対策マニュアル』』を以下に引用させて頂きます。
ブラック企業と聞いて思い浮かべたのは、まさにココでしたね。「働くって何?」をずっと考えさせられています。
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【 PUBLICITY 】 1930 :本の紹介~古川琢也『ブラック企業完全対策マニュアル』
【PUBLICITY 1930】2013年6月7日
本の紹介~古川琢也『ブラック企業完全対策マニュアル 現代の無間地獄』
▼ずいぶんご無沙汰しております。ってもう一年以上? 時の
経つのは早い。
まとまった時間がとれなくなり、メモがわりにツイッターでつ
ぶやいてばかりいるので(しかもほとんどリツイート)、名前
も「ツブヤキ綴老(テツロウ)」に変えました。
▼さて、長い文章が書けないのだが、ぜひ紹介しておきたい本
があったので、超久々の発信。
古川琢也『ブラック企業完全対策マニュアル 現代の無間地獄』
力作である。帯の「生き残れ!」という言葉も、誠実で切実な
前書きも、心に残る。「新書」という形態はこのように活用す
るものだ、というお手本でもある。
この本の目的は一つ。「過労死を防ぐ」。そのために書かれた。
「過労死を防ぐ」ための具体的な知恵が、これでもか、これで
もかと詰まっている。「闘争」の書であり、人間としての「尊
厳」を守るための一冊だ。
▼「今、ツライ人」にこそ手にとってほしいし、「ブラック企
業」という言葉を「耳で知っているだけの人」にも読んでほし
い。
無知が悲惨を生む。知が希望を生む。
▼で、「過労死防止基本法」を制定しよう、という署名がある。
目標が100万筆で、6月6日現在で43万6612筆だそう
だ。くわしくは「全国過労死を考える家族の会」を中心につく
られた
「“ストップ!過労死”実行委員会」
http://www.stopkaroshi.net/index.html
があり、ここで署名用紙のダウンロードもできる。
「過労死」が「karoshi」で通じるようになって20年以上経つ
なんてことも知らなかった。
▼湯浅誠の賛同の声を引用しておく。
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社会の二極化と格差拡大・固定化は、総理をして中間層の回復
を唱えさせるに至っています。低所得化や雇用の不安定化が高
まる中、人々は「なんとか振り落とされないように」と会社に
しがみつき、その結果として心身の健康悪化を招くに至ってい
ます。その極北にあるのが「過労死」だと思います。
他方、企業に自分の生活を預け、企業にしがみつく以外の暮ら
しを求める人たちが「我々は99%だ」と声を上げ、それが世界
的に広がり始めてもいます。
「NOと言える労働者」になるためには、それを可能にする条件
を社会が作らなければなりません。「過労死防止基本法」制定
の取組は、社会の取るべき責任から逃げない、責任ある行動の
一つだと思います。
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▼『ブラック企業完全対策マニュアル』を書いた古川とは、何
度か話したことがあるが、マジメな記事を書く堅実なライター
である。この竹山が、いや、綴老が責任をもってオススメする
。ぜひ、本屋で手にとってほしい。
2013年6月7日 ツブヤキ綴老
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【http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130607/dms1306071136014-n1.htm】
ワタミ会長、ブラック企業報道に「訴える」 週刊文春の特集記事念頭に
2013.06.07
夏の参院選比例代表に自民党から出馬する飲食店チェーン「ワタミ」の渡辺美樹会長(53)が6日、一部週刊誌が同社を「ブラック企業」と報じたことに対し、法的措置も辞さない考えを明らかにした。
渡辺氏は同日、自らのツイッターやフェイスブックで「本日の一部週刊誌記事は、明確に事実と異なる点があり弁護士を通じて対応いたします。尚、今後も事実に基づかない記事掲載等には、毅然とした対応をして参る所存です」と表明した。相当腹に据えかねたようだ。
念頭にあるのは、同日発売の「週刊文春」(6月13日号)が掲載した、「ワタミ渡辺会長は“Mr.ブラック企業”これだけの根拠」と題する、3ページにわたる特集記事だ。
同誌は、ワタミグループ全社員に配布される「理念集」や、採用担当者向けの想定問答集に当たる「質疑応答」に、「365日、24時間死ぬまで働け」、休日について「休みがあっても、自分の意志で出勤する社員もいます」などと書かれていると紹介。渡辺氏が研修時に「(勤務をしている)12時間のうち、メシを食える店長は2流だと思っている」と語っていたり、社員の勤務状況などを根拠にして、同社を「典型的なブラック企業」と断じている。
そのうえで、「Mr.ブラック企業の渡辺氏に出馬要請した安倍(晋三)首相、公認した自民党の責任はあまりに重い」と結んでいる。
この場外戦は、参院選にどう影響するのか
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『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、中島岳志さん【風速計/橋下市長が意見を変えるワケ】。
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■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 今到着。「創刊20周年特別企画 きみ、もっと驚きたまえよ 「俗流哲学者」久野収」。島田健弘氏【汚染水漏れが続く福島第一原発に対し「設備復旧完了」福島第二原発を報道陣に公開】。中島岳志さん【風速計/橋下市長が意見を変えるワケ】・・・
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / ・・・「橋下氏は、論理のおおよそ勝ち負けに還元する。かつて“選挙で勝ったんだから、自分の公約・方針は全面支持を受けたことになり、反対は許されない”という・・・」。勝てば非侵略国(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6107bf59926e0459c78b9aeb00dcb3a2)
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 成田俊一氏【〝二〇〇〇万円で情報バイバイ〟愛知県警の犯罪性 名古屋の風俗王との底なし癒着】。何処の警察も大丈夫か? 【竹信三恵子の経済私考/「女性」も「世界」も「民活」もダメ 市場まで疑問符をつけた「アホノミクス」】、ネーミングが素晴らしい
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 【佐藤優の飛耳長目85 橋下大阪市長の沖縄認識は浅薄で下地氏の影響がある】、「沖縄の民意と無関係」「抗議決議に反対の党」。下地幹郎氏とはどんな人?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/91564c0914b5d03d61ab2df59bdd0412)
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / ハーバート・ビックス氏【安倍と自民党は日本に戦争をもたらす 「対米従属ナショナリスト」の無知と時代錯誤】。【くらしの泉/食 見逃したあの映画も、この機会にぜひ! 「食べもの映画祭」で〈食〉を知ろう】、『世界が食べられなくなる日』・・・
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / ・・・『ブルー・ゴールド 狙われた水の真実』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/32a570e780c5f96137403248e288f890)『パーシー・シュマイザー モンサントとたたかう』『フード・インク』、等々
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 吉田敬三氏【「介護保障を考える弁護士と障害者の会全国ネット」 必要な人に必要なだけ公的介護サービスを】、「・・・行政は家族の介護をあてにして公的介助の支給をしぶる」
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 氷見事件(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/02f2fc3bc811959536c1b3f5d6395e55)。山口正紀さん【強かん犯を野放しにした警察 氷見事件国賠訴訟】。せめてもの国賠(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/25cfbe2a14b41322994f35c3c15a5364)
■『週刊金曜日』(2013年6月14日、947号) / 岩本太郎氏【嫌がらせの電話も! 元「福一」作業員が実名で情報発信】。被曝労働(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fd8a88894796e448131bcb4e85b0115d)。高嶋伸欣さん【「神の懲罰」コラムで理性的な原爆論議の好機逃した日本社会】
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毎日新聞の二つの記事(http://mainichi.jp/select/news/20130604k0000m040113000c.html、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-00000252-mailo-l41)。
どうやら東京電力原発人災は他人事のようだ。やらせまで行って原発を維持し、プルサーマルまで導入。ここにも「恥」という概念はなく、この程度の発言、「何てことない」とでも思っていることでしょう。
『●新聞社間の争いの背後』
『●玄海原発プルサーマル賛成派質問者8人中7人が仕込みだった!』
『●なめられたものだし、だらしのないマスコミ報道陣』
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【http://mainichi.jp/select/news/20130604k0000m040113000c.html】
九電寄付:「何てことない」発言を釈明 副社長
毎日新聞 2013年06月03日 21時27分
佐賀県の九州国際重粒子線がん治療センターの運営資金への九州電力の寄付が滞っていることから同社の松尾新吾相談役が「原発が再稼働すれば何てことない」と発言した問題で、鎮西正直(ちんぜいまさなお)副社長らが3日、佐賀県議会議長らを訪ね「議会や県民の皆さまに心配を掛けたとしたら本意ではなく、申し訳なく思う」と松尾氏の釈明の言葉を伝えた。
九電佐賀支社などによると、鎮西副社長らは3日午前、佐賀市で木原奉文(ほうぶん)佐賀県議会議長と福島光洋同副議長、最大会派の自民党県議団と面談。副社長は松尾氏の発言について「原発停止の影響で経営が困った状況になっている気持ちと、できるだけ早く経営を立て直して寄付の約束を果たしたいという気持ちを述べたかった」と説明したという。
面談後、木原議長は取材に対し「(企業の)トップに立つ者として注意をしてほしい」と批判した。【蒔田備憲】)
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【http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130606-00000252-mailo-l41】
松尾・九電相談役:「何てことない」発言問題 長野・九電佐賀支社長ら、県議会県民ネットに釈明 /佐賀
毎日新聞 6月6日(木)16時44分配信
九州国際重粒子線がん治療センター(鳥栖市)の運営資金への九州電力の寄付が滞っていることについて松尾新吾・同社相談役が「原発が再稼働すれば何てことない」と発言した問題で、長野益徳・佐賀支社長らは5日、県議会の県民ネットワークの5議員を訪ね、発言の真意を釈明した。
長野支社長らは松尾氏の発言について「原発停止によって経営が困難な状況で、センターへの寄付の約束を果たせていないという気持ちから述べた」と説明した。また、玄海原発の再稼働についても「地元の理解を得てから」と強調した。
議員からは「原子力安全の議論がまだできていない中で軽率な発言」「(松尾氏の)本意ではなくても、耳障りな反応になった。場をわきまえてほしい」などの批判が相次いだ。
九電佐賀支社によると、3日から県議会各派へ説明に回っており、この日で終えたという。【田中韻】
6月6日朝刊
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