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●松尾貴史さん「政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演…批評性がないくせに評論家のふりをして…」

2017年11月30日 00時00分08秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



かなり前の日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/もの言うタレント松尾貴史氏 政治をタブー視する風潮危惧】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208426)。

 《心根も作法も悪い安倍政権…そんな中で救いようがないのは、言葉も表現も下品で志も低い人》。

   『●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され
          露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン
    「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の
     水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史
     痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」
     「ユーゲントのよう」】」
    《松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っている
     のではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だった
     ヘルマン・ゲーリングの国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。
     外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に
     対しては愛国心がないと批判するだけでいい」という証言を紹介。
     そして、こんな言葉で文章を締めくくっている。

       〈今がそうではないと、誰か安心させてはもらえないだろうか。
        「雰囲気がおかしい」と違和感を覚えた時に歯止めをかけないと
        悔やんでも悔やみきれないことになる〉

       まさに茹でガエルのように、日々わたしたちは勝手につくり出された
     空気に馴らされつつある。拍手喝采パフォーマンスは気持ち悪いし、
     憲法の改悪など必要ない。──そんな松尾や井筒のような真っ当で
     当然の反応が社会のなかで薄れてしまっているその現状ほど
     怖いものはないのかもしれない》

   『●自公お維キト支持者、「どうして、危険を
      回避してくれるようなリーダーがほしいとならないのだろうか?」


 安倍政権はトップからして《言葉も表現も下品で志も低い人》。〈いやしいか〉、〈いやしくないか〉で言うと、どう見ても…後者。

   『●永六輔さん『職人』…「〈出世したか〉〈しないか〉ではありません。
                           〈いやしいか〉〈いやしくないか〉」
    《▼(ゆが)んだ行政をただそうと、勇気を持って告発した名も知らぬ
     あなたへ。もし、自身の正義感を悔やんでいるなら、永さんの著書から
     次の言葉を贈る。「人間、〈出世したか〉〈しないか〉ではありません。
     いやしいか〉〈いやしくないか〉ですね」》

 《いつの間にかテレビでは政治や時事問題のパロディーをやらなくなりましたよね。政治はニュースやワイドショーでしか扱わなくなった。ところが、そのワイドショーには、政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演している。批評性がないくせに評論家のふりをして……って僕は思いますけどね》。批評家に非ず、〈いやしき〉アベ様広報官。
 彼らに乗せられて、《「他に支持するところがない」というのは自死に向かう思考停止だ。強力な悪人と微力な凡人を比べて前者を選ぶという愚か》…「森友捜査ツブシ2017年10月衆院選で、またしても「愚か」な結果に。

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
             3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度

    「長期的な「自党の党勢の低迷」…にもかかわらず、それでも
     絶体得票率2.5割=1/4で3/4の議席を占める小選挙区制
     という欠陥制度。
      それにしても、石川真澄さんは偉かった。あの当時から、
     「『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に反映できない
     などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った」新聞記者なんて
     稀有だった。しかも、正鵠を得ていた訳だ」

   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、
                  与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208426

注目の人 直撃インタビュー
もの言うタレント松尾貴史 政治をタブー視する風潮危惧
2017年7月3日

     (「なぜ政治に対して意思表示してはならないのか」
      と疑問を投げかける(C)日刊ゲンダイ)

心根も作法も悪い安倍政権

 議論を拒み、「中間報告」という禁じ手で「共謀罪」法を成立させた安倍政権に対し、ツイッターで〈悪辣、卑怯、狡猾、下品、姑息〉といった激しい言葉を羅列して批判した。皮肉を効かせた風刺を身上とするタレントの松尾貴史氏(57)には珍しいストレートな物言いだ。ものを言わない芸能人が多い中、堂々と自らの主張を発信するのはなぜか。その思いとは――。


――共謀罪の法案審議中、頻繁にツイッターで発信していました。感情をむき出しに言葉を並べていましたね。

 安倍政権は心根も作法も悪い。世の中には、発する言葉は上品だけれど志が低い人もいれば、表現は下品だけれど、志は高いという人もいる。そんな中で救いようがないのは、言葉も表現も下品で志も低い人。今の政権の国会運営がまさにそれだと感じました。怒りが強すぎたんでしょうね。抑えられませんでした。この怒りの矛先は自分自身にも向いていて、日本が暗黒の道に進む確率の高い法律を作ってしまうことを止められなかった自分にも腹が立ちます


――下品で志が低い。どんな場面でそう感じましたか。

 一番強くて偉い立場の人が、ヤジを飛ばしたり、関係のないことをだらだらと話して、答弁をしているふりをしたり。おまけに、「人を指ささない方がいいですよ」って言いながら、ご自身はしょっちゅう人を指さしている。なぜ、ご自身だけは特別扱いなのか。国会や委員会は神聖な場所であるという意識が少しでもあれば、そうした品のない振る舞いにはならないはずです。隣の国の3代目と似たところもあるかな、とすら思ってしまう。本当にめちゃくちゃですね。


――ツイッターでは、〈「他に支持するところがない」というのは自死に向かう思考停止だ。強力な悪人と微力な凡人を比べて前者を選ぶという愚か〉とも嘆いていました。

 一度法律ができてしまうと、その廃止を公約に掲げた政権に交代しない限り、永久に残るんです。共謀罪法の成立で、僕らの子供や孫たちが生きる時代が、陰惨で残酷な世の中になる確率が格段に高まったと思います。もちろん僕自身に何かを変えられる力はありません。それでも、国民の多くが自分で判断することを避け、思考停止している現状はまずい。政治に興味を持ったり、政治的な発言をすることが、行儀の悪いことであるかのように思う風潮も違うと思います。


――刺激的な発言をしたことで、嫌がらせも多かったようですが。

 攻撃してくる人は、ほとんどが匿名なので相手にしないようにしています。ただ、いい気持ちはしないので、すぐにブロックします。先日、確認したら、1100人ぐらいブロックしていました。もっとも、同一人物が別のアカウントを作って攻撃を繰り返してくるので、実際は十数人程度でしょう。ネットって、正確な数は隠れてしまうんです。炎上騒ぎといっても、ごく一部の人がお祭りにしているだけ。本当に炎上に関わったことのある人はネット人口の1%にも満たないと思います。テレビ局などが炎上や苦情を大騒ぎしたりしますが、そんなものを何かの判断基準にするのはバカバカしい


――嫌な思いをして、発言をやめようとは思いませんか。

 確かに、芸能人が思想信条を語るとネットサポーターやネトウヨが大挙して攻撃してきます。でも、芸人も俳優も歌手も、みんな税金を払って生活しているわけです。なぜ政治に対して意思表示してはならないのか。米国では、アーティストやアクターがエージェントを雇うスタイル。みな個人事業主なので自由に発言しています。一方、日本の芸能人は芸能事務所に雇用されているので、事務所に迷惑をかけないように穏便な表現を使う人が多い。社会性を重んじる文化もあり、周りに迷惑をかけたくないという美徳もあります。まあ、僕は行儀が悪いんですよ。


公正中立なんて存在しない

――それにしても日本の芸能人はおとなしい。

 藤山寛美さんや勝新太郎さんのようなスケールの大きい本当の意味でのタレントがいなくなり、今は僕らのような小粒の芸能人ばかり。コンプライアンスを守り、行儀よくして、身の回りを固めていないと、活動しにくい雰囲気になっています。こうした現状に、今回の共謀罪のような悪法が拍車をかけ、ますます芸能界は萎縮していくでしょう。みなが抑制的になって面白くないものを作り、ダイナミックなビジネスモデルも生まれなくなる。


――なぜ、そう感じるのですか。

 僕も含めてですが、いつの間にかテレビでは政治や時事問題のパロディーをやらなくなりましたよね。政治はニュースやワイドショーでしか扱わなくなった。ところが、そのワイドショーには、政権を擁護する提灯持ちが解説者と称して出演している。批評性がないくせに評論家のふりをして……って僕は思いますけどね。


――松尾さん自身、何かしら圧力を感じることはありますか。

 それはありません。情報番組のコメンテーターは久しくやっていませんが、これは僕の論調の問題ではないと思います。もっと激しく発言している人も出演していますから。


――できるだけ議論しないで衝突を避ける空気が日本中に蔓延している気がします。

 僕は公正中立なんていうものは存在しないと思っています。だから、マスコミもむしろスタンスをしっかり出していただきたい。その意味では、政権批判をする日刊ゲンダイはマスコミとして正しい姿勢であり、政権に近い読売新聞もまた正しいんです。テレビもそうあって欲しいですが、放送法のややこしい規定など縛りがある。それでも、当番組はこれに賛成とか反対とか、きちんと示せばいいんじゃないかなって思います。


――日本では政治や宗教の話は避けますよね。そういうことも関係しているのかもしれません。

 政治や宗教をタブー視するのはおかしいですよ。宗教は生き方ですし、政治はすべての人の命や生活に関わること。僕には支持政党がありません。選挙はいつも政党ではなく人物で選びます。そもそも、政党政治があまり好きではないし、党議拘束が日本をダメにしていると思っているんです。政治家はさまざまな考えを持っているはずなのに、政党に入ったら全ての政策で同じ意見を言わなければならない、というのが気持ち悪い。長い目で見ると、日本にとってマイナスだと思います。


――人物で選ぶとすると、どなたか期待する政治家はいますか?

 それがねえ、いないんです。今の僕は、安倍さんが推す人じゃない人を選びます。これは思考停止ではありません。考え抜いた末の結論。安倍政権に対抗できる少しでも当選しそうな人に投票する、という選択肢しかないかなと思っています。「反対」の意思表示は非常に大事です


――白票も反対の意思表示だという人もいますが。

 白票は何の役にも立ちません。(安倍政権は)「白票が増えたねえ。批判票が多いんだねえ。じゃあ、襟を正すか」なんて人たちではないでしょう? 日本人は優しいですよね。お友達を優遇したり、政治を私物化していても、大して怒らない。支持率が下がったとはいえ、一桁になるようなことはないでしょう。本当に人がいい。“美しい国”ですよね


■日本の本当の美しさとは

――安倍首相の言う「美しい国」と松尾さんの考える日本の美しさは違う?


 僕は、日本の本当の美しさって、伝統を大事にして、花鳥風月や春夏秋冬を大切に扱うことだけでなく、ものを無駄にしないとか、弱い立場の人も尊重して、コミュニティーを平穏に保つ知恵を絞るとかだと思うんです。本来は、こうした美しさを愛することこそが「愛国心」なのではないでしょうか。ところが、今の政権は、「美しい国」を標榜しながら裏腹に、こうした美しさをどんどん壊しています。そして、時の政権に従うことが「愛国者」だと錯覚している人が多いなという気がしています。

(聞き手=本紙・小川泰加)

▽まつお・たかし 1960年、神戸市生まれ。大阪芸術大芸術学部卒業。北新地でDJやスプーン曲げのショーに出演しているところをスカウトされ、芸能界入り。テレビ、ラジオ、舞台、映画、作家、カレー店の主人など多彩な活動を続け、「キッチュ」の別芸名でも知られる。新著に街歩きエッセー「東京くねくね」(東京新聞)を上梓。
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●国会審議形骸化: 与・(癒党込み)野党の国会質問時間の配分は実質「9.5時間対4.5時間」なのね?

2017年11月29日 00時00分04秒 | Weblog

[※ 青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)↑]



週刊朝日の亀井洋志氏による記事【安倍・自民党の姑息…加計疑惑で国会質問減らす】(https://dot.asahi.com/wa/2017112100039.html)。

 《政府は、国会での与野党の質問時間の配分を「従来の与党2対野党8」から野党側の割り当ての大幅な削減を狙い、まずは11月15日の文部科学委員会が「1対2」の比率で実施された。すべての委員会で「5対5」まで削減したい意向だ》。

   『●アベ様の「森友」質問ブチ切れに「忖度」して強行採決…
            「質問権の侵害…言論封殺…国会の自殺行為」
    《自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数…民進党の山井和則
     国対委員長は、記者団に「どの委員会でも、その時に国民が
     知りたいことを質問するのは許されている質問権の侵害」と批判》。
    《介護保険法改正案が強行採決されたが、その理由はナント、
     安倍首相が野党の森友学園絡みの質問にブチ切れたから》。
    《つまり、安倍首相は、約8割もの人々が森友問題の説明に
     納得していない事実を無視し、「国民の半分は内閣を支持している」
     のなら昭恵夫人や迫田理財局長への証人喚問は必要ない、としたのだ》

   『●無「責任」な「謙虚」…野党の国会質問時間短縮、
       「国会審議形骸化…それとも、それが狙いなのだろうか」
   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく…
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!

   『●疑惑のオトモダチ開学認可…目に見えていた
      「白紙委任状」へと突き進ませた自公お維キト支持者の馬耳東風
    「でも、国会での与・(癒党込み)野党の質問時間を2:8から5:5にしたい、
     との申し出をするそうだ。「謙虚」「真摯」の欠片も無し…
     逃げるは恥だし役立たず息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理
     口先だけ総理は、(癒党込み)野党の質問時間も削ります、とさ。
     どこまでウソ吐き、どこまで口先、どこまでトンズラするつもり?」
    「つぶやき上にて、《佐藤圭‏@tokyo_satokei  質問「5対5」与党提案へ 
     立憲反発、拒否の意向:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S13221493.html  
     そんなに与党の質問時間を増やしたいなら予算委員会の日数を
     増やせばいい簡単なこと。》…大賛成。増やした上で、
     般若心経でもなんでも読んでいればいいさ

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
                 「ここは質問に答える場所じゃない…」?

 (癒党込み)野党の国会質問時間を短縮するそうだ。《国会審議形骸化…それとも、それが狙いなのだろうか》?、まんまと成功。《安倍・自民党の姑息加計疑惑で国会質問減らす》。
 この「国会審議形骸化」を狙った、野党の質問時間の削減について、青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)。質問時間の与野党配分1:2 (80分:160分)は、政府側の答弁の時間を考えれば逆転し、実質「80+80分」:「80分」。さらに、「先の通常国会で質問主意書438件、質問したくてしょうがなかった自民党議員からはゼロ件」だったという、呆れた実情。

 東京新聞の記事【質問割合は「5対9」 衆院予算委で与野党合意】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201711/CK2017112302000129.html)によると、《予算委での与野党の質問時間割合を「五対九」とすることで合意した。十四時間を五時間と九時間で分ける。与党は「五対五」、野党は「二対八」を主張していたが、双方が譲歩》。
 実質「9.5時間対4.5時間」ということね。《国会審議形骸化》の目的は達成されたようだ。

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https://dot.asahi.com/wa/2017112100039.html

安倍・自民党の姑息…加計疑惑で国会質問減らす
亀井洋志 2017.11.22 07:00 週刊朝日 #加計学園 #安倍政権 #森友学園

     (答弁に立つ林芳正文科相(c)朝日新聞社)

 政府は、国会での与野党の質問時間の配分を「従来の与党2対野党8」から野党側の割り当ての大幅な削減を狙い、まずは11月15日の文部科学委員会が「1対2」の比率で実施された。すべての委員会で「5対5」まで削減したい意向だ。立憲民主党の「森友・加計学園問題プロジェクトチーム」座長を務める逢坂誠二衆議院議員が憤る。

   「野党の質問時間を削るということは、国民に十分な説明を
    しないことと同じだ

 政治ジャーナリストの野上忠興氏もこう批判する。

   「安倍首相はあまりにも傲慢で狭量だ。野党から森友・加計問題について
    一分一秒たりとも質問されたくないのが本音だろう」

 疑惑の追及から逃れようとするのは、まともな説明ができないからだ

 実際、15日の文科委でも、逢坂氏は「4条件がクリアされたとはまったく思えない。どういう事実に基づき、誰が判断したのか?」などとただしたが、答弁に立った内閣府の長坂康正政務官はたびたび言葉に窮し、10回にわたって質疑が中断する始末だった。

 文部科学省元審議官で京都造形芸術大学教授の寺脇研氏はこう指摘する。

   「4条件を満たしていないとすれば、認可申請すらできないはずだ
    当然、認可は即日無効になる」

 加計学園は来年4月開学に向けて着々と準備を進めるだろうが、多くの疑惑が残されたままだ

 前文科事務次官の前川喜平氏は、その中でも2015年4月2日に愛媛県今治市の企画課長らが官邸を訪れ、当時の首相秘書官と密会したとする本誌報道(7月23日付のウェブ版記事)が「重要なターニングポイント」だったと語る。

   「この面談が決定的で、国家戦略特区での“加計ありき”が始まった
    ミーティングだったと思う。官邸側が主導して、今治市や加計学園に対して
    具体的な方針を打ち出した契機だったのではないか。官邸での面談は当然、
    総理に報告されているはずで、忖度どころの話ではないと思う。
    私は総理の明確な意思表示があったと確信している。以降、獣医学部新設に
    消極的だった文科省の抑え込みにかかっていく。こういう政府のあり方
    許してしまうと、本当に民主主義が崩壊する端緒になりかねない

 “大義なき解散”で衆院選に大勝したところで、幕引きとはいかないのである。(本誌・亀井洋志)

※週刊朝日  2017年12月1日号
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●「自衛隊、防衛出動か。射殺ですか」=「聴衆の問題意識を喚起する趣旨」…等々の「ト」な閣議決定を乱発

2017年11月28日 00時00分58秒 | Weblog

[※ 『サンデーモーニング』(2017年11月19日)↑]



リテラの水井多賀子さんの記事【今度は麻生財相の「武装難民は射殺」発言を肯定する閣議決定! トンデモ閣議決定を乱発する安倍政権の異常】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3591.html)。

 《…と発言したことについて、このような答弁書を閣議決定したのだ。 〈有事の際に想定され得る様々な事態について、聴衆の問題意識を喚起する趣旨からなされた〉 麻生発言は、難民の大量流入が現実的にありうる状況下で、副総理が「武装難民がいるかもしれない」という妄想をくわえたうえで「射殺ですかと言い放つという悪質かつ難民への憎悪を煽る非常に危険なものだ。それを政府は〈聴衆の問題意識を喚起する趣旨〉と肯定してみせたのである…しかし、安倍政権下では、今回のような危険な答弁書の閣議決定が乱発》。

   『●3人がそろいもそろって「外交音痴も甚だしい」、
       「3人の発言で日本外交の程度の低さが際立った」
    《…外交音痴も甚だしい。首相は好戦的で前のめりに
     「対話ではなく圧力しかない」と言い、副総理は「武装難民の可能性も
     あるので朝鮮半島の難民を射殺すると言い、外相
     「全世界160カ国に北朝鮮との国交断絶を要求」した。
     これが日本の北朝鮮外交政策だ》

 確信犯なナチス擁護者・麻生太郎副総理・財務相の相変わらずのヘイト体質ですが、どうせ有耶無耶になることを予想していました。でも、その上を行く、閣議決定で肯定!

 その他も…《安倍政権下では、今回のような危険な答弁書の閣議決定が乱発》《乱暴な上に、もはやタガが外れて常軌を逸している》《こうした馬鹿馬鹿しい閣議決定は枚挙に暇がない》そうです。そして、《最大の問題は、このような横暴極まりない閣議決定が、たとえその内容があからさまな嘘や身勝手な論理・解釈でも、政府見解として「お墨付き」を与えることで、「正しい判断」のように流布していることだろう。ようするに、正当化のための「手段」にされてしまっているのだ》、《政府の統一見解を示す本来の趣旨が、「安倍政権は正しい」と主張し、慎重な議論もすっ飛ばした暴走を是とするための道具に成り下がる》…あぁ~、滅茶苦茶すぎる「裸の王様」とその取り巻き連中。

 狂気・凶器なアベ様政権。
 「国会審議形骸化」を狙った、例の野党の質問時間の削減について、青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)。質問時間の与野党配分1:2 (80分:160分)は、政府側の答弁の時間を考えれば逆転し、実質「80+80分」:「80分」。さらに、「先の通常国会で質問主意書438件、質問したくてしょうがなかった自民党議員からはゼロ件」だったという、呆れた実情。
 さらに同番組の最後に、青木理さんが再び言及…《元CIAのスノーデン氏…「監視システムを日米共有」…NSAは「XKEYSCORE(エックスキースコア)」と呼ばれるメールや通話などの大規模監視システムを日本側に供与》した件について(『●ソレは既に彼らの手中…「大量監視の始まり。日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものに」』)。ニッポンは恐ろしいことになっている。

   『●無「責任」な「謙虚」…野党の国会質問時間短縮、
       「国会審議形骸化…それとも、それが狙いなのだろうか」
    「さて、自民党の若手議員から《発言機会が制限されているとの不満》が
     あるそうで、あの谷川弥一議員が再び注目の的。御不満の自民党議員は、
     谷川代議士に言ってみては如何?」

   『●疑惑のオトモダチ開学認可…目に見えていた「白紙委任状」へと
                  突き進ませた自公お維キト支持者の馬耳東風
    「つぶやき上にて、《佐藤圭‏@tokyo_satokei  質問「5対5」与党提案へ 
     立憲反発、拒否の意向:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S13221493.html  
     そんなに与党の質問時間を増やしたいなら予算委員会の日数を
     増やせばいい簡単なこと。》…大賛成。増やした上で、
     般若心経でもなんでも読んでいればいいさ

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http://lite-ra.com/2017/11/post-3591.html

今度は麻生財相の「武装難民は射殺」発言を肯定する閣議決定! トンデモ閣議決定を乱発する安倍政権の異常
2017.11.17

     (麻生太郎オフィシャルサイトより)

 今月14日、政府は信じがたい答弁書を閣議決定した。麻生太郎副総理兼財務相が9月23日におこなわれた講演会で、朝鮮半島から難民が押し寄せる可能性にふれて「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か射殺ですか。真剣に考えなければならない」と発言したことについて、このような答弁書を閣議決定したのだ。

   〈有事の際に想定され得る様々な事態について、
    聴衆の問題意識を喚起する趣旨からなされた〉

 麻生発言は、難民の大量流入が現実的にありうる状況下で、副総理が「武装難民がいるかもしれない」という妄想をくわえたうえで「射殺ですか」と言い放つという悪質かつ難民への憎悪を煽る非常に危険なものだ。それを政府は聴衆の問題意識を喚起する趣旨肯定してみせたのである。
 閣議決定された答弁書は政府の統一見解を示すもので、政府の方針や姿勢を定めるという極めて重い意味をもつ。しかし、安倍政権下では、今回のような危険な答弁書の閣議決定が乱発されている。
 たとえば、教育勅語については〈憲法や教育基本法等に反しないような形で教育に関する勅語を教材として用いることまでは否定されることではない〉とし、2021年度から実施される中学校学習指導要領の保健体育で武道9種目の一つとして、戦前の軍事教練で取り入れていた「銃剣道」を明記したことについても、〈武道の内容の弾力化を一層図るもの〉〈「軍国主義の復活や戦前回帰の一環」との御指摘は当たらない〉と説明。さらに、ヒトラーの『我が闘争』を教材として用いることも〈留意事項を踏まえた有益適切なものである限り、校長や学校設置者の責任と判断で使用できる〉とした。
 これらの閣議決定は、安倍政権が目論む軍国主義教育復活を大きく前進させるもので、本来、慎重さが求められる答弁書の閣議決定が乱暴なものになっていることを表しているだろう。
 いや、安倍政権による答弁書の閣議決定は、乱暴な上に、もはやタガが外れて常軌を逸していると言うべきだ。
 それを象徴するのが、安倍首相の「そもそも」発言をめぐる閣議決定だ。


 あまりにも下らない話ではあるが、大事なことでもあるので経緯を振り返っておこう。安倍首相は今年1月、共謀罪法案審議のなかで過去の法案との違いとして「今回は“そもそも”犯罪を犯すことを目的としている集団でなければならない」と述べた。ところがその後、オウム真理教を例に「当初はこれは宗教法人として認められた団体でありましたが、まさに犯罪集団として一変したわけであります」と説明を一変。この答弁の矛盾を民進党の山尾志桜里議員にただされると、安倍首相は自信満々にこう言ってのけた。

   「そもそも、『そもそも』という言葉の意味について、山尾委員は
    『はじめから』という理解しかない、こう思っておられるかもしれませんが、
    『そもそも』という意味にはですね、これは調べてみますと、辞書で
    調べてみますとですね、辞書で念のために調べてみたんです。
    へへっへ(笑)。念のために調べてみたわけでありますが、
    これは『基本的に』という意味もあるということも、
    ぜひ知っておいていただきたい

 周知の通り、「そもそも」の意味を「基本的に」と記している辞書など存在しない。ようするに安倍首相は自分の答弁の矛盾をごまかすために「そもそも」を「基本的に」という意味に捏造、あまつさえ「辞書で調べてみますと」などと大嘘を言ったのだ。
 だが、安倍政権は度肝を抜くような答弁書を閣議決定した。

   〈平成十八年に株式会社三省堂が発行した「大辞林(第三版)」には、
    「そもそも」について、「(物事の)最初。起こり。どだい。」等と記述され、
    また、この「どだい」について、「物事の基礎。もとい。基本。」等
    と記述されていると承知している〉

 無理やりにも程があるだろう。「どだい」も副詞で使うときは基本というニュアンスとは違う上、違う言葉を間にはさんで意味が同じになるなら、ほとんど全部の言葉が同じ意味になる。しかし、さらに驚くことに、その後“首相が自ら辞書を引いて意味を調べたものではない”という答弁書まで閣議決定したのである。
 こうした馬鹿馬鹿しい閣議決定は枚挙に暇がない。党首討論でポツダム宣言について「つまびらかに読んでいない」と述べていたのに、答弁書では〈当然、読んでいる〉。森友問題では、安倍昭恵夫人について〈公人ではなく私人〉とし、総理大臣夫人付きの谷査恵子氏が籠池泰典前理事長に送った口利きFAXも“行政文書には当たらない”とした。
 このような答弁書の閣議決定に対しては、「答弁書は質問主意書があってのものだから、そもそもの質問がバカなだけ」「野党の質問主意書が悪い」という声がある。だが、質問主意書国民への情報開示の目的もあり、野党にとっては国会での質疑とならんで重要な武器だ。実際、自民党も下野時代は揚げ足取り的な質問主意書を提出していたし、また、そうして政府の統一見解を引き出すことは重要なことだろう。
 しかし、ここまで答弁書の閣議決定の内容が「劣化」しているのは、質問主意書が悪いのではなく、そうした質問主意書が生まれる原因を安倍政権がつくっているからだ。前述した「そもそも」問題にしても、安倍首相が素直に答弁の矛盾を認めていれば、こんな質問は“そもそも”飛んでこない。政治・国会の低レベル化が、アホな答弁書を連発させているのである。


 しかも問題は、安倍政権は答弁書の閣議決定を「自己正当化のために使っていることだ。
 たとえば、今年5月に安倍首相が閣議において改憲実現を目標2020年と発言したことを、答弁書では“自民党総裁としてのもので、首相の職務として行われたものではない”とした。このような自分勝手な立場の使い分けで言い逃れできるものではないが、今後もこの閣議決定が利用されていくのは間違いない。
 さらに絶句したのは、やはり今年5月、国連の特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏が共謀罪法案を「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と指摘する書簡を安倍首相宛てに送付した件だ。このことについて閣議決定した答弁書では〈特別報告者の見解は、当該個人としての資格で述べられるものであり、国際連合又はその機関である人権理事会としての見解ではない〉と否定した上、〈その内容には誤解に基づくと考えられる点も多く、我が国政府として受け入れ難い内容のもの〉と批判した。
 これは政府見解としてあまりに乱暴で一方的すぎる。事実、アントニオ・グテーレス国連事務総長が安倍首相との会談についてのプレスリリースで〈特別報告者による報告書に関し、特別報告者は人権委員会に直接報告する、独立した専門家であると語った〉(編集部訳)と報告している。この「独立した」は日本国憲法76条が規定している「裁判官の独立」の「独立」と同じ意味で、何者にも干渉されない存在であることを説明するもの。それを「国連とは別の個人の資格」と訳するのは明らかにインチキだが、政府は事実をねじ曲げ、閣議決定までしてしまった
 そして、最大の問題は、このような横暴極まりない閣議決定が、たとえその内容があからさまな嘘や身勝手な論理・解釈でも、政府見解として「お墨付き」を与えることで、「正しい判断」のように流布していることだろう。ようするに、正当化のための「手段」にされてしまっているのだ。
 政府の統一見解を示す本来の趣旨が、「安倍政権は正しい」と主張し、慎重な議論もすっ飛ばした暴走を是とするための道具に成り下がる。──閣議決定された、とんでもない答弁書の数々は、当たり前の政治がおこなわれていないという現実を表しているのである。

水井多賀子
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●まんまと森友捜査ツブシ選挙に騙され、癒党キトの野党破壊工作が功を奏し、おまけに欠陥選挙制度…

2017年11月27日 00時00分30秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/政府と官邸は国民の「おかしい」を侮るな】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711240000234.html)。

 《★それでもとぼけて押し切ろうとしていたことに、国民は「何かおかしい」と感じていたわけで、衆院選での自民党の圧勝、野党の分断・崩壊で忘れ去られようとしていた森友学園疑惑は振り出しどころか、隠蔽工作をした分だけ、事態が深刻になり、今後は責任問題が浮上するだろう》。

 まんまと森友捜査ツブシ選挙にだまされ、また、癒党お維キトの野党破壊工作が功を奏し、さらには、「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占めるという欠陥選挙制度」のおかげで、「息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理」「口先だけ総理」のアベノサギが大成功。与党自公支持者の皆さんや、癒党お維キトの支持者の皆さんは正気? ホントに《国民は「何かおかしい」と感じていた》の? 《国民の「何かおかしい」を侮ってはいけない》…ホント~かなぁ…。

   『●政界地獄耳「民進と連合を解体し、自民助けた極右の党首」…
                     キトの目的と役割は達成されつつある
   『●「選挙の真の争点」は争われたか?  
       〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか?
   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、
                  与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…

 アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」はいつになったら実行されるの? これまた、口先だけかいな? 

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は 
      「破壊している人」なんですが! 一体何を「記念」した小学校?
    「《私もも一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私やが関係していたということになれば、間違いなく
     総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げて
     おきたい》と大見得を切りました

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
            “主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
    「そういうのはズブズブとは言わないのですか? 
     《経済ミッションとして同行してもら》ったという理由は、
     アベ様のオトモダチでなければならない理由となっているでしょうか?
     《君子防未然、不處嫌疑間。瓜田不納履、李下不正冠。
     (https://kanbun.info/koji/rika.html)なんて云う発想の無い
     人治主義国家Dictator

   『●「瓜田不納履、李下不正冠」…「首相も友達と会食したいのなら、
                辞めてから自由にやればいいのでは…」
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、 
      2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!
                        質問主意書による「急な質問」?

   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
          前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」

 日刊ゲンダイの記事【なぜ選挙後の今出てくるのか 会計検査院の森友調査報告】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/218232)によると、《疑惑を隠蔽するために、ここまでやるか。安倍政権の常軌を逸した闇支配には、背筋が凍る思いだ。安倍首相夫人の昭恵氏が名誉校長として関わっていた学校法人「森友学園」にタダ同然で国有地が売却された問題で、売却額の妥当性を調査していた会計検査院が「値引き…」》…と、今頃、大騒ぎ。

   『●「森友捜査ツブシ」: 大阪地検特捜部、いま直ぐに動け!  
                 マスコミも、いま「黙秘」してはいけない!!

 その時、大阪地検特捜部は動かず、マスコミも「黙秘」…森友捜査ツブシ選挙がまんまと成功。さて、今、この機会を逃し、アベ政権が続くようならば、暗黒社会の底の底へ。

   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく… 
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!
   『●壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、
                   そして、緊急事態条項を絶対に許してはダメ

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711240000234.html

政界地獄耳
2017年11月24日9時29分
政府と官邸は国民の「おかしい」を侮るな

 ★「適正な価格で売却した」。首相・安倍晋三や所管官庁の財務省などはこう国会で説明し続け、首相の激高するさまや高級官僚たちがこぞって「何の問題もない」としていた根拠が、22日に会計検査院が「値引きの根拠が不十分」などとする報告書を提出したことで崩れたといっていい。国民の多くが、官僚の政権への忖度(そんたく)があったのではないかと思っていた森友学園の国有地売却は、会計検査院の高い独立性とともに、官僚たちのウソがばれるという致命的な失態につながる。

 ★そもそもこの一連の国会質疑のやりとりによって、首相はウソをついているのではないかとの疑念が広がり、内閣支持率は急降下した。森友学園疑惑は今でこそ国有地払い下げ疑惑だが、当初は学園の幼稚園で教育勅語を暗記させるなどの異様な教育方針、小学校建設では首相夫人・安倍昭恵が名誉校長に名を連ねたり、幾度も講演に訪れるなど、不見識や脇の甘さが問題視された。官僚が官邸からの圧力、もしくは忖度して虚偽答弁や資料や公文書の破棄を進め、森友学園に小学校を結果的に格安で建設させ、認可に至るプロセスで、官僚のみならず国会議員や地方議員も関与したことなどが発覚している。

 ★それでもとぼけて押し切ろうとしていたことに、国民は「何かおかしい」と感じていたわけで、衆院選での自民党の圧勝、野党の分断・崩壊で忘れ去られようとしていた森友学園疑惑は振り出しどころか、隠蔽(いんぺい)工作をした分だけ、事態が深刻になり、今後は責任問題が浮上するだろう。政府がなお「問題なし」と言い続け、幾人かの官僚に訂正、謝罪させたところで実態は解明されない。そんな調子ならば選挙前の支持率低下の再燃も予測され、政府と官邸の出方や対応が注目されるが、安易な幕引きはマイナスに働くだろう。国民の「何かおかしい」を侮ってはいけない。(K)※敬称略
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●「核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていた…」

2017年11月26日 00時00分03秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



東京新聞の記事【軍縮会議 高校生平和大使の演説見送り 核保有国圧力】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000134.html)。
西日本新聞の記事【平和大使演説阻止へ圧力 外務省公電で判明 「高校生に退出要求もできる」 核保有国?が日本に】(https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/373258/)。
東京新聞の記事【「退場求めることできる」 核保有国 以前から問題視】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000133.html)。

 《二〇一四年以降のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を訴えている日本の高校生平和大使による演説が今年は見送られた問題で、核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった》。
 《2014年以降、毎年8月にジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送られたことに関し、核保有国とみられる一部の加盟国が今年2月以降、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力》。
 《菅義偉官房長官は…「スピーチは実現できなかったものの、高校生がさまざまな国の代表と直接意見交換をすることで、互いの考え方を理解し合えたことは有益だった」と述べた》。

   『●ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺:
        アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚
   『●「核兵器禁止条約」…「核なき世界」への
     その先頭を走るべきアベ様やニッポン政府は一体何をしていたの?

 ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺、アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚…その裏にはこんなことがあったのね。

 《当初強く反論していた日本側も見送りに応じた》…渡りに船とばかりに、アベ様への忖度に活用。《核兵器禁止条約の制定とは無関係》としつつも、後ろめたさも手伝い、高校生の言論封殺へと舵を切った訳だ。
 核保有国(中国との噂)がこんな露骨な脅しをやってたんだ…しかも、易々と、それに屈するニッポンって…、一体、なんなの?

 しかも、いつもながらの、最低の官房長官の他人事のようなコメント。

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない
     最低の官房長官記者会見…「ここは質問に答える場所じゃない…」?

 週刊朝日のコラム【室井佑月「お言葉が欲しい」】(https://dot.asahi.com/wa/2017111500013.html)によると、《『内閣支持 上昇54%』という記事... 野党が纏まっていないから、これ幸いと解散総選挙をする卑怯な首相なのに? 5カ月近くも国会審議から逃げ回っていた気弱な首相なのに? 議席数に応じて野党の質問時間を削れと、無茶なこといい出す我が侭(わがまま)な首相なのに? 国会とは野党の質問に答える場というより、我々国民に説明する場。どれだけ国民軽視なのだろうか?…安倍内閣の支持率の高さは、この国が戦争のできる普通の国になることを、国民も望んでいるということなのか? わからない。》
 ブログ主も、本当に《わからない。》

   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度
   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度
   『●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…
        どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000134.html

軍縮会議 高校生平和大使の演説見送り 核保有国圧力
2017年11月15日 朝刊

     (西日本新聞が入手した外務省の公電には「ある国」の
      大使からの強い言葉がつづられていた)

 二〇一四年以降のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を訴えている日本の高校生平和大使による演説が今年は見送られた問題で、核保有国とみられる一部の加盟国が、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった。圧力は今年二月以降にあり、同国の軍縮大使は「自分は高校生に議場から出て行くよう求めることもできる」などと日本の軍縮大使に迫った。当初強く反論していた日本側も見送りに応じた

 西日本新聞は外務省に、この問題に関する情報公開を請求。軍縮会議日本政府代表部の高見沢将林(のぶしげ)軍縮大使がジュネーブやウィーンで他国の軍縮大使らから受けた「問題提起」について、岸田文雄外相(当時)に報告した公電などが開示された。公電は秘密指定を解除されているが、相手国名や発言の詳細は黒塗りにされていた。

 今年の高校生平和大使を務める溝上大喜さん(17)=長崎市=は「核保有国を含め多くの国々の人から、自分たちの活動は大きな意味があると言われていた。反対意見があったのが事実なら、悲しい」と話した。
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https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/373258/

平和大使演説阻止へ圧力 外務省公電で判明 「高校生に退出要求もできる」 核保有国?が日本に
2017年11月14日 06時00分

 2014年以降、毎年8月にジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送られたことに関し、核保有国とみられる一部の加盟国が今年2月以降、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていたことが、西日本新聞が入手した外務省の公電で分かった。同国の軍縮大使は「自分は高校生に議場から出て行くよう求めることもできる」などと日本の軍縮大使に迫り、当初強く反論していた日本側も見送りに応じた

 本紙は外務省に、この問題に関する情報公開を請求。軍縮会議日本政府代表部の高見沢将林軍縮大使がジュネーブやウィーンで他国の軍縮大使らから受けた「問題提起」について、岸田文雄外相に報告した公電などが開示された。公電は秘密指定を解除されているが、相手国名や発言の詳細は黒塗りにされていた。

 高校生平和大使は、日本政府が1日だけ政府代表団に登録する形で、軍縮会議本会議場でスピーチを認められてきた。開示された公電や外務省の内部文書によると、同国の軍縮大使や次席が今年2月以降、日本側に「軍縮会議の手続き規則は、高校生が政府代表団の一員になることを認めていない」と数回にわたり指摘。「毎年続くようであれば、しかるべき対応をせざるを得ないスピーチの見送りを求めた

 日本政府側は当初「若い世代の活動を通じて、核兵器使用の惨禍について正確な認識が深まり、核兵器のない世界に向けた国際社会の機運が高まっていくことを期待している」などと反論した。

 しかし、同国の軍縮大使は「自分は高校生に本会議場から出て行くよう求めることもできるし、実際にそうすることも考えたが、無垢(むく)な高校生を困惑させることはしたくないので思いとどまった経緯がある」「今後は手続き規則違反として異議を申し立て、ブロックするとまで迫った

 こうした要請を受け、外務省は見送りを決めたという。理由について外務省は(1)高校生を政府代表団に含めるには加盟国の合意が必要なため、手続き上難しい(2)本会議場で高校生がスピーチしようとしても、報道機関に公開されている場で止められてしまいかねない-と説明している。

 公電の国名は黒塗りされているが、前後の文脈などから核保有国とみられる

 外務省軍備管理軍縮課は「強硬な言い方で問題提起する国が出てきたのは今年になってからだが、手続き面を問題視する声は以前からあった。(今年7月に採択された)核兵器禁止条約の制定とは無関係。来年以降の対応は未定」としている。

    ◇      ◇

■背景に核禁止条約も

 鈴木達治郎・長崎大核兵器廃絶研究センター長の話 高校生のスピーチをここまで強く阻むのは異常だ。昨年までは容認していたことを考えると、核兵器禁止条約制定の動きも踏まえて核保有国が被爆国・日本に核保有国寄りの態度を鮮明にするよう圧力をかけたのではないか。スピーチを例年通りに行うと、軍縮会議の円滑な運営に影響を与えるリスクはあるが、公の場でスピーチに抗議するほどの理由があるとは思えない日本として堂々と主張を貫く選択肢もあったかもしれない。「核なき世界」への日本の立ち位置をもっと明確にし、核保有国と非保有国の橋渡しのための政策をきちんと作っていくべきだ

=2017/11/14付 西日本新聞朝刊=
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017111502000133.html

「退場求めることできる」 核保有国 以前から問題視
2017年11月15日 朝刊

 二〇一四年のジュネーブ軍縮会議から三年連続で核兵器廃絶を訴える演説をしてきた高校生平和大使は、日本政府が一日だけ政府代表団に登録する形で、本会議場でスピーチを認められてきた。開示された公電や外務省の内部文書によると、軍縮会議加盟国の軍縮大使や次席が今年二月以降、日本側に「軍縮会議の手続き規則は、高校生が政府代表団の一員になることを認めていない」と数回にわたり指摘。「毎年続くようであれば、しかるべき対応をせざるを得ない」とスピーチの見送りを求めた

 日本政府側は当初「若い世代の活動を通じて、核兵器使用の惨禍について正確な認識が深まり、『核兵器のない世界』に向けた国際社会の機運が高まっていくことを期待している」などと反論した。

 しかし、同国の軍縮大使は「自分は高校生に本会議場から出て行くよう求めることもできるし、実際にそうすることも考えたが、無垢(むく)な高校生を困惑させることはしたくないので思いとどまった経緯がある」「今後は手続き規則違反として異議を申し立て、ブロックするとまで迫った

 こうした要請を受け、外務省は見送りを決めたという。理由について外務省は(1)高校生を政府代表団に含めるには加盟国の合意が必要なため、手続き上難しい(2)本会議場で高校生がスピーチしようとしても、報道機関に公開されている場で止められてしまいかねない-と説明している。

 公電の国名は黒塗りされているが、前後の文脈などから核保有国とみられる

 外務省軍備管理軍縮課は「強硬な言い方で問題提起する国が出てきたのは今年になってからだが、手続き面を問題視する声は以前からあった。(今年七月に採択された)核兵器禁止条約の制定とは無関係。来年以降の対応は未定」としている。

 菅義偉官房長官は十四日の記者会見で、高校生平和大使の演説が一部加盟国の圧力で見送られたことについて「スピーチは実現できなかったものの、高校生がさまざまな国の代表と直接意見交換をすることで、互いの考え方を理解し合えたことは有益だった」と述べた。
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●「自民党の補完勢力」「自民党の2軍」癒党が野党を破壊し、与党自公の壊憲・緊急事態条項を推進…

2017年11月25日 00時00分45秒 | Weblog

[※サンデーモーニング(2017年10月1日)(三「ト」物語)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/野党でも与党でもない「ゆ」党が増える政界】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711130000188.html)。

 《法案を強行採決させても野党の賛成があれば、その強引さも薄れる。そしてなんといっても憲法改正の発議での野党の賛同は強い味方になる「ゆ」党が増えれば野党の勢力はなお減少する。…政界は「ゆ」党の拡大がポイントになる》。

 「ゆ」党の「ゆ」は、与党と癒着の「癒」党癒党・お維だけでもウンザリだったのに、トファの小池百合子氏率いるキトまで現れる始末。
 《自民党の補完勢力》《自民党の2軍》…癒党お維やキトが与党自公による壊憲を強力に推進し、そして、緊急事態条項とういう地獄へまっしぐら。

   『●トファは自民党亜種…「第2自民党」なのか
      第2お維なのか不明だが、自公お維と同種で、かつ、壊憲体質
   『●「選ぶ側の目こそ問われる」「有権者も…
     「二物」を許すほど甘くはなかろう」…サギ師を見抜く甘くない目

   『●自民党亜種トファ・キトの「反作用として期待される
         リベラルの結集」…それが最後の望み・希・希望
   『●アベ様や自公お維も厭、小池氏やトファ・キトも嫌… 
         民主主義・平和主義を愛する「こんな人」達が結集を!
   『●「おっさん政治をつぶして新おっさん政治を始めたにすぎない」
                           自民党亜種トファが本領発揮
   『●金子修介監督ショートムービー『希望の党☆』(2005年)…
                 「…を日本の政界が後追いしているみたい」

   『●「欲しいのはカネと連合の組織だった」… 
      極右政党キト出来上がりっ、で本当にいいの? 目を覚ませ!
   『●自民党亜種トファや小池・若狭両氏らの 
      壊憲体質はもともと露わ…第2自民党や第2お維に何を期待するの?
   『●自公お維キト支持者、「どうして、危険を回避してくれるような
                  リーダーがほしいとならないのだろうか?」
   『●アベ様の腐敗を葬るかもしれない、自公お維キトの
          独裁政治を招くかもしれない…山尾志桜里さんの蹉跌
   『●壊憲・専制政治・独裁反対、立憲政治を!  
      「頭の乏しい…こんな人たち」呼ばわりされた皆さん、結集を!
   『●あのアベ様のオトモダチのオトモダチ・木澤克之氏… 
        《2017年最高裁判所裁判官国民審査》を迎える!!
   『●山本太郎さん「あきらめた時点で、終わっちゃう…
       楽しみながらやっていきましょう」…アベ様=「国難」
   『●自民党亜種キトは辺野古破壊推進…「民意を無視し、
        新基地建設を強行する安倍政権と何が違うのか」!

   『●ドアホノミクス(©浜矩子さん)と共にやって来た 
         「urino-」SAGI(ユーリのサギ)、騙される?
   『●政界地獄耳「民進と連合を解体し、自民助けた極右の党首」…
                     キトの目的と役割は達成されつつある
   『●「選挙の真の争点」は争われたか?  
       〔与党自公+癒党お維キト〕の狙いは成功したのか?
   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく…
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!

 騙されて癒党に投票する人達もどうなんでしょうね。ましてや、選挙にも行かない「眠り猫」な皆さん方も。
 2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占めるという欠陥選挙制度。選挙制度を変えないと、民意が全く反映されない。《民意を正しく反映する選挙制度は、比例代表制なのではないか。なぜなら民意は多様である。それぞれの民意を代表する政党に投じられた票を正しく議席数に反映できる唯一の方法だからだ。死票も出ない》、《現行制度が導入されてからもう二十一年たった。問題点も明らかだ。選挙制度の議論を始めるべきだと考える》…桐山桂一さんの意見に大賛成。

   『●小選挙区制という幻想: 「死票が7割も出る制度」
   『●壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、
      基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項を絶対に許してはダメ
   『●自民党の長期「党勢の低迷」…それでも絶対得票率1/4で
              3/4の議席を占める小選挙区制という欠陥制度

   『●全く民意を正しく反映していない「勝者総取り」…
        絶対得票率1/4で3/4の議席を占める欠陥制度

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711130000188.html

政界地獄耳
2017年11月13日9時29分
野党でも与党でもない「ゆ」党が増える政界

 ★各党の人事も出そろい、衆院も落ち着きだした。自民党283、立憲民主党・市民クラブ54、希望の党・無所属クラブ51、公明党29、無所属の会13、日本共産党12、日本維新の会11、自由党2、社会民主党・市民連合2、無所属8の構成だ。政界関係者が言う。「もう少し議員の構成は移籍や離脱が繰り返されるかもしれない。希望の党や参院の民進党からの動きがあるかもしれないし、野党は場合によっては大きなうねりが年末から来年にかけて起こるかもしれない」。

 ★確かに野党は分裂したことで最大会派が立憲民主党の54でしかない。野党が巨大与党に立ち向かうにはこのままでは太刀打ちできない。何らかの動きがあるのではないかと想定するのは当然だし、野党同士が野党第1党を狙っているようでは万年野党が常態化し、与党に戦いを挑むという国民が望む構図にはなりにくい。しかし昨今、与野党の関係が変わってきていることも無視できない。

 ★与党関係者が言う。「今、与党は十分な議席を持っているので、野党との協調は不要だが、法案を強行採決させても野党の賛成があれば、その強引さも薄れる。そしてなんといっても憲法改正の発議での野党の賛同は強い味方になる」。今政界で話題なのは日本維新の会の政党としての生き方だ。野党の枠組みには入れてもらえず政界でいう与党と野党の間、「ゆ」党の位置づけだ。党としては「与野党に是々非々だ」ということになるが、野党は自民党の補完勢力とみている。この「ゆ」党がこれから増えるのではないか。希望の党は党代表が玉木雄一郎になって保守色を強め、一部こぼれるかもしれないが「ゆ」党を目指す可能性が高く、参院の民進党も党代表・大塚耕平が希望との同調を示唆している。「ゆ」党が増えれば野党の勢力はなお減少する。わがままな自民党の2軍もいざという時に協力してくれれば役に立つということだ。政界は「ゆ」党の拡大がポイントになる。(K)※敬称略
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●飯塚事件冤罪者を国家が死刑執行、「この重すぎる現実」: 無惨…「死刑執行で冤罪を隠蔽」

2017年11月24日 00時00分42秒 | Weblog


リテラの伊勢崎馨さんによる記事【飯塚事件、なぜ再審を行わない? DNA鑑定の捏造、警察による見込み捜査の疑いも浮上…やっぱり冤罪だ!】(http://lite-ra.com/2017/09/post-3445.html)。

 《冤罪が強く疑われながら死刑が執行されてしまったのが、1992年に福岡県で起こった「飯塚事件」である。そして、この飯塚事件にスポットをあて、冤罪疑惑に切り込んだドキュメンタリー番組が放送され、ネット上で話題を呼んだ。3日深夜に日本テレビで放送された『死刑執行は正しかったのかⅡ 飯塚事件 冤罪を訴える妻』だ》。


 本当に《死刑執行は正しかったのか》? 《足利事件で大きな批判を浴びているのに、死刑案件の飯塚事件まで冤罪が明らかになれば司法当局のメンツがもたないそのため臭いものに蓋をした》、《死刑執行で冤罪を隠蔽した》。
 飯塚事件の冤罪者・久間三千年さん。取り返しようのない手遅れ…冤罪者に死刑執行。一貫して無実を訴えていたにもかかわらず、「死刑判決からたった2年足らずの死刑囚に執行命令」が出されたこと、さらに、(足利事件について)「2008年10月16日にDNA型鑑定に疑問が生じた時点で、死刑執行は停止されておくべきだった」のに、同年10月28日に死刑が実施されたこと…あまりに酷すぎます。残酷すぎます。このNNNドキュメント’17では、《DNA鑑定の捏造》《警察による見込み捜査の疑い》も指摘。足利事件の杜撰なDNA鑑定が大騒ぎとなった当時、《足利事件を担当した佐藤博史弁護士で、取材に対し「足利事件と同様に、精度が低い鑑定で有罪が確定したのは全国で8人いる。現在の技術で、正しい判断をすべきだ」と話している》。
 久間三千年さんやご家族の皆さんは、一体どれほど無念だったことでしょうか。さらには、真の犯人を逃すことで、あるいは、冤罪者が死刑にされることで、被害者やそのご遺族に対しても大変な侮辱行為です。
 冤罪者を死刑! 警察・検察・裁判所はどう責任をとるつもりだろうかか? 「死刑執行命令を下したのは、麻生内閣の森英介法務大臣(当時)」、飯塚は麻生太郎氏の「地元」だ。冤罪死刑に係わった者たちは、何の贖罪の気持ちもわかないのだろうか?

   『●NNNドキュメント’13: 
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●①飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か?
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン
   『●②飯塚事件冤罪者を死刑執行:「死刑存置か?
         廃止か?」…話題にも上らない、死刑賛成派8割なニッポン

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http://lite-ra.com/2017/09/post-3445.html

飯塚事件、なぜ再審を行わない? DNA鑑定の捏造、警察による見込み捜査の疑いも浮上…やっぱり冤罪だ!
2017.09.10

     (日テレHPより)

 死刑が確定から30年以上収監された末に2014年に再審が決定した袴田事件、逮捕から17年にして冤罪が明らかになった足利事件……。これまで数多くの冤罪事件が起こってきたが、冤罪が強く疑われながら死刑が執行されてしまったのが、1992年に福岡県で起こった「飯塚事件」である。
 そして、この飯塚事件にスポットをあて、冤罪疑惑に切り込んだドキュメンタリー番組が放送され、ネット上で話題を呼んだ。3日深夜に日本テレビで放送された『死刑執行は正しかったのかⅡ 飯塚事件 冤罪を訴える妻』だ。
 話題となっているのには理由がある。番組では、裁判所が死刑と判断した数々の証拠を検証し、それらに大きな疑問があることをことごとく指摘警察による見込み捜査によって犯人に仕立て上げられついには死刑を執行された疑いが濃厚であることを告発したのだ。
 まずは事件のあらましを紹介しよう。この事件はいまから25年前の1992年2月20日に起こった。福岡県飯塚市の小1女児2人が登校中に行方不明になり、翌日遺体で発見される。捜査は難航したが、2年7カ月後に逮捕されたのが近所に住む久間三千年氏だ。
 久間氏は一貫して無実を主張。一方、確固たる直接的な証拠がないなかで、99年に福岡地裁は死刑判決を下す。だが、それは数々の状況証拠を積み重ねただけのものだった。
 たとえば、久間氏にアリバイがないことや、久間氏の車内座席から微量の血痕と尿痕が検出され、血液型が被害者の1人と一致したこと。被害者に付着した繊維片が久間氏の車座席シートと類似していること。また、被害者のランドセルなどが発見された場所での目撃された車の特徴が、久間氏が所有するワゴン車の特徴と一致したこと。そして、被害者の遺体から見つかった血液によって血液型とDNA型が判明したが、それが久間氏と一致したこと。これが有罪判決の何よりの決め手とされた。
 そうして2006年10月に最高裁で死刑は確定。わずか2年後2008年10月28日久間氏の死刑は執行される。
 問題は、この死刑執行のタイミングだ。じつは2008年1月に今回のドキュメントのチーフディレクターでもある清水潔氏が中心となり、日本テレビが足利事件の犯人として無期懲役が確定していた菅谷利和氏の冤罪報道キャンペーンを開始し、同年12月19日東京高裁は足利事件のDNA型再鑑定をおこなうことを決定した。だが、10月17日の段階から再鑑定の方針はマスコミで報じられ、大きな話題となっており、菅谷氏と同様、当時の精度の低いDNA鑑定の検査法「MCT118」法によって犯人のDNA型と一致したことが有罪の理由とされ、死刑が確定していた久間氏にも注目が集まろうとしていたにもかかわらず足利事件のDNA型再鑑定の方針が報じられて約10日後というタイミングで、久間氏の刑は執行されたのだ。


DNA鑑定の誤りは、意図手的な証拠捏造だった可能性も

 これについては当時から「足利事件で大きな批判を浴びているのに、死刑案件の飯塚事件まで冤罪が明らかになれば司法当局のメンツがもたないそのため臭いものに蓋をしたのではないか」「死刑執行で冤罪を隠蔽した」といった批判や疑惑が指摘されていた。
 実際、久間氏の死刑執行から約8カ月後の2009年6月に菅谷氏が釈放されると、DNA型鑑定に注目が集まった。しかも、菅谷氏と久間氏のDNA型鑑定は検査法が同じだっただけではない。「じつは飯塚事件と足利事件のDNA鑑定は、科学警察研究所同じ技官同じ方法でおこなっていた」というのである。
 技官も方法も同じさらには検査時期もほぼ同じ。つまり、足利事件と同様、飯塚事件のDNA鑑定も誤りがある可能性が高いということだ。
 また、裁判で証拠として提出されたDNA型鑑定のネガフィルムが意図的に切り取られておりカットされた部分には久間氏でも被害者でもないまったく別のDNAが存在していたことが明らかになっている。その上、弁護団側がおこなった再鑑定でも、犯人と久間氏のDNA型は一致しなかった
 絶対的証拠だったはずのDNA型鑑定が間違っていた可能性だけでなく、意図的な捏造疑惑が浮上している飯塚事件。そして死刑執行後の2009年、久間氏の妻が異例の再審請求をおこなうが、2014年に福岡地裁はそれを棄却。その理由は驚くべきものだった。

   「(DNA鑑定は)『鑑定結果を直ちに有罪認定の根拠とすることは
    できない』として、事実上、証拠から排除したのである」「それでも
    裁判所はDNA鑑定を排除しても、それ以外の状況証拠で判決は
    正しかったと結論づけた」

 決定打とされたDNA型鑑定は証拠から外すが、再審は行わない──都合の悪いことは“なかったことにする”。これを欺瞞と言わずしてなんと言おう。しかも、すでに犯人とされた者が国家によって死刑が執行されている重大案件なのだ。番組では、久間氏の妻が「最初はDNA鑑定が一致したとして逮捕されたのだから、そのDNA鑑定が一致していないということであればこれは犯人でないということなんですよね。だから、そこがすごくおかしいと思いました」と強く怒りを訴えているが、その通りだろう。

 だが、DNA鑑定の結果が排除されても、まだ疑うべき重要証拠はある。血液型だ。当初、遺体から発見された血液は被害者と犯人の混合血液で、警察はこれをB型と断定。久間氏の血液型もB型だ。しかし、弁護団の鑑定ではAB型だという結果が出たのだ。

 また、「久間氏の車内座席から検出された血痕の血液型が被害者の1人と一致した」という証拠についても、弁護団は「血痕の血液型は久間氏の家族とも一致する」と主張。「被害者に付着した繊維片が久間氏の車座席シートと類似している」ことも、「シート繊維の鑑定は全種類の車でおこなったわけではなく久間氏の車しか対象にしていない結果」でしかない。


目撃証言にも、警察による誘導の疑いが

 そして、目撃証言にも重大な疑惑がある。被害者の遺留品が見つかった場所で目撃されたワゴン車と人物の特徴が一致したことで久間氏が捜査線上に浮上したが、一瞬、車ですれ違っただけのその目撃談は、日を追うごとに詳しくなっていったのだ。
 目撃者の証言が得られたのは事件から11日後のことだったが、最初は「紺色のワゴン車」としか話していなかった。それが事件から13日後には「紺色ボンゴ車で後輪はダブルタイヤ」と言い、18日後には「ガラスにフィルムが貼ってあった」と追加された。それは、まるで久間氏の車の特徴に寄せていっているかのような証言だ。さらに番組では、注目すべき点は目撃者が「車はトヨタや日産ではない」「車体にはラインが入っていない」と語っていることだとする。
 久間氏の車には、銀色の細いラインが入っている。しかし、番組の調査によると、もともと久間氏が所有していたワゴン車は銀色のラインだけではなく黄色とオレンジ色のラインが入っているもの。久間氏はこの派手なラインを剥がし、銀色のラインが残った状態で乗っていたのだ。目撃者はこの銀色のラインが残った状態の車を目撃したことになるが、そのため番組は、「黄色とオレンジのラインの存在を知らなければ、銀色のラインを無視して『ラインはなかった』という証言はできないのではないのか」と疑問を呈する。
 しかも、こうした疑問を裏付ける当時の捜査資料を入手。こんな疑惑も明らかにしている。

   「事件の日から18日後、警察は目撃者A氏の目撃調書を作成した。
    これによって久間氏に捜査の的を絞ったはずだった。ところが、
    A氏の目撃調書をつくる2日前に捜査員自ら久間氏の車を
    確認していたという。その日の捜査資料には、すでに
    『車にラインはなかった』などの特徴が書かれていたのだ」

 ようするに捜査員は、あらかじめ黄色とオレンジのラインが剥がされていたということを知っていた、ということだ。さらにこの捜査員こそが、車の目撃者から聞き取りをおこない、調書を書いていたというのである。これは目撃証言を誘導した結果ではないのか
 ことごとく覆される重要証拠と、見込み捜査の疑い。しかし、肝心の久間氏の死刑はすでに執行されてしまっているこの重すぎる現実を突きつけるこの番組は、あらためて死刑は取り返しのつかない刑だと言われる所以を実感させられるものだった。そんななかで、足利事件をはじめ、桶川ストーカー殺人事件、南京事件など、徹底した調査報道でスクープを連発してきた清水ディレクターがこの問題を追求していることは、大きな救いだろう。
 無罪を訴え、最後まで刑務官に怒りを隠さなかったという久間氏その無念と、背後でおこなわれていた警察の卑劣な見込み捜査や証拠のでっち上げ、改ざん司法の闇に対する追求と真相解明を、今後も期待したい。

伊勢崎馨
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●「父は業界紙の記者…今は亡き父の一言、「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」」…いまや「下足番」新聞

2017年11月23日 00時00分07秒 | Weblog

[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]



日刊ゲンダイの望月衣塑子記者へのインタビュー記事【著者インタビュー 東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217691)。

 《東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした…誰が見ても『おかしいでしょ?』と思うことを聞いているだけ。逆に、なぜ会見の場で疑問をぶつけないのか》。

   『●メディアの仕事を見失い、「自制心と自浄作用を失った
            マスコミ権力」=「下足番」・読売、広報紙・産経
    「《情報を集め分析し国民に知らせるのが…メディアの仕事
     であるはずなのに、それを見失い、《自制心と自浄作用を失った
     マスコミ権力》とは…「下足番」・読売であり、もはや新聞とさへ
     呼べない、《偽情報と差別言辞が飛び交うネット右翼の温床》を
     デマ源としたアベ様広報紙・産経

   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
      「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ
    《読売新聞の衰弱がひどい。…逆に読売新聞はあたかも安倍後援会の
     機関紙
であるかに扱われたことを恥とすべきであったろう》。
    《すると、読売のキャップが東京新聞のキャップのところへ
     飛んできて「何だあいつは。あんなヤツを二度と会見場に
     入れるな! これはクラブの総意だからな」と怒鳴り上げた
     というのである。…一同唖然としたそうだが、それほど
     逆上してしまったということなのだろう》
    《こんな権力に魂を売って菅官房長官の下足番みたいなことをしている
     あさましい連中
が作っている新聞はもう読むのはやめて…》

 《権力組織が嫌い》だった《父は業界紙の記者…今は亡き父の一言、「お父さん、読売だけは嫌なんだよ」》…その読売は、《報道姿勢が政権寄り》は昔から変わらず。いまや「下足番」新聞。望月記者が行かなくて、正解。
 最低の官房長官の迷言「ここは質問に答える場所じゃない」…それを誰も何とも思わないのね、そんな惨状な、矜持無き記者連中。「下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、「国民への背信行為」を自分自身で行っている」、そういうことを炙り出せるような優れた記者がきちんと、記者会見で対峙できないものかね。「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」なはず。

   『●望月衣塑子東京新聞記者、議論無く
     「「欧米列強に倣え、進め」と武器輸出推進の道に歩みを進めている」
   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
     「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」
   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
         =「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」

   『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
        かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…
   『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
      「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機
   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
               「国民への背信行為」を自分自身で行っている
   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…
                      「ここは質問に答える場所じゃない…」?
    「《あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りに》《安倍政権に対して
     メディアがいかに従順であるか》《その「当たり前」が、ずっと
     あの会見場にはなかった》…。ニッポンでは、
     迷言「ここは質問に答える場所じゃない」が続いているようです、
     《予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない
     記者たち
》による最低の官房長官の記者会見」
    「望月衣塑子さんの《「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、
     一筋の希望だ》…「一筋」しかないか細さ、2016年&2017年、
     2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217691

著者インタビュー
東京新聞・望月記者が語る「なぜ会見で疑問ぶつけない」
2017年11月16日

     (「新聞記者は、質問して記事を書いているだけではダメ」
       と望月記者/(C)日刊ゲンダイ)

 予定調和が恒例の官邸会見で、明瞭な声で質問する女性記者。今年4月以降、一躍有名になった東京新聞の望月衣塑子氏が半生を振り返り、著書「新聞記者」(角川新書)で新聞記者としての矜持と覚悟を書き下ろした。


■人格攻撃に近い言葉責めも

   「名前が知られるようになってから、脅迫や弾圧もありました。
    でも屈したり、口を閉ざすのは納得いきません。誰が見ても
    『おかしいでしょ?』と思うことを聞いているだけ。逆に、
    なぜ会見の場で疑問をぶつけないのか。
    私が聞くのは単純で素朴な疑問なんですよ」

 彼女の原動力は、正義感や使命感の前にある、もっと根本的な「違和感」や「疑問」でもあるのだ。支局勤務時代に鍛えられた不屈の記者魂は、日歯連ヤミ献金疑惑事件の報道で開花。東京地検特捜部の事情聴取にも、ひとりで立ち向かった。

   「うちの会社、実は法務部も広報もないんですよ。それでも当時、
    先輩が『記者としての矜持を貫け』と説いてくれたおかげで、
    人格攻撃に近い言葉責めにも耐えられました」

 整理部へ異動となり、現場を離れて悶々とした時期もある。事件取材の腕を買われ、他紙から声がかかったことも。東京新聞に残ったのは、今は亡き父の一言お父さん、読売だけは嫌なんだよ」が大きいという。

 

   「父は業界紙の記者でしたが、若い頃、安保闘争に明け暮れ、
    権力組織が嫌いでした報道姿勢が政権寄りの読売新聞には
    距離を置いていましたね。当時、読売は事件に強くて、国税庁や
    特捜部の事件をやりたかった私は読売に移籍を決心していたんです
    けどね。もし読売に入っていたら、官邸会見に出て社会部的な
    追及もできず、この本も出せなかったかもしれません」


■「政治や制度を変えられるところまでつなげたい」

 官邸会見は8月半ばから質問が制限されるようになった。それまでのルールが変えられ、今ではほとんど官邸側の広報官が質問を打ち切ってしまうという。おまけに著者が質問しようとすると「臆測で質問しないように」と必ず一言付け加え、印象操作をするようになった

   「記者の質問に対し答えをはぐらかすことも増えましたけど、
    逆に自らの首を絞めることになるんじゃないかな。一方、
    政治部記者の情報源は政治家であり、怒らせたらアウト
    というのは分かります。でも彼らも政権に対して疑問が
    いくつもあるはず。逆に、蓮舫さんや稲田朋美さんの記者会見では
    異常にしつこかったでしょ? なぜ官邸でも同じように聞かないんでしょうね

 おかしいことはおかしいと声に出し、権力の不正や横暴を追及する姿勢は今後も変わらない。

   「14年に自民党が民放テレビ局に『公平中立、公正を要望する』文書を
    送って以降、テレビは安倍1強にモノが言えない空気になりました。
    でも局内には『やっぱりおかしい』と思っている人が確実にいます。
    そことつながったので、連携しているように見えなくても、みんなでやるぞ、
    ひとりじゃないぞという気持ちです。日刊ゲンダイさんは言うまでもなく
    どんどんやってるし(笑い)、ネットへの発信の仕方もうまいので、
    うちは見習うべきと思っています」

 森友学園加計学園問題はもちろんのこと、武器輸出問題、性犯罪捜査の問題点など、取材したいテーマは尽きない。

   「伊藤詩織さんが受けた性暴力被害の問題も、フェードアウトしないよう
    追い続けたい。相手は犯罪行為を全面否定しましたが、
    浮き彫りになった問題点がたくさんあります。性犯罪捜査の現場は
    男性ばかりとか、性犯罪被害者の救済制度が整っていないとか。
    新聞記者は、質問して記事を書いているだけではダメだなと思っています。
    政治や制度を変えられるところまでつなげたいですね」

▽もちづき・いそこ 1975年、東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、東京・中日新聞社入社。県警・東京地検特捜部担当で事件を中心に取材。2004年、日本歯科医師連盟のヤミ献金疑惑を追及、自民党と医療業界の利権構造を暴く。その後、社会部記者として、防衛省の武器輸出などをテーマに取材。「武器輸出と日本企業」「武器輸出大国ニッポンでいいのか」などの著書がある。
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●「軸がブレず、人心をワシ掴みに」するような「瀬長亀次郎みたいな政治家が今の国会にいたら」…

2017年11月22日 00時00分49秒 | Weblog


日刊ゲンダイのインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/沖縄の英雄を映画に 佐古忠彦氏「本土の人も見てほしい」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213100)。

 《先月公開された映画「米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー」が反響を呼んでいる。米統治下の沖縄で圧政に抗議する姿勢を貫いた政治家・瀬長亀次郎にスポットを当てたドキュメンタリーだ》。

 ガジュマルと瀬長亀次郎さん「不屈」の精神。《瀬長亀次郎みたいな政治家が今の国会》にいるか? 《亀次郎のように軸がブレず、人心をワシ掴みにして、「よくぞ国民の気持ちを代弁してくれたと拍手喝采されるような政治家が見当たりません。亀次郎みたいなブレない政治家はこの国でも求められているのかもしれません》。
 木下昌明さんの『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』についての映画評の結び、《映画は、瀬長の「不屈」の精神が、今でもガジュマルのように根をはっていることを教えてくれる》。《生物多様性の生きた教科書》な沖縄の「森」や「海」を何の躊躇もなく殺し、さらには、沖縄に番犬様を押し付け、基地の恒久化を「謀る」。「統合エアシーバトル構想」のために戦争の「防波堤」を押し付ける…《沖縄を取り巻く状況は何ひとつ変わっていない》ことを、「本土」は知らないし、知ろうともしない、知っても無視。瀬長亀次郎さん…「本土」の人こそ、知るべき人物。

   『●多分、アベ様は沖縄で三度敗れる・・・・・・
                踏みにじられる沖縄の民意
    《全てを失った沖縄戦から70年のできごと。伊江島で土地を
     守るために戦った阿波根昌鴻さんから、米軍の統治の横暴さに
     抵抗して投獄された瀬長亀次郎さんから、脈々とこの島で
     生きるものたちが受け継いできたもの

   『●「不屈」…「瀬長の口、耳、目を封じることはできても、
        八十万県民の五官の機能をとめることは不可能だ」
   『●ガジュマル:瀬長亀次郎さん「不屈」の精神…
     「忖度政治を危ぶむ全国の多くの人々の心に響くに違いない」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/213100

注目の人 直撃インタビュー
沖縄の英雄を映画に 佐古忠彦氏「本土の人も見てほしい」
2017年9月11日

     (8月に公開された映画「米軍が最も恐れた男
      ~その名は、カメジロー」が反響を呼んでいる(C)日刊ゲンダイ)

 先月公開された映画「米軍が最も恐れた男~その名は、カメジロー」が反響を呼んでいる。米統治下の沖縄で圧政に抗議する姿勢を貫いた政治家・瀬長亀次郎にスポットを当てたドキュメンタリーだ。8月12日に沖縄で先行上映されると、公開初日は100メートル以上続く行列ができ、定員300席が満席になった。監督は「筑紫哲也NEWS23」でキャスターを務め、沖縄の基地問題の取材を20年以上続けてきた佐古忠彦氏だ。


  ――どうして“カメジロー”を取り上げようと思ったのですか?
 瀬長亀次郎は今も紛れもなく沖縄のヒーローなんです。戦後、沖縄人民党の結成に参加した彼は、琉球政府創立式典でひとりだけ宣誓と脱帽を拒み、米軍に目をつけられ、1954年10月に投獄されます。刑期を終えると、56年12月に那覇市長に当選しますが、再び米軍によって強引に失職させられてしまう。しかし、彼は不屈の精神を忘れなかった。米軍統治下の圧政に対し、闘い続けました。

  ――不屈の人ですね。
 戦後初の沖縄選出の衆院議員として当時の佐藤栄作首相に堂々と国会論戦を挑みました。演説がバツグンにうまく、ユーモアと方言を交えた米軍糾弾に沖縄県民は拍手喝采しました。演説会があると、家族総出で「今日は亀次郎があるよ」と、イベントみたいな感じで喜んで出かけたというから相当なものですね。稲嶺恵一元沖縄県知事も「高校生のころの憧れの人」とファンであることを公言しています。

  ――昨年8月、TBSで亀次郎に関するドキュメンタリー番組を放送した時に、ものすごい反響があったことが映画化のきっかけだと聞きました。
 深夜の49分間の番組だったのですが、数えきれないほどのメールと手紙で励ましや感想をいただきました。

  ――今度は映画が沖縄でも反響を呼んでいます。
 3年前の沖縄県知事選(2014年11月)で保革の構図が崩れてからの沖縄を取り巻く「空気」が、亀次郎が活躍した60年前と似ているのかもしれません。

  ――具体的にどんなところでしょう。
 前知事の仲井真弘多さんが辺野古移設に向けた埋め立てを承認したことによる市民の怒りが、翁長知事の誕生につながったわけです。この時、私は沖縄で取材をしていました。亀次郎が言っていたことのひとつに「小異を捨てずに大同につく」というものがあります。それぞれ異なる考えは持ちつつも、ここぞというときにはひとつになりましょうという意味です。もちろん、「瀬長亀次郎=翁長知事」ではありませんが、“オール沖縄”や現代の県民大会の原点が亀次郎の時代にあり、そのころの空気は、今にそのまま受け継がれているんじゃないでしょうか。


瀬長亀次郎みたいな政治家が今の国会にいたら

  ――亀次郎みたいな政治家が今いれば、国会ももっと面白くなるでしょうね。
 亀次郎は権力に堂々とモノを言い、立ち向かいました。佐藤首相との国会論戦でもひるむことなく対峙し、さまざまな答弁を引き出しました。時の総理を同じ土俵に引っ張り出し、時にタジタジにさせる様子を見て、沖縄の人には胸にストンと落ちるものがあったのだと思います。最近の国会を見ていると、亀次郎のように軸がブレず、人心をワシ掴みにして、「よくぞ国民の気持ちを代弁してくれたと拍手喝采されるような政治家が見当たりません。亀次郎みたいなブレない政治家はこの国でも求められているのかもしれません。

  ――亀次郎を通して沖縄の戦後史を描けば、なぜ、沖縄の人が基地問題に声を上げ続けているのか、本土の人にも分かってもらえるかもしれないと考えたそうですね。
 報道番組に20年以上携わってきて、基地問題の理解について、沖縄と本土で大きな隔たりがあることをもどかしく感じてきました。沖縄でなぜ辺野古移設に反対の声が上がるのかがよく分からないまま、反対運動を批判する人も見受けられます。辺野古をめぐる国との裁判で、翁長知事を裁判所へ送り出すとき、熱い“翁長コール”が起きるのを不思議に見ている人もたくさんいるのではないでしょうか。こうした基地問題の全体像を広く多くの人に伝えるには、映画という手法がいいのではと思い、会社(TBSテレビ)に企画書を提出しました。

  ――映画化にあたってどんな取材をしましたか。
 映画初監督といっても、基本的に自分と沖縄在住の音声マンとカメラマンの3人での追加取材と撮影が中心。週末を使って沖縄と東京の行き来を繰り返しました。

  ――新事実はありましたか?
 公文書館にある米軍の秘密資料を読み直したり、亀次郎の次女で民衆資料館「不屈館」館長の内村千尋さんにインタビューしたり、亀次郎が獄中でつけたノート200冊に及ぶ日記の読み直しが中心でした。改めて実感したのは、沖縄を取り巻く状況は何ひとつ変わっていないということです。

  ――亀次郎の日記には「祖国復帰」という単語がたくさん出てきます。
 占領下の27年間、亀次郎がどんな思いで復帰を望んでいたかをヒシヒシと感じました。最近、沖縄独立論を時に耳にします。あれだけ祖国復帰を求め続けた沖縄県民が、ようやく帰った先はどうだったのか。1995年に米兵による少女暴行事件が起き、沖縄県民の間にくすぶっていた感情が爆発しました。その後、今に至るまで、民主党政権が誕生するなどの変化はあったものの、基本的な構造は何も変わらず、沖縄の人は不条理を感じ続けています

  ――それが沖縄での映画のヒット要因ですか。
 先行公開された沖縄では「亀次郎さんを取り上げてくれてありがとう」「亀次郎さんに会いに来た感じがした」とお礼をいただきました。亀次郎は今も沖縄で愛され続けているし、映画のテーマは昔話のようでいて、今日性があると思います。


■「最低でも県外」の鳩山元首相を評価

  ――普天間基地の県外移設を唱えて失脚した鳩山由紀夫元首相に対する評価も本土と沖縄ではまるっきり違うそうですね。
 「最低でも県外」と言ったことでメチャクチャな言われ方をして首相を辞任した鳩山さんですが、沖縄では評価する声が今もあります。県外移設を果たせなかったことを残念がる人がいる一方、「あそこでああ言ってくれなかったら、今ごろもう辺野古に基地ができていただろう」と言う人もいます。基地問題を本土の問題として引き上げ、一石を投じてくれたということなんだと思います。

  ――映画は東京・渋谷で上映され、大阪、横浜、仙台、福岡など全国で順次公開されます。
 米国の本土での占領体制が終わると、朝鮮戦争の後方部隊として岐阜と山梨に置かれていた海兵隊の基地は、占領下に置かれていた沖縄に移りました。それは本土で激しい反対運動が起きたためです。結果的に沖縄に負担を強いる措置だったことを忘れないでほしいですね。ぜひ本土の人にも見てほしい

  ――基地問題は沖縄の問題だけではないと。
 当然だと思います。羽田空港を離着陸する民間航空機が、横田基地の米軍の空域を避けて迂回するために、どれだけ高額な燃料代がかかったり、飛行ルートの制限を受けていることか。亡くなった筑紫哲也さんはよく「日本は独立国なのに、なぜ、他国の軍隊がいまだに駐留しているのか」と言っていました。だったら米軍を日本から撤退させればいいのかという安全保障の問題になるわけですが、それがゴチャ混ぜになって主権を回復していったのが1950年代の日本。そこに踏み込み過ぎると隘路に入って極めて難しい議論になってしまうのですが、本土の人も沖縄の基地問題を身近な問題として捉えてほしいですね。

(聞き手=本紙・岩瀬耕太郎)


▽さこ・ただひこ 1964年生まれ。96~2006年、「筑紫哲也NEWS23」サブキャスター。「Nスタ」「報道LIVEあさチャン!サタデー」などに出演。映画はユーロスペース(渋谷)で上映中。9月16日から第七藝術劇場(大阪)、元町映画館(神戸)で順次公開。
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●押付られたと嘯き壊憲するくせに、「在日米軍特権」など「忠犬になるしかこの国に生きる道はないのか」?

2017年11月21日 00時00分27秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/米国のご機嫌を取ることが保守政治の手本か】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711090000157.html)。

 《「米国が言ってるから」は外交と国内政治のすべての免罪符なのだろうかそのしわ寄せが沖縄にあることをどのくらい政府は理解しているのだろうか。保守政治の手本のようにふるまう自民党だが、党是は米国に押し付けられた憲法の改正をうたう。自民党はその米国に押し付けられた片務的な日米地位協定すら対等な形にすることの提案さえできない米国の属国化した状況を好んでいて押し付けられたもないものだ》。

   『●室井佑月さん、「政府が間違ったことをしていたら、
         間違ってると言えるのが愛国者だと思うけど。」
   『●3人がそろいもそろって「外交音痴も甚だしい」、
      「3人の発言で日本外交の程度の低さが際立った」
   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
            「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
    「狂気のドナ・シン…戦争へと暴走」

   『●トランプ氏、「私は、日本と韓国に対して、
      アメリカの高性能の軍事装備を大量に購入することを認める…」
    《リテラの記事【トランプ大統領が北朝鮮危機に乗じ、安倍政権に大量の
     武器を押し売り! 言いなりの日本は戦争ビジネスの泥沼に】…
     対話を捨てて危機感を増幅させる一方、トランプに言われるままに
     軍事装備をお買い上げ。そして「新たな脅威」に備え続けるという
     悪循環──そこで切り詰められていくのは、わたしたちの暮らしを
     守る社会保障費なのである

   『●「学費“無償化詐欺”…選挙の公約が早くも骨抜きで「詐欺的」」
                   …アベノサギに何度も騙される方の大問題
   『●北朝鮮へ「挑発と緊張の太鼓を大きく鳴らす人
       …その太鼓の音で武器の売れ行きを狙って…」(『筆洗』)

    「…「太鼓」を打ち鳴らす「死の商人」ヤクザの親分。そのトランプ氏の
     太鼓持ち・アベ様は、嬉々として武器購入へと暴走し、壊憲へまっしぐら。
     《そこで切り詰められていくのは、わたしたちの暮らしを守る社会保障費》。
     あぁ~、この国は救いようがない奈落へ」
    「アベ様の取巻きや「広報」者、支持者・信仰者の皆さんは、
     真の「愛国」者ではないから平気なんでしょう、きっと。偽ウヨク、偽極右。
       マガジン9の記事【鈴木耕 言葉の海へ/第11回:Youは何しに
     ニッポンへ?】…《なんだか植民地の名目ばかりの王様が、宗主国から
     やって来た大統領の娘にへいこらゴマをすっている図を見せられたようで、
     植民地国の国民であるらしいぼくも、恥ずかしいを通り越して悲しくなる
     こんな屈辱的なシーンに、安倍支持者である愛国諸兄姉
     なぜ激怒しないのだろう》」

 ニッポンの「保守」と呼ばれたがっている方々は、真の「愛国」者ではないらしいい。
 平和を「保守」点検する気はなく、戦争したくてしょうがないようだ。押し付けられてもいない憲法を壊憲するくせに、「押し付け」られた「在日米軍特権」には無言、「日米共犯」で沖縄に基地を「押し付け」る…《忠犬になるしかこの国に生きる道はないのか》? 悍まし過ぎる。親分・トランプ氏の子分・「死の商人」として、カネ儲けできればいいのか、「保守」の皆さんは。

   『●「憲法九条…戦争放棄はGHQの指示ではなく、
       当時の幣原喜重郎首相の発意だったとの説が有力」
   『●花森安治さんの「「武器を捨てよう」は
      憲法押し付け論を批判し、9条の意義を説く一編」
   『●壊憲派の沈黙、押しつけ憲法論という思考停止: 
       「二項も含めて幣原提案とみるのが正しいのではないか」
   『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
     押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」
   『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
                  ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」
   『●壊憲反対の不断の声を:  
     「戦後の歴史の岐路かもしれません。不断の努力こそ求められます」
   『●「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…
      「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」
   『●「ト」な《党の公式文書》自民党壊憲草案… 
      「言論の府」で議論する価値など全く無し、を自ら認めた?
   『「環境権」を「お試し壊憲」に悪用しつつ、
     一方で、畏敬の念も無く、何の躊躇もなく「海を殺す」人達の愚

   『●答えは「壊憲にNo!」。代案・対案など不要。
       自公の「お試し壊憲」になど、絶対に与してはイケナイ!

   『●「忌野清志郎が示す進むべき道」=「戦争はやめよう。
            平和に生きよう。そしてみんな平等に暮らそう」
   『●「竹やりで…」「特攻艇・震洋」「人間機雷・伏龍」…
      「最も戦争に接近した八月」に「愚かな戦争に学ぶ」

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711090000157.html

政界地獄耳
2017年11月9日10時8分
米国のご機嫌を取ることが保守政治の手本か

 ★こんな説明で理解が得られるのだろうか。米国に気に入られる外交が第一の日本外交は、国民や国際社会の世論とは別の次元で動いているのだろうが、「米国が言ってるから」は外交と国内政治のすべての免罪符なのだろうかそのしわ寄せが沖縄にあることをどのくらい政府は理解しているのだろうか。保守政治の手本のようにふるまう自民党だが、党是は米国に押し付けられた憲法の改正をうたう。自民党はその米国に押し付けられた片務的な日米地位協定すら対等な形にすることの提案さえできない米国の属国化した状況を好んでいて押し付けられたもないものだ

 ★米国のいいなりに武器を割高で買わされるお得意さんはそのまま、北朝鮮有事に巻き込まれる。とはいえ米国主導の攻撃ではなく日本への個別的自衛権での局地戦だ。場合によってはそこに米国の参戦もあるかもしれないが、遠く離れた極東の出来事だ。沖縄や広島・長崎にトランプ大統領を誘導したところで基地視察程度の思いならゴルフで機嫌を取ろうということだろう。

 ★ご機嫌取りは続く。政府は7日の閣議で北朝鮮に対する独自制裁強化のため、9団体と26人を資産凍結の対象に追加決定した。同日、米シンクタンクの分析で北朝鮮のミサイル「火星12」開発現場に、日本製のクレーンが使用されていることが分かったと報じられた。名指しされた加藤製作所は法令順守を強調したが、巧妙な3国間貿易に巻き込まれたか関与したのかも知れない。トランプ帰国と同時にこのニュース。米側の「お見通し」だぞというけん制も含めて、忠犬になるしかこの国に生きる道はないのか。(K)※敬称略
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●北朝鮮へ「挑発と緊張の太鼓を大きく鳴らす人…その太鼓の音で武器の売れ行きを狙って…」(『筆洗』)

2017年11月20日 00時00分47秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017110902000155.html)。

 《▼それにしても巧みなセールスマンである。友情と親密さで顧客にアピールし、渋れば、ちょいと、こわもてに。日本に続いて韓国でも大商いだったそうである》。

   『●トランプ氏、「私は、日本と韓国に対して、
      アメリカの高性能の軍事装備を大量に購入することを認める…」
    《リテラの記事【トランプ大統領が北朝鮮危機に乗じ、安倍政権に大量の
     武器を押し売り! 言いなりの日本は戦争ビジネスの泥沼に】…
     対話を捨てて危機感を増幅させる一方、トランプに言われるままに
     軍事装備をお買い上げ。そして「新たな脅威」に備え続けるという
     悪循環──そこで切り詰められていくのは、わたしたちの暮らしを
     守る社会保障費なのである

 《北朝鮮に向かって挑発と緊張の太鼓を大きく鳴らす人でもある。まさか、その太鼓の音で武器の売れ行きを狙っているわけではあるまいな》…「太鼓」を打ち鳴らす「死の商人」ヤクザの親分。そのトランプ氏の太鼓持ち・アベ様は、嬉々として武器購入へと暴走し、壊憲へまっしぐら。《そこで切り詰められていくのは、わたしたちの暮らしを守る社会保障費》。あぁ~、この国は救いようがない奈落へ。
 東京新聞の記事【財源どちらも税金 「イバンカ基金」に57億円 武器購入】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201711/CK2017110802000134.html)においても、《米国の財政赤字が続く中で、米国の軍需産業を活性化するために日本の防衛予算が使われている国民の生活に関わる予算にしわ寄せが来ることになる》。
 しかも、《ポンコツだらけ》とはね。日刊ゲンダイに記事【日本はいいカモ 米兵器は使い物にならないポンコツだらけ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217193)によると、《トランプ米大統領に防衛装備品の購入を迫られた安倍首相。まるで悪徳業者に布団を押し売りされる高齢者のようだったが、ニコニコしながら「日米は100%共にある」なんて胸を張っていたからどうかしている》。

   『●番犬様を諌めることもなく「海自、米空母と訓練検討」…
            「あくまでも非軍事的解決の道を探るべきである」
    「狂気のドナ・シン…戦争へと暴走」

 悍ましきドナ・シンの「日米共犯」関係。
 日刊ゲンダイの記事【ドナルドとシンゾー “ウマが合う2人”のゾッとする共通項】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217190)によると、《週末から日本列島を覆い尽くしたトランプ狂想曲の気味悪さは何だ。就任後初のアジア歴訪に出たトランプ米大統領の最初の訪問国となり、意気揚々の安倍首相はゴルフ接待を皮切りに宿泊先まで馳せ参じて4回も会食。内政はそっちのけで、2泊3日の滞在中はベッタリと一緒に過ごすケタ外れの厚遇ぶりだ…》。
 日刊ゲンダイのコラム【高野孟 永田町の裏を読む/手を握り見つめ合って称賛し合う日米首脳会談の危うさ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217202)によると、《“a good cop―bad cop strategy”…米政府の対北朝鮮姿勢がまさにこれで、トランプ大統領が「怒りと炎」とか「完全破壊」とか恐ろしいことばかり口走るのに対して、マティス国防・ティラーソン国務両長官らは「外交的解決」を明言している。これは米政府内でうまく役割分担をしているのであって、トランプといえども「軍事的解決」などあり得ないことは分かっている、というのだ》。
 でも、《ウマが合う2人》と思っているのはアベ様だけらしい。例えば、リテラの記事【安倍首相の“トランプ接待”が欧米メディアで嘲笑のネタに! コルベアも「アベがトランプにBFFメッセージ」と皮肉】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3579.html)によると、《安倍首相の“バンカー転倒事件”…安倍首相がスタスタと先へ行くトランプを見て焦り、駆け足で追いつこうとしたところバランスを崩し、一回転しながらバンカーに転落。ところが、トランプは安倍首相の転倒を気遣うどころか、完全に無視して歩いて行ってしまったのだ》。「拍手をもってオマヌケください!」 by 石原カネメノビテル君(https://www.youtube.com/watch?v=hQnuY4HrgcY)。

   『●3人がそろいもそろって「外交音痴も甚だしい」、
      「3人の発言で日本外交の程度の低さが際立った」

 これって、外交なの? 「害遊」=「大接待」したのにカネを巻き上げられる間抜けさ。
 東京新聞の記事【日米首脳 9時間半一緒 ゴルフでの会話 記録残らぬ懸念】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201711/CK2017110802000133.html)によると、《北朝鮮問題などで「突っ込んだ話」(首相)をしたが、ほぼ二人きりだったゴルフなどでは、外交上の記録が残らない可能性がある》。お二人で好き勝手にやり放題、と云う訳。

   『●室井佑月さん、「政府が間違ったことをしていたら、
         間違ってると言えるのが愛国者だと思うけど。」

 アベ様の取巻きや「広報」者、支持者・信仰者の皆さんは、真の「愛国」者ではないから平気なんでしょう、きっと。偽ウヨク、偽極右。
 マガジン9の記事【鈴木耕 言葉の海へ/第11回:Youは何しにニッポンへ?】(http://maga9.jp/kotobano171108/)によると、《なんだか植民地の名目ばかりの王様が、宗主国からやって来た大統領の娘にへいこらゴマをすっている図を見せられたようで、植民地国の国民であるらしいぼくも、恥ずかしいを通り越して悲しくなるこんな屈辱的なシーンに、安倍支持者である愛国諸兄姉なぜ激怒しないのだろう》。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017110902000155.html

筆洗
2017年11月9日

 「だから、おまえさんはものがわからないっていうんだよ。なんだって、そんなものに一分も出して買ってくるんだい。見せてごらんよ。まあ、なんて、汚い太鼓だろう」。おなじみの「火焔(かえん)太鼓」の一席▼商売が下手で損ばかりしている古道具屋の亭主。ある日、汚い太鼓を仕入れて、しっかり者の女房にこっぴどく叱られる▼実は、この太鼓、世に二つとない品。その音を耳にした殿様に三百両で買い上げられ、亭主は面目を施すのだが、こっちの「亭主」の買い物の方は大丈夫かと心配する。「米国からさらに(武器を)購入する」と述べた安倍首相である。トランプ米大統領から武器を売りつけられたとはちと人聞きが悪いか▼緊張高まる北朝鮮情勢が分からぬではない。万が一を思えば、F35戦闘機や迎撃ミサイルを「汚い太鼓」と呼ぶつもりはないが、それが賢い買い物であることを祈るばかりである。F35は一機百四十七億円。あの女房なら社会保障費だってぜんぜん足らないんだよと絶叫するだろう▼それにしても巧みなセールスマンである。友情と親密さで顧客にアピールし、渋れば、ちょいと、こわもてに。日本に続いて韓国でも大商いだったそうである▼そういえば、北朝鮮に向かって挑発と緊張の太鼓を大きく鳴らす人でもある。まさか、その太鼓の音で武器の売れ行きを狙っているわけではあるまいな。
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●日米地位協定改定「環境補足協定」は「在日米軍基地への立ち入り調査を条件付きで認める内容」のはずが…

2017年11月19日 00時00分30秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年11月17日)↑]



東京新聞の辻渕智之原昌志記者による記事【米基地の環境調査中止 環境省、公表せず経緯も不明】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017111790070219.html)。

 《全国の在日米軍基地内で環境省が一九七八年度から毎年行っていた環境汚染調査が、二〇一四年度以降中止されていることが分かった。環境省は中止を公表せず、本紙の取材に米側からの要請の有無も明らかにしていない。同省は「基地の外で周辺を調べた方が広範な影響を把握できると判断した」と説明するが、専門家や自治体は疑問視している》

 「在日米軍特権」の一例。《年一、二回定期的に立ち入りができる唯一の機会》がいつの間にか、立ち消えに。それに、日米地位協定改定=環境補足協定は「在日米軍基地への立ち入り調査を条件付きで認める内容」だったはではないのか? 立ち入りを《申請》できても、《米側の受け入れ義務は明記されておらず》…というアホのような環境「補足」出来ない、抜け道協定。アベ様らは、胸を張って、これを改訂と言えるのか?
 環境省も情けないなぁ、《基地の外で周辺を調べた方が広範な影響を把握できると判断》って一体どんな言い訳なんだろう…。これまた、「日米共犯」の一例でしょうか。「米政府や番犬様の問題と云うよりも、番犬様にシッポを振るニッポン政府の問題でもある」。

   『●「捨て石」: 「安倍晋三さん。日本本土に
      お住まいのみなさん…「第二の加害者」は、あなたたちです。」
    《首相は追悼式のあいさつで、米軍属が逮捕された事件に触れ
     「米国とは地位協定上の軍属の扱いの見直しを行うことで合意し、
     詰めの交渉を行っている」と説明。式典後、記者団に「安倍政権では
     環境補足協定のような事実上の地位協定改定を行うことができた」と述べた。
       日米環境補足協定は、日本政府や自治体による在日米軍基地への
     立ち入り調査を条件付きで認める内容で、地位協定に環境対策に関する
     規定がないため昨年、締結した。
     ただ、環境補足協定でも要請から締結まで六年かかっている

   『●普天間所属オスプレイ24機中の2機が墜落!
       日本政府が当事者能力を持って」いない…「日米共犯」
   『●「日米安保の根幹を成す地位協定の不平等性を
        そのままにしておいて、もう一方の9条だけをいじり…」
   『●「在日米軍特権」…《事故の検証すらできない日本は
         むしろ、法的従属を“放置”した国家》<金口木舌>
   『●沖縄の心は踏みにじられっぱなし…
     「在日米軍特権」「日米共犯」の下、《牧草地から土をどっさり》と盗難

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017111790070219.html

米基地の環境調査中止 環境省、公表せず経緯も不明
2017年11月17日 07時03分



【■米軍基地に絡む近年の主な環境事故■
 (http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2017111799070219.jpg)】


 全国の在日米軍基地内で環境省が一九七八年度から毎年行っていた環境汚染調査が、二〇一四年度以降中止されていることが分かった。環境省は中止を公表せず、本紙の取材に米側からの要請の有無も明らかにしていない。同省は「基地の外で周辺を調べた方が広範な影響を把握できると判断した」と説明するが、専門家や自治体は疑問視している。 (辻渕智之原昌志

 沖縄の環境調査団体「IPP」の河村雅美代表が沖縄県に情報公開請求し、六月に開示された関連資料から判明した。

 調査は水質と大気・ばい煙を対象に、各基地・施設で毎年か数年に一度、汚水処理施設や排水口から採水し、ボイラーや焼却炉の排出ガスなどを採っていた。一部の基地を除き年一、二回定期的に立ち入りができる唯一の機会だった。

 一一、一二年度には沖縄の施設内の排水から基準値超の大腸菌群数を計測し、米軍側が原因を調べ、下水処理の塩素投入装置の不具合が改善された。しかし環境省は一四年度から、基地外で川の水や大気を採取する調査に変更した。

 基地の環境を巡っては、一五年に日米地位協定の「環境補足協定」が締結され、環境に影響を及ぼす事故などが起きた場合、日本政府や自治体は立ち入りや水、土壌、大気の採取を申請できる

 ただ、この協定には米側の受け入れ義務は明記されておらず、米軍専用施設の約70%を抱える沖縄県は「(環境省の調査中止で)基地内の状況を定期的に把握できなくなった。基地の中だけで有害物質がたまる場合も想定される」として、環境省に調査再開を求めている。

 小泉昭夫京大教授(環境衛生学)は「基地内で調査した方が汚染の確認や汚染源の特定に有効で、対策も打てる」と指摘。在日米軍司令部は本紙の取材に「施設内のサンプル採取は環境補足協定で規定している」とするのみで、調査中止の理由や要請の有無は答えなかった


◆相模原・座間 実施の自治体も

 米軍基地の環境調査は、環境省とは別に、基地のある自治体が米軍の許可を得て個別に行っているケースもある。神奈川県内では相模原市と座間市が年一回、相模総合補給廠(しょう)やキャンプ座間などに立ち入り、独自の水質調査をしている。米海軍佐世保基地がある長崎県佐世保市は、基地の水域で測定器を置いて水質を常時監視している。

 環境汚染の調査とは異なるが、米原子力潜水艦や原子力空母が寄港する神奈川県横須賀市では、国が放射線監視装置(モニタリングポスト)を設置。海上保安庁の船も、原子力潜水艦の入出港時に海水を採取して検査している。

 環境省の定期調査は、首都圏の米軍基地・施設内では近年は、二〇一二年度に横須賀基地、横浜ノースドック、相模総合補給廠、池子住宅地区(いずれも神奈川)で実施。一三年度も横須賀、厚木基地(神奈川)で行われた。

 基地の外の周辺調査だけとなった一四、一五年度は横田基地(東京都福生市など)と厚木、キャンプ座間、相模総合補給廠の周辺の川で採水し、水質を調べた。環境省はどの地点も問題はなかったとしている。

(東京新聞)
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●詩人萩原朔太郎「朝鮮人あまた殺され…われ怒りて視る、何の慘虐ぞ」: 歴史の事実を抹消したがる人々…

2017年11月18日 00時00分21秒 | Weblog


東京新聞の社説【朝鮮人虐殺 歴史は抹消できない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017090602000139.html)と、
辻渕智之記者の記事【歴史から目背けないで 都知事が朝鮮人追悼文取りやめ 波紋】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017083102000146.html)。

 《歴史の事実は消すことができない。当たり前のことに、小池百合子東京都知事は疑問符をつけるのだろうか。関東大震災での朝鮮人虐殺犠牲者を弔う追悼文を出さなかった…
     近日所感
    朝鮮人あまた殺され
    その血百里の間に連なれり
    われ怒りて視る、何の慘虐ぞ
 大震災の混乱の中、多くの朝鮮人が無残に殺害された光景をモチーフにした詩人萩原朔太郎の三行詩。朝鮮人虐殺は動かせない史実である》。
 《関東大震災後、朝鮮人が暴れているという流言を東京の住民が信じ、朝鮮人を殺した。しかも流言の拡散には、警察などの行政が加担した。歴代の都知事が追悼文を出してきたのは、二度と起こさない責任が行政にあるからだ…流言にあおられて朝鮮人を殺した日本の人たちも、われに返れば罪悪感にさいなまれたはず。その思いを託されたのが追悼式。それなのに「六千人虐殺に根拠はない」と主張する人たちは、日本人に逆に泥を塗っているように見える。そうした主張をする人たちが追悼文の送付取りやめを称賛している。知事は暗に力を貸したことになる》。

 東京新聞の記事【小池氏、虐殺の認識語らず 「歴史家がひもとくもの」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017090202000113.html)によると、 《例年実施されてきた都知事と墨田区長の追悼文読み上げは行われなかった。「いろいろ歴史の書の中で述べられている。さまざまな見方がある」。都庁の定例会見で、虐殺について小池知事はこう答えた。さらに「虐殺の事実はどう認識するか」と質問されたが「書かれているものがある。どれがどういうのかというのは、歴史家がひもとくものではないか」と述べ、事実を認める言葉は聞かれなかった》、《◆史実 戦前の公文書記載 …政府中央防災会議の報告書によれば、朝鮮人虐殺は当時の行政などの公的記録から確認できる。司法省の「震災後に於ける刑事事犯及之に関連する事項調査書」では、二百三十三人が殺害されたことが分かる。起訴事件分だけで一部にとどまる。朝鮮総督府の東京出張員が調べたという文書「関東地方震災ノ朝鮮ニ及ホシタル影響」では、殺された「見込数」として、東京約三百、神奈川約百八十、埼玉百六十六など計約八百十三人を挙げている。東京都公文書館所蔵の「関東戒厳司令部詳報」中の「震災警備ノ為兵器ヲ使用セル一覧表」は、軍の記録だ。軍隊の歩哨や護送兵の任務遂行上のやむをえない処置として十一件五十三人の殺害が記録されている》。
 アサヒコムの記事【追悼式で異変も 「右派」色強める小池百合子に大ブーイング】(https://dot.asahi.com/wa/2017090600012.html)によると、《式には、もう一つ例年にない“異変”があった。会場からわずか20メートルほどの地点で「そよ風」という右派団体が同時刻に集会を開催。「六千人虐殺は本当か!」と虐殺を否定するようなメッセージが日の丸とともに掲げられた小池知事の判断はこうした流れを助長してしまった》。


 トファおよび小池百合子東京「ト」知事のヘイト体質、歴史修正主義が露見。小池「ト」知事による「震災時に朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」であり、それは、巷のヘイトな人々の歴史修正主義・史実否定、さらなるヘイト・暴力を生み出している。海外のお客様を「オ モ テ ナ シ」してオリンピックをやろうという首都・東京の知事がトンデモの「ト」であり、《こうした流れを助長してしまった》、《知事は暗に力を貸したことになる》…ずかしい状況。

   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(2/2)
    「朴慶南さん、「石原慎太郎の「三国人発言」などに
     怒りを露わにする彼女」。兄貴分は梁石日。
     「暴徒と化した日本人から朝鮮人のいのちを守った横浜の
     鶴見警察署長、大川常吉のことを知り、ペンで顕彰した」」

   『●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、
     基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」
    《「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇
    《登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた
     地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の
     関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』
     などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と
     一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』
     『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。
     琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない

   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…
   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
    「瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし、警察や軍人らと共に狂気の暴走…
     「怪獣使いと少年」の脚本を書いた上原正三さんは「琉球人の俺も、
     いたらやられていた。人ごとではない」と。「関東大震災朝鮮人虐殺事件」は、
     とんでもない史実であり、反省の意味を込めて、長く記憶され、
     語り継がれなければならない。歴史を抹消し、修正することは許されない。
     「数」の議論に落とし込んでよいような事件ではない。「震災死」と
     同一視して良いものではなく、「人災」と呼ぶ人も居る。悍ましい虐殺だ」

   『●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、
     その変な記号というのは、私が書いた落書きだったからである」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017090602000139.html

【社説】
朝鮮人虐殺 歴史は抹消できない
2017年9月6日

 歴史の事実は消すことができない。当たり前のことに、小池百合子東京都知事は疑問符をつけるのだろうか。関東大震災での朝鮮人虐殺犠牲者を弔う追悼文を出さなかった。真意を語ってほしい。

  近日所感

 朝鮮人あまた殺され
 その血百里の間に連なれり
 われ怒りて視る、何の慘虐ぞ

 大震災の混乱の中、多くの朝鮮人が無残に殺害された光景をモチーフにした詩人萩原朔太郎の三行詩。朝鮮人虐殺は動かせない史実である

 市民団体が主催して一日に開かれたその犠牲者の追悼式に、小池氏は追悼文を送るのを取りやめた。地元墨田区の山本亨区長も、同じように送付を見合わせた。

 大震災の発生直後に「朝鮮人が暴動を起こした」といったデマが瞬く間に広がった。あおられた民衆が組織した自警団や住民が、朝鮮人を見つけ出しては殺傷した。

 知事名の追悼文は、少なくとも石原慎太郎氏の時代から歴代知事は毎年送ってきた。小池氏も去年は送ったではないか。

 こうつづられている。「極度の混乱のなか、多くの在日朝鮮人の方々が、言われのない被害を受け、犠牲になられたという事件は、わが国の歴史の中でも稀(まれ)に見る、誠に痛ましい出来事でした」

 知事として、負の歴史と正面から向き合う姿勢が伝わる。この追悼文が今年はなくなった。歴史に目をつぶり、学ぶべき教訓を無意味化するにも等しい

 その理由を記者会見で問われると、小池氏は、大震災の遭難者を弔う都慰霊協会主催の大法要の場で「全ての方々へ哀悼の意を表している」と繰り返した。聞く限り、真意はよく分からない。

 災害による落命と、民族差別を背景にした虐殺とは性格が異なるのに、不幸な出来事ひとくくりにもした。虐殺の史実については「歴史家がひもとくものではないか」と述べるにとどまった。

 追悼式の会場に立つ慰霊碑には、六千人余という犠牲者数が刻まれている。それを疑う声はある。

 国の中央防災会議の報告書は、殺された朝鮮人らは震災全体の死者十万五千人余の「1~数%」と推計する。虐殺の事実は否定できない

 首都直下地震をはじめ大災害時に、小池氏は人命救助を指揮する責任を負う人心を惑わし、暴走を招きかねないデマの拡散を防ぐのも重要な任務である。過去の教訓を蔑(ないがし)ろにしてはならない
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017083102000146.html

歴史から目背けないで 都知事が朝鮮人追悼文取りやめ 波紋
2017年8月31日 朝刊

 東京都の小池百合子知事が、9月1日に営まれる関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を今年からやめた判断に、波紋が広がっている。式が開かれる地元の墨田区長も追悼文の送付を断るなど、追随する動きも出ている。小池氏らに再考を求める作家と在日コリアンが、懸念の理由を語った。 (聞き手・辻渕智之

     (関東大震災朝鮮人虐殺について話す加藤直樹さん
      =29日、東京都新宿区で)


◆作家・加藤直樹さん(50) 差別否定する行政を

 関東大震災後、朝鮮人が暴れているという流言を東京の住民が信じ、朝鮮人を殺した。しかも流言の拡散には、警察などの行政が加担した。歴代の都知事が追悼文を出してきたのは、二度と起こさない責任が行政にあるからだ。

 小池知事は定例会見でも「虐殺」「殺された」という言葉を避け、「災害に続くさまざまな事情によって亡くなられた方々」と表現した。虐殺があったかどうか分からないとの立場を表明したに等しい

 虐殺は正当防衛だったとする主張が三月の都議会であった。政府中央防災会議の報告書も否定する誤った主張だが、知事の言葉や判断は結果的に容認することになりかねず逆に負のメッセージを送っている

 僕は東京・大久保で生まれ育った。在日の級友も多かった。そんな多様性が大久保の誇りだし、東京の醍醐味だ。でも差別がまかり通るようでは、マイノリティーの人たちは安心して暮らせない。そして、民族差別がもたらした最悪の事態が虐殺だった

 災害の後、民族差別的なデマは今でも流れる。きちっとそれを否定する行政を望むし、それが防災の大きな柱だと思う。「ダイバーシティ」(多様性)を重視するとよく言う知事だからこそ、再考してほしい。

<かとう・なおき> 関東大震災での朝鮮人虐殺を描いたノンフィクション『九月、東京の路上で』などの著書がある。


     (小池都知事が関東大震災朝鮮人追悼式への追悼文を
      取りやめた判断について話す在日朝鮮人の申静子さん
      =30日、東京都杉並区で)

◆在日コリアン2世 主婦・申静子さん(73) 肩身狭く生きづらい

 かつて、日本に行った息子が帰らないと、故郷の朝鮮のお母さんたちは家の戸を夜も閉めなかったと聞く。虐殺され、遺骨も出てこない。生きていると信じ、帰ってきたら、入ってこられるようにと。

 天災と人災は違う。そういう歴史から小池知事は目を背けている

 流言にあおられて朝鮮人を殺した日本の人たちも、われに返れば罪悪感にさいなまれたはずその思いを託されたのが追悼式。それなのに「六千人虐殺に根拠はない」と主張する人たちは、日本人に逆に泥を塗っているように見える。そうした主張をする人たちが追悼文の送付取りやめを称賛している。知事は暗に力を貸したことになる

 在日はどんどん肩身が狭く、生きづらくなっている。何でも北朝鮮と結び付けられ、「不満なら朝鮮に帰れ」と。私たちも逃げ道をつくり、政治問題を口にしない。「朝鮮料理」は「韓国料理」と言い換える。

 地元の杉並区にある朝鮮初級学校を支援している。学校と交流する町内の人は「災害が起きたら、帰れない子は家で寝泊まりさせてあげる」と言ってくれる。一方で「校庭に避難させて」とも。弱い者同士は助け合っている。だからこそ、権力者の小池知事の判断が残念でならない

<シン・ジョンジャ> 20代から東京都内に居住する在日コリアン2世。両親は現在の韓国南東部から来日した。
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●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見…「ここは質問に答える場所じゃない…」?

2017年11月17日 00時00分49秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【菅官房長官と対決し続ける東京新聞・望月衣塑子記者が真意を語った! 会見参加の理由、官邸、記者からの圧力】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3556.html)。



 《このような海外の鋭い報道と比較すると、あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りになる。とくに、安倍政権に対してメディアがいかに従順であるかは、菅義偉官房長官による定例記者会見を見れば一目瞭然だ。予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない記者たち──そんな会見に単身で乗り込み、場の空気を見事にぶち壊し、菅官房長官を苛立たせているのが、ご存じ東京新聞の社会部記者・望月衣塑子氏だ》。

 再任大惨事アベ様内閣がスタート…でも、相変わらずですね。
 《あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りに》《安倍政権に対してメディアがいかに従順であるか》《その「当たり前」が、ずっとあの会見場にはなかった》…。ニッポンでは、迷言「ここは質問に答える場所じゃない」が続いているようです、《予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない記者たち》による最低の官房長官の記者会見。情けないな、政治部記者連中。批判されるべきは、「社会部記者」なのか?
 望月衣塑子さんの《「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、一筋の希望だ》…「一筋」しかないか細さ、2016年&2017年、2年連続「報道の自由度ランキング72位」のニッポン。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●望月衣塑子東京新聞社会部記者
     「会見場は勝負しなければいけない場所、非常に重要な場所」
   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
         =「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」

   『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
        かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…
   『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…
      「最悪の返答」と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機
   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
               「国民への背信行為」を自分自身で行っている

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http://lite-ra.com/2017/11/post-3556.html

菅官房長官と対決し続ける東京新聞・望月衣塑子記者が真意を語った! 会見参加の理由、官邸、記者からの圧力
2017.11.02

     (望月衣塑子『新聞記者』(KADOKAWA))

 「安倍晋三は歴史修正主義者」──今月20日にフランスのル・モンド紙が、“安倍首相の改憲の本質は大日本帝国の復活”と指摘する記事を掲載、本サイトでも取り上げたところ、大きな反響が寄せられた。
 こうした安倍首相の極右ぶりや政権運営を指摘しているのはル・モンドだけではなく、米紙のニューヨークタイムズや英紙・ガーディアン、仏高級週刊誌「ロブス」や英経済紙「エコノミスト」といった有名メディアもこれまで報じてきた。
 そして、このような海外の鋭い報道と比較すると、あらためて国内の異常ぶりが浮き彫りになる。とくに、安倍政権に対してメディアがいかに従順であるかは、菅義偉官房長官による定例記者会見を見れば一目瞭然だ。
 予定調和の質疑応答と、ただルーティンをこなす感情の見えない記者たち──そんな会見に単身で乗り込み、場の空気を見事にぶち壊し、菅官房長官を苛立たせているのが、ご存じ東京新聞の社会部記者・望月衣塑子氏だ。
 他の記者がけっして訊こうとしない話題を突きつけ、答えになっていない回答しか口にしない壊れたロボットのような菅官房長官に何度も何度も食い下がる望月記者の声には、つねに感情がこもっている。安倍政権下の官房長官会見において、はじめて国民の疑問を代弁し追及する、真っ当な記者が現れたのである。
 そんな望月記者が、先日、角川新書から著書を発表。タイトルはずばり『新聞記者』だ。
 そもそも、なぜ社会部所属の望月記者が官房長官会見に出席するようになったのか。そのきっかけは、5月17日に朝日新聞が加計学園問題の核心に迫る「総理のご意向」文書の存在をスクープしたこと。この日、菅官房長官は「怪文書みたいな文書」と切り捨て、内部調査も半日で終わらせた。この杜撰な対応に望月記者は驚きを隠せなかったが、さらに〈自分のなかの価値観がひっくり返るような〉出来事が起こる。同月22日に、前川喜平・前文部科学事務次官の「出会い系バー」通いを読売新聞が一面で報じた一件だ。


「菅さんには、なぜかだれも突っ込まない」予定調和の菅官房長官記者会見を見た望月記者は…

 官邸は前川氏が内部文書のネタ元であると睨み、前川氏を社会的に潰すと同時に内部文書の信頼性を貶めようとしているのでは……。〈あくまで私の憶測だが〉と望月記者は述べるが、これは憶測などではなく事実だ。それほど読売の記事は到底信じられないような事件だったわけだが、望月記者はさっそく、前川氏が「信頼に足る人なのか」を確かめるべく直接取材を試みる。
 国会での答弁やインタビューなどでの前川氏の受け答えを見たことがある人ならばわかるかと思うが、やはり望月記者の取材でも、前川氏は〈自分の見聞きした事実と憶測の域を出ない意見とをしっかりと分け隔てながら、理路整然と答えてくれた〉という。しかも、第一次安倍政権が改悪した教育基本法に話が及ぶと、前川氏は「旧法の前文は、21世紀のいまにも十分に通じるすばらしいものなんですよ」と言って、それをすべて諳んじたというのだ。
 前川氏が教育行政の場で違和感や疑問を感じてきた、安倍首相のよる愛国教育教育勅語を暗唱する一方で安倍首相ガンバレ!と声援を送る幼稚園児たちの姿に多くの人がギョッとした森友問題。──望月記者のなかで、問題が繋がっていく

〈私自身も経済部時代、第2次安倍政権のもとで解禁された武器輸出の取材を重ねていくたびに、戦後の日本が守り通してきた民主主義のかたちが変えられていくという危機感を募らせていた今の平和を子どもたちに受け渡すためにも、日本という国が現状のまま進んでいってもいいのかと何度も疑問に思ってきた
 それらが密接につながっていく。インタビュー取材の経過とともに、前川さんが抱く思いに対して感情を移入させていく自分がいた。なにかが自分の中で燃え盛ってくる〉

 そこで望月記者がまず注目したのは、じつは松野博一文科相(当時)だった。しかし、官邸の暗躍が明らかななかで、大臣に決定権があるとは思えない。誰を攻めればいいのか──。望月記者が狙いを定めたのは、官邸の要である菅官房長官だった。
 だが、菅官房長官の定例記者会見の映像をチェックして、望月記者は「えっ、これで終わりなんだ?」と拍子抜けしたという。事件取材では当然突っ込むような部分でも、記者たちは質問を重ねない

〈「菅さんには、なぜかだれも突っ込まないんだよね
 定例会見に何度か出席したことのある他紙の記者からは静かな質疑応答の末に、10分ほどで終わるのが常態化していると教えられた。

   「これはもう、自分が出席したほうがいいんじゃないか」

 こんな思いがいつしか頭をもたげてきていた。こうなるともう止まらないし、止められない。自らの意志でその扉を開けた〉

 旧態依然とした縦割りの大手紙ならば、社会部記者が「官房長官の会見に行きたい」と手を挙げても相手にもされないだろう。しかし、東京新聞は違った。「あっさりOK」が出て、望月記者はついに、もはや伝説となった66日の会見に挑む。


望月記者に追及され総理執務室に逃げ込んだ菅官房長官、そのとき記者クラブは…

 この日の模様については本サイトでも当時、取り上げているので、そちらをあらためて読んでほしいが(http://lite-ra.com/2017/06/post-3226.html)、それはセンセーショナルな出来事だった。望月記者はただ記者として当然の質問をおこなっただけだ。だが、その「当たり前」が、ずっとあの会見場にはなかったからだ。
 しかし、そうやってできあがっていた空気をぶち壊した望月記者の足を引っ張ろうとしたのは、やはり記者たちだった
 2回目に出席した6月8日の会見で、望月記者はじつに23回もの質問をおこなった。この日、菅官房長官は通例としておこなわれている番記者たちのオフレコの囲み取材に応じることなく、しかもいつもの官房長官室ではなく総理執務室に向かったという。そして、夕方に官邸キャップから、こう告げられた。

「一つひとつの質問の時間が長すぎたり、一人で何度も質問することで、定例会見での質問が一人一問に制限されたり、オフレコ取材がなくなる懸念があるって。記者クラブの総意として伝えられたよ

 記者クラブの総意。それは、いつもと違う菅官房長官の対応に慌てふためき、“あの異端児をどうにかしよう”と記者たちが相談した、ということだ。結果としてこの「総意」は「なかったことになった」と先輩記者に言われたというが、その後も望月記者を“排除”するかのような行動が記者のあいだから起こる
 日を追うにつれ、望月記者の質問はどんどん警戒され、広報官が「あと一人」「あと一問」と数を区切るようになった。そんななか、質問を重ねようとする望月記者を制止するように、「以上で終わります」と打ち切りの号令がかけられた。広報官ではない。記者クラブ幹事社の記者によって、だ
 しかも、この会見打ち切りの号令には裏があった。望月記者の取材によって判明したのは、こんな事実だった。

〈8月下旬、菅長官側は幹事社を通じて菅番の担当記者に、会見時間を短縮したいとの趣旨を打診してきたという。番記者側は「時間制限はできないと突っぱね、要求は呑んでいないというが、「あと○人」「あと○問」と官邸の広報官が質問を打ち切っているのを認めているのが現状だ〉

 何度も言うが、望月記者は暴走しているのではない。記者として当然の質問をしているだけだ。それを、当の記者官邸と一体化して立ち塞ごうとする望月記者の怒りと失望はいかばかりだったろうかと想像せずにはいられない

〈これは、メディアの自殺行為ではないか。
 あまりの出来事に呆然とし、愕然とした気持ちで涙があふれそうになった。日本のメディアの限界なのかと足が震えるほどの衝撃を受けた

〈官房長官会見は、政府の公式見解を聞くことが大切である一方で、私たちが抱く疑念や疑問を率直にぶつけ、政権中枢部にその姿勢を問うことができる場でもあるはずだ。その場をメディア自らの判断で、政権の意に添ってしまっていいのか
 ジャーナリズムの精神を引き継ぐ後世の記者たちにとっても、禍根を残すことにはならないだろうか


たった一人で闘う前川さんや詩織さんの勇気を、黙って見ているだけでいいのか

 安倍官邸の卑劣さは言うまでもない。質問には答えず、望月記者の質問を削るために会見の開始を遅らせ時間を短縮させてもきた。さらに官邸は、いいがかりでしかない注意喚起の文書を東京新聞に送りつけた(詳しくは既報参照http://lite-ra.com/2017/09/post-3456.html)。内閣情報調査室や公安を使い、望月記者の身辺調査をおこなっているという情報もある。
 しかし、本来ならこうした権力による報道の自由を押さえつけるやり方に異を唱え、その暴挙を伝えなければならない記者たちが、逆にその手先となっている現実はどうだ。望月記者が言うように、〈メディアの自殺行為〉そのものだろう。
 本書によると、6月6日にはじめて菅官房長官の記者会見に挑んだあと、望月記者は伊藤詩織さんの取材をおこなっていた。このとき、詩織さんの姿に前川氏が重なって見えた、という。


〈図らずも一介の個人がある種の使命感をもって巨大な国家権力を敵に回す図式も、それでも怯むことなく凜としている姿も変わらない
 見えざる敵に怯え、目の前にある問題を見て見ぬふりをすれば、相手の思うつぼだ
 前川さんや詩織さんがたった一人でも闘おうとし、社会的に抹殺されるかもしれないリスクと背中合わせで疑惑を告発している。2人の勇気をだまって見ているだけでいいのか。遠くで応援しているだけでいいのか。私にできることは何なのか──考え続けているなかで、目の前に浮かんできたのは安倍首相であり、菅官房長官だった

 そうして迎えたのが、前述したように23回も質問を繰り出した8日の会見だった。望月記者はこの日、前川氏に出会い系バー通いを注意したという杉田和博官房副長官についてや、詩織さんに対する準強姦罪で山口敬之氏に出ていた逮捕状を逮捕寸前に止めた、菅官房長官の子飼い警察官僚とも呼ばれる中村格刑事部長(当時)について質問を浴びせた。菅官房長官は質問をはぐらかし、ついには「同じ趣旨の質問を繰り返し行うことは、やめていただきたいとお願いします」と言った。それでも、望月記者は食い下がり、こう言葉を発した。

   「きちんとした回答をいただけていると思わないので、繰り返し聞いています

 国家権力に怯むことなく闘っている人がいる。その姿を見て、熱い想いを抱き、記者として何ができるかと考え、できることを実行する。出世したい、官邸に睨まれたくない、和を乱したくない……そんな私利私欲や自己保身で、望月記者は手を挙げつづけているわけではないのだ。
 第4次安倍内閣が発足したなかで、安倍首相は相変わらず森友・加計問題から逃げつづけている野党の質問時間削減や今後の憲法改正など、安倍政権の暴走はさらに加速していくだろう。そして、メディアの圧力も増していくのは間違いない。そんな状況下で、望月記者の存在は大きい。彼女を排除しようと躍起になる者たちこそわたしたちの知る権利を脅かす者たちであるのだと、望月記者の奮闘が可視化してくれるのだから。
 最後に、望月記者のこんな言葉を引用したい。

〈社会派を気取っているわけでも、自分が置かれた状況に舞いあがっているわけでもない。おかしいと思えば、納得できるまで何があろうととことん食い下がる。新聞記者として、警察や権力者が隠したいと思うことを明るみに出すことをテーマとしてきた。そのためには情熱をもって何度も何度も質問をぶつける。そんな当たり前のことをしたいと思う〉

 彼女の「当たり前」は、メディアを覆う暗い闇のなかの、一筋の希望だ

(編集部)
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●「トンズラ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中…どの辺が「中間中立」的な立ち居振る舞いなのか?

2017年11月16日 00時00分58秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



リテラの記事【百田尚樹から「娘は中国人の慰み者」と侮辱された「沖縄タイムス」記者が官邸、警察、ネトウヨの横暴に反撃】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3576.html)。

 《百田尚樹差別性を糾した阿部記者に百田が放った下劣すぎる言葉…〈壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして嘲笑を向けてきた〉》。

 ここ最近の沖縄で行われてきた不条理をコンパクトにまとめたリテラの記事。安倍政権による、沖縄への人権も法律も無視した力による支配》《あらゆる国家権力が動員され、暴圧の嵐が吹き荒れた》《人権や市民的自由が否定され、権力が意のままに振る舞う》《沖縄市民を欺く小汚いやり口》《そこで警察が市民におこなったのは、まさに暴力だった》《重大な人権侵害》《白昼堂々と露骨な弾圧が実行》《権力を笠に着てやりたい放題の限りを尽くす安倍政権の蛮行》《市民が国家権力による圧倒的な暴力に晒される》《市民に対する権力の凄まじい暴状の数々々々々…。
 いまも沖縄デマを撒き散らす百田尚樹氏ら…態度・人間性・思考のお粗末さ。「謙虚」「真摯」の欠片も無し…逃げるは恥だし役立たず息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理」「口先だけ総理」の広報機関やオトモダチ、取巻き連中の何と醜いことか。それらココロ卑しき人々の沖縄デマは《あまりに下劣》。

   『●百田尚樹氏、沖縄の地で「デマを並べ、
      沖縄への米軍基地集中を正当化」…態度・人間性・思考のお粗末さ
    「沖縄タイムスの阿部岳さんによるコラム【[大弦小弦]作家の百田尚樹氏から
     「悪魔に魂を売った記者」という異名をいただいた…】…
     《▼逆らう連中は痛い目に遭えばいい。ただし自分は高みの見物、
     手を汚すのは他者、という態度あえて尊厳を傷つける言葉を探す人間性
     そして沖縄を簡単に切り捨てる思考》。」

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http://lite-ra.com/2017/11/post-3576.html

百田尚樹から「娘は中国人の慰み者」と侮辱された「沖縄タイムス」記者が官邸、警察、ネトウヨの横暴に反撃
2017.11.10

     (阿部岳『ルポ沖縄 国家の暴力 現場記者が見た
              「高江165日」の真実』(朝日新聞出版))

 先の衆院選においても示された民意をまたも無下にし、政府は辺野古の新基地建設で新たな護岸工事に着手した。そして早速、昨日には、沖縄の現状を発信してきたヒップホップミュージシャンの大袈裟太郎氏が、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で公務執行妨害などの疑いで現行犯逮捕された。一部報道では「交通整理中の警察官から合図灯を奪い取った」ことが理由と報じられているが、大袈裟氏は本日午後には釈放されており、でっちあげ逮捕の可能性が濃厚だ。
 しかし、今後、辺野古における反基地運動に対する政府・警察による強硬姿勢はいっそう強まっていくだろう。事実、警視庁はこの護岸工事に合わせて、高江につづいて警視庁の機動隊員を100人規模で投入している。
 さらに耳を疑ったのは、菅義偉官房長官の発言だ。6日の記者会見で、辺野古とその周辺の3区に直接振興費を支出することについて問われた菅官房長官は、こんな言葉を吐いた。

   「反対運動の違法駐車や交通量の増加で騒音が激しくなったことに
    対応するのは自然なことだ

 この振興費支出は新基地建設に反対する名護市を介さず地元を懐柔しようとする露骨なバラマキだが、よりにもよってそれを菅官房長官は「反基地運動の迷惑料だと言ってのけたのである
 安倍政権による、沖縄への人権も法律も無視した力による支配──。しかし、これは言うまでもなく沖縄ではなく日本全体の問題だ。


沖縄タイムス記者が高江で政府・警察がふるった暴力をあらためて告発

   〈きょうの沖縄は、あすの本土である

 そう警告するのは、今年8月に発売された『ルポ沖縄 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実』(朝日新聞出版)だ。著者は高江に通いつめ、市民に対する権力の凄まじい暴状を目の当たりにしてきた沖縄タイムスの阿部岳記者だ。

   〈政府がヘリパッド「完成」を宣言する12月22日までの165日間、
    あらゆる国家権力が動員され、暴圧の嵐が吹き荒れた。それは
    辺野古で記録された最大瞬間風速をはるかに上回る〉
   〈ここは日本なのか、と目を疑うことがしばしば起きた。戦後日本が
    表向き保障してきた人権や市民的自由が否定され、権力が
    意のままに振る舞う。これは戒厳令なのだ。そう説明するほかになかった〉

 ご存じのとおり、高江のヘリパッド建設工事は昨年の参院選の翌日から資材搬入がおこなわれた。あまりにあからさますぎるやり方だが、このとき沖縄タイムスは「不意打ちまたも」とタイトルに打っている。
 というのも、たとえば2013年にも埋め立て申請書類を報道陣の目を盗んで関係のない部署に持ち込むという方法をとり、このとき、当時も防衛相だった小野寺五典は花見会を開いて記者を油断させた上、後日におこなわれた講演会では「こういうの(提出の様子)がメディアに映れば映るほど反対が広がっていく」「カメラは一つも撮っておらず段ボールの写真しかない。うまくいった」などと述べたのだという。沖縄市民を欺く小汚いやり口はいまにはじまった話ではないのだ。
 しかし、それでも〈14年の辺野古着工から、構図ははっきり変わった〉と阿部記者はいう。〈曲がりなりにも中立を守って〉きた警察だったが、この年から政権の完全な操り人形となり、市民の強制排除を繰り返すようになった。そして、住人が約140人の高江においては、500人の機動隊員を動員した異常な状況をつくり出したのである。
 そこで警察が市民におこなったのは、まさに暴力だった
 たとえば、工事に抗議していた50代の女性は街宣車の上で機動隊員に引きずり下ろされないようにとビニール紐で身体を固定した。しかし、首に巻かれたそれを、機動隊員は両方向から引っ張った。女性は「こうして殺すんだ!」と叫んだという。

   〈ただ命令に従い、暴力を振るう機動隊員に、戦場の兵士が重なった
    こうして戦争が始まるんだ。こうして犠牲が生まれるんだ――。
    ひもはすぐに緩んだが、体の力が抜け、意識が遠ざかった。
    全身がしびれ、頭がひどく痛かったことを覚えている。近くにいた女性が
    「何やってるの! 死ぬでしょ!」と抗議していた〉

 この日、3人が病院に運び込まれたというが、阿部記者は〈警察が救急車を通したことすら意外に思えた。それくらいの無法状態だった〉と綴っている。
 抵抗する市民たちに警察がおこなった力づくの排除。腕を力いっぱいに掴む。ロープで縛りつける。〈笑いながら「首も絞まっちゃうよ」と言った警官〉もいたという。その壮絶な現場ルポを読むと、死人が出なかったことが不思議なくらいだ。


国連で沖縄の弾圧を告発した反基地リーダーに官邸が報復

 さらに、テント村をつくろうと市民が屋根代わりのブルーシートを広げただけで機動隊員約40人が流れ込み、シートが持ち去られたこともあったという。

   〈市民が機動隊員に向かって叫ぶ。

      「泥棒! 警察呼ぶよ!」

    それは根源的で、絶望を含んだ問いだった。警察が違法行為をしたら、
    いったい誰に頼ればいいのか〉
   〈市民よりも、機動隊の行為の方が犯罪の要件を満たしている。強盗に、
    器物損壊。証拠の写真も撮った。だが捜査をする者がなく
    当然のごとく不問になった〉

 一方、警察は嫌がらせ行為もおこなった。法的根拠も怪しいゲリラ検問。個人情報の聞き出し。「友達に会いにいく」という車は通し、抗議のプラカードを所持していた運転手は車を止めさせる。まさに〈思想による選別そのもの〉である。さらに、警察車両に工事作業員を乗せて現場に送ったり機動隊員が基地建設会社のトラックに乗って移動する様子も目撃されるなど、〈警察と沖縄防衛局、建設会社の完全な一体化〉は一目瞭然だった。
 このような警察の無法地帯化のなかで逮捕されたひとりが、反基地運動のリーダーであり精神的支柱である山城博治さんだ。
 山城さんは有刺鉄線1本を切断した器物損壊で逮捕され、その後、傷害と公務執行妨害の容疑で再逮捕。どう考えても任意の事情聴取を行うのが筋の事案だが、なんと約5カ月も拘留され、家族とさえ接見が許されなかった
 こうした重大な人権侵害に対しては、国連の表現の自由に関する特別報告者であるデービッド・ケイ氏が「不均衡な重い罪を課している」と指摘する報告書を国連人権理事会に提出。また、山城さんはジュネーブでおこなわれた国連人権理事会に出席し、「自供と抗議運動からの離脱を迫られた」「日本政府が人権侵害をやめ、軍事基地建設に反対する沖縄の人々の民意を尊重することを求める」と訴えた。〈国内で被告人席に座らされた博治が、国連で逆に政府を告発する〉という事態となったのだ。このとき、国連スタッフたちは「山城議長は人権の擁護者である」「今後も見守っていく。安心してほしい」と述べたという。
 この「人権の擁護者」の逮捕の背後に見え隠れするのは、官邸の影だ。

   〈国家意思としての博治逮捕が現実になったのは首相官邸の司令塔、
    官房長官の菅義偉が沖縄を訪れた9日後だった。菅は10月8日、
    自衛隊ヘリから建設予定地を視察した後、ヘリパッドを16年内に
    完成させると宣言していた。
      工事を加速させるため、リーダーを狙い撃ちして現場から引きはがす
    現場の機微も世論への配慮も吹き飛び、白昼堂々と露骨な弾圧が実行された〉

 これらの「国家の暴力」を、沖縄の問題、沖縄の山奥で起こった出来事と捉えていていいのか。阿部記者が指摘するのは、〈政府の暴走を本土の無関心が可能にしている〉ということだ。実際、2016年末に防衛省関係者は、高江であれだけ機動隊員を大量に動員し、市民を逮捕したにもかかわらず「本土」で批判が広がらなかったことを「成果の一つ」だと沖縄タイムスの記者に語ったという。


百田尚樹の差別性を糾した阿部記者に百田が放った下劣すぎる言葉

 いや、「本土」無関心でいるばかりか沖縄への差別まで助長させているのが実態だ。その筆頭が『ニュース女子』問題であり、沖縄デマを垂れ流しているネトウヨ文化人の“活躍”だろう。
 そうした現実とも阿部記者は向かい合う。阿部記者は先日10月27日に名護市で講演会をおこなった百田尚樹氏が、高江の反対運動の現場に行ったときのことについて「中国や韓国から来ています(と参加者の内訳を同行者に説明され)、嫌やなー、怖いなー、どつかれたらどうすんの(と返した)」と話したことに対し、その差別性を本人に問いただした。
 しかも、11月6日付けの阿部記者が執筆したコラムによると、〈壇上でマイクを握った百田氏は、最初から最後まで私を名指しして嘲笑を向けてきた〉といい、挙げ句、「中国が琉球を乗っ取ったら、阿部さんの娘さんは中国人の慰み者になりますまで言われたのだという。
 百田氏の発言はあまりに下劣で言葉を失うが、さらにネトウヨは先日放送された関西のニュース番組『キャスト』(朝日放送)の取材を受けた阿部記者が「中間中立で報道しているという気は確かにない」と発言したことを「やっぱり偏向している」などと攻撃している。
 しかし、権力を笠に着てやりたい放題の限りを尽くす安倍政権の蛮行の前では、「中間中立」の報道こそが「偏向報道」と呼ばれるべきだ。市民が国家権力による圧倒的な暴力に晒されるなか、市民の側に立って報道する国家の欺瞞を指摘する権力と市民の力の差を考えればそうしなければ「公正」な報道とはけっして言えない
 阿部記者は、本書のなかでこのように綴っている。

   〈沖縄の山奥で起きるこういう現実を山奥に封じ込めさせないため、
    記者は足を運んだ。高江ではこの国のむき出しの権力、本当の姿が
    表れていた。それを記録し、有権者に判断材料を提供することが、
    民主主義を機能させるために欠かせない。警察までが中立の立場を
    放棄した後、第三者は私たち記者しかいなかった
   〈きょうの沖縄は、あすの本土である〉。

 沖縄と同じことが、いつ「本土」で起こってもおかしくはない。市民の立場から警告を発する沖縄メディアの然るべき姿勢を見て、「本土」メディアは猛省してほしい

(編集部)
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