エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

心の眼と心の眼で穏やかに聴いたらば、あら⁉ 不思議!

2016-02-13 00:30:03 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
弱さの強さ
  弱さの強さ。形容矛盾に見えますね。何を言いたいのか分かりません。不思議! バイブルには、こういう不思議な言葉がたくさんあります。 これは、パウロの手紙...
 


ブルース・ペリー教授の翻訳のアクセス数の多さに驚かされますね。邦訳が紀伊国屋書店から出ているはずてすよね。邦訳は全く当たってないので、その仕上がり具合は知りません。でも、昨日翻訳した部分は、「最後まであと少し(2ページ弱)」ですので、このまま、最後まで、ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog を翻訳することといたしました。へへへ…。p.245。

 

 

 

 

 この心の眼と心の耳を傾けて、聴くことを大事にするやり方で、1人の子どもと関わる時、子どもから返って来る反応は、事がどう運ぶのか、事をどう収めるのか分かっていると思い込んでいる時とは、全く異なるものになりますよ。たとえば、私が、小さな部屋ないしは小屋にいたジャスティンに初めて会った時、前に彼を訪ねた人らとは全く違う反応に出逢いましたからね。と言うのも、心の眼と心の眼で穏やかに聴いたらばジャスティンが、人もビックリするような行動をする背後には、恐れとひもじさがあると分かったからでした。悪いことをしたのが自分の子どもで、特に、怒られる様なことや、気分が動転するようなことをその子がすれば、このような、冷静で一歩下がった態度で接するのは、難しいに決まっています。だけれども、世間を子どもの立場から見ようとすればするほど、また、子どもに安心と安全を感じてもらおうとすればするほどその子どもの行動はそれだけ良くなるみたいですし、その子どもの良い行動をさらに良いものにする方法も、それだけ見つけやすくなりますよね

 

 

 

 

 

 ミラーリングって、面白いですね。子どもは悪いことをするだろうと、大人が怒ったり、事を何とか収めようとするような態度で接すると、子どもはますます悪くなる。反対に、一見「悪いこと」の中に、「良いこと」、あるいは、「そうせざるを得ないやむを得ない事情」があることを見る心の眼と心の耳をもって接すれば、子どもは不思議に良くなるんですからね。

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