エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

精神分析法にある、傾聴すべきメッセージ

2015-11-27 07:45:39 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 

 

 
人生の巡り合わせを見つめると…。
  基本計画は、最初に決まって後は動かない、というのじゃなくて、それぞれの部分が後々になって発展するというのが、エピジャネティックなものの考え方。後からだんだんで...
 

 倫理も道徳も、大人と子どものやり取りがあって初めて、伝わるもの。

 ウソとゴマカシだらけ、ニッポンは、そのやり取りがないことの最たる証拠。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p94の、ラインから。

 

 

 

 

 

  精神分析法の歴史的相対性

 

 結論で私どもは、もう一度、根源的な精神分析法に戻りますけれども、いま私どもが忘れてはならないのは、精神分析法には、根源的な役割が2つある、ということです。つまりそれは、「ヒポクラテスの誓い」です。それは、大人たちが、子どもの頃からの抑圧的な不安から解放されることですし、すでに生きている人生と人格に、子どもの頃からの不安が影響することから解放されることです。それと同時に、人間が、生育史的に言っても、人間の発達の観点からも、過去のいろんな発達にこだわりを持つことを、独特なやり方で明らかにすることが、研究法であるばかりか、傾聴すべきメッセージがある方法でもある、ということです。

 

 

 

 

 

 何の意識もなく、毎日を平凡に生きているつもりであっても、じつは、子どもの頃の体験とその体験をした時の気持ちに、知らず知らずのうちに、こだわっている、戻ってしまう、ということはごくごく一般的に、日常的にあることです。心理臨床の仕事をしてましたら、そんな例にはごまんと毎日出くわします。

 心理臨床の仕事をしてなくても、皆さんも、本当は毎日出くわしてんですよ。

 

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