良いセラピストは、自分の立ち位置をハッキリとクライアントにお伝えします。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.214の第3パラグラフから。
トラウマを治療する唯一の「選択肢」、などというものはありません。自分が使っている技法が、クライアントであるあなたの課題に対する唯一の答えだと思い込んでいるセラピストは、あなたがよくなることを支援することに関心があるんじゃぁなくて、価値の信奉者ではないでしょうか。全ての効果のある治療法に精通したセラピストなど、1人もいませんし、自分が提供する技法以外に、いろんな技法を探すことに心開いていなくてはなりませんよね。セラピストは、クライアントである、あなたからも学ぼうとする者でなくてはなりません。性別、人種、個人の事情が関係するのは、安全だし、分かってくれると、クライアントが感じる様に手助けする時に、性別、人種、個人の事情が邪魔する場合だけです。
セラピストは、限界があります。活用している技法も、決まっています。限界を自覚している謙虚な存在です。
セラピストは、新た技法を学ぼうとします。保守的に恣意的にならずに、良いものを学んでいこうとする、懐の深さのある存在です。
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