エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

普通に生きていることが、ネグレクトになっちゃう

2016-04-18 07:31:44 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
大人になった時にあなたを支えるのはね、子どもの頃のあなた
  エピジャネシスは、時にかなって美しい。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p29最後の行から。 ...
 

 

 一流の臨床家は子どもの立場に立ちますタケノコは、自分(達)の立場にこだわります。結果は雲泥の差です。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.237の 下から2行目から。

 

 

 

 

 

 さらに、私どもは、直ちに「ママ達の戦争」(訳注:仕事をし続ける母親 対 子育てに専念する母親 でどちらがいいかという論争の事)において、「撃ち方、止め」と言わなくてはなりません、それからもひとつ、すべての人にとって益となるのは、新に親になったものが、自分の子ども達と一緒に過ごすことを、もっともっと選ぶようになる時であると同時に、その新しい親たちが、地元でいろんな支援をして貰いながら、質の高い子育てをするようになる時だ、ということを理解しなくてはなりませんね。ハーディ女史が言うように、「私どもが進歩したのは、母親には、もっと社会からの支援があるところでした。赤ちゃん達は、人間らしい可能性を十分に引き出してもらうためには、このように社会との様々な関わりが必要なんですね」。

 

 

 

 

 

 こうすると、キャリア優先の生き方が、相当のネグレクトをもたらしている感じですね。日本はもっともっと深刻で、衣食住にはそれほど問題はなくて、幾重にも保育をする、ネグレクト=虐待が非常多いのです。その場合、児童相談所に連絡する人はほとんどいません。このネグレクト=虐待が、長時間労働・長時間通勤・低賃金の貧しいニッポンの労働政策下では、一番多いのです。親本人は普通に一生懸命に生きていることが、子どもにとっては立派な虐待なのです。

 

 

 

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