加藤周一さんの言葉の学びの続き。今宵は、かもがわブックレット34 『日本語を考える』です。加藤周一さんは、英語、フランス語、ドイツ語が堪能ですから、日本語を考える場合でも、縦横無尽に、外国語も使っています。
最近、アメリカの作家で、フィリップ・ロス Phillip Rothという人が1989年のチェコスロヴァキアの解放の後でプラハに行き、チェコスロヴァキアの有名な作家イヴァン・クリーマー Ivan Klimaと対談しました。…イヴァン・クリーマーが、前の共産党第一書記ミロッシュ・ヤケシュの批判をして、彼のしゃべる言葉、チェコ語の退廃を指摘しています。…” euphemism and evasions and lies ” で一杯だというんです。 euphemismは、ハッキリ言うとまずいことをうまく、きれいなようにえん曲にいうこと、それからevasionsというのは「言いのがれ」、そして最後はlies「嘘」。
教育に携わる者が、退廃の言葉を騙るようになる時、大川小学校や、広島の府中の中学校みたいに、子どもの命と人権が犯されるんです。
すれっからしの無知無恥は、このevations and lies「言いのがれ」と「嘘」で満ちているので、その言葉からは腐臭がします。
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