以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

さて、、、そろそろエアコンの季節ですな。。。

2024-04-25 10:09:00 | 日記
4月も後半戦。。。

お江戸は先日桜🌸が満開と言う話題でしたが、、、本日早朝のニュースでは外気温が上昇して夏日の予報。。。😅

流石に冬のコート🧥はクリーニング&夏眠について戴いてOKですな。。。
お気に入りのダウンコート🧥はボタンの糸のほつれ等色々とヤレが見られるのでプロの業者さんにメンテナンスをお願いしますかな。。。

今朝は半袖シャツ一枚の寅🐯どす。。。

外気温上昇と共に需要期となるのがガリガリ君アイス🧊もそうですが、、、去年は連続で『当たり🎯』棒が出てイイOSSANがにこやか笑顔でドラッグストアで🧊アイスと交換してたのは🤫内緒。。。🤣
其れと暑くなるとウチでは『蓬莱551が有るとき〜』『ニカア〜』『蓬莱551が無いとき〜』『シュ〜ン』のノリで蓬莱551のアイスキャンデーをお取寄せしちゃいます。。。豚まんと一緒に。。。☺️

ってか、、、そんなお話じゃなくって、、、エアコン。そうですエアコンの需要期になりますので、、、30年選手の毒車オーナーには結構 ❤️ドキドキ感溢れるシーズンかと。。。

大抵、、、毎年G.W位を境に『A/Cが効かない〜‼️』と悲痛な面持ちでお問合せを戴くのが毎年のこの季節の定番になりつつあります。。。

コレがV8クラスの大きなエンジンを搭載したモデルでは エアコンが効かない=フューエルクーラーも機能していないケースが殆どでボンネット内で燃料がパーコレーションを起こしてエンジン不調にも繋がったりしています。。。

他にも毒車の定番故障。。。『突然エアコンが切れる。エンジン再始動するとまたエアコンが入る。』『エアコン吹き出し口から突然熱風が出て来た。』 

根本的にエアコンが全く効く様子も無い場合の多くはエアコンシステムの冷媒漏れ(ガス漏れ)ですが、、、W126,W124で多いのは先ずはA/Cコンプレッサーからの冷媒漏れ。。。
しかし、、、この場合でもA/Cコンプレッサーだけ交換すりゃあエエってモノでもない。。。

A/Cコンプレッサーが新車時から未交換のモノであれば他の構成部品も同じく未交換である可能性も高い。。。
と、言う事はA/Cコンプレッサーだけ新品に交換しても次に弱い箇所から冷媒漏れが発生する可能性が高いと言う事である。。。

高圧エキパン、リキッドタンク周辺、エバポレータ本体或いはその周辺、クーラーコンデンサー辺りが定番であるが、A/Cコンプレッサーで高圧液状になった冷媒がクーラーコンデンサーを通ってリキッドタンク→エキスパンションバルブで霧状に冷媒がエバポレータに噴射され冷媒は一気に気化されます。。。
気化された冷媒は周囲の熱を一気に奪うのでエバポレータは極冷となります。
エバポレータの網目状のフィンにブロアファンが風を送り込みフィンを抜けた風がダクトを通って室内の吹き出し口 から冷風が出ると言った仕組みですが、、、

冷媒が高圧になっている区間のコンプレッサー、高圧エキパンにはそれぞれ作用がある為に密閉部分の老朽化が進行して冷媒漏れに至るリスクが高いと言う事になります。
リキッドタンクには冷媒中に混入した水分や不純物を取り除くフィルターの役目がありますので末は詰まると言う問題もあります。

よって、A/Cコンプレッサーからの冷媒漏れが確認された際には高圧エキパンとリキッドタンクは最低限同時交換となります。又、リキッドタンク近くに装着されているA/Cコンプレッサークラッチコントロール用の圧力スイッチと低速電動補助ファンコントロール用の圧力スイッチも壊れ易いので同時交換が望ましいですな。。。どうせ冷媒全量抜きの仕事なんだから。。。

エバポレータからの冷媒漏れの判断はエアコンBOXヵらの水抜きドレインチューブ先端に油塗れのカスが付着していないか❓ 冷媒注入してエアコン動作させた際に室内の吹き出し口からコンプレッサーオイルのいい匂いがしてたりしたらほぼほぼエバポレータの腐食による穴空きはクロと判断されます。。。
幾ら冷媒を追加注入してもザルですね。。。
冷媒ゼロの状態で真空ポンプで真空引きをしても絶対に真空にはならないでしょう。。。合掌🙏。。。

エバポレータ交換はダッシュボードを下ろしてエアコンBOXを下ろす作業になりますのでエアコン修理の中でも一番のお祭り騒ぎとなります。。。
真夏の灼熱地獄の中で送風機の風だけ浴びて車室内のネジ類を緩めながらダッシュボードを分解して行く。。。😱
自動車電装屋さんの泣きが入る季節のお仕事なんです。。。

エアコンBOX内部にはエバポレータとヒーターコアが同居しています。
よって、ヒーターコアにはLLCが流入している為に冷却水を全量抜きする必要があります。
この時点でヒーター側、、、冷却系統も同時にメンテナンスする選択肢もあります。。。
ラジエーター、ウオーターポンプ、サーモスタット、熱水循環ポンプ、ヒーターバルブ、冷却水ホース一式も同時交換すれば冷却水全量抜きは一回で済みますね。。。😀
 
因みにW124のヒーターコアにつきましては純正品はメーカー供給終了。社外品のみの対応となりますが『適合品』と称して実際には装着出来ない社外品も実際に御座居ますので御注意を‼️

と、、、ココまでは冷媒漏れによるエアコン故障についてお話して参りましたが、、、
エアコン制御側について冒頭にてお話致しました『エアコンが突然切れる。』等、それまでは冷風が安定して吹き出し口から出ていたのに突然エアコンが切れる現象や温度コントロールが効かない等のコントロール不良についてお話をしましょうか。。。

『エアコンが突然切れる。』の現象につきましては過去本ブログにて結構解説致して参りましたが、多くはエアコン制御に絡むユニットの不良が多く、その多くは修復O/Hで完治しております。
昨年度でエアコン制御に絡む不具合で一番多かったのは103、104、117エンジンでは圧倒的にエアコンリレー。。。119エンジンではGMモジュールでしたな。。。

後はクライメートパネルに原因がある制御不良。
室内温度制御不良については室内灯ユニットに装着されている温度センサーと言うパターンも数件御座居ました。。。

後はエバポレータの凍結防止の為の温度センサーの不良。。。
メッチャ冷えてるエバポレータの温度を読み違えて凍結破損の恐れのあるフェイルセーフモードに入り、自動的にエアコンコンプレッサーのクラッチを開放してしまうと言うケース。。。
此方のセンサーはエバポレータBOXに挿入されてますがダッシュボードを下ろさんでも作業出来ますので御安心を。。。😅
因みに温度センサーが異常でなくともフェイルセーフに入る場合があります。
それはエアコンの温度設定を最強冷却モードにしてエアコン風の風量を一番弱くする様な使い方。。。
コレってエバポレータを最強に冷やして冷気を室内に微量しか送らない為に冷却がエアコンBOXに篭ってしまってエバポレータが異常に冷えてしまうケース。。。

こんな具合で温度センサーが異常を検知している場合もあるので御参考迄に。。。

さて、本日到着の部品待ちで本ブログを書いておりましたが先程ヤマト運輸さんと佐川急便さんが届けて下さりましたので作業開始と行きますかな。。。


先日から格闘中のEvo II君の部品。。。

さて、、、これから2rd目。。。

To Be Continued……