以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

原因が一杯〜‼️

2024-04-29 14:40:00 | 日記
♪旧い 車台の中に〜 隠れて〜 故障が一杯〜
無骨なユニットの下の〜 センサーは嘘の塊〜♪

と、替え歌を口ずさんでしまう只今格闘中のW201 2.5-16V EvoII君ですが。。。

ドアの開閉でエンストしたり。。。🤣 

コールドスタートは気分次第で始動困難に陥ったり。。。

エンジンスタート後数秒でアイドリングの微妙なバラつき。。。
時折ミスファイヤも発生。。。

エンジンが暖まって来たらアイドリング回転数の大きなハンチング。。。
下は500rpmを切る位で時折エンスト⇆上はアイドリング回転をクランプさせようと言う作用で1800rpm迄大きく上がる。。。
アクセルを踏み込んでもバラバラ感の上でフォーン❗️と吹ける。。。


丁度M119エンジンの持病とも言えるデスビ不良の類いの症状によく似ている。。。
M119はV8エンジンなので片バンクが不調でももう片バンクが爆発してれば何とかエンジンは掛かり続けるけどEvo II君は直列四気筒エンジンだからデスビの不調でエンスト頻発。。。
しかも再始動もかなり苦しい。。。😅

ドアの開閉でオートアイドルストップは戴け無いので。。。









アイドルスイッチの交換。。。
勿論、複合原因は明らかなので。。
取り敢えずはドアやボンネットの開閉でエンストは解決。。。
次のステップへ。。。

先ずは点火系の疑いを晴そうとデスビを分解。。。







デスビケースに水溜まりが出来てました〜。。。
と、言う訳で、、、


点火系を一新して点火系統のミスファイヤは解決つきましたが。。。

アイドル時の大きなハンチングとエンストは解決に至らず、、、

この個体にはアイドルエアバルブやらウオームアップレギュレータなどと言う装備は無く、、、

あくまでもアイドル制御をエアフロとEHAの混合機を制御する事で行うと言うMT車なりの合理的発想で設計されています。。。

と、、、言う事はアイドル制御のみに電機制御に頼っているこのシステムで疑うべきところはセンサー類。。。
まあ、当該のお車は当社入庫前に別の業者さんで長期放置からお目覚め後に黒煙を排出すると言う症状に対してエアフロの可動域不良を解決せずに不明な弄り調整を受けている事からエアフロのプランジャーの禁断の調整ネジもグルングルンと回してあると想定される。。。
ヘタすりゃあ絶対に弄ってくれちゃあならんスロットルポジションセンサー迄弄っている可能性も高い。。。

ただ、、、アイドル時の大きなハンチング&エンストはエアフロASSYよりもEHAのアイドル時の補正の為の積算不良によるモノだと仮定した場合、指示を出しているKEモジュールを適正化したらこの症状はもっと顕著になるものだと仮定してKEモジュールをO/Hしたらエンストは更に激しくなった。。。🤣






EHAの補正値を決定する為に必要とされるデータを拾うセンサー類を疑ってかかる。。。

エンジンマネジメント用水温センサーについては適正な抵抗値が出ていたのでシロ。。。

やっぱりと言うか何と言うかこの世代のメルセデスでは腐り易く断線し易い吸気温度センサーを疑って抵抗値測定。。。限り無く♾️Ωなので断線と判断。😆

吸気温度センサーを交換したら大きなハンチングは発生せずエンスト症状も解決したが、、、
アイドリング時の微妙な振動が納得行かず。。。

先日交換済のO2センサーの動作状態を確認したらO2センサー不良断線のダイアグ信号が。。。😱

この場合、燃調不良によって排出された未燃焼ガスのタール状物質が触媒に堆積して触媒を死亡させている事も多い。。。😱

コレは電機屋寅🐯ちゃんのキャパを飛び越しているので仙人の爺ちゃんにバトンタッチ。。。

仙人の工場に移動しようとエンジンを掛けておいた。。。
黒煙排出は見られなかったが排出ガスがタール臭い。。。

念の為、仙人工場にて燃料供給系統の点検を行ったところ各部に水の浸入の痕跡が見られた。。。

仙人の見解はボンネットルーム内部をスチーム等で洗った可能性が大。。。
デスビケースの水溜まりと言い素直に頷ける。。。
この世代の毒車はボンネットルームをスチーム洗浄するとよっぽど養生しないと二次災害に遭遇する可能性が高いのでボンネットルームの洗浄は止めておいた方が無難なのです。
数年前にもW140 S600でエンジンルームを高圧洗浄機で洗ってしまったチャレンジャーなユーザーから『力が失くなった。』と連絡があって点検したらイグニッションコイルを片方潰していたと言う実例があるので止めといた方が無難です。。。

で、、、しかも黒煙を吐きながら結構乗っちゃった様である。。。
ブローバイもタール臭で結構臭い。。。

前に入庫した工場でフューエルポンプ、フューエルフィルター、フューエルアキュムレーター等は交換されているが燃圧が微妙に低い。。。
インジェクター4本もテストしたが正常に開閉しているので疑いの範疇からは消えた。。。

ブローバイホースが非常に汚いのとフューエルデスビとエアフロのポテンションメーターへの水の浸入が非常に怖いが消去法で行くとヤバ線に浮上して来たわ。。。

と、、、言う訳で触媒点検は後日。。。

To. Be Continued…….