桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

二年目の薬師詣で・柏市(2)

2012年01月09日 22時01分40秒 | 薬師詣で

 二年目の薬師詣での〈つづき〉です。
 薬師詣でのような、やや遠めの散策をするときに携帯して行くのは、インターネットからプリントした、およそ四千分の一の地図です。

 北方向(いうまでもなく地図では上)だと、左に曲がるときは地図でも左ですから、そのまま進めばいいのですが、南に行かなければならない場合、不慣れな土地では地図をひっくり返してみないと、にわかには飲み込めません。それでもどういうわけか、地図の左が現実の左とはなってくれず、結構手こずるのです。



「あっ」とか、「おっ」とか、独り言を呟きながら、右に曲がりかけた径をもとに戻ります。
 そんなこんなして歩くうち、左手に簡素な石段が見え、振り仰ぐと御堂があるのが見えたので、上ってみました。

 地図では、薄い灰色に塗られた四角があって、なにがしかの建物がある、とわかるだけです。
 上って行くと、不動堂と書かれた扁額、不動堂再建記と彫られた記念碑があって、この御堂には不動明王が祀られていることがわかります。




 不動堂のかたわらにあった石碑。
 當寺開山○○(○○は判読不能)大和尚と彫られています。墓石とは思えないので、何かの記念碑でしょうか。




 不動堂からさらに上ると、天神堂がありました。

 よっこらしょっともとの道路に戻り、細い小径に入ります。入った先に長く緩い上りの石段がつづいているのが見えました。上って行くと、目指してきた龍泉院の境内でした。



 曹洞宗龍泉院の本堂です。
 創建は建長五年(1253年)。この年は奇しくも道元禅師が遷化された年です。




 我が宗派のお寺なので、例によって歴住の墓所を訪ねて焼香。三拝九拝。



「大正の法然」と呼ばれた浄土宗の高僧・山崎辨榮さんが手ずから植えたと伝えられる菩提樹です。
 明治二十八年、釈尊成道の地・インドのブッダガヤから請来したもの。辨榮さんの生母がこの地(当時は東葛飾郡泉村)の出身だった縁もあって、龍泉院にはしばしば来山して説法をされたそうです。




 境内には横からお邪魔する形になったので、山門を見るのは去るときになりました。



 伊津美鳥見神社。
 所在地は柏市泉ですから、伊津美と書いて、「いづみ」と読むのでしょうか。




 伊津美鳥見神社から七分歩いて、弘誓院(ぐぜいん)に着きました。雌雄二樹ある公孫樹のうちの雄樹。目通り幹周り4・2メートルという巨樹です。



 弘誓院は真言宗豊山派の寺院。正式には蓬莱山弘誓院福万寺といい、本尊は聖観音。「柳戸(やなど)の観音様」として昔から親しまれてきたそうです。下総観音霊場三十三番の第三十三番札所の名刹で、九世紀初め、行基菩薩によって開かれたと伝えられています。



 弁財天も祀られています。




 弘誓院がこの日の行程の最後です。帰りは柏駅へ。柳戸のバス停でバスがくるのを待ちます。

この日、歩いたところ