桔梗おぢのブラブラJournal

突然やる気を起こしたり、なくしたり。桔梗の花をこよなく愛する「おぢ」の見たまま、聞いたまま、感じたままの徒然草です。

秋便り

2010年09月23日 18時59分12秒 | 風物詩

 昨二十二日、松戸の最高気温は34・0度。一夜明けた今日は雷が轟き、気温が一番高くなるはずの午後二時でも16度台と夜明け前より低く、秋どころか初冬のような寒さです。

 


 本土寺参道と交差する「まてばしい通り」で、馬刀葉椎(マテバシイ)の団栗(ドングリ)を拾ってきました。漢字では全刀葉椎とも書きます。日本特有の樹ですが、別名を薩摩椎(サツマジイ)というように南方の樹で、本州では房総半島南部と紀伊半島南部にしか自生しないのだそうです。

 椎の木の団栗はアクが少ないので、殻を割って渋皮を除けば、このまま生でも食べられます。炒れば香ばしく、なおのこと美味。庭に播くつもりで拾ってきましたが、まだまだ落っこちていたようなので、もっと拾ってきて食べることにしますか。

 
 


 本土寺参道の各所に、おびただしい数の彼岸花があります。花の季節がくるまでは土中に隠れているので、まったく気づきませんでした。
 花の咲く前は見たことがなかったので、わずか数日前、緑色をした手の小指ほどの芽を見たときはなんだろうと思いました。
 そのときには5センチほどだったものが、その翌日は10センチ、さらに翌日は……と倍々ゲームのように成長し、手をすぼめたような蕾が現われたと思ったら、緑一色だったところに紅いものが見えるようになって、やっと彼岸花なのだと得心しました。

 これが彼岸花だとは知らぬころ、ツルツルの茎はおひたしにして食べられそうに思って眺めたのを思い出します。参道で人通りがあるので、抜くことはしませんでしたが、もっと鄙の場所にあれば、まさか食べたりはしなかったでしょうが、なんだろうと思って抜いていたかもしれません。

 それにしても不思議な花です。花が咲き終わるまで、地表に出ているのは茎と花だけです。

 


 我が庭にもたくさんの彼岸花がありました。むろん私が植えたものではありません。二か所に分かれて、
いっぱい芽を出しています。敷地の前身は畑地だったということですから、そのときの名残なのでしょう。

 パソコンに向かいながら庭を眺めると、真横に当たる場所にあるのですが、部屋の中から見る限りは雪柳(これも前々からあります)の陰に隠れているので、気がつきませんでした。
 本土寺参道では開いている花もあるのに、こちらはお彼岸の中日の今日までに開花は間に合いませんでした。
 事情通(すぐ近くに住むオヤジ)によれば、今年の夏は暑かったので、生育が遅いのだということです。去年、花が咲いているのを見たのは別の場所ですが、較べると確かに一週間ほど遅れています。



 道端に咲いていた韮(ニラ)の花。本土寺周辺では民家の生け垣に沿った道端で咲いているのを頻繁に見かけます。
 我が宗旨の曹洞宗では、五葷(ごくん)といって、葱(ネギ)、辣韮(ラッキョウ)、浅葱(アサツキ)、大蒜(ニンニク)、それに韮、という臭いが強い五種の野菜を食べるのを避けますが、私は僧侶ではないので、忌避することなくいただきます。とくに韮は焼きうどん、鶏そば、韮玉と各種料理に欠かせません。


 


 午後、いっとき雨が熄んだので、三十分歩いて桔梗と竜胆を買った園芸店に行きました。
 庭の樹や草花に限られますが、園芸店で実物に接すれば、植物図鑑を見ても調べのつかない樹や草花の名前がわかるのがありがたい。これまで目にしたことはあっても名前を知らなかった花の一つ酔芙蓉
(スイフヨウ)を知りました。

 これも不思議な花です。朝は白い花が午後になるとピンクになり、夕方になるとさらに紅くなるといいます。本当に酒を呑んでいるようですが、同じ場所、同じ時間で白とピンクがあったのはどういうわけなのでしょうか。白いほうは宵っ張りのタチで、酒を呑み出す時間も遅いのでしょうか。



 常磐線沿いの民家で……。
 いまどき祝日に国旗を掲揚する家は珍しいと感じたので、カメラに収めました。

 昭和天皇と同い年で、昭和天皇が大好きだった我が先考も、祝日には必ず国旗を掲揚していました。私は高校卒業以来、親許を離れてしまったので、すっかり忘れていましたが、この家の国旗を見て、ふと思い出しました。




 こちらは一昨日行ったハローワーク松戸近くの坂川河畔。珍しい酔芙蓉の大木、と思ったら、四本が密集していたのでした。

※今日のうれしいこと。
 求職の窓口を広げるため、いままでやったことのない仕事に挑んでみようと、ハローワークで紹介された講習を受けることにしました。ただ、限られた定員に応募者殺到中! とのこと。受けられるかどうかは抽選の上、ということでした。
 せっかく意欲を見せたのに、籤運の悪い私は多分駄目でしょうね、と諦めていたら、今日「受講してください」という葉書を受け取りました。ぬぁ~んと3・0倍という狭き門を通ったのでした。ジャンジャン。

※もう一つうれしいこと。
 急に寒くなったので、初めて水道(井戸水です)が暖かいと感じられました。

※逆に今日のガッカリ。
 ドラゴンズは完敗。2連勝して、安心して力が抜けてしまったのですね。それにしても、吉見は何年か前の川上憲伸と同じ。エースのはずでありながら、エースにはなり得ない。ここで勝てばダメ押し、という大事なときには勝てません。このままだとCSの登板はない! ということがわかっていない。ちょっと情けない。



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