今日は二十四節気のうち処暑です。
天明七年(1787年)に刊行された「こよみ便覧」には「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」とありますから、暑さが峠を越えて後退し始めるころ、という意ですが、実際はなかなかそうはなりません。
朝の内に日課の慶林寺参拝を、と思っていましたが、九時半ごろにはかなり烈しい雷雨となりました。そのおかげもあって、正午の気温は25・8度と処暑にふさわしい凌ぎやすさです。しかし、あすからはまた暑さがぶり返すらしい。
雨が上がるのを待って参拝に出ました。
観音像前にあるハス(蓮)の花の開花が盛んです。仏様にはどういう花が合うのかというと、やはりハスにしくものはありません。
ピンクの蕾もふくらんでいます。
花期はもう終わったと思っていたボタンクサギ(牡丹臭木)ですが、まだこれから咲こうという蕾がありました。ただ、蕾はこじんまりとしていて、夏の盛りに咲くような大輪にはならないようです。
イチジク(無花果)も熟してきてそろそろ食べごろ。このお寺の住持様と顔を合わせることができたら、と物欲しそうな顔をして見せるのですが、このところそういう機会がない。
散歩径でカラスウリ(烏瓜)が実を結んでいるのを見かけました。
まだオレンジ色になっていないカラスウリを見るのは初めてのような気がします。イノシシ(猪)の子どものことを「うり坊」といいますが、この縞模様は本当にそっくりです。濃い赤色に熟せば、緑の中に紅一点、という感じになって目立ちますが、いまはよほど注意していないと見過ごしてしまいます。
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