~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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父の誕生日に

2010年09月07日 | 日々徒然
今日は、父の67歳の誕生日。
悲しいことに、今日の誕生日を病院で迎える事になってしまいました。
幾つも病気を抱えながらも、ずっと、家で誕生日が祝えていたのですが・・・。

持病を持ちながら、癌の手術も乗り越え、体力も戻り、土の仕事もできるようになってきた頃、別の内蔵疾患で、新薬投与。
強い副作用にも耐えてきたのですが、足の異常な痛みと痺れ、感覚麻痺などで8月末に入院し、10万人に1人という聞いたこともない、長い病名の特定疾患の告知を受けたのが1週間前でした。

私の中で、父は、どんな病気になっても、頑固な生き方を貫き、畑や庭を造りながら、体力をもどし、回復していくものだと思っていました。
大丈夫良くなる。いつもそう思っていました。

今、精神も肉体も、絶望の闇にいる父を見ると、私も言葉を失い、傍に付きそっても、ただ辛い父の言葉を受け止め、手や足をさすって上げる事しか出来ないでいます。
まだ、治療法は有効と認められるものがありません。


草刈りをしていたあの日、父は横で土を耕していました。
帰りは、野菜畑で、「無駄にしないでちゃんと食べてくれよ。」と言っていました。
土の上に立つ父を見るのはあれが最後になってしまうのかと思うと悲しくて辛いです。
私も、何がどうなってしまったのかわからないくらいです。

それでも、孫達は、明るい手紙を書き、それをじっと読んでいた父がいました。
「どんな病気も乗り越えられる。じいちゃんなら絶対大丈夫」
みんな同じように書いていました。

祖母の四十九日も前にして、いろいろな想いがある中、母も大変です。
これから起こる様々なことにしっかり向き合っていけるよう、母を支えながら、私たち三姉妹、それぞれできることをよく考え、心を掛けていきたいです。

この猛暑続きの異常な夏、いろいろなことがありすぎます。
この夏と言わずとも、人生には色々なことがあります。
40歳も超えると、本当にそう思うことがいっぱいです。
毎日毎日が大事です。
時間がいくらあっても足りない毎日になってきました。
どんな日々でも、私にもやらなくちゃいけないことがあります。

明るい方へ歩みを踏んで、嘆きや不平をとっぱらって、希望を願い、そして、奇跡を信じて生きていきたい。

心をもっともっとたくましく鍛えなくちゃいけません。
病院に通うだけでなく、父の畑や庭も、荒らすわけにはいきません。
これからは、私の生活の中に土仕事も加え、野菜作りも覚えなくちゃと思っています。
父がいないからといって、父が愛情をかけて作っていた畑を全滅させるわけにはいきません。
新たに挑戦することが増えそうです。


父が、一番癒されると言っていた父の庭に早く帰ってこられますように。