風がさやさやと吹いて、秋の輝きが和の家をつつんでいました。
金曜日のクラスを訪問。
今月から、和の家のお話し会は、他の曜日のクラスの方にも楽しんでいただけるように、毎月、曜日を変えて訪問することになりました。
初めてお顔を合わせた方がほとんどでしたが、明るくて陽気なおじいさん達が盛り上げてくれました
リコーダーで「虫のこえ」を吹くと、まるでよさこいのように、手をひねり、楽しそうに
「チンチロ チンチロ チンチロリン♪」
私が話し始めると、私の前に座っていたおじいさんが、「耳があんまり聞こえんからようわからん」と微笑みながら「聞こえんとこまるなぁ~」と。
私との距離は、一番近くでしたが、もっともっと近づいて、「どうですか?聞こえますか?」と言うと、手を横に。
お膝があたるほどに、もっともっと近づいて、そして、どんな会場よりもゆっくりと大きな声で語り始めました。
すると、首をうんうんというように頷いてくれました。
最初のおはなしは『やまなしもぎ』秋の初めに語ります。
今年初語りでした
もう、それは、全身の力を込めて語りました。
本当に腹の底から声を振るいだしました。
ひとつ語り終わると、汗が首筋から流れ落ちました。
身振りも大きく語りましたのでね
いつもより、ゆっくり、大音量で語りましたので、息をはく量も多く、いつもと同じように節を作れず、力が入ってしまいました。
もっと鍛えなくちゃいけませんね。
間にわらべ歌を歌って、リラックス。
二つめのおはなしは『あたまにかきのき』。
おかしな呑気な男のお話です。
次は、歌うように語ろうと思い、
体で波を作るように、節をつけて語ってみました。
すると、力が抜け、声が響いてきました
なにかちょっと、開けるものがありました。
新しい語り口が生れたかな。
おじいさんが大きく拍手をしてくれ、良かった!
来月は、月曜日のクラスに訪問です。
『あたまにかきのき』新バージョンで語りたいと思います