~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

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★7月21日(日)15時開演 愛依の風クラシックお話コンサート♪『アラベスク~魅惑の冒険物語』立川チャボヒバホール★nonowa国立ペーパーウォール「やえちゃんのたのしいよみきかせ」7月28日(日)11:00~(参加無料)★わらべうたの会『わらべの会』第1金曜日家庭支援センターひかり11:15~・第2木曜日恋ヶ窪市民プール11:00*無料どの地域からも参加できます。★愛依の風・たのしい語り塾新規開講!毎月月木金4~6日。★2018年、おはなし会・保育士研修・わらべうた・絵本・素話講座、ご依頼お待ちしております。 全国どこへでも参ります!プログラムや形式などお気軽にご相談ください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

練馬区子育て学習講座『心と心をつなぐお話の世界』

2014年10月13日 | 講座・研修会(保育士研修等)
10日(金)、練馬区子育て学習講座
練馬区立関町北小学校PTA読み聞かせの会企画の『心と心をつなぐお話の世界』に行ってまいりました。

会場は、練馬区関町北小学校視聴覚室でした。

「Welcome to our school」のプレートに目が留まり、
ちょっとわくわくしました

参加者は、小学校で読み聞かせをしているお母さんと、読み聞かせや絵本に関心のある方です。
今回は、小学生1年生から6年生へ向けての絵本の講座です。




ウォーミングアップでは、わらべ歌を歌いながら、体を温めてもらったり、伸ばしたり、回したり。
のどや舌や、口の周りの体操。

そして、手遊び、体遊びのできるわらべ歌を歌っていきました。
体を動かしてからの方が、やっぱり軽快でリズムカルになりますね。

私の小さい頃の話や、故郷の景色の話をしながら、
その空気を吸ってもらうように、季節のわらべ歌をメドレーでつなげていきました♪

子育ての中や、これまでの園や小学校で遊びにつなげている歌を紹介していくと、
皆さんも笑顔になってきて、歌も滑らかになってきました。

楽しくて、いつも歌いすぎてしまいます~

大急ぎで、絵本へ!!




最近保育士研修が続き、小学校とはまたちょっと違うお話をしているので、
小学生向けに少し書きます。

小学校でも、一見しただけで、絵が楽しそうなもの、わかりやすくユーモアのあるもの、たとえば幼稚園の頃に読んだような絵本でもなんでも読めます。
けれど、そこから一歩、先へ広がるようなもの、相手を想う気持ちや、自分でひとり考えたり、気づいたり、想像したり、知らない世界へ誘う絵本、そして、詩的で美しく言葉が多い絵本も読んでいくこともお勧めします。

言葉が少ないところに絵本の良さがありますが、絵と共に言葉をのせることによって深く心に留まることもできます。
絵と共に、美しい言葉の世界、文学の世界へもつなげていくことができます。
そんな絵本との出会い、きっかけを作ることはとても大切です。
なぜなら、子どもたち自身ではなかなか出会うことができないからです。

そんなところも意識して、昔話、参加型、音付き歌付きの絵本、ちょっと哲学入ったシュールな絵本、教科書からの絵本、グリムやアンデルセンなどの絵本など紹介しました。
昔話は、ゆったりのどかにちょっとユーモラスに読んで、音付き参加型の絵本はリズミカルに弾けて読んで、シュールな絵本は問いかけるように読んで、そして、思い出の自分の宝物絵本は言葉に気持ちをのせて読みました。

持って行ったけれど、紹介しきれなかった絵本がたくさんありましたけどね。
ごめんなさい!

絵本を読むときも言葉は大切です。
言葉は響きます。
後列にいる、もしかしたら絵本が届いてない子にも、見えないものでも見えるように伝えられるのは言葉です。
心を込めて、気持ちを込めて、届かせてください!!
温かい、自分の血潮から声は生まれます。
温かい眼差しと声は届きます。

私も、実際、音楽室などで、100人を超える生徒さんたちの前で読むときは、後ろの子たちには絵本は見えてないだろうなぁと思っています。
でも、自分の目に映った絵を届けるように読むことで、見えてくるものもあります。

私はいつも読む前に聞きます。
「後ろのみんな、絵見えてますか?」みんな「見えます。大丈夫です」と言ってくれます。
見えてなくてもそう言ってくれます。その顔を全員見て、目を合わせ、それから読みます。
音楽室ですと、後列は大体20人くらいです。
充分アイコンタクトできます。

マイクなどはないですから、声がそのまま届きます。
何としても届かそうと思う声も届きます。
子どもたちは、深くうなずき、満足そうな顔をしてくれます。
後ろの子たちの呼吸に合わせて読むことで、人数の多い所での絵本の読み聞かせも、みんなが楽しめるものになります。
決して、自分と絵本だけの距離で読まないこと。
子どもたちの心に届くように読む!これが一番大切です。

楽しい絵本、面白い絵本は、いまや、どこでも探せます。
書店のポップも素敵だし、ネットからも、読み聞かせにおすすめ!なんてランキングもあるでしょう。

でも、私が思う絵本のおすすめは、自分の読む絵本が自分らしく、自分の想いがそこに描かれている、自分にとってのかけがえのない宝物絵本です。
まずは、ご自分の歳の数だけ、宝物絵本を見つけてください。
何にも頼らず、読んだり、聞いたりして、自分の感性で選んでください。

きっとバラエティに富んで豊かなものにちがいありません。
そして、お母さんたちひとりひとりがそれを持ち寄り、分かち合い、読んでいくことで、
子どもたちの心はみんなつながり、大きくふくらんで豊かになっていくことでしょう。

『心と心をつなぐお話の世界』は、こうしてどんどん広がり、子どもの心も大人の心も幸福に平和にする世界です。

一緒に、ゆっくりと歩んでいきましょう。

最後は、『おだんごぱん』を素語りしました。
ころころころ転がって、また、きっと出会えると思います。

ご準備くださった練馬読み聞かせの会の皆さまありがとうございました。

次は、ぐっと言葉の世界と想像の世界が広がる、素語りの世界
宮沢賢治や、新見南吉、芥川龍之介、なども聴いてくださいね。

また、お会いできるのを楽しみにしています。

やえ