平和祈念像は、長崎県長崎市松山町にある平和公園の北端に建てられた像で、北村西望によって造られました。
この祈念像は、神の愛と仏の慈悲を象徴し、垂直に高く掲げた右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を、軽く閉じた目は原爆犠牲者の冥福を祈っているというものです。
以前このブログで紹介しましたが、この祈念像のレプリカが、吉祥寺の自然文化園内の北村西望彫刻園で見られます。
長崎県生まれの北村西望が、長崎市から依頼を受けて祈念像の制作に着手したのは昭和26年(1951)、翌年、井の頭自然文化園の土地を東京都から借りてアトリエを建設し、像の制作に取り組みました。
像の完成は昭和30年(1955)、長崎原爆の8月8日に、除幕式が行われたということです。
広島・長崎と、二度も原爆投下を受けた日本。
惨たらしい事実、忘れてはいけない事実と深く心に刻んで、平和の祈りを捧げたいです。