~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

日本橋三越『月待ちおはなし会』便り♪

2014年09月15日 | イベント・語りコンサート・舞台他
9月13日(土)17:00~
風が気持ちよくそよぐ、三越本店屋上で、秋の草花に囲まれた設えの会場で、
『月待ちおはなし会』楽しく開催できました。

足を運んでくださった皆様ありがとうございました



目の前に1歳すぎの赤ちゃんファミリー。
赤ちゃんわらべ歌を歌ったら、にっこにこ。
歌に合わせて手ばたきしたり、私の手振りをまねして、ウサギのお耳を作ったり、
可愛い笑顔で、ほっこりさせてくれました



『かぐやひめ』今回は、古典的な雰囲気を醸し出す、土佐絵風の織田観潮の描いた絵本にしました。
13分ほどかかる絵本ですが、その間、赤ちゃん耳を澄まして聴いていました。
赤ちゃんにとって、いい響きになっていたら嬉しいな。



わらべ歌を一緒に歌うコーナーでは、
「うさぎうさぎ~何見てはねる~十五夜お月さん見ては~ねる」♪です。
初めて歌うという若い女性もいました。
ゆっくりみんなで歌いました



インドに伝わる『ジャータカ』から『月とうさぎ』の話をしました。
月とうさぎというのは、じっと静かなその輝きと姿を思い浮かべても、心に残る絵です。

そして、宮沢賢治『鹿踊りのはじまり』読み語りしました。



秋のすすき野原と鹿のユーモラスな会話と姿が目の前に広がるお話です。
「わたくしは、この話を、秋の透き通った風から聞いたのです」と最後の言葉を語るとき、
私もすっかりその景色と同化してしまうほどでした。

歌ってきた鹿の歌も、すすき野原をかけて逃げて行った鹿も、ここにそよぐ風と共にすっと消えていったようでしたけれど、
確かに、ここに現れたのだと思いました。

帰りに皆さんが口々に、「BGMまったく気にならなかった。世界に浸ったわ~」とお声をくださった。
始まるときから、店内の音楽は鳴ったまま、どうすることもできないと言われていたのですが、
私としても、最初のご挨拶の時には、あれ~この会とは全然リズム違う音楽だな~と気になっていたのですが、
そういえばいつしかその意識は消えていました。
お話に、目と耳、そして心が傾けば、お話の新しい世界が生まれるんですね。
実感です。

最後は、賢治の故郷東北に思いを寄せてみんなで♪「故郷」を歌いました。
皆さんの声も、とても澄んで温かく優しかったです

賢治と心を重ねて、秋の物語を語れるのはとても幸せで、大好きな時間です。
皆さんと共に、その世界が味わえて、さらに至福の時間でした

どうぞ皆さまも素敵な秋をお過ごしください。

また、どこか、おはなし会で会いましょう。

やえ






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