打越通信

日記ふういろいろ

少年時代

2019-07-15 17:46:34 | 日記ふう
朝の通勤でほぼほぼ毎日Jazzを聴いている。
いやいや朝の通勤だけではない、帰りの時もそうだから(昼の帰宅時はFMのニュース)そういうことになる
初夏のこの時期はショパンが良い。
久しぶりにクラシックを聴くと、夏空の日差しと夏風にあっている。
プレイヤーを確認するとポリーニだった。
陽気で気さくなJazzも良いが、やはりクラシックは美しい旋律が思いのほか心に響いてくる。

この三連休はどこか旅行にもと思っていたが、どこにもあてもなく(お金もなく)博多周辺で留まっていた。
この時期なぜかクラシック関係のコンサート、絵画展に行きたくていろいろ調べていた。



「ラファエル前派の軌跡」というのが久留米市美術館であっている。
ラファエルが誰かも知らないし「前派の軌跡」といわれても何の事かもわからないが、むしょうに絵を見たくなるのだ。
自宅を出て薬院までバスに乗り西鉄で久留米まで、あいにくの雨だったが久留米美術館も2回目なのでそう難しくはなかった。。
ターナーにラスキン、ロセッティ、バーンジョーンズ、モリスなど初めて聞く名前だった。
18世紀のイギリスの画家たちだ。
ルネサンス巨匠ラファエルの流れに異議を挙げた若き画家たちの美術(というより考え方)をまとめたものだ。
油絵は少なく、ほとんどが水彩画で特にターナーの絵には惹かれるものがあった。
美術館を出て久留米の街をブラブラした。



あいにくの雨だったが一番館から六ツ門を歩いた。
築後平野の中心的なところでありブリヂストンの発祥の地でもある。



翌日はわざわざビールを飲みに門司港に出かけた。
乗った電車(これが昔よく乗っていたリレーつばめとして活躍していた787系の列車だ)がきらめきという特急列車で門司港まで直通だった。
乗り換えもなく門司港まで行くことは今までなかったので初めての事だ。





まあ、家人の考えで(いやいや熱い思い)私がここで苦労しながら仕事をしていた時(もう十数年になる)、門司港ビール工房に入りビールを味わってそれからとても気に行っているってことだ。
店を出て少年たちが写生をしていた。
覗いてみるとものすごくいい絵を描いていた。
「なかなかだね、海と空の色をどうしようか?」
と云うと
「そこなんです。あと3時間しかないんです」
と云いながら写真を撮っていいですかというと笑顔で答えたくれた(残念だけど彼と彼が書いた絵を出すことは控える)。
素直で良い少年だった。