打越通信

日記ふういろいろ

盆と帰省

2019-08-18 16:58:19 | 日記ふう
10日から14日までが私にとっての夏休み(盆休み)だった。
それも公休と有休を使っての事だから世の中の9連休とはかなりかけ離れた事だった。
10日は連休始めという事で高速道路を避け佐賀から柳川(うなぎだね)を狙って帰った。
助手席に座る家人がスマホで鰍店を探し出し値段を見ていた。
「柳川のガストか吉野家かな?」
そうこうしているうちに柳川を過ぎ大牟田まで来てしまい前に入ったことがある大衆食堂で昼食だった。
熊本にはこの昼食時間を含め5時間近くかかって帰省した。

その夕方は自宅すぐ近くの打越公園で「打越夏祭り」があっていた。



公園にはすでに多くの子供連れの人がいて賑わっていた。
しかし公園の入り口には「打越夏祭り」の横断幕もないし、街中に「打越夏祭り」の子供会が書いたポスターも見かけなかった。
盆踊りと言っても音楽をかけるだけで誰も踊る人はいなかった。



夏祭りが始まり1時間も過ぎたころには食バザーはすでに完売になっていた。
ラムネの早飲み大会や余興のようなモノも無く何か盛り上がりに欠ける祭りのような気がした。
せっかくの令和最初の祭りだったが気の抜けた(炭酸の抜けた生ぬるいビール)感があった。

その日は熊本の自宅に泊まり、翌日から実家(水俣)に帰省した。
思った通り実家の庭は草ぼうぼうで暑い日差しの中草刈りから始めた。
しかし2台ある草刈り機のチップソー(鉄やステレス制の丸いノコギリ)のついた草刈り機のガソリンを入れる口のキャップが無かった。
仕方なくガソリンを入れてガムテープで蓋をして切り始めたがすぐにガス欠になる。
そのたびにガソリンを補充する、しかし最後にはそのガソリン自体がなくなって作業は終了した。
翌日の朝は早くから起きカマを手に庭木に覆いかぶさる蔦を取り除く。
庭木の下に潜り込み立ち上がるいくつもの茎をカマで払っていき、それから立ち上がって覆いかぶさる葉の付いた枝を庭木から取り外す。
これが結構力仕事になる。
中には枝が庭木の枝より大きいものもあり大変だった。
朝食を取りホームセンタが開く頃になりガソリン(混合油)と草刈り機のキャップを買いに行った。
この時期は蜂が結構多いのでスプレー式の殺虫剤も安売り(4本で970円)をしていたので買った。
殺虫剤は正解だったようで裏庭の草むらに蜂がいた。
スプレー缶一本を使い切るまで撒いて蜂を遠ざけながらなんとか草刈りは終えた。
前日から刈った草は夏の日差しでカラカラになっていたのでそのまま庭で燃やしてしまった(ほんとはいけないのだろうが)。
実家には2泊し最終日には妹たちもやってきてやっと墓参りに出かけることが出来た。
庭の作業も暑い日中はできず、昼食を摂りに街中に出たついでに海岸に行ってみた。
水俣病で有名になった場所であり、その被害が最も多かった地区に行ってみた。



かもめがずらりと並び羽休めをしていた。
さらに進むと鳥肌が立つような神秘的な美しい風景があった。
大きな湖のような不知火海の向こう側には天草の島々が見える。
地元にいながら初めて見る風景だった。
この地には小学6年と中学高校とわずか7年しか住んではいないが両親が元気でいたころには盆と正月は必ずと言っていいほど帰省していた。
今は両親もいない街にそれでも帰省するのだから不思議なものだ。
こんな風景を目にすると心が落ち着き、さらにストレスがどこかに行ってしまう。
これが元気をもらうという事なのだろう。