打越通信

日記ふういろいろ

ひな祭り

2011-03-02 07:10:32 | 日記ふう
一人暮らしを始めた母が、雛人形があるなら持って来てという。
人形だけは持って来たが、5段飾りの台を持ってくるのを忘れた。
老々介護を1年2ヶ月、やっと父を施設に入れて、在宅介護から施設介護に変った。
そんな老々介護をしている母を、息子の私達は見ているだけで、何も出来なかった。
夫婦愛というべき姿を見ながらも、しかし現実は厳しかった。
父は施設に入ってかえって良かったと思っている。
良かったと思っているというのは、病院が併設されているので、いざ何かあった場合に対応が出来るという意味でだ、しかし、父も内心では自宅に帰りたいのが痛いほどわかる。
今度は母が独居老人になり、長男の私としてはまたまた心配事が増えてしまった。

妻と母と父の病院に行って、父といろいろな話をして、自宅に帰る。
この雛人形は娘のもので、父からお祝いとしてもらったものだ。
こっそりとソファーのテーブルを持って来て、お内裏様とお雛様を飾った。
あまりに殺風景だったので装飾品も並べてみた。
帰り際に言うのを忘れて、電話をしたら。
「うん、畳の間に飾ってあったね。しばらくその前に座って眺めていた。」
と言っていた。

明日はひな祭り、母がお雛さまの前に座って、甘酒でも飲んでいてくれれば良いのだが・・・


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2 コメント

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Unknown (たいじ)
2011-03-03 09:59:53
何か歴史を感じさせる雛人形ですね。
うちの田舎には、私の子供の頃は女の子がいなかったので、雛人形をみる機会はまったくありませんでした。
今は姪っ子がいるので、今頃飾ってあることでしょう。
ケンさんのお母さんも毎年飾るのが楽しみなんですね。
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たいじさん (ケン)
2011-03-03 10:18:49
ありがとうございます。
昔の人(表現がいまいちかな)って、今みたいにテレビも無ければ、ファッション雑誌も無い時代、人形に夢を膨らませていたのでしょうね。
母も例に漏れず、人形が大好きです。
実家の家には博多人形や全国各地の人形が飾ってあります。
そういった意味で現代の私達のひな祭りと、母達の世代のひな祭りの感覚って全然違うのかも知れませんね。
今日はひな祭り、母に楽しんでもらいたいものです。
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