打越通信

日記ふういろいろ

外泊

2011-03-07 06:48:28 | 日記ふう
土曜日は朝7時前に起きて、妻とクーを連れて実家に帰った。
父が入所して初めて外泊をする。
途中で朝飯を食って実家には9時半頃着いた。
母も準備をしていて、着くなりさっそく母のクルマで海の見える施設に行く。
ちょうど入所の時、手続き関係を説明してくれたケアマネージャーがいて、ベッドから車椅子に乗せてくれた。
エレベータで1階まで降り、さあクルマの助手席までの移動だ。
さすがのケアマネさんでも出来ないようで、理学療法士の先生を呼びに行かれた。
しばらくして先生が来られ、車椅子に乗っている父を自分の体に抱きつかせて、軽々と抱えてしまった。
「頭に気を付けてください」
と乗り込む時の父の頭を注意している。
あっという間に助手席に座りこんだ父も久しぶりの外出でうれしいのだろう。
しかし私に出来るだろうか、不安になってきた。

途中、市内で買い物をして実家に戻ってきたのは正午前だった。
クルマから降りるのは先生が言っていたようにそれほど難しくはない。
しかしこの車椅子は介護用の車椅子では無いので、ハンドブレーキもついてなく、ひじ置きの部分も取り外しも出来ない。
だからスロープや、ベッドから車椅子、車椅子からベッドといった移動のとき不便なのだ。
それでも何とか家の中に入り、さっそく祖父母の仏壇の前に連れて行った。
父も久々といった感じで、祖父母の遺影を眺めていた。
テーブルに着き、さあ昼食の準備となる。
母と妻が私を見る。
アレを作れと、目で訴えている。
仕方なく買ってきたばかりの鳥のもも肉のパックを空け、取り出して塩コショウをふりかけて焼きだした。
横で妻が人参とジャガイモの皮をむいて、ブロッコリを切って卵と一緒に鍋にかけていた。



約20分、例のアレが4人分出来上がった。
ビールを開けて父に注いでやると嬉しそうに飲んだ。
父が一口、口にすると、旨い、旨いと食っていた。



小食の母も、大食いの妻もやはり同じだった。
みんなで旨い旨いであっという間に完食。
そんな姿を見て、なんともうれしいひと時だった。
それから父も母と妻とおしゃべりだった。
私は庭に出て芝の手入れをした。





庭には蛇の目エリカと沈丁花が咲いていた。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿