<数多くの商業作品でメガホンをとってきた堤幸彦監督が、自身の記念すべき
映画監督50作目として手がけた自主制作映画で、同じ男を愛した3人の女が
本音むき出しでぶつかりあう姿を描いたコメディ会話劇。
ある男が事故死した。葬儀が終わった夜、一等地にある男のアトリエに、
喪服姿の3人の女が現れる。マウント命な美貌の受付嬢、元不良のシングル
マザー、謎多きセレブ医師という全くタイプの異なる彼女たちと、
男は3年前から同時に付き合っていたのだった。思いがけず鉢合わせした3は、己のプライドをかけて舌戦を繰り広げ、やがてある真実にたどり着く。
「ひとつぼっち」の広山詞葉、声優の福宮あやの、「父の愛人」の河野知美が
主演を務め、佐藤二朗が共演。堤監督の原案を基に、「明日の記憶」の
三浦有為子が脚本を手がけた。 映画.comより>
まさかの3人芝居だった。えっ?出演者3人だけ?
それでも中身は濃い話だったから😀
共演・・・と書いてあるが共演してない死んだ男性役に佐藤二朗(写真と声だけ
なのだ😀)
35歳役の二人と女医役は40歳前後?誰もしらない役者3人。
そういう方を使う監督も凄いな~。堤監督だったのね。
女性3人のプライドを賭けたやりとりは迫力はあった。
女医役の河野知美さんの細いこと。よくそれであのガタイのいい男
(佐藤二朗)の相手をしたことを想像したら、骨が折れちゃいそうな
感じがした😀
話しが進むと精子バンクの話が出て来た。(女医からの話)
亡くなった男の精子が精子バンクにある。それが今ここにあるんじゃないか?
とアチコチを捜すと冷蔵庫に・・・しかし取り合いになって、ビンが床に落ち、
壊れた。中には何も入ってなかった。女医はベッドの下に三つのビンに入れて
自分達の中に入れやすい状態にしておいた。
(最後に三人でベッドに上向きに寝て、おまたを広げ、彼氏をイメージして、
針先をゆっくり奥に差入れていった・・・ここで映画終了)
何?女医は最初からそうなることを予想して、彼の精子を取っておいたって
ことか?つまり相手が何人いるか知っていたことに。
こんな簡単にできるわけがない。あくまでもフィクションだから。
セックスしないで出来るのは知っていたが、こういう方法があるんだね。
卵子も凍結保存ができるし。不妊治療にこういうことが行われるとうことか?
やはり倫理的には不妊治療でこういう治療は必要かもしれないが、他の
ことで凍結した卵子や精子を自分の中に入れるのはやはり一般的には
行われるべきではないと思うけどね。
面白おかしく表現していたが、実際は切実な場面もあるかもしれない。
作品は作品として評価していいとは思う。
真弓役広山飼葉さん、マロン役福山あやのさん、女医役河野知美さん
ご苦労様でした。題材的には重いものでしたが、三人三様の役で
面白かったです。