あきじの気まぐれ日記Ⅱ

「あきじ」が日頃、撮影した鉄道・バス・船など
様々な写真などを紹介して行きたいと思います。

本浦説教所天井画修復

2014年12月25日 | ノンジャンル
広島に原爆が投下された時に残った「被爆建物」の一つ、広島市南区東本浦町にある
「本浦説教所」(以下・説教所)で広島県呉市出身の作家、こだまこずえさんにより
天井画の制作が12/15から12/22まで行われている事を知り、
正午から午後5時まで制作の様子を公開するということで、見学に行ってきました。
こだまさんにお会いするのは、昨年8月5日~6日に平和公園で行われた
ライブペインディング以来、1年4ヶ月ぶり。

説教所は僧侶の話を聞く場として、明治期に建てられた木造平屋で、爆心地から南東に
約4キロの場所にあり、原爆が投下された時に壁や天井などを被爆。
原爆の惨禍にも耐え抜き、1996年に広島市の被爆建物に登録されました。
ネットで調べてみると、広島市内では貴重な築100年以上の木造建築だそうです。
http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=33496



建築当時に描かれた天井画が破れたり色落ちしたりして痛みが進んだ為、地元住民が
建物の修復作業の一環として傷みの激しい天井画の描き直しを呉市出身で
広島市立大学OGの こだまこずえさんに修復を依頼されたそうです。

天井画は全部で72枚で、つばきやツルなど花鳥風月が彩り豊かに描かれていました。
修復作業では長持ちするように杉板に描かれたそうです。

今回の修復作業ではこだまさんが下描きをした板を持ち込んで、現地で仕上げました。
訪れた際はほとんど出来上がった状態でした。

1枚ずつ写真などを参考にして描かれていました。

描かれた作品のひとつ


仕上げ作業をするこだまこずえさん
絵を描くときは常に着物のこだまこずえさんですが、畳敷の説教所に
とてもお似合いでしたよ!

仕上げた作品は記録する作業も進められてました。

修復作業は12月22日で終え、コーティングのために工場に運ばたそうです。
天井画の完成は被爆70周年を迎える来年春を予定しています。

最後になりましたが、修復作業でお忙しい中、対応して下さいました
こだまこずえさま、お疲れ様でした!
また会いできる日を楽しみにしております。