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細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

領域横断特別講義

2017-03-15 16:36:39 | 職場のこと

2017年3月17~19日に、横浜国立大学の都市イノベーション学府展が開催されます。テーマは「横浜大改造計画」とのことです。

3月18日(土)17:00~、領域横断特別講義、として以下の熱血講義を提供いたします。

「土木建築越境 熱血講義:津田永忠を題材にして」

細田 暁(都市基盤)- 藤原 徹平(建築)

です。

私が熱血講義を開始して、それに藤原先生が質問等で絡んできて、聴講の方々も巻き込んでグチャグチャと我が国の将来、大学の将来、そして私たち自身の将来について語り合える場になるよう、私なりに努力します。

どなたでも参加できる開かれたイベントですので、マニアックなテーマですが、ご参加くださいませ! 


「維持管理の哲学・ビジョンを語る会」@横浜国大、のご案内

2017-02-07 08:54:33 | 職場のこと

3月7日(火)の午後に、維持管理の哲学・ビジョンを語る会、を横浜国大で開催いたします。

奮ってご参加くださいませ。

以前、私が主導で開催してきました、「コンクリート材料-構造の最先端技術に関する研究会」を都合、10回、開催してまいりましたが、その延長にあり、第11回目、という位置付けでもあります。

今回は、小松助教、修士1年の学生たちに運営を任せております。パネラーはおじさんたちですが、若々しい意見も飛び交う楽しい企画になると思いますので、お楽しみに! 


研究室の冬合宿

2017-02-05 05:31:33 | 職場のこと

今日は2月5日(日)ですが、研究室の冬合宿です。

2009年12月に初めての冬合宿を三崎で実施しました。その後、時期を2月上旬に移しましたが、今年で8回目になろうかと思います。何事も、信念を持って始めたらしつこくやり続ける。開始以降、ずっと三崎の同じ旅館でやってきましたが、昨年は場所を変更して、足柄です。今年も引き続き、足柄で開催です。必要条件は、温泉。

夏合宿は二泊三日で、良質の見学会を日中に重ねる、という内容です。一方、冬合宿は朝から夕方まで修論生と卒論生のゼミ。日本人学生が全員参加です。最終審査を約1週間後に控えた修士2年は質疑を含めて35分。月末に最終審査の4年生は20分程度です。その後、夕食、お風呂、深夜までの懇親会。

近年は研究室OBOGも冬合宿に参加してくれるようになり、今日はOBOG総勢5名が参加で、2名の若手男子OBは宿泊も付き合ってくれます。少しずつ、研究室の文化の一つになってきてるようにも感じます。

昨日の土曜日、研究室全員に送ったメールです。

「細田です。

明日の冬合宿で発表する人たちは準備を頑張っているものと思います。以下、いくつかアドバイスします。

1. 発表後、十分な質の高い議論ができるよう、議論のために必要な情報(実験条件、解析条件等)は正確に伝えてください。前提条件の情報が十分でなしに、結果だけ見せられても、議論のしようがありません。

2. 得られた結果を見せるのはあくまで第一ステップ。「こういう結果が得られました」、の次に、「So, what ?」を常に心がけて情報発信してください。その結果が得られたから、何がどうなるのですか?何の意味があるのですか?この第二ステップの情報発信まで踏み込めるかどうかが、自分のやっていることの本質を理解しているか、常に研究の目的と手段を結び付けて考えているか、の試金石になります。

通常研究室のゼミ発表では、このレベルで情報発信できている人はあまりいません。

3. 他の学生の発表に対しても、質問をできるように聴講してください。先ほどの、So, what ?につながりますが、日常的にSo, what? を行っている人でないと、自分の行動に対してもそのように問いかけることはできません。問いかけることができなければ、2.も自動的にできないことになります。だから、質問をするように、といつも指導しているのですが、その真意まで理解した人はいますか?

私はほぼ日常的に、So, what ?を行っています。だから、私が講演するとき、講義するときは、常に目的と手段が意識された発言になっているかと思います。

以上の観点で内容のある冬合宿(日中)になることを期待します。」

もちろん、夜はバカ騒ぎです。


回復

2017-01-19 08:42:05 | 職場のこと

インフルエンザから回復しました。

14日(土)が最も熱が高く、この日はどうにもならず、終日寝ていました。

残念ながら、何日も寝ていられるほど大学教員も暇ではなく、15日(日)はまだ熱が38℃くらいありましたが業務を細々と開始。

16日(月)の朝は熱が下がっていたので、自宅療養ではありましたが、本格業務を開始しました。極めて重要な書類が大学にあったので、秘書さんにお願いしてバイク便で届けてもらいました。

17日(火)の朝までに、かなり自分を追い込んで仕事を進め、私の父にお願いして大学に届けてもらいました。いろいろな方々にバックアップしていただいて、いくつかの締切りのある重要な業務をつつがなく終えることができました。留学生関係の案件も含みますので、外国ともいろいろやり取りしましたが、無事に対応できました。各方面の方々に感謝いたします。

医者の助言をきっちりと守る形で、18日(水)から業務開始。共同研究の打ち合わせのため、稲毛の某橋梁ゼネコンの研究所の訪問して充実した打ち合わせ。このチームで土木学会の全国大会に5編、シリーズものの論文発表を行うプランも決まりました。

18日(水)午後は、土木学会講堂にて、構造工学セミナーでの基調講演とパネルディスカッションの登壇。安全と品質、がテーマでしたが、意外に盛り上がり、私も40分の基調講演に加え、パネルディスカッションでも、普段から考えていることの延長ではありますが、かなり言いたいことを言いました。「ストレートに本質を言う人だな」と会場で思われたかもしれませんが、普段、私があまり触れ合わない方々が聴衆でしたので、ご挨拶代わりにはちょうど良かったかと。

さすがに病み上がりで、18日は帰宅後に仕事をする気になれず即就寝。

19日(木)は5時に起床して、かなりエネルギーに充満しているのを感じました。ただ、体重が減っており、62kgです。 近年、62.0kgを割り込んだことはないので、ここを防衛ラインにもう少し上で管理したいと思います。あまり体重が減ると、パワフルさや、馬力に欠ける気がしますので。

今日も講義2発。大学院、学部ともにコンクリート構造に関する講義で、耐震性能や、せん断破壊に関する内容なので、教えるのも楽しいです。今年度の講義も最終盤に差し掛かりました。

というわけで、久しぶりに、不覚にもインフルエンザに罹患いたしましたが、実質、お休みしたのは1日、という悲しい現代の40代の大学教員の実態報告でした。どこでも仕事できる環境、というのは良いのか悪いのか。やりたくてやっているのだから、良い、のでしょうね。

さあ、今日もポジティブに頑張ります。 


インフルエンザ

2017-01-16 09:35:13 | 職場のこと

不覚にも、インフルエンザに罹患してしまいました。

13日(金)の午後辺りから体がだるくなり、17時ごろに帰宅して熱を測ると38.5℃。その後、夜に39℃台に上がり、翌日からのセンター試験の監督業務には出勤できないと判断して連絡。

14日(土)が最も熱が高く、最高で39.5℃程度。午前に病院で診察を受け、インフルエンザの診断。鼻に綿棒みたいなのを入れて、の検査はせずに診察だけで診断。タミフルも処方されず。単なる風邪と一緒なので良く寝て治しましょう、と合意。咳や痰などの薬と、漢方薬を処方してもらいました。この日は仕事は完全ストップで、体の中でウイルスと自然バトルを繰り広げておりました。

15日(日)は少し熱が下がったものの、38℃台。非常に急ぎの仕事をいくつかのみ、こなしました。夜には37℃台まで熱も下がり、大分楽になってきました。

16日(月)に起床すると、 36℃台。9時半に36.5℃なので、ほぼ平熱まで下がりました。もちろん、今日は自宅療養。仕事はできるので、自室でいろいろと仕事を始めました。

明日の17日(火)は土木史の講義がありますが、武田信玄の信玄堤に関するアニメ動画、八田與一の烏山頭ダムの動画をTAに見せてもらうことなどで、何とか休講を防ぐ作戦です。もちろん、17日も周囲に感染拡大でご迷惑をおかけしないよう、自宅療養です。

18日(水)から仕事に復帰いたします。

周囲にいろいろとご迷惑をおかけいたしますが、申し訳ありません。

健康にはかなり気を付けていたつもりですが、うがい、顔洗い等が徹底できておりませんでした。


進化とトイレ掃除

2016-12-29 12:47:26 | 職場のこと

12月の勤務日が昨日、28日で終了しました。今日から休暇ですが、家族のことをやりながら、空き時間は仕事か読書(「海辺のカフカ」(二度目))です。重要な論文原稿(英語)の添削や、教務関係の時間のかかる仕事に着手しています。

12月の日々はあっという間に終わりましたが、極めて充実していました。このブログでも何度か登場した、√2倍論、ですが、日々進化する感覚を敏感に感じていました。脱皮していくような感覚です。

今年は、4月から研究室を大きく改善したいという決意とともにありとあらゆる出来得ることを実践してきたつもりですが、それらが連鎖し始めた12月だったと認識しています。

12月21日、22日の昼休みに開催されたYNU21主催の会合もその一つでした。もう形だけの会議や、文章だけで何も中身の無いビジョンづくりなど、止めよう。私はそうは言っていませんが、実質的にそう言ったことになるでしょう。学長も、理事の方々も皆さんがおられる場で、そう言いました。その代わり、教員も職員も、そして学生も巻き込んで徹底的にコミュニケーションしよう、するための場を創っていこうと。

昨日は、私の提案で研究室の大掃除をやりました。実験室もみんなで連携してやってくれましたが、私は「トイレ担当をやる」と申し出ました。土木工学棟の3階の男子トイレがあまりにも汚い。おそらくすべてのトイレが同じでしょう。業者のクオリティが極めて低い。最低限の掃除しかやっていない。

でも、業者に文句を言っても仕方がない。なら、自分たちでやろう。自分たちの住む環境なのだから、本来の日本人であれば、自分たちでやるはずだ。

13時からの掃除で、12時50分に着替えて、いろいろと作戦を考え始めました。まずはアシスタント募集。男子学生数名がやることになりました。

夜の懇親会で、「ちょこちょこっと適当に掃除するだけだと思ってました」と最初にアシスタントに命じられた学生は白状していました。

トイレの入り口のドアがまず汚い。ドアの枠もゴミだらけ。徹底的にやることを決めました。

入口から、床から、便器から、換気扇から、窓、窓枠、手洗い場、用具洗いの水場、すべて徹底的にやりました。あまりにも汚い状況でしたが、私が率先して便器を磨いている姿を見て、学生たちも完全に覚悟を決めたようでした。ワイワイ、下ネタのオンパレードでしたが、徹底的に掃除しました。

後でトイレを見た人はみな驚いていました。

トイレ掃除中に、隣の研究室の学生たちもチョロチョロと出てきて、廊下を少し掃除していました。

中村文彦先生にも夕方お会いし、「自分たちの環境を自分たちできれいにする、って本来当たり前のことだよね。土木棟全体で、住んでいる3つの研究室全体でやってもよいかも。」と言われました。私は、「もちろん近い将来そのように提案するつもりですが、まず実践してから提案しようと思っています。」と答えました。

まず実践。実践した人の発言には力が宿ります。私が常にやってきたことです。

上記のYNU21、トイレ掃除の例を出したのは、私が学内のことも真剣にやろう(やり始めよう)、と決意し、実践を始めた、という意味だからです。それだけで、√2倍になったと言って過言ではないと思っています。

トイレ掃除、実験室掃除も完了し、私の指示で学生たちが買出しへ。すき焼きとかにすきにしました。すき焼きは今半のお肉と割り下。ゼリンさんがバングラデシュのおいしい食事も作ってもってきてくれました。たくさんの留学生とその子どもも二人参加の懇親会で、もう慣れっこですが、極めてインターナショナルなパーティーです。その場で、もちろんトイレ掃除のことも話したし、徹底的に実践することの本質も伝えました。自分たちの研究室のことを好きになってほしいし、それが自分たちや後輩たちのためにもつながっていきます。

2016年最終出張のデンカ青海工場での一日も極めて充実していました。材料のトップ企業と言ってもよい電気化学工業のトップ技術者の盛岡さんのチームと研究させていただけるのは本当にありがたいことです。私が20代の前半からかわいがっていただいている方々ですが、私もようやく何とか人や社会のお役に立てる状況に至り、研究も本当に楽しいです。高炉セメント+膨張材のRC床版のスケーリングに関する研究(M2中川さん)、無機系の表面被覆工法で補修した農業用RC水路の高耐久化(M2木下さん)、彼女らの頑張りは凄まじく、二人の研究ともにデンカの技術陣にがっちりとバックアップしていただいています。この二つの研究の議論も楽しかったですが、クロロプレンゴムについてのレクチャー、吹付けコンクリートについてのレクチャーもいただき、たった一日ですが、赤子のように情報を吸収し、何枚か脱皮したような感覚でした。

24日(土)に今年最後のプールに次女と行きました。今年はプールによく通いましたが、12月に入ってからプールでの感覚も極めて心地よく、その日の相当に泳ぎ込んだ段階で、イルカになったような気分を味わうことが2回くらいありました。泳ぎたいから、ただ泳ぐ、というような感覚です。とても気持ちよい感覚なので、来年も味わえるよう、プールにも通い続けたいと思います。

進化は手段であり、目的は社会に貢献することです。

この年末年始にしかできない仕事をしっかりと進め、家族・親族とのコミュニケーションもしっかりとしたいと思います。

今日のお昼は、これまでで一番おいしいチャーハンができ、家族も喜んで食べていました。細部にまで相当にこだわって作りました。

夜は、カキの鍋を作ります。健康的な食事を家族に食べてもらいたいからです。

今現在は、私の実家に預かってもらっていた次女をお迎えに向かう最中です。次女に久しぶりに会うのが楽しみです。


活物同期

2016-11-28 04:08:06 | 職場のこと

秋も深まり、54年ぶりという東京での11月の雪も降り、「土木史と技術者倫理」は7回目が終わり、折り返し点です。

7回目は「日本の近代化に貢献した土木事業」で、人物としては廣井勇や田辺朔郎らが主人公です。これらの偉大な先輩方の土木事業だけでなく、哲学・生き様にも触れました。

この講義の序盤に、「大衆社会」「大衆性」についても述べました。「大衆性」は近代社会の砂粒のようなバラバラの個人に宿る精神性、であり、分かりやすく説明すると「自己閉塞性」と「どうしようもない傲慢性」を特徴とします。現代であれば、ニーチェの言う「超人」でもない限り、ほとんどの人間に少なくとも少しは宿る精神性とも言え、何とかこれらを低減し、「非大衆」たろうとする努力が必要です。

講義で登場した廣井や田辺はまさに非大衆のお手本です。

藤井聡先生らによる「大衆社会の処方箋」には、3つの処方箋が示されており、その一つが「活物同期」です。

この講義で、廣井や田辺の生き方に触れ、感動することも、活物同期です。

この講義を7回受け、毎回活物同期することにより、自分の大学生活を見直すきっかけとなった学生も少なくないようです。この講義では、「活物同期」以外にも、他の処方箋である「運命焦点化」や「独立確保」も学生たちができるように、講義内容や講義方法に工夫をしているつもりです。

一方で、 今回のレポートには、次のようなものがありました。

「自分の現在の状況がよくないことは分かってきた。しかし、周囲にこのような努力をする人はこれまでもいなかったし、今もいない。」

とても辛い状況と思います。人間はこの現代社会においては、放っておくととめどなく大衆化します。何しろ、弱い人間をつなぎとめる何もの(地域共同体や大家族、信心深い宗教など)もない状況なので、砂粒の個人は浮遊するしかありません。3つの処方箋がなければ、この私でも大衆化は免れえません。

私自身は、何とか非大衆たろうと日々努力していますし、その結果、それなりに活物として生きているつもりですが、ほぼ完全に大衆化してしまった場合の生活を考えるとゾッとします。 

他人なので放っておいてもよさそうなものですが、教職にあり、それなりの講義をすれば気付いてくれる学生たちも少なくない(講義終了後にどうなるかは知りません。個人次第でしょう。)ので、なるべく多くの学生に気付いてほしい、というおせっかいから、毎週数百枚のレポートを採点する、という面倒くさい講義スタイルに落ち着いています。それくらい真剣に講義する(職業の使命を果たす)ということで、私自身も廣井先生や田辺先生の非大衆性に近づいていきたい、ということでもあります。

一番簡単な方法は、活物同期の機会を多くもつことかと思います。

非大衆的な精神が躍動している人物に自分を同期させる。歴史上の人物でもいいですし、身近にそういう師匠、先輩や仲間がいるのがよいです。そういう環境に自分自身を置くのがよいし、非大衆的になってくると、同じような仲間が次々と見つかるようになってくるかと思います。

私も、そのような仲間に多く囲まれているから、さらに努力しようと思えるし、仲間と集うときの時間は格別なものになります。

残り8回の講義ですが、土木についてさらに理解を深めてもらうとともに、歴史、日本について興味を拡げてもらい、世界への興味も持ち始めてもらい、少しでも非大衆に近づくためのきっかけを得て実践を始めてもらえるような内容となるよう、私も全力を尽くしたいと思います。 


10月の日常

2016-10-26 06:10:56 | 職場のこと

繁忙期に入って4週目になりました。大学院博士課程の英語での講義(ゼミ形式)も昨日スタートしたので,ほぼ講義もフルスロットル状態に入りました。

土木史と技術者倫理も3回を終了し,ようやく落ち着いて講義できる状態になりました。今年は250名に行かないくらいの受講生かと思います。3回目までに,建設材料,トンネル,橋,というとトピックで講義を行いました。トンネルと橋については,以前よりも土木史,文明,社会,経済等の観点で魅力的に語るスキル,情報が増えているため,過去に比べると2回目,3回目ですでに学生たちの意識が覚醒してきているように感じます。また,初回に教室が溢れかえったので,おそらく500名くらいの学生から(多くは「楽単」と聞いて群がってきたものと思うが)、一応選抜された250名程度だと思うので, 粒が多少は揃っている,ということなのかもしれません。

土木史の授業は,私の現時点での本当の全力で臨んでいます。目の前の聴衆(学部1~4年生の様々な学部,学科から来ている)に対して,これ以上の情報は提供できない,というものをありとあらゆる手段を使って提供し,毎回レポートを書いてもらい,翌週に返す,というスタイルです。相変わらず負担は相当に大きいですが,6年目なので慣れました。あと12回,今年の学生たちとどれくらいのレベルまで登っていけるか,楽しみです。

10月はまさにあっという間に過ぎ去りました。健康にも気を使い,自己管理も自分なりに徹底できたように思います。9月23日に節制モードに入ってからの1ヵ月間,基本的には飲酒は外での会合があるときのみにし,結果的に飲酒した日はちょうど半分でした。水泳を9日間で行い,8割くらいの日にテレビ体操, 6割くらいの日に柔軟体操もしたので,懸案の右ヒザの状態も以前よりかなり良いです。

今年度は昨年度よりも研究室の学生たちの研究活動も活発に思います。個別の打ち合わせ,10月に新たに始めたOpen Hour(今週で5回目を実施します)等も機能し,毎週の全体研究室ゼミは時間が限られているのですが,例年よりは明らかに議論の質が上がっているように感じます。この調子で,みんなでレベルアップしていければよいと思います。

私にとっては初めてですが,9月に博士課程を修了した留学生がそのまま4ヵ月間,ポスドクで研究室で研究を続けますので,研究体制も例年より強化された状態で1月末まで活動できそうです。

例年は10月に入ると,日常を乗り切るのにアップアップする状況でしたが,今年は若干の余裕をもった状態で研究活動にも注力できる状況にあろうかと思います。

来週のタイ出張はかなり久しぶりのタイ訪問ですが,フライアッシュの有効利用の状況について学んだり,研究ワークショップも含めて様々な議論ができると思うので楽しみです。


繁忙期、いよいよスタート

2016-10-03 15:27:12 | 職場のこと

なんだかんだと言っているうちに、繁忙期の10月がスタートしました。

10月1日(土)は、仙台の深松組に招待されて、コンクリート構造物の品質確保についての講義を行いました。2時間があっという間だったという声を多く聞くことができ、よかったかと思います。私からすると、社長の深松努さんに2016年2月2日に横浜国大にて特別講演していただいたことへの恩返しのつもりでしたし、すごく尊敬する方なので、今後もお付き合いさせていただく関係になれたことがとてもうれしいです。

今日、10月3日(月)は、午後が空いているので、科研費の申請書をゴリゴリと書いています。本当はもっと早く着手したかったのですが、結局、締切りが近づかないと動けない性質は相変わらず。でも書き出すと楽しくなってきて、それなりに筆が進んでいます。書いていて楽しい、というのは過去の経験に照らし合わせても、良い兆候かな、と思います。とりあえずざっと書き上げて、10月8日からの三連休にブラッシュアップすることになろうかと思います。

新たな留学生二名とも今日会って、また一回り、大所帯になりました。私が責任指導教員として関わる学生だけでも、ポスドク1名(1月末まで),博士課程3名(全員留学生),修士2年4名(うち1名留学生),修士1年2名(うち1名留学生),4年生5名,です。これだけ多くの学生たちをしっかりと指導できるかしら。もちろんこれまでそれなりに経験は積重ねてきていますが,再度気持ちを引き締めて,できうるベストを尽くしたいと思います。

毎週一回の研究室ゼミはあるのですが,このゼミは時間も限られており,参加者も多く,徹底的に議論する,という場にするのは難しいのが実情です。今朝思いついたアイディアなのですが,私の"Open hour"(for research discussion)という時間をなるべく毎週設けるようにし,公開で研究の徹底的な議論を行うことにしてみました。早速,今週の木曜日の夕方に1回目を実施します。

今週は,例の「土木史と技術者倫理」も開講しますし,5日の水曜日には鞆の浦へ出張して,街づくりのワークショップにも参加します。7日の金曜日には,阪田憲次先生,青山俊樹さん(元事務次官)も囲んだ,熱血ドボ研の座談会も開催され,私も座談会のメンバーとして登壇します。

11月初旬に熱血ドボ研のタイ場所でタイに出張するので、繁忙期の滑り出しをスムーズに開始し、そこまでの一ヵ月を全力疾走したいと思います。

 


ミーティングスペースでの仕事

2016-08-05 15:37:10 | 職場のこと

私の研究室は、来られたことがある方はご存知と思いますが、多くの小さな居室に分かれて教員、スタッフ、学生が活動しています。

私自身は大部屋が好きな人間ですが、教授、准教授は個室、スタッフ、学生も4つの居室に分かれて活動しています。それとは別に、研究資料やミーティングをするための部屋が一つあります。

現在、カイロ大学教授のHamed先生が、私の招へいにより3週間弱の日本滞在中のため、このミーティングスペースで仕事をしています。

私も彼の滞在期間中、なるべく余計な出張を入れないようにして、共同で指導している複数の研究の議論や実験、数値解析などに時間を費やしています。

昨日、4日は私も終日大学にいたので、ミーティングスペースでなるべく一緒に仕事するようにしました。 

共同で指導している中国人留学生の趙君は、レンガアーチ高架橋の耐震解析を研究していますが、Hamed先生の滞在中にレンガ積み部材の載荷試験も行い、数値シミュレーションもHamed先生に指導してもらっています。

昨日の午後は、ミーティングスペースで、趙君がHamed先生に数値シミュレーションの指導を受けていたので、私と、同様の研究に関わってきたバングラデシュの留学生のZerinさんも同席していました。

私は、最終審査の迫ったChamilaの博士論文の添削が急務であったため、ミーティングスペースにいるものの英語の博士論文の添削をしていました。しかし、耳では数値解析の指導の議論を聴いているので、重要な局面になると手を止めて、議論に加わりました。

Hamed先生が、「ミーティングスペースで皆で仕事をするのはとても良いね。お互いに刺激し合うし、何より楽しいし、アイディアも色々と出るし。」と話しました。

皆、同感でした。

大部屋で仕事をする方が、私も集中します。私の仕事をしている姿を皆、見ていると感じるのもその理由の一つでしょう。

自分の仕事をしながらですが、ときどき手を止めて参加する議論では、様々なアイディアも出て、研究が前進します。

小松助教もミーティングスペースでの共有の時間を有効活用しようと努力しているようですが、研究室全体で様々な議論が活性化することを願っています。 


岡山見学会(津田永忠)の募集中

2016-07-29 15:16:23 | 職場のこと

YNU土木見学会ファンの皆様

見学会の土木史シリーズも回を重ねてまいりました。今回は、昨年の土木学会全国大会の特別講演で紹介された、津田永忠の偉業を巡る見学会です。

津田永忠のことを非常に詳しい、両備HDの小嶋光信会長のご講義もいただきますので、とても充実した見学会になると思います。 小嶋会長は、地方公共交通の再生請負人の異名ももつお方で、昨年の特別講演は大変に面白かったです。

土木の学生の皆さんは、ぜひぜひ応募してください。 


サイエンスフェア

2016-07-18 14:38:24 | 職場のこと

7月16日(土)に横浜そごう9Fの新都市ホールで開催された、サイエンスフェアに横浜国立大学を代表して研究ブースを出展し、10:00~17:30の間、中高生やそのご家族を中心とする来場者に研究の説明をしました。

私にとっても初めての経験でしたが、事前に予想していたよりも負荷もはるかに大きく、しかしその分、手伝ってくれた研究室のスタッフや学生たちにとっても得るものの大きい機会であったように思います。

最初にこの話を受けたのは2015年度の終盤で、理工学部長の福富先生からの依頼であったようです。福富先生にはこれまで私もいろいろとお世話になりましたので、二つ返事で承諾しました。そのときは、何とでもなるとは思ってましたが、これほど負荷が大きいとは思いませんでした。

他の大学や企業と一緒に、サイエンスに関する研究ブースを運営するわけです。土木のコンクリート、ですが、4月に大学で発明表彰もいただいたSWAT等を保有する研究室なので、自分たちにできるベストを尽くして臨むつもりではいました。コンクリートとは何か?なぜこれだけ利用され、どのように現代文明を支えているのか?地震や津波によりどのような被害を受け、何が課題なのか?環境作用による劣化のメカニズムと、そのような劣化をしないための方策はどのようなものがあるのか?非破壊試験技術の最新動向は?

結果的に、 4つの動画を画面4分割表示で常時流すようにし、7つのポスターを貼り、SWAT・トレント試験・硬化コンクリート気泡計測装置・鉄筋の非破壊探査試験のデモを行い、凍害で劣化したコンクリートを展示し、7月上旬のJCI年次大会のキング・オブ・コンクリートコンテストで3位に入賞したコンクリートコマを自由に回してもらう、準備をして臨みました。研究室のTシャツを4年生の上原さんにデザインしてもらい、皆がお揃いのTシャツを着て臨みました。



私自身はこれらの展示に対してどのような説明もできますが、手伝ってくれた学生たちは必ずしもそうではありません。最初は私が説明をし、その中の情報やスキルも盗んでもらって全体チームのレベルアップができればと思っていました。

しかし、10時にサイエンスフェアが始まった直後に、一気にお客さんが来て私の構想は崩壊。研究ブースの各所で、チームのメンバーそれぞれが対応に追われる状況になりました。これが結果的にチームのメンバーの当事者意識を活性化させ、能力の向上につながったようです。やはり人間は追い込まれてからが成長のチャンスです。

 
中高生やそのご家族等の一般の方々に、土木、コンクリート、コンクリートに関する研究を魅力的に伝えるのは容易なことではありません。でも、魅力的に伝える努力を重ねる過程で、伝える対象のことをより深く知ることになるし、伝える側も魅力に気付くことになります。また、他大学や企業がたくさんブースを出展する中で、お揃いのTシャツを着ていることもあってか、横浜国立大学に対する自校愛や、自分たちの研究室に対する愛着も湧いてきたように思います。



JCI年次大会(博多)のキング・オブ・コンクリートのコマ大会のために作製したコンクリートコマも大活躍してくれました。ただ単に回すだけで来場者は喜びますが、どんな形でも造れるコンクリートの魅力も教えられるし、重いという短所が大きな慣性力につながる「長所と短所は表裏一体」の本質を説明することもできるし、コンクリートコマをきっかけにコンクリートの研究の説明に導かれる方々も多かったです。使えるものは手段を選ばず使う、という私のいつものやり方が今回のサイエンスフェアで本領発揮したかと思います。



終盤近くの17:00前に、会場全体の客数も減ったこともあるのか、私たちのチームの疲労も大きくなったのか、客足がパタッと止まりました。他のブースは基本的には実演の時間を決めて、整理券も配るなどして、メリハリをつけて対応しているようでした。私たちのブースはそのようなやり方でなく、「四六時中やってます」方式で行きました。この立て看板の内容も、当日の朝、4年生の上原さんに指示をして描いてもらいました。この看板を見て吹き出しているいる人が老若男女問わず多くいました。

このまま尻すぼみで終わってはつまらない、ということで急遽、SWATの実演をすることにし、子どもたちのコマ回し大会(時間を競う)も急遽行うことにし、皆で最後の力を振り絞ってお客さんたちに接しました。最後、もう一盛り上がりして終わることができ、研究室のメンバーも充実感を味わい、大変であった片付けも連携して一気に行い、大学での機材の荷卸しも終えて、大学に近いお好み焼き屋さんで打上げをしました。

どうせやるなら、一所懸命やる。やっている姿はいろいろな人に見られている。一つ一つを一所懸命やることで、次の何かにつながっていく。

研究活動を通じてこそ、教員の本質的な考え方は学生たちに具体的に伝わると思っていますし、そう言ってきましたが、今回のサイエンスフェアはそのような意味でもとても良い機会になったと思います。手伝ってくれたスタッフや学生の皆さんに感謝します。

今年度はいろいろな取組みがプラスに連鎖するようになってきたと感じますが、今後のコンクリートカヌー大会、研究室夏合宿、そして各メンバーの研究活動へと勢いが連鎖していくことを願っています。


研究室

2016-07-13 12:53:15 | 職場のこと

大学の研究室、って何をしているところなのだろう、と理系の大学のことをあまりご存知ない方は思われるのではないかと思います。

私は、東大のコンクリート研究室に6年間所属しました。30歳からは横浜国大のコンクリート研究室のメンバーになり、 椿先生に温かく見守っていただいた(?)おかげもあり、研究室の運営を実質的にリーダーとしてやってきました。もう13年近くになります。その間、フランスの中央土木研究所であるIFSTTARに1年間、客員研究員として所属する機会も得ました。

研究室として肌で知っているのはその3つになります。

横浜国大の室井尚先生が主催する公開討論会が5回連続で開催されており、1回目は内田樹先生、2回目は吉見俊哉先生がゲストでした。毎回、大学とは何なのか、何のためのものなのか、どうあるべきなのか、について興味深い考え方や知識を吸収できて、私も大いに刺激されています。

大学は大きく変化を強制させられており、時代の激動の中で止むを得ない面もあったかとは思いますが、その根本にはデフレがあったのだと思います。デフレは藤井聡先生も何度も各所で強調されているように国家の死に至る病であり、現状は国家の自殺的行為が各所で重ねられている状況かと思います。

デフレを完全脱却し、今の緊縮財政病から一刻も早く日本が抜け出せるよう、私にもできることはいろいろあると思うので少しでも貢献できればと思います。 

研究室には多くのメンバーが集っています。また、すでに研究室を卒業して社会人として活躍している方々もたくさんいます。これから研究室に入ってくる未来の仲間もたくさんいます。

私たちの現在の研究室での活動はもちろん大切なのだけど、研究室という場は現役のメンバーはもちろんですが、先代の先生方や卒業生、社会の様々な方々や、そもそも大学に支えられて存在しています。逆に、研究室での活動をしっかりと行っていくことは、それらの多くの関係者にも何らかの素敵なものをお渡ししていくことにもなるのです。

研究室では、自由闊達に議論しながら、自分たちが心からやりたいと思うことを、思う存分できる場をつくるべきと思います。 そういう場でないなら、存在しなくてよいし、そうできない教員であれば交代した方がよいでしょう。また、研究室で行われることは必ずしも研究だけに限る必要はありません。研究室の構成員が長い人生の中で大きく持続的に成長し、社会への貢献を通して充実した人生を歩んでもらうことにつながることであれば、どんなことをやってもよいと私は思います。

学生には、本当に研究が好きでのめり込むような人もいれば、卒業に必要だから仕方なく研究をしている人ももちろんいます。私自身も、研究がよくできる優秀な学生、ではありませんでした。

でも、私も時間をかけて学んできていますが、やはり研究とはとても面白いことだし、研究を通じてでないと学べないことも多いし、しつこくやっていれば私の研究室でもそれなりに社会に貢献できるようにはなってきます。研究室なのだから、研究活動を通じて、構成員たちが大きく大きく成長してもらうような場であってほしい。

そういう意味で、昨年度まではどうも学生たちとのコミュニケーションが十分でなかったように思います。以前より劣化していました。教員の間のコミュニケーションも十分ではないと思います。

今年はそのような状態を改善すべく私も意識的に様々なアクションを起こしています。学生たちも呼応して、少しずつ改善されてきているように思います。

昨夜は学部4年生8人とビアガーデンに行きました。私の学部2年の講義「材料と複合」でコンクリートを実験室で練混ぜる授業をサポートしてくれたメンバーたちとの打上げです。現時点での彼らの思いを一人一人スピーチしてもらい、私も思ったことを伝えました。

今週の土曜日は、またまた彼ら4年生と、横浜そごうで開催される中高生のための「サイエンスフェア」に、横浜国大を代表して私の研究室がブースを出します。頑張って準備しています。

暑い夏がやってきましたが、充実した夏にしたいと思います。 





 


憑き物が落ちる?

2016-07-11 14:34:42 | 職場のこと

6月下旬、7月上旬を日本各地を転々としながら過ごしておりました。

・6/18(土)-20(月)、沖縄の北大東島、塩害暴露試験場での調査
・6/22(水)-23(木)、群馬県の品質確保講習会で講師
・6/24(金)、新潟でのPC工学会の講習会で、津波防災委員会の活動報告、関屋分水路の調査
・6/24(金)深夜、小田急線の代々木八幡の駅改良工事の見学
・6/25(土)夜、新東名の夜間橋梁架設現場の見学
・6/26(日)、福山市および鞆の浦の土砂災害調査
・6/27(月)、茅ケ崎の八洋コンサルタントを訪問し、実験および実験室の見学
・6/28(火)~29(水)、陸前高田の新気仙大橋の高炉セメントを用いた高耐久床版の打込みの見学
・7/3(日)、YNU土木同窓会
・7/5(火)、鞆の浦の土砂災害の民家復旧のお手伝い
・7/6(水)~7(木)、JCI年次大会@博多
・7/8(金)、熊本震災調査、九州地方整備局と熊本国道事務所に復興における品質確保と耐久性確保のご提案
・7/9(土)、高専編入試験

といったスケジュールで、週末に仕事が何度か食い込んだせいもあるのか、終盤は意欲が減退しておりました。

弱り目にたたり目、と言いますか、そういう時は細部にも不具合が生じるものです。7月1日だったかに買い直した折り畳み傘との相性が非常に悪く、7月4日に壊れました。その帰りに購入した折り畳み傘との相性も悪く、8日の熊本の震災調査中に暴風雨で壊れました。傘の取扱い中に指を切り、出血する負傷もしました。

その他、いろいろとあったのですが、8日に熊本の震災調査に入った際は、大雨で風も強く、被災した橋梁群を調査している間、びしょ濡れになりました。その際に、傘も壊れました。博多には一度はずぶ濡れになった作業着や安全靴のまま新幹線で戻ったのですが、博多に戻って着替えている際に、ベルトの金具も疲労破断しました。運気が下がっていたのでしょうね。

ですが、自然とはやはり人間の愚かな想像や能力を超える偉大な力を持つようで(当たり前ですが)、その大雨や風により、私自身に宿っていた邪気、憑き物のようなものも一緒に洗い流していただいたようです。

今日は久しぶりに一日、大学で仕事です。夕方からは、室井尚先生の大学改革についてのシンポジウム(第2回、前回は内田樹先生がゲスト、今回は吉見俊哉先生がゲスト)でとても楽しみにしています。大学改革なる愚行も、結局は「デフレ」が根本原因です。藤井聡先生の「国民所得を80万円増やす経済政策-アベノミクスに対する5つの提案」に、教育やインフラへの投資が真っ先に削られてきたことや、今後の財政出動においてまさに教育、テクノロジー、インフラへのワイズ・スペンディングこそが求められていることが、非常に理性的に、分かりやすく説明されています。大学改革が非常に良くない状況にあることはもう皆分かっているので、ぜひこの状況を打開することを議論できればと思います。

仕事に対する意欲がようやく通常レベルに戻り、締切りが近い原稿の完成にいそしんでおります。。。


私の好きな雰囲気

2016-05-18 13:34:29 | 職場のこと

先週の13日(金)のことでした。

午前に研究室ゼミがあり、私は今年度の私の研究テーマについて30分程度で説明を行いました。それに先立ち、17日の国際会議で発表をする修士1年生の岩間君が英語での発表練習を行いました。

英語のスライド、英語での原稿は私も一字一句チェックして、添削も行いました。 

発表練習を聞いて、改善すべき点をアドバイスするため、13日の午後にミーティングを行いました。これで、私の指導は終わり。

その後、質疑の練習もした方がよいだろう、ということで、英語の上手な留学生、岩間君と似たような研究をしている留学生、小松助教らの前で、もう一度発表をし、質疑の練習もしていました。私は、その場(302室)にはおらず、近くの自室(305室)に戻って仕事をしていました。

私は普段から部屋のドアを開け放っているので、302室からの発表練習の声も聞こえてきました。また、その後の質疑は聞こえてきませんでしたが、談笑している声が何度か聞こえてきました。

私は仕事をしながらですが、非常に微笑ましく思い、幸せな気分になりました。 

修士1年生がこの時期に、卒業研究(トンネル覆工コンクリートのひび割れの数値シミュレーションと実構造物での検証)の内容を国際会議に発表する、というのは私の研究室では過去に例が無いのですが、そのようなことにチャレンジし、そして皆でポジティブに談笑する。

仲が良い、楽しい、ことは良いのですが、それが目的になってはいけない。

誠実に生きてチャレンジをし、厳しい議論も行い、しかしその雰囲気がポジティブで楽しいことが理想です。

このような雰囲気、環境が当たり前である研究室になれば、と願っています。