細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

JCI2009終了

2009-07-11 12:43:09 | 人生論
今年のJCI年次大会は、3泊4日で臨みましたが、とても充実していました。満喫した感じです。

初日の8日のことはすでに記事に書きました。

9日がまた濃厚な一日で、いろんな過ごし方はあったのですが、思い切って小樽築港に行きました。来年から新たに立ち上げる、「土木史と技術者倫理」という講義で、私が土木史を教えます。当然に、廣井勇先生の話をすることになります。そのための資料収集も兼ねて、小樽へ行きました。

10年くらい前にも一度、ひとりで来たことはあったのですが、10年経って、見えるもの、見たいものが全く変わっていました。10年前は真冬、インフルエンザ病み上がりということもあって、北防波堤にはいかなかったのですが、今回は林さんと二人で北防波堤に行きました。

廣井先生の目指したのは、「石」だったのだな、ということがよくわかり、斜塊を実際に見て、触り、石だからこそ、自然と溶け込み、風雪波に耐え、今もほぼ変わらず港を守っている姿に感銘を受けました。

小樽でおいしい寿司+αを楽しんだ後、JCI会場に戻り、全体懇親会に出席。

全体懇親会に出たのは2回目で、1度目はJRに勤務していたときだと思うのでかなり前の話です。この懇親会もとにかく楽しかった。話したい人がいくらでもいる感じだし、次から次への紹介されて新しい人とも出会えるし、楽しい時間でした。

私のブログを読んでいます、と声をかけていただいた室蘭工大の栗橋先生とも懇意になり、うれしかったです。私の雑文が多少なりともお役に立っているようでよかったです。

全体懇親会のあとがディープでした。

池田先生、林さんと3人でゆっくりとお話をしました。これだけゆっくりとお話したのは初めてかもしれません。国家ビジョンが主たる話でしたが、もう少し小さいレベルの土木全体の話も含めて、いろいろとご示唆いただきました。私の考えもいくつもぶつけましたが、大筋受け入れてくださいました。自信になりましたし、今は力不足でも、今後私の果たすべき役割はとても大きなものである、と決意も新たにしました。

国家ビジョンを熱く語った後は、それを実行する仲間?と思いをともにする必要があるため、石田先生を呼び出して、林さんと三人で実行のための計画を話し合いました。あまりに話がでかいため、どうなるかわかりませんが、憂国の志士であります。最後、「裏切らないでくださいよ」とがっちり握手をしている写真を撮りました。いつか掲載いたします。AM1:30ごろでした。

その後、無性にお腹が空いたので、ひとりでラーメンを食べて、ホテルに帰還しました。

翌朝の10日はランドマークセッションⅢ。素晴らしかったです。特に今本先生のご講演には、感動しました。「思い」とは大事ですね。今本先生が後藤先生、藤原先生の研究、研究スタイルにあこがれている気持ちに、私も非常にストレートに感銘を受けます。この気持ち、思い、あこがれ、が原動力なのだと思います。

午後、自己治癒の発表をしました。当然に準備する時間はほぼ皆無ですので、ランドマークセッションを聞きながら準備をし、突貫工事で準備を終えました。

昼休みには昼食を食べながら、JCI膨張コン委員会のWG2の幹事会を行いました。主査谷村さん、幹事丸山先生、平委員細田に加えて杉橋さんにも打ち合わせに入ってもらい、爆笑続きで内容はバリバリ、というすごく楽しい打ち合わせでした。たぶん、WG2そのものもこういう雰囲気になると思いますので、委員の皆様はご期待ください。

まあ、楽しいということはいいことです。激動の時代で、混迷かもしれませんが、ビジョンと実行力があれば恐いことはありません。勇気をもって前に進んでいこうと思います。