細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

ゆるさ と きびしさ と

2011-05-27 12:05:33 | 人生論

自覚していますが、ここのところ、この別荘でない、本家の日記の記事がゆるい内容になってきています。
日記には思ったことをそのまま書いていますから(この性格だけは変えられません)、日記の内容がゆるく
なってきている、ということは私の考え方がゆるくなってきている、ということと思います。

「ゆるい」という表現が適切かは分かりませんが、「老荘的」に近づこうとしているのかもしれません。
もちろん頑張ることは大切だけど、今の日本は明らかにベストの状態ではありません。変わろうともがいている
人たちも多いし、グローバリゼーションやら何やらで境界条件も以前よりも格段に複雑。

いくら社会が複雑になろうと忙しくなろうと、人間としての生き方、あり方が大きく異なることはない。あってはならない。
どうも現代社会で、周囲から求められていることのほとんどは、本来我々がやるべきことではないように思うのです。

だから、あまり真面目に全部に付き合うことを、私の奥底の心があきらめてしまってます。そこが「ゆるさ」に
つながる。でも、本来やりたいと思っていること、私の使命としてやらなければならないこと、は厳然と
存在するので、その点についてはこれまでよりもはるかに「厳しく」していきたいと思っています。自分自身に対してです。

過去の自分自身の論文、論説文などを見ていると、まあ駄作の多いこと多いこと。主観的なメッセージの多い研究者
ではあるのですが、論説文にはそれなりに思いがこもったものもありますが、論文はようやく少しずつ良さげなものを
生産できるようになってきたかなと思います。

幸い、私の論文のいくつかは、いろんな方に読まれているようでして(実務的というのもあるかと思います)、信念を持って
しっかりやっていけば、少しずつ世の中の役に立つ作品を残していけそうである、という感覚を持てるようになってきています。

まだまだ研究のテリトリーも拡大していきますし、仲間たちと様々なプロジェクトを展開していきますが、
自身を鍛えて、良い作品として残していきたい、プロジェクトの成果を挙げていきたい、と強く思います。

仕事をする能力は徐々に高まってきているので、高いレベルのパフォーマンスを持続させる気力、克己心を
もっと高めていくことがここからの勝負であろうと思っています。