2003年に横浜国立大学に着任して以降、毎年度末に、自宅でホームパーティーを開催してきました。
最初の2004年3月には、私が直接指導した3名の卒論生を招待して、私と奥さんの二人でもてなしました。長女は奥さんのお腹の中にいました。
それを皮切りに、2012年度まで10年連続で開催しました。途中で引っ越しましたが、私の直接指導ではない学生も招いて、卒業生たちのための楽しいパーティーを重ねてきました。私にとっても大切なイベントであり、私の子供たちにとっても、特に長女にとっては思い出深いイベントになっていたようです。
昨年度、我が家はフランスにいたため、このホームパーティーを実施できませんでした。10年連続で途絶えたことになります。
今年度も、開催が難しい状況になりました。仮住居からの転居がちょうど重なり、とても我が家でホームパーティーを開催することは考えられない状況でした。
いろいろと考えて、研究室の研究教員の小松さんの家で開催してもらうことにし、本日、22日に20名を大きく超える人数でのホームパーティーとなりました。私も子供二人を連れて参加し、留学生やその家族も参加する大変に盛大なホームパーティーとなりました。新婚の小松さんには多大な負担になったかと思いますが、私たちの研究室の伝統的な雰囲気がこういう場でもつながれており、大変にうれしく思いました。
私の家族は、私の山形出張もあり、2時間程度の滞在でしたが、子供たちも大変楽しんでおり、かつ私もいくつかの非常に重要なコミュニケーションをとることができました。特に、そのうちの一つのコミュニケーションは、留学生の来日中の家族とのものであり、私がこのホームパーティーに参加した目的の一つでもありました。
人間は、コミュニケーションの中で生きています。話すことは、極めて重要です。今日のコミュニケーションによっても、いくつかの難しい状況が、前進に向かってポジティブに歩み始めたものと思っています。
たかがホームパーティーと侮るなかれ。我々は、真面目に生きる誠実な人間たちの集団の中で生きています。それらの構成員のコミュニケーションは極めて重要です。
今日は、大学の春休み、というやや特殊な時期において、20名以上もの研究室の構成員やその家族を目の当たりにして、 私自身の役割についても再認識する貴重な機会となりました。
来年以降、このホームパーティーをどういう形態で継続していくのか、熟考したいと思いますが、今年度の実施を快く引き受けてくれた小松夫妻に心から感謝です。ありがとうございます。