細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

トンネル覆工コンクリート

2016-01-22 09:37:31 | 研究のこと

2016年に入ってから、「建設機械」という月刊誌からメールで寄稿を依頼されました。

私は読んだこともない雑誌でしたし、復興道路のトンネルの品質に関する原稿を依頼され、締切まであまり時間も無かったので、何だかなー、と思いながらも、まあサラッと書けるものでもあるし、覆工コンクリートの様々な研究も連携して行っていることもあり、情報発信の一つの機会と捉え、引き受けることにしました。

そうすると、早速、正式な執筆依頼が郵送で届きました。2016年6月号に、トンネル覆工コンクリートの品質の特集が組まれるようで、名だたるゼネコンの覆工コンクリートの施工技術の原稿タイトル案がずらりと並んでおりました。私の知っている技術もたくさんありました。SWATまでタイトルの副題の中に出てきておりました。 

そして、私の原稿は、巻頭言、だとか。全くそのような位置付けであることを聞いてなかったので、特集号の目次案を見たときに思わず笑ってしまいました。

数年前までトンネルの覆工コンクリートのことなど全く知りもしなかったのですが、現在であれば、確かに巻頭言にふさわしいようなものを書くことができるように思います。復興道路で鍛えていただいたおかげに他なりません。

我々の見えないところでも、いろんな力が働いて、大きな動きになっているように思いますが、悪いことではないので、適切にこの流れに乗っていこうと思っています。

現場から離れた瞬間に、ただ単にかつがれる御用学者になることは十分に分かっているつもりですので、可能な限り、現場実践を重ねたいと思います。

復興道路もそうですが、リニア新幹線等も含め、今後もNATMトンネルは日本で無数に造られていくと思いますので、覆工コンクリートを高耐久化することは極めて重要です。 2月3日には、南三陸国道事務所にて、トンネル覆工コンクリートの品質確保の手引き、のブラッシュアップの打ち合わせです。年度内に完成を目指していますので、今度の打ち合わせは勝負所です。

非常に貴重な鍛錬の場をいただいていることに、改めて感謝し、私にできるベストを尽くしたいと思います。


ひざ痛のその後

2016-01-22 09:06:42 | 人生論

この痛みは普通ではないな、と感じていた右ひざ痛。数年前からたまに感じていたようですが、2015年はこれまでよりひどく、最初は痛風かなあ、などとぼんやり思っておりました。

4年前に左肩の痛みをきっかけに通ったカイロプラクティックに、再度行ってみることにしました。昨日が2回目でしたが、あっさりとほぼ解消。

ひざだけでなく、やはり全体の骨格のバランスや、筋肉の硬直が原因で、ひざはしわ寄せの行った場所の一つに過ぎませんでした。

通院前は、腰にもかなり張りを感じていましたが、それも相当に緩和。肩や首の張りも緩和しました。

4年前にも感心しましたが、整形外科とは根本的にアプローチが異なり、私はカイロプラクティックの方法論にすごく共鳴します。理にかなっているからです。

これまで、自分自身だけでなく、子どもの中耳炎の治療や、その他、医療の現場を見てきた範囲では、「木を見て森を見ず」という医者も何度も見てきました。

医療に限らず、根本、本質をつかんで取組みを進めていかないと、対症療法も必要なときはありますが、状況の抜本的な改善には至らないと感じます。

予防保全が重要である、というのは構造物の維持管理においても鉄則と言ってよいと思いますが、自分の身体においても痛感します。

さあ、今日は雪深いであろう福井に出張です。品質確保、耐久性確保のプロジェクトも、様々な展開へと拡がって来ていますが、今日は近畿地方整備局で急ピッチで進む展開において、現場に私が初参戦し、目視評価法等のレクチャーです。来週も近畿の現場を3つ巡ることになります。 身体も万全に戻ったことで、気合も満点です。ワクワクしながら、東海道新幹線で向かっています。

原稿執筆2本等、溜まった仕事もこの週末に片づけます!お待ちいただいている方々、しばしお待ちください。