16日の土曜日、女子中学校に通う長女の保護者会に参加しました。講堂で専門家の講演を聴きました。年間に300回くらい講演される方だそうで、テーマは、スマホ、ゲーム、LINE/SNSなどとどう付き合うか、というものでした。
講演のやり方、聴衆にペアを作らせて議論させる手法、なども含め、とても勉強になり、考えさせられました。
上記のやっかいなツールに対しては、リスクを適切に知った上で、依存し過ぎず、自立した人間になっていくための様々なヒントをもらいました。
リスクが極めて怖い。講演では、ゲームの恐ろしさから説明がありました。ゲームをすること自体が悪いことではなく、気分転換にも効用はもちろんあるでしょうが、依存してしまった場合のリスクは想像を絶します。完全にゲームに依存したしまった状態から治療を受けて正常な状態に戻ったある若者から聞いた話だそうですが、完全に依存していたときは、ゲームの世界が現実なのか、現実の世界が架空なのか、区別がつかなくなっていたそうです。それくらい今のゲームはリアルなのだそうです。私たちファミコン世代とは違う世界に、多くの子供たちがさらされている、という現実をまず知る必要があります。
LINEも怖いようで、特に女子が陥りやすいようですが、イジメの状態になってしまうと、学校でない時間でも逃げられなくなる。24時間つらい時間を過ごさなくてはならない状態もあり得、非常に怖いそうです。
とは言え、ゲームはダメ、スマホもダメ、LINEもダメ、と否定しても仕方なく、仮にこれらの問題を克服したとしても、また新たなツールが出てくるに決まっているので、いたちごっこになるそうです。
親と子どもで考えるべきは、こういう時代に、「どういう能力を身に付けておくと、幸せに生きていくことができるか」を一緒に話し合うことであり、対話を重ねていく必要があると私も感じました。講演中に隣近所の親御さんたちと、このことについても話し合いました。答えは一つではなく、いろんなやり方があろうかと思います。
親と子が一緒に過ごす時間が大事だそうです。特に、共同(協働)作業をするとよいとのこと。手間暇かけることの大切さ、面白さ、を知っていくことが大切。
以上のような話を講演を聴いた土曜日の夕食時に家族にしました。そうすると、敏感な次女が「夕食後にみんなでトランプをしよう」と言い出しました。実際にやり、会話が弾みました。
また、翌日の日曜日は朝一番で子どもたちと三人でジムに自転車で行き、ランニングや水泳などそれぞれの好みに合わせて運動しました。
うちはゲームはあまりやりませんが、スマホやLINEの時間を少しでも減らし、それ以外の真に大切な時間を少しでも増やす努力をすることが効果的のようです。
依存は子どもたちだけの話ではなく、大人たちで依存している人も決して少なくないように世の中を見ていても感じ、非常に怖いです。
ほどほどに、というのは酒やギャンブル等にも当てはまり、やはりいかに本来的な生き方の時間を増やすか、自立するか、が大事なのだと思います。
私も、スポーツに投資する時間を増やすことで体を鍛えて心もリフレッシュすると同時に、酒への依存度を減らすことも4月以降実践しています。