2月6日に、高岡市役所から、豊穣Cの元気なインフラ研究所の第1回セミナーを開催しました。テーマは、「挑戦的なローカルモデルの創出と展開」でした。
動画はこちら。
登壇者は、玉名市の木下義昭さん、愛知県の宮川洋一さん、豊穣C客員教授の松永昭吾さん、と私でした。私が共同研究をしている高岡市役所の橋梁担当者もパネルディスカッションに登壇いただきました。
私たちの目指すところが伝わったのではないかと思います。これからどんどんと実践を重ねていきますので、ご興味のある方は是非是非コンソーシアムの会員になってください。特に、行政関係で参加にご興味のある場合は、個人で加入するのか、組織で加入するのか、会費はいらないという情報があるが本当なのか、いろいろ気になるかと思いますが、遠慮なくお問い合わせください。
2月6日は、松永さん、木下さんとともに、朝6時に高岡駅前のホテルをレンタカーで出発し、能登の被災地に向かいました。14時までに高岡市役所に戻るという制約条件のため、今回は、穴水まで到達し、そこから能登島の橋梁などをしっかりと調査し、七尾を経由して戻ってきました。
大変な広域での災害である、ということが第一印象でした。家屋の倒壊や損傷も極めて数が多いですが、土砂災害や道路、鉄道、港湾などの被害も甚大で、上水道が機能していないエリアも広範であり、復旧、復興は相当に大変であることが直観的に分かりました。一方で、写真にもあるように、崖崩れの対策を施工してあった箇所ではグラウンドアンカーがきちんと機能しているなど、強靭化対策をしっかりと打ってあったところでは被害が抑えられており、改めて、地域、社会、国土の強靭化が極めて重要であることを認識しました。
元気なインフラの果たす役割とは、
〇 元気なインフラが、豊かで持続可能な社会を支えます。
〇 元気なインフラが、地域や社会の防災・減災力を向上させます。
〇 計画的で適切なインフラ整備が、都市への過剰な集中を緩和し、都市・地方が均衡的に発展できる国へと導きます。
〇 元気なインフラ研究所は、インフラが健全であるための技術、サステイナブルな材料技術、人財育成システムの構築に貢献します。
以下、被災地で撮影した写真です。
穴水の道の駅に。穴水が自衛隊の拠点となっており、災害支援チームなどの最前線の拠点というイメージでした。
家屋が潰れ、車も押しつぶされています。
倒壊した家屋の撤去なども進んでいません。
神社にもお参りいたしました。この神社の被害はそれほど大きくはなかったですが、今回の視察は、かなり多くの寺社が甚大な被害を受けている状況が見られました。
能登長寿大仏もお参り。
長大橋梁では被害が甚大であった、ツインブリッジのと。
PC桁の桁端部の損傷は、これまで見たことのないような損傷形態でした。詳細なコメントは、このブログでは避けますが、このような損傷を防ぐためのもう少し適切な補強筋等の配置が必要に思います。
崖崩れの対策がなされていた箇所は被害が生じていません。強靭化の重要性が一目瞭然です。
七尾の駅前にあるビルに入っている、災害支援のチームの拠点。熊本支援チームの拠点です。
私の教え子の赤間遼太さんが関与しており、このチームの活動を知っていたので、訪問しました。ボランティアの方々が頑張っていました。