一つ前のエッセーで、豊穣な社会研究センターのつながり方研究所のことを紹介しました。
今回は、もう少し具体的に、現在取り組んでみたいこと、を書いてみたいと思います。
豊穣な社会研究センターのつながり方研究所のメンバー(やその周囲の方々)と取り組んでみたい、と私が思っていることを、(1)研究プロジェクト、(2) 対話・セミナー系、(3) 学生との連携、という3つの切り口で整理してみました。まだまだアイディア段階ですし、どんどん拡がっていくと思うので、ご興味のある方は遠慮なくコンタクトしてください。
(1) 研究プロジェクト(現時点では思い付き)
(1-A) YNU内の組織のパフォーマンス改善
絡合(つながり)の状態を心地よく感じながら、自分本来の能力(もしくはそれ以上の能力)が十分に引き出され、他者の能力とも調和・連携し、チームとして大きなパフォーマンスが発揮できるようにする。そのような考え方・方法論を仏教・仏道の教えや作法・習慣などからも学び、自分たちの環境改善に活かす。
(1-A-i) 改善のbefore/afterを、センサ等で定量的に計測してみたい。
(1-A-ii) 改善したい環境・組織を募集し、モニターとなってもらう。どこもなければ、私のコンクリート研究室。
(1-B) 共創プロジェクト,オープンイノベーションの方法論の知識化
細田が、これまでの産官学協働プロジェクト(コンクリート構造物の品質・耐久性確保システム、2009年ごろ~)や、真のオープンイノベーション的な技術開発プロジェクト(環境負荷低減の革新的材料開発、2021年~)などで、無意識的・経験的に実践してきたリーダーシップに通底する考え方を、つながり方研究所メンバー(に就任予定)の河野克典さんは理論化されており、大変興味をひかれた。理論化された考え方により、具体的なリーダーシップの事例を分析すると(ケーススタディ)、教材としても利活用できるのではないかと思う。
私の手元に残っているメモは以下です。
・自分の過去からみんなの未来
・ロール(主体性と多様性を両立)
・現場・現実・現物と非日常
(1-C) 研究成果の書籍化
下記、(2)で紹介する「土木アカデメイア」は2021年5月ごろから続けている月例の土木哲学勉強会。現在、「閉じつつ開く ~境界を溶かす試み~」(仮題)として書籍を執筆に取り組もうとしています。
(2) 対話、鼎談、勉強会
(2-A) つながり方研究所のメンバーでの対話、鼎談など。動画や文章での情報発信。
2021年5月ごろから活動している「土木アカデメイア」(同志による休日朝の月例オンライン勉強会、有馬優、松永昭吾、細田暁らがメンバー)を継続し、つながり方研究所をサポートする組織にする。つながり方研究所から土木アカデメイアにゲストをお呼びし、対話する。
(2-B) メンバーの興味のあるトピックについて講師を招いての講演会
〇 矢野和男さん(幸せの定量化,ハピネスプラネット)
〇 羽田冨美江さん(鞆の浦のさくらホーム代表、「介護が育てる地域の力」、崖の上のポニョのリサ、そしてグランマンマーレのモデル)
〇 武田邦彦さん(絡合、誇り高き日本文明)
等々
(2-C) つながり方研究所のメンバーによる話題提供と勉強会
(2-D) YNU Dialogue(大学内横断の対話の場)での座談会の企画
〇 豊穣な社会とは?
〇 AIと人間の幸せ
〇 SDGsとは
〇 分化、分業と統合
〇 エネルギー,資源の将来
〇 南海トラフ地震、首都圏直下地震と我が国の将来
〇 官僚組織化の弊害
等々
(3) 学生との連携,教育
(3-A) ぼうさいこくたい2023と地域課題実習「BOSAIラボ」のコラボ
2023年9月17・18日に横浜国大でぼうさいこくたい2023が開催されます。巨大イベントです。一方で、「BOSAIラボ」が2023年4月に産声をあげます(主担当教員:小松怜史准教授)。BOSAIラボは、有志の学生たちによる自律分散的な取組みを期待しており、まずはBOSAIラボで縦横無尽にしなやかに活躍してもらうことを期待しています。
(3-B) 豊穣な社会研究センター主催の弁論大会
(3-C) 将来の学校教育を担う人財(教育学部)と豊穣な社会研究センターの連携
〇 学校防災教育のあり方
さあ、どんな活動が具体的に展開されるでしょうか。とても楽しみです。
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