細田暁の日々の思い

土木工学の研究者・大学教員のブログです。

ルーヴル美術館

2014-07-12 22:58:02 | 趣味のこと

趣味と言うにはおこがましいですが、せっかくパリにいるのだから、ということもあり、スーパード素人の絵画関係でも多少の教養をCultivateしよう、というのが趣旨です。

とにかく多様な方面で感受性を刺激しておくことは、若々しく生きていく上で良いように思うし、何であれ、楽しいと思えることをいくつも持っておくことは理屈抜きでよいことのように思うのであります。

奥さんの厚意?により、ルーヴル美術館の年間パスポート(家族会員)を持っています。ルーヴル美術館にはいくつか入口がありますが、このパスポートを持っていれば待ち時間ゼロで入館することができます。美術ファンの方々にとってはとんでもなくうらやましいようなことだと思うのですが、素人にはありがたみがよく分かりませんので、とりあえず何度か行ってみました。

5月の下旬に資格を得て、日本等の長期出張もあったので、出張からパリに戻ってきてから権利を行使し始めたのですが、すでに4回行きました。

一回目は、ド素人らしく、まずはモナリザ。ミロのヴィーナスにも行ってみたかったのですが、たどり着けず、適当にウロチョロしていたら、次女が「ドリフが見たい」という名言を残し、ルーヴルから出ました。

二回目も似たようなもので、長女とウロチョロしました。

三回目は一人で散策。ラトゥールの「大工聖ヨセフ」(内藤廣先生の「形態デザイン講義」で紹介されいていた)を探してウロチョロするのですが、どうしても見つからず、ですが、ミロのヴィーナスを見れたり、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を再発見できたり、素人なりに一段、小さなステップアップをしました。

四回目は、以前に母親がプレゼントしてくれた、中野京子さんの「怖い絵」を遅まきながら読み始め、ラトゥールの「いかさま師」や、ジェリコの「メデュース号の筏」など、ルーヴル美術館にある絵画の非常に面白い解説を読んで、行ってみました。「いかさま師」は見つかり、これまでになく興味深く鑑賞できました。やはり、知って見るのは全く違いますね。音声ガイドも有用であることは知っていますが、ルーヴル美術館で投入するのはもっと後にしようと思っています。残念ながら、「メデュース号の筏」は私の稚拙なテクニックでは見つからず、帰宅してから義理の母といろいろ話をして、インターネットで有名な絵画の部屋番号は簡単に見つかることを知り、絵画の位置が分かりました。次回のターゲットの一つです。



そして、今日はいろいろと用事があってパリの中をうろちょろしていましたが、そのときに、読みかけの阿刀田高の「ギリシャ神話を知っていますか」を読み進め、あまりにも面白く、感心していました。ギリシャ神話についてもド素人で、非常に有名な神話も知らないものが多く、ワクワクしながら読んでいます。

そして、ギリシャ神話の様々なエピソードが絵画や彫刻になっていることも知り、ちょっとネットで検索してみると、ルーヴル美術館にごろごろ転がっています。「アポロンとダフネ」や、「スフィンクスの謎を解くオイディプス」などなど。

なぜギリシャ神話を読んでいるかというと、8月にギリシャに行くからですが、古代ローマには元から多大な興味があり、それなりに知識を持っていますが、古代ギリシャのこともよい機会なので勉強を始めました。

というわけで、次の五回目のルーヴル訪問は近いうちにありそうですが、次はかなり楽しみになっています。あまりにも幼稚な赤ん坊のド素人状態から、少し成長期に入ってきたように思いますので、残り少なくなってきたパリ滞在ではありますが、世界とそれなりに闘える?教養あるシビルエンジニアになるために、研鑽を重ねさせていただきます。


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