ヒプノシスでの活躍でも知られる、アルバム・カヴァー・アートの巨匠、ストーム・トーガソン氏が、4月18日癌のため死去された。享年69歳。
洋楽のロックを嗜んでいる者なら、だれでも知らず知らずのうちに、ヒプノシスのアートワークは馴染み深いものとなっていることだろう。
ヒプノシスは、ストーム・ソーガソンとオーブリー・パウエルが1968年に結成したアート集団。
ストーム・トーガソンがアート・カレッジで知り合ったピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズからの依頼で、2ndアルバム『神秘』のアルバム・ジャケットを手がけたことをきっかけに、本格的にアルバム・ジャケットのデザインを手がけて行く。
時には頭のこんがらがったような不条理な構図、時には色彩豊かな幻想画、そして時にはオゲレツかつエロティックなヒプノシスのジャケットは、一度見たら忘れらない強烈なインパクトを我々リスナーに与えると同時に、「このアルバムには一体どんな音が詰め込まれるのかしら?」と、大いに好奇心を掻き立てられ、思わずジャケ買いしてしまう衝動に走らせるのである。
ちなみに、私が中学の時に初めて買ったヒプノシスジャケアルバムは、レインボーの『闇からの一撃』。
当時の恥ずかしい写真。
探究心旺盛だった高校時代、私をジャケ買いへとかりたてたヒプノシスの影響力は計り知れない。
三条通りのとある中古屋で、ピンク・フロイドの『原子心母』のアナログ盤を掘りだした時は、この振り返り牛のジャケットから漂うなんとも不可思議な魔力と、シンプルな構図に心騒がされ、すでにCD主流の世の中であったのにもかかわらず、ワクワクしながらレジに持っていったのを覚えている。
レッド・ツェッペリンの『聖なる館』なんかも捨てがたいが、ヒプノシスのアートワークの中で、今でも一番好きなジャケットを挙げるとすれば、やはりこの『原子心母』になる。
浪人時代は、予備校のカリキュラムが終わってから、四条通りのジュンク堂に足しげく通って、柄にもなく美術コーナーに立ち入り、そこで分厚いヒプノシスのアートワーク集を発見し、毎度毎度立ち読みしては、この6000円以上もする高価本を何度もレジに持っていこうとしては思いとどまったっけか・・・・・イズミヤ閉店後の掃除のバイトだけでは、よー買えんかった。
今思うと、ヒプノシスの魅惑のアートワークは、私の青春時代と共にあったといってもいいかもしれない。
80年代に入ると、需要とともにヒプノシスのアートワークは、けっこうハードロック、メタルバンドにも適用されるようになり、発禁となったSCORPINOSの諸作品をはじめ、RAINBOWの『Difficult to Cure』、MSGの『神~帰ってきたフライング野郎~』 、DEF LEPPARDの『High 'n' Dry』、ヒプノシス解散後、トーガソンがソロで手掛けたものでは、HELLOWEENの『Pink Bubbles Go Ape』、ANTHRAXの『Stomp 442』、 DREAM THEATERの『Falling Into Infinity』、MEGADETHの『Rude Awakening』と、挙げていけば枚挙に暇がない。
今世紀に入ってからのでは、AUDIOSLAVEの1st『Audioslave』がトーガソンのアートワークだったのには、ちょっと驚かされた。
あと、レジに持っていくのもはばかれるほど、強烈なインパクトを与えたものといえば、SCORPIONSのこのおっぱいビニョ~~~~ンジャケット。不条理きわまりない。
Lovedrive / SCORPIONS
もひとつはこれ。見てるだけで口ん中がカラッカラになってきます。
Tightly Knit / CLIMAX BLUES BAND
今のデータ配信のご時世では、ヒプノシスだの、ジャケ買いだのいったって、懐古趣味のオッサンのタワゴトにしか聞えず、投票券やサイン会参加券付きとか、有名芸能人やかわいい女の子をあしらったジャケットでもなければ、CDなんて売れないのかもしれません。
i-Podとかでも、ネットで落としてきていくらでもジャケット貼り付けられますしね。
でもやっぱ、自分のお気に入りのアルバムは現物として手元に持っておきたいものですし、その媒体を自分の手に持ったときのワクワクドキドキ感は、その音楽を聴くときのモチベーションを自ずと高めてくれるものですし、そこに描かれたアートワークとともに、生涯あなたのこころの奥に深く刻まれるかと思うのです。
特に、ヒプノシスの手掛けた魅惑的なジャケットのアルバムは、アナログ盤か紙ジャケで取り揃えておきたいものです。
今日の1曲:『Atom Heart Mother』/ Pink Floyd
洋楽のロックを嗜んでいる者なら、だれでも知らず知らずのうちに、ヒプノシスのアートワークは馴染み深いものとなっていることだろう。
ヒプノシスは、ストーム・ソーガソンとオーブリー・パウエルが1968年に結成したアート集団。
ストーム・トーガソンがアート・カレッジで知り合ったピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズからの依頼で、2ndアルバム『神秘』のアルバム・ジャケットを手がけたことをきっかけに、本格的にアルバム・ジャケットのデザインを手がけて行く。
時には頭のこんがらがったような不条理な構図、時には色彩豊かな幻想画、そして時にはオゲレツかつエロティックなヒプノシスのジャケットは、一度見たら忘れらない強烈なインパクトを我々リスナーに与えると同時に、「このアルバムには一体どんな音が詰め込まれるのかしら?」と、大いに好奇心を掻き立てられ、思わずジャケ買いしてしまう衝動に走らせるのである。
ちなみに、私が中学の時に初めて買ったヒプノシスジャケアルバムは、レインボーの『闇からの一撃』。
当時の恥ずかしい写真。
探究心旺盛だった高校時代、私をジャケ買いへとかりたてたヒプノシスの影響力は計り知れない。
三条通りのとある中古屋で、ピンク・フロイドの『原子心母』のアナログ盤を掘りだした時は、この振り返り牛のジャケットから漂うなんとも不可思議な魔力と、シンプルな構図に心騒がされ、すでにCD主流の世の中であったのにもかかわらず、ワクワクしながらレジに持っていったのを覚えている。
レッド・ツェッペリンの『聖なる館』なんかも捨てがたいが、ヒプノシスのアートワークの中で、今でも一番好きなジャケットを挙げるとすれば、やはりこの『原子心母』になる。
浪人時代は、予備校のカリキュラムが終わってから、四条通りのジュンク堂に足しげく通って、柄にもなく美術コーナーに立ち入り、そこで分厚いヒプノシスのアートワーク集を発見し、毎度毎度立ち読みしては、この6000円以上もする高価本を何度もレジに持っていこうとしては思いとどまったっけか・・・・・イズミヤ閉店後の掃除のバイトだけでは、よー買えんかった。
今思うと、ヒプノシスの魅惑のアートワークは、私の青春時代と共にあったといってもいいかもしれない。
80年代に入ると、需要とともにヒプノシスのアートワークは、けっこうハードロック、メタルバンドにも適用されるようになり、発禁となったSCORPINOSの諸作品をはじめ、RAINBOWの『Difficult to Cure』、MSGの『神~帰ってきたフライング野郎~』 、DEF LEPPARDの『High 'n' Dry』、ヒプノシス解散後、トーガソンがソロで手掛けたものでは、HELLOWEENの『Pink Bubbles Go Ape』、ANTHRAXの『Stomp 442』、 DREAM THEATERの『Falling Into Infinity』、MEGADETHの『Rude Awakening』と、挙げていけば枚挙に暇がない。
今世紀に入ってからのでは、AUDIOSLAVEの1st『Audioslave』がトーガソンのアートワークだったのには、ちょっと驚かされた。
あと、レジに持っていくのもはばかれるほど、強烈なインパクトを与えたものといえば、SCORPIONSのこのおっぱいビニョ~~~~ンジャケット。不条理きわまりない。
Lovedrive / SCORPIONS
もひとつはこれ。見てるだけで口ん中がカラッカラになってきます。
Tightly Knit / CLIMAX BLUES BAND
今のデータ配信のご時世では、ヒプノシスだの、ジャケ買いだのいったって、懐古趣味のオッサンのタワゴトにしか聞えず、投票券やサイン会参加券付きとか、有名芸能人やかわいい女の子をあしらったジャケットでもなければ、CDなんて売れないのかもしれません。
i-Podとかでも、ネットで落としてきていくらでもジャケット貼り付けられますしね。
でもやっぱ、自分のお気に入りのアルバムは現物として手元に持っておきたいものですし、その媒体を自分の手に持ったときのワクワクドキドキ感は、その音楽を聴くときのモチベーションを自ずと高めてくれるものですし、そこに描かれたアートワークとともに、生涯あなたのこころの奥に深く刻まれるかと思うのです。
特に、ヒプノシスの手掛けた魅惑的なジャケットのアルバムは、アナログ盤か紙ジャケで取り揃えておきたいものです。
今日の1曲:『Atom Heart Mother』/ Pink Floyd
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます