AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

土曜日の本(クリム本キングの宮殿)

2015年12月12日 | プログレッシヴ草稿
今週はじめから、待ちに待ったキング・クリムゾン約12年ぶりのジャパンツアーが東京よりスタートしている。
大阪公演は明日(今日)!いよいよ私の人生における初の生クリムゾンである!

そんな折、先日タワレコに立ち寄ると、音楽雑誌コーナーの棚に『レコード・コレクターズ』と『THE DIG』のキング・クリムゾン特集号2冊が魅惑的な表紙で、まるで競い合ってるかのように並べて積み上げられていた。
こ、これは買わずにはおれない。
どちらも結構な値段なのでどっちか一冊に絞りたいが、かなり迷った。
表紙的にはレココレ。DIGの方はロキノンが昨年あたり使ってたショットやん。

で、結局THE DIGの方を買ってサンマルクカフェでベトナム珈琲をすすりながら気になった記事から読んでいた。




THE DIGの方のクリムゾン特集号を選んだのは、人間椅子の和嶋慎治氏のインタビュー記事が載っていたからにほかならない。


初めて見た海外アーティストのライブが、84年の中野サンプラザで行われたクリムゾンだという和嶋氏。
機材も自作するギタリスト和嶋ならではの視点でクリムゾンの魅力について語っておられる。
本書には、和嶋氏がフリップの愛用のファズを基に自作したエフェクター、その名も「狂気」も紹介されている。
実際「21世紀の精神異常者」をバンドでカヴァーして、そのYOUTUBE映像は海外からも絶賛のコメントが寄せられている。

つかワジーにインタビューするの遅いんだよ!売れたとたんに言い寄ってきてからに。
ワジーがクリムゾンの影響受けているのは、メジャーデビュー作『人間失格』(1990)収録の「天国に結ぶ恋」ですでに明々白々だ。
私も当時まだクリムゾンの良さもわかってなかった頃に、この曲の間奏のフリップ奏法を聴いて「なんじゃこの旋律!?」ってビビっときたもん。
まぁ一応人間椅子知る前にクリムゾンの『宮殿』聴いてたんだが、先に椅子の方にハマって和嶋ギターの変な歪みや奏法、そしてサバスの影響だけじゃ説明できないこのダークな世界観がクセになってきて。
それからジワジワとクリムゾンの『宮殿』のスゴさカッコよさが身に沁みてきて、次に大久保の電気屋に自転車こいで『太陽と戦慄』を買いに行ったんだっけ。
つまり、人間椅子に出会ったことで、私がキング・クリムゾンに傾倒していったのは必然だったのだ。

「天国に結ぶ恋」。よく考えたらイントロ部分はホルストの「火星」をモチーフにしてるやん。



あと『THE DIG』のクリムゾン特集号で、今は亡きYESのオリジナルギタリストのピーター・バンクスの自伝からの証言記事が非常に興味深かった。
当時YESと同じ頃にデビューしたクリムゾンのステージをYESのメンバーたちと初めて目撃した時、その圧巻のパフォーマンスにその場で全員が敗北を認めたという。
ビル・ブラッフォードがその時すでに「あのバンドに入りたい」と言っていたそうな(笑)。


気づけば、クリムゾン特集号は家にぎょうさんあるなぁ。
クリムゾンフリーク(いや、それほどでもないんやけど)の性みたいなもんで、本屋で見かけてしまうともう買わずにはおれんのよ。出す側もそれを見透かしている。
まぁジャケ買いみたいなもん。レココレの表紙はほんとセンスいいよなぁ。


約11年前か。サイゼリアで一字一句漏らさず貪るように読んでいたのが、ストレンジデイズ増刊の丸々全頁『キング・クリムゾン』本(写真右上)。定価2500円。
本書で各メンバーのパーソナルデータからロバート・フリップと同じ誕生日であった事実を知り、無茶苦茶興奮して勝手にクリムゾンとのディスティニーを感じていたのを覚えている(ちなみにビル・ブラッフォードとは1日違い)。
本書を読んでいた頃、『宮殿』から『スラック』までの各アルバムの参加メンバーの名をゲストまで全部言えたからなぁ。
今年の盆、ソニックマニア行くため、夜行バス乗り込む前に旅のお供にと駅の本屋で購入したのが、文藝別冊の『キング・クリムゾン ~二十一世紀的異常音楽の宮殿~』(写真右下)。
著名人の各クリムゾン体験、クリムゾン論が中心で、正直たいくつなもの、わけのわからない話が多かったが、この中ではジム・オルーク氏の辛口で率直なクリムゾン論が一番おもしろかった。
「ブリューの“味”があまり好きでない」とか、「ダブルトリオ云々は興味がありません」など。前者はともかく、後者は同意見である。
平田真夫氏のキッパリと「二十一世紀の精神異常者」と言いきる、わけのわからんなんの意味もない“倫理上の配慮”とやらを排除した文章も気にいった。

DVD化されてからも表記を変えなかった人間椅子に拍手!


とかタラタラ書いているうちにもう朝やんけ!

本日、いよいよ人生初生クリムゾン!!(さっき言ったか)




今日の1曲:『21世紀の精神異常者』/ King Crimson

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4 コメント

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そうだった、ワジーインタビュー付きだ (サバス好きー)
2015-12-20 19:36:08
欲しい...が、金が無い!
人間椅子、Doomの新譜に加えてSodomとKreatorの旧譜を買ったので財布がカラッポ...
タッカン表紙のバーンも欲しいし、諦めるしかない、か(泣)
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>サバス好きーさん (あましん)
2015-12-22 01:24:14
SodomとKreatorの旧譜を買ったってことは、来年のTTF行かはるつもりですか?
FRANK BLACKFIREが出演するのでその予習に?
まぁ本物のKREATORも来月大阪来ますけど。

まぁ音楽雑誌の方は別に焦らんでも諦めんでも、ディスクユニオンとかで半年後か1年後くらいに中古で安くで出回るかと。
返信する
いえ、そういうわけじゃ... (サバス好きー)
2015-12-26 18:32:43
ただ単にスラッシュメタルの旧譜聞こうと思って、BIG4はアンスラックス以外大体聞いたんでドイツのスラッシュに手を出そうと思っただけです。
ともかく聞くジャンルが広いこととお金なくてレンタルに頼ってるせいであんまりマイナーなところまで手が回ってないんですよ。
広く浅くって感じです。
Destructionは一枚Release from Agony持っているのでSodom, kreatorも一枚ずつ買おうと思ったしだいです。
浅く広くがいつか深くなるようにしたいです。笑

実は俺、メタル、ハードロック、プログレ以外に日本・海外のパンク、グラムロック、60sのロックンロールも聞くんでいくらお金あっても足らないんです(^_^;)
グラムロック→David Bowie, T Rex
海外パンク→The Ramones, The Clash, Sex Pistols, Rancid, New York Dolls
日本パンク→ザ・スターリン、頭脳警察、INU、赤痢、原爆オナニーズ、大麻ーズ
他にもThe Smiths, Television, などのニューウェーブ、Velvet Underground, Lou Reedソロも好きです。
近隣のTSUTAYAとゲオの在庫は全部頭に入ってますww(*^^*)
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>サバス好きーさん (あましん)
2015-12-31 16:27:09
そうだったんですかー
じゃあ、その次はTankard、Living Deathという流れですね。
そしてベイエリアクランチへと・・・・・

僕も19~20にかけてはいろんなジャンルの音楽に手を出して大枚はたいたもんです。
でも結局その時流行っていたオルタナ系ばっか聴いてましたね。
メタル探究はほぼストップしておりました。

今はレンタルしてもCD-Rに焼けていいですね。
僕の頃はテープにダビングしていたもので、気に行ったものはあとで中古で買い直したりして2度手間みたいな感じになってしまって。
とにかく、気に行ったものは現物を持っていたい質なんですわ。
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