間違いなく学習の基礎・基本は「読み・書き・そろばん(計算)」です。これに文句のある方はいないでしょう。
では、この基礎・基本はいつ身に付くのでしょうか?
私の答えは「一生身につかない」。ちょっと語弊がありますが。正確には
「一生満足のいく能力が身に付くわけがない。完璧な能力などありえない。」という意味です。もっといえば、「能力の向上をあきらめた時点で、その瞬間の能力がその人の能力のピークになる」でしょうね。
たとえば、そろばん・あんざんでともに1級に合格したとします。かたや習い始めて2年かからずに合格。そしてスパッと辞めてしまったとします。かたや7~8年かけて同様に合格したとします。さて、30歳の頃この能力を比べるとどうなっているでしょうか?・答えは簡単です。後者の方があきらかに高い能力を示します。
運動ならばみなさん当たり前に納得するんですよ。プロのアスリートでも、毎日の訓練を怠ると途端に技術は低下します。体力も落ちます。そんなこと、スポーツしない素人でも自明の理です。ところが、ことそろばんに関しては「1級に合格したら、その計算能力はずっと保てる」と想っている人たちのなんと多いことか…。
そんなことあるわけないんですよ。練習しなきゃ計算能力はあっと言う間に落ちます。ただし、体の中まで染み込んだ能力はそう簡単には消えません。これはかけた年数に応じて深く染み込みます。そして、中学・高校の頃、精神的にも肉体的にも飛躍的に成長するときにこの能力を染み込ませると、暗算能力は少なくとも一般的な社会生活を送る上では問題ないレベルになってきます。
だから、「できる限り続ける」が正解です。「○級合格したから辞めます」というのは本当にもったいないお話です。ただし、教室を辞めても、家庭で毎日暗算の練習をやり続けるならば、それはそれでOKです。指導を受けないと、能力の伸びは難しいかもしれませんが、能力の維持は可能です。
私の教室では、「読み・書き・そろばん(計算)」をきちんと身に付けてほしいので、漢字指導はもちろん、暗誦指導や辞書引きなど、基礎・基本を伸ばすための学習イベントを授業の随所に組み込んでいます。もちろんすべてこなすのは「めんどくさい」と思います。でも、このめんどくさいことを頑張りぬく「基礎・基本」の力をつけるからこそ、いつまでも「基礎・基本」が大切であるということが身に染みてわかるはずです。
めんどくさいことをこなさないことには、絶対に基礎・基本は育ちませんから!。これだけは絶対に間違いありません。
基礎・基本を謳う学習塾のチラシが目に付き始めました。私が教室で指導するときに絶対に注意し続けていること。それは「やり直し」です。そりばんの授業であれば、全部丸にするまで次のページには進みません。漢字の指導であれば、満点を取るまで。そう「間違いがなくなる」まできちんとやり直してもらいます。
勉強というのは「理解できないところを、理解できるまで一つ一つつぶしていく作業」であると思います。このときに「赤で答えを書いて終わり」なんていうふざけたやり直しは絶対に許しません。「計算の答えを赤で書いて、あなたは計算ができるようになるんですか?。完全に赤いインクの無駄遣いです!」と叱ります。もちろん、子供たちの学年と理解度に応じてこの表現は変わります。
ところが、世の中にはこの「赤で書くだけ」のやり直しをさせることを、さも基礎・基本を徹底しています!と謳う塾がたくさんあります。このブログをお読みの皆様には、ぜひ「赤で書くだけ」「やり直しのふりをするだけ」の学習塾をぜひ見抜いていただきたいものです。
「赤で書くだけ」「やり直しのふりをするだけ」の一例を挙げておきます。
「6を何倍すれば3になりますか?」
解答1回目:6÷3=2 答え2倍 × ←×か…。よし反対にしてみよっ
解答2回目:3÷6=0.5 答え0.5倍 ○ ←よし、〇や!
「理解できるまでつぶす作業」をする指導の一例です。
ここで、解答1回目と2回目のあいだに「文章をそのまま式にしてごらん」
6×□=3 ← じゃあ、□はどうやって計算するの?。 かけざんの式の□はどうやれば分かるかな?
□=3÷6 ← よし、じゃあもう一問
「4は8の何倍ですか?」
聞き方を変えてできればOK。できなければもう一度かけざんの立式に戻ってやり直し。
だと私は考えています。そろばん教室であっても、こうしたことを意識して指導しています。基礎・基本をいつまでも大事にする人間に育ってほしいから!
2月1日より、新年度生一般募集開始です。このブログをここまで読んでお問い合わせくださった方は「基礎・基本の徹底」を合言葉としてお申しでくだされば、入学時諸費用(¥3000+税)を免除させていただきます。
では、この基礎・基本はいつ身に付くのでしょうか?
私の答えは「一生身につかない」。ちょっと語弊がありますが。正確には
「一生満足のいく能力が身に付くわけがない。完璧な能力などありえない。」という意味です。もっといえば、「能力の向上をあきらめた時点で、その瞬間の能力がその人の能力のピークになる」でしょうね。
たとえば、そろばん・あんざんでともに1級に合格したとします。かたや習い始めて2年かからずに合格。そしてスパッと辞めてしまったとします。かたや7~8年かけて同様に合格したとします。さて、30歳の頃この能力を比べるとどうなっているでしょうか?・答えは簡単です。後者の方があきらかに高い能力を示します。
運動ならばみなさん当たり前に納得するんですよ。プロのアスリートでも、毎日の訓練を怠ると途端に技術は低下します。体力も落ちます。そんなこと、スポーツしない素人でも自明の理です。ところが、ことそろばんに関しては「1級に合格したら、その計算能力はずっと保てる」と想っている人たちのなんと多いことか…。
そんなことあるわけないんですよ。練習しなきゃ計算能力はあっと言う間に落ちます。ただし、体の中まで染み込んだ能力はそう簡単には消えません。これはかけた年数に応じて深く染み込みます。そして、中学・高校の頃、精神的にも肉体的にも飛躍的に成長するときにこの能力を染み込ませると、暗算能力は少なくとも一般的な社会生活を送る上では問題ないレベルになってきます。
だから、「できる限り続ける」が正解です。「○級合格したから辞めます」というのは本当にもったいないお話です。ただし、教室を辞めても、家庭で毎日暗算の練習をやり続けるならば、それはそれでOKです。指導を受けないと、能力の伸びは難しいかもしれませんが、能力の維持は可能です。
私の教室では、「読み・書き・そろばん(計算)」をきちんと身に付けてほしいので、漢字指導はもちろん、暗誦指導や辞書引きなど、基礎・基本を伸ばすための学習イベントを授業の随所に組み込んでいます。もちろんすべてこなすのは「めんどくさい」と思います。でも、このめんどくさいことを頑張りぬく「基礎・基本」の力をつけるからこそ、いつまでも「基礎・基本」が大切であるということが身に染みてわかるはずです。
めんどくさいことをこなさないことには、絶対に基礎・基本は育ちませんから!。これだけは絶対に間違いありません。
基礎・基本を謳う学習塾のチラシが目に付き始めました。私が教室で指導するときに絶対に注意し続けていること。それは「やり直し」です。そりばんの授業であれば、全部丸にするまで次のページには進みません。漢字の指導であれば、満点を取るまで。そう「間違いがなくなる」まできちんとやり直してもらいます。
勉強というのは「理解できないところを、理解できるまで一つ一つつぶしていく作業」であると思います。このときに「赤で答えを書いて終わり」なんていうふざけたやり直しは絶対に許しません。「計算の答えを赤で書いて、あなたは計算ができるようになるんですか?。完全に赤いインクの無駄遣いです!」と叱ります。もちろん、子供たちの学年と理解度に応じてこの表現は変わります。
ところが、世の中にはこの「赤で書くだけ」のやり直しをさせることを、さも基礎・基本を徹底しています!と謳う塾がたくさんあります。このブログをお読みの皆様には、ぜひ「赤で書くだけ」「やり直しのふりをするだけ」の学習塾をぜひ見抜いていただきたいものです。
「赤で書くだけ」「やり直しのふりをするだけ」の一例を挙げておきます。
「6を何倍すれば3になりますか?」
解答1回目:6÷3=2 答え2倍 × ←×か…。よし反対にしてみよっ
解答2回目:3÷6=0.5 答え0.5倍 ○ ←よし、〇や!
これが、「基礎・基本の徹底指導」のふり
「理解できるまでつぶす作業」をする指導の一例です。
ここで、解答1回目と2回目のあいだに「文章をそのまま式にしてごらん」
6×□=3 ← じゃあ、□はどうやって計算するの?。 かけざんの式の□はどうやれば分かるかな?
□=3÷6 ← よし、じゃあもう一問
「4は8の何倍ですか?」
聞き方を変えてできればOK。できなければもう一度かけざんの立式に戻ってやり直し。
ここまでするのが「基礎・基本の徹底指導」
だと私は考えています。そろばん教室であっても、こうしたことを意識して指導しています。基礎・基本をいつまでも大事にする人間に育ってほしいから!
2月1日より、新年度生一般募集開始です。このブログをここまで読んでお問い合わせくださった方は「基礎・基本の徹底」を合言葉としてお申しでくだされば、入学時諸費用(¥3000+税)を免除させていただきます。