東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

そろばんにこだわってます

2023-02-06 09:00:00 | 日記
 そろばんって古いよね!

 そうお考えの方が少なくない世の中になってきました。そうですね。確かにそろばんというものは古臭く感じるかもしれません。実はそろばんを教えている私自身もそろばん自体は古臭いと考えている部分があるくらいです。「そろばん」のみを教える。こうした考え方では今の時代には合わなくなっていると感じているんです。

 ではなぜぞろばんを教えているのか?それはそろばんが「こどもたちの能力を開発するツール」として、現状では最強のものだと考えているからです。

 まずは「対面」で「具象物(具体的なモノ)」を操作するという強みです。これは「三次元仮想ができる変態(姿かたちを変形させること)が可能なもの」が実用段階になって、リモート(遠隔)操作が容易にできる。そこまで科学技術が発展しない限りは、リモートが代わりをすることは不可能です。
 デジタルデバイスがどんなに発展しても「二次元(平面のみの世界)での仮想」は「三次元(立体の世界)の具象物」の代わりとなることが難しいと思っています。

 次に「場」の強さです。教室に「通う」というのはめんどくさいものです。しかしながら、そのめんどくささを乗り越えて「学ぶ場」に来ることで、「指導者」がいて「共に学ぶ仲間」がいます。ライバルもそこにいることでしょう。この「場」の力は子供たちにとって大きく学びを左右します。

 そして「技量」が「数値」という客観性を持つもので測定できるという点です。そろばんの技量は「検定試験」で認定されます。そこには制限時間と合格基準が明確に決められています。指導者の気分でその合格基準は変動することがありません。きちんとした客観性を保って子供たちの努力の過程をたどることができます。

 そりばんというものは、一見すると古臭く見えます。しかしながらその「古臭さ」ゆえに、子供たちに必要とされる「学びの基礎」が詰まっているともいえるのです。

 世の中の教育が「デジタル」の方向へと舵を切ろうとしています。もちろんその流れもある程度は尊重されるべきですし、デジタルが持つ強みを生かしていくことは喫緊の課題といえます。
 その中にあっても「アナログ」の持つ強みを切り捨てることは、子供たちの学びにマイナスの影響が大きすぎるとも思うのです。だからこそ私は「アナログの極み」ともいうべき「そろばん」の指導にもう少しこだわっていたい。そう思っています。
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