
今日は春の遠足として鈴鹿サーキットに行ってきました。全員事故や怪我もなく、元気にほぼ予定通り帰ってきました。みんなの楽しそうな笑顔はなによりの元気の源です。
さて、この遠足の間に子供たちを育む大人として、そして教育に携わる者として見過ごすことのできない事件が起きています。そう、馬渕教室と類塾のホームページ上で繰り広げられている「互いのたたき合い」です。
北野高校合格者について、「あなたの塾の合格者数は水増しされている」⇒「そんなことはない、もうすぐ全員の氏名を載せたチラシを公表する」とう論争になっています。
私の私見は「どうでもええわ!」です。まず高校合格は塾のお手柄ではありません。頑張った本人のお手柄です。今回合格を勝ち取った生徒も、惜しくも不合格となった生徒も、別に指導力をしっかりと持った先生のもとで(ここ大事です)頑張れば、合格を勝ち取る力は必ず付いたはずです。塾はそのサポートをしたにすぎません。
まあでも最近のブログにも書きましたが、こうした「目先の数字や結果」に目を奪われ物事の本質が見極められない方々がいる限り、この論争には決着がつかないんだと思います。どの塾がいいのかという簡単な問題ではないからです。
お子様に対して、キャリアビジョンを明確に持ち、現時点でお子様に何が必要か。相当に上位のキャリアが今お子様に必要か。それは毎日寝食をともにする親御さんなればこそ判断できることであって、偏差値で輪切りにする塾・一つでも偏差値ランクに高い高校に合格させることのみを至上命題にしている塾さんに判断できることではありません。
こうした方針と同じ方針を持った親御さんにとっては、その塾の進学実績が全てであり、常にトップの結果を残すことが判断基準になるのでしょう。
私はそうした方針ではありません。もちろん今の力以上にお預かりしたお子様の力を全力で伸ばすこと。そこに異論はありませんが、偏差値をあげることがイコールこどもを伸ばすことではないと考えているからです。
キャリアビジョンを明確に描き、そのゴールに向けて現状で考えられる最善の方法をご家庭と一緒に模索する。その中で子供の側から気づきがあり、欲望が出て初めて一緒に走れるのです。その結果がたとえ前記の塾さんから「そんななまっちょろいことゆうてるから、そんなレベルの高校にしか受からんねん」などといわれても私にはこう反論する自信があります。
「私の自慢の生徒です。ともに歩んだその日々で、私は勉強だけでなくいろんなことを伝え、そして見守ってきましたよ。その結果生徒が選び掴み取った道をけなす資格は世界中のだれにもない」と。
これまで、他塾に行った生徒の中に「先生の塾の方がよかった。子供の中身を見て指導してくれてはいないんだなと痛感しました」と、少なくない人数が進路について相談しに来たり(他塾に行った生徒にだって相談にはのっていますよ、一度はお預かりしたんですから)、中には出戻ってきたいと相談に来る場合もあります(きちんと事情を聴き、私の考え方に賛同いただき、そして現在お預かりしている生徒全員の合流OKをもらって初めてお受けしますが)。
私はこんなめんどくさい先生です。そしてこれからもめんどくさい先生でありたいと思っています。今日の遠足の笑顔と同じ笑顔を15歳の春に、18歳の春に、人生の節目の春に見ることができる。そんな大人に育ってくれるようにね!