手の使い方が難しくて…という声を生徒さんから案外よく聞きます。
手の上げ下げにもいろんな表情が見てとれて、時に顔の表情よりも雄弁に音楽を語ってくれることってありますよね。
テレビでフィギュアスケートなんて見ていても、そういうのすごく感じます。
足はハードに動かしているのに、腕~指先はいろんな表情をもっている。
あ、この人ちょっと堅いな~、もう少しリラックスすればいい感じになるのに~
なんて、完全に上から目線で評論しちゃったり(*^^*)
見てるぶんには簡単そうに見えるんですよね。
実際踊ってみると、意外と戸惑うのが腕や手の動かし方なんですね。
ここでは、私の経験や練習方法からお話させていただきますね。
手をキレイに動かせるようになるには、「とにかく普段から」がキーワード🌟
例えば私が初心者時代にやっていた、そして今もやっている練習は、
好きなダンサーの手の動きを真似て、家でのちょっとした空き時間に動かしていました。
入浴中、寝る前布団に寝転がりながら、バスや電車の待ち時間、空いてるバスや電車の車内、カフェで人を待ってる時など。
手のちょっとした動きであれば、そんなに目立たずコッソリ練習できてしまいますよ。
過去の私は、職場~自宅の往復4キロを徒歩で通勤しておりましたので(早朝で始発がなかったから)、歩きながら手を動かして練習していました。
片道2キロで30分近く歩きましたから、この時間は格好の練習timeでした❤
ダンスの練習だからと言って、わざわざレッスン着に着替えたり鏡の前に立つ必要はなく、あなたなりの「ちょっとした時間」で、気楽にやってみてくださいね。
さて、ここからは本腰入れて練習してみましょう。
キーワードは「とにかく普段から」でしたね。
つまり普段のしぐさから気をつけてみます。
💎化粧水のボトルを持ち上げる時…
普段はいきなり五本の指でガッと掴みあげるところを、ちょっと気をつけてみます。
親指・中指・薬指でふっくらと持ち、他の指先は優しく添えて支える。
空いてる方の手は、ボトルの底に添える。
(小指を立てると、ちょっとわざとらしくなります。これはこれで、アリだと思うケド)
💎新聞取ってと言われて新聞を家族や恋人に渡す時…
腕の先っちょだけを突き出していきなり渡すのではなく、
あなたが手に取った新聞は、
まず両手で持ち直し(掌は上向き)、
胸の前に持ってきます。
腕が背骨から直接生えているようなイメージで、腕を、背面→肘→手首へと柔らかく前へ差し出し、渡してあげます。
自分でとってよね、という本音は胸に秘つつ…
そう、「お手て美人」の「お手て」とは、ダンスでは指や掌のことではなく、背面から指先までを言います。
💎その他にも
ホステスさんやモデルさんがおっしゃる「クロスの法則~お手て編」を、私たちも日常生活でやってみると、これが意外とダンスでもお手て美人になれます。
例えば、
自分の右前にあるグラスを左手で取る。
ここでも左手は背面から→肘→指先の順。
グラスは親指・中指・薬指でふっくら持ち、空いた右手はグラスの底に添える。
左サイドの髪をそっと耳にかける時、左耳のピアスに触れる時、右手を使う。
こうするとなぜか美しく、そしてちょっと色っぽく見えるのだそうです。
さらに意外な健康効果として、こうして体の中心で手足をクロスさせる動きは、左右の脳のバランスがとれ、脳を活性化してくれるのだそうです🌟
私のレッスンでは、「お膝をさわる方向」と言っていますが、ダンスはベリーもひとりサルサも意外と頭の体操なんですよね。(⌒‐⌒)
さて、一見ダンスとは無関係に見える日常生活動作でも、気をつけて手を動かしてみると、だんだんダンスでもキレイに手が使えるようになりますよ。
ぜひやってみてくださいネ💖